JPH0270486A - 熱転写プリンタ,熱転写方法並びに熱転写プリンタに用いる熱転写シート及び被記録体 - Google Patents

熱転写プリンタ,熱転写方法並びに熱転写プリンタに用いる熱転写シート及び被記録体

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JPH0270486A
JPH0270486A JP63222376A JP22237688A JPH0270486A JP H0270486 A JPH0270486 A JP H0270486A JP 63222376 A JP63222376 A JP 63222376A JP 22237688 A JP22237688 A JP 22237688A JP H0270486 A JPH0270486 A JP H0270486A
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JP
Japan
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thermal transfer
transfer sheet
thermal
recording medium
perfluorinated
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Application number
JP63222376A
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English (en)
Inventor
Shuichi Ohara
大原 周一
Shinichi Akasaka
伸一 赤坂
Satoru Amo
悟 天羽
Saburo Shoji
庄司 三良
Takayuki Nakakawaji
孝行 中川路
Yutaka Ito
豊 伊藤
Shigeki Komatsuzaki
小松崎 茂樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンタ、熱転写方法及び熱転写プリ
ンタに使用する熱転写シート、被記録体に係り、特に熱
転写プリント時の走行性に優れた熱転写シートと被記録
体を用いた熱転写プリンタ及び熱転写方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、各種デイスプレィ上の画像等をハードコピーする
プリンタとして、熱転写プリンタが広く用いられるよう
になっている。この熱転写プリンタの記録材料としては
、熱転写シートと被記録体が使用されている。熱転写シ
ートは、一般にポリエチレンテレフタレート(以後PE
Tと略記)シート等の基体上に、熱により被記録体へ移
行する性質を有する物質を含有するインク層を設けたも
のである。熱によりインクが溶融または軟化して被記録
体に移行する型(以後溶融型と称す)と、インク中の染
料が熱により昇華もしくは蒸発、またはインク層と対向
して接触している被記録体にその界面を介して直接熱拡
散して移行する型(以後昇華型と称す)とが、代表的な
ものとして知られている。このような熱転写シートの例
としては。
溶融型では特開昭56−98190号公報、昇華型では
特開昭60−101087号公報等がある。被記録体は
、溶融型においては汎用の普通紙が用いられるが、昇華
型においては紙等の基材上に染料に対する被染色性が大
きい樹脂層を形成したものが用いられている。そのよう
な被記録体の例としては、特開昭58−215398号
公報等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術には、以下に述べるような課題が含まれて
いる。従来、熱転写シートがサーマルヘッドに対して走
行しながら、サーマルヘッドからの熱を受けて転写が行
われていた。従って、熱転写シートのサーマルヘッドに
接する面は滑性と耐熱性がなければならず、もし耐熱性
が劣ると、サーマルヘッドからの熱により、その表面が
軟化もしくは溶融してサーマルヘッドに接着して走行が
阻害され、また滑性が低いと、サーマルヘッドの耐擦寿
命を低下させたり熱転写シートを走行させるために大き
な駆動力を必要としたりして、駆動力が何らかの要因で
変動すると円滑な走行が妨げられ易くなる(以上の現象
を、以後スティッキングと称す)。さらに、熱転写シー
トは通常円筒形のボビンに多数回巻かれ、熱転写シート
のインク層面がサーマルヘッド摺動面と対向した状態で
供給されるので、この熱転写シートを長時間または高温
下に放置するとインク層の一部またはインク層中に含ま
れる物質(例えば染料)の一部が熱転写シートのサーマ
ルヘッド摺動面に移行(以後裏移りと称す)する場合が
ある。この裏移り現象が起こると、熱転写シートの滑性
を低下させて上記問題を引き起こすだけでなく、裏移り
した物質がサーマルヘッドに付着してその熱効率を低下
させたり、裏移りした物質が次第に集積されてプリント
画像に画像ぬけ(白点や白線)を生じさせたり。
サーマルヘッドの寿命を低下させたりする。
昇華型の被記録体は、熱転写シートのインク層中の染料
のみの移行を受けるものであるが、その表面に形成しで
ある染料に染色されやすい樹脂層(以後受容量と称す)
の樹脂の軟化温度や熱転写シートのインク層中のバイン
ダ樹脂の軟化温度が熱転写時の最高到達温度に比べて低
すぎると、熱転写時に熱転写シートと被記録体が接着し
く以後異常転写と称す)、その分離が困難であったり、
時には不可能であったりもし、インク層と熱転写シート
の基体との接着力が弱い場合にはインク層が剥離したり
する。
また通常の熱転写プリンタにおいては、熱転写フィルム
