JPH0272877A - Dnaおよびその用途 - Google Patents

Dnaおよびその用途

Info

Publication number
JPH0272877A
JPH0272877A JP63274454A JP27445488A JPH0272877A JP H0272877 A JPH0272877 A JP H0272877A JP 63274454 A JP63274454 A JP 63274454A JP 27445488 A JP27445488 A JP 27445488A JP H0272877 A JPH0272877 A JP H0272877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endothelin
dna
human
transformant
porcine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63274454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2807474B2 (ja
Inventor
Haruo Onda
音田 治夫
Yasuaki Ito
康明 伊藤
Masahiko Fujino
藤野 政彦
Tomoo Mazaki
眞崎 知生
Masashi Yanagisawa
正史 柳沢
Hironori Kurihara
栗原 裕基
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Publication of JPH0272877A publication Critical patent/JPH0272877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2807474B2 publication Critical patent/JP2807474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/57536Endothelin, vasoactive intestinal contractor [VIC]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/04Antihaemorrhagics; Procoagulants; Haemostatic agents; Antifibrinolytic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及且上段■几分ル 本発明は血管平滑筋収縮作用を有するペプチド(エンド
セリン)をコードするDNAを含有するDNA、エンド
セリン前駆体蛋白質、エンドセリン前駆体蛋白質をコー
ドするDNAを含有するDNA、上記DNAを保持する
形質転換体および成熟エンドセリンもしくはエンドセリ
ン前駆体蛋白質の製造、使用方法および該ペプチドを含
有する薬剤組成物に関する。
上記エンドセリンとしてはブタ・エンドセリンおよびヒ
ト・エンドセリンが包含される。また本明細書において
、前駆体蛋白質とは成熟ペプチド(エンドセリン)のア
ミノ酸配列を持ち、かつそのN末端側もしくはC末端側
、またはその両方にエンドセリンc D N Aによっ
てコードされるアミノ酸配列の一部又は全部を持つよう
な蛋白質をさす。
1朋 内皮依存性の血管拡張反応とならんで1種々の刺激に対
する内皮依存性の血管拡張反応が報告されている。血管
の伸張や内圧の7!c進といった機械的負荷による収縮
、さらには二二一口ペプチドY〔竹本、プロシーデイン
グズ・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・サイ
エンス・オン・ザ・ニー・ニス・ニー(Proc、Na
tl^cad、sci、、lJ、s、A、)、 79.
5485(1982);シー、ミンス等、同、 81.
4577(1984))によるノルアドレナリン収縮の
増強などがその例である。
アメリカン・ジャーナル・オン・フイジオロジー(^m
er、 J、 Physiol、)、 248. C5
50(1985)(ニーりリスチン等)およびジャーナ
ル・オン・セルラー・フイジオロジー(J、 Ce1l
 Physiol、)、 132.263(1987)
 Cアールエフオブライエン等)には内皮細胞由来の冠
血管収縮因子(分子量はそれぞれ8゜500および3,
000 )が記載されているが構造は不明である。また
、ジャーナル・オン・ファーマコロジー・アンド・エク
スペリメンタル・セラビューティクス(J、 Phar
macl、 Exp、 Ther、)、 236.33
9 (1985) (エムエヌ ギレスピー等)にも内
皮細胞由来のペプチド様物質が記載されているが、これ
も構造は不明である。
一方、血管収縮作用を有するペプチドとしてバンプレツ
シン(Vasopressin)やブラジキニン(Br
adykinin)などのペプチドが知られていて、そ
れらのアミノ酸配列も明確にされているが、これらのペ
プチドが哺乳類または鳥類の血管内皮細胞をオリジンと
して得られたという報告はない。また、血管収縮作用を
有するアンジオテンシン(Angiotensin)が
ウシ大動脈の内皮細胞から得られるという報告〔アイカ
イフォーおよびヴイ ジエ ドザブ、サーキュレーショ
ン・リサーチ(CirculationResearc
h)、 60.422 (1987))があるが、アン
ジオテンシンは分子t 1,000のペプチドである。
本発明者らは補乳類または鳥類の血管内皮細胞から得ら
れる、人間を含めた動物に対し、血管平滑筋収縮作用を
有する分子4i 2,500±300の新規なペプチド
を見出し、先に出願している(特願昭62−25538
1号)、本発明者等は、このペプチドをエンドセリンと
命名した。
このエンドセリンは21個のアミノ酸残基を有し、その
中には上記アミノ酸配列のN末端から数えて第1番目、
第;3番目、第11番目、第15番目に位置する4個の
システィン基が含まれ、それらは2組のジスルフィド結
合を形成している。このジスルフィド結合の組合せとし
ては、  l −15,3−11の組合せ、および1−
11.3−15の組合せがあるが、前者の組合せのもの
の方が活性が高い。
ブタ大動脈内皮細胞から単離・精製されたエンドセリン
のうちの一つは、アミノ酸分析にンヒドリン法)1分子
量 8+!I定およびその他のデータから、次のアミノ
酸21個からなるペプチド(以後、エンドセリンAと表
す)であることが分かつている。エンドセリンAのアミ
ノ酸配列は Cys  Sar  Cys  Ser  Ser  
Lau  MetAsp  Lys  Glu  Cy
s  Val  Tyr  PheCys  His 
 Leu  Asp  Ile  Ile  Trpで
あり、CysとCysの間でS−8結合が2組存在する
。分子量は2,492である。
また1本発明者らは上記ブタからのエンドセリンAの前
駆体としてアミノ酸203個からなるペプチド(以後、
ブタ・エンドセリン前駆体と表す)も得た。この前駆体
蛋白質のアミノ酸配列については、第2図のアミノ酸配
列N0. 1〜203を参照されたい。第2図中、四角
で囲んだ部分が成熟ブタ・エンドセリンに相当する。
発明が解決しようとする問題占 従来、上記ペプチドは哺乳類または鳥類の血管内皮細胞
の培養、それに続く培養物からの単離、精製といった方
法でのみ得られていたが、該方法は複雑でまた目的とす
るペプチドも少量しか得られないという問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記血管収縮作用を有する新規ペプチド
(エンドセリン)を大量に製造する方法を提供すべく研
究を重ねた結果、ブタ大動脈内皮細胞エンドセリンの相
補DNAのクローニングに成功し、その全塩基配列を同
定し、エンドセリンを遺伝子組み換え技術によって大量
に生産する道を拓くことに成功したものである。
また本発明者らは上記ブタ・エンドセリンのペプチドの
一部をコードするDNAを化学合成し。
プローブとして使用して、ヒト胎盤由来のcDNAライ
ブラリーから、はじめてヒトのエンドセリンをコードす
るcDNAをクローニングすることにも成功し、さらに
cDNAの全塩基を同定し、ヒトのエンドセリンやその
前駆体蛋白質のアミノ酸配列(第4図)を明らかにし、
これらを遺伝子組み換え技術によって大量に生産する道
