JPH02124253A - ゴムロールのロール表面研磨方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ゴムロールのｌ］−層表面をサンドペーパで
仕上げ研磨する方法に関し、とくにプラスチックフィル
ム用の各種搬送ロールとして用いて最適な低摩擦係数の
ロールが得られるゴムロールの研磨方法に関する。

［従来の技術］ ロール表面がゴムからなるゴムロールは、シート状物の
生産装置や加工装置の各所に用いられている。たとえば
、プラスチックフィルムの製膜装置や、プラスチックフ
ィルム用スリッタ等においては、ロール表面がゴムから
なる搬送ロールが各所に使用される。

この表面がゴムからなる１ｆｆｆｌ送ロールにＪ３いて
は、一般に搬送されるプラスチックフィルムに静電気が
帯電しゃずいという問題がある。とくに搬送ロールが新
品でおる場合、プラスチックフィルムの帯電巾が大きく
、使用している間に経時的に帯電巾が問題のないレベル
まで低下することが経験的に判っている。

搬送フィルムの帯電巾が大きいと、帯電を生じた搬送ロ
ールの上流側の搬送口〜ルでのロール表面とフィルムと
の密着度が高くなりすぎるおそれがある。密着度が高す
ぎると、プラスチックフィルムがロール表面上で滑りを
生じた場合、フィルム表面に傷が発生（・やずくなると
いう問題、ロール表面のゴムが削られたりフィルム表面
が削られたりしてそれらの粉がフィルム表面に付着する
という問題を招く。

本発明者らは、このような搬送フィルムの帯電に関する
問題を鋭意検討し種々の試験を行った結果、搬送フィル
ムの帯電量は搬送ロールのロール表面とフィルムとの間
の摩擦係数に大きく支配され、帯電量を小さなレベル内
に抑えるためにはゴムロール表面と搬送フィルムとの間
の摩擦係数をを相当小さい値以下、たとえば少なくとも
１．０以下にしなければならないことをつきとめた。

しかしながら、従来の一般的なサンドペーパによるロー
ル表面研磨仕上げを施したゴムロールでは、該ゴムロー
ルが新品のうちは上記の如き低摩擦係数にすることは極
めて困難であった。つまり、従来の一般的な仕上げ方法
では、ゴムロールのロール表面をあるレベル以上の精度
に仕上げるには、目の粗い番手のサンドペーパから順に
密な番手のサンドペーパで研磨していき、Ｒ後に最も密
なサンドペーパで仕上げる方法が採られているが、この
方法では、最終番手を如何に密なものとしても、上記摩
擦係数の低減には限界があり、新品ロールの摩擦係数を
１．０以下に抑えるのは極めて困難であった。仕上げ状
態によって、たまたま摩擦係数が１．０を僅か下回るこ
とはあるが、再現性に乏しいとともに、摩擦係数を大幅
に低減させることができなかった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、上述の如き従来のサンドペーパ研磨仕上げに
おける限界に着目し、この限界を打破可能な研磨方法を
提供するものであり、とくにプラスチックフィルムに対
するロール表面の摩１寮係数を新品ロールのうちから帯
電量を極めて小さくすることのできる低摩擦係数とする
ことのできるゴムロールのロール表面研磨方法を提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この目的に沿う本発明のゴムロールのロール表面研磨方
法は、ゴムロールのロール表面をサンドペーパで仕上げ
研磨する方法において、サンドペーパの番手を目の粗い
ものから密なものに順に変更して順に研磨し、最後に再
び目の粗いサンドペーパで仕上げ研磨する方法から成る
。

コムロールのロール表面をサンドペーパで研磨するに際
し、サンドペーパの番手を目の粗いものから密なものに
順に変更して順に研磨していくと・表面粗ざ訂によるロ
ール表面の表面粗さは、徐々に小さくなっていく。そし
て、最後に再び粗いサンドペーパで研磨すると、表面粗
ざ計による測定では、ロール表面の表面粗さ（よそれま
でよりも若干大きくなる。しかし、この目の粗いサンド
ペーパによる最終仕上げによって、後述の実施例に示す
如く、ゴムロールのロール表面のプラスチックフィルム
に対りる摩擦係数は確実にかつ大幅にしかも再現性をも
って低下する。、〕の作用、理由は現状の技術水準では
定かではないが、上記の如く確実に摩擦係数の低減効果
が得られるのでおる。

