JPH026258B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は通信機に関し、特に通話に必要な群番
号の一致検出機能を有する通信機に関するもので
ある。

パーソナル無線方式として、１つの呼出しチヤ
ンネルと複数の通話チヤンネルとを設け通話希望
時には呼出しチヤンネルから現在の空通話チヤン
ネル及び通話を希望する特定のグループ相手を示
すいわゆる群番号を少なくとも送出し、相手局は
この群番号を検出して自局の群番号と一致したか
否かを識別し、両者が一致した時始めて通話が可
能となる方式がある。

かかる方式におおける群番号に一致検出機能を
示すブロツク図が第１に示されており、アンテナ
からの受信RF（高周波）信号は受信部１へ入力さ
れて増幅、検波されオーデイオ信号となる。受信
部１における受信チヤンネル周波数を可変するた
めにPLL（フエイズロツクドループ）回路２が設
けられており、カウンタ３のカウント内容に応じ
てPLL回路内のいわゆるプログラマブル分周器
（図示せず）の分周比が制御され、その結果同じ
くPLL回路内の図示せぬVCO（電圧制御発振器）
の発振周波数が制御される。このVCO出力周波
数に応じて受信チヤンネル周波数が可変とされる
のである。

このチヤンネル周波数を順次変化させつつチヤ
ンネル周波数の存在を検知するいわゆるスキヤン
機能をなすべく、スキヤンスタートスイツチ４が
設けられており、このスイツチの操作をラツチ回
路５が記憶する。この記憶出力が３入力アウンド
ゲート６の１入力となつてゲート６のオンオフ制
御信号の１つとして用いられる。

一方、受信部１において受信キヤリアの存在が
検出されると、フリツプフロツプ７がセツトされ
このセツトタイミングに応答してフリツプフロツ
プ８がセツトされることになる。このフリツプフ
ロツプ８の出力が先のゲート６のオンオフのた
めの別の制御信号とされており、ラツチ回路５の
出力とフリツプフロツプ８の出力とが共に高レ
ベルのときに、オシレータ９からのクロツクパル
スがゲート６を通過しカウンタ３へ印加されるよ
うになつている。

また、フリツプフロツプ７のセツトタイミング
によりタイマ用のカウンタ１０がトリガされてク
ロツクパレスのカウントを開始し一定時間後にフ
リツプフロツプ８をリセツトする様動作する。フ
リツプフロツプ７のリセツトはゲート６の出力に
よりなされるようになつている。

受信部１によるオーデイオ出力から群番号を抽
出して複号化する群番号検出器１１が設けられて
おり、こうして得られた群番号は、予めユーザー
によつてキーボード１２により指定された群番号
を記憶したメモリ１３の出力と比較器１４におい
て比較される。両群番号が一致した時表示器１５
が点灯されて当該一致をユーザーに知られること
になる。

かかる構成において、スキヤンスタートスイツ
チ４が押圧操作されると、ラツチ回路５がこの操
作をラツチしゲート６へ高レベルのゲート制御信
号を供給する。いま、フリツプフロツプ８はリセ
ツト状態にあつたその出力は高レベルであるか
らゲート６は開となつて、カウンタ３へクロツク
パルスが送出される。このカウンタ３のカウント
内容に応じて受信部１の受信周波数が順次変化し
て行く。ある受信周波数で受信キヤリアがあれ
ば、フリツプフロツプ７がセツトされそのＱ出力
によりタイマカウンタ１０をトリガすると共にフ
リツプフロツプ８をセツトする。従つて、ゲート
６が閉となるが、タイマカウンタ１０により定め
られた一定期間ゲート６の閉状態が維持されてク
ロツクパルスのカウンタ３への供給が停止される
ことになるから、その間周波数は変化しない。

