JPH10159707A - フライホイール装置 - Google Patents

フライホイール装置

Info

Publication number
JPH10159707A
JPH10159707A JP8321730A JP32173096A JPH10159707A JP H10159707 A JPH10159707 A JP H10159707A JP 8321730 A JP8321730 A JP 8321730A JP 32173096 A JP32173096 A JP 32173096A JP H10159707 A JPH10159707 A JP H10159707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
flywheel
casing
bearing
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8321730A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Fukuyama
寛正 福山
Hiromitsu Muraki
宏光 村木
Takeshi Takizawa
岳史 滝澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP8321730A priority Critical patent/JPH10159707A/ja
Publication of JPH10159707A publication Critical patent/JPH10159707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/0476Active magnetic bearings for rotary movement with active support of one degree of freedom, e.g. axial magnetic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/041Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part
    • F16C32/0412Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part for radial load mainly
    • F16C32/0414Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part for radial load mainly with facing axial projections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C39/00Relieving load on bearings
    • F16C39/06Relieving load on bearings using magnetic means
    • F16C39/063Permanent magnets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/55Flywheel systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライホイール16を固定した回転軸15の
端部を支承する為の磁気軸受18に、ラジアル方向の軸
受機能を持たせる。そして、上記回転軸15の端部を、
非接触状態で回転支持自在とする。 【解決手段】 磁気軸受18は、回転軸15の端部に固
定したロータ28と、ケーシング10側に固定した第
一、第二のステータ29、30及び永久磁石31とによ
り構成する。ロータ28と第一、第二のステータ29、
30との互いに対向する面で上記回転軸15を中心とす
る同心円上位置には、それぞれ回転側、固定側両突条を
形成する。これら各突条の先端縁同士の間を流れる磁束
が、スラスト方向の荷重だけでなく、ラジアル方向の荷
重も支承する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のフライホイール装置
は、例えば病院等に設置する非常用電源装置に組み込ん
で、或は電気自動車の制動時にエネルギを回収し貯蔵し
ておく為の電力貯蔵装置に組み込んで、電気エネルギを
運動エネルギに変換した状態で貯蔵するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】病院等、停電時にも最低限の電力を確保
