JPH0260586A - カルスの固定化方法及びこれに用いる生物化学反応装置 - Google Patents
カルスの固定化方法及びこれに用いる生物化学反応装置Info
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- JPH0260586A JPH0260586A JP63210439A JP21043988A JPH0260586A JP H0260586 A JPH0260586 A JP H0260586A JP 63210439 A JP63210439 A JP 63210439A JP 21043988 A JP21043988 A JP 21043988A JP H0260586 A JPH0260586 A JP H0260586A
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Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は中空糸表面への植物細胞の効率的な固定化を促
すカルスの固定化方法及びこれに用いるバイオリアクタ
ーに関する。
すカルスの固定化方法及びこれに用いるバイオリアクタ
ーに関する。
従来、中空糸を用いた培養法は、中空糸の外側に培養液
と遊離細胞を供給し、液体状態で増殖させるものであっ
た。中空糸外側に空気を供給して気相でカルスを増殖さ
せるためには、細胞を中空糸表面に付着固定させる必要
がある。中空糸表面への植物細胞の固定化は固定化担体
を用いて行われている。
と遊離細胞を供給し、液体状態で増殖させるものであっ
た。中空糸外側に空気を供給して気相でカルスを増殖さ
せるためには、細胞を中空糸表面に付着固定させる必要
がある。中空糸表面への植物細胞の固定化は固定化担体
を用いて行われている。
固定化担体を使用する方法では充分な細胞が固定化され
ず無駄になる細胞があった。また、固定化担体を中空糸
表面に固定させる操作が煩雑である上、固定化担体が中
空糸の目づまりの原因となり、培養液の連続供給ができ
なくなることもあった。
ず無駄になる細胞があった。また、固定化担体を中空糸
表面に固定させる操作が煩雑である上、固定化担体が中
空糸の目づまりの原因となり、培養液の連続供給ができ
なくなることもあった。
本発明は固定化担体を使用することなく中空糸表面に細
胞を付着させ、カルスを増殖させる方法を提供すること
を目的とし、その構成は、培養液を供給する多数の中空
糸を配設した反応管に、植物細胞と培養液を供給し、空
気を供給しながら一定期間培養した後、細胞を残して培
養液のみを排出して水位を低下させ、再び空気を供給す
る操作を繰返すことを特徴とし、更に、多数の中空糸を
配設し、下部に空気供給口を開口し上部に空気排出口を
設けた反応管下部に、植物細胞を通過させないフィルタ
ーを設けた培養液排出装置を設けると共に、中空糸に培
養液を供給する培養液供給装置を設けたことを特徴とす
る。
胞を付着させ、カルスを増殖させる方法を提供すること
を目的とし、その構成は、培養液を供給する多数の中空
糸を配設した反応管に、植物細胞と培養液を供給し、空
気を供給しながら一定期間培養した後、細胞を残して培
養液のみを排出して水位を低下させ、再び空気を供給す
る操作を繰返すことを特徴とし、更に、多数の中空糸を
配設し、下部に空気供給口を開口し上部に空気排出口を
設けた反応管下部に、植物細胞を通過させないフィルタ
ーを設けた培養液排出装置を設けると共に、中空糸に培
養液を供給する培養液供給装置を設けたことを特徴とす
る。
本発明は、中空糸の間隙を充填した培養液と植物細胞と
の間にフィルターで口過した空気を供給することにより
、細胞を撹拌し気相の空気を供給すると共に、中空糸表
面への細胞の付着を促進させる。ある程度付着した後、
フィルター付の培養液排出装置から培養液のみを抜出し
て水位を低下させることにより、気液の界面に浮遊して
いる細胞を中空糸の表面に積極的に付着させる。しかる
後、エアーフィルターから空気の供給を続けて培養する
。この操作を数回繰返すことにより段をなしてカルス細
胞が成長し、担体を用いなくとも効率的にカルス細胞を
中空糸に固定することができる。
の間にフィルターで口過した空気を供給することにより
、細胞を撹拌し気相の空気を供給すると共に、中空糸表
面への細胞の付着を促進させる。ある程度付着した後、
フィルター付の培養液排出装置から培養液のみを抜出し
て水位を低下させることにより、気液の界面に浮遊して
いる細胞を中空糸の表面に積極的に付着させる。しかる
後、エアーフィルターから空気の供給を続けて培養する
。この操作を数回繰返すことにより段をなしてカルス細
胞が成長し、担体を用いなくとも効率的にカルス細胞を
中空糸に固定することができる。
また、カルス細胞の乾燥を防ぎ、かつ栄養供給のために
培養液を中空糸の一方から供給する。水位調整のために
排出した培養液は培養液槽に貯え、中空糸の一方から中
空糸に供給し、中空糸の他方から排出した栄養液も同じ
く培養液槽に貯えて循環使用する。
培養液を中空糸の一方から供給する。水位調整のために
排出した培養液は培養液槽に貯え、中空糸の一方から中
空糸に供給し、中空糸の他方から排出した栄養液も同じ
