JPH0285177A

JPH0285177A - 食品包装用容器のシール方法

Info

Publication number: JPH0285177A
Application number: JP23576888A
Authority: JP
Inventors: Isamu Yamamoto; 山元　勇; Eiji Tamura; 英治田村
Original assignee: Showa Aluminum Corp
Current assignee: Altemira Co Ltd
Priority date: 1988-09-20
Filing date: 1988-09-20
Publication date: 1990-03-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、食品包装用容器のシール方法、とりわけ鍔
部先端部に巻締を有する容器のシール方法に関するもの
である。

従来の技術従来、アルミニウム箔と合成樹脂フィルムとよりなる２
層以上の積層シートによりつくられた複合容器において
は、合成樹脂フィルムよりなる最内層と、アルミニウム
箔または合成樹脂フィルムよりなる次の層との間がイー
ジーピール（剥離容易）な接着強度となされており、容
器の鍔部に切り目を鍔部の全周をめぐるように設けて、
この切り目より外側の最内層部分と蓋の下面に設けられ
た熱封緘材層とを加熱溶着せしめることにより、容器が
密封せられており、開封のさいには蓋に設けられた摘み
部を持つて蓋を引き剥がすと、容器鍔部の最内層と蓋の
熱封緘材層とが接合されたま＼で、接着強度の弱い最内
層と次の層との間がより離し、イージーピール可能で、
きわめて容易に開封することができるものであった。

発明が解決しようとする課題しかしながら、従来、この種の複合容器に高級感を与え
かつ鍔部を補強するために、鍔部の先端部に巻き縁を設
けることが行なわれているが、このような巻き縁を設け
ると、鍔部の最内層まで巻き縁の中に巻き込まれてしま
うので、上記のようなイージー・ピールができないとい
う問題があった。

この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、鍔
部の先端部に巻き縁を有する食品包装用容器について、
イージーピールが可能で、開封のさい大きな力を必要と
せず、容器の取扱いが非常に便利である、食品包装用容
器のシール方法を提供しようとするにある。

発明の構成この発明は、上記の目的を達成するために、合成樹脂層
よりなる第１層およびこれの外面に剥離可能に接合され
た合成樹脂層もしくは金属箔よりなる第２層を備えた積
層シートにより一〕くられた容器本体の鍔部の先端部に
巻き縁を設けるとともに、鍔部の容器本体開口周縁部も
しくは該周縁部寄り部分に切り目を鍔部の略全周をめぐ
るように設け、一方、熱封緘装置の加熱押圧部材の下面
外周縁部に下方に向かって突出した環状凸起を設けてお
き、容器本体内に食品を収めたのち、下面に熱封緘材層
を有する蓋を容器本体の開口部および鍔部に彼せた状態
において、」二足加熱押圧部材を切り目より外側の熱封
緘材層部分と第１層部分とに押し付けて、両者を加熱融
着せしめると同時に、加熱押圧部材の外周縁部の環状凸
起により第１層に切断用凹溝を形成することを特徴とす
る、食品包装用容器のシール方法を要旨としている。

なお、上記容器本体および鍔部を構成する積層シートの
第１層と第２層との剥離可能な接着強度は、５００〜１
５００ｇ／ｒａｍ幅、好ましくは７００〜９００ｇ／ａ
＋ｍ幅である。

実　　施　　例つぎに、この発明の方法を図面を参照して説明する。

第１図〜第３図を参照すると、容器本体（１）と鍔部（
３）は、厚さ７０Ｊｍの高密度ポリエチレン層よりなる
第１層（４）およびこれの外面に剥離可能に接合された
厚さ２３ＯＮｌのポリプロピレン層よりなる第２層（５
）を備えた合成樹脂共押出しフィルムと、アルミニウム
箔よりなる第３層（８）とが積層されてなる積層シート
を、合成樹脂共押出しフィルムを内側にして深絞り成形
することによりつくられている。ここで、共押出しフィ
ルムよりなる第１層（４）　と第２層（５）との間の接
着強度は８００ｇ／１５ａ＋ｍ幅であり、容易に剥離可
能である。

そして、この容器本体（１）の鍔部（３）の先端部に巻
き縁（７）を設けるとともに、鍔部（３）の容器本体開
口周縁部寄り部分に横断面Ｖ形を切り目（１１）を鍔部
（３）の全周をめぐるように設ける。

