JPH0272198A - 抗ヒト肺腺癌モノクローナル抗体 - Google Patents

抗ヒト肺腺癌モノクローナル抗体

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JPH0272198A
JPH0272198A JP63022934A JP2293488A JPH0272198A JP H0272198 A JPH0272198 A JP H0272198A JP 63022934 A JP63022934 A JP 63022934A JP 2293488 A JP2293488 A JP 2293488A JP H0272198 A JPH0272198 A JP H0272198A
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cells
antibody
monoclonal antibody
cancer
human
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JP63022934A
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Shuko Kono
河野 修興
Masayuki Kyoizumi
京泉 誠之
Masayuki Hakoda
箱田 雅之
Yoichiro Kusunoki
楠 洋一郎
Michiro Yamakido
山木戸 道郎
Sanetoshi Akiyama
實利 秋山
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Original Assignee
Dainabot Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒト肺腺癌由来のVMR(、LCR株を免疫原
として作成された融合細胞が産生し、その認識する抗原
がシアル酸化された糖蛋白あるいは糖脂質であることを
特徴とするモノクローナル抗体並びにこれら抗体を用い
た肺腺癌及び膵癌等、他のヒト腺癌の直情学的な早期診
断並びに病理診断の利用に関するものである。
〔従来の技術) 肺癌は気管支から末梢までにできた悪性腫瘍で本邦にお
いて1986年の死亡数は3.0万人と胃癌に次いで癌
死の主な原因とされ〔財団法人がん研究財団発行、がん
の統計、 1987] 、さらには、統計」二減少傾向
の認められる胃癌に比べ、1990年の死亡数は3.5
〜4万人と増えるものと推定されている。   この疾
患は5つの主要組織型に分類され(WHO)、その特徴
はl)偏平上皮癌(30〜35z): 喫煙と最も関連
があり、治癒の可能性は高い。
発生部位は3/4が肺門型、11)小細胞癌(10−1
5χ);増殖の進展が早く悪性度は極めて高く、多くは
太い気管支に発生、1ii)腺癌(40χ);肺癌中足
も多く、大部分は末梢(細気管支、肺胞上皮)に発4に
、iv)大細胞癌(5〜10χ);多くは細気管支より
宋+ffに発生、ν)その他(5χ);悪性度は低いに
分卸される〔臨床腫瘍学、朝倉書店、 1982)。
肺癌は他の癌と同様に多くの場合、放射線療法および化
学療法によっては完治せず、M瘍の完全な外科的手術が
唯一の有効な療法と考えられている。
従って、−¥−術可能な早期に診断することが望まれて
いる。
癌の血ttff学的な診断の試みは、Goldらにより
ヒト大腸癌組織中に癌特異抗原として見出された癌胎児
性蛋白抗原;Carcinoe++bronic ar
+Ligen (CEA)(J、Exp、Med、、1
21,467(1965)、J、Exp、Med、+ 
 122467(1965) )をThonson  
らがRadioimnunoassay(1?IA)に
