JPH0270848A

JPH0270848A - 床スラブ

Info

Publication number: JPH0270848A
Application number: JP22331588A
Authority: JP
Inventors: Hidetaka Watanabe; 渡辺　秀隆; Kazuhiro Aoshima; 一浩青嶋
Original assignee: Toshiba Engineering Corp; Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Engineering Corp; Toshiba Corp
Priority date: 1988-09-06
Filing date: 1988-09-06
Publication date: 1990-03-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、原子力発電所等の建屋等大規模なコンクリー
ト構造構築物の床スラブに係り、干渉物及び仮設資材を
削減してデツキプレートにより構築した床スラブに関す
る。

（従来の技術）一般に原子力発電所建屋等の大規模な鉄筋コンクリート
構造の建築物は、基礎工事から始まり順次上階に向かっ
て建設が行われる。このような建設工法によると、工事
工程は鉄筋配筋、型枠敷設、コンクリート打設、型枠取
外し及び仕上げ等の各工程からなっており、工事工程表
に従って区画毎に施工され、基本的には一つの階におい
て壁、柱を適当な区画に分けて各工事を順番に行い、こ
の工事が終了した区画においてその階を基礎として上階
の梁、床スラブを前記した壁、柱と同様に施工して行く
ものである。第７図及び第８図は従来の床スラブを示し
、第７図は要部切断正面図、第８図は第７図の矢視方向
の側面図である。この床スラブ１は図示しない施工済の
床上に複数の支保工２を立設し、この支保工２の上方に
鉄パイプ３を介して型枠４を敷設する。その後型枠４の
上方に鉄筋５を配筋し、さらにコンクリート６を打設す
る。養生期間中はこの状態を維持し、所定のコンクリー
ト強度に達成した後に、階下にて支保工２、鉄パイプ３
及び型枠４等を取外し、当該階の床スラブ１の工事を完
成させ、次いでこの階の床上に支保工２を立設して上階
の床スラブと梁の工事に移行する。しかしこの様に床ス
ラブ１のコンクリート６が所定の強度を生ずるまでの養
生期間中は、工事区画の階下内に多数の支保工２を立設
しておかねばならず、従ってこの間階下においては床の
仕上げ等の内部工事に着手することができなかった。ま
た建屋の用途によっては、当該階の床スラブ１、壁、柱
等の工事施工が終了直俊に、階下に機器や配管等を搬入
、施工をしなければならない場合もあり、この際には第
９図及び第１０図に示すデツキプレートを使用した工事
を施工している。なお第９図は要部切断正面図で、第１
０図は第９図の矢視方向の側面図である。建屋の両側の
壁７面に支持金具８を地形ボルト等で固着し、壁７のコ
ンクリートの強度が十分向上してから、両側の壁７の支
持具８の上に夫々壁７に沿ってＩ形鋼の梁９を懸架固定
して、この両側の梁９上に波状のデツキプレート１０を
懸架敷設する。この後デツキプレート１０の上部に鉄筋
５を配設した債にコンクリート６を打設し、ざらに仕上
げ工事を打つて床スラブ１を完成する。このデツキプレ
ート１０による工事では前記した工事と異なり支保工２
を必要とせず、このため工期が短縮され、かつ階下の各
種機器の早期搬入が可能となる。

（発明が解決しようとする課題）支保工２を使用する場合は、当該階に打設したコンクリ
ート６が所要の強度に達する養生期間中、階下に多数の
支保工２を立設して置かなければならず、従って階下へ
の機器の搬入やその他の工事は実施できないので全体工
期が長期になる欠点があった。

またデツキプレート１０採用の従来工事では、完成後も
区画の壁７の両側に支持金具７が突出し、かつ梁９が懸
架されているために天井部の有効スペースが減少し、こ
こに敷設される空調設備や配管と干渉が生じ、これ等の
設備工事に制約を与える問題があった。またこの工事法
では支持金具７、梁９及びデツキプレート１０は仮設材
でありながら、床スラブ１完成後にも回収が不能なため
工事経費がかさむ欠点がある他、床や天井に配管を貫通
させる場合に床スラブ１の完成後にデツキプレート１０
を切り欠く必要があり、この際にデツキプレート１０は
鉄板製のためその作業に困難が多かった。

本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは所定の床面より上部に受け梁を懸架して、吊り
具を介してデツキプレートを支持敷設するので、階下天
井部に突出部分がなく、フロアスペースを広く確保する
と共に、受け梁等を次の工事に容易に転用することので
きる床スラブを提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）向い合った躯体上に架台を固定し、この架台上に受け梁
を懸架設置して、受け梁から複数の吊り具を吊下げると
共に、この吊り具によりデツキプレートを支持敷設する
。デツキプレートの上方には鉄筋を配設し、この鉄筋と
デツキプレートにコンクリートを打設する。また工事終
了侵には受け梁を取外して次の工事に転用し、架台も隣
接区画の工事と兼用する。

（作　用）工事中は形成する床スラブの上方で両側の壁上に固定、
懸架した架台と受け梁によりデツキプレート及び打設コ
ンクリート等を支持し、工事完了後はこの受け梁を回収
して次の工事に転用、架台は隣接工事と兼用するので、
工事中、工事後にかかわらず階下のフロアスペースを広
く確保して、各種設備や機器の搬入、据付は作業に支障
を与えないので、作業が安全で工程の短縮と資材の有効
活用ができる。

