JPH0275146A - 管球 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、ガラスバルブの外表面にフッ素樹脂被膜を被
覆した管球に関する。

（従来の技術） 例えば金属蒸気放電灯は、外管に発光管を収容した２重
管構造をなしており、外管のネック部端部に取り付けた
口金を器具側のソケットに装着して使用される。

この場合、−船釣には口金を上向とした垂直方向の姿勢
で点灯されることが多い。

このような放電灯においては、外部から何らかの原因で
外管に衝撃等の外力が加わり、外管が破損するとガラス
破片が飛散、落下する危険がある。

このような不具合を防止するため、外管の外表面にフッ
素樹脂の被膜をコーティングすることが考えられている
。

フッ素樹脂の被膜を外管の外表面に被覆すれば、このフ
ッ素樹脂被膜が外管ガラスの機械的強度を向上させて破
損を防止し、また例え外管ガラスが破損しても、ガラス
破片の飛散や落下を阻止することが期待できる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、放電灯や白熱電球なとの場合、ネック部
に取着した口金をソケットに螺合して機械的な支持をな
しているから、ランプの殆どの荷重はネック部に加わっ
ており、またランプはネック部により片持ち支持されて
いることになる。このような支持構造のガラスバルブに
衝撃等の外力が加わると、その殆どの荷重はネック部に
加わり、ネック部が破損される割合いが高く、したがっ
てネック部から先が落下する場合が多い。

本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、ネ
ック部のフッ素樹脂被膜の膜厚を変えて引張り強さを強
くし、ネック部の機械的強度を補強し、かつ落下を防止
することができる管球を提供しようとするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段）　゛ 本発明は、ネック部におけるフッ素樹脂被膜の平均厚さ
ｔを、 １００ｐ≦ｔ≦４００ｐ としたことを特徴とする。

（作用） 本発明によれば、ネック部がフッ素樹脂被膜により補強
され、外力が加えられても破損し難くなる。また、ネッ
ク部は、口金を上向きの姿勢として点灯中にガス対流に
より温度上昇するためフッ素樹脂被膜の強度が低下する
心配があるか、上記膜厚であれば強度が大きく保たれ、
ネック部の機械的強度が良好に保たれ、落下が防止され
るから安全性が高くなる。

（実施例） 以下、本発明について、図面に示す一実施例にもとづき
説明する。

図において１はメタルハライドランプの外管を示し、硬
質ガラスにより形成されている。この外管１は中央部に
膨出部を有するとともに、図示下部に小径なトップ部２
および図示上部に小径なネック部３を有した、いわゆる
ＢＴ形に形成されている。

ネック部３の上端部には口金４が固定されており、この
Ｌ１７４を図示しないソケットにねじ込んでω、・・：
１１される。

上記外管１内には、石英ガラスなどからなる発光管５が
収容されており、この発光管５内には、所定量の水銀、
ハロゲン化金属および始動用希ガスが封入されている。

外管］の外表面には、全面に亘りフッ素樹脂よりなる被
膜６がコーティングされている。

この場合、フッ素樹脂被膜６は、場所によって厚みを変
えである。

すなわち、ネック部３におけるフッ素樹脂被膜６の膜厚
ｔは １００ｐ≦ｔ≦４００ｐ としである。

また、外管１における膨出部（ＡＢ間）においては、発
光管５が破裂した場合にこの外管１が破損するのを防止
するため、またフッ素樹脂被膜６による光遮断作用を最
小限度に抑えるため、フッ素樹脂被膜６の膜厚ｔ１を、 ６０ｐ≦ｔ１≦１５０間 としである。

なお、フッ素樹脂被膜６は、−船釣には外管１の外表面
にフッ素樹脂を静電塗装した後、これを焼成することに
形成することができる。

上記のような膜厚の選定は本発明者らの実験によるもの
である。

−５＝ すなわち、メタルハライドランプを口金４が上向きとな
る垂直姿勢で点灯し、外管１に外部から故意に衝撃を加
えて外管］を破損させる実験を行った。

このような外管衝撃実験により、ネック部３におけるフ
ッ素樹脂被膜６の膜厚ｔは１００ｐ以上であれば破片の
落下をフッ素樹脂被膜６が防止することが判明した。

また、ネック部３におけるフッ素樹脂被膜６の膜厚ｔが
４００ｐを越えると、フッ素樹脂被膜６による保温作用
のため、バルブ温度がフッ素樹脂被膜６の連続使用可能
な最高温度２６０℃を上回り、フッ素樹脂被膜６の強度
が極端に低下するので、膜厚ｔは４００ｐ以下に規制さ
れる。

なお、フッ素樹脂は高価であるから、コスト面を考慮す
れば、ネック部３におけるフッ素樹脂被膜６の膜厚ｔは
、 １００１ｕｎ≦ｔ≦２００ｐ であることが望ましい。

また、フッ素樹脂被膜６のコーティング法は、先に説明
した静電塗装後に焼成する方法の外に、熱収縮性のフッ
素樹脂フィルムを外管１に被せ、外管１全体を加熱する
と、フッ素樹脂フィルムが熱収縮して外管］の外面に密
着する。この場合、フッ素樹脂フィルムとして外管１の
最大外径に相当する径の円筒形フィルムを使用すれば、
ネック部３においてはフィルムの熱収縮量か大きく、し
たがってこの部分の膜厚を厚くすることができ、被覆作
業か容易である。

さらに、本発明はメタルハライドランプに制約されるも
のではなく、その他２重管構造の水銀ランプや高圧すト
リウムランプなどの放電灯の外管にも適用できる。

また、白熱電球であっても破損したガラスバルブの飛散
防止に有効である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ネック部がフッ素
樹脂被膜により補強され、外力が加えられても破損し難
くなる。また、ネック部は、口金を」二向きの姿勢とし
て点灯中にガス対流により温度」１昇するためフッ素樹
脂被膜の強度が低下する心配があるが、上記膜厚であれ
ば強度か大きく保たれる。したがって、ネック部の機械
的強度が良好に保たれ、落下が防止されるから安全性が
高くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し、メタルハライドラン
プの全体を示す正面図である。 ］・・・外管、３・・・ネック部、４・・・口金、５・
・・発光管、６・フッ素樹脂被膜。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ガラスバルブの外表面にフッ素樹脂よりなる被膜を被覆
   し、垂直方向の姿勢で点灯される管球において、 上記バルブにおけるネック部のフッ素樹脂被膜の平均厚
   さをを、 １００μｍ≦ｔ≦４００μｍ としたことを特徴とする管球。