より測定した報告[Pro、Natl、Acad、Sc
i、。
64.161(19G9) ) 、その後AFP、EI
asLase 1.PAP。
TPA 、 SCC等の癌の血清学的マーカーが報告な
されている。 さらには高い特異性、一定の品質の抗体
が無水に得られる等の利点より、モノクローナル抗体を
用いて、これらマーカーを測定することが報告されてい
る。
モノクローナル抗体はXohlerら(Na Lure
+ 256+495(1975) )により考案された
融合細胞技術、即ら抗体産生細胞と骨髄腫細胞とを融合
した融合細胞は、抗体を産生ずる能力と細胞培養液中で
永久的に培養できる能力を「1しているため抗体産生細
胞が予め暴露、規定された抗原に対して特異的なモノク
ローンな免疫グロブリンを型造できる。
融合細胞技術を用いてヒ)Nti癌に対するモノクロー
ナル抗体を得ることはすでに報告されている(Canc
er Res、、42,150(1982)、Canc
er Res、、42゜3187 (1982)等〕。
しかしながら、これらの報告は、ヒト正常細胞とも反応
するものが多(、血清学的診断に足る抗体は得られてい
ない。
〔発明が解決しようとする問題点および解決方法〕肺癌
のモノクローナル抗体は知られていたが、さらに優れた
抗体の開発が梁まれていた。本発明はヒト肺腺癌由来の
V M RC−L CR株を免疫原として作成した融合
細胞が産生ずるモノクローナル抗体が、シアル酸化され
た糖蛋白あるいは糖脂質を抗原として認コすることによ
り肺腺癌に対して優れた反応性を有し、従来のマーカー
のうち肺腺癌での陽性率が高いとされていたCEAにお
いても早期の癌(ステージ1期、■期)〔松原ら。
内科、 60,703C1987) ]では、25%以
下であったが、本モノクローナル抗体を用いた測定にお
いては55%以上の陽性率であり、さらには膵癌をはじ
めとしたヒト腺癌の血清学的診断に有用なモノクローナ
ル抗体を製造し本発明を完成した。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、免疫原としてヒト肺腺癌由来のVMRC−L
CR株〔(受託番号)微工研菌寄 第9849号〕を用
いたものであるが、VMRCLCR細胞は、本発明者の
秋山等により米国ンアトルのVerginia Mas
on Re5earch Centerにおいて63歳
の女性(M、R,R,)に発生した肺腺癌の手術材料か
ら培養株として樹立されたもので、当該肺腺癌組織は超
微形態的には、Bronchiolo−Alveola
rcell carcinoma と診断されている。
先頭では、大部分の腺癌細胞は低分化型腺癌であるが、
一部に大細胞化し局所的にムチン産生部を認めている。
当該細胞株の樹立の方法は、細切した肺腺癌組織を10
%Fetal Ca1f Serumを含むPR旧−1
640倍地で初代培養し、同様の借地で継代培養して樹
立した。 In Vitroでの培養下では、主に2!
iの形態の異なる細胞から形成され、一つは立方型の細
胞であり、他は紡錘型である。doubling Li
a+eは極めて遅く、約7日間と推定される。又ヌード
マウスへは再移植性であり、to6,5X10b、 1
0’個をその皮下に移植した実験において、すべてのマ
ウスに皮下腫瘤を形成した。摘出した腫瘤の先頭像では
充実性の腫瘍の形成がみとめられた。
当該V M RC−1= CR株で免疫した呻R動物の
稗臓細胞と骨髄腫細胞とを融合させ、得られた融合細胞
よりヒト肺腺癌に特異性を有するモノクローナル抗体を
産生ずる!I胞株をクローニングすることにより得られ
たものである。本発明のモノクローナル抗体は、IgM
またはIP、Gl型抗体で、ンアル酸化された糖蛋白ま