を拓くことに成功したものである。
なおヒト成熟エンドセリンは上記のブタからのエンドセ
リンAと同一で、第4図におけるNo 、 53〜73
のアミノ酸に相当する Cys  Ser  Cys  Ser  Ser  
Leu  MetAsp  Lys  Glu  Cy
s  Val  Tyr  PheCys  His 
 Leu  Asp  Ile  Ile  Trpで
あり、分子量は2,492と計算された。
しかし、ヒト・エンドセリンの前駆体蛋白質は212個
のアミノ酸からなり、ブタ・エンドセリンの前駆体蛋白
質よりも9個アミノ酸が多く、アミノ酸配列においても
変化が認められた。これらの違いについては、第6図を
参照されたい。第6図において、Hがヒト・エンドセリ
ンを、Pがブタ・エンドセリンを表わし、四角で囲った
部分が成熟エンドセリンである。
すなわち、本発明は(1)ブタまたはヒト・エンドセリ
ンをコードするDNAを含有するDNA、(2)ブタま
たはヒト・エンドセリンの前駆体蛋白質、(3)ブタま
たはヒト・エンドセリンをコードするDNAを含有する
DNAを保持する形質転換体および(4)ブタまたはヒ
ト・エンドセリンをコードするDNAを含有するDNA
を保持する形質転換体を培養し、培養物中にエンドセリ
ンを生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする
ブタまたはヒト・エンドセリンの製造方法に関するもの
である。
本発明のブタ・エンドセリンをコードするDNAとして
は、ブタ・エンドセリンのアミノ酸配列をコードする塩
基配列を含有するものであればいかなるものであっても
よいが、たとえば第2図の塩基配列を含有するDNAあ
るいはその一部のDNAであることが好ましい。
またヒト・エンドセリンをコードするDNAとしては、
ヒト・エンドセリンのアミノ酸配列をコードする塩基配
列を含有するものであればいかなるものであってもよい
が、たとえば第4図の塩基配列を含有するDNAあるい
はその一部のDNAであることが好ましい。
本発明方法におけるエンドセリンをコードする塩基配列
を有するDNAを含有する発現型ベクターは、例えば。
(イ)エンドセリンをコードするRNAを分離し、(ロ
)該RNAから単鎖の相補D N A (c D N 
A )を、次いで二重1jtIDNAを合成し。
(ハ)該相補DNAをファージあるいはプラスミドなど
のクローニングベクターに組み込み、(ニ)得られた組
み換えDNAで宿主を形質転換し。
(ホ)得られた形質転換体を培養後、形質転換体から適
当な方法、例えばエンドセリンの一部をコードするDN
Aプローブとのハイブリダイゼーションにより、あるい
は抗エンドセリン抗体を用いたイムノアッセイ法により
目的とするDNAを含有するファージあるいはプラスミ
ドを単離し、 (へ)その組み換えDNAから目的とするクローン化D
NAを切り出し。
(ト)該クローン化DNAを発現ベクター中のプロモー
ターの下流に連結する。ことにより製造することができ
る。
エンドセリンをコードするRNAは1種々のエンドセリ
ン産生細胞1例えばブタ大動脈内皮細胞、ヒト大動脈内
皮細胞、ヒト胎盤などから得ることができる。
エンドセリン産生細胞からRNAを調製する方法として
は、グアニジンチオシアネート法〔(ジェー・エム・チ
ルブライン(J、M、 、Chirgwin)ら、バイ
オケミストリー(Bio−chemistry) 、 
18.5294 (1979)〕などが挙げられる。
このようにして得られたRNAを鋳型とし、逆転写酵素
を用いて、例えば岡山(H,Okayama)らの方法
〔モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(M
olecular and Ce1lular Bio
logy) 2161 (1982)および同誌3 2
80(1983))に従いcDNAを合成し、得られた
cDNAをプラスミドに組み込む。
cDNAを組み込むプラスミドとしては、たとえば大腸
菌由来のpB R322(ジーン(g e n e )
 r 2L95(1977))、pB R325(ジー
ン、%、121(1978))、pUc12〔ジーン、
月1,259(1982))、pU C13(ジーン、
耳片259(1982))、枯草菌由来のpUBllo
(バイオケミカル・バイオフィジカル・リサーチ・コミ
ュニケーヨン(Biochemical and Bi
ophysical Re5earchCo+smun
ication)、旦2678(1983))などが挙
げられるが、その他のものであっても、宿主内で複製増
殖されるものであれば、いずれをも用いることができる
。またcDNAを組み込むファージベクターとしては、
たとえばλgttt(ヤング及びデーヴイス(Youn
g、 R,、and Davis、 R,、)プロシー
ジングズ・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・
サイエンス・オン・ザ・ニー・ニス・ニー(proe、
 Natl、 Acad、 Sci、、U、S、A、)
、80.1194(1983))などが挙げられるが、
その他のものであっても宿主内で増殖できるものであれ
ば用いることができる。
プラスミドに組み込む方法としては、たとえば。
ティー・マニアティス(T、Maniatis)ら、モ
レキュラー・クローニング(Molecular Cl
oning)コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラ
トリ−(Co ldSpring Harbor La
−boratory)、第239頁(1982)に記載
の方法などが挙げられる。またファージベクターにcD
NAを組み込む方法としては、たとえばヒューン(Hy
unh、T、V、)らの方法〔デイ−・エヌ・ニークロ
ーニングアプラクティカルアプローチ(DNA Clo
ning、 A Practical Approac
h) 1 、49(1985))などが挙げられる。
このようにして得られたプラスミドは、適当な宿主たと
えばエシェリヒア(Escherichia)属菌。
バチルス(Bacillus)属菌などに導入する。
上記エシェリヒア属菌の例としては、エシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli)K12DH1
(プロシージング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−
・オン・サイエンス(Proc、 Natl、 Aca
d、 Sci、 U、S。
A、)6gL160(1968))、M2O3(ヌクレ
イツク°アシツズ。
リサーチ、(Nucleic Ac1ds Re5ea
rch)、9,309(1981)L J A 221
(ジャーナル・オン・モレキュラー・バイオロジー(J
ournal of Mo1ecular Biolo
gy)L12虹517(1978))、 HBIOI(
ジャーナル・オン・モレキュラー・バイオロジー月ユ4
59(1969))、C600(ジェネティックス(G
enetics)、39,440(1954))などが
挙げられる。
上記バチルス属菌としては、たとえばバチルス。
サチルス(Bacillus  subtilis)M
 I 114(ジーン。
人255(1983))、207−21(ジャーナル・
オン・バイオケミストリー(Journal of B
iochemistry%87(1984))などが挙
げられる。
プラスミドで宿主を形質転換する方法としては、たとえ
ばティー・マニアテイス(T、 Maniatis)ら
モレキュラー・クローニング(Molecular C
loning)、コールド・スプリング・ハーバ−・ラ
ボラトリ−(Cold Spring Harbor 
Laboratory)、第249頁(1982)に記
載のカルシウムクロライド法あるいはカルシウムクロラ
イド/ルビジウムクロライド法などが挙げられる。
またファージ・ベクターを用いる場合には、たとえば増
殖させた大腸菌にインビトロパッケージング法を用いて
導入することができる。
このようにして得られた形質転換体中から自体公知の方
法、例えばコロニー・ハイブリダイゼーション法〔ジー
ン、遅扉63(1980))およびDNA塩基配列決定
法〔プロシージング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ
−・オン・サイエンス(Proc、 Natl、 Ac