ここで、切り目（１１）は、合成樹脂共押出しフィルム
の第１層（４）の所定部分を刃物により切断することに
より形成したものである。なお、このような切り目（１
１）は、鍔部（３）の容器本体開口周縁部に設けてもよ
く、また刃物により切断することなく、熱により第１層
（４）を部分的に除去することにより形成することもで
きる。

一方、熱封緘装置の加熱押圧部材（１３）の下面外周縁
部に下方に向かって突出した環状凸起（１４）を設けて
おく　（第１図参照）。

そして容器本体（１）内にデザートや調理済み食品等の
食品を収めたのち、下面に厚さ１５０切のポリエチレン
層よりなる熱封緘材層（６）を有する蓋（２）を容器本
体（１）の開口部および鍔部（３）に被せた状態におい
て、上記加熱押圧部材（１３）を切り目（１１）より外
側の熱封緘材層部分く６Ａ）と第１層部分（４Ａ）とに
押し付けて、両者を約１２０℃の温度で加熱融着せしめ
ると同時に、加熱押圧部材（１３）の外周縁部の環状凸
起（１４）により第１層（４）に切断用凹溝（１２）を
形成するものである（第２図参照）。

この場合、第１層（４）を構成する高密度ポリエチレン
層の融点は１２０℃であるのに対し、第２層（５）を構
成するポリプロピレン層の融点は１６５℃であり、また
Ｍ（２）の熱封緘材層（６）を構成するポリエチレン層
の融点は第１層（４）と同様に１２０　”Ｃであるから
、約１２０℃の温度に保持されｔ：加熱押圧部材（１３
）を、上記第１層部分（４Ａ）と熱封緘材層部分（６＾
）とに押し付けると、両者が加熱融着せしめると同時に
、加熱押圧部材（１３）の外周縁部の環状凸起（１４）
により第１　層（４）の対応部分が溶融せしめられて、
底壁（１２ａ）が薄肉となされた切断用凹溝（１２）が
形成されるものである。

上記のようにして容器にデザートや調理済み食品を包装
した状態において、第３図に示す蓋（２）の周縁部−側
に設けられた開封用摘み部（１５）を持・）てＭ（２）
を上方に引き剥すと、鍔部（３）側の第１層（４）が、
薄肉となされた切断用凹溝（１２）の底壁（１２ａ）よ
り引きちぎられ、切断用凹溝（１２）と切り目（１２）
の中間において蓋（２）の熱封緘材層部分（６Ａ）と鍔
部（３）の第１層部分（４Ａ）とが接合された状態で、
第１層部分く４Ａ）が第２層（５）より簡単に剥され、
容器をきわめて容易に開封することができるものである
。

なお、積層シートの第１層（４）と第２層（５）を構成
する合成樹脂の組合わせは、上記実施例のものに限定さ
れないが、通常、第１層（４）の合成樹脂として、第２
層（５）の合成樹脂の融点よりも低い融点を有する素材
を使用する。これにより、Ｍ（２）の熱封緘材層（６）
と鍔部（３）の第１層（４）とのヒートシールのさい、
同時に加熱押圧部材（１３）の環状凸起（１４）により
鍔部（３）の第１層（４）に切断用凹溝（１２）を形成
することができるものである。

第３図は、この発明の第２実施例を示すものである。こ
こで、上記第１実施例の場合と異なる点は、開口周縁部
に鍔部（３）を有する容器本体（１）が、厚さ２００切
の高密度ポリエチレンよりなる第１層（４）およびこれ
の外面に接着剤層を介して、８００ｇ／＋ｇｍ幅の接着
強度で離れやすい状態に接合されたアルミニウム箔より
なる第２層（５）を備えた積層シートによりつくられて
いる点にある。従って蓋（２）の熱封緘材層部分（６＾
〉と鍔部（３）の第１層部分（４Ａ）とを加熱融着仕已
めるさい、同時に加熱押圧部材（１３）の環状凸起（１
４）により第１層（４）に切断用凹溝（１２）を形成す
る点は、Ｌ記第１実施例の場合と同様であるが、開封時
に、鍔部（８）の高密度ポリエチレンよりなる第１層（
４）とアルミニウム箔よりなる第２層（５）との間が剥
れる点が異なっている。