する必要のある施設には、非常用電源装置を設置してい
る。この様な場合に使用する一般的な非常用電源装置
は、交流・直流変換器とバッテリーとを組み合わせて構
成している。ところが、この様な従来の非常用電源装置
は、定期的にバッテリーを交換する必要があり、保守・
管理が面倒であった。又、環境面から廃棄されたバッテ
リーの処理が難しくなっており、新たな構造のフライホ
イール装置の実現が望まれている。この様な事情に鑑み
て従来から、電力を機械的な運動エネルギに変換して貯
蔵する、フライホイール装置付の電力貯蔵装置が提案さ
れている。
【0003】図5は、特開昭61−94532号公報に
記載されたフライホイール装置付の電力貯蔵装置を示し
ている。内部を真空にしたケーシング1内にはフライホ
イール2を、上下両端部に設けた軸受3、4により回転
自在に支持している。上記フライホイール2の一部には
円筒部5を設け、この円筒部5の内側にロータ6を固定
している。又、上記ケーシング1の底部にはステータ7
を固定し、このステータ7の外周面と上記ロータ6の内
周面とを対向させて、発電機兼用モータ8を構成してい
る。又、上記ケーシング1の天板部下面と上記フライホ
イール2の上面との間には、吸引型のスラスト磁気軸受
9を設け、このフライホイール2の重量を支え、下側の
軸受4に加わる荷重の軽減を図っている。
【0004】上述の様に構成される電力貯蔵装置装置
は、通常時には上記ステータ7に商用電源から通電し、
上記発電機兼用モータ8を駆動モータとして機能させ、
上記フライホイール2を高速回転させる。これに対し停
電時等の非常時には、上記発電機兼用モータ8を発電機
として機能させ、上記ステータ7に接続した導線に電力
を供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来構造
の場合、フライホイール2の上端面とケーシング1の天
板部下面との間に設けるスラスト磁気軸受9が、ラジア
ル方向に亙る位置決め機能を殆ど持たない。この為、上
記フライホイール2の回転に伴い、このフライホイール
2の上端部が半径方向に大きく振れる場合がある為、こ
れに対する保護軸受として軸受3を設けている。但し、
この軸受3は接触型の軸受である為、摩擦抵抗が大き
く、フライホイール2に回転時に外力が作用すると、フ
ライホイール2と軸受3とが頻繁に接触する事になり、
電力を貯蔵する際のロスが大きくなると言った問題があ
る。本発明のフライホイール装置は、この様な事情に鑑
みて、磁気軸受のみでもラジアル方向の位置決めを十分
に図れる様にすべく、発明したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフライホイール
装置は、従来から知られているフライホイール装置と同
様に、ケーシングと、回転軸と、この回転軸の一端をケ
ーシングに支持する軸受と、この回転軸の他端部を上記
ケーシングに支持する磁気軸受と、上記回転軸の中間部
に固設したフライホイールとを備える。特に、本発明の
フライホイール装置に於いては、上記磁気軸受は、上記
回転軸の他端部に固定された磁性材製のロータと、上記
ケーシングの一部でこのロータと対向する部分に固定さ
れた磁性材製のステータと、このステータと上記ロータ
との間に磁束を流す為の磁石とを備える。そして、上記
ロータの一部の上記ステータと対向する部分で上記回転
軸をそれぞれの中心とする同心円上位置には、上記回転
軸をそれぞれの中心とする同心円上に複数本の回転側突
条を、上記ステータの一部のこれら各回転側突条と対向
する部分で上記回転軸をそれぞれの中心とする同心円上
位置には、それぞれの先端縁をこれら各回転側突条と対
向させる固定側突条を、それぞれ形成している。
【0007】
【作用】上述の様に構成する本発明のフライホイール装
置により、電気エネルギをフライホイールの回転運動と
しての運動エネルギに変換して貯蔵する際の作用は、前
述した従来の電力貯蔵装置に組み込んだフライホイール
装置の場合と同様である。特に、本発明のフライホイー
ル装置の場合には、磁気軸受のみでもラジアル方向に亙
る位置決めを十分に図れる。即ち、磁石から出てステー
タとロータとの間を流れる磁束は、それぞれ複数本ずつ
設けられた回転側突条の先端縁と固定側突条の先端縁と
の間を流れる。そして、これら両突条の先端縁同士の距
離は、回転軸が中立位置に存在する場合に最も短く、こ
の回転軸が中立位置から変位した場合に長くなる。一
方、上記磁束の存在に基づく磁気吸引力は、これら両突
条同士の距離を短くする方向に作用する。従って、上記
回転軸にラジアル方向の力が作用しても、この回転軸
は、上記磁気吸引力により、中立位置に保持されたまま
