JPH028016Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば塵芥または洗濯物用のシユ
ート設備に用いられ、実質的に垂直な落下筒内に
斜に開口する投込シユートに関連する装置に関す
る。

この考案による装置は、特に塵芥や汚染布のよ
うな廃物の収集運搬用設備に関連して使用される
ものである。このような設備は一般に空気式圧送
プラントに結合されていて、百貨店、多層建造
物、病院等の大建築内部の運搬を自動化するよう
になつている。上記設備においては、建造物の数
階に達する落下筒に投込シユートが開口してお
り、各落下筒の下端は塵埃貯蔵用の膨らみをなし
て送風機圧送式の水平主ダクトに開口している。
この考案の装置はまた出口下方に投下物の容器を
設けた通常型式の落下筒用の投込シユートにも用
いることができる。

経験によれば、通常型式の設備では、投下物例
えば袋が落下中にシユートの開口部を通過する際
よく転がつてシユート開口部下縁に衝突し、落下
筒内に引懸ることがある。すると次に投入された
物はシユートから斜に突出したこの袋に阻げられ
て、そのシユートから上の落下筒全体が詰つてし
まうことになる。袋が斜位置に引懸る理由は落下
中の袋の下側に生じた空気クツシヨンがまず投込
シユートに引懸り、袋を空気抵抗最小の向きに向
けるためと思われる。

この考案の主たる目的は、上記の欠点を除くこ
と、すなわち投下物が投込シユートの開口部にお
いて落下筒内に引懸らないようにすることであ
る。

この考案の他の目的は、投下物を投込シユート
に投入することに関係して具体的損傷が起きない
ようにすることである。

上記第１の目的はこの考案により投込シユート
の落下筒内への開口端に扉を設け、この扉の上端
を実質的に水平な軸に軸支して不使用時にはシユ
ート開口が閉鎖され、投込シユートから垂直落下
筒へ通過する品物が衝突することによつて扉の下
端が落下筒内へ揺動するようにすることにより達
せられる。

具体的損傷の防止は主として扉の下端にシユー
トの蓋に取り付けた機構によつて操作される掛金
機構を設け、扉の閉鎖位置で掛金がかかり、投入
物がその掛金機構の噛合つていないときだけ落下
筒内へ入り得るようにすることにより実現され
る。

次にこの考案をその１実施例について添付図面
を参照しつゝ説明する。

第１図において、１は垂直落下筒で、壁面３に
取付けられた投込シユート２から塵芥または洗濯
物が投入される。投込シユートには扉４が設けら
れてこれを閉じるようになつている。塵芥や汚染
布の袋５をシユートに投入すると、シユートの下
面６を滑つて、ある所に来るとシユートの端の扉
７に衝突してこれを落下筒１内へ押し開く。扉７
はその上端を、シユート２に固定された支持金具
９に両端を支えられた水平軸８に支持されてい
る。扉７の形状は落下筒１の内壁とほゞ一致し、
扉の軸８への取付けは腕金具１０等の適当な手段
により行われている。

扉７によつてシユートを確実に閉じて、落下筒
を落下する品物がその開口部に引懸かかるのを防
ぐために、扉の上下端部は落下筒の隣接構造部に
重なるように設計されている。すなわち、上端部
は落下筒の外側で、下端部はその内側で重なるよ
うになつている。扉の下端部は投込シユートの下
面６の彎曲形状に合わせて若干彎曲した形状１１
を持たせてある。

シユート開口部下端には電磁的に作動する掛金
１２があつて扉の下端と係合して、シユートの蓋
の枠に設けられたボタン１３等によつて外される
まで扉を閉鎖位置に固定しておくようになつてい
る。この電磁式の扉の掛金は、ボタンを押すまで
扉が落下筒の方へ開かないようにして、シユート
に袋を投入したとき損傷を生じないようにするも
のである。ボタンを押すと扉７は袋５に押されて
充分に開き、袋を落下筒内へ落下させる。シユー
トの蓋は普通同時に１個だけ開くように電磁的に
連動しており、２個以上の袋が同時にシユートに
落されて落下筒内で衝突して詰るのを防いでい
る。空気圧によつて落下筒から塵芥を運搬する場
場合は、この連動機構によつて空気圧送用の弁と
落下筒下端の弁がシユートの蓋を開くと同時に閉
じるようになつている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の扉を具備する投込シユート
と落下筒の一部とを示す縦断面図であり、第２図
はその水平断面図である。 １……落下筒、２……投込シユート、３……壁
面、４……蓋、５……塵芥袋、７……扉、１２掛
金、１３……押しボタン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 実質的に垂直な落下筒と、斜下方に向かい上記
   落下筒内への出口開口を有する塵芥や洗濯物等の
   投込シユートとの組合せから成る投込シユート装
   置であつて： 上記落下筒内への出口開口の端に扉を具備し；
   該扉はその上端において実質的に水平な軸に軸支
   されて不使用時には上記出口開口を閉鎖するよう
   にされており；上記扉の下方部分は、上記投込シ
   ユートに投入された品物の力によつて開いてその
   品物を上記落下筒内へ入れるように、上記落下筒
   内へ揺動し得るようにされており；上記扉は上記
   落下筒の内壁面の一部分を形成し、上記落下筒に
   面する側の上記扉の形状は上記落下筒の内部の形
   状とほぼ一致しており；上記扉の上下端部は、上
   記扉が閉鎖位置に在る時には、上記落下筒を形成
   する構造部の隣接端部に重なり；上記扉の上端部
   は上記落下筒の外側において上記構造部に重な
   り、また、上記扉の下端部は上記落下筒の内側に
   おいて上記構造部に重なるようにされており、上
   記扉の軸支されている部分が上記落下筒の外側に
   位置するようにして、投入された品物が上記落下
   筒を通つて滑らかに運ばれるように上記落下筒の
   壁面と上記扉の壁面とを組合せて構成された投込
   シユート装置。