と被記録体はサーマルヘッドに対して全く同じ走行速度
で走行する(両者の走行速度が異なるとプリント画像が
乱れる)が、例えば特開昭5g −7377号公報に記
された熱転写プリンタのように、熱転写シートの走行速
度を被記録体の走行速度の1/n(nは1以上)にして
、すなわち被記録体の走行速度を熱転写シートの走行速
度のn倍にして熱転写を行い(以後n倍モード記録と称
す)、熱転写シートの使用量を削減する記録方法が提案
されている。この記録方法においても、熱転写シートと
被記録体の接する面の滑性が高くなければならず、滑性
が低ければ、0倍モード記録を行うことが困難になった
り、熱転写シートと被記録体の走行制御が非常に複雑に
なったりする。
本発明の目的は、上記課題を解決すること、すなわちス
ティッキング、裏移り、異常転写等を防止して、熱転写
プリント時の円滑な走行を可能にする熱転写シート及び
被記録体を備えた熱転写プリンタを供給することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、熱転写シートのサーマルヘッド摺動面
、または熱転写シートのインク層形成面若しくは被記録
体の熱転写シート対向面の少なくともどちらか一方の面
に、パーフロロ化アルキレン末端基またはパーフロロ化
ポリオキシアルキレン末端基、及び熱転写シート若しく
は被記録体に結合した他の末端基を有する化合物層、す
なわち、下記一般式(I)、 (n)、 (III)、
 (IV)で表される化合物を有する層を存在させるこ
とで達成される。
・Rz−Co  (R)a  H(I)(式中、R1は
パーフロロ化ポリオキシアルキル基、Rは−OCR2−
−〇CZ H4−−C(CHa)z−で、繰り返し単位
毎に異なっていてもよい、Qは1以上の整数)、 (式中、Rtはパーフロロ化アルキル基またはパーフロ
ロ化ポリオキシアルキル基、R1は直接結合、−CHx
+、−co  、−CONH−R2は炭素数2〜3のオ
キシアルキレン基、R3は直接結合、−O−−COO− CON H=   OCxHzx−1または一〇(CH
a)z−で、繰り返し単位毎に異なっていてもよい、m
は0または1、nは1以上の整数、Xは1または2)、 −H−(R’ )J−Co−R’f−Co−(R)1−
H(m)(式中、R’fはパーフロロ化ポリオキシアル
キレン基、R及びR′は一〇GHz− または−C(CHa)z−で、繰り返し単位毎に異なっ
ていてもよい、j及びQは1以上の整数)、 ・X  (R)nCH!−R’t  CHz (R’ 
)−X’  (IV)(式中、R’zはパーフロロポリ
オキシアルキレン基、R及びR′はオキシアルキレン基
、n及びn′は1以上の整数、X及びX′は極性基) なお、これらのフッ素系の基を有する化合物の合成法に
ついては、特願昭62−243757号、同61−29
6545号に詳述されている。
以上の化合物を含有する塗液を熱転写シート及び被記録
体の上記した面に塗布、乾燥することにより、前記一般
式で表される化合物をそれらの面に存在させることがで
きる。特に、その塗液中に非フツ素系の有機高分子物質
を含有させれば、塗膜性や塗膜の耐擦性が向上して好適
である。さらに、熱転写シートのサーマルヘッド摺動面
に塗布する塗液中には、熱や光等によって橋かけ形成能
のある樹脂、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂等を使用し、橋かけ高分子の塗膜層を形
成することにより、耐擦性や耐熱性は向上してより好適
である。熱転写シートのインク層形成面または被記録体
の被記録面(受容層面)にフッ素系の基を有した化合物
を存在させる場合には、インク層または受容層形成後に
それらの面上にフッ素系の基を有した化合物を含有する
塗液を塗布してもよいが、インク層または受容量を形成
するための塗液中にフッ素系の基を有した化合物を含有
させて、その塗液を熱転写シートの基体または被記録体
の基材上に塗布、乾燥して、インク層または受容層を形
成すれば、−回の塗布工程でフッ素系の基を有した化合
物をその表面に存在させることができる。
一般式(I)中記載のR5は、下記一般式(V)で表さ
れる基である。
F (Cn F znO)mCkF zb      
   (V)(式中、nは1〜3、kは1〜2、mは1
以上の整数で、nは繰り返し単位毎に異なっていてもよ
い) また、一般式(V)の例としては下記一般式(VI)等
が挙げられる。
F(C3F80)、C2F4−        (VI
)(式中、mは1以上の整数) 一般式(II)中記載のR1は、下記のパーフロロ化ポ
リオキシアルキル基である。
F(CF(CFa)−CFzO)、−CF(CF3)−
(式中、nは平均14の整数) この化合物は、特願昭62−71485号に記載されて
いるもので、上記のパーフロロ化ポリオキシアルキル基
は塗膜表面に、また一般式(II)中R1を含まない部
分は塗膜内部に存在し、塗膜表面では、耐熱性、耐擦性
の点で優れた効果を発揮する。
一般式(III)中記載のR11は、下記一般式(■)
で表される基である。
(cnFzn○)mckF2h−(■)(式中、nは1
〜3.には1〜2、mは1以上の整数で、nは繰り返し
単位毎に異なっていてもよい) また、一般式(■)の例としては下記一般式(■)等が
挙げられる。
(C2F4O)、CFz−(■) (式中、mは1以上の整数) 一般式<I’y)で表される化合物の中でも、下記に示
す化合物が最も好ましい例として挙げられる。
X−(CzH40)慮−CHz−(CFzO(CzFa
○)。
(CF20)n−CFz)−CHz   (OC2H番
)m−X(式中、Qは1以上の整数、mは平均10の整
数、nは平均14の整数、Xは極性基で、−0CIIH