となる。従って、外力が作用した場合に他に接触型の軸
受を設けなくても、磁気軸受のみで、上記回転軸の他端
部をケーシングに対して回転自在に支持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、図示の例は、電気自動車に組み
付けて制動時にエネルギを回収して貯蔵しておく為の電
力貯蔵装置に組み込むフライホイール装置として構成し
たものを示している。ケーシング10の外周面の直径方
向反対側2個所位置に互いに同心に固設した枢軸11、
11は、支持枠12を構成する1対の支持腕13、13
の先端部に、それぞれ軸受14、14により、揺動変位
自在に支持している。又、上記支持枠12は、上記枢軸
11、11と直交する方向に設けた、図示しない別の1
対の枢軸により、やはり図示しない別の支持枠に、揺動
変位自在に支持している。上記支持枠12と別の支持枠
とはジンバル機構を構成し、次述する回転軸15及びフ
ライホイール16の高速回転に伴うジャイロ効果に拘ら
ず、電力貯蔵装置を組み付けた電気自動車の運動性能に
悪影響が及ぶ事を防止している。
【0009】上記ケーシング10の内側中心部には回転
軸15を、鉛直方向に配設している。そして、この回転
軸15の下端をピボット軸受17により、同じく上端部
を本発明の特徴である磁気軸受18により、それぞれ上
記ケーシング10に対し回転自在に支持している。上記
ピボット軸受17は、微小隙間を介して互いに対向する
球状凸面19と球状凹面20との間に油を介在させて、
動圧型の流体軸受を構成している。この様なピボット軸
受17を構成すべく、上記球状凹面20を中央部上面に
設けた受板21は、上記ケーシング10の下部内側に設
けた受カップ22内に保持している。この受カップ22
は、上方が開口した有底円筒状に形成しており、上記ケ
ーシング10の下部に設けた有底円筒状の貯油部23の
上部内側に、支持棒24を介して、ラジアル方向に亙る
若干の変位自在に支持している。上記貯油部23内に
は、上記受カップ22の上端縁よりも少し上方位置にま
で、シリコンオイル等、比較的粘性の高い油を貯溜して
いる。この油は、上記受カップ22の外周面と上記貯油
部23の上部内周面との間の微小隙間25内にも入り込
んで、この微小隙間25部分に、スクイズフィルムダン
パを構成し、上記回転軸15から受板21を介して上記
受カップ22に伝わる振動の減衰を図っている。
【0010】又、上記球状凹面20と、上記回転軸15
の下端部に設けた球状凸面19との少なくとも一方の面
には、動圧溝を設けている。従って上記回転軸15の回
転時には、上記球状凹面20と球状凸面19との間に存
在する油に動圧が発生し、これら両面20、19同士が
接触するのを防止する。又、上記ケーシング10の下部
で上記貯油部23を囲む部分には冷却水通路26を設
け、上記油を冷却自在としている。従って、上記油の温
度上昇を抑えてこの油の粘度を適度に確保し、前記ピボ
ット軸受17の軸受容量を確保できる。
【0011】又、上記回転軸15の中間部で上記ピボッ
ト軸受17寄り部分である、この回転軸15の下端寄り
部分には、フライホイール16を、支持ブラケット27
を介して固設している。このフライホイール16は、
鋼、アルミニウム合金等の金属製の素材又は繊維入り強
化プラスチックより成り、これらの材料を加工して、全
体を円輪状に形成している。図示の例ではこのフライホ
イール16は、外周寄り部分の厚さ寸法を大きくして回
転時のモーメントを大きくし、回転時に貯蔵可能な運動
エネルギを十分に確保自在としている。
【0012】一方、上記回転軸15の上端部を枢支する
為の磁気軸受18は、ロータ28と、第一、第二のステ
ータ29、30と、永久磁石31とから構成している。
このうちのロータ28は、鋼板等の磁性材により全体を
円輪状に形成し、上記回転軸15の上端部に外嵌固定し
ている。又、第一、第二のステータ29、30は、それ
ぞれ鋼等の磁性材により全体を円環状に形成し、上記ケ
ーシング10の上端開口部を塞いだ天板32の下面中央
部に固定している。上記第一、第二のステータ29、3
0のうち、第一のステータ29は、断面L字形で、円輪
部33の下面外周縁部に下方に折れ曲がった円筒部34
を有する。又、第二のステータ30は、略矩形断面を有
する。上記回転軸15が中立位置に存在する場合に、こ
れら第一、第二のステータ29、30は、それぞれ上記
回転軸15をその中心とする円環状の空間内に位置す
る。又、上記永久磁石31は、軸方向(図1〜2の上下
方向)に亙って着磁されており、着磁方向一端面である
上端面を上記円輪部33の下面内周寄り部分に、着磁方
向他端面である下端面を上記第二のステータ30の上端