たは糖脂質を抗原として認識する。
本発明は以上のような特性を有するモノクローナル抗体
を用いてヒト肺腺癌及び膵癌などのヒト腺癌のI11清
学的診断並びに病理診断法を提供するものであり、次に
示す種々の方法により達成できる。
(1)ヒト肺腺癌に対するモノクローナル抗体を製造す
る方法 ヒト肺腺癌に対するモノクローナル抗体1:L、i融合
細胞融合技術により、3Il製できる。
豚、牛、兎、サル、ラット、マウス等、人以外の哺乳動
物、好ましくは抗体産生細胞の相手になる骨髄8=胞が
マウス由来のため特にマウスがよく、3〜10週令、退
会しくは8退会のマウスに、ヒト肺腺癌由来のV M 
RC−1−CR株をそのままあるいはホモジナイズして
、皮下あるいは静脈内あるいは腹腔内に適当なアジュバ
ントとともにI XIO’〜I X107個を注射し、
必要に応じて追加免疫する。最終免疫後3〜7日にこれ
らマウスより抗体を産生ずるリンパ球を含むIP!Jf
flを摘出する。摘出する組織はリンパ節等末梢リンパ
系組織ならばどこでもよい。
得られた組織からリンパ球を単細胞として分離する方法
としては、例えば免疫実験操作法B〔1974年日本免
疫学会発行1253ページ〕に記載されている方法によ
る。次にリンパ球が半永久的に継代できる増殖清を持た
せる方法としてl)ポリエチレングリコール、センダイ
ウィルス等の存在下で骨髄腫細胞等の癌細胞と融合させ
る方法1i)EBV等のウィルスにリンパ球を感染させ
トランスホームする方法がある。 実際の細胞融合の手
法としては、上記抗体産生リンパ球細胞とマウス骨髄腫
細胞とを、ポリエチレングリコールの存在下でHΔT培
地(ヒボキサンヂン、アミノプテリン、チミノン添加培
地)で37℃で10〜14日間培養する。コロニー状に
成した融合細胞は、その培養液中の抗体を、蛍光法ある
いは酵素法により二次抗体で染色し抗体価を測定してス
クリーニングする。スクリーニングにより活性を認めた
融合細胞株株は、限界希釈法により複数回のクローニン
グを行いクローンを確立する。クローンの作るモノクロ
ーナル抗体は一般に抗体価が高(、細胞培養液の上ll
1tをそのまま或いは分離精製して使用できるが、ブリ
ステン処理(2,6,10,14−テトラメチレルベン
タデカンを投与し、2週間程度飼育)したマウスの腹腔
にクローンを注入して生ずる腹水。
または面清中に存在する抗体を使用する。これら抗体は
さらに塩析、イオン交換ゲル濾過、アフィニティカラム
クロマト等で精製して使用することもてきる。
(2)モノクローナル抗体が認識する抗原の解析方法 本モノクローナル抗体を用いて、血il?学的診断並び
に病理学的診断を実施する場合において本モノクローナ
ル抗体が抗原(肺腺癌組織、肺腺癌培養細胞)の認識部
位を決定する方法として、抗原をノイラミニダーゼ、ト
リブノン、過ヨウ素酸等の試薬で処理した後、モノクロ
ーナル抗体と反応させ、これらの処理をしない場合にお
ける抗原の反応性と比較する。
ノイラミニダーゼ処理により抗原性が消失すればシアル
酸が、トリプシン処理により抗原性が消失すれば蛋白が
、過ヨウ素酸処理により抗原性が消失すれば糖鎖を認識
する抗体と決定できる。
(3) IflL清学的清新的診 断方法イフチ方式により達成できる。すなわち固相化し
たモノクローナル第一抗体に抗原を含む検体を抗原抗体
反応により結合させ、次いで固相上のモノクローナル第
一抗体に結合した抗原に標識剤で標識したモノクローナ
ル第二抗体を作用させることにより〔固相化モノクロー
ナル第一抗体〕−〔抗原〕−〔標識化モノクローナル第
二抗体〕複合物を形成させ、固相−]二あるいは液1,
4の標識化モノクローナル抗体の標識剤の活性を測定し
、予め濃度既知の抗原において同様にして得られた標準
曲線より検体中の抗原t1を求める。検体としての生体
