JPH0274799A - 止水構造、その施工法及び止水用単位セグメント - Google Patents

止水構造、その施工法及び止水用単位セグメント

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JPH0274799A
JPH0274799A JP63224551A JP22455188A JPH0274799A JP H0274799 A JPH0274799 A JP H0274799A JP 63224551 A JP63224551 A JP 63224551A JP 22455188 A JP22455188 A JP 22455188A JP H0274799 A JPH0274799 A JP H0274799A
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Yoshiaki Nakajima
善明 中嶋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多数のセグメントを連結してトンネル等を構
築する際のセグメント相互間の止水構造特に高圧の地下
水等の前記トンネル等への漏水を防止するための止水構
造、その施工方法及び止水用単位セグメントに関するも
のである。
(従来技術とその問題点) 従来からトンネル等構造物を構築する際には、複数の単
位セグメントを前後及び左右方向に接合して所定の構造
物としている。
このような構造物特に地中に設置されるトンネルにおい
ては該トンネルの単位セグメント間の接合部には高圧が
掛かり、地中の地下水が滲出し長期間には該滲出量が膨
大になる。人間等が通行するトンネルにおいては前記地
下水が多少滲出してもさほどの影響は生じないが、電話
線等のケーブルにおいては滲出水による悪影響は多大な
ものがあり、前記単位セグメント間の接合部の止水は従
来から非常に重要な問題として認識され、幾多の止水方
法が提案されている。
従来の一般的な単位セグメントは第7図に示す構造を有
し、該単位セグメンl−Aは円周方向に順次接合されか
つ端部同士を直線状の部材により連結されて第8図に示
すトンネルB構造を形成するようになっている。隣接す
る各単位セグメント人間の接合部Cは地中側から矢印で
示す高圧を受け、該接合部Cの止水が不十分であると徐
々に地下水が滲出してトンネルB内に地下水が溜まって
しまつ。
従来はこの欠点を解消するために、第9図に示すように
接合すべき隣接する1対の単位セグメントAの一方の単
位セグメン)Aの凹溝りに該凹溝りの深さdより幅の広
い水膨張性ゴムのような材料から成る直方体状の止水材
Eを設置しかつ前記単位セグメン)Aの表面と該止水材
Eの表面とに被覆されるように例えばブチルゴム等から
成るシートFを被覆するとともに、他方の単位セグメン
トAの凹溝りに該凹溝りの深さと等しい幅を有する止水
材Eを設置し、前記単位セグメン)Aを既に所定箇所に
固定された他方の単位セグメンl−Aにスプレータ等に
より押しつけて両者を密着させるとともに第7図に示し
た通孔Gにボルト(図示略)を貫通させて両単位セグメ
ンI−Aを接合するようにしている。
該接合状態では、前記止水材Eはともに押圧力により第
10図に示すように変形し、強い力で相互に押し合って
両単位セグメント人間の止水を行うようにしている。
この位置関係で半永久的に維持されるのであれば単位セ
グメント間の止水はほぼ完全であるが、実際には時間の
経過に従って両単位セグメンl−人間に間隙が生じ始め
る。第10図に示した技術では、止水材Eの有する復元
力により、前記止水材Eの幅を若干法げることにより生
じた間隙を閉塞し、止水を完全にすることを意図してい
る。しかしながら従来の止水材の復元力は100%より
太き(劣り、実際には生じた間隙を完全に閉塞すること
