JPH027742B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、鋳造機、特に半連続鋳造機において
型を設置した鋳造テーブルおよびスタータバーを
交換するための方法および装置に関する。

背景技術 従来、半連続鋳造機での始動バー取付方法にお
いては、スタータバーはボルトによつて鋳造エレ
ベータに取り付けられている。取外しおよび取付
けは手動で行なわれる。つまり作業位置は不便
で、作業点は水槽頂部にあることになる。型およ
びスタータヘツドは共にクレーンを用いて持上げ
る。したがつて、型およびスタータヘツドの交換
は全く別々の作業で行なわれ、これによつて鋳造
工程の周期的リズムが乱れる。

目 的 本発明はこのような従来技術の欠点を取り除
き、型を備えた鋳造テーブルおよびスタータヘツ
ドを高速かつ確実に交換するための方法を提供
し、鋳造工程の周期的リズムを有利に維持するも
のである。本発明の他の目的はこの方法を実現す
る装置を提供することである。本発明の本質的な
新期な要素は特許請求の範囲に記載から明らかで
ある。

発明の開示 本発明によれば、型を備えた鋳造テーブルとス
タータヘツドとは互いに支持され、移動部材によ
つて型とスタータヘツドとは鋳造機の近くに有利
に搬送され得るので、この位置で交換およびメン
テナンスを適切に実行できる。本発明の方法を有
利に実現するため、鋳造テーブルおよびスタータ
ヘツドの各移動部材を操作して、ある鋳造サイク
ル中に、鋳造テーブルおよびスタータヘツドを含
む別の少なくとも他の１組の鋳造部材を次の動作
のために準備することができる。したがつて鋳造
テーブルおよびスタータヘツドの交換は、鋳造位
置にある古い鋳造部材の組を新しく準備された１
組の鋳造テーブルおよびスタータヘツドで置き換
えることで、本質的に素速く実行される。本発明
によれば、鋳造テーブルおよびスタータヘツドの
交換を有利に行なう際、鋳造の周期的リズムに本
質的変化は生じない。

実施例の説明 本発明を添付図面を参照して詳述する。

第１図において、鋳造エレベータ１は径路２に
沿つて移動する製品ワゴン３によつて一点鎖線で
示される位置からレール４にそつて図示の位置に
持ち上げられ、この位置で本発明の方法に従つ
て、型を取付けた鋳造テーブル７およびスタータ
ヘツド５が有利に交換される。さらにこの位置近
くには移動部材６が設けられ、これによつて鋳造
テーブル７およびスタータヘツド５を有利に交換
位置に移動し、本質的に同様な他の組み合せた鋳
造部材を鋳造用動作位置に搬送し設置する。移動
部材６は例えば液圧、空気圧又は電気を用いて有
利に動かせる。

第２図ないし第４図に第１図の部材を詳細に示
る。第２図は、鋳造エレベータ１に設置されシリ
ンダ８に接続された締付け部材９によつてスター
タヘツド５が鋳造動作中、鋳造エレベータ１内の
位置に固定される様子を示す。本発明の方法に従
つて鋳造テーブル７に配列された型１０（第３
図）およびスタータヘツド５を交換する間、締付
け部材９の締付け作用はシリンダ８によつて先ず
解除しておく。続いて、鋳造テーブル７に接続さ
れた他のシリンダ１１をスタータヘツドの支持構
造１２（第４図）に対して動かし、シリンダ１１
に接続された支持部材１５がスタート用ヘツド５
を支持部材１３を介して支持するようにする。鋳
造テーブル７とスタータヘツド５がこのように互
いに支持し合うと、鋳造エレベータ１をレール４
に沿つて降下し、鋳造エレベータ１に接続された
案内値込みボルト１４はスタータヘツド５内のピ
ン１４ａから離れ降下する。本発明の方法に従つ
て構成され組み合わされた使用済の鋳造テーブル
７とスタータヘツド５は、移動部材６によつて有
利に除去され、続いて本質的に同時に本質的に同
様な新たに組み合わせた鋳造テーブル７およびス
タータヘツド５と交換される。新たに組み合わせ
た鋳造テーブル７およびスタータヘツド５が鋳造
位置に到達後、鋳造エレベータ１はレール４に沿
つて上昇し、この結果スタータヘツド５は案内植
込みボルト１４によつて鋳造エレベータ１の中心
に合う。支持部材１５を支持部材１３から有利に
移動することによつてスタータヘツド５と鋳造テ
ーブル７の組合せは解除される。最後にスタータ
ヘツド５は締付け部材９によつて鋳造エレベータ
１に固定され、その後鋳造工程が有利に始動され
る。