く培養液槽に貯えて循環使用する。
第1図は本発明の1実施例を示す説明図である。
lは反応管であり、内部に多数の中空糸2を反応管1の
長さ方向に配設しである。中空糸は多孔質であれば特に
限定はないが、本実施例においてはバインダーとしてポ
リスルホンを用いこれに対し40重量%のセライトを配
合した中空糸を用いた。
長さ方向に配設しである。中空糸は多孔質であれば特に
限定はないが、本実施例においてはバインダーとしてポ
リスルホンを用いこれに対し40重量%のセライトを配
合した中空糸を用いた。
この中空糸は細胞との親和性が大きく、特に優れた素材
である。
である。
3は先端にエアーフィルター4を設けた空気供給管であ
り、ポンプ5aにより空気を供給される。
り、ポンプ5aにより空気を供給される。
エアーフィルター4は細菌は勿論、空気中の塵埃も通過
させない連続気泡を有する素材がよく、好ましくは連続
気泡を有するセラミックスが使用される。6は植物細胞
を懸濁させた培養液を入れる細胞槽であり、ポンプ5b
、バルブ7aを介して反応槽1内ににんじんカルス細胞
の懸濁液300m1 (細胞濃度I X 10 ’ c
ells /ml)を供給した。
させない連続気泡を有する素材がよく、好ましくは連続
気泡を有するセラミックスが使用される。6は植物細胞
を懸濁させた培養液を入れる細胞槽であり、ポンプ5b
、バルブ7aを介して反応槽1内ににんじんカルス細胞
の懸濁液300m1 (細胞濃度I X 10 ’ c
ells /ml)を供給した。
次いでポンプ5aを駆動して反応管1内にフィルターを
介して空気を供給し、細胞を撹拌して中空糸2への吸着
を促進させた。8は供給した空気の排出口であり、反応
管の上部に設けた。この状態で3〜4日培養すると撹拌
されている細胞の一部が中空糸表面に吸着し増殖し始め
た。
介して空気を供給し、細胞を撹拌して中空糸2への吸着
を促進させた。8は供給した空気の排出口であり、反応
管の上部に設けた。この状態で3〜4日培養すると撹拌
されている細胞の一部が中空糸表面に吸着し増殖し始め
た。
9は培養液排出装置であり、反応管下部に設けた水位調
整口10、細胞フィルター1)、バルブ7b及びポンプ
5cが順次連結し、細胞を残して培養液のみを排出して
培養液槽12に貯える。この操作を行うと水位が低下し
、この際、液体と気体の界面で浮遊している細胞が優先
的に中空糸2に吸着される。1回の水位を下げる操作で
カルス細胞は数mm成長した。この操作を数回繰返して
効率的なカルスの育成を行った。
整口10、細胞フィルター1)、バルブ7b及びポンプ
5cが順次連結し、細胞を残して培養液のみを排出して
培養液槽12に貯える。この操作を行うと水位が低下し
、この際、液体と気体の界面で浮遊している細胞が優先
的に中空糸2に吸着される。1回の水位を下げる操作で
カルス細胞は数mm成長した。この操作を数回繰返して
効率的なカルスの育成を行った。
13は中空糸に培養液を供給する培養液供給口であり、
反応管の最下端に設け、培養液槽I2がらポンプ5d、
バルブ7cを介して中空糸に培養液を供給した。14は
培養液排出口であり、培養液槽12に連結し、培養液を
循環して使用した。
反応管の最下端に設け、培養液槽I2がらポンプ5d、
バルブ7cを介して中空糸に培養液を供給した。14は
培養液排出口であり、培養液槽12に連結し、培養液を
循環して使用した。
中空糸1から浸出する培養液によりカルスに栄養と適度
の水分が供給された。
の水分が供給された。
培養液としては特に限定はないが、Murashige
& Skoog培地が一般に使用され、更に植物ホルモ
ン、シュークロース、塩酸チアミンなどのカルス培養に
一般に使用される成分を添加することが好ましい。本実
施例においては、上記Murashige &Skoo
g培地に、 ミオイノシトール 100mg/A’塩
酸チアミン 0.1mg/j2
グリシン 2mg/Jジュ
ークロース 30g//!植吻ホ
ルモンとして、 2.4D(2,4ジクロロフエノキシ酢酸)1mg/j
2カイネチン 1)IIg/
lを添加した培養液を使用し、最初に供給する細胞懸濁
液にも同一培養液を用いた。
& Skoog培地が一般に使用され、更に植物ホルモ
ン、シュークロース、塩酸チアミンなどのカルス培養に
一般に使用される成分を添加することが好ましい。本実
施例においては、上記Murashige &Skoo
g培地に、 ミオイノシトール 100mg/A’塩
酸チアミン 0.1mg/j2
グリシン 2mg/Jジュ
ークロース 30g//!植吻ホ
ルモンとして、 2.4D(2,4ジクロロフエノキシ酢酸)1mg/j
2カイネチン 1)IIg/
lを添加した培養液を使用し、最初に供給する細胞懸濁
液にも同一培養液を用いた。
カルス吸着後は反応管内の培養液を水位調整口10から
全部排出し、気相中でカルス培養を行なった。したがっ
て空気供給管3からの空気供給は不要であ、夫。
全部排出し、気相中でカルス培養を行なった。したがっ
て空気供給管3からの空気供給は不要であ、夫。
本発明によるグルコースの消費速度を測定し、従来法(
中空糸を配設した本実施例と同一の反応管において細胞
を液相で培養する方法)におけるグルコース消費と比較
し第2図に示した。グルコース測定は酵素を用いた比色