ad、 Sci、 U、S、A、)74,560(19
77)、ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ(Nucl
eic Ac1ds Re5earch)9309(1
981))を用い、求めるクローンを選出する。
このようにして、クローン化されたエンドセリンをコー
ドする塩基配列を含有するDNAを有するベクターを保
持する微生物が得られる。
次に、該微生物からプラスミドやファージ・ベクターを
単離する。
該単離法としては、アルカリ法〔エッチ・シー・バレン
ボイム(H,C,Birmboim)ら、ヌクレイツク
・アシッズ・リサーチ(Nucleic Ac1ds 
Re5earch)、l+1513(1979))など
が挙げられる。
上記クローン化されたエンドセリンをコードする塩基配
列を含有するDNAを有するプラスミドまたはファージ
・ベクターは目的によりそのまま。
または所望により制限酵素で切り出す。
クローン化された遺伝子は1発現に適したビークル(ベ
クター)中のプロモーターの下流に連結して発現型ベク
ターを得ることができる。
ヒト・エンドセリンc D N Aを含有するヒト・c
DNAライブラリーは上記の方法などで得ることが出来
るが、市販品として購入することも可能であり5例えば
ヒト胎盤のcDNAライブラリーはクローンチックラボ
ラトリーズ(C1ontech Lab。
ratories、 Inc、、米国)から入手するこ
とができる。
ヒト・cDNAライブラリーからヒト・エンドセリンc
DNAをクローニングする方法としては、例えばファー
ジベクターλgtllと抗ブタ・エンドセリン抗体を用
いたHuynhらの方法〔ディーエヌニークローニング
、ア プラクティカルアプローチ(DNA cloni
ng、 a practical approach)
、p49(1985))あるいはブタ・エンドセリンの
アミノ酸配列に基づいて化学合成したオリゴヌクレオチ
ドをプローブとして用いたコロニーハイブリダイゼーシ
ョンまたはプラークハイブリダイゼーション法〔ティー
・マニアティス(T、Maniatis)ら、モレキュ
ラー・クローニング(Molecular Cloni
ng)コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリ−
(ColdSpring Harbor La−bor
atory)、(1982)3などが挙げられる。
このようにしてクローン化されたヒト・エンドセリンc
DNAは必要があればプラスミド、例えばpBR322
,pUc12. pUc13. pUclg、 pUc
19. pUc118゜PUC119などにサブクロー
ニングしてヒト・エンドセリンcDNAを得ることがで
きる。
このようにして得られたDNAの塩基配列を、たとえば
マキサム・ギルバート(Maxam−Gilbert)
法(Maxam、 A、 M、 and G11ber
t、 w、、プロシージングズ・オン・ザ・ナショナル
・アカデミ−・オブ・サイエンス・オン・ザ・ニー・ニ
ス・ニー(Proe、 Natl、 Acad、 Sc
i、、U、S、A、)、74,560(1977))あ
るいはジデオキシ法(Messing、 J、ら、ヌク
レイツク・アシッズ・リサーチ(Nucleic Ac
1ds Re5earch)9,309(1981))
によって決定し、既知のアミノ酸配列との比較からヒト
・エンドセリンQDNAの存在を確認する。
以上のようにして、ヒト・エンドセリンの前駆体たんば
くをコードするDNA (ヒト・エンドセリンcDNA
)(第4図)が得られる。
後述の実施例5で得られたヒト・エンドセリンの眞駆体
たんばくをコートするDNAの制限酵素断片地図を第3
図に示す。またジデオキシ法で決定したcDNAの塩基
配列と、その塩基配列から判明したアミノ酸配列を第4
図に示す。
上記のようにしてクローン化されたヒト・エンドセリン
の前駆体たんばくをコードするDNAは目的によりその
まま、または所望により制限酵素で消化して使用するこ
とが出来る。
クローン化されたDNAから発現させたい領域を切り出
し、発現に適したビークル(ベクター)中のプロモータ
ーの下流に連結して発現型ベクターを得ることができる
該DNAはその5′末端に翻訳開始コドンとしてのAT
Gを有し、また3′末端には翻訳開始コドンとしてのT
AA、TGAまたはTAGを有していてもよい。これら
の翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成りN
Aアダプターを用いて付加することもできる。さらに該
DNAを発現させるにはその上流にプロモーターを接続
する。
ベクターとしては、上記の大腸菌由来のプラスミド(例
、pBR322,pBR325,pUC12、pUc1
3)、枯草菌由来プラスミド(例、p U B 110
 、 p T P 5 、 p C194) 、酵母由
来プラスミド(例、psH19,psH15)。
あるいはλファージなどのバクテリオファージおよびレ
トロウィルス、ワクシニアウィルスなどの動物ウィルス
などが挙げられる。
本発明で用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発
現に用いる宿主に対応して適切なプロモーターであれば
いかなるものでもよい。
形質転換する際の宿主がエシェリヒア属菌である場合は
、trpプロモーター、Qacプロモーター、recA
プロモーター λPLプロモータQPPプロモーターな
どが、宿主がバチルス属菌である場合は、5POLプロ
モーター、SP○2プロモーター、penPプロモータ
ーなど。
宿主が酵母である場合は、PH05プロモーターPGK
プロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモータ
ーなどが好ましい。とりわけ宿主がエシェリキア属菌で
プロモーターがtrpプロモーターまたはλPLプロモ
ーターであることが好ましい。
宿主が動物細胞である場合には、SV40由来のプロモ
ーター、レトロウィルスのプロモーターメタロチオネイ
ンプロモーター、ヒートショックプロモーターなどがそ
れぞれ利用できる。
なお、発現にエンハンサ−の利用も効果的である。
このようにして構築されたヒト・エンドセリンの前駆体
たんばくや成熟ペプチド(エンドセリン)をコードする
DNAを含有するベクターを用いて、形質転換体を製造
する。
宿主としては、たとえばエシェリヒア属菌、バチルス属
菌、酵母、動物細胞などが挙げられる。
上記エシェリヒア属菌、バチルス属菌の具体例としては
、前記したものと同様のものが挙げられる。
上記酵母としては、たとえばサツカロマイセスセレビシ
ェ(SaccarolIyces cerevisia
a) A H22。
AH22R″″、NA37−11A、DKD−5Dなど
が挙げられる。
動物細胞としては、たとえばサル細胞CO5−7、Ve
r0.チャイニーズハムスター細胞CHO。
マウスL細胞、ヒトPL細胞などが挙げられる。
上記エシェリヒア属菌を形質転換するには、たとえばプ
ロシージング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オ
ン・サイエンス(Proc、Natl、Acad。
Sci、USA)、69.2110(1972)やジー
ン、 17.107(1982)などに記載の方法に従
って行なわれる。
バチルス属菌を形質転換するには、たとえばモレキュラ
ー・アンド・ジェネラル・ジエネテイツクス(Mole
cular & General Genetics)
 、168,111(1979)などに記載の方法に従
って行なわれる・酵母を形質転換するには、たとえばプ
ロシージング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オ
ン・サイエンス(Proc、Natl、Acad、Sc
i、USA)、75.1929(1978)に記載の方
法に従って行なわれる。
動物細胞を形質転換するには、たとえばヴイロロジー(
Virology)52,456(1973)に記載の
方法に従って行なわれる。
このようにして、エンドセリンの前駆体蛋白質や成熟ペ
プチド(エンドセリン)をコードするDNAを含有する
発現ベクターで形質転換された形質転換体が得られる。
宿主がエシェリヒア属菌、バチルス属菌である形質転換
体を培養する際、培養に使用される培地としては液体培
地が適当であり、その中には該形質転換体の生育に必要
