JPH0264182A - ロジンエステルの製造方法 - Google Patents

ロジンエステルの製造方法

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JPH0264182A
JPH0264182A JP21381888A JP21381888A JPH0264182A JP H0264182 A JPH0264182 A JP H0264182A JP 21381888 A JP21381888 A JP 21381888A JP 21381888 A JP21381888 A JP 21381888A JP H0264182 A JPH0264182 A JP H0264182A
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JP
Japan
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rosin
alcohol
anthraquinone
rosin ester
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP21381888A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tanaka
祥雄 田中
Takashi Cho
長 隆
Toru Matsuda
徹 松田
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Toho Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Toho Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、淡色かつ耐熱安定性に優れたロジンエステル
の製造方法に関する。
[従来の技術] ロジンエステルは、粘・接着剤、インキ、塗料等広範囲
な分野で使用されており、最近は用途の多様化から、各
分野において、より高品質なロジンエステルを要求する
声が高まっている。
現在、ロジンエステルのかかえる問題として、特に半げ
らているのは、酸化安定性及び色相の改善である。ロジ
ンエステルの酸化安定性が不良である原因は、ロジンの
主成分であるアビエチン酸等の樹脂酸が、その構造中に
、共役二重結合等の酸化を受けやすい部位を有するため
であり、また色相については、元来ロジン自体が黄から
褐色の樹11aであり、さらにエステル化反応が23’
O〜300℃という苛酷な条件で長時間行なわれるため
着色が避けがたいという間層がある。
従来より、これらの問題を改善する方法として、ロジン
エステルを合成する際、ロジンを不均化。
あるいは水添することにより安定化させた、いわゆる不
均化ロジンや、水泳ロジンを原料として使用することが
知られている。しかしながら、これらの場合は安定性の
面では改善が見られるものの、色相に関してはエステル
化時の着色が避けられず、満足する結果が得られていな
い。
また、特開昭59−230072号公報、特開昭60−
81269号公報には、蒸留精製ロジンをアルコール類
でエステル化する際、チオフェノール系化合物あるいは
パラジウム−カーボン等の不均化触媒を共存させ、不均
化反応を同時進行させることにより、淡色かつ安定性良
好なロジンエステルを製造する方法が示されている。し
かしこの方法では、蒸留工程とエステル化、不均化工程
の2工程を必要とし、生産効率が悪く、かつ経済的に不
利となる難点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、かかる現状に鑑みなされたものであり、淡色
かつ安定性良好なロジンエステルを単一工程にて効率よ
く、かつ経済的に製造する方法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、チオフェノール系化合物とアントラキノン又
はその誘導体(以下アントラキノン類という)の存在下
に、ロジンとアルコール類とを加熱反応させることを特
徴とする淡色かつ加熱安定性に優れだロジンエステルの
製造方法に関するものである。
本発明で使用されるロジンとしては、アビエチン酸、バ
ラストリン酸、ネオアビエチン酸、ビマール酸、イソビ
マール酸、デヒドロアビエチン酸等の樹脂酸を主成分と
するガムロジン、ウッドロジン、トール油日ジン等を挙
げることができる。また、本発明において使用されるア
ルコールとしては、n−オクチルアルコール、2−エチ
ルヘキシルアルコール、デシルアルコール、ラウリルア
ルコール、ステアリルアルコール等の1価アルコール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ソルバイト等の2価アルコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペトリオール等の3価ア
ルコール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ソル
ビタン等の4価アルコール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトール等の6価アルコール等が挙げられる。
さらに本発明において使用するチオフェノール系化合物
としては、米国特許3377334号等で公知の2.2
“−チオビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール
)、4I4゛−チオビス(8−t −ブチル−3−メチ
ルフェノール)、4.4’−チオビス(6−し−ブチル
ー2−メチルフェノール)、4.4−チオジフェノール
、p−t−アミルフェノールポリサルファイド、1−チ
オ−2−ナフトール等が挙げられる。
チオフェノール系化合物と共存させるアントラキノン類
は下記の一般式に示す化合物であり、閤 [但し、式中Rは水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示し、mは1〜4の整数を示す。コβ−メチルアントラ