211C○OR’  または−OR’  (ここで、m
は1以上の整数、R′は水素または炭素数1〜6のアル
キル基、R′は水素または炭素数1若しくは2のアルキ
ル基) この化合物は、特開昭62−15295号公報記載の化
合物で、特開昭56−124127号公報記載の化合物
材料に、周知の手段であるオキシアルキレン化と極性基
導入という処理によって得られる。
ところで、フッ素系の基を有した化合物を含有する層の
厚さは、熱転写シートのサーマルヘッド摺動面側の層の
場合には2μm以下が好ましい。
あまり厚すぎるとサーマルヘッドの熱をインク層に速や
かに伝えることが困難となり、記録感度が低下してしま
うからである。インク層上または受容層上にさらに化合
物含有層を設ける場合には、染料の拡散、透過を妨げな
いためにできるだけ薄い方が好ましく、実用上は1μm
以上であることが要望される。インク層または受容層の
形成時において塗液中に含有させる場合には、インク層
または受容層の厚さは、通常の熱転写シートまたは被記
録体を形成させる場合のインク層または受容層の厚さと
同じでよい。すなわち、インク層ならlfo、5〜5μ
m、受容層ならば1〜20μmが好ましい。
また、フッ素系の基を有した化合物の各層中における含
有率は、50重量%以下であることが好ましい。フッ素
系の基を有した化合物自身は強固な膜を形成する能力に
乏しいので、層中に50重量%を越える量が存在してい
ると、層が脆くなるなどして実用上好ましくない、ただ
し、フッ素系の基を有した化合物とともに用いる有機高
分子化合物の種類によっては、前記化合物の層中におけ
る含有率が50重量%を越えても実用上差しつかえない
場合もある。
フッ素系の基を有した化合物とともに用いる有機高分子
化合物としては、実用上差しつかえない程度に強固な膜
を形成することができる有機高分子化合物であればよい
。特に、フッ素系の基を有した化合物中の非フツ素系の
有機基と相溶性のある有機高分子化合物は、フッ素系の
基を有した化合物中の非フツ素系の有機基をその相互作
用により層中にしっかりと固定するので好ましい。その
ような有機高分子化合物としては、ポリエステル樹脂、
フェノール樹脂、ビニルフェノール樹脂。
エポキシ樹脂等を挙げることができるが、特に限定され
るものではなく、インク層または受容層を形成させるた
めの塗布時において塗液中に含有させる場合には、イン
ク層のバインダとして用いられる樹脂または受容層に用
いられる樹脂を兼用してもよい。
〔作用〕
本発明の熱転写シート、被記録体に使用されている化合
物中のフッ素系の基は、潤滑作用及び離型作用を有して
いる。そのため、スティッキングや異常転写を防止する
ことができる。また、非フツ素系の有機基も有している
ために、これらの有機基が共に使用する有機高分子化合
物中に埋め込まれていることによって、フッ素系の基を
有した化合物が形成された層から脱落するのを防いでい
る。非フツ素系の基を有していないフッ素系の化合物も
、もちろん潤滑作用や離型作用を示すが、この化合物は
非フツ素系の有機基を有していないために、容易に、形
成された層から脱落してしまう。また、潤滑作用や離型
作用を示す非フツ素系の有機化合物も世の中には存在す
るが、これらは共に用いる有機高分子化合物との相溶性
が高いために、本発明において用いているフッ素系の基
を有した化合物に比べて、層の表面に存在する割合が少
なくなってしまう。これらの化合物は、用いた層の表面
に存在するもののみが潤滑作用及び離型作用を示すので
、フッ素系の基を有した化合物の方が、層形成時(塗布
、乾燥時)の相分離現象により層表面に存在する割合が
多くなり、潤滑作用や離型作用が高くなる。言い換えれ
ば、フッ素系の基と非フツ素系の有機基とを有した化合
物は、有機高分子化合物とともに用いてその溶液を塗布
乾燥して、層を形成する際に、そのフッ素系の基の有機
高分子化合物に対する相分離作用によって層の表面に存
在し易くなり、潤滑作用や離型作用も発揮し易くなる。
一方、非フツ素系の有機基は、有機高分子化合物との相
溶性によって層中に埋め込まれ、そのフッ素系の基を有
する化合物を固定する。その結果、高い潤滑性、離型性
を示し、しかも層の表面に強固に固定されたものとなる
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では
昇華型の熱転写シートと被記録体について説明している
が、熱転写シートのサーマルヘッド側の面に設けるフッ
素系の基を有した化合物含有層については、昇華型に限
定されるものではなく、溶融型の熱転写シートについて
も設けることができる。
また、熱転写シートとしては基体上にイエローマゼンタ
、シアンの3原色のインク層を設けたフルカラー記録用
の熱転写シートについて説明しているが、これに限定さ
れるものではなく、ブラックのインク層のみを設けたモ
ノクロ記録用の熱転写シート等にも応用することができ
る。
実施例1 本実施例になる熱転写シートの断面図を第4図に模式的
に示した。熱転写シート8には、基体10の片面にフッ
素系の基を有した化合物を表面に存在させた摺動層9が
設けられ、他面にイエローインク層11.マゼンタイン
ク層12.シアンインク層13が面順次に繰り返し設け
られたものである。本実施例においては、インク層の並
べ方はイエロー、マゼンタ、シアンの順としたが、特に
限定されるものではない。
基体1oとしては、厚さ6μmのポリエチレンテレフタ
レート(以後PETと略記)シートを使用した。摺動層
9は、ビニルフェノール樹脂(コスモ石油製レジンM)
1.6重量部、エポキシ樹脂(ダウケミカル製XD90
53)1重量部、硬化触媒(北興化学製TEA−K)0
.01重量部、フッ素系の基を有した化合物として。