な炭素源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。
炭素源としては、たとえばグルコース、デキストリン、
可溶性澱粉、ショ糖など、窒素源としては、たとえばア
ンモニウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカーペ
プトン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出
液などの無機または有機物質、無機物としてはたとえば
塩化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネ
シウムなどが挙げられる。
また、酵母、ビタミン類、生長促進因子などを添加して
もよい。
培地のpHは約5〜8が望ましい。
エシェリヒア属菌を培養する際の培地としては、例えば
グルコース、カザミノ酸を含むM9培地〔ミラー(Mi
ller) 、ジャーナル・オン・エクスペリメンツ・
イン・モレキュラー・ジェネティックス(J。
urnal of Experiments in M
o1ecular Genetics)。
431−433.Co1d Spring Harbo
r Laboratory、 NeIIYork 19
72)が好ましい、ここに必要によりプロモーターを効
率よく働かせるために、たとえば3β−インドリルアク
リル酸のような薬剤を加えることができる。
宿主がエシェリキア属菌の場合、培養は通常約15〜4
3℃で約3〜24時間行い、必要により、通気や撹拌を
加えることもできる。
宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約30〜40℃
で約6〜24時間行ない、必要により通気や撹拌を加え
ることもできる。
宿主が酵母である形質転換体を培養する際、培地として
は、たとえばパークホールダ−(Burkholder
)最小培地(Bostian、に、し、ら、[プロシー
ジング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・サ
イエンス(Proc、Natl、Acad、Sci、U
SA)77.4505(1980) ]が挙げられる。
培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい、培養は
通常約20℃〜35℃で約24〜72時間行い、必要に
応じて通気や撹拌を加える。
宿主が動物細胞である形質転換体を培養する際。
培地としては、たとえば約5〜20%の胎児牛血清を含
むMEM培地〔サイエンス(Science) 122
゜501(1952))、 D M E M培地〔ヴイ
ロロジ−(Viro−1ogy)、8,396<195
9))、 RP M I 1640培地〔ジャーナル・
オン・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーシ目ン
(The Jounal of the Americ
anMedical As5ociation) 19
9,519(1967))、 199培地〔プロシージ
ング・オン・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バイオロ
ジカル・メディスン(Pro−ceeding of 
the 5ociety for the Biolo
gicalMedicine)73.1 (1950)
)などが挙げられる。pHは約6〜8であるのが好まし
い。培養は通常約30℃〜40”Cで約15〜60時間
行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。
上記培養物からエンドセリンの前駆体蛋白質や成熟エン
ドセリンを分離精製するには、例えば下記の方法により
行なうことができる。
エンドセリンの前駆体たんばくや成熟エンドセリンを培
養菌体あるいは細胞から抽出するに際しては、培養後、
公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを適当な緩
衝液に懸濁し、超音波、リゾチームおよび/または凍結
融解などによって菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠
心分離やろ過によりエンドセリンの前駆体蛋白質や成熟
ペプチドの粗抽出液を得る方法などが適宜用い得る。緩
衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどのたんばく変性剤
や、トリトンX−100などの界面活性剤が含まれてい
てもよい。
培養液中にエンドセリン前駆体蛋白質や成熟ペプチドが
分泌される場合には、培養終了後、それ自体公知の方法
で菌体あるいは細胞と上清とを分離し、上清を集める。
このようにして得られた培養上清、あるいは抽出液中に
含まれるエンドセリン前駆体蛋白質や成熟ペプチドの精
製は、自体公知の分離・精製法を適切に組み合わせて行
なうことができる。これらの公知の分離、精製法として
は、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方法、透
析法、限外ろ適法、ゲルろ適法、および5DS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法などの主として分子量の差
を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィーなどの
荷電の差を利用する方法、アフィニティークロマトグラ
フィーなどの特異的親和性を利用する方法、逆相高速液
体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利用する方法
等重点電気泳動法などの等重点の差を利用する方法など
が挙げられる。
かくして生成するエンドセリン前駆体蛋白質や成熟ペプ
チドの活性は特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセ
イ、蛋白質リン酸化などにより8+11定することがで
きる。また生成物に血管収縮活性がある場合は、該活性
を指標にして測定することもできる。
作用・効果 本発明のDNAでDNA感染または形質転換した菌体や
細胞では、大量のヒト・エンドセリン前駆体たんばくや
成熟ペプチドを産生せしめることができ、ヒト・エンド
セリン前駆体たんばくや成熟ペプチド生産を有利に導く
ことができる。
ここに製造されるエンドセリン、特に成熟エンドセリン
は低血圧治療剤や局所血管収縮剤としても利用すること
ができるのみならず、生体の血管収縮反応のメカニズム
の解析や血管収縮因子のアンタゴニストの解明の手掛か
りを与えるものである。
例えば、エンドセリンは血管収縮剤として種々の出血、
例えば胃や食道の出血を防止するような効果を有する。
またこのものは種々のショック症状を回復させる効果を
も有する。このペプチドは経口的、局所的、静注もしく
は非経口的に投与することができるが、局所もしくは静
注投与が好ましい。投与量は0.001μg−100μ
g/kg、好ましくは0.01μg〜10μg/kgで
あり、体重に応じた投与量を1〜10+aQの生理的食
塩水中に溶解して用いる。
エンドセリンは副成分を含む乳剤、水和剤、錠剤、水溶
剤、粉剤1粒剤、カプセル剤、丸剤などの種々の形態に
製剤化したものとして使用できる。
副成分としては、薬理的に許容され得る賦形剤、崩壊剤
、滑沢剤、結合剤、分散剤、可塑剤、充填剤、担体など
が用いられる。これらの副成分の例としては、賦形剤と
しては乳糖、ぶどう糖、白糖などが、崩壊剤としては滅
粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、カルボキシメチル
セルローズカルシウムなどが、滑沢剤としてはステアリ
ン酸マグネシウム、タルク、流動パラフィンなどが、結
合剤としては単シロップ、ゼラチン溶液、エタノール、
ポリビニルアルコールなどが、分散剤としてはメチルセ
ルロース、エチルセルロース、セラックなどが、可塑剤
としてはグリセリン、澱粉などが挙げられる。
以上、エンドセリンをコードするc D N Aのクロ
ーニング、エンドセリン前駆体および成熟ペプチドの発
現ベクターの作製と、それらによる形質転換体の製造、
該形質転換体を用いたエンドセリン前駆体たんばくおよ
び成熟ペプチドの製造及びその有用性等について詳細に
述べた。