はできない。又止水材として前記した水膨張性ゴムを使
用し、生じた間隙に進入して来る水を前記水膨張性ゴム
で吸収し該水膨張性ゴムを膨張させて前記間隙を完全に
閉塞するという技術も提案されている。しかしながら水
膨張性ゴムはその膨脹率にもよるが、2〜3倍程度まで
の膨脹率であれば低圧での止水材としては十分であるが
、膨脹率がこの値を超えると水膨張性ゴムが寒天状とな
り、シー1−Fを介して接触している両止水材Eの密着
力が不十分となり、進入して来る水が両単位セグメンI
−人間を容易に通り抜は止水機能を果たさなくなるとい
う欠点があり、上記した止水材Eの使用により生ずる間
隙を閉塞するためには水膨張性ゴムの使用では不十分で
ある。
本出願人は該方法の改良として、第11図及び第12図
に示す止水構造を提案した(特願昭63−90849号
)。該止水構造は、前記1対の凹溝りのそれぞれに前記
止水材Eに換えて弾性体Hと硬質体Jから成る複合体を
配置し、両複合体を前記シー1−Fを介して押しつけて
第12図に示すように前記弾性体Gを変形させ、両単位
セグメン)Aを前記シートFを介して強固に密着させ、
両単位セグメント人間の止水を行う構造である。該両単
位セグメントAはその施工時にボルト等を用いて強固に
連結されるが前述の通り、時間の経過に伴って両単位セ
グメント人間に間隙が生じ始め、間隙の増加に伴って両
複合体間の押圧力が弱まってくる。このような間隙例え
ば5〜61程度の間隙が生じても前記構造は大気圧下に
おける止水、又は地下の比較的浅い箇所での止水用とし
ては十分である。しかし近年における地下構築物は益々
深層化し、前記止水構造に掛かる水圧等も約5〜10k
g/cfflあるいはそれ以上の従来では想起できなか
った高圧となり、該構造にこのような高圧が掛かると、
両単位セグメン)A間の止水が不十分になり、漏水が生
ずることがあるという問題点がある。
又トンネル等の止水構造は直線部だけでなくコーナ一部
を有し、該コーナ一部における止水は直線部での止水以
上に困難である。
(発明の目的) 従って本発明は、このような問題点つまり高圧が掛かる
箇所における完全な止水構造が存在しないことを解決し
、特に高圧が掛かる地下の深い箇所の止水に最適な止水
構造及びその施工方法、又該構造及びそれに使用可能な
単位セグメントを提供することを目的とする。
(問題点を解決するだめの手段) 本発明は、第1に少なくとも一方の接合面に凹溝が形成
された1対の単位セグメントの前記凹溝内に、耐水性及
び弾性を有する止水材を設置し、高圧側からの圧力によ
り前記止水材を低圧側に押圧して止水を行うことを特徴
とする止水構造と該止水構造の施工方法であり、第2に
方形の単位セグメントの隣接する2辺のそれぞれにその
全長に亘る横向き凹溝を形成し両凹溝を連結して前記単
位セグメントの半周に平面視り字状の凹溝を形成し、9
1 L字状凹溝に、耐水性及び弾性を有しかつ凹状の圧
力受部が形成された平面視り字状の主止水材を設置する
とともに、他の2辺にその全長に亘る補助止水材を設置
し両補助止水林を連結して前記単位セグメントの残りの
半周に平面視り字状の補助止水材を形成し、該り字状補
助止水材の端部で前記り字状主止水材の圧力受部の端部
を閉塞するよう前記り字状主止水材と前記り字状補助止
水材を連結して、その全周を前記主止水材と前記補助止
水材で囲繞された単位セグメントを構成し、連結すべき
2以上の単位セグメントのうちの一方の単位セグメント
の主止水材と他方の単位セグメントの補助止水材を当接
させて接合面を形成し、該接合面において高圧側からの
水の止水を行うことを特徴とする止水構造及びその施工
方法であり、第3に前記第2の発明に使用可能な単位セ
グメントである。
以下本発明の詳細な説明する。
まず直線部における止水構造とその施工方法につき説明
する。
第12図に示す構造を含む従来の止水構造は、止水材が