試料は、血清血漿、尿、腹水、胸水等の体液があげられ
る。
標識剤としては放射性同位元素、酵素あるいは蛍光物質
等を用いることができる。
(4)病理学的診断方法 病理組織を標本とし、モノクローナル抗体を反応させ免
疫学的にモノクローナル抗体が結合する抗原を検出する
方法として1)間接法11)直接法がある。11;1者
は、病理標本にモノクロナル抗体を反応させ、次いで標
識化した二次抗体を反応させ、後者は標コ化したモノク
ロ−する抗体を直接病理標本に反応させた後、両者とと
も標識剤の活性を測定する。直接法の利点としてはモノ
クローナル抗体に直接標識剤を標識し病理標本と反応さ
せるため、間接法に比ベステノブが少ない。ところがバ
ックグランドを高めることとなり欠点となる。 標識剤
としては酵素あるいは蛍光物質等をもちいることができ
る。
〔実施例〕
以下に実施例を示し本発明を更に詳細に説明する。
実施例 l。
モノクローナル抗体の作成 ヒト肺腺癌組織由来の細胞株であるVMRCL CR株
を5 x l O”個をR1)旧−1640(GIBC
O社5!i)培養液で洗浄後、0.2 mlの固液に浮
遊させ、退会8週のB A L B / cマウス皮下
に投与、更に2週間隔で腹腔内に2回の免疫を行った。
3回目の免疫終了後、3日目にこのマウスより無菌的に
F!臓を摘出し、摘出した8!!I臓は裁断しさらにメ
ソシュを通してリンパ球の縣濁液を得た。融合細胞とし
てのマウスミエローマ細胞(R3−NSI−へg471
株)は、勘合の2日前よりlO%生胎児血清(Fe2)
を含むRPMI −1640培養液中5%CO,,37
℃の条件で増殖させた。上記脾臓細胞8.4 X107
個とマウスミローマ細胞4.2 x107Bを含む培養
液を混合し、15,000rpmで30分遠心後、上清
を捨て、42%ポリエチレングリコール6.000  
(Kodak社31)1mlを17F2iづつ滴下しな
がらゆっくりと細胞をはぐしだ。  1分後、FC5含
有RP旧−1640培養液を1mlゆっくりと滴下しな
がら細胞を混合させ、同様の操作を1分間繰り返した。
さらにFe2を含む1?PMI −1640培養液b+
1を3分間かけてゆっくりと遠心管を回転させながら加
えた。この時点で培養液をさらに加え12.6X10’
個の細胞が12.6mlの培養液に含まようにJ整しこ
の細胞縣濁液0.11づつを96穴マイクロプレートに
分注し、10%CO2下で37℃で培養した。培養開始
2日後、3日後5日後、7日後、 11日後に培養上清
0.l哨1を廃棄し、ヒボキサンチン、アミノプテリン
 チミジンおよびFe2を含むRPMI−1640培養
液0.1mlを加えた。増殖限界に達した融合細胞は、
予めl穴あたり5X10′″個のマウス胸腺細胞を播種
しておいた24穴培養プレートに移し、更に培養した。
増殖限界になったところでVMRC−LCI7細胞に対
する培養土清中の抗体活性を間接蛍光抗体法で検討した
。 コロニを通常の培MAに移し替え、それぞれ5ml
の培養液でI XlO7個/mlになるまで培養した。
モノクローナル抗体産生クローン3種類の細胞を0.2
11のブリステンによって処理したBALB/cマウス
腹腔内に注射し、2週間後に腹水を採取した。
実施例 2゜ モノクローナル抗体の精製 実施例1で得た腹水を15,000 rpmで30分間
遠心分離し上laを得た。上清に生理食塩水を加えて2
倍量とし、この希釈腹水に飽和硫安を徐々に加えて硫安
40%飽和とし、室温で30分静かに攪拌後5.000
 rpmで30分間遠心分離して沈渣を得た。
この沈渣をさらに3回40%飽和硫安溶液で洗浄しT−
グロブリン分画を得た。このT−グロブリン分画ヲDE
AE−セルロースカラムクロマトグラフィ法にて精製抗
体を回収した。なお、これら抗体のアイザイムの特徴づ
