JPH026057A - ガスシールドアーク立向自動溶接法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガスシールドアーク立向自動溶接法に関する。

〔従来の技術〕

溶接構造物における立向き継手に適用される溶接法の一
つに消耗電極式ガスシールドアーク自動溶接法がある。

この溶接法は、第３図水平断面図及び第４図ＩＶ−ＩＶ
縦断面図に示すように、被溶接材ｏｉの板厚が比較的厚
く、かつ開先中もカスノズル０３径より小さく、開先奥
側の溶接時にノズル０３開先内に挿入不可能な場合等に
使用される。

こ＼で、０１は被溶接材、０２は裏当て材、０３は溶接
トーチの一部であるガスノズル、０４はガスノズル０３
の一部である内ガスノズル、０５はガスノズル０３の一
部である外ガスノズル、０６は溶接チップ、０７は溶接
ワイヤ、０８は溶接アーク、０９は溶接ビードであり、
破線矢印はシールドガスの流れ、実線矢印は大気の流れ
、をそれぞれ示す。

上図において、図示されていないカス送給装置によりて
溶接トーチ先端のガスノズル０３に導かれたＣＯ２又は
Ａｒ等のシールドガスは、そ゛れぞれ内ガスノズル０４
及び外ガスノズル０５の先端からアーク発生点の周囲に
噴出され、アーク部０８を大気から遮断状態に保ち、図
示されていないワイヤ送給装置によりて溶接ワイヤ０７
が連続的に溶接部へ送給されて溶接が矢印方向に進行し
てゆく。

〔発明が解体しようとする課題〕

この種のガスシールドアーク溶接において、溶接結果を
最も大きく左右するのはシールド状態の良否であり、ガ
スノズルを開先内に挿入できないような開先形状の場合
、しかも被溶接材の板厚が厚い場合、ノズル０３先端か
らアーク点０８までの距離が大きくなって通常の一重シ
ールド方式では完全なシールド効果が得られなくなる。

このため、比較的厚板の狭開先溶接では一般に二重又は
三重シールド方式を採用し、ガス流量も一重シールド方
式の場合と比べて多めの条件が採用されている。

ところで、立向き溶接の場合、第４図において、アーク
熱によって加熱されたガスは体積膨張し、軽くなって破
線矢印に示すように、上方へ流れるため、開先下側の大
気を吸込み易くなり、開先内ではあたかも煙突効果に似
て、シールドガスの上昇気流に誘引されて大気の巻込み
が実線矢印に示すように一段と激しくなる。

このような大気の巻込みは気孔の発生原因となるばかり
でなく、溶融金属が酸化あるいは窒化されるため溶金の
なじみも阻害されて、融合不良等の溶接欠陥も発生しや
すくなるから、良好な溶接品質を確保するために、この
ような下方からの大気の巻込みを防止することが重要と
なる。

本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、シ
ールドガスの上昇気流に誘引されて発生する空気の巻込
み流を防止して良好な溶接品質を確保する消耗電極式ガ
スシールドアータ立向自動溶接法を提供することを目的
とする。

〔課゛題を解決するための手段〕

そのために、本発明は、開先を有する突合せ継手の立向
溶接において、アーク近傍をシゴルドするためのガスと
は別に、開先内で下方向へガスを噴流しながら溶接を行
なうことを特徴とする。

〔作　用〕

このような構成により、溶接ノズル下端に設けられたガ
ス導入管からの噴出ガスによって、下方からの空気の巻
き込みを防止することができる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面について説明すると、第１図は
その水平断面図、第２図は第１図の■−■に沿った縦断
面図゛である。

本発明では溶接時にアーク近傍で発生する上昇気流によ
る下方からの大気の巻込みを防ぐため、上図に示すよう
にシールドノズル３の下方に専用のガス導管１０を設け
、この導管１０に明けられた複数個のガス噴出孔１１か
らガスを下方向に流しながら溶接を行うようにする。

不法の採用により、例えばアルミ合金のように高いシー
ルド性能が要求されるような材料においても良好な溶接
結果が得られることを確認された。

〔発明の効果〕

このような方法によれば、溶接時に発生する上昇気流と
反対方向に溶接ノズル下端に設けたガス導管からガスを
噴出することによって、下方からの大気の巻き込みを防
止するので、下記の効果が奏せられる。

（１）厚板狭開先立向き自動溶接の継手品質を大巾に改
善することができる。

（２）溶接欠陥の発生を皆無にしたことにより、手直し
工数が低減する。

（３）手直し工事を低減したことにより、溶接能率が改
善され、工期の短縮可能となる。

要するに本発明によれば、開先を有する突合せ継手の立
向溶接において、アーク近傍をシ、−ルドするためのガ
スとは別に、開先内で下方向へガスを噴流しながら溶接
を行うことにより、シールドガスの上昇気流に誘引され
て発生する空気の巻込み流を防止して良好な溶接品質を
確保する消耗電極式ガスシールドアーク立向自動溶接法
を得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す水平断面図、第２図は
第１図の■−■に沿った縦断面図である。 第３図は公知の消耗電極式ガスシールドアータ立向自動
溶接法を示す水平断面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ
に沿った縦断面図である。 １・・被溶接材、２・・裏当て材、３・・ガスノズル、
４・・内ガスノズル、５・拳外ガスノズル、６・・溶接
チップ、７・・溶接ワイヤ、８・・溶接アーク、９・・
溶接ビード、１０・・導管、１１・・カス噴出孔

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 開先を有する突合せ継手の立向溶接におい て、アーク近傍をシールドするためのガスとは別に、開
   先内で下方向へガスを噴流しながら溶接を行なうことを
   特徴とするガスシールドアーク立向自動溶接法。