面に、それぞれ全周に亙り突き当てている。
【0013】そして、上記ロータ28の上面の直径方向
中間部と外周寄り部分との2個所位置で、それぞれ上記
第一のステータ29の円筒部34及び第二のステータ3
0の下端面と対向する部分には、それぞれ複数本ずつの
回転側突条35a、35bを形成している。これら各回
転側突条35a、35bは、総て上記回転軸15をそれ
ぞれの中心とする同心円上位置に形成している。これに
対して、上記円筒部34及び第二のステータ30の下端
面には、それぞれ上記回転側突条35a、35bと同じ
本数ずつの固定側突条36a、36bを形成している。
これら各固定側突条36a、36bも、総て上記回転軸
15をそれぞれの中心とする同心円上位置に形成してい
る。
【0014】又、上記回転軸15を高速回転させ、前記
ピボット軸受17部分に十分な動圧が発生して前記球状
凸面19と球状凹面20とが離隔した状態で、上記各回
転側突条35a、35bと上記各固定側突条36a、3
6bとは、それぞれ全周に亙り、微小隙間を介して対向
する。従って、上記永久磁石31のN極から出た磁束
は、上記各回転側突条35a、35bと上記各固定側突
条36a、36bとの間の微小隙間を流れて、上記永久
磁石31のS極に戻る。
【0015】又、上記天板32の下面中央部に固設した
円筒部37の内周面にはタッチダウン軸受38を固定
し、このタッチダウン軸受38の内周面を、上記回転軸
15の上端部で上記ロータ28よりも上方に突出した部
分の外周面に、ラジアル隙間を介して対向させている。
このタッチダウン軸受38は、外力等により上記回転軸
15の上端部がラジアル方向に変位した場合にこの上端
部を支承し、次述するロータ6aの外周面とステータ7
aの内周面とが擦れ合う事を防止する。
【0016】更に、前記フライホイール16よりも上記
磁気軸受18寄り部分には、ロータ6aを固定してい
る。又、上記ケーシング10の中間部内周面にはステー
タ7aを固定している。そして、上記ロータ6aの外周
面とステータ7aの内周面とを対向させる事により、発
電機兼用モータ8aを構成している。
【0017】上述の様に構成する本発明のフライホイー
ル装置を組み込んだ電力貯蔵装置により、電気エネルギ
をフライホイール16の回転運動としての運動エネルギ
に変換して貯蔵する際には、上記ステータ7aに通電す
る。例えば上記電力貯蔵装置を電気自動車に組み込んだ
場合、減速時(制動時を含む)に駆動用の電動モータと
上記ステータ7aとを導通させる事により、減速に基づ
いて上記電動モータが発電した電力を上記ステータ7a
に流す。この結果、上記発電機兼用モータ8aが電動モ
ータとして機能し、上記回転軸15をフライホイール1
6と共に回転させる。これに対して、例えば加速の為
に、このフライホイール16に運動エネルギとして貯蔵
されたエネルギを電気エネルギに変換して取り出し、上
記駆動用の電動モータに通電する際には、上記発電機兼
用モータ8aを発電機として機能させ、上記ステータ7
aから取り出した電力を上記駆動用の電動モータに送
る。
【0018】上述の様に構成され作用する本発明のフラ
イホイール装置を組み込んだ電力貯蔵装置の場合には、
磁気軸受18のみでも、上記回転軸15の上端部のラジ
アル方向に亙る位置決めを十分に図れる。即ち、前記永
久磁石31のN極から出てS極に戻るべく、第一、第二
のステータ29、30とロータ28との間を流れる磁束
は、それぞれ複数本ずつ設けられた回転側突条35a、
35bの先端縁と固定側突条36a、36bの先端縁と
の間の微小隙間を流れる。そして、これら両突条35
a、35b、36a、36bの先端縁同士の距離は、上
記回転軸15が中立位置に存在する場合に最も短く、こ
の回転軸15が中立位置から変位した場合に長くなる。
一方、上記磁束の存在に基づく磁気吸引力は、これら両
突条35a、35b、36a、36bの先端縁同士の距
離を短くする方向に作用する。
【0019】従って、上記回転軸15の上端部にラジア
ル方向の力が作用しても、この回転軸15は、上記磁気
吸引力により、中立位置に保持されたままとなる。この
為、非常時用のタッチダウン軸受38を除き、他に接触
型の軸受を設けなくても、磁気軸受18のみで、上記回
転軸15の上端部をケーシングに対して回転自在に支持
できる。従って、上記回転軸15は、上下両端部が何れ
も非接触型の軸受で支承される状態となる。この結果、
この回転軸15の回転に要する抵抗が極く小さくなり、
フライホイール装置に貯蔵したエネルギのロスを極く少
なく抑える事が可能になる。
【0020】又、図示の例の場合には、上記発電機兼用
モータ8aを、回転軸15の中間部外周面と、前記ケー