定量により市販の測定機を用いて測定した。
中空糸を配設した本実施例と同一の反応管において細胞
を液相で培養する方法)におけるグルコース消費と比較
し第2図に示した。グルコース測定は酵素を用いた比色
定量により市販の測定機を用いて測定した。
本発明により担体を使用することなく植物細胞を中空糸
に効率的に付着させ、カルス付着後は気相で高密度に植
物細胞を連続的に培養することができる。
に効率的に付着させ、カルス付着後は気相で高密度に植
物細胞を連続的に培養することができる。
第1図は本発明の実施例を示す説明図であり、第2図は
グルコースの消費速度を示すグラフである。 図面中、符号 lは反応管、2は中空糸、3は空気供給管、4はエアー
フィルター 5はポンプ、6は細胞槽、7はバルブ、8
は空気排出口、 9は培養液排出装置、10は水位調整口、1)は細胞フ
ィルター、12は培養液槽、I3は培養液供給口、I4
は培養液排出口である。 特許出願人 エヌオーケー株式会社 代理人 弁理士 吉 1)俊 夫 (外1名) 日
グルコースの消費速度を示すグラフである。 図面中、符号 lは反応管、2は中空糸、3は空気供給管、4はエアー
フィルター 5はポンプ、6は細胞槽、7はバルブ、8
は空気排出口、 9は培養液排出装置、10は水位調整口、1)は細胞フ
ィルター、12は培養液槽、I3は培養液供給口、I4
は培養液排出口である。 特許出願人 エヌオーケー株式会社 代理人 弁理士 吉 1)俊 夫 (外1名) 日
Claims (2)
- (1)培養液を供給する多数の中空糸を配設した反応管
に、植物細胞と培養液を供給し、空気を供給しながら一
定期間培養した後、細胞を残して培養液のみを排出して
水位を低下させ、再び空気を供給する操作を繰返すこと
を特徴とするカルスの固定化方法。 - (2)多数の中空糸を配設し、下部に空気供給口を開口
し上部に空気排出口を設けた反応管下部に、植物細胞を
通過させないフィルターを設けた培養液排出装置を設け
ると共に、中空糸に培養液を供給する培養液供給装置を
設けたことを特徴とするバイオリアクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63210439A JP2709479B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | カルスの固定化方法及びこれに用いる生物化学反応装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63210439A JP2709479B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | カルスの固定化方法及びこれに用いる生物化学反応装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0260586A true JPH0260586A (ja) | 1990-03-01 |
JP2709479B2 JP2709479B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=16589349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63210439A Expired - Lifetime JP2709479B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | カルスの固定化方法及びこれに用いる生物化学反応装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709479B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100369823C (zh) * | 2002-11-18 | 2008-02-20 | 日本碍子株式会社 | 净水器及其安装装置 |
JP2011103882A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Shuhei Nakaji | 細胞培養装置、細胞培養方法および細胞培養用プログラム |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP63210439A patent/JP2709479B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100369823C (zh) * | 2002-11-18 | 2008-02-20 | 日本碍子株式会社 | 净水器及其安装装置 |
JP2011103882A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Shuhei Nakaji | 細胞培養装置、細胞培養方法および細胞培養用プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2709479B2 (ja) | 1998-02-04 |
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