キノン、1,4.ジメチルアントラキノンが好ましい。
本発明の特徴は、エステル化反応を上記チオフェノール
系化合物とアントラキノン類の共存下で行なうことにあ
り、これにより始めて本発明に特有の効果が発現される
。その理由は明らかではないが、チオフェノール系化合
物の有する不均化、eZ白佳作用アントラキノンの酸化
−還元系がなんらかの相乗作用を呈するものと思われる
尚、エステル反応は、上記チオフェノール系化合物とア
ントラキノン類の共存下で行なうことを除いて公知の方
法、すなわち、不活性ガス(通常は窒素)気流下、ロジ
ンとアルコール類を260〜290℃の温度で加熱し、
脱水縮合させることにより、行なうことができる。
また、エステル化の際、公知のエステル化触媒として、
硫酸、酢酸、リン酸、パラトルエンスルホン酸、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物、炭酸カルシウム
、炭酸マグネシウム等の炭盾塩、酢酸カルシウム、酢酸
マグネシウム等の酢酸塩、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム等のアル塩、水酸化カリウム、水酸化カルシウム
等のアルカリ、アルカリ土類金属水酸化物等を使用する
ことができる。
本発明の方法に用いるチオフェノール系化合物の使用量
は、ロジンに対して約0.01〜3.0重量%、好まし
くは0.1〜1.0重量%の範囲が適当である。また、
このチオフェノール系化合物と併用されるアントラキノ
ン類の使用量もまたロジンに対して約0.01〜3.0
重量%、さらに好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲
から選ばれるのが望ましい。
また、上記チオフェノール系化合物、及びアントラキノ
ン類はロジンのエステル化反応時に共存させるべきであ
る。すなわち、反応開始前にあらかじめ添加しておくか
、反応初期の段階で添加すべきであり、反応末期になっ
て添加した場合期待された効果が得られない。
本発明の方法により得られたロジンエステルは、従来の
ロジンエステルに比べ、極めて淡色であり、また安定性
にも優れているため、ホットメルト接着剤、インキ用樹
脂等に有用である。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明するが、本発明がこ
れに限定されることがないことはもとよりである。
実施例1゜ 撹拌機、水抜管(コンデンサー付)、温度計、窒素導入
管を備えた4つ目フラスコに、600gのガムロジン(
WG、酸価170+ngKOf(/g)を仕込み、窒素
気流下加熱溶融した。温度が180℃になったとき、6
7gのグリセリン、3.3gの4,4゜−チオビス(6
−し−ブチル−3−メチルフェノール)、2.0gのア
ントラキノンを加え280°Cまで昇温、さらに同温度
で8時間反応させた。
実施例2゜ 実施例1において、4,4°−チオビス(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)に代えてp−を−アミルフ
ェノールポリサルファイドを使用し、同様にして反応を
行った。
実施例3゜ 実施例1においてグリセリンに代えて107gのジエチ
レングリコール、2.1gの4,4°−チオビス(6−
し−ブチル−3−メチルフェノール)、2.1gのアン
トラキノンを使用し、230℃まで加熱し、同温度で5
時間、さらに270℃まで昇温しで同温度で5時間反応
を行った。
実施例4゜ 実施例1において、4,4°−チオビス(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)及びアントラキノンを、エ
ステル化反応中すなわち280℃昇温後昇温量3に添加
した以外は同様にして反応を行った。
比較例1 実施例1において、アントラキノンを使用しない以外は
同様にして反応を行った。
比較例2 実施例1において、4,4゛−チオビス(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)を使用しない以外は同様に
して反応を行なった。
比較例3 実施例4において、4,4“−チオビス(6−t −ブ
チル−3−メチルフェノール)及びアントラキノンの添
加時期を280℃昇温後昇温量6にした以外は同様にし
て反応を行なった。
以上の実施例、比較例によってマi)られたロジンエス
テルの酸価、軟化点、色相、及び色相の耐熱安定性を表
1に示した。
加熱安定性はロジンエステルを内径10mmの比色管に
入れ、加熱溶融後180℃の恒温器に入れ、5時間後及
び10時間後の色相の変化をガードナー比色計で測定し
た。
掌3)180℃における空気浴後のガードナー色数[発
明の効果] 表−1に見る如く本発明によるロジンエステルは製造直
後及び耐熱経時試験後も色相の変化が少なく安定性に優
れていることが明らかである。
特許出願人 東邦化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ロジンとアルコール類との反応に際し、チオフェノール
    系化合物と下記の一般式で示されるアントラキノン又は
    その誘導体をロジンに対しそれぞれ0.01〜3.0重
    量%共存させることを特徴とする淡色かつ耐熱安定性良
    好なロジンエステルの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、式中Rは水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
    示し、mは1〜4の整数を示す。]
JP21381888A 1988-08-30 1988-08-30 ロジンエステルの製造方法 Pending JPH0264182A (ja)

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