シング10の内周面でこの中間部外周面に対向する固定
の部分との間に設けている。この為、上記フライホイー
ル16及び発電機兼用モータ8aの形状及び設置構造が
単純になる。従って、構成各部の加工並びに組み付けコ
ストを低減して、安価に製作できる。又、フライホイー
ル16は、前述した従来構造の様に、ステータ7を保持
する為の円筒部5(図5)を持たない為、このフライホ
イール16の遠心破壊強度が飛躍的に向上し、このフラ
イホイール16をより高速回転させて、より多くのエネ
ルギを貯蔵する事が可能になる。又、上記発電機兼用モ
ータ8aを構成するロータ6aは、上記回転軸15の外
周面に直接固定する為、外径が小さくて済む。従って、
上記回転軸15を高速回転させた際にこのロータ6aに
加わる遠心力は限られたものとなる。この為、このロー
タ6aの遠心破壊強度を確保する事が容易となる。
【0021】又、大きな質量を有するフライホイール1
6を、剛性が高いピボット軸受17に近づけて配置し、
このフライホイール16をラジアル方向に変位しにくく
できる。従って、外部からの振動に拘らず、上記フライ
ホイール16の回転を安定して行なえる。特に、図示の
例では、上記ピボット軸受17を構成する受板21を、
制振機能を有するスクイズフィルムダンパの内側に設け
た受カップ22内に保持している為、外部からの振動に
より上記回転軸15の回転が乱される事を有効に防止で
きる。更に、構造上、前記ピボット軸受17と反対側端
部である上記回転軸15の上端部に、タッチダウン軸受
38を設置する事が可能になり、仮に外部からの力によ
り上記回転軸15が傾斜した場合でも、構成各部の破損
防止を確実に図れる。この為、より大きなエネルギを貯
蔵すべく、上記回転軸15をより高速回転させる事が可
能になる(超高速回転時の安全性確保を図り易い)。
【0022】尚、上記回転軸15及びフライホイール1
6を高速回転させる際に、これら両部材15、16と空
気との摩擦抵抗を少なくし、エネルギロスの低減を図る
為には、前記ケーシング10内を真空にする事が好まし
い。これに対して、このケーシング10内を真空にする
と、このケーシング10内で対流が生じない為、ピボッ
ト軸受17部分で発生する摩擦熱が放散されにくくな
る。そこで、この様な場合には、図1に示す様に、上記
ケーシング10の底部で上記ピボット軸受17の近傍部
分に、冷却水通路26等の強制冷却手段を設ける。更に
は、運転時に温度上昇する回転部(回転軸15、フライ
ホイール16、ロータ6a)から上記ケーシング10へ
の、輻射による熱伝達効率を向上させるべく、回転部の
表面、及びこの回転部に対向する面を黒体化処理する事
が好ましい。
【0023】更に、図示の例では、フライホイール16
を内蔵したケーシング10を、ジンバル機構を介して支
持している。従って、本発明のフライホイール装置を組
み込んだ電力貯蔵装置を設置した物体(例えば電気自動
車のフレーム)の姿勢が変化しても、上記ケーシング1
0の姿勢は、上記フライホイール16のジャイロ効果に
より変化しない。逆に言えば、このフライホイール16
のジャイロ効果が、上記物体の姿勢変化を妨げる事はな
い。従って、図1に示したフライホイール装置を電気自
動車の減速時のエネルギ貯蔵装置として使用した場合
に、この電気自動車の運動性能を悪化させる事はない。
しかも、図1に示した様に、フライホイール16及び発
電機兼用モータ8aを、ピボット軸受17と磁気軸受1
8との間に配置する事により、これら両軸受17、18
同士の間隔を大きくすれば、外部振動により上記回転軸
15が傾斜しにくい構造を実現できる。従って、使用時
に複雑な振動が加わり易い、電気自動車の減速時のエネ
ルギ貯蔵装置としての使用に適した構造を実現できる。
【0024】次に、図4は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、磁気軸受18aを構
成する第一、第二のステータ29、30と永久磁石31
とにより三方を囲まれる空間内に、円環状の磁化コイル
39を設けている。又、天板32の中央部で回転軸15
の上端面に対向する部分には変位センサ40を設けて、
この回転軸15の軸方向(図4の上下方向)に亙る変位
を検出自在としている。そして、この変位センサ40の
検出信号を、上記磁化コイル39への通電を制御する為
の制御器(図示せず)に入力している。この制御器は、
上記変位センサ40の検出信号に基づいて、上記着磁コ
イル39への通電量と通電方向とを制御し、ロータ28
と上記第一、第二のステータ29、30との間に作用す
る磁気吸引力を調節し、上記回転軸15の回転速度の変
化に拘らず、この回転軸15の高さ位置を一定に保つ。
【0025】即ち、上記回転軸15の下端部を支承す