本発明明細書および図面において、塩基やアミノ酸など
を略号で表示する場合、IUPAC−IU B  Co
+*m1sion  on  Biochemical
  Nomenclatureによる略号あるいは当該
分野における慣用略号に基づくものであり、その例を下
記する。またアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合
は、特に明示しなければL一体を示すものとする。
DNA  :デオキシリボ核酸 aDNA:相補的デオキシリボ核酸 A  :アデニン T  :チミン G  ニゲアニン C:シトシン RNA  :リボ核酸 mRNA:メツセンジャーリポ核酸 dATP:デオキシアデノシン三リン酸dTTP:デオ
キシチミジン三リン酸 dGTP:デオキシグアノシン三リン酸dcTP:デオ
キシシチジン三リン酸 ATP  :アデノシン三リン酸 EDTA:エチレンジアミン四酢酸 SDS  ニドデシル硫酸ナトリウム GlyまたはG ニゲリシン A l aまたはA :アラニン Valまたは■ :バリン LeuまたはL :ロイシン 11eまたは工 :イソロイシン SerまたはS :セリン T h rまたはT :スレオニン CysまたはCニジスティン MetまたはM :メチオニン GluまたはE :グルタミン酸 AspまたはD =アスパラギン酸 LysまたはK :リジン ArgまたはR:アルギニン HisまたはH:ヒスチジン PheまたはF :フェニールアラニンTyrまたはY
 :チロシン T r pまたはW ニトリブトファンProまたはP
 ニブロリン AsnまたはN :アスパラギン GlnまたはQ :グルタミン なお、本発明のヒト・エンドセリン前駆体や成熟ペプチ
ドにおいては、そのアミノ酸配列の一部が修飾(付加、
除去、その他のアミノ酸への置換など)されていてもよ
い。
失庭孤 以下の参考例および実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
後述の実施例3で得られた形質転換体エシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli)XL−1/p
pE T4゜4は昭和62年10月30日に通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に受託番号
FERMP−9683として寄託され、また該微生物は
昭和62年11月2日から財団法人発酵研究所(IFO
)に受託番号I F O14670として寄託されてい
る。
後述の実施例6で得られた形質転換体エシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli) J M10
3/pHE T 4−3は昭和62年12月10日に通
商産業省工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に
受託番号FERM P−9755として寄託され、また
該微生物は昭和62年12月4日から財団法人発酵研究
所(IFO)に受託番号I F O14675として寄
託されている。
また同じく形質転換体5accharo+myces 
carevisiaeAH22R″″/ p G L 
D906−20は昭和63年6月16日から財団法人発
酵研究所(IFO)に受託番号IFO10435として
寄託されており、また該微生物は昭和63年6月24日
からFRIにブダペスト条約に基きFERM BP−1
925として寄託されている。
後述の実施例9で得られた形質転換体サツカロミセス6
セレビシx (Saceharomyces cere
visiae)A H22R”7 p G L D90
6−21、実施例10で得られたエシェリヒア・コリ(
Escherichia coli) N4830/ 
p T S 4007およびエシェリヒア・コリ(1:
5cherichia coli) D H1/ p 
T S 6003は昭和63年10月28日に通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)にブダペ
スト条約に基き受託番号FERM BP−2132、F
ERM BP−2130、FERMB P−2131と
して各々寄託された。
見工健 (1)血管平滑筋収縮作用のアッセイ法内皮を綿棒によ
る擦過にて除去したブタ右冠状動脈スパイラル標本(2
X20ms)を炭酸ガスと酸素の混合ガス(5: 95
.V/V)で飽和した37℃のクレブス−リンゲル液(
3mQ)中に懸垂する。刺激前張力(basal te
nsion)を1gに設定したのち、張カドランスデュ
ーサーで等尺性張力を411定する。
(2)強心作用のアッセイ法 前記(])のアッセイ法で用いたブタ右冠状動脈スパイ
ラル標本のかわりにモルモットの右心房の懸垂標本を使
用し、 (1)と同じ操作を行って張力および毎分の心
脈数を測定する。
(3)ED、。
平均効果投与是のことで、50%の被験体に有効な投与
量をいう。
失庭貫上 ブタ大動脈内皮細胞cDNAライブラリーの
作製 ブタ大動脈内皮細胞を10%ウシ胎仔血清を含むイーグ
ル最少培地中にて単層培養し、108個の細胞よりRN
Aをグアニジン・熱フェノール法〔マニアティステイー
(Maniatis、T、 )ら、モレキュラークロー
ニングアラポラトリーマニュアル(Molecular
 Cloning−A 1aboratory man
ual) 。
pp、194−195.1982 )を用いて抽出し、
このRNAをポリ(A)RNAをオリゴdTセルロース
カラムクロマトグラフィーにより精製した(同上e P
P197−1.98 >  。このポリ (A)RNA
を鋳型とするc D N Aをワトソンシージz −(
Watson、C,J、)とジャクソンジェーエフ(J
acson、J、F、)の方法〔グローバーデイ−エム
(Glover、D、M、)pディーエヌエークローニ
ング(D N A cloning) 。
vol、 I 、pp、79−88.1985)で合成
し1次にヒューンティーブイ(Huynh、T、V、 
) らの方法(同上r PP49−78)に従って、こ
のcDNAをファージベクタλgtloのEcoR1部
位にクローニングし、2×106独立クローンよりなる
cDNAライブラリーを作製した。
%−ブタ・エンドセリンの一部をコードするDNAプロ
ーブの作製 ブタ・エンドセリンの7〜20残基目のアミノ酸配列 Met−Asp−Lys−Glu−Cys −Va 1
−Ty r−Ph e−Cy 5−Hls −Leu−
Asp−11e−11e をコードするDNA配列のうち、最も使用頻度の高いコ
ドンをラーゼ(Lathe、R,)の報告〔ジャーナル
オンモレキュラーバイオロジー(J、Mo1.Biol
、) 183.1−12 (1985) )に従って選
出し、次のような配列を持つ、DNAプローブを合成し
た。
” ATGGACAAGGAGTGTGTCTACTT
CTGCCATCTGGACATCATC”このDNA
プローブの5′端をポリヌクレオチドキナーゼを用いて
32p−りん酸化し、c DNAライブラリのスクリー
ニングに用いた。
実施例3 ブタ・エンドセリンcDNAの単離とその塩
基配列の決定 大腸菌C600h flに前述のλgtlocDNAラ
イブラリーを感染させてブレーティングし、ファージプ
ラークを出現せしめた。プラークDNAの一部をナイロ
ン膜にうつしとり、32Pで標識した前項のDNAプロ
ーブとハイブリダイゼーションを行なった。ハイブリダ
イゼーションは、20%ホルムアミド存在下、42℃で
行なった。ハイブリダイゼーション陽性の38個のクロ
ーンをそれぞれ単離し、そのうちのひとつであるλpE
T4のcDNA部分をEcoRlで切り出してプラスミ
ドpUC118のEcoR1部位にリクローニングし、
プラスミドpP ET4.4を作製した。このプラスミ
ドで大腸菌XL−1を形質転換し、形質転換体エシェリ
キア・コリXL−1/pp ET4.4を得た。このプ
ラスミドに含まれるcDNA部分は1.8Kbpであり
、その簡単な制限酵素地図を第1図に示した。
図中の区域は以下のものを示す。
ニコ:ブタ・エンドセリン前駆体コード域、■:ブタ・
エンドセリン、ロ:シグナルベブチド(推定)ム:塩基
性残基ペア、MAM :ポリ(A)。
:シーケンシングの方向と長さ このcDNA部分の塩基配列をサンガー(Sanger
)の方法〔プロシージングオンザナショナルアカデミー
オブサイエンス(Proc、Nat、Acad、Sci
