JPH0272217A - 電磁軸受装置 - Google Patents

電磁軸受装置

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JPH0272217A
JPH0272217A JP63218355A JP21835588A JPH0272217A JP H0272217 A JPH0272217 A JP H0272217A JP 63218355 A JP63218355 A JP 63218355A JP 21835588 A JP21835588 A JP 21835588A JP H0272217 A JPH0272217 A JP H0272217A
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高木 亨之
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修己 松下
Mitsuo Yoneyama
米山 光穂
Ikuhiro Saitou
斎藤 郁浩
Tomoaki Inoue
知昭 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電磁軸受装置に係り、特に電磁軸受で支持さ
れた回転機械について、回転体および保護用軸受の損傷
を低減させ、安全化と長寿命化を図るのに好適な電磁軸
受装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の、例えばターボ分子ポンプなど電磁軸受を用いた
磁気浮上の回転体を有する回転機械においては、停電等
の電源喪失(電源切れ)の場合。
あるいは制御回路の故障発生の場合、回転体の破壊を防
止するため、保護軸受が数ケ所設けられている0通常は
、保護軸受のギャップは電磁軸受のギャップの1/2程
度に設定され0.1〜0.5mであり、浮上時は非接触
状態で回転体は回転している。そして、電源喪失等の発
生時には保護軸受に接触して回転させる。保護軸受には
ギャップがあるため、高速回転時には大きな振動荷重が
作用して保護軸受は損傷を受け、その結果、回転体まで
破損させることになる。
これを防止するため、本発明者らが先に開発した実願昭
62−17707号の電磁軸受装置では。
保護軸受の支持部と回転体との接触部をテーパにし、電
磁軸受の電磁力がなくなった場合に、回転体が軸方向に
移動して、回転体と保護軸受とのギャップが零となって
回転することにより、低振動となり軸受の損傷を軽微と
している。他方、テーパにすることにより回転体振動は
小さくなるが、電源復帰時に回転体と保護軸受とが固着
し分解しなければならない。また、保護軸受と電磁軸受
とのばね定数が異なるので回転体の危険速度が変わり、
降速時には曲げの危険速度を通過することになり、回転
体が破損することもある。すなわち、保護軸受で回転す
るときの振動についての配慮がなされていなかった。
また、振動特性が変化しないように電磁軸受のばね定数
と同じ弱いばねで保護軸受を支承する方法も考えられる
が、通常時と保護軸受で回転するときとでは中心が大き
くずれて5回転体が固定部と接触し翼などの破損が起こ
る危険があった。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術は、保護軸受で回転するときの回転体系の
振動特性の変化に対する配慮がなされておらず、保護軸
受の損傷や回転体の破損による部品の交換も必要になる
という問題があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するために
なされたもので、保護軸受で回転体を回転させるときの
振動特性を電磁力で支持した状態に近づけ、両者の振動
特性を同様にすることにより回転体の振動を押え、より
安全度の高い保護軸受にするとともに、保護軸受と回転
体とのギャップを小さくして振動力を小さくさせるよう
にした電磁軸受装置を提供することを、その目的とする
ものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために2本発明に係る電磁軸受装置
の構成は1回転体を磁気的な径方向軸受で支承した電磁
軸受装置において、電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と
接触して回転する保護軸受を備え、この保護軸受を、荷
重方向に撓ませるように弾性支持したものである。
また、より詳しくは、回転体を磁気的な径方向軸受で支
承した電磁軸受装置において、電磁軸受の電磁力喪失時
