JPH0281854A - プラスチックフィルムの搬送方法 - Google Patents

プラスチックフィルムの搬送方法

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JPH0281854A
JPH0281854A JP23219688A JP23219688A JPH0281854A JP H0281854 A JPH0281854 A JP H0281854A JP 23219688 A JP23219688 A JP 23219688A JP 23219688 A JP23219688 A JP 23219688A JP H0281854 A JPH0281854 A JP H0281854A
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JP
Japan
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film
plastic film
roll
rubber
roughness
Prior art date
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Pending
Application number
JP23219688A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Otaki
大滝 敏博
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
Masami Kurita
栗田 昌実
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製膜装置、スリッタ等におけるプラスチック
フィルムの搬送方法に関し、とくにゴムロールを使用し
た搬送方法に関する。
[従来の技術] プラスチックフィルムの製膜装置、たとえば2軸延伸プ
ラスチツクフイルムの製膜装置や、プラスチックフィル
ム用スリッタ等においては、ロール表面がゴムからなる
搬送ロールが各所に使用される。
この表面がゴムからなる搬送ロールにおいては、一般に
搬送されるプラスチックフィルムに静電気が帯電しやす
いという問題がある。とくに搬送ロールが新品である場
合、プラスチックフィルムの帯電量が大きく、使用して
いる間に経時的に帯電量が問題のないレベルまで低下す
ることが経験的に判っている。
搬送フィルムの帯電量が大きいと、帯電を生じた搬送ロ
ールの下流側の搬送ロールでのロール表面とフィルムと
の密着度が高くなりすぎるおそれがある。密着度が高す
ぎると、プラスチックフィルムがロール表面上で滑りを
生じた場合、フィルム表面に傷が発生しやすくなるとい
う問題、ロール表面のゴムが削られたりフィルム表面が
削られたりしてそれらの粉がフィルム表面に付着すると
いう問題を招く。
本発明に関連して、特開昭62−116127号公報に
は、表面粗さRmaxが1.0μm以上6.0μm以下
の加熱ロールが記載されているが、搬送ロールとしての
記載およびフィルム帯電量との関連記載はなく、特開昭
56−6913号公報には、反転用ロールの表面をシリ
コンやフッ素樹脂のような低摩擦係数樹脂で構成するこ
とが開示されているが、通常の搬送ロールとしての記載
およびフィルム帯電量との関連記載はない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、前述の搬送フィルムの帯電に関する問題
を鋭意検討し種々の試験を行った結果、搬送フィルムの
帯電口は搬送ロールのロール表面とフィルムとの間の摩
擦係数に大きく支配され、帯電1を小さなレベル内に抑
えることのできる摩擦係数を達成するには、ゴムロール
表面の粗さがある範囲内になければならないことをつき
とめた。
そこで本発明は、ゴム搬送ロールのロール表面の表面粗
さおよびプラスチックフィルムとの間の摩擦係数をフィ
ルム帯電mとの関係において最適化し、新品の搬送ロー
ルであっても、使用開始時から搬送されるフィルムの帯
電量を零近くにし、それによってフィルム表面の傷つき
、フィルム表面への粉塵付着等の発生を防止することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明のプラスチックフィルムの搬送方
法は、表面処理により、ゴムから成るロール表面の粗さ