連結すべき単位セグメントのそれぞれと一体化され、止
水材が装着された1対の単位セグメントのそれぞれの止
水材を押圧して該1対の止水材間に弾性による押圧力を
生じさせ、該押圧力により両単位セグメント間の止水を
行う構造である。
該構造を採用する以上、両単位セグメント間に間隙が生
ずるにつれて前記密着力が低下することが避けられず、
特に高圧の地下水の止水を完全に行うことが不可能とな
る。
本発明の止水構造はこのような従来技術の止水構造とは
根本的に異なった技術的思想を有している。つまり時間
の経過につれて生ずる単位セグメント間の間隙を、止水
すべき水による圧力により止水材を変形させ該変形させ
た止水材により閉塞するのである。両単位セグメント間
に間隙が生じていない場合は、前記止水材は高圧側から
の圧力により前記凹溝の傾斜面等に密着して高圧側から
の地下水等の止水を行う。そして時間の経過に従って両
単位セグメント間に間隙が生じた場合には、前記止水材
は高圧側からの圧力により変形し両単位セグメント間の
低圧側の間隙に進入して該間隙を閉塞するため、間隙の
多少にかかわらず両単位セグメント間の上水を完全に行
うことができる。
そして本発明では、間隙が広くなるほど止水材の変形が
大きくなりそれにつれて間隙を閉塞する力も向上するた
め、従来の止水構造では間隙が広くなることが直接止水
の不完全性に繋がっているのに対し、本発明では間隙が
広くなること自体にさほどの注意を払う必要はなくなり
、止水機能が飛躍的に向上する。
本発明に係わる止水構造及びその施工方法の適用個所と
しては、例えば人間、自動車及び鉄道用車両等の通行す
るトンネル、電話線や送電線や光ファイバーはじめ各種
ケーブルが地中に埋設されたケーブル管、地下鉄の周壁
、高速道路や新幹線等の高架通路、上下水道、山岳部の
導水路トンネル、地下貯水槽、ダム、通常のビル、地下
街等がある。
本発明に使用する単位セグメントは第7図に示すように
隣接する他の単位セグメントとの接合面に凹溝が形成さ
れたコンクリート製やスチール製及び鋳鉄製等の単位セ
グメントとすることが好ましく、凹溝が形成された従来
の単位セグメントをそのまま使用しても、又新たに凹溝
を形成した単位セグメントを製造しそれを使用するよう
にしてもよく、あるいは既存の凹溝を適宜の材料で充填
して平面とし、凹溝を有しない側の単位セグメントとし
て使用してもよい。又該単位セグメントの形状は第7図
に示す円弧状の他に、円筒状、角筒状、直方体状等があ
り、該単位セグメントは中実状でも中空状でもよい。又
マンホールのような既に円筒状に成形されているもので
もよく、この場合には長さ方向にのみ伸ばすことになる
該凹溝の断面形状は特に限定されず、従来汎用されてい
る台形状断面の他に、横向きv字状断面、円形断面、半
楕円形断面、方形断面等とすることができるが、該凹溝
の低圧側には傾斜面が形成されていることが望ましく、
前記横向きV字状断面が最適である。又該凹溝の前記低
圧側に向かう傾斜面は緩やかである方が前記止水材と前
記単位セグメント間の密着及び前記止水材の間隙内への
進入及び該間隙の閉塞のために好ましい。更に該凹溝は
両単位セグメントの対応箇所に同形に形成し、施工時に
両凹溝を一致させて対称形の空間を形成させることが望
ましいが、単位セグメントの一方にのみ形成し、他方の
単位セグメントの接合面ば凹凸のない平滑面としてもよ
い。
前記止水材の材質は、少なくとも僅かな弾性と耐水性を
有するものであれば特に限定されず、例えば通常のゴム
や水分と接触することにより膨張する膨張ゴム、アルミ
ニウム等の比較的軟質の金属、木材片等を使用すること
ができる。又該止水材の形状は、その低圧側端部が前記
凹溝の低圧側とほぼ一致する形状を有することが好まし
く、例えば緩やか斜面を有する1対の凹溝の場合には、
楔状(三角形状)や7字状とすることが好ましい。