に回転体と接触して回転する保護軸受を備え、この保護
軸受と前記回転体との半径ギャップδを1重力加速度を
g、前記回転体の最高回転角速度をωとしたとき、 を満足するように設定したものである。
さらに1本発明に係る電磁軸受装置の構成は、回転体を
磁気的な径方向軸受で支承した電磁軸受装置において、
電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と接触して回転する保
護軸受を備え、この保護軸受を異方性のばねで支承した
ものである。
なお付記すると、上記目的は、下記の技術的手段により
達成される。
すなわち、電磁軸受の電磁力が喪失した場合に、回転体
と保護軸受とが接触して回転するが、保護軸受をばね等
で弾性支持し、そのばね定数を電磁軸受のばね定数とほ
ぼ等しくするとともに、横形回転機械では軸受荷重に対
応するばねの変形量と等しく、通常時には下方に吸引さ
せて、保護軸受のギャップ(保護軸受と回転体との半径
ギャップ)を小さくするものである。
他の手段として、弾性支持した保護軸受の撓みを通常時
と荷重を受けたときとでほぼ等しくするには異方性ばね
で支承すればよく、荷重を受ける側のばね定数を他の方
向に比べて大きくすることにより、上記目的は達成され
る。
[作用コ 上記技術的手段による働きは次のとおりである。
保護軸受は、電磁軸受のばね定数とほぼ等しいばねで弾
性支持しておき、横形回転機械の場合、通常時には、軸
受荷重によるばねの変形量と等しく下方に吸引しておき
、この状態で回転体の浮上時において回転中心と保護軸
受の中心とを一致させておく。例えば停電等により電磁
軸受の電磁力がなくなると1回転体は保護軸受に接触し
、このとき下方への吸引力を解除する。このような作用
により、保護軸受のギャップを必要最低限に設定できる
とともに振動特性も変化しないので曲げの危険速度を通
過することはない。
また、保護軸受のギャップを小さく設定できるので、大
きな加振力が作用しないし、復帰動作も簡単となる。
さらに、保護軸受の荷重側ばね定数を他方より大きくし
ておくと、保護軸受作動時の撓みが通常時とそれほど変
化しないので、ギャップを小さく設定できるとともに、
振動特性も大きく変化しない。[実施例コ 以下、本発明の各実施例を第1図ないし第8図を参照し
て説明する。
第1図は1本発明の一実施例に係る電磁軸受装置の保護
軸受部の主要構成を示す断面図、第2図は、第1図のA
−A断面図、第3図は、第1図の回転体の振動特性の変
化を示す説明図である。
第1図において、1は軸受ハウジング、2は、磁気的な
径方向軸受に係るラジアル電磁軸受、3は、回転体に係
るロータ、4は、電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と接
触して回転する保護軸受、5 (5a、5b、5c、5
dの総称)は弾性支持用のばね、6は吸引電磁石である
。すなわち、第1.2図に示す電磁軸受装置は、軸受ハ
ウジング1内に、ラジアル電磁軸受2で電磁的に支承さ
れたロータ3と、停電など電源切れの異常時にロータ3
の回転を維持するための保護軸受4とが設けられている
。保護軸受4は、ばね5で弾性支持されていて、吸引電
磁石6により軸受荷重に相当する力で下方に引張ってい
て、ラジアル電磁軸受2の中心と保護軸受4の中心とを
一致させるように構成されている。
停電など電源切れが発生したときには、ラジアル電磁軸
受2の電磁力がなくなり、同時に吸引電磁石6の吸引力
もなくなる。このとき、ロータ3は保護軸受4に接触し
て回転を維持する。保護軸受4は5作用していた吸引電
磁石6の吸引力の代りに、これと等しい大きさのロータ
3の自重が働き、結果としてロータ2の回転中心は通常
時の回転中心と変らないので、ここには図示しないがロ
ータ3にある環状シール部や翼先端と固定部(ケーシン
グなど)との接触が回避できる。
第3図は、電磁軸受で支承された回転体の振動特性を示
したもので、実線に示す振幅応答となる。
一般に電磁軸受のばね定数は通常の軸受に比べてばね定
数が小さいので、低回転数で回転体全体が剛体のまま振
動する剛体モードの危険速度7,8を通過する。定格速
度は、上記危険速度7,8よりはるかに高い回転数とな
っていて、回転体が弾性的に振動する曲げモードの危険
速度9より低く設定される。
停電など電源切れが発生した場合、ばね等で弾性支持し
ていない保護軸受では、そのばね定数が電磁軸受のばね
定数に比べて1o〜100倍程度大きいため、剛体モー
ドの危険速度7,8は消滅するが、曲げモードの危険速
度9が低下して、図上に破線で示した曲げモードの危険
速度10が定格速度以下の回転数となる。定格速度にお