けは寒天ゲル沈降反応によったところ、第−表に示すよ
うな結果であった。
第−表 須二表 実施例 3゜ モノクローナル抗体の特異性 実施例2で得られた抗体を各種癌細胞法の反応性より特
異性を調べた。第二表にモノクローナル抗体LISAI
OIの反応特異性を示した。
実施例 4゜ モノクローナル抗体が認識する抗原の解析実施例2で得
たモノクローナル抗体が認識する抗原を解析するために
、V M RC−L CR株の成分をノイラミニダーゼ
、トリプシンおよび過ヨウ素酸で処理した後、抗体の反
応性を調べた。
酵素及び試薬 ノイラミニダーゼ(Sigma社製) PBS (Phosphate Buffered 5
aline)中0.001 0.01.0.1μ/ml
含有トリプンン(Sigma社製) リン酸緩衝液中0.25%含有 過ヨウ素酸(和光純薬社製) PBS中1.10.1100II含有 VMRC−LCR株の成分を50μl/穴ツツ、マイク
ロプレートに入れ0.5%グルタルアルデヒド100μ
lを添加し室温で7分間静置する。PBSで3回洗浄後
0.3%過酸化水素メタノール溶液100 μmを加え
30分間室温で静置する。 PBSで3回洗浄後、上記
試薬を50μm/穴づつ分注し、37℃で1時間反応さ
せた。反応l&TBS (Tween 20BSA、P
BS )で3回洗浄後、モノクローナル抗体50μI/
穴分注し室温で1時間反応させた。TBSで3回洗浄後
、パーオキシダーゼ標識抗−マウスIgGを50β1/
穴加え室温で1時間反応させた。
TBSで3回洗浄後オルトフェニレンジアミン)!5質
10oz11を加え30分間反応後、1規定硫酸100
μmを加え反応を停止Fシ、492 nmにおける吸光
度を測定した。結果は第三表に示した。
計算: 君昌未 処理抗原を抗体と反応 させた時の吸光度 処理抗原を陰性コントロール と反応させた時の吸光度 %− 未処理抗原を抗体と反応 させた時の吸光度 未処理抗原を陰性コントロール と反応させた時の吸光度 VMI?C1,cl?1lrJの/1.$I胞を間接蛍
光抗体法で染色した。トリブンン処理+1ill&の陽
性率をセルソーターで解析した。
討S1 トリプノン処理後の陽性細胞率 %− ×100 未処理の陽性細胞率 実施例 5゜ モノクローナル抗体への1251標識 2mCiのNa 12J 40μL0.5Mリン酸緩衝
液50μ+。
実施例2で作成したモノクローナル抗体LISA101
を50μl 及びクロラミンT (1mg/m1)25
 tt 1を混合し20秒間よく振って反応させた後、
10秒間静置した。これにメタル亜硫酸ナトリウム(1
mg/m+)100μmを加えて反応を停止した。さら
にヨウ化カリウム(50mg/n l )25 μm、
5%BS八を含有するI’BS 100μm、ブルーデ
キストラン(501g/m1)25μmを加えてpo−
toによるゲル濾過で遊離の1251 を除去し、″′
l標識LISAIOI抗体を得た。
実施例 6゜ モノクローナル抗体への蛍光標識 実施例2で得られたモノクローナル抗体LISA101
を0.05M炭酸ナトリウム緩衝液に溶解させたものと
、2町のFITC(Sigma社髪)を0.05M炭酸
ナトリウム緩衝液に溶解させたものを混合し、4℃で2
4時間反応させた。反応生成物を0.01MIJン酸緩
衝液で平衡化したセファデックスG−25にかけ0.0
1Mリン酸緩衝液で溶出した。DEAEセルロースカラ
ムに溶出分画をかけ0.01MIJン酸緩衝液で未反応
ののIP、Gだけを溶出させた。0.05M塩化ナトリ
ウムを含む0.01Mリン酸緩衝液でFITea識1g
Gを溶出させて蛍光標識LISAIOI抗体を得た。
実施例 7゜ モノクローナル抗体への酵素標識 実施例2で作成したモノクローナル抗体L I S△!