又該形状は左右対称形である必要はない。
該止水材は、その施工前に、いずれか一方の単位セグメ
ントの凹溝の低圧側面に接着剤等を用いて貼着し、該凹
溝又は該凹溝及び他方の単位セグメントの平滑面とで形
成される空間に確実に配設されるようにすることが望ま
しい。従来の止水構造では、両単位セグメントの少なく
とも一方の止水材が接合面から突出し、施工時に隣接す
る単位セグメントと接触して離脱し施工作業に支障を来
すため、カバーシート等で止水材を被覆してそのHBQ
を防止している。しかし該カバーシート等の使用は、該
施工作業が地中のしかも多湿な条件で行われることが多
いため、著しく作業性を低下させる。本発明では、カバ
ーシートの使用は必ずしも必要ではな(むしろ使用しな
いことが好ましい。
特に前記止水材が低圧側に向かう緩やかや斜面を存する
場合には、隣接する単位セグメントを低圧側から該止水
材に近接させれば該単位セグメントの先端部が前記緩斜
面に沿って移動するため前記止水材の離脱をほぼ完全に
防止でき、特に該止水材が7字状である場合には、該止
水材の緩斜面部が前記単位セグメントと接触して内側に
湾曲して単位セグメントとの接触を完全に吸収する。更
に一方の単位セグメントにのみ凹溝を形成する場合には
、前記止水材の突出は殆どなくその離脱に配慮する必要
はない。
本発明の止水構造及びその施工方法は、低圧しか掛から
ない止水筒所から非常な高圧の掛かる止水筒所まで、該
構造に変更を加えることなく適用することができ、加わ
る圧力が高いほど確実に止水ができるという従来の常識
を覆す画期的な発明である。しかもその構成もカバーシ
ートの使用を必ずしも必要としないなど、従来の構造よ
jQ逼かに簡略化された経済的な構造である。
次いで、コーナ一部における止水構造及びその施工方法
につき説明する。該コーナ一部における上水は、その基
本的考え方は前記直線部と同一であるが、コーナ一部の
特殊性から異なった考え方を導入する必要がある。
前記直線部用の止水では止水材は1種類でも十分である
が、コーナ一部の止水には2種類の止水材を使用する。
該2種類の止水材のうち主止水材は前述の主止水材と同
一でよいが、補助止水材は異なった形状のものを使用す
る。
該主止水材は、凹状の圧力受部を有し、その両端部が閉
塞されていないと該両端部から止水すべき水が漏水する
。従って、本発明では該端部を前記補助止水材を使用し
て閉塞する。その閉塞には前記端部を単位セグメントの
端部面と整合するよう閉塞する方式が考えられるが、こ
のような方式では僅かながら空間が生じ易(、完全な止
水を達成することができない。本発明では、圧力受部を
有する前記主止水材を単位セグメントの隣接する2辺の
前記凹溝に装着し、該単位セグメントの他の隣接する2
辺に帯状等の補助出水材を装着し、更に両止水材を前記
主止水材の圧力受部が閉塞されるように連結して、全周
に止水材が装着された単位セグメントを構成する。該構
成から成る単位セグメントの各辺の止水材の外面はほぼ
平面状となる。
該構成から成る連結すべき2個の単位セグメントを一方
の主止水材が他方の補助止水材と接触するように配置し
て接合面を形成する。該単位セグメントを縦横に配置し
互いに押圧することによりほぼ完全に間隙のない止水構
造を提供することができる。
(実施例) 以下添付図面を参照しながら本発明の実施例につき説明
するが、該実施例は本発明を限定するものではない。
第1図は、本発明に係わる止水構造の第1実施例を示す
縦断面図、第2図及び第3図は、それぞれ第1図の凹溝
部の拡大図で、第2図は、両単位セグメントの凹溝に止
水材を配設し両単位セグメント間の間隙がない場合の止
水状態を示す縦断面図、第3図は、両単位セグメント間
に間隙が生し、高圧側からの圧力により止水材が変形し
て低圧側の間隙を閉塞した場合の止水状態を示す縦断面
図である。