いて電源切れ等が発生すると、保護軸受を使用して降速
する際1曲げの危険速度10を通過することになり、振
動振幅が急増し、回転体が固定部に接触し、回転体が損
傷を受けてしまう。
一方、本実施例の弾性支持形の保護軸受では、ばね定数
をラジアル電磁軸受2のばね定数にほぼ等しく設定して
おけば、通常時と保護軸受で回転するときの振動特性は
等しくなり、曲げの危険速度10を超える必要はなくな
り、安全に降速することができる。
さらに、保護軸受4を、通常時は下方に吸引しているの
で、保護軸受4とロータ3とのギャップを小さくするこ
とが可能となる。下方に吸引していないと、保護軸受4
がロータ3の自重により下方に偏心するため、回転体が
固定部に接触してしまう。
二つの保護軸受でロータを支承する場合の保護軸受とロ
ータとの半径ギャップδは次のように設定する。
いま、ロータ重量       2W ロータの最高回転角速度 ω 重力加速度       g とすると、保護軸受とロータとの摩擦を無視したとき、
ロータ3が保護軸受4のギャップ内で振れまわらないた
めには、ロータの遠心力より自重が大きいことが条件と
なる。すなわち、 一δω2くW を満たせばよい。したがって、ギャップσはδく− となる。
本実施例によれば、保護軸受4でロータ3が回転すると
き、ラジアル電磁軸受2と同じばね定数で支承されるの
で回転体系の振動特性が変化せず、曲げの危険速度を通
過することがなくなり、保護軸受4を下方に吸引してお
けるので、保護軸受のギャップを小さくでき、その値δ
を に設定することにより、ロータ3の振れまわりを防止す
ることができる。
このことから、回転体振動を小さく押えることができ、
保護軸受の損傷が軽微となり、安全な回転機械を提供す
ることができる。
次に、第4図は、本発明の他の実施例に係る保護軸受部
の部分断面図である。第4図に図示を省略した電磁軸受
部は第1図と同等であり、図中、第1図と同一符号のも
のは第1図の実施例と同等部分であるから、その説明を
省略する。
第4図の実施例は、保護軸受4を荷重方向に撓ませる手
段を、第1図の吸引電磁石6の代りに、フック12、復
元ばね13を採用したものである。
このフック12、復元ばね13で構成されるものは、荷
重方向の撓みを解除する手段でもある。
すなわち、通常時はフック12で保護軸受4を下方にひ
っばっておき、電源切れ等が発生すると電磁力がなくな
ってロータ3は保護軸受4に接触し、ロータ3の自重が
保護軸受4に作用し下方に移動する。すると、フック1
2は復元ばね13により回転し、保護軸受4から離れる
ことになり、保護軸受4とロータ3の回転中心がずれる
ことなく、ロータ3は回転を維持できる。
第4図の実施例によれば、先の実施例と同様の効果が期
待されるとともに、フック12の解除を自動的に行いう
るという本実施例特有の効果がある。また、特に図示し
ないが、フック12を制御回路の故障検知回路からの信
号に連動して解除するように構成することも可能である
次に5保護軸受を異方性のばねで支承する実施例につい
て説明する。ここに異方性のばねとは、上下方向により
たわみ量が異なるばねをいう。
第5図は、本発明のさらに他の実施例に係る保護軸受部
の部分断面図である。図中、第1図と同一符号のものは
同等部分であるから、その説明を省略する。
第5図の実施例では、保護軸受4は上側を1個のばね5
a、下側を3個のばね5bで支承している。このように
、ロータ3の荷重を受ける下側を多数のばねで支承する
ようにしている。
これにより、保護軸受4に荷重が作用しない通常時と、
停電などの電源切れで電磁力がなくなってロータ3が保
護軸受4で回転し、保護軸受4に荷重が作用するときの
保護軸受4の中心の移動を小さくできるので、保護軸受
4とロータ3とのギャップを小さくすることができ、低
振動で安定な回転機械を提供することができる。
次に、第6図は、本発明のさらに他の実施例に係る保護
軸受部の部分断面図、第7図は、第6図の積層板ばねの
変位−荷重線図である。図中、第1図と同一符号のもの
は同等部であるから、その説明を省略する。
第6図の実施例では、保護軸受4は円弧状の積層ばね1
4で支承されている。この積層板ばね14は、第7図の
変位−荷重線図を示すように、上下方向によってたわみ
量(変位)の異なる。いわゆる異方性ばねである。この
ばねは、下側方向への変位に対しては大きなばね定数と
なり、一方、上方に変位すると不感帯、すなわち変位し
ても荷重を発生させない領域があり、さらに変位すると
除々にばね定数が大きくなる。
したがって、保護軸受4にロータ3の自重が作用した場
