JPH026723B2 - - Google Patents

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JPH026723B2
JPH026723B2 JP5935284A JP5935284A JPH026723B2 JP H026723 B2 JPH026723 B2 JP H026723B2 JP 5935284 A JP5935284 A JP 5935284A JP 5935284 A JP5935284 A JP 5935284A JP H026723 B2 JPH026723 B2 JP H026723B2
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JP
Japan
Prior art keywords
test
flowable
machine oil
general formula
rice
Prior art date
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Expired
Application number
JP5935284A
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English (en)
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JPS60204702A (ja
Inventor
Michiaki Iwata
Yukio Suzuki
Kuniomi Matsumoto
Tetsuo Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP5935284A priority Critical patent/JPS60204702A/ja
Publication of JPS60204702A publication Critical patent/JPS60204702A/ja
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Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は農園芸用のフロアブル殺菌剤組成物に
係り、殊にイネの紋枯病や野菜類例えばトマトや
キユウリの苗立枯病の防除に有効な殺菌剤組成物
に係る。 (従来技術) 一般式 (式中Rはエチル基又はイソプロピル基を意味す
る) にて示される化合物がイネの紋枯病の防除に有効
であることは知られている(特公昭51−6211公
報)。しかしながら、前記一般式で示される化合
物を有効成分とし常法によつて処方された製剤は
イネの紋枯病防除効果の発現が不安定であり、該
効果の持続性も充分ではない点に実用上の問題点
を有している。 (発明の目的) 本発明の目的は、従来技術における上述のよう
な問題に鑑みて、上記一般式で示される化合物を
有効成分とする農園芸用のフロアブル殺菌剤組成
物を製剤面から追究し、その効果が安定に発現し
且つ持続性を有するようになすことにある。 (発明の構成) 本発明によれば、上記目的は、 一般式 (式中Rはエチル基又はイソプロピル基を意味す
る) にて示される化合物を有効成分とする農園芸用の
フロアブル殺菌剤組成物において、スルホン化価
10以下の高精製マシン油を上記有効成分化合物に
対し1重量部又はそれ以上含有していることを特
徴とする、農園芸用のフロアブル殺菌剤組成物に
より達成される。 上記一般式にて示される化合物と上記高精製マ
シン油との配合比は重量比で1対1〜10であり、
好ましくは1対1〜4である。 本発明によるフロアブル殺菌剤組成物はアグリ
ゾール327、アグリゾールFL−104FA(花王石鹸
株式会社製の界面活性剤に関する標章)等の市販
界面活性剤を含有していることができ、この界面
活性剤含有量は1〜50重量%であり、一般的には
10〜30重量%であるのが好ましい。 本発明によるフロアブル殺菌剤組成物は前記一
般式にて示される化合物に高精製マシン油と界面
活性剤とを添加し、又は高精製マシン油を配合し
た後に界面活性剤を添加して混合することにより
調製することができ、更に必要であればこれらに
溶剤又は水を加えて調製され、使用に適合したフ
ロアブル製剤となされる。 本発明によるフロアブル殺菌剤組成物はイネの
紋枯病の防除に供されるが、野菜類例えばトマト
やキユウリの苗立枯病の防除に用いることがで
き、又混用可能な他の殺菌剤、殺虫剤を配合する
ことにより広汎な病菌、病害虫を同時に防除する
ために使用することができる。 尚、本発明によるフロアブル殺菌剤組成物に含
有されている高精製マシン油それ自体は農園芸用
に関して殺ダニ剤或いは殺菌剤として汎く利用さ
れ、又農園芸用殺菌剤に対する配合剤として用い
その際に相乗効果が期待されることも知られてい
るが(例えば特開昭52−117428及び55−129213公
報参照)、本発明による組成物により達成される
防除効果の増強作用は、他の既知の殺菌剤に高精
製マシン油を配合した製剤により達成される防除
効果の増強作用と比較して著るしく高く、しかも
その高い防除効果が極めて安定に発現し且つ充分
な持続性を有しているのである。これは既知の防
除剤に関し認められている高精製マシン油による
一般的増強作用とは1線を画する予察し難い現象
であり、マシン油と上記一般式にて示される化合
物との組合せにより生ずる特有な現象に他ならな
い。 (製造例等) 次に製造例及び試験例について説明する。 製造例 1 重量部 N−(2,6−ジエチルフエニル)フタルイミド
25 高精製マシン油 50 界面活性剤アグリゾール327(標章) 15 水 10 計100 これらを常法により撹拌混合してフロアブル殺
菌剤組成物を調製した。 製造例 2 重量部 N−(2,6−ジイソプロピルフエニル)フタル
イミド 25 高精製マシン油 50 界面活性剤アグリゾールFL−104FA(標章) 20 ドデシルベンジルスルホン酸ナトリウム 5 計100 これらを常法により撹拌混合してフロアブル殺
菌剤組成物を調製した。 試験例 1 (イネの紋枯病に対する防除効果試験) (a) 供試薬剤 主薬が各々下記化合物であり乳剤化又はフロ
アブル剤化したもの。 (b) 主薬の製剤化 (イ) 化合物(i)〜(v)及びバリダマイシンのフロア