る、動圧型のピボット軸受17(図1参照)部分で発生
する浮上力は、この回転軸15の回転速度により変化す
る。従って、回転速度の上限値や回転軸15と共に回転
する部分の重量等により決まる上記浮上力の上限値によ
っては、回転軸15の上下位置が上記回転速度により変
わる可能性がある。上記浮上力と上記磁気軸受18a部
分で作用する磁気吸引力の大きさとによって、この回転
軸15が上方に変位し過ぎると、この磁気軸受18aを
構成するロータ28と第一、第二のステータ29、30
とが接触し、接触部が破損する可能性がある。そこで、
本例の場合には、上記磁化コイル39への通電を制御す
る事により、上記回転軸15が上昇し過ぎる事を防止
し、ロータ28と第一、第二のステータ29、30とが
接触する事を防止する様に構成している。その他の構成
及び作用は、前述した第1例の場合と同様である為、重
複する図示並びに説明は省略する。
【0026】
【発明の効果】本発明のフライホイール装置は、以上に
述べた通り構成され作用するので、エネルギロスが少な
くしかも十分な信頼性並びに耐久性を確保できるので、
高性能で実用的な電力貯蔵装置等、フライホイール装置
を組み込んだ各種機械装置の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す縦断面図。
【図2】図1の上端部拡大図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図5】従来構造の1例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 フライホイール 3、4 軸受 5 円筒部 6、6a ロータ 7、7a ステータ 8、8a 発電機兼用モータ 9 スラスト磁気軸受 10 ケーシング 11 枢軸 12 支持枠 13 支持腕 14 軸受 15 回転軸 16 フライホイール 17 ピボット軸受 18、18a 磁気軸受 19 球状凸面 20 球状凹面 21 受板 22 受カップ 23 貯油部 24 支持棒 25 微小隙間 26 冷却水通路 27 支持ブラケット 28 ロータ 29 第一のステータ 30 第二のステータ 31 永久磁石 32 天板 33 円輪部 34 円筒部 35a、35b 回転側突条 36a、36b 固定側突条 37 円筒部 38 タッチダウン軸受 39 磁化コイル 40 変位センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、回転軸と、この回転軸の
    一端をケーシングに支持する軸受と、この回転軸の他端
    部を上記ケーシングに支持する磁気軸受と、上記回転軸
    の中間部に固設したフライホイールとを備えたフライホ
    イール装置に於いて、上記磁気軸受は、上記回転軸の他
    端部に固定された磁性材製のロータと、上記ケーシング
    の一部でこのロータと対向する部分に固定された磁性材
    製のステータと、このステータと上記ロータとの間に磁
    束を流す為の磁石とを備え、上記ロータの一部の上記ス
    テータと対向する部分で上記回転軸をそれぞれの中心と
    する同心円上位置には、上記回転軸をそれぞれの中心と
    する同心円上に複数本の回転側突条を、上記ステータの
    一部のこれら各回転側突条と対向する部分で上記回転軸
    をそれぞれの中心とする同心円上位置には、それぞれの
    先端縁をこれら各回転側突条と対向させる固定側突条
    を、それぞれ形成した事を特徴とするフライホイール装
    置。
JP8321730A 1996-12-02 1996-12-02 フライホイール装置 Pending JPH10159707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8321730A JPH10159707A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 フライホイール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8321730A JPH10159707A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 フライホイール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159707A true JPH10159707A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18135810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8321730A