USA) 74.5463−5467 (1977) 
)によって決定した。
この塩基配列、およびそれより推定されるブタ・エンド
セリン前駆体蛋白質のアミノ酸配列を第2図に示した。
二二で囲った領域が、成熟エンドセリンである。
実施例4 (1)エンドセリンAの合成 市販の保護トリプトファン樹脂(BoC−TrP (C
HO)−PAM樹脂、アプライド・バイオシステムズ社
製) 0.7g (0,5m mole)を用い、ペプ
チド合成機(アプライド・バイオシステムズ社製・モデ
ル43OA)を使用し、通常の方法により合成した。
縮合方法は、樹脂上のBoC基を塩化メチレン中50%
トリフルオロ酢酸で処理し、末端アミノ基を遊離させ、
この遊離のアミノ基にBoc−11e。
BoC−Asp (OBz 1)t Boc−Leu。
BoC−His (Tos)、Boc−Cys  (A
cm)、Boc−Tyr (Br−z)+ Boa−V
a ]、、]BoC−Phe、Boc−Glu (OB
z l)、Boc−Lys  (CQ−Z)、Boc−
Mst、 Boe−3er (Bzl)をC末端側より
エンドセリンのアミノ酸配列通りに、ジシクロへキシル
カルボジイミド(DCC:)の存在下に縮合させる反応
をくり返した。
この様にして得られた保護エンドセリン樹脂1゜8gの
うち800 +ngをアニソール1mQ、1.2−二タ
ンジオチール1rr+Qで膨潤させ、0℃でフッ化水素
LQmQと60分間処理した後、過剰のフッ化水素を減
圧留去した。残査を酢酸エチル5mQで洗った後、50
%−酢酸水に抽出し、デキストランゲル(セファデック
スLH−28)カラム(2X90cm)に付し、同溶媒
で溶出した主分画を集め凍結乾燥し、120■の白色粉
末を得た。これの20■を80%−酢酸水20mQに溶
解し、トリフルオロ酢酸第二水銀15■を加え、室温で
60分間撹拌したのち、同溶媒30mQで希釈し、硫化
水素ガスを通じ、析出物をろ去し、凍結乾燥したにれを
希酢酸400 mQに溶解し5重炭酸アンモニウムでp
H8に調節したのち6時間空気酸化に付し、酢酸を加え
pH3としたのち、凍結乾燥した。これを30%−酢酸
で充填したセファデックスLH−20のカラム(2X9
0m)に付し、主要分画を集め、さらにHPLC(カラ
ム: MMC,溶媒:0.1%−トリフルオロ酢酸水と
0.1%−トリフルオロ酢酸含有アセトニトリルの直線
型濃度勾配溶出)で分取し目的物2.7■を得た。
合成されたエンドセリンAは、HPLCで天然抽出物と
一致する位置に溶出された。
測定条件■ カラム:ケムコ社製ヌクレオシル50DS−H(4,6
mφX250cm) 溶離液:A液(0,1%−トリフルオロ酢酸水)B液(
0,1%−トリフルオロ酢酸含有−50%含水アセトニ
トリル) を用いA液からB液へ直線型濃度勾配 溶出(20分) 流 速: 1.om Q /分 測定条件■ カラム:東洋ソーダ製 DEAE−2SW(4,6mI
IφX250m) 溶離液:A液(10mM  トリス・塩酸p H7,5
)B液(IMNaCQ含有A液) を用いA液からB液へ直線型濃度勾配 溶出(40分) 流 速: 1.Om n /分 溶出位置 21.5分(all定条件■)21.3分(
測定条件■) (2)アッセイ 上記(1)で得られたエンドセリンAの活性が参考例(
1)および(2)の方法で測定された。
アッセイ法(1)(ブタ冠状動脈によるアッセイ)によ
ルED、、は4〜5XIO−1aモ/l//Qテアった
・ アッセイ法(2)(モルモット左心房による強心作用)
によるEDlはlXl0−’モル/Qであった。
(3)注射剤の製造 (1)で得られたエンドセリンA 12μgを生理的食
塩水に溶解し、ミリポアフィルタ−でろ過、次いで凍結
乾燥した。使用時に静注剤を製造するに当り、上記凍結
乾燥物を生理的食塩水に溶解し、全量を511Qとして
注射剤とした。
実施例5 ブタ・エンドセリンの一部をコードするDN
Aプローブの作製 ブタ・エンドセリンの7〜16残基目のアミノ酸配列 M e t −A s p −L y s −G l 
u −Cy s −Val−Tyr−Phe−Cys−
Hisから予想されるメツセンジャーRNAの配列を推
定し、次のような配列を持つ、DNAプローブを化学合
成した。
”TG  GCA  GAA  GTA  GACGC
A  CTCCTT  GTCCAT”このDNAプロ
ーブの5′端をT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて
32P−りん酸化し、cDNAライブラリのスクリーニ
ングに用いた。
叉産孤旦  ヒト・エンドセリン前駆体cDNAの単離
とその塩基配列の決定 大腸菌Y 1090に前述のヒト胎盤cDNAライブラ
リー(C1ontech Laboratories、
 Inc、製)を感染させてブレーティングし、ファー
ジプラ―りを出現せしめた。ベントンとデイビス(Ba
nton、 W、、 Davis、 R,)の報告〔サ
イエンス(Science) 196.180−182
(1977))に従ってプラークDNAの一部をニトロ
セルロース膜にうつしとり、3Zpで標識した前項のD
NAプローブとプラークハイブリダイゼーションを行な
った。ハイブリダイゼーションは、ホルムアミド非存在
下、55℃で行なった。ハイブリダイゼーション陽性の
5個のクローンをそれぞれ単離し、そのうちのひとつで
あるλHET4−3のcDNA部分をEcoRIで切り
出してプラスミドpUC18のEcoR1部位にリクロ
ーニングし、プラスミドpHET4−3を作製した。こ
のプラスミドで大腸菌JM103を形質転換し、形質転
換体エシェリヒア・コリJM103/pHET4−3を
得た。このプラスミドに含まれるcDNA部分は1.2
Kbpであり、その簡単な制限酵素地図を第3図に示し
た。図中の区域は以下のものを示す。
ロコ:ヒト・エンドセリン前駆体コード域。
m:ヒト・エンドセリン成熟体コード域このcDNA部
分の塩基配列をサンガー(Sanger)の方法[プロ
シージングオンザナショナルアカデミーオブサイエンス
(Proc、Nat、Acad、Sci。
USA) 74.5463−5467 (1977) 
]によって決定した。
この塩基配列、およびそれより推定されるヒト・エンド
セリン前駆体のアミノ酸配列を第4図に示した。ニコで
囲った領域が、ヒト・エンドセリン成熟ペプチド部であ
る。
末産孤ユ 酵母を宿主とするヒト・エンドセリン発現ベ
クターの構築(第5図)と酵母 への導入 実施例6に記載のプラスミドpHET4−3(10μg
)を制限酵素BgQIIとEcoRI  [ともに全酒
造(株)]で消化した後、アガロースゲル電気泳動を用
いて、ヒト・エンドセリンのコード領域を含む1.oI
Kb DNA断片を分離した0本DNA断片(2μg)
に1ユニツトのDNAポリメラーゼ■・に1enovフ
ラグメント〔全酒造(株)〕を加え1反応液(7mM 
Tris−HCQ 、 p H7,5/20mM Na
CQ/7mM MgCl2,10.1mM dATP、
dGTP、dCTP、dTTP)中で37℃、1時間反
応させ、DNA末端の平滑化を行った0次にXhoIリ
ンカ−、d(CCTCGAGG)(全酒造(株)〕を0
0.15gえ、T4DNAリガーゼ〔全酒造(株) )
100ユニツトを用いて反応液(66mM Tris−
HCQ 、 p H7,6/6.6mM MgCQ 2
 / 10 rn Mジチオスレイトール/ 0 、1
 m M ATP)中で14℃、16時間反応させ、X
holリンカ−を付加した。さらに20ユニツトの制限
酵素XhoI((株)ニラポンジーン〕を加え、37℃
、3時間反応を行い、DNA断片のトリミングを行った
0本DNA断片0.5μgと、酵母用発現ベクターpG
 L D906−1 (特開昭61−43991号)を
制限酵素5alIで切断して得られた9、4Kb DN
A断片0゜1μgを20ユニツトのT4DNAリガーゼ
を用いて上記の反応液中で連結し、E 、 coli 
DH1(モレキュラークローニング(Molecula
r Cloning)、 Co1d Spring H
arbor Laboratory、 1982)の形
質転換を行った。得られたアンピシリン耐性の形質転換
体からプラスミドpG L 0906−20を分離した
(第5図)。
プラスミドpG L 0906−203μgを用いて、
プロトプラスト法(Hinnen ら、プロシーディン
グオンザナショナルアカデミーオブサイエンス(Pro
c、Natl、Aead、Sci、USA)、 75.