第1図及び第7図に示すように、円弧状のコンクリート
製単位セグメントAの両端部内縁にはボルト1挿入用の
空間2が形成され該空間2と外部間にはボルト挿入孔G
が螺設され、又該単位セグメン)Aの円周方向の内縁部
にもほぼ等間隔でボルト挿入孔Gが螺設されている。
該単位セグメンI−Aの左右両端部及び前後両端部の外
縁の前記ボルト挿入孔Gの上部には、上側(地下水等が
浸透してくる高圧側)の傾斜がきつく下側(トンネル等
内部の低圧側)の傾斜が緩やかな横向き7字状の凹溝3
が形成されている。隣接する両単位セグメンl−Aはそ
れぞれの凹/#3を整合して四角形の楔状空間を形成し
ている。該空間の低圧側の緩斜面には、その外側斜面の
傾斜が該緩斜面の傾斜に等しく低圧側に向かうほど肉厚
となる断面V字状の止水材4が密着して該止水材4の内
縁には高圧側からの圧力を受ける7字状の圧力受部5が
形成され、該圧力受部5の下端には円形の切欠部6が形
成されている。
前記単位セグメン)Aを施工して第2図の状態にするに
は、前記止水材4の少なくとも一方の外側緩斜面に接着
剤を塗布して一方の単位セグメントAの凹溝3の低圧側
斜面にその端部が該斜面の端部と一致するよう貼着した
後、他方の単位セグメン)Aを下側から近接させて両凹
溝3を整合させ前記挿入孔Gにボルト1を挿入し両単位
セグメントAを締着する。
第2図の状態で高圧側(第2図の上方)から矢印で示す
通り地下水等による高圧が掛かると、該子方は密着した
接合面を通って前記凹溝3が形成する空間に達し、矢印
で示す通り前記止水材4を凹溝3の緩斜面つまり圧力受
部5方向に押圧して更に強い力で前記止水材4を単位セ
グメントAに密着させる。第3図に示すように時間の経
過に伴って該華位セグメント人間に間隙7が生ずると、
高圧側からより高圧の地下水等が前記空間に流入し、矢
印で示す通り前記止水材4を前記凹溝3の緩斜面方向に
押圧する。すると該止水材4が変形してその下端部が前
記間隙7に進入して第3図に示す通りに該間隙の上端の
接合面との間に強固な密着を形成する。該密着力は高圧
側からの押圧力が大きくなるほど増大する。従って本実
施例の止水構造によると、低圧領域から高圧領域の広い
範囲に亘って確実に止水を行うことが可能になる。
本発明の止水構造における前記凹溝及び前記止水材の形
状は本実施例に限定されるものではなく、生じた間隙に
その一部が変形して進入し該間隙を閉塞できるものであ
ればどのような形状であってもよい。使用できる凹溝及
び止水材の他の例を第4図fa)からfglに示す。第
4図(alは、単位セグメントAの一方にのみ横向き7
字状の凹溝3aを形成し他方の単位セグメントAは平滑
な接合面を有するセグメントとし、前記凹溝3aが形成
する空間内に、直角三角形状の止水材4aを収容した例
である。第4図(blは、従来の台形状の凹溝3bを有
する単位セグメンI−Aを整合して六角形の空間を形成
し該空間にほぼ等しい肉厚の偏平1字状の止水材4bを
収容した例である。第4図(C1は、半円形の凹m3c
を有する単位セグメンI−Aを整合して円形の空間を形
成し該空間にほぼ等しい肉厚の円弧状の止水材4cを収
容した例である。第4図(d)は、下端内縁部に下向き
突部を有する方形の凹溝3dを有する単位セグメン)A
を整合して下端中央に下向き突部を有する方形の空間を
形成し該空間に前記突部と方形空間の下部に上縁が7字
状に切り欠かれた止水材4dを収容した例である。
第4図(e)は、直角二等辺三角形状の凹溝3eを有す
る単位セグメン)Aを整合して正方形空間を形成し該空
間の下部空間に直角二等辺三角形状の止水材4eとその
上に薄厚の同様の止水材4e′を積層し収容した例であ
る。第4図(f)は、上半分が円弧状で下半分が内側に
湾曲する凹溝3fを有する単位セグメン)Aを整合して
空間を形成し、該空間に中空部を有し下端部が前記凹?