F(CaFs○)、CzF4GO(OCzHi)+0C
HzCsHs(ただしmの平均値は14)(環境化学セ
ンター製)2重量部を溶剤としてメチルエチルケトン(
以後MEKと略記)20重量部、酢酸ブチルセルソルブ
(以後BCAと略記)3重量部、フロンR113を1重
量部の混合溶剤に溶解し、その溶液をPETシートの片
面に塗工、乾燥し、次いで160℃の温度に30分間放
置して樹脂を硬化させて形成した。この時形成された摺
動層の厚さは約0.1μmであった。
イエローインク層11は、イエロー染料(日本化薬層カ
ヤセットイエロー937)1重量部を用いて、バインダ
としてポリエステル樹脂(東洋助層バイロン290)2
重量部を溶剤としてテトラヒドロフラン(以後THFと
略記)27重量部に溶解した溶液をPETシートの摺動
層非形成面の一部分に塗工、乾燥して形成した。ここで
形成されたインク層の厚さは約1μmであった。また、
マゼンタインク層12及びシアンインク層13も染料と
してマゼンタ染料(日本化薬層カヤセットレッド130
)、シアン染料(日本化薬層カヤセットブルー136)
を用いた以外はイエローインク層11と全く同様にして
形成した。
次に、本実施例の被記録体の断面図を第5図に模式的に
示した。被記録体14は、基紙15上に、熱転写シート
のインク層中の染料を受容する受容層16、さらにその
上に熱転写シートのインク層と受容層の間の熱融着を防
止する異常転写防止層17が設けられており、この異常
転写防止層17の表面にフッ素系の基を有した化合物が
存在している。
基紙15としては、厚さ約130μmのポリプロピレン
系合成紙(玉子油化製紙製F P G −150)を使
用した。受容層16は、ポリエステル樹脂(東洋助層バ
イロン200)3重量部をTHF7重量部に溶解した溶
液を基紙15の片面に塗布。
乾燥して形成した。ここで形成された受容層の厚さは約
8μmであった。次に、熱転写シートの摺動層を形成し
た時に用いたものと全く同じ溶液をこの受容層上に塗布
、乾燥し、次いで120℃の温度に約1時間放置して樹
脂を硬化させ、フッ素系の基を有した化合物が表面に存
在する異常転写防止層17を形成した。
次に、本実施例に係る熱転写プリンタを第9図に模式的
に示した。第9図は最小限の構成による簡単なものであ
るが、特開昭57−116663号公報。
特開昭57−169370号公報、特開昭58−827
68号公報等に記載された熱転写プリンタにおいても、
本発明の熱転写シート、及び被記録体を備えた熱転写プ
リンタとしての効果を有し1本発明に係る熱転写方法を
実行できる。また、特開昭62−97482号公報記載
の制御を行う熱転写プリンタに関しても、同様の効果が
得られる。本実施例では、熱転写プリンタの一例として
日立製作所製カラービデオプリンタVY−50を使用し
て、本発明に係る熱転写シート及び被記録体を用いた熱
転写プリンタによる熱転写試験を行った1画像源として
は、通常のテレビ放送を用いて熱転写を実施したが、ど
のような画像でも全くスティッキングや異常転写などの
トラブルは発生せず、鮮明な画像を被記録体にプリント
することができた。
以上の熱転写試験及び後述する比較例との対比から理解
できるように、本実施例の熱転写シートの摺動層及び被
記録体の異常転写防止層の表面にはフッ素系の基を有し
た化合物が存在しているため、潤滑性や離型性に優れ、
スティッキングや異常転写の発生を防止し、熱転写シー
トや被記録体のプリンタ内部での走行を円滑ならしめ、
本発明は被記録体上に鮮明な画像をプリントすることが
できるという効果を有する。
比較例1 熱転写シート上の摺動層を形成するための塗工溶液中に
フッ素系の基を有した化合物を存在させたこと以外は実
施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。この熱
転写シートと実施例1で作製した被記録体とを用い、実
施例1と同様の熱転写試験を行った。実施例1と比較す
ると、摺動層にはフッ素系の基を有した化合物が存在し
ていないために、軽いスティッキング現象が発生した。
すなわち、プリントされた被記録体上の画像には原画像
にはない周囲より濃度の高い部分が弧状に数個存在して
いた。一方、対応する部分の熱転写シート側には弧状の
シワが発生していた。以上のことから、熱転写シートの
摺動層にはフッ素系の基からなる化合物が含まれていな
いために、熱転写時にスティッキングが発生し、画質の
良好なプリントは得られないことがわかる。
比較例2 実施例1の過程で、塗工溶液中にフッ素系の基を有した
化合物を存在させずに異常転写防止層を形成させた被記
録体と、実施例1で作製した熱転写シートとを用い、実
施例1と同様にして熱転写試験を行った結果、プリンタ
の記録動作が途中で停止してしまった。プリンタ内部で
は、熱転写シートと被記録体とが接着し、プリンタから
被記録体を取り出そうとすると、熱転写シートは破断し
てしまった。この被記録体の異常転写防止層にはフッ素
系の基を有した化合物が存在しないために、異常転写が
発生し、プリンタが途中で停止してしまい、正常な画像
を記録した被記録体は得られなかったのである。
比較例3 実施例1の過程で、塗工溶液中のフッ素系の基を有した
化合物に代えて、ポリテトラフルオロエチレンの微粉末
(ダイキン工業製ルブロンL−2)2重量部を用い、こ
の微粉末を溶液中に分散させた塗工液で摺動層を形成さ
せて作製した熱転写シートと、実施例1で作製した被記
録体とを用いて、実施例1と同様の熱転写試験を行った
。その結果、原画像が比較的薄い色で構成されている時
には何も異常は発生しなかったのに対し、人間の髪のよ
うな濃い色の部分の多い原画像の時には、その色の濃い