1927(1978))によりサツカロミセスセレビシ
ェ(Saccharomyces cerevisia
e) A H22R−(Miyanohara ら、プ
ロシーディングオンザナショナルアカデミーオブサイエ
ンス(Proc、Natl、Acad、Sci、USA
)、 80゜1 (1983))の形質転換を行った。
その結果、ロイシンを含まない培地で生育する形質転換
体AH22R−/ρGLD906−20を多数分離した
m8  酵母を宿主とするヒトエンドセリンの発現 ヒトエンドセリンの生産 実施例7で得られた多くの形質転換体S 、 care
viciae A H22RVpG L D906−2
0から5株を選び以下の方法によりこれらのヒトエンド
セリン生産能を調べた。
Kitano(バイオ/テクノロジー(BIO/TEC
NOLOGY) 。
5 、281(1987))らの培地5m12を試験管
に分注し、これに形質転換体を接種した後、30’Cで
3日間振盪培養した。その1mflを同一培地■omQ
を分注した試験管に移し、30℃で1日振盪培養した0
次にその3mQを前と同一の培地30mQを含む200
mQフラスコに移し、30℃で2日間培養した。
得られた培養液を3 、000回転で10分間遠心分画
し、上清と菌体に分離した。菌体はRoseらの方法〔
プロシーディングオンザナショナルアカデミーオブサイ
エンス(Proc、Natl、Acad、Sci、US
A)、 78.2460(1981)3ニより破砕し、
抽出液を得た。すなわち、10m Qの培養液より集菌
した菌体を一度SMバッファ  (85mM NaCn
、1mMM g S O,、20mM Tris−HC
Q 、 p H7,4)で洗浄した後、−80℃で菌体
を凍結した。凍結菌体に1mQの破砕用バッファ  (
100mM Tris−HCQ 、 pH8,0,20
%Glycerol、 1 m M P M S F 
、 In MDTT)と2gのグラスビーズを加え、ポ
ルテックスミキサーによる強い撹拌で破砕した。これを
遠心分離し、上清を菌体抽出液とした。
エンドセリンの定量は、競合法に基づ<EIAによって
行った。標識体はパーオキシダーゼ標識(P OD)−
エンドセリンを、抗体は抗エンドセリンーウサギポリク
ローナル抗体を用いて行った。
その結果、5株の形質転換体は、いずれも菌体内と菌体
外にヒト・エンドセリンを生産していることがわかった
酵母におけるC00H−成熟エンドセリンの発現プラス
ミドp G L D906−20 (実施例8)をBa
mHIおよびHindnlで消化し、この断片をM13
mp18のBan HlおよびHind  m部位に挿
入した1次いで、特定部位指向性変異を行い。
エンドセリンの第22番目のアミノ酸であるバリンを停
止コドンTAAに変換させた。このDNA断片をp G
 L 0906−20のBan HIおよびHi nd
m部位に挿入した。このようにして得られたプラスミド
をp G L D906−21 (第7図)と命名した
が、このものはサツカロミセスセレビシェ(Sacch
arom ces cerevisiae)においてC
00H−成熟エンドセリンを発現した。このプラスミド
PGL D906−21を保持する形質転換体をサツカ
ロミセスセレビシェ(Saccharomycas c
erevisiae) A H22R−/p G L 
D906−21ト命名シタ、 コ0)形質転換体はC0
0H−成熟エンドセリンを培養液中に6ng/m1.菌
体中に25ng/ml生産した。
失1匹則 旦8匹旦におけるプレプロ−エンドセリンの発現i)形
質転換体の構築 プラスミドpHET40−3を精製し、制限酵素Bgl
■およびEco  R1で消化した。このようにして得
られたlkbのDNA断片をM13 mp 18のEc
o  R1,Bam H1部位に挿入した。エンドセリ
ンc D N Aにおけるヌクレオチド配列5’TTT
CAGAATGGAT  が、特定部位指向性変異法に
より5’TTCCACCATGGATに変換され制限酵
素部位Neo  1がつくられた〔クンケル等、プロシ
ージング・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・
サイエンス(Proc、 Natl。
Acad、Sci、USA)82,488−492.1
985) −このようにして得られたプラスミドpTS
4001をNco  Iで切断し、次いでDNAポリメ
ラーゼ、クレノー(Klenow)断片と処理して平滑
末端を得た。Eco  R1リンカ−5’dGGAAT
TCCをこのDNA断片に連結し、次いでEco  R
1で消化した。こうして両端にEco  R1部位を有
するヒト・プレプロ−エンドセリンcDNAが得られた
。このDNA断片をλPLプロモーターを有するP T
 B 281のEco  RI部位に挿入した。このよ
うにして得られた発現プラスミドをPTS4007と命
名した(第8図)、エシェリヒア・コリ(Esheri
chia coli) N4830をp T S 40
07で形質転換した。
ii)プレプロ−エンドセリンの発現 上記i)で得られたE、coliN4830/ p T
 S 4007を10■1の培養管中の1%バクト ト
リプトン(Bacto tryptons)[デイフコ
 ラボラトリーズ(Difco Laboratori
es)、 USA]、0.5%バクトイ−ストエクスト
ラクト(デイフコ ラボラトリーズ、USA)、0.5
%塩化ナトリウムおよび50μg/mlアンピシリンを
含有する2a+1の液体培地(pH7,0)中に播種し
た。
振とう回転機上30℃で1晩培養後、培養培地を0゜5
%カザミノ酸、0.5%グルコースおよび50μg/m
lのアンピシリンを含有するlO耐のM9培地を含有す
る250+++1のフラスコに移した。更に30℃で4
時間、次いで42℃で2時間、振どう培養を行った。
この培養液から菌体を遠心分離にて採取し、0.1M 
Tris−塩酸中、pH8,0,0℃で1時間、7Mグ
アニジン−塩酸で処理した。この溶解物を15.000
rpm+において10分間遠心分離しEIA緩衝緩衝液
冷釈した。E 、 coli中で生成したプレプロ−エ
ンドセリンの計測値は1Mg/ml培養液であった。
この培養E 、 coliのウェスタン・プロッティン
グ分析によれば、約25 、000〜28,000の分
子量の発現生成物が抗エンドセリン抗体で見出された(
第9図)。
大室■旦 動物細胞CO87におけるエンドセリンの発現プラスミ
ドpHET4−3が制限酵素EcoR■で切断されて全
ヒト・エンドセリンeDNAを含有するDNA断片が得
られた。このようにして得られた1、17 kb DN
A断片2.5μgをT4DNAポリメラーゼで処理して
平滑末端とし、T4DNAリガーゼを用いてBgl  
IIリンカ−d CAGATCTCと結合させた。この
ようにして得られりD N AをBgl  Ifで消化
してDNAの各々の端部にBgl  11部位を設けた
。このDNA断片を、SV40プロモーターおよびポリ
アデニル化シグナル部位を有するPTB551のBgl
  11部位にT4DNAリガーゼを用いて挿入した。
この結合されたDNA生成物を、LB培養液を含有する
1゜5%アガロース板上でアンピシリンの存在下(50
fi g/ml)でE、coliDHlを形質転換する
のに用いた。SV40プロモーターの下、正常な読取り
枠でヒト・ブレブローエンドセリンcDNAを有するプ
ラスミドをもったクローンをp T S 6003と命
名した(第10図)。
このようにして得られたプラスミドp’r S 600
3の5μgを用いて、予めプラスチックデイツシュ上に
播かれたCO37細胞を、10%胎児牛血清を含有する
ダルベツコ最小必須培地(D−MEM)中37℃で5%
CO□中〔ボルマン等、サイエンス(Science)
 221.551−553.1983)で、形質転換し
た。DNA形質転換後24.48および72時間の各々
で得らた菌体培養培地を取り、ヒト・エンドセリン特有
のEIAでアッセイを行なった。pTs6003で形質
転換されたCO87細胞は第11図に示すようにヒト・
エンドセリンを合成した。
【図面の簡単な説明】
第1図はブタ・エンドセリンcDNAの簡単な制限酵素
地図である。 第2図はブタ・エンドセリンcDNAの塩基配列および
それより推定されるブタ・エンドセリンのアミノ酸配列
を示す。 第3図はヒト・エンドセリン前駆体や成熟ペプチドcD
NAの簡単な制限酵素地図である。 第4図はヒト・エンドセリン前駆体や成熟ペプチドc 
D N Aの塩基配列およびそれより推定されるヒト・
エンドセリン前駆体や成熟ペプチドのアミノ酸配列を示
す。 第5図は酵母を宿主とするヒト・エンドセリン発現ベク
ターの構築図である。 第6図はブタおよびヒト・エンドセリンの塩基配列およ
びそれから推測されるアミノ酸配列を比較した図である
。 第7図はC00H−成熟エンドセリンの発現のためのプ
ラスミドの横築図、第8図はプラスミドp T 540
07の横築図である。 第9図はE 、 coli N4830/pT 540
07の発現生成物のウェスタンブロッティング解析図で
ある。 第1O図はプラスミドpTs6003の構築図である。 第11図はpTs6003で形質転換されたCO87の
ヒト・エンドセリン製造を示すグラフである。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンドセリンをコードするDNAを含有するDN
    A。
  2. (2)エンドセリンがブタ・エンドセリンである請求項
    1記載のDNA。
  3. (3)第2図のDNAもしくはその一部である請求項2
    記載のDNA。
  4. (4)エンドセリンがヒト・エンドセリンである請求項
    1記載のDNA。
  5. (5)第4図のDNAもしくはその一部である請求項4
    記載のDNA。
  6. (6)第4図のDNAの少なくともNo.261〜89
    6で表わされるものである請求項5記載のDNA。
  7. (7)第4図のDNAのN0.417〜479で表わさ
    れるものである請求項5記載のDNA。
  8. (8)エンドセリン前駆体蛋白質。
  9. (9)エンドセリンがブタ・エンドセリンである請求項
    8記載の前駆体蛋白質。