83fの下端部に当接していない止水材4fを収容した
例である。第4図(幻は、凹’lN5gを単位セグメン
l−Aの最外端に形成し、両凹m3gに跨がるように7
字状の止水材4gを収容した例である。いずれの例にお
いても高圧側からの圧力により各止水材は変形して低圧
側の間隙に進入して該間隙を閉塞しほぼ完全な止水を行
うことができる。なお、第4図(f)に示したように前
記止水材は施工時にその下端が前記凹溝の下端に接触す
る必要はなく、又中空部の止水材を使用してもよい。第
4図(f)に示した止水材により止水を行うと施工後直
ちに高圧側から高圧を受けて該止水材が変形して前記凹
溝の下端に接触するとともに前記中空部も高圧のため圧
縮されてその容積がほぼ零に等しくなり、他の止水材と
ほぼ同様に機能する。
第5図は、本発明に係わる止水構造の第2実施例を示す
横断平面図、第6図は、第5図のA−A緑拡大縦断面図
である。
第6図に示す通り、本実施例の主止水材8は第2図の止
水材4とほぼ同形状を有し、該主止水材8は第5図に示
す通り各単位セグメンI−Aの上辺及び右辺に装着でき
るように平面視り字状に成型されている。一方補助止水
材9は帯状をなし、各単位セグメントAの下辺及び左辺
に装着できるように平面視り字状に成型されている。各
主止水材8のV字状内縁に形成される圧力受部10の第
5図に示す単位セグメントへの左上端及び右下端はその
ままであると漏水が生じるため、前記補助止水材9と一
体成型し又は接着等することにより該端部を閉塞する。
実際には、各コーナ一部は該コーナーからそれぞれ数c
m程度のL字状片を機械的に成型(主止水材−生止水材
の組み合わせ、主止水材−補助止水材の組み合わせ、及
び補助止水材−補助止水材の組み合わせが必要)し、該
り字状片を直線状の主止水材又は補助止水材と結合して
前記単位セグメン)Aの周囲を囲繞することが好ましい
。前記り字状片と主止水材又は補助止水材との結合は接
着等により行ってもよいが、各端部を重合させることで
も高圧側からの圧力により゛各部材が密着するため十分
な止水構造を提供することができる。
隣接する1対の単位セグメンl−人間の断面構造は常に
一定となり、例えば第5図のB−B線断面図も第6図に
示す第5図のA−A線断面図と同一となる。
該断面構造に高圧側から圧力が加わると該圧力が圧力受
部10を押圧して前記主止水材8及び補助止水材9を下
方に付勢する。以後は第3図と同様にして両単位セグメ
ントAの止水を行う。
本実施例では、各単位セグメントの周囲に形成された主
止水材8又は補助止水材9が互いに整合しその間に間隙
が生ずることが殆どなく、しかも前記圧力受部10の端
部が前記補助止水材9で閉塞されているため、前記単位
セグメンLAのコーナ一部においても漏水が生ずること
がなく、縦横に結合される単位セグメント間の止水をほ
ぼ完璧に行うことができる。
なお各単位セグメンI−Aは千鳥状に配設され、3個の
単位セグメントAの接合面の端部によりT字状のコーナ
一部が形成され、該コーナ一部では三方から十分な圧力
を掛けないと単位面積当たりの間隙が多くなり漏水が生
じ易くなると考えられる。これを防止するには、例えば
第5図の下段の右から2番目の単位セグメントAに示す
通り、前記T字状部に相当する前記主止水材8の凹溝が
形成する空間を閉塞するようにゴム等から成る補助材1
1を配置すればよい。
(発明の効果) 本発明は、第1に複数の単位セグメントを連結してトン
ネル等の構造物を構築する際に、少なくとも一方の接合
面に凹溝が形成された1対の単位セグメントの前記凹溝
内に、耐水性及び弾性を有する止水材を設置し、高圧側