上記の摩擦係数（μＳ）の測定は、図に示すように行わ
れる。固定したゴムロール１はおるいは少なくとも円弧
断面を有する固定したテストピースに、帯状のプラスチ
ックフィルム２を掛け、プラスチックフィルム２の下端
に重ざＷ９の錘り４を吊しハロール１又はテス［〜ピー
スに巻付角θで掛けわたしたプラスチックフィルム２の
他端を荷重計３を介して引っ張り、そのときにプラスチ
ックフィルム２どの間に生じる摩擦力下を荷重計３で測
定し、次式によって求める。

μＳ　＝　（１／θ）夕ｎ　（Ｔ／Ｗ＞通常のサンドペ
ーパによる研磨仕上げでは、プラスチックフィルムとの
摩擦係数を１．０以下に抑えることは困難であるが、上
述の表面研磨方法により、ゴムロール表面の摩擦係数は
確実に０．７以下に抑λられる。

このような表面研磨を施したゴム搬送ロールを用いてフ
ィルム搬送を行ったところ、フィルムの帯電間を極めて
小さく、つまり殆んど零に抑えることが可能となり、プ
ラスチックフィルムの搬送ロール表面への密着力が高く
なりすぎることが防止される。

なお、上記プラスチックフィルムとは、たとえばポリエ
ステルフィルムをいい、未延伸フィルム、−軸延伸フィ
ルム、２軸延伸フィルム等延伸形態はとく限定されない
。中でもヘイズが５％以下のポリエチレンテレフタシー
１〜フイルムの搬送用ゴムロールに本発明を適用すれば
とくに有効である。

また、ロール表面のゴム材質についてもとくに限定され
ず、通常フィルム搬送ロールの表面ゴム材質として用い
られる、ネオプレン、シリコン、ハイパロン、ＥＰＴゴ
ム、ＮＢＲゴム等全てのゴム材質に本発明の適用が可能
でおり、それら材質の復合体さらには複層構成のロール
表面であってもよい。

［実施例］ 以下に、本発明方法により研磨した、プラスチックフィ
ルム搬送用ゴ・ムロールの実施例について説明する。

表−１に、サンドペーパによる研磨における、サンドペ
ーパの使用番手の推移と、そのとき得られたプラスチッ
クフィルムとの摩擦係数および表面粗さ計で測定したロ
ール表面の粗さを中心線平均粗さＲａとＲｍａｘとで表
わした値との関係を示す。

ゴムロールの表面ゴム材質はハイパロンゴム、摩擦係数
の測定に使用したプラスチックフィルムはポリエステル
フィルム、表面粗さ計はミツトヨ製サーフテスト２０１
型を使用した。

表−１ 表−１に示すように、表面粗さと摩擦係数との相関関係
はないようであるが、最後に目の粗い３２０番のサンド
ペーパで仕上げ研磨することにより、確実に摩擦係数が
低減した。

このゴムロールをポリエステルフィルムの製膜設備にお
ける搬送ロールとして使用したところ、新品ロールであ
ってもフィルムの帯電量は略零となった。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のゴムロールの１コール表
面研磨り法によるときは、最終什十げ研磨に再び目の粗
いサンドペーパを使用することにより、大幅にかつ確実
にロール表面の摩擦係数を低下させることができ、プラ
スチックフィルムの搬送等において、該ゴムロール上を
通過するフィルムの帯電量を略零にすることが可能とな
り、帯電に起因する種々のトラブル、製品品質の低下を
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による研磨方法を実施したゴムロ−ルの表面
の摩擦係数を測定する方法を示す概略側面図である。 １・・・・・・・・・・・・ゴムロール２・・・・・・
・・・・・・プラスチックフィルム３・・・・・・・・
・・・・荷重計 ４・・・・・・・・・・・・錘り

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ゴムロールのロール表面をサンドペーパで仕上げ研
   磨する方法において、サンドペーパの番手を目の粗いも
   のから密なものに順に変更して順に研磨し、最後に再び
   目の粗いサンドペーパで仕上げ研磨することを特徴とす
   るゴムロールのロール表面研磨方法。