部分でスティッキングが発生した。また、ここで形成さ
せた摺動層は比較的脆く、熱転写シートを手で揉んだり
すると部分的に脱落し易かった。さらに、数千回以上の
熱転写を行った時にはポリテトラフルオロエチレンの微
粉末の集合体がサーマルヘッドの発熱体に付着して、そ
のことが原因となってプリント画像に白い横スジが記録
されてしまった6実施例1においては、石目以上の熱転
写を繰り返してもそのような現象は発生しなかったので
、これはポリテトラフルオロエチレンの微粉末が摺動層
に強固に固定されていないために起こった現象だと考え
られる。
実施例2 本実施例になる熱転写シートの断面図を第6図に模式的
に示した。熱転写シート18は第4図に示した実施例1
の熱転写シート8のインク層11゜12.13上に、さ
らにフッ素系の基を有した化合物を表面に存在させた異
常転写防止層19を設けたものである。
この異常転写防止層19は、実施例1の熱転写シートの
インク層11,12.13上に実施例1のフッ素系の基
を有した化合物を含有した摺動層を形成させるための塗
工溶液を塗布し、乾燥し、次いで120℃の温度に約1
時間放置して形成したものである。
この熱転写シートと、実施例1の過程で異常転写防止層
を形成させる前の、基紙上に受容層のみを形成させただ
けの被記録体とを用いて、実施例1と同様の熱転写試験
を行った。
その結果、実施例1と同様にスティッキングや異常転写
が発生することなしに、良好な画質の画像を被記録体上
に得ることができた。
このことかられかるように、被記録体の受容層上ではな
く、熱転写シートのインク層上にフッ素系の基を有した
化合物を存在させた異常転写防止層を設けても異常転写
を防止できる。
比較例4 実施例2の過程で、塗工溶液中にフッ素系の基を有した
化合物を含有させないで、インク層上に異常転写防止層
を設けた熱転写シートを作製した。
この熱転写シートと実施例2で作製した被記録体とを用
いて、実施例1と同様の熱転写試験を行ったところ、比
較例2と同様に異常転写現象が発生した。
実施例3 実施例1と同様にして、厚さ6μmのPETシートの片
面に摺動層を形成させた1次に、イエローインク層は、
実施例1と同様のイエローインク染料1重量部、実施例
1と同様のバインダ2重量部、フッ素系の基を有した化
合物として、F (CaFeO)mczHac OOC
zH+CeHs(ただし、mの平均値は14) 1重量部を用い、溶剤としてMEK15重量部、トルエ
ン10重量部、フロンR1131重量部の混合溶剤に溶
解させ、その溶液をPETシートの摺動層非形成面の一
部分に塗工し、乾燥して形成させた。マゼンタインク層
、シアンインク層に関しても、実施例1で用いた染料を
使用して、各々のインク層を形成させて本実施例の熱転
写シートとした。
この熱転写シートと実施例2と同じ被記録体とを用いて
、実施例1と同様の熱転写試験を行ったところ、スティ
ッキングや異常転写等は発生せずに鮮明な画質の画像を
被記録体上に得ることができた。
また、実施例2の熱転写シートの製造方法に比べて、フ
ッ素系の基を有した化合物がインク層形成用の塗工溶液
中に含まれているために、実施例2のようにインク層形
成後さらに異常転写防止層をインク層上に形成させなく
ても良いので、熱転写シートの製造工程が少なくてすむ
という利点もある。
実施例4 本実施例の被記録体の断面図を第7図に模式的に示した
。被記録体21は、基紙15上にフッ素系の基を有した
化合物を表面に存在させた受容層20を形成させたもの
である。
基紙15としては、実施例1で用いたポリプロピレン系
合成紙を使用した。この基紙上5上に。
実施例1で用いた受容層用のポリエステル樹脂3重量部
と実施例3で用いたフッ素系の基を有した化合物1重量
部とを、MEK12重量部、酢酸ブチルセルソルブ3重
量部、フロンR1131重量部の混合溶剤に溶解した溶
液を塗布し、乾燥して。
受容層20を形成させた。ここで形成された受容M20
の厚さは、約5μmであった。
この被記録体と実施例1で用いた熱転写シートとを使用
して、実施例1と同様の熱転写試験を行ったところ、ス
ティッキングや異常転写等は発生せず、鮮明な画質の画
像を本実施例の被記録体上に得ることができた。
また、実施例1の被記録体の製造方法に比べて、フッ素
系の基を有した化合物が受容層形成用の塗工溶液中に含
まれているために、実施例1のように受容層形成後さら
に異常転写防止層を形成しなくても良いので、被記録体
の製造工程が少なくてすむという利点もある。
比較例5 実施例1で用いた熱転写シートと、実施例2で用いた被
記録体とを使用して、実施例1と同様の熱転写試験を行
った。その結果、ここで用いた熱転写シートのインク層
及び被記録体の受容層にはフッ素系の基を有した化合物
が使用されていないために、熱転写中に熱転写シートと
被記録体とが熱融着されてしまい、使用したプリンタ内
の熱転写シートと被記録体との分離機構によっては、引
き剥すことができなかった。
実施例5 本実施例の熱転写シートとして、実施例1と類似の方法
により基体の片面にフッ素系の基を有した化合物が表面
に存在する摺動層を設け、他面に3色のインク層を設け
た。基体としては、これまでの実施例と同様に厚さ6μ
mのPETシートを用いた。そのシートの片面に、ポリ
エステル樹脂(東洋助層バイロン600)2重量部、多
官能ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン製コロネート
L)1重量部、メラミン樹脂(大日本インキ製スーパー
ベッカミンJ−820)0.5重量部、フッ素系の基を
有した化合物として F(CaFeO)mczFacOOceH+0ceHs
(ただしmの平均値は14)(環境化学センタ製)2.