  10. (10)第2図のアミノ酸配列である請求項9記載の前
    駆体蛋白質。
  11. (11)エンドセリンがヒト・エンドセリンである請求
    項8記載の前駆体蛋白質。
  12. (12)第4図のアミノ酸配列である請求項11記載の
    前駆体蛋白質。
  13. (13)エンドセリンをコードするDNAを含有するD
    NAを保持する形質転換体。
  14. (14)エンドセリンがブタ・エンドセリンである請求
    項13記載の形質転換体。
  15. (15)ブタ・エンドセリンのDNAが第2図のDNA
    もしくはその一部である請求項14記載の形質転換体。
  16. (16)エンドセリンがヒト・エンドセリンである請求
    項13記載の形質転換体。
  17. (17)ヒト・エンドセリンのDNAが第4図のDNA
    もしくはその一部である請求項16記載の形質転換体。
  18. (18)DNAが第4図のDNAの少なくともNo.2
    61〜896で表わされるものである請求項17記載の
    形質転換体。
  19. (19)請求項13記載の形質転換体を培養し、培養物
    中に成熟エンドセリンまたはエンドセリンの前駆体を生
    成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする成熟エ
    ンドセリンまたはエンドセリンの前駆体の製造方法。
  20. (20)請求項14または15記載の形質転換体を用い
    る、請求項19記載のブタ・成熟エンドセリンまたはブ
    タ・エンドセリンの前駆体の製造方法。
  21. (21)請求項16または17記載の形質転換体を用い
    る、請求項19記載のヒト・成熟エンドセリンまたはヒ
    ト・エンドセリンの前駆体の製造方法。
  22. (22)エンドセリンの有効量および薬剤的に許容し得
    る添加剤を有する薬剤組成物。
  23. (23)有効量が0.001μg〜100μg/kgで
    ある請求項22記載の薬剤組成物。
  24. (24)薬剤的に許容し得る添加剤が担体、崩壊剤、潤
    滑剤、結合剤、分散剤、充填剤を包含する請求項22ま
    たは23記載の薬剤組成物。
JP63274454A 1987-11-02 1988-11-01 Dnaおよびその用途 Expired - Lifetime JP2807474B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27561387 1987-11-02
JP62-275613 1987-11-02
JP31315587 1987-12-12
JP62-313155 1987-12-12
JP63-148158 1988-06-17
JP14815888 1988-06-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0272877A true JPH0272877A (ja) 1990-03-13
JP2807474B2 JP2807474B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=27319505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63274454A Expired - Lifetime JP2807474B2 (ja) 1987-11-02 1988-11-01 Dnaおよびその用途

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0315118A3 (ja)
JP (1) JP2807474B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276583A (ja) * 1988-09-14 1990-03-15 Takeda Chem Ind Ltd Dnaおよびその用途

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5231166A (en) * 1988-10-25 1993-07-27 Takeda Chemical Industries, Ltd. Endothelin
EP0421284A1 (en) * 1989-09-30 1991-04-10 Takeda Chemical Industries, Ltd. Human endothelin-3 cDNA and use thereof
JP2999579B2 (ja) * 1990-07-18 2000-01-17 武田薬品工業株式会社 Dnaおよびその用途
GB9028140D0 (en) * 1990-12-28 1991-02-13 Erba Carlo Spa Peptides
EP0574530A4 (en) * 1991-03-08 1996-04-03 Res Corp Technologies Inc Endothelin antagonists
DE19620687A1 (de) * 1996-05-22 1997-11-27 Centeon Pharma Gmbh Neuer adenoviraler Vektor für den Transfer humaner Gene in vivo
JP5308328B2 (ja) 2006-04-04 2013-10-09 シングレックス,インコーポレイテッド トロポニンの分析のための高感度のシステムおよび方法
US7838250B1 (en) 2006-04-04 2010-11-23 Singulex, Inc. Highly sensitive system and methods for analysis of troponin
AU2010259022B2 (en) 2009-06-08 2016-05-12 Singulex, Inc. Highly sensitive biomarker panels

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5231166A (en) * 1988-10-25 1993-07-27 Takeda Chemical Industries, Ltd. Endothelin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276583A (ja) * 1988-09-14 1990-03-15 Takeda Chem Ind Ltd Dnaおよびその用途

Also Published As

Publication number Publication date
JP2807474B2 (ja) 1998-10-08
EP0315118A3 (en) 1990-09-19
EP0315118A2 (en) 1989-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6365725B1 (en) DNA coding for a human vasoconstrictive peptide and use thereof
JP3507507B2 (ja) 非免疫原性ペプチドを介して結合されたインターフェロン―αと免疫グロブリンとのハイブリッド
EP0246753B1 (en) Fibroblast growth factor antagonists
EP0335243B1 (en) Mutant human angiogenin (angiogenesis factor with superior angiogenin activity) genes therefor and methods of expression
DE69133354T2 (de) Interleukin 1-beta protease und ihre inhibitoren
EP0543425B1 (en) Endothelin DNA and use thereof
JP2541761B2 (ja) ミュレル管抑制物質様ポリペプチドおよびその製造方法
JP2561255B2 (ja) 組換コロニ−刺激因子▲下−▼1
US6025467A (en) Parathyroid hormone derivatives and their use
JPH01503679A (ja) カリクレインの生産
JPH0272877A (ja) Dnaおよびその用途
EP0728142A1 (en) Novel antler-derived bone growth factors
US5427780A (en) Composition comprising Mullerian inhibiting substance-like polypeptides
JP3120856B2 (ja) Dnaおよびその用途
JP3007361B2 (ja) Dnaおよびその用途
EP0292302A2 (en) Human splenin
JP2807471B2 (ja) Dnaおよびその用途
EP0385308A1 (en) Production of a peptide from human cancer cells
CA1328840C (en) Fibroblast growth factor antagonists
JPS63226287A (ja) ポリペプチド,dnaおよびその用途
JP2000060583A (ja) Dnaおよびその用途
JPH03123487A (ja) 新規ポリペプチドの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070724

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080724

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080724

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090724

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090724

Year of fee payment: 11