01,50μmを111のPBSに溶解し、ついで20
0 μl の1mMのN−サクンニジル3−(2−ピリ
ジルチオ)プロピオネ−) (SPDP) (和光純薬
社製)のエタノール溶液を攪拌しながら添加し、室温で
30分間反応を行った。反応後セファデックスG−25
カラムクロマトグラフィーを用いて未反応の5PDP及
び抗体とS P D )1結合抗体分画を分離した。こ
の5PDP結合抗体分画をジチオスレイトール(DTT
)処理した。他方、西洋ワサビバーオキンダーゼ(II
RPO)(S i P、n+a社製) 0.5 nag
を1mlのPBSに溶解し、ついで 250μmのIm
M SP叶エタノール溶液を攪拌しながら添加し、室温
で30分間反応後、セファデックスG−25カラムクロ
マトグラフイーを用いて未反応の5PDP及びIIRP
Oと5PDP結合1−IRPO分画を分離した。
この5pop結合HRPO分画とDTT処理した5po
p結合抗体分画とを混合した後室温で16時間反応させ
、酵素標識LISAIOI抗体を得た。
実施例 8゜ モノクローナル抗体固相化プレートの作成96穴のプレ
ート(Flow社5!りの各式に、実施例2で作成した
モノクローナル抗体LISAIO1の100+*M炭酸
水素ナトリウム−50mM炭酸ナトリウム水溶液を50
μlずつ各式に分注し、室温で1時間静置後1%BII
Sで洗浄し、L I S A 101抗体固相化プレー
トを得た。
実施例 9゜ モノクローナル抗体を用いた癌の血清学的診断(サンド
イッチ方式による酵素免疫測定法)実施例8で得たL 
I S A I O1抗体固相化プレートの各式に検体
面精50μmを加え、室温で16時間反応後、PBSで
洗浄する。 第二抗体として、実施例7と同様の方法で
作成したペルオキシダーゼ標識L I S A 202
抗体を100μI各穴に加え室温で16時間反応した後
、PBSでよく洗浄した。
次に酵素基質反応の基質として、オルト−フェニレンジ
アミン(Signa社り (3ng/ml)を100μ
l各穴に加え、室温で30分間反応させ、IN硫酸10
0μmを各式に加え反応を停止した。各式の溶液の49
2 nmにおける吸光度を測定した(0049□)。そ
の結果は図に示す様に、健常者1fllt#では、その
最1?1i測定値は0.295であったので、0.30
を正常の上限とした(129例)。正常値を0.30と
した、各種の癌患者での陽性率は、肺癌患者では46%
(112例1151例)、胃癌患者では18%(17例
中3例)、大腸癌患者では13%(15例中2例)、肝
癌患者では18%(39例中7例)、膵癌患者では79
%(33例中26例)、という結果であった。この結果
は肺癌及び膵癌で46%及び79%と高い確立で診断が
可能であることがわかる。肺の良性疾患および消化器の
良性疾患での陽性率は、それぞれ12%(51例中6例
)および2%(54例中1例)という結果であった。
また肺癌患者の組織別での陽性率は、腺癌患者では60
%(50例中30例)、扁平上皮癌患者では29%(3
8例中11例)、小細胞癌患者では42%(24例中1
0例)という結果であり、組織別でみると特に腺癌の陽
性率が高いことがみとめられた。さらに腺癌をステージ
別に分類すると、ステージIと■では56%(18例中
IO例)、IIIでは50%(16例中8例)、■では
75%(16例中12例)、という結果であった。
この結果は現在の早期の肺腺癌(ステージI。
■)でのCEAの陽性率が25%以下ということを勘案
すれば、56%の陽性率は早期の肺腺癌の発見に特に有
用であることが示唆された。
【図面の簡単な説明】
図は、本モノクローナル抗体を用いたエンザイムイムノ
アノセイによる種々の癌患者の血清学的診断の結果を示
す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト肺腺癌由来のVMRC−LCR株を哺乳動物
    に免疫し、当該動物から得られる抗体産生細胞と骨髄腫
    細胞とを融合させた融合細胞が産生し、その認識する抗
    原がシアル酸化された糖蛋白あるいは糖脂質であり、か
    つヒト肺腺癌細胞と反応し、ヒト正常肺細胞とは反応し
    ないことを特徴とする抗ヒト肺癌モノクローナル抗体。
  2. (2)クラスIgG_1に属する特許請求の範囲第(1
    )項記載の抗ヒト肺癌モノクローナル抗体。
  3. (3)クラスIgMに属する特許請求の範囲第(1)項
    記載の抗ヒト肺癌モノクローナル抗体。
  4. (4)免疫する動物がマウスで、抗体産生細胞がマウス
    脾臓由来のB細胞である特許請求の範囲第(1)項記載
    の抗ヒト肺癌モノクローナル抗体。
  5. (5)ヒト肺腺癌由来のVMRC−LCR株を哺乳動物
    に免疫し、当該動物から得られる抗体産生細胞と骨髄腫
    細胞とを融合させた融合細胞が産生し、その認識する抗
    原がシアル酸化された糖蛋白あるいは糖脂質であり、か
    つヒト肺腺癌細胞と反応し、ヒト正常肺細胞とは反応し
    ない抗ヒト肺癌モノクローナル抗体を用いた免疫学的測
    定法。
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