JPH0261356A - バランサ付エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ１発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、クランク軸を収容、支持するクランクケース
に、クランク軸に連動するバランス軸を支承させた、バ
ランサ付エンジンに関する。

（２）従来の技術 従来、か−るエンジンにおいては、クランクケースに対
するクランク軸の支持のために、クランク軸のジャーナ
ル下半部を支承するベアリングキャップをクランクケー
スに結着している（例えば特開昭６１−１０４１１４号
公報参照）。

（３）発明が解決しようとする課題 上記のような構造のエンジンでは、クランクケースの剛
性を確保するために、複雑な補強構造を採用しなければ
ならない。

本発明は、か−る事情に鑑みてなされたもので、構造簡
単で剛性の高いクランクケースが得られ、しかもクラン
ク軸及びバランス軸間の連動機構の潤滑を良好に行い得
る前記バランサ付エンジンを提供することを目的とする
。

Ｂ１発明の構成 （１）課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、シリンダブロッ
クと一体に形成されたアッパーケースと、このアッパー
ケースの下端に結着されたロアケースと、このロアケー
スの下端に結着されたオイルパンとからクランクケース
を構成し、アッパーケース及びロアケースには、クラン
ク軸及びバランス軸を回転自在に挟持するジャーナル支
持壁と、クランク軸及びバランス軸間の連動機構を収容
すると共に、底部を連動機構を潤滑するための油溜りと
した連動室とを形成したことを特徴とする。

（２）作　用 上記構成によれば、クランク軸及びバランス軸を挟持す
べくアッパーケース及びロアケースに形成されたジャー
ナル支持壁によってクランクケースの剛性が強化される
。

しかも、上記ジャーナル支持壁に挟持されるバランス軸
はオイルパンよりも上方の位置を占めることになるので
、バランス軸のウェイトが回転中にオイルパンの貯留潤
滑油を撹拌して動力損失を招くことはない。

またクランク軸及びバランス軸間の連動機構は、アッパ
ーケース及びロアケースに形成された連動室に収容され
て潤滑されるので、連動室がオイルパンの上方位置を占
めるも、連動機構の潤滑に支障を来たさない。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。

第１図及び第２図において、エンジンｌは、直立する２
本のシリンダ２１．２□を有するシリンダブロック３、
このシリンダブロック３の上端に結着されたシリンダへ
ラド４、同シリンダブロック３の下端に一体に連設され
たアッパーケース５、このアッパーケース５の下端にボ
ルト６゜６・・・で結着されたロアケース７、及びロア
ケース７の下端にボルト８で結着されて潤滑油を貯留す
るオイルパン９を備える。而して、アッパーケース５、
ロアケース７及びオイルパン９によってクランクケース
ｌＯが構成される。

クランクケースｌＯにはクランク軸１１と、該軸１１の
両側にそれと平行に配置された一対のバランス軸１２．
１２とが収容される。クランク軸１１は両端部及び中間
部に３つのジャーナル１３１．１３□、１３３を有して
おり、これらジャーナル１３．．１３□、１３．は、ア
ッパーケース５及びロアケース７に隔壁状に形成された
各３枚のジャーナル支持壁ＩＬ、１４□　１４３；１５
１．１５□、１５．によって平軸受１６を介して回転自
在に挟持される。

クランク軸１１において、ジャーナル１３１゜１３□、
１３３の各間に形成された２本のクランク１７．．１７
□のクランクピン１７１．．１７□。

にはシリンダ２Ｉ、２□内を往復動するピストン１８□
、１８□がコンロッド１９．．１９□を介して連接され
る。またクランク軸１１には、クランク１７．．１７□
の基端からクランクピン１７１．１７□１と反対方向へ
突出するウェイト２０２０□が付設される。これらウェ
イト２０．。

２０□の質量は、これらウェイトによる総合遠心力がピ
ストン１８１．１８□系の往復質量による総合慣性力の
２分の１と釣合うように設定される。

一方、各バランス軸１２は両端部に一対のジャーナル２
１□、２１□を有しており、これらジャ−ナル２Ｌ、、
２１□は、両側部の前記ジャーナル支持壁１４．．１４
．；　１５．．１５．によりボールベアリング２２を介
して回転自在に挟持される。両バランス軸１２．１２に
は一例にウェイト２３．２３が付設される。これらウェ
イト２３゜２３の質量は、これらウェイトによる総合遠
心力と前記ウェイト２０．．２０□による総合遠心力と
が等しくなるように設定される。

両バランス軸１２．１２は共にクランク軸１１から連動
機構２４を介してクランク軸１１と同速で反対方向へ回
転駆動される。その際、クランク軸１１及びバランス軸
１２．１２の回転位相は、ピストン１Ｂ、、１８２が上
、下死点にきたとき、ウェイト２０＋、２０□とウェイ
ト２３．２３とが同位相位置にくるように設定される。

上記連動機構２４は、クランク軸１１に固着された駆動
タイミングギヤ２５と、バランス軸１２゜１２にそれぞ
れ固着されて駆動タイミングギヤ２５に噛合する被動タ
イミングギヤ２６，２６とからなっている。

前記アッパーケース５及びロアケース７には、−外側の
ジャーナル支持壁１４ｚ、１５．＋の外側に隣接するシ
ール支持壁２７．２８が形成されており、両シール支持
壁２７．２８によって、クランク軸１１及びバランス軸
１２．１２の外端部外周面に密接するオイルシール２９
；３０，３０が挟持される。

相隣るジャーナル支持壁１４ｚ、１５：＋とシール支持
壁２７．２８との間には前記連動機構２４を収容する連
動室３１が形成され、その底部は油溜め３１ａ（第１図
及び第３図参照）となっている。