5重量部を、MEK30重量部、酢酸ブチルセルソルブ
5重量部、フロンR1132重量部の混合溶剤に溶解し
た溶液を塗布し、乾燥し、次いで130℃の温度に10
分間放置して樹脂の硬化を行い摺動層を形成させた。こ
の摺動層の厚さは約0.3μmであった。この基体の摺
動層非形成面に実施例1と全く同様にして、イエローイ
ンク層。
マゼンタインク層、シアンインク層を形成させた。
この熱転写シートと実施例1で作製した被記録体とを用
い、実施例1と同様の熱転写試験を行つたところ、ステ
ィッキングや異常転写等は全く発生しなかった。
熱転写シートの製品形態としては、−殻内に円筒状のボ
ビンに多数回巻いた形で供給される。この状態で高温下
に放置されたりすると、熱転写シートのインク層が摺動
層と対向して接触している状態にあるために、インク層
中の染料が摺動層に転移したり(以後、裏移りと称す)
、インク層と摺動層が粘着して熱転写時にボビンから熱
転写シートを引き剥すことができなくなったり(以後、
ブロッキングと称す)する。本実施例の熱転写シートが
、これらの問題を引き起こすかどうかを確認するために
以下の実験を行った。すなわち、本実施例の2枚の熱転
写シートを摺動層とインク層とが対向するように重ね合
わせ、それを2枚のガラス板にはさみ、Log/cJの
加重がかかるようにガラス板上に重りを乗せて、80℃
の温度下に50時間放置した。放置後、2枚の熱転写シ
ートは容易に引き剥すことができ、インク層に接してい
た摺動層の部分の染料濃度を反射濃度計(大日本スクリ
ーン製DM−400)を使用して測定したところ、イエ
ロー、マゼンタ、シアンのいずれのインク層に接してい
た部分も、放置前と比べて0.01〜0.03 Lか増
加しておらず、インク層から摺動層への染料転移はほと
んどなかった。また、80℃で放置後の熱転写シートを
用いて、放置前のものと同様の熱転写試験を行ったとこ
ろ、異常転写やスティッキング等は起こらず、放置前の
ものと同様に鮮明な画像をプリントすることができた。
比較例6 実施例5の中で、フッ素系の基を有した化合物の代わり
に滑剤としてリン酸エステル(東邦化学説ガファックR
A−600)0.5重量部を用いた熱転写シートを作製
した。この熱転写シートを用いて実施例5と同様の熱転
写試験を行ったところ、異常転写やスティッキング等は
発生しなかった。
この熱転写シート2枚を用いて実施例5と同様に80℃
の温度下に50時間放置したところ、ブロッキングは発
生していなかったが、裏移りが起こっていた。実施例5
と同様にして、摺動層に転移した染料の濃度を反射濃度
計を使用して測定すると、放置前に比べて0.5〜1.
2と非常に大巾に増加していた。
この裏移りの起こった熱転写シートを用いて実施例5と
同様の熱転写試験を行ったところ、部分的にスティッキ
ングが発生し、プリントされた画像には周囲より濃度が
高い弧状の線が記載されていた。また、プリント画像の
濃度が、実施例5の同様の試験後のものと比べて全体的
に低く、やや不鮮明な画像となっていた。
比較例7 実施例5の中で、フッ素基を有した化合物を存在させず
に摺動層を形成させた熱転写シートを作製した。この熱
転写シートを用いて実施例5と同様の熱転写試験を行っ
たところ、スティッキングが発生した。
また、この熱転写シート2枚を用いて実施例5と同様に
80℃の温度下に50時間放置したところ、インク層と
摺動層が粘着するブロッキング現象が生じた。
実施例6 実施例2で作製した熱転写シートと、実施例1で作製し
た被記録体とを用い、さらに実施例1で熱転写試験に用
いたプリンタを改造して熱転写シートの走行速度を被記
録体の走行速度の172にしたプリンタを使用して、熱
転写試験を行った。
その結果、実施例1とほぼ同等の画質のプリントを得る
ことができた。また5本実施例では熱転写シートの走行
速度が被記録体のそれの1/2であるために、これまで
の実施例に比べて熱転写シートの使用量が1/2ですむ
という利点もある。
比較例8 比較例6で作製した熱転写シートと、実施例1で作製し
た被記録体とを用い、実施例6と同様の熱転写試験を行
ったところ、熱転写シートと被記録体との間が一様にス
リップせず、プリント画像には走行方向と垂直方向に濃
淡縞模様が生じた。
実施例7 本実施例に係る化合物の層の表面付近での存在状況を第
8図に模式的に示した。
基体の片面に摺動層を形成する際に用いるフッ素系の基
を有する化合物として、 R’ x (CON HC3H40C3H40CeHi
NHCOCsHa)z(ただし、R’tは−(C2F4
O)X  (CFzO)y−CFz−で表され、Xは1
0〜25、yは10〜56)(環境化学センター製) を2重量部用い、それ以外は実施例1と全く同様にして
、基体の片面に摺動層を形成した。この基体の他面に実
施例1と同様にしてインク層を形成し1本実施例の熱転
写シートとした。
被記録体は、上記のフッ素系の基を有した化合物を異常
転写防止層形成の際に用いたことを除いては、実施例1
と同様にして作製した。
この熱転写シートと被記録体とを用い、実施例1と同様
にして熱転写試験を行ったところ、スティッキングや異
常転写は発生せず、良好な画像を被記録体上に得ること
ができた。
〔発明の効果〕
本発明の熱転写プリンタによる熱転写は、異常転写やス
ティッキング等のトラブルを発生することなく、常に安
定して鮮明な画像をプリントすることができるという効
果を有する。
また、熱転写シートの保管時においても、ブロッキング
や裏移りを防止して長期保存のための信頼性に優れてい
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写シートまたは被記録体に用いた
フッ素系の基を有した化合物を存在させた層の表面近傍
の断面の模式図、第2図は非フツ素系の基を有さないフ
ッ素系化合物を含有した塗液を塗工してできた層の表面
近傍の断面の模式図、第3図は非フツ素系の有機化合物
を含有した塗液を塗工してできた層の表面近傍の断面の
模式図、第4図は実施例1の熱転写シートの構造を示す
断面図、第5図は実施例1の被記録体の構造を示す断面
図、第6図は実施例2の熱転写シートの構造を示す断面
図、第7図は実施例4の被記録体の断面図、第8図は実
施例7の熱転写シートまたは被記録体の構造を示す模式
図、第9図は本発明に係る熱転写シート及び被記録体を
備えた熱転写プリンタの構成を示す模式図である。 1・・・有機高分子化合物の層、3・・・フッ素系の基
を有した化合物、8,18.22・・・熱転写シート、
9・・・摺動層、1o・・・基体、11,12,13・
・・インク層、14,21.23・・・被記録体、15
・・・基紙、16,20・・・受容層、17.19・・
・異常転写期1図 第4図 第50 第′I日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該サーマルヘッドと該熱転写シートと
    の摺動面の表面に、パーフロロ化アルキレン末端基また
    はパーフロロ化ポリオキシアルキレン末端基、及び該熱
    転写シートに結合した他の末端基を有する化合物層を形
    成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 2、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該サーマルヘッドと該熱転写シートと
    の摺動面の表面に、パーフロロ化アルキル基またはパー
    フロロ化ポリオキシアルキル基を有する化合物を含有す