ブル剤化 それぞれ製造例1及び2に準じて行われ
た。 (ロ) バリダマイシンの液剤化 市販の液剤をその侭使用 (ハ) 化合物(ii)の乳剤化 下記諸成分を常法により撹拌混合して調製
した。 化合物(ii) 20(重量部) テトラヒドロフラン 20 キシレン 45 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテルとア
ルキルベンゼンスルホン酸塩との混合物 15 計100 (ニ) 化合物(iii)及び(iv)の乳剤化 下記諸成分を常法により撹拌混合して調製
した。 化合物(iii)又は(iv) 20(重量部) シクロヘキサノン 45 メチルナフタレン 20 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテルとア
ルキルベンゼンスルホン酸塩との混合物 15 計100 (ホ) 化合物(v)の乳剤化 下記諸成分を常法により撹拌混合して調製
した。 化合物(v) 30(重量部) シクロヘキサノン 20 メチルナフタレン 35 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル11 アルキルベンゼンスルホン酸カルシウル 4 計100 (b) 試験方法 薬剤散布用スプレーガン(散布圧2Kg/cm2
を用い、所定濃度の各供試薬剤を、径6cmのプ
ラスチツクポツトで栽培した6葉期の水稲(品
種:十石)に35ml/3ポツトの割合で散布し
た。 ペプトン加用馬鈴薯煎汁寒天培地で紋枯病菌
を48時間平面培養し径5mmのコルクボーラで打
抜いた含菌糸寒天片を、散布された上記薬剤の
風乾後直ちに、イネ株の中心であつて地表面か
ら15cm深さの個所に挿入して菌接種を行なつ
た。紋枯病菌の侵入進展を助成するために、接
種後にビニール円筒で覆つた上で各ポツトを日
中30℃、夜間23℃の人工気象室内に静置してイ
ネを発病させた。接種10日後に発病茎の病斑長
を測定し、次式に従つて防除価を算出した。
尚、病斑長の測定と同時に薬害の発生状況につ
いて肉眼観察が行われた。 防除価= (1−処理区の平均病斑長/無処理区の平均病斑長)
×100 (c) 試験結果及び評価 結果は後記表1に示されている通りであつ
た。 この表から、主剤が同一であれば高精製マシ
ン油を配合して調製されたフロアブル剤の方が
乳剤よりも高い殺菌性能を示すこと、即ち高精
製マシン油の配合により相乗作用が生ずること
並びにフロアブル剤に関しては前記一般式にて
示される化合物であるN−(2,6−ジエチル
フエニル)フタルイミド及びN−(2,6−ジ
イソプロピルフエニル)フタルイミドを主薬と
する場合の防除効果が、近似構造を有する他の
化合物や市販の防除剤を主薬とする場合の防除
効果よりも著しく高いこと、即ち高精製マシン
油と前記一般式で示される化合物との組合せが
特異なことが判る。
【表】
【表】 試験例 2 (イネの紋枯病に対する防除効果試験−降雨処
理試験) (a) 供試薬剤 N−(2,6−ジエチルフエニル)フタルイ
ミドをそれぞれ主薬とする乳剤及びフロアブル
剤(試験例1におけるものと同様にして調製さ
れたもの)並びにバリダマイシンを主薬とする
市販液剤。 (b) 試験方法 試験例1と同様の方法で各供試薬剤をイネ苗
に散布し、風乾させた。薬剤散布処理の8時間
後に、人工降雨装置を用いて降雨処理(10mm/
時間)を1時間施こした。雨滴の蒸発後に、試
験例1と同様にして紋枯病菌を接種しイネを発
病させ、防除価を算出した。 (c) 試験結果及び評価 結果は後記表2に示される通りであつた。 この表から、乳剤や液剤は降雨によりその防
除効果が著るしく低下してしまうのに対して、
フロアブル剤では低下率が低く従つて降雨があ
つても効果を安定に且つ持続して発揮し得るこ
とが判る。
【表】 試験例 3 (トマト及びキユウリ苗立枯病に対する防除効
果試験) (a) 接種源 苗立枯病菌(リゾクトニア菌A型)を馬鈴
薯煎汁寒天培地上で培養し、3倍量の米糠と共
に混合磨砕して調製。 (b) 供試作物 トマト(品種、ひかり)及びキユウリ(品
種、さつきみどり) (c) 試験方法 1/5000アールのワグネルポツトに殺菌畑土壌
をつめ、供試作物の芽出し種子を20粒/ポツト
の割合で播種して覆土し、次いで接種源と殺菌
畑土壌との等量混合物をその上に均一に散布し
て接種処理した。接種後に、ポツトを28℃の恒
温室内に48時間静置した後に所定濃度に調製さ
れた各供試薬剤を100ml/ポツトの割合で地表
面に均一に注下施用した。薬剤の注下後に、接
種菌の侵入進展を容易となすために、ポツトを
30〜28℃の人工気象室に搬入してポツト内土壌
の湿度をやや低くさせた状態で経過させ供試作
物を発病させた。播種後3週間迄の発芽数及び
健全苗数を計数して、播種粒数に対する発芽率
及び発芽数に対する健全苗率を算出し、又薬害
の発生状況を肉眼観察した。 (d) 試験結果及び評価 試験結果は後記表3に示される通りであつ
た。 この表から、汎用のペンタクロロニトロベン
ゼンを主薬とするよりも前記一般式で示される
化合物であるN−(2,6−ジエチルフエニル)
フタルイミド及びN−(2,6−ジイソプロピ
ルフエニル)フタルイミドを主薬とする場合に
遥かに高い効果が得られること、並びに乳剤化
するよりも高精製マシン油を用いてフロアブル
剤化する場合の方が有効であることが判る。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rはエチル基又はイソプロピル基を意味す
    る) にて示される化合物を有効成分とする農園芸用の
    フロアブル殺菌剤組成物において、スルホン化価
    10以下の高精製マシン油を上記有効成分化合物に
    対し1重量部又はそれ以上含有していることを特
    徴とする、農園芸用のフロアブル殺菌剤組成物。
JP5935284A 1984-03-29 1984-03-29 農園芸用のフロアブル殺菌剤組成物 Granted JPS60204702A (ja)

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JPS60204702A JPS60204702A (ja) 1985-10-16
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