この間、群番号検出器１１が動作してデイジタ
ルコード化された例えば201ビツトの群番号情報
を抽出し複号化する。この群番号は予めユーザに
より設定された群番号（メモリ１３に記憶されて
いる）と比較され、比較結果が表示部１５に表示
される。ユーザはこの検出表示結果を見て不一致
であれば何等の操作をしない。よつてタイマカウ
ンタ１０による一定期間後再びフリツプフロツプ
８がリセツト状態に復帰してゲート６を開とし、
クロツクパルスがカウンタ３へ供給されて受信周
波数が変化され、順次上述の動作が繰り返され
る。表示結果が一致を示していれば、始めてその
チヤンネルにおいて通話が可能となることから、
ユーザは図示せぬストツプスイツチ等を押圧操作
してラツチ回路５のラツチ状態を解除するもので
ある。

この構成では、受信キヤリア検出後一定期間ホ
ールド動作すれば、群番号の一致、不一致に無関
係に次の受信チヤンネル周波数へ変化するのでユ
ーザは表示器１５の内容を常に監視しつつスキヤ
ンストツプスイツチの操作をなす必要があり、煩
雑となつている。

第２図は群番号一致検出機能を有する通信機の
他のブロツク図であり、第１図と同等部分は同一
符号により示されている。本例ではゲート６とし
て２入力ゲート回路が用いられており、ラツチ回
路５のラツチ出力によりオシレータ９のクロツク
パルスのオンオフを行つており、第１図のフリツ
プフロツプ７，８及びタイマカウンタ１０は省略
されている。受信部１による受信キヤリア検出出
力によつてラツチ回路５がリセツトされるように
なつており、他の構成は第１図のそれと同一であ
る。

本例では、スタートスイツチ４の操作に応答し
てラツチ回路が動作しゲート６を開とする。よつ
て、クロツクパルスがカウンタ３へ供給されて受
信チヤンネル周波数が変化する。ここで、受信キ
ヤリアが存在すると、ラツチ回路５がリセツトさ
れると共に群番号の検出及び一致、不一致の判別
が行われる。この判別結果が表示器１５に表示さ
れユーザへの告知がなされる。他の受信チヤンネ
ルへの移行は、ユーザがスイツチ４を再度押圧操
作することにより行われる。

この構成では、受信キヤリアの存在のみで動作
停止をなすので、群番号が不一致であれば再度ス
タートスイツチを押す必要があり、第１図の例と
同様操作性が悪いという欠点がある。また、群番
号の一致が検出されない場合に、これが所定受信
帯域のスキヤンが終了しないためか、あるいは目
標とする群番号を含むキヤリアが存在しないため
かが分らず、通信機使用の中止時期の判断に迷う
場合もある。

よつて、本発明の目的とするところは、群番号
の一致を検出したときは自動的にその受信周波数
チヤンネルにてスキヤン動作を停止させ、一致を
検出せずにスキヤンが一巡したときはこれを告知
して操作者の便宜を図るようにした通信機を提供
することである。

上記目的を達成するため、スキヤン指令信号の
存在中クロツク信号をカウンタに供給するゲート
回路と、上記カウンタの積算値に応じて受信チヤ
ンネル周波数を設定する周波数シンセサイザチユ
ーナと上記受信チヤンネル周波数毎に受信キヤリ
アの有無を効出しこの受信キヤリアの存在時に群
番号情報を抽出する群番号抽出手段と、上記群番
号情報と予め設定されている群番号情報との一致
時に前記ゲートを遮断せしめるスキヤン動作停止
手段とを有する通信機において、上記スキヤン指
令信号の発生時に上記カウンタの積算値を記憶す
る記憶回路と、上記記憶回路の記憶内容と上記カ
ウンタの積算値とが一致したとき一巡検出信号を
発生する比較回路と、上記一巡検出信号の発生を
告知する告知手段とを備えたことを特徴とする。

以下に図面を用いて本発明の実施例につき説明
する。

第３図を参照するに、第１図と同等部分は同一
符号により示されており、第１図と異なる部分に
ついてのみ説明する。受信部１による受信キヤリ
ア検出出力によりセツトされるフリツプフロツプ
７の出力が３入力アンドゲート６の１入力とな
つている。フリツプフロツプ７のリセツトは群番
号検出器１１により群番号が検出された時の検出
パルスの周縁タイミングにより行われ、比較器１
４の比較動作のトリガは当該検出パルスの発生タ
イミングにより行われるようになされており、そ
して比較器１４の比較出力が一致を示す効出出力
の場合にラツチ回路５がリセツトされるようにな
つている。従つて比較器１４の一致検出出力によ
るラツチ回路５のリセツトがフリツプフロツプ７
のリセツトよりも早くなされるから、ゲート６の
閉タイミングはラツチ回路５のリセツトタイミン
グと同期している。