からの圧力により前記止水材を低圧側に押圧して止水を
行うことを特徴とする止水構造とその施工方法である。
第11図及び第12図に示す構造を含む従来の止水構造
では止水材が単位セグメントの接合面方向に2個に分割
され、該両止水材を前記接合面とほぼ垂直方向の力で押
圧し咳押圧力による止水材相互の弾性により止水を行う
ようにしている。しかし実際の構築物では時間の経過に
伴って前記単位セグメント間に間隙が生じ易く該間隙が
生ずると当然に両止水材相互間の押圧力が大きく低下し
止水材が不十分になり易く更に前記止水材の劣化により
弾性の低下が生ずるため、特に高圧を受ける構築物の単
位セグメント間の止水は実際には実現していないのが現
状である。
しかしながら、前述した通り本発明の止水構造は、止水
材を連結すべき単位セグメント間に跨がらせて存在させ
該止水材に掛かる圧力により該止水材を変形させ両単位
セグメント間に生ずる間隙を閉塞するようにしているた
め、どのような高圧が掛かっても止水材間の間隙から漏
水が生ずることがなく、しかも漏水の可能性のある前記
止水材と単位セグメントの前記凹溝間は前記地下水等の
圧力を利用して前記止水材を前記凹溝に強固に密着させ
ているため、はぼ完璧な止水が確保される。
次いで本発明は、その周囲に主止水材と補助止水材を囲
繞した単位セグメントを、互いに押圧して接合面を形成
し、これにより止水を行うようにした上水構造及びその
施工方法である。
該発明によると、前記主止水材の端部からの漏水がなく
なり、各単位セグメントが間隙が生ずることなくほぼ完
全に直線部及びコーナ一部において密着し、どのような
構築物においても、従来では予期し得なかったほど完璧
な止水を実施することができる。
しかも本発明に係わる各止水構造は従来の構造に比較し
て使用部材数が格段に少なく、施工作業が容易で熟練を
必要とすることがなくなり、かつ製造コストも低減する
ため非常に経済的である。
本発明の止水構造は、比較的低圧な箇所例えば地上の鉄
道用トンネル等の上水から、かなり高圧が掛かる箇所例
えば地中深く設置された地下鉄の壁面等の止水まで、幅
広い圧力範囲の止水を簡単な構造で確実に行うことでき
る従来にない画期的な構造であり、特に電話線等の水を
極度に嫌うケーブル類の止水構造として極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる止水構造の一実施例を示す縦
断面図、第2図及び第3図は、それぞれ第1図の凹溝部
の拡大図で、第2図は、両単位セグメント間の間隙がな
い場合の止水状態を示す縦断面図、第3図は、両単位セ
グメント間に間隙が生じた場合の止水状態を示す縦断面
図、第4図(a)〜(g)は、本発明に使用可能な凹溝
及び止水材の他の変形例を示す概略図、第5図は、本発
明に係わる止水構造の第2実施例を示す横断平面図、第
6図は、第5図のA−A線拡大縦断面図、第7図は、本
発明に使用可能な従来の単位セグメントの一例を示し、
第8図は該複数の単位セグメントを使用して形成したト
ンネルの縦断面図、第9図及び第10図は、従来の単位
セグメント間の止水構造の一例を示す縦断面図、第11
図及び第12図は他の止水構造の例を示す縦断面図であ
る。 3a〜3g ・ ・ 4a〜4g ・ ・ ・圧力受部 ・主止水材 ・圧力受部 3. 4. 5 ・ 8 ・ ・ 10・ ・ ・凹溝 ・止水材 7・・・間隙 9・・・補助止水材 A・・・単位セグメント D・・・凹溝笛 ブ 図 第 図 第 3 図 彰 第 図 ち 6 ;こ) (cL) 第 図 (b) (e) (りン (C) (+) 第8 図 第 1ノ 図 第1Z  ?