を中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜1.0μの範囲と
し、かつ該ロール表面のプラスチックフィルムに対する
摩擦係数(μs)を0.8以下にしたゴムロールを用い
てプラスチックフィルムを搬送づる方法から成る。
ここで、上記表面処理は、通常のゴムロール表面仕上げ
方法であるサンドペーパによる研磨に加えて特別に行わ
れる処理をいい、たとえばゴムロール表面に紫外線を照
射する方法、極細繊維からなる不織布でロール表面を研
磨する方法である。
紫外線照射により、ゴムロール表面の表層部が脆化され
、微小な突起が多数生成されて表面粗さが小さく抑えら
れるとともに、摩擦係数が小に抑えられる。
また、上記不織イ5による研磨により、サンドペーパに
にる研磨表面の大きな残留突起の先端が削られるととも
に、微細な凹凸はそのまま残され、あるいはサンドペパ
ー研磨面における凹凸にさらに微細な凹凸が付加され、
全体としての表面粗〜さが小に抑えられると同時に、微
細な凹凸の存在により摩擦係数も大きく低下される。
通常のリーンドペーパによるゴムロール表面研磨では、
表面粗さを中心線平均粗さで1.0μ以内に収めるのは
極めて困難であり、たまたま仕上がり状(床が1.Oμ
を僅かに切ったとしても、その仕上げ加工を再現するの
は不可能に近いのが実情である。
しかし上記の表面処理を付加することにより、ロール表
面粗さを確実に中心線平均粗さで0.2〜1.0μの範
囲にすることができ、かつプラスチックフィルムとの摩
擦係数を0.8以下にすることが可能となる。
中心線平均粗さ(Ra)とは、JISで定められた測定
方法に基づき、粗さ曲線の中心線をX軸、縦倍率の方向
をYITI!lとして、粗さ曲線をY=f (x)で表
わしたとき、次式で与えられる値をいう。
Ra=1/Lj”f (x)dx      (1)但
し、しは測定長さである。
この中心線平均粗さ(Ra)を0.2〜1.0μの範囲
にすることは、本発明における必要条件であって十分条
件ではないが、この範囲から外れると、摩擦係数(μs
)を0.8以内に収めることができない。中心線平均粗
さ(Ra)のより好ましい範囲は0.25〜0.6μで
あり、この範囲に収めることにより摩擦係数(μs)を
さらに低下させることが可能となる。
摩擦係数(μs)の測定は、図に示ずように行われる。
固定したゴムロールはあるいは少なくとも円弧断面を有
する固定したテストピース1に、帯状のプラスチックフ
ィルム2を掛け、プラスチックフィルム2の下端に重ざ
W3の鍾り4を吊し、ロール又はテストピース1に巻付
角θで掛けわたしたプラスチックフィルム2の細端を荷
重計3を介して引っ張り、そのときにプラスチックフィ
ルム2どの間に生じる摩擦カニを荷重計3で測定し、次
式によって求める。
μ5=(1/θ) i n (T/W>    (2)
通常のサンドペーパによる研磨仕上げでは、プラスチッ
クフィルムとの摩擦係数を1.0以下に抑えることは困
難であるが、上述の表面処理により、搬送ロール表面の
摩擦係数(μs)は確実に0.8以下に抑えられる。こ
の摩擦係数(μs)のより好ましい範囲は0.2〜0.
6で・ある。
このように表面粗さ(Ra)と摩擦係数(μs)を本発
明の範囲内としたゴム搬送ロールを用いたフィルム搬送
により、後述の試験結果に示すように、帯電量を極めて
小さく、つまり殆んど零に抑えることが可能となり、プ
ラスチックフィルムの搬送ロール表面への密着力が高く
なりすぎることが防止される。
なお、本発明におけるプラスチックフィルムとは、たと
えばポリエステルフィルムをいい、未延伸フィルム、−
軸延伸フィルム、2軸延伸フィルム等延伸形態はとく限
定されない。中でもヘイズが5%以下のポリエチレンテ
レフタレートフィルムに本発明を適用すればとくに有効
である。また、搬送ロールの表面のゴム材質についても
とくに限定されず、通常フィルム搬送ロールの表面ゴム
材質として用いられる、ネオプレン、シリコン、ハイパ
ロン、EPTゴム、NBRゴム等全てのゴム材質に本発
明の適用が可能であり、それら材質の複合体さらには複
層構成のロール表面であってもよい。
また、前記表面処理に用いる不織布については市販のも
のが使用でき、たとえば人工皮革調の東しII)’Iエ
クセーヌ、クラレ■製りラリーノ等を挙げることができ
る。
さらに本発明によるフィルム搬送は、プラスチックフィ
ルムの製膜設備の全ての工程、およびスリッタ、さらに