クランク軸１１には、クランクビン１７＋−、’１７２
、及びジャーナル１３１，１３□、１３３の外周面にそ
れぞれ開口する油路３２が穿設されており、この油路３
２にはオイルパン９内の潤滑油が図示しないオイルポン
プにより供給される。したかって油路３２に供給された
油はクランクピン１７□１．１７□、及びジャーナル１
３１，１３□、１３３の回転面を潤滑することができる
。そして特にジャーナル１３３を潤滑し終えた油の一部
は連動室３Ｉに流入する。

連動室３１の油溜め３１ａにおける油の貯留レベルを規
制するために、第３図及び第４図に示すように、オーバ
ーフロー溝３３がロアケース７におけるジャーナル支持
壁１５３の上端両側部に刻設される。したがって、連動
室３１内の油面が規定レベルを超えると、連動室３１内
の油はオーバーフロー溝３３を通してオイルパン９へ流
出する。

こうして油溜め３１ａに保たれる油面の規定レベルは、
大きな動力損失を招くことなくタイミングギヤ２４．２
５、並びにボールベアリング２２を適度に潤滑し得る程
度に設定される。

次にこの実施例の作用について説明する。

エンジン１の運転中、ピストン１８１．１８□が上死点
または下死点にくると、クランク軸１１のウェイｌ−２
０１，２０□は下向きまたは上向きになり、また両バラ
ンス軸１２．１２のウェイト２３．２３も下向きまたは
上向きになる。したがって、これらウェイト２０１，２
０□　；２３，２３による総合遠心力によってピストン
１Ｂ、、１８□系の往復質量による慣性力が消去される
。

次にクランク軸１１のクランク１’？、、１７□がシリ
ンダ２１，２□の軸線と直交する平面上にくると、クラ
ンク軸１１のウェイト２０．．２０２及びバランス軸１
２．１２のウェイト２３．２３も上記平面上にくるが、
前者のウェイ）２０゜２０−２と後者のウェイト２３．
２３とは互いに正反対の向きをとる。したがって、ウェ
イト２０＋、２０ｔの総合遠心力とウェイ１−２３．２
３の総合遠心力とが釣合い、偶力を発生させない。こう
してエンジン１の一次振動が防止される。

このようなバランサ付エンジンｌにおいて、アッパーケ
ース５、ロアケース７及びオイルパン９の三者を重合結
着してクランクケース１０を構成すると共に、アッパー
ケース５及びロアケース７に、クランク軸１１及びバラ
ンス軸１２．１２を挟持するジャーナル支持壁１４．．
１４□、１４；１５＋、１５□、１５．を形成したので
、これらジャーナル支持壁によってクランクケース１０
の剛性が強化される。

しかも両ケース５，７に支承されるバランス軸１２．１
２はオイルパン９よりも上方の位置を占めることになる
から、各バランス軸１２のウェイト２３が回転中にオイ
ルパン９の貯留潤滑油を撹拌して動力損失を招くことは
ない。

またクランク軸１１及び両バランス軸１２．１２間ゐ連
動機構２４は、両ケース５．７の対向面に形成された連
動室３１に収容されてその底部の油溜め３１ａに一部を
浸漬させるので、連動室３１がオイルパン９の上方に位
置を占めるも、連動機構２４を確実に潤滑することがで
きる。

尚、上記実施例ではバランス軸１２．１２をエンジンｌ
の一次振動を防止すべく構成したが、これを二次振動防
止用にすることもできる。

Ｃ１発明の効果 以上のように本発明によれば、シリンダブロックと一体
に形成されたアッパーケースと、このアッパーケースの
下端に結着されたロアケースと、このロアケースの下端
に結着されたオイルパンとからクランクケースを構成し
、アッパーケース及びロアケースには、クランク軸及び
バランス軸を回転自在に挟持するジャーナル支持壁と、
クランク軸及びバランス軸間の連動機構を収容すると共
に、底部を連動機構を潤滑するための油溜りとした連動
室とを形成したので、クランク軸及びバランス軸の支持
のためのジャーナル支持壁によってクランクケースの剛
性を効果的に強化することができ、軽量且つ高剛性のク
ランクケースを得ることができる。しかも、バランス軸
とオイルパン内の貯留潤滑油との接触を避けつ一５連動
機構を確実に潤滑することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図はバラン
サ付エンジンの縦断正面図、第２図は第１図の■−■線
断面図、第３図は第１図のＩ−［線断面図、第４図は第
３図のＩＶ−ＩＶ線断面図である。 ツバ−ケース、７・・・ロアケース、９・・・オイルパ
ン、１０・・・クランクケース、１１・・・クランク軸
、１２・・・バランス軸、１４１〜１４３・・・アッパ
ーケースのジャーナル支持壁、１５、〜１５．・・・ロ
アケースのジャーナル支持壁、２４・・・連動機構、３
１・・・連動室、３１ａ・・・油溜め 特許出願人　　本田技研工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　クランク軸を収容、支持するクランクケースに、クラ
   ンク軸に連動するバランス軸を支承させた、バランサ付
   エンジンにおいて、シリンダブロックと一体に形成され
   たアッパーケースと、このアッパーケースの下端に結着
   されたロアケースと、このロアケースの下端に結着され
   たオイルパンとからクランクケースを構成し、アッパー
   ケース及びロアケースには、クランク軸及びバランス軸
   を回転自在に挟持するジャーナル支持壁と、クランク軸
   及びバランス軸間の連動機構を収容すると共に、底部を
   連動機構を潤滑するための油溜りとした連動室とを形成
   したことを特徴とする、バランサ付エンジン。