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも一方の接合面に凹溝が形成された1対
    の単位セグメントの前記凹溝内に、耐水性及び弾性を有
    する止水材を設置し、高圧側からの圧力により前記止水
    材を低圧側に押圧して止水を行うことを特徴とする止水
    構造。 (2)それぞれの接合面に低圧側に向かう緩斜面を有す
    る凹溝が形成された1対の単位セグメントを整合させて
    前記両凹溝により対称な空間を形成し、該空間に耐水性
    及び弾性を有する単一の止水材を設置し、高圧側からの
    圧力により前記止水材を低圧側に押圧して止水を行うこ
    とを特徴とする止水構造。 (3)それぞれの接合面に低圧側に向かう緩斜面を有す
    る凹溝が形成された1対の単位セグメントを整合させて
    前記両凹溝により対称な空間を形成し、該空間に耐水性
    及び弾性を有する止水材を設置し、高圧側からの圧力に
    より前記止水材を変形させ該止水材の低圧側端部で前記
    両単位セグメント間の間隙を閉塞して止水を行うことを
    特徴とする止水構造。(4)少なくとも一方の接合面に
    凹溝が形成された1対の単位セグメントの一方の単位セ
    グメントの前記凹溝の壁面に接着剤により、耐水性及び
    弾性を有する止水材を貼着し、他方の単位セグメントを
    前記一方の単位セグメントの低圧側から近接させて両単
    位セグメントを整合させて相互に連結し、高圧側からの
    圧力により前記止水材を低圧側に押圧して前記止水材を
    前記凹溝内に収容することから成る止水構造の施工方法
    。 (5)方形の単位セグメントの隣接する2辺のそれぞれ
    にその全長に亘る横向き凹溝を形成し両凹溝を連結して
    前記単位セグメントの半周に平面視L字状の凹溝を形成
    し、該L字状凹溝に、耐水性及び弾性を有しかつ凹状の
    圧力受部が形成された平面視L字状の主止水材を設置す
    るとともに、他の2辺にその全長に亘る補助止水材を設
    置し両補助止水材を連結して前記単位セグメントの残り
    の半周に平面視L字状の補助止水材を形成し、該L字状
    補助止水材の端部で前記L字状主止水材の圧力受部の端
    部を閉塞するよう前記L字状主止水材と前記L字状補助
    止水材を連結して、その全周を前記主止水材と前記補助
    止水材で囲繞して両止水材が装着された単位セグメント
    を構成し、連結すべき2以上の単位セグメントのうちの
    一方の単位セグメントの主止水材と他方の単位セグメン
    トの補助止水材を当接させて接合面を形成し、該接合面
    において高圧側からの水の止水を行うことを特徴とする
    止水構造。 (6)方形の単位セグメントの隣接する2辺の横向き凹
    溝に圧力受部を有する連続するL字状主止水材を装着し
    、該単位セグメントの隣接する他の2辺にL字状補助止
    水材を装着し、該補助止水材の端部で前記主止水材の圧
    力受部の端部を閉塞するよう前記L字状主止水材と前記
    L字状補助止水材を連結して、その全周を前記主止水材
    と前記補助止水材で囲繞して両止水材を装着して成る単
    位セグメントを、隣接する単位セグメントと、両単位セ
    グメントの主止水材と補助止水材が接触するように配置
    して接合面を形成することを特徴とする止水構造の施工
    方法。 (7)方形の単位セグメントの隣接する2辺のそれぞれ
    にその全長に亘る横向き凹溝を形成し両凹溝を連結して
    前記単位セグメントの半周に平面視L字状の凹溝を形成
    し、該L字状凹溝に、耐水性及び弾性を有しかつ凹状の
    圧力受部が形成された平面視L字状の主止水材を設置す
    るとともに、他の2辺にその全長に亘る補助止水材を設
    置し両補助止水材を連結して前記単位セグメントの残り
    の半周に平面視L字状の補助止水材を形成し、該L字状
    補助止水材の端部で前記L字状主止水材の圧力受部の端
    部を閉塞するよう前記L字状主止水材と前記L字状補助
    止水材を連結して、その全周を前記主止水材と前記補助
    止水材で囲繞したことを特徴とする単位セグメント。
JP63224551A 1988-09-09 1988-09-09 止水構造、その施工法及び止水用単位セグメント Pending JPH0274799A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013142265A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Nippon Steel & Sumitomo Metal トンネル用セグメントのシール構造
CN112761683A (zh) * 2021-02-04 2021-05-07 西南交通大学 高水头盾构隧道管片的斜螺栓孔防水结构

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