    る潤滑層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 3、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのサーマルヘッド摺動
    面の表面に、下記一般式( I )で表される化合物を含
    有する層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 R_f−CO−(R)_l−H( I ) (式中、R_fはパーフロロ化ポリオキシアルキル基、
    Rは−OCH_2−、−OC_2H_4−、−OC_3
    H_6−、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式
    、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または −C(CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつて
    いてもよい、lは1以上の整数) 4、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのサーマルヘッド摺動
    面の表面に、下記一般式(II)で表される化合物を含有
    する層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_fはパーフロロ化アルキル基またはパーフ
    ロロ化ポリオキシアルキル基、R_1は直接結合、−C
    H_2−、−CO−、−CONH−、R_2は炭素数2
    〜3のオキシアルキレン基、R_3は直接結合、−O−
    、−COO−、 −CONH−、−OC_xH_2_x−、または−C(
    CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつていても
    よい、mは0または1、nは1以上の整数、xは1また
    は2) 5、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのサーマルヘッド摺動
    面の表面に、下記一般式(III)で表される化合物を含
    有する層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 H−(R′)_j−CO−R′_f−CO−(R)_f
    −H(III)(式中、R′_fはパーフロロ化ポリオキ
    シアルキレン基、R及びR′は−OCH_2−、−OC
    _2H_4−、−OC_3H_6−、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または −C(CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつて
    いてもよい、j及びlは1以上の整数) 6、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのサーマルヘッド摺動
    面に、下記一般式(IV)で表される化合物を含有する層
    を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 X−(R)_n−CH_2−R′_f−CH_2−(R
    ′)_f−X′4(IV)(式中、R′_fはパーフロロ
    化ポリオキシアルキレン基、R及びR′は炭素数2また
    は3のオキシアルキレン基、n及びlは1以上の整数、
    x及びx′は極性基) 7、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのインク層形成面、ま
    たは該被記録体の該熱転写シート対向面の、少なくとも
    どちらか一方の面の表面に、パーフロロ化アルキレン末
    端基またはパーフロロ化ポリオキシアルキレン末端基、
    及び該熱転写シート若しくは該被記録体に結合した他の
    末端基を有する化合物層を形成したことを特徴とする熱
    転写プリンタ。 8、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのインク層形成面、ま
    たは該被記録体の該熱転写シート対向面の、少なくとも
    どちらか一方の面の表面に、パーフロロ化アルキル基ま
    たはパーフロロ化ポリオキシアルキル基を有する化合物
    を含有する離型層を形成したことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。 9、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのインク層形成面、ま
    たは該被記録体の該熱転写シート対向面の、少なくとも
    どちらか一方の面の表面に、 下記一般式( I )で表される化合物を含有する層を形
    成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 R_f−CO−(R)_l−H( I ) (式中、R_fはパーフロロ化ポリオキシアルキル基、
    Rは−OCH_2−、−OC_2H_4−、−OC_3
    H_6−、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式
    、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または −C(CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつて
    いてもよい、lは1以上の整数) 10、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのインク層形成面、ま
    たは該被記録体の該熱転写シート対向面の、少なくとも
    どちらか一方の面の表面に、 下記一般式(II)で表される化合物を含有する層を形成
    したことを特徴とする熱転写プリンタ。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_fはパーフロロ化アルキル基またはパーフ
    ロロ化ポリオキシアルキル基、R_1は直接結合、−C
    H_2−、−CO−、−CONH−、R_2は炭素数2
    または3のオキシアルキレン基、R_3は直接結合、−
    O−、−COO−、 −CONH−、−OC_xH_2_x−、または−C(
    CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつていても
    よい、mは0または1、nは1以上の整数、xは1また
    は2) 11、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該熱転写シートのインク層形成面、ま
    たは該被記録体の該熱転写シート対向面の、少なくとも
    どちらか一方の面の表面に、 下記一般式(III)で表される化合物を含有する層を形
    成したことを特徴とする熱転写プリンタ。 H−(R′)j−CO−R′_f−CO−(R)_l−
    H(III)(式中、R′はパーフロロ化ポリオキシアル
    キレン基、R及びR′は−OCH_2−、−OC_2H
    _4−、−OC_3H_6−、▲数式、化学式、表等が
    あります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または −C(CH_3)_2−で、繰り返し単位毎に異なつて