（実施例）本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

なお上記従来技術と同一の構成部分には同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。

第１図は一部切断要部正面図、第２図はコンクリート打
設前の一部切断正面図でζ建屋躯体の一部である下の階
の壁７が完成した時点で、両側の壁７の上にＨ形鋼で箱
型形状とした架台１１を俊打ちアンカ等で固定し、向い
合った架台１１にＩ形鋼の受け梁１２を複数懸架してボ
ルト１３により締着固定する。この受け梁１２の下７ラ
ンジに穴をあけて複数の長ボルト、ナツト、座金等より
なる吊り具１４を吊下取付け、この吊り具１４の下端に
床面１５よりの高さを前記壁７の上面に合致させてデツ
キプレート１０を取付、敷設する。なお前記架台１１、
受け梁１２、吊り具１４及びデツキプレート１０は夫々
予め工場あるいは仮組みエリアにおいて組立て、または
取付穴あけ加工等を実施して置く、この際受け梁１２と
吊り具１４の数はデツキプレート１０の板厚、向い合う
壁７の間隔、床スラブ１のコンクリート打設荷重を考慮
して選定する。

次に第３図の配筋済一部切断要部正面図で示すように、
鉄筋５をデツキプレート１０と受け梁１２の間に配筋す
るが、この時従来は上部の鉄筋５を支持するために図示
しない鉄筋受け用治具等を必要としていたが、本発明に
おいては上部の鉄筋５のみならず、下部の鉄筋５におい
ても多数ある吊り具１４に適宜溶接することにより特に
治具等を必要としない。配筋俊にコンクリート６を打設
し、所定期間の養生終了後において、受け梁１２は架台
１１よりポルト１３を、また吊り具１４の上部ナツトを
外して取り外す。架台１１と吊り具１４におけるコンク
リート６の上面から突出している部分を切断し、仕上げ
工事を行こなって床スラブ１の施工を終了する。なおこ
こで取外した受け梁１２は伯の工事に直ちに転用し、架
台１１はそのまま隣接の床スラブ工事に兼用する。

第４図は他の実施例で、床スラブ１の厚さが大幅に厚い
部分の場合を示したもので、上部の鉄筋５を受け梁１２
の上面に配して、コンクリート６の打設により受け梁１
２を床スラブ１の躯体中に埋設させる。また第５図はそ
の他の実施例で、床スラブ１の厚さが大幅に厚く、かつ
予め貫通穴１６を埋設しである場合を示し、第６図は天
井に機器取付は用の埋設金物１７を予め配置してコンク
リート６を打設した場合で、いずれも床スラブ完成後の
コンクリート６の切削、デツキプレート１０の切除等の
必要がない。

以上のようにデツキプレート１０及び受け梁１２等が予
め工場あるいは仮組エリアにおいて精度良く製作するこ
とが可能なので、建屋の躯体工事と独立した工事工程を
組むことができる。さらに工事に際して受け梁１２をデ
ツキプレート１０の上方に配置し、吊り具１４を介して
打設コンクリート６を支持するようにしたので、従来下
の階の壁７の側面に取付けていた受け金物８や梁９等の
資材及び支保工２等の仮設材が不要となり、かつ各種機
器配管類の設置、搬入や内部工事に支障を与えず作業性
と安全性が向上する。また工事中にデツキプレート１０
を支持していた受け梁１２は、当該床スラブ１完成後に
容易に次の工事に移設転用でき、壁７上でこの受け梁１
２を支持していた架台１１はそのまま隣接の床スラブ工
事に兼用できるので所要資材も少なく工事経費も低減す
る。

［発明の効果コ以上本発明によれば、床スラブの工事に際して仮設物を
削減することができると共に、工事中は勿論のこと完成
後のフロアスペースを有効に活用でき、工程短縮と経費
節減及び工事の安全性向上に効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部切断要部正面図、第２
図はコンクリート打設前の一部切断正面図、第３図は配
筋済一部切断要部正面図、第４図は他の実施例の配筋済
一部切断要部正面図、第５図は貫通穴埋設例の一部切断
要部正面図、第６図は埋設金物設置例の一部切断要部正
面図、第７図は従来の要部切断正面図、第８図は第７図
の矢視方向の側面図、第９図は他の従来の要部切断正面
図、第１０図は第９図の矢視方向の側面図である。１・・・床スラブ、　　　　　５・・・鉄筋、６・・・
コンクリート、　　　　７・・・壁、１０・・・デツキ
プレート、　　１１・・・架台、１２・・・受け梁、　
　　　　　１３・・・ボルト、１４・・・吊り具、　　
　　　　１６・・・貫通穴、１７・・・埋設金物。代理人　　弁理士　　大　胡　典　夫第図第図第図弔図鵠因第図第図第図第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

向い合う躯体上に固定した架台と、この架台上に懸架設
置した受け梁と、この受け梁から吊下げた複数の吊り具
と、この吊り具により支持したデッキプレートと、デッ
キプレートの上方に配設した鉄筋と、この鉄筋と前記デ
ッキプレートとに対してコンクリートを打設してなるこ
とを特徴とする床スラブ。