この第２実施例のその他の点は上記第１実施例の場合と
同様であるので、図面において同一のものには同一の符
号を付した。

なお、上記実施例において、第１層（４）に設けられる
切り口（１１）および切断用凹溝（１２）の横断面形状
は、図示のものに限らず、その他のものであっても勿論
よい。

また実施例では、加熱押圧部材（１３）の外周縁部の環
状凸起（１４）により第１層（４）の対応部分が溶融せ
しめられて形成された切断用凹溝（１２）の底壁（１２
ａ）は、薄肉となされているが、場合によっては、加熱
押圧部材（１３）の環状凸起（１４）の押圧により該凹
溝（１２）の底壁（１２ａ）が切断されることもあり得
る。

発明の効果この発明による食品包装用容器のシール方法は、上述の
ように、合成樹脂層よりなる第１層およびこれの外面に
剥離可能に接合された合成樹脂層もしくは金属箔よりな
る第２層を備えた積層シートによりつくられた容器本体
の鍔部の先端部に巻き縁を設けるとともに、鍔部の容器
本体開口周縁部もしくは該周縁部寄り部分に切り目を鍔
部の略全周をめぐるように設け、一方、熱封緘装置の加
熱押圧部材の下面外周縁部に下方に向かって突出した環
状凸起を設けておき、容器本体内に食品を収めたのち、
下面に熱封緘材層を有する蓋を容器本体の開口部および
鍔部に被せた状態において、上記加熱押圧部材を切り目
より外側の熱封緘材層部分と第１層部分とに押し付けて
、両者を加熱融着せしめると同時に、加熱押圧部材の外
周縁部の環状凸起により第１層に切断用凹溝を形成する
ものであるから、蓋を容器本体の鍔部に加熱融着後、蓋
を上方に引き剥すと、鍔部側の合成樹脂よりなる第１層
が、切断用凹溝より引きちぎられ、切断用凹溝と切り目
の中間において蓋の熱封緘材層部分と鍔部の第１層部分
とが接合された状態で、第１層部分が第２層より簡単に
剥され、容器をきわめて容易に開封することができ、従
ってイージーピールが可能で、開封のさい大きな力を必
要とせず、容器の取扱いが非常に便利であるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の方法の２つの実施例を示すもので、第
１図は第１実施例を示し、本発明の方法により食品包装
用容器を熱封緘する前の状態の要部拡大断面図、第２図
は同熱封緘後の要部拡大断面図、第３図は本発明の方法
によりシールされた食品包装用容器の斜視図である。第
４図は第２実施例を示し、本発明の方法により熱封緘さ
れた後の食品包装用容器の要部拡大断面図である。（１）・・・容器本体、（２）・・・蓋、（３）・・・
鍔部、（４）・・・第１層、（５）・・・第２層、（６
）・・・熱封緘材層、（７）・・・巻き縁、（１１）・
・・切り目、（１２）・・・切断用凹溝、（１３）・・
・加熱押圧部材、（１４）・・・環状凸起。以　　上

Claims

【特許請求の範囲】

合成樹脂層よりなる第１層（４）およびこれの外面に剥
離可能に接合された合成樹脂層もしくは金属箔よりなる
第２層（５）を備えた積層シートによりつくられた容器
本体（１）の鍔部（３）の先端部に巻き縁（７）を設け
るとともに、鍔部（３）の容器本体開口周縁部もしくは
該周縁部寄り部分に切り目（１１）を鍔部（３）の略全
周をめぐるように設け、一方、熱封緘装置の加熱押圧部
材（１３）の下面外周縁部に下方に向かって突出した環
状凸起（１４）を設けておき、容器本体（１）内に食品
を収めたのち、下面に熱封緘材層（６）を有する蓋（２
）を容器本体（１）の開口部および鍔部（３）に被せた
状態において、上記加熱押圧部材（１３）を切り目（１
１）より外側の熱封緘材層部分（６Ａ）と第１層部分（
４Ａ）とに押し付けて、両者を加熱融着せしめると同時
に、加熱押圧部材（１３）の外周縁部の環状凸起（１４
）により第１層（４）に切断用凹溝（１２）を形成する
ことを特徴とする、食品包装用容器のシール方法。