要約すると本発明は、鋳造機、特に半連続鋳造
機での型を取付けた鋳造テーブルおよびスタータ
ヘツドを交換するための方法および装置に関す
る。交換を実行するため、型を取り付けた鋳造テ
ーブルとスタータヘツドとは先ず互いに支持さ
れ、その後鋳造テーブルとスタータヘツドは鋳造
位置と交換位置の間を一体として移動される。

効 果 本発明に従つてスタータヘツドを固定および支
持するため、液圧、気圧、または電気によつて有
利に作動するシリンダまたは電気式アクチユエー
タを使用しているので、型およびスタータヘツド
の交換は有利に高速化でき、かつ鋳造工程の周期
的リズムは本質的に乱れを受けない。さらに、鋳
造工程の周期的リズムの乱れが減少するので、新
たに組み合てせた鋳造テーブルとスタータヘツド
はそれぞれ本質的に鋳造工程での温度近くまで加
熱され、この温度は本質的に高速な交換の由に、
組み合わせた鋳造テーブルおよびスタータヘツド
の内部で維持される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の望ましい実施例の部分断面
図、第２図は第１図の望ましい実施例の鋳造エレ
ベータの部分断面図、第３図は第１図の望ましい
実施例の鋳造テーブルの部分断面図、第４図は第
１図の望ましい実施例のスタータヘツドの側面図
を各々示す。 主要部分の符号の説明、１……鋳造エレベー
タ、５……スタータヘツド、７……鋳造テーブ
ル、８……シリンダ、９……締付け部材、１５…
…支持部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鋳造機における鋳造エレベータに固定された
   スタータヘツドを型に取り付けた鋳造テーブルと
   ともに交換する方法において、該方法は、 前記鋳造エレベータにおけるスタータヘツドの
   固定を鋳造位置で解放する工程と、 該スタータヘツドを前記型を取り付けた鋳造テ
   ーブルに支持する工程と、 前記エレベータを動かして前記スタータヘツド
   が支持されている鋳造テーブルから離す工程と、 前記スタータヘツドを支持したまま該鋳造テー
   ブルを交換位置に移動させる工程と、 スタータヘツドが支持された型を取り付けた鋳
   造テーブルを用意する工程と、 該用意した鋳造テーブルを前記スタータヘツド
   を支持したまま前記鋳造位置に移動させる工程
   と、 前記エレベータを該鋳造位置に移動させる工程
   と、 前記スタータヘツドを前記型を取り付けた鋳造
   テーブルから解放する工程と、 該解放されたスタータヘツドを前記エレベータ
   に固定する工程とを含むことを特徴とする鋳造機
   の型交換方法。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の方法において、
   前記鋳造テーブルおよび前記スタータヘツドは液
   圧シリンダおよび／または空気圧シリンダによつ
   て互いに対して支持されることを特徴とする型交
   換方法。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の方法において、
   前記鋳造テーブルおよび前記スタータヘツドの互
   いに対する支持は電気式アクチユエータによつて
   実行されることを特徴とする型交換方法。 ４ 特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれ
   か１項に記載の方法において、前記スタータヘツ
   ドを支持したまま鋳造テーブルを移動させる工程
   では、前記鋳造テーブルおよびスタータヘツドの
   移動部材を使用して、同じように組み合わせた２
   組の鋳造テーブルおよびスタータヘツドを実質的
   に同時に移動させることを特徴とする型交換方
   法。 ５ 鋳造機におけるスタータヘツドを型を取り付
   けた鋳造テーブルとともに交換する装置におい
   て、該装置は、 前記スタータヘツドを鋳造位置と鋳造テーブル
   から離れた位置との間で移動させる鋳造エレベー
   タと、 該スタータヘツドを該鋳造エレベータに着脱可
   能に支持する締付け部材と、 前記鋳造テーブルを前記鋳造位置と交換位置と
   の間で移動させる移動部材と、 前記スタータヘツドを前記型を取り付けた鋳造
   テーブルに着脱可能に支持する支持部材とを含む
   ことを特徴とする鋳造機の型交換装置。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載の装置におい
   て、前記締付け部材および支持部材は液圧シリン
   ダおよび／または空気圧シリンダによつて作動さ
   れることを特徴とする型交換装置。 ７ 特許請求の範囲第５項に記載の装置におい
   て、前記締付け部材および支持部材は電気式アク
   チユエータによつて作動されることを特徴とする
   型交換装置。