合でも、その撓みは小さいので、保護軸受の中心が通常
時と変わらず、ギャップを小さく設定できる。また、保
護軸受の平均的ばね定数は大きくならず、振動特性の変
化も小さい。したがって、安全な保護軸受となる。
なお、積層板ばね14の間に潤滑油を注入しておけば、
当然ダンピング効果も期待できる。
第8図は1本発明のさらに他の実施例に係る保護軸受部
の平面図である。図中、第2図と同一符号のものは同等
部分を示す。また、第8図の実施例は、第5図の実施例
で説明した異方性ばね支持の保護軸受の別の実施例であ
る。
保護軸受4Aは、ばね5a、5c、5dの弱いばね、お
よび荷重方向を強いばね5bで支持してあり、その保護
軸受4Aの内輪4aには内周に切欠き4bを形成したも
のとなっている。
このように構成すると、ロータ3が保護軸受4Aで回転
するとき、接触面圧が高まって、ロータ3と内輪4aと
の接触位置が安定し、ロータ3が内輪4a内で振れまわ
り難くなることによって荷重方向が一定となるという本
実施例特有の効果がある。
[発明の効果] 以上述べたように1本発明によれば、保護軸受で回転体
を回転させるときの振動特性を電磁力で支持した状態に
近づけ、両者の振動特性を同様にすることにより回転体
の振動を押え、より安全度の高い保護軸受にするととも
に、保護軸受と回転体とのギャップを小さくして振動力
を小さくさせるようにした電磁軸受装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の一実施例に係る電磁軸受装置の保護
軸受部の主要構成を示す断面図、第2図は、第1図のA
−A断面図、第3図は、第1図の回転体の振動特性の変
化を示す説明図、第4図は、本発明の他の実施例に係る
保護軸受部の部分断面図、第5図および第6図は、いず
れも本発明のさらに他の実施例に係る保護軸受部の部分
断面図、第7図は、第6図の積層板ばねの変位−荷重線
図。 第8図は、本発明のさらに他の実施例に係る保護軸受部
の平面図である。 1・・・軸受ハウジング、2・・・ラジアル電磁軸受、
3・・・ロータ、4,4A−・・保護軸受、5.5a、
5b、5c、5d・・・ばね、6・・吸引電磁石、12
・・・フック、13・・・復元ばね、14・・・積層板
ばね。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、回転体を磁気的な径方向軸受で支承した電磁軸受装
    置において、電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と接触し
    て回転する保護軸受を備え、この保護軸受を、荷重方向
    に撓ませるように弾性支持したことを特徴とする電磁軸
    受装置。 2、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、弾性支
    持した保護軸受は、荷重方向の撓みを解除する手段を具
    備したことを特徴とする電磁軸受装置。 3、特許請求の範囲第2項記載のものにおいて、保護軸
    受の撓み解除手段は、制御回路の故障検知回路の出力で
    作動するように構成したことを特徴とする電磁軸受装置
    。 4、回転体を磁気的な径方向軸受で支承した電磁軸受装
    置において、電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と接触し
    て回転する保護軸受を備え、この保護軸受と前記回転体
    との半径ギャップδを、重力加速度をg、前記回転体の
    最高回転角速度をωとしたとき、 δ<(g/ω^2) を満足するように設定したことを特徴とする電磁軸受装
    置。 5、回転体を磁気的な径方向軸受で支承した電磁軸受装
    置において、電磁軸受の電磁力喪失時に回転体と接触し
    て回転する保護軸受を備え、この保護軸受を異方性のば
    ねで支承したことを特徴とする電磁軸受装置。 6、特許請求の範囲第5項記載のものにおいて、保護軸
    受は、不感帯を有する異方性のばねで支承したことを特
    徴とする電磁軸受装置。 7、特許請求の範囲第5項記載のものにおいて、保護軸
    受は、荷重が作用する方向のばね定数を他の方向のばね
    定数より大きくした異方性のばねで支承したことを特徴
    とする電磁軸受装置。
JP63218355A 1988-09-02 1988-09-02 電磁軸受装置 Expired - Lifetime JPH0672613B2 (ja)

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