はプラスチックフィルムのコーターや特殊処理工程にお
けるフィルム搬送が対象となる。
[実施例] 以下に、本発明で規定したプラスチックフィルム搬送に
おける搬送ロール表面の粗さとプラスチックフィルムに
対する摩擦係数の最適範囲を求めた試験結果について具
体的に説明する。
試験は、まず、搬送ロールの表面材料となるゴムのテス
トピースを作成し、該テストピースに各種表面処理を施
して、表面処理後の表面の中心線平均粗さ(Ra)と摩
擦係数(μs)とを測定した。
この試験の結果、最も良好なものを実機の搬送ロールに
適用し、スリッタの搬送ロール、製膜装置の搬送ロール
に実際に設置して評価した。
まずテストピースによる試験には、ゴム材質として上記
製膜装置やスリッタに広帆に使用されているハイパロン
ゴムを選択し、ゴム硬度を60度とした。
ゴム表面の中心線平均粗さ(Ra)の測定は、次の2機
種の測定器によった。測定器により若干の測定値の差異
はあったものの、誤差範囲内のものであった。異なる2
機種の測定器による測定により、測定データの信頼性が
高められている。
げ)ミツ1ヘヨ製 サーフテスト 201カツトオフ1
直 0.8μ I小板製 サーフコーダー S E 40Dカツトオフ
(直 0.25μ 摩擦係数(μs)の測定は前述の図に示した方法によっ
た。試験結果を第1表に示す。
第1表 サンドペーパ処理では、サンドペーパを極細口のものと
することにより、たまたま表面粗さ(Ra)を本発明範
囲内に収めることはできたが、摩擦係数(μs)につい
ては0.8以下に下げることはできなかった。
紫外線照口4処理、人工皮革調不織布による研磨処理と
もに、表面粗さ(Ra)と摩擦係数(μs)の両方を本
発明範囲内に収めることができた。
ただし、紫外線照射処理によるゴム表面には、脆化した
表面の微小突起があり、実機の搬送ロールに適用すると
微小突起が脱落してフィルム表面に付着するおそれがあ
るので、実機テストには使用しなかった。
不織布処理によるゴム表面では、表面粗さ(Ra)、摩
擦係数(μs)ともに十分に低下させることができた。
この不織布処理を、スリッタの搬送ロールと製IP!装
置の搬送ロールに適用し、実際の生産に用いて評価した
スリッタにおけるフィルム搬送についての試験結果を第
2表に示す。
第2表 第2表に示すように、本発明による搬送ロールを使用し
た場合、新品であってもプラスチックフィルムの帯電量
を略零に抑えることができた。
製膜装置に適用した搬送ロールについては、製膜最終の
巻取工程で巻取られた広幅の中間製品の表面傷の度合お
よび該表面への異物の付着度合を評価することにより、
搬送ロール使用の適性を評価した。その結果、本発明方
法によるフィルム搬送では、従来発生することのあった
ロール表面やフィルム表面の削れによる籾混入は測定さ
れず、良好な結果を得た。ざらに、巻取フィルムの表面
の傷についても皆無であった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のプラスチックフィルムの
搬送方法によるときは、特殊表面処理によりロール表面
の表面粗さと摩擦係数を特定の範囲内としたゴム搬送ロ
ールを使用することによって、搬送されるフィルムの帯
電量を搬送ロールが新品のうちから零近くに抑えること
ができ、フィルム表面の傷、フィルム表面へ粉塵の付着
等の発生を確実に防止することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明における摩擦係数(μs)の測定方法を示す
概略側面図である。 1・・・・・・・・・・・・テストピース2・・・・・
・・・・・・・プラスチックフィルム3・・・・・・・
・・・・・荷重計 4・・・・・・・・・・・・錘り 特 許 出 願 人 東 し株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、表面処理により、ゴムから成るロール表面の粗さを
    中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜1.0μの範囲とし
    、かつ該ロール表面のプラスチックフィルムに対する摩
    擦係数(μs)を0.8以下にしたゴムロールを用いて
    プラスチックフィルムを搬送することを特徴とするプラ
    スチックフィルムの搬送方法。
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