    いてもよい、j及びlは1以上の整数) 12、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、下記一般式(IV)で表される化合物を
    含有する層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ
    。 X−(R)_n−CH_2−R′_l−CH_2−(R
    ′)_l−X′(IV)(式中、R′_fはパーフロロ化
    ポリオキシアルキレン基、R及びR′は炭素数2または
    3のオキシアルキレン基、n及びlは1以上の整数、x
    及びx′は極性基) 13、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該サーマルヘッドと該熱転写シートと
    の摺動面、及び該熱転写シートのインク層形成面または
    該被記録体の該熱転写シート対向面の少なくともどちら
    か一方の面の表面に、パーフロロ化アルキレン末端基ま
    たはパーフロロ化ポリオキシアルキレン末端基、及び該
    熱転写シート若しくは該被記録体に結合した他の末端基
    を有する化合物層を形成したことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。 14、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタにおいて、該サーマルヘッドと該熱転写シートと
    の摺動面、及び該熱転写シートのインク層形成面または
    該被記録体の該熱転写シート対向面の少なくともどちら
    か一方の面の表面に、パーフロロ化アルキル基またはパ
    ーフロロ化ポリオキシアルキル基を有する化合物を含有
    する離型層を形成したことを特徴とする熱転写プリンタ
    。 15、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トを、該サーマルヘッドで加熱することにより、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体に、該熱転写シートの
    インク層中の染料の熱転写を行う熱転写方法において、 該熱転写シートの該サーマルヘッド摺動面の表面に、パ
    ーフロロ化アルキレン末端基またはパーフロロ化ポリオ
    キシアルキレン末端基、及び該熱転写シートに結合した
    他の末端基を有する化合物層を形成させて行うことを特
    徴とする熱転写方法。 16、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トを、該サーマルヘッドで加熱することにより、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体に、該熱転写シートの
    インク層中の染料の熱転写を行う熱転写方法において、 該熱転写シートのインク層形成面、または該被記録体の
    該熱転写シート対向面の、少なくともどちらか一方の面
    の表面に、パーフロロ化アルキレン末端基またはパーフ
    ロロ化ポリオキシアルキレン末端基、及び該熱転写シー
    ト若しくは該被記録体に結合した他の末端基を有する化
    合物層を形成させて行うことを特徴とする熱転写方法。 17、サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融または昇
    華する染料を含有するインク層を有する熱転写シートと
    、 該熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートから移
    行するインクを受容する被記録体と、該熱転写シートと
    該被記録体を相対的に移動する手段とを備えた熱転写プ
    リンタを使用して行う熱転写方法において、 熱転写時における該熱転写シートの走行速度を、該被記
    録体の走行速度よりも小さくしたことを特徴とする熱転
    写方法。 18、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該サーマルヘッドと該熱転写シートとの摺動面の表面に
    、パーフロロ化アルキレン末端基またはパーフロロ化ポ
    リオキシアルキレン末端基、及び該熱転写シートに結合
    した他の末端基を有する化合物層を形成したことを特徴
    とする熱転写シート。 19、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該サーマルヘッドと該熱転写シートとの摺動面の表面に
    、パーフロロ化アルキル基またはパーフロロ化ポリオキ
    シアルキル基を有する化合物を含有する潤滑層を形成し
    たことを特徴とする熱転写シート。 20、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該熱転写シートのインク層形成面の表面に、パーフロロ
    化アルキレン末端基またはパーフロロ化ポリオキシアル
    キレン末端基、及び該熱転写シートに結合した他の末端
    基を有する化合物層を形成したことを特徴とする熱転写
    シート。 21、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該熱転写シートのインク層形成面の表面に、パーフロロ
    化アルキル基またはパーフロロ化ポリオキシアルキル基
    を有する化合物を含有する離型層を形成したことを特徴
    とする熱転写シート。 22、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該サーマルヘッドと該熱転写シートとの摺動面の表面、
    及び該熱転写シートのインク層形成面の表面に、パーフ
    ロロ化アルキレン末端基またはパーフロロ化ポリオキシ
    アルキレン末端基、及び該熱転写シートに結合した他の
    末端基を有する化合物層を形成したことを特徴とする熱
    転写シート。 23、サーマルヘッドと摺動し、加熱によつて溶融また
    は昇華する染料を含有するインク層を有する熱転写シー
    トにおいて、 該サーマルヘッドと該熱転写シートとの摺動面の表面、
    及び該熱転写シートのインク層形成面の表面に、パーフ
    ロロ化アルキル基またはパーフロロ化ポリオキシアルキ
    ル基を有する化合物を含有する離型層を形成したことを
    特徴とする熱転写シート。 24、熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートか
    ら移行するインクを受容する被記録体において、 該被記録体の該熱転写シート対向面の表面に、パーフロ
    ロ化アルキレン末端基またはパーフロロ化ポリオキシア
    ルキレン末端基、及び該被記録体に結合した他の末端基
    を有する化合物層を形成したことを特徴とする被記録体
    。 25、熱転写シートと対向配置され、該熱転写シートか
    ら移行するインクを受容する被記録体において、 該被記録体の該熱転写シート対向面の表面に、パーフロ
    ロ化アルキル基またはパーフロロ化ポリオキシアルキル
    基を有する化合物を含有する離型層を形成したことを特
    徴とする被記録体。
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