また、スタートスイツチ４によりトリガされる
１周スキヤン検出器１６が設けられておおり、カ
ウンタ３のカウント内容を検出して受信チヤンネ
ルがすべてスキヤンされた場合に表示器１７を駆
動してスキヤンがすべて行われたことを表示す
る。

かかる構成において、スタートスイツチ４が押
されるとラツチ回路５によりラツチされるからゲ
ート６は開となつてカウンタ３へクロツクパルス
を送出し、受信チヤンネル周波数が変化すること
は第１図の例と同様である。受信キヤリアが存在
すると、フリツプフロツプ７がセツトされ、その
Ｑ出力が低レベルとなるからゲート６は閉となつ
て受信周波数はホールドされる。この時群番号検
出器１１において群番号情報が抽出復号されると
共に検出出力パルスが発生される。この検出パル
スの発生タイミングに同期して比較器１４が動作
を開始し、メモリ１３内の群番号と抽出された群
番号とが不一致であれば、ラツチ回路５はリセツ
トされずラツチ状態を維持する。検出器１１の検
出パルスの終縁タイミングにてフリツプフロツプ
７がリセツトされるから、その出力は高レベル
となつてゲート６を開としカウンタ３へクロツク
パルスを送出し受信周波数を変化せしめるのであ
る。

群番号の一致が検出されると、この一致検出出
力によりラツチ回路５がリセツトされゲート６を
閉としてその時のカウンタ３の内容を維持し受信
周波数のホールドがなされると共に表示器１５に
おいて一致表示が行なわれる。

スタートスイツチ４が押されると、一巡検出手
段としての１周スキヤン検出器１６内の記憶部に
スイツチ４の押圧時のカウンタ３の内容が記憶さ
れ、次々に変化して行くカウンタ内容とこの記憶
内容とを比較し一致した時点で出力を発生する。
この出力により告知手段としての表示器１７を制
御して１周スキヤンが終了したことを知らしめる
ものである。尚、表示器１５，１７の各表示は視
覚的なものとして説明したが、表示器等の視覚的
な告知手段のみならず聴覚的な告知手段（例えば
ブザー等）を用いてもよいものである。以上説明
したように、本発明によれば極めて簡単な構成に
よりスキヤンストツプ動作及びスキヤンの一巡の
告知がなされるので、装置のコストアツプを可及
的に抑制しつつ受信操作の繁雑さの解消が図られ
て好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の通信機の概略ブロツ
ク図、第３図は本発明の実施例のブロツク図であ
る。 主要部分の符号の説明、１……受信部、２……
PLL回路、５……ラツチ回路、１１……群番号
検出器、１３……メモリ、１４……比較器、１
５，１７……表示器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スキヤン指令信号の存在中クロツク信号をカ
   ウンタに供給するゲート回路６と、前記カウンタ
   の積算値に応じて受信チヤンネル周波数を設定す
   る周波数シンセサイザチユーナ１，２と、前記受
   信チヤンネル周波数毎に受信キヤリアの有無を検
   出しこの受信キヤリアの存在時に群番号情報を抽
   出する群番号抽出手段７，１１と、前記群番号情
   報と予め設定されている群番号情報との一致時に
   前記ゲートを遮断せしめるスキヤン動作停止手段
   １４とを有する通信機であつて、 前記スキヤン指令信号の発生時に前記カウンタ
   の積算値を記憶する記憶回路１６と、前記記憶回
   路の記憶内容と前記カウンタの積算値とが一致し
   たとき一巡検出信号を発生する比較回路１６と、
   前記一巡検出信号の発生を告知する告知手段１７
   とを備えたことを特徴とする通信機。