Pending JPH10159707A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 フライホイール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159707A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001044656A1 (en) * 1999-12-17 2001-06-21 Choi, Jong-Chul Magnetic levitated electric power generating apparatus using wind force
WO2006098389A1 (ja) * 2005-03-16 2006-09-21 Suzuki Press Kogyosho, Co. Ltd. フライホイール電源装置
JP2011083189A (ja) * 2007-10-23 2011-04-21 Hiromasa Higasa 省エネルギーフライホイールの供用・運用方法
CN103216528A (zh) * 2013-04-22 2013-07-24 南京航空航天大学 一种单边混合型轴向磁轴承

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001044656A1 (en) * 1999-12-17 2001-06-21 Choi, Jong-Chul Magnetic levitated electric power generating apparatus using wind force
WO2006098389A1 (ja) * 2005-03-16 2006-09-21 Suzuki Press Kogyosho, Co. Ltd. フライホイール電源装置
JP2011083189A (ja) * 2007-10-23 2011-04-21 Hiromasa Higasa 省エネルギーフライホイールの供用・運用方法
CN103216528A (zh) * 2013-04-22 2013-07-24 南京航空航天大学 一种单边混合型轴向磁轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6545378B2 (en) Electric spindle motor with magnetic bearing and hydrodynamic bearing
US7679247B2 (en) Lift magnet mechanism for flywheel power storage systems
JP2006513687A (ja) 最小電力磁気軸受および電動機/発電機を備えるエネルギー貯蔵フライホイール
US6717308B2 (en) Electric spindle motor and method having magnetic starting/stopping device
US6617732B1 (en) Magnetic bearing structure
JPH08178011A (ja) フライホイール装置
JPH10112961A (ja) 電力貯蔵装置
JPH10159707A (ja) フライホイール装置
JP4513458B2 (ja) 磁気軸受装置及びそれを備えるフライホイールエネルギ貯蔵装置
JPH05146109A (ja) 磁気ベアリングおよびモータ
JPH10281050A (ja) フライホイール装置
JPH09303395A (ja) 磁気軸受装置
JPH08296645A (ja) 磁気軸受装置
JP3240637B2 (ja) 軸受装置
JPH09233803A (ja) 高速回転機器用制動装置
JP2985111B2 (ja) モータの軸受装置
JPH11341734A (ja) ディスク形モータ
JPH04219494A (ja) 高速度回転真空ポンプの磁気軸受構造
JP2971557B2 (ja) 電力貯蔵装置
JPH07322533A (ja) フライホイール電源装置
JP2536471Y2 (ja) モータ
JP3577559B2 (ja) フライホイール装置
JP3632101B2 (ja) 電力貯蔵装置
JPH1162964A (ja) 第2種超伝導体を用いた磁気軸受け装置
JP2668132B2 (ja) フライホイール式エネルギー貯蔵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061107