JPH0259675B2

JPH0259675B2 -

Info

Publication number: JPH0259675B2
Application number: JP58068691A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Kondo
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1983-04-18
Filing date: 1983-04-18
Publication date: 1990-12-13
Also published as: JPS59193687A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は一般に信号周波数の不所望なゆらぎ
（時間軸変動成分）を持つたビデオ信号処理装置
に関するもので、特に基準信号成分を含んだ色信
号成分と輝度信号成分とからなり、その輝度信号
成分の周波数帯域の一部分において輝度信号成分
と色信号成分とが間挿関係にあるような合成カラ
ービデオ信号をテレビジヨン標準信号に変換する
装置に関するものである。

この発明の装置を適用して特に有利な例は円盤
型ビデオデイスク用プレーヤのようなビデオデイ
スク用再生装置である。

従来例の構成とその問題点このようなビデオデイスクプレーヤにおいて
は、デイスクの適正回転速度の誤差や変動、また
レコード回転中心に対するその情報トラツクの偏
心やレコード表面の反りのような要因によつて、
デイスク信号トラツクと信号変換装置（たとえば
ピツクアツプ）との間の相対速度が周期的に変動
する。これが復調された信号周波数にデイスク回
転数とその高調波に相当する頻度で繰り返えされ
る周波数変換の要因となる。この変動の程度はデ
イスクを回転せしめるモータの回転精度の改善や
ピツクアツプとデイスクの相対速度を一定にする
ようにピツクアツプをトラツク方向に動かし制御
する事によつて小さくはなされるが充分ではな
く、なおも復調された合成ビデオ信号周波数には
不所望な周波数のゆらぎが残る。この不所望な周
波数のゆらぎがある場合にはプレーヤ再生回路内
のくし型波器において問題となる。たとえば
VHD方式ビデオデイスク信号変換方式において
は、色信号成分は輝度信号の帯域内（たとえば
3.1MHz以内）に、その色副搬送周波数をそのビ
デオ信号に関連する線周波数（_Hと呼ぶ）の整数
倍からずらした周波数、すなわち色副搬送波周波
数を線周波数の325／２倍、2.5568179MHzに選
び、輝度信号成分と間挿関係にあるように合成さ
れている。

上記合成カラービデオ信号フオーマツトから標
準テレビジヨン信号に変換する再生装置ではくし
型波器を用いて色信号成分と輝度信号成分とを
分離するのが良い。但し記録再生装置において、
固定遅延時間を持つ遅延線を用いる場合には復調
された合成カラービデオ信号の前述の原因による
周波数誤差が輝度信号成分と色信号成分との分離
を阻害することがある。

特開昭52−83026号にはいわゆるCCD（電荷結
合装置）型の１つであるクロツク制御遅延線を用
いるくし型波器が記録再生方式における上述の
くし型波器の機能に適するものとして開示され
ている。上記公開特許の構成におけるCCD装置
の遅延は位相固定ループの発振器から得られる信
号に応じて制御される。その位相固定ループは上
記公開特許において色同期バーストとして開示さ
れているビデオデイスクレコードから復調された
信号から検出された基準信号成分の周波数変動に
追随する。従つてレコード再生過程で、たとえば
色同期信号の周波数（sc₁RCA方式では
1.534091MHz）が上向きのある百分率のずれをも
たらすような時間ベースの誤差が生ずると上述の
位相固定ループ内の発振器の制御系はその周波数
誤差分だけ発振周波数を増加させる。CCD遅延
線に与えるクロツクは前記発振器の出力であるの
で、クロツク周波数は高くなり、CCD遅延時間
は短かくなる。この短かくなつた遅延量は前記百
分率だけ上向きにずれた線周波数に相当する周波
数の１周期に等しくなる。従つて遅延線の入力，
出力両信号の組み合せを利用する２つのくし型
波器の特性は同様な割合でそれぞれの応答の山と
谷とが周波数の高い方へずれる。基準信号成分の
周波数の下向きのずれがある場合には、当然これ
に対応する山と谷の周波数のずれも下向きであ
る。すなわち上述の構成の動作としてくし形波
器で達成される輝度信号成分と色信号成分の分離
効率はレコード再生過程で生じる時間ベースの誤
差に事実上左右されないものとなる。

しかし前記公開特許の第１図に示す構成では、
復調された合成カラービデオ信号の色同期バース
トに位相ロツクする位相固定ループとともに、色
信号成分をNTSC標準信号における通常の色副搬
送波周波数の位置へ周波数変換させるために、基
準信号（sc3.579545MHz）と位相比較する別の
位相固定ループが必要であり、回路が複雑となる
欠点を有する。

発明の目的本発明は、時間軸変動成分の補正特性を劣化せ
しめることなく、位相固定ループを１つ減少せし
めて、構成を簡単にせんとするものである。

発明の構成本発明は所定の周波数帯域を占める輝度信号と
その周波数帯域の一部分において前記輝度成分と
間挿関係にあり、かつ色同期信号を含むクロミナ
ンス成分とを含む周波数変動を伴う合成カラービ
デオ信号を受信する受信手段と、この受信手段の
出力の合成カラービデオ信号に含まれる色同期信
号に位相同期し、その色同期信号の周波数変動に
応動した連続した信号を発生する信号発生手段
と、上記受信手段に結合され上記合成カラービデ
オ信号に前記信号発生手段の信号によつて制御さ
れる遅延を与える可制御遅延手段と、この遅延手
段及び上記受信手段から供給される信号を減算的
に組み合わせる第１のくし型波手段と、上記遅
延手段と上記受信手段とから供給される信号を加
算的に組み合せる第２のくし型波手段と、一定
の基準信号を発生する基準周波数発生手段と、そ
の基準周波数発生手段の出力と上記信号発生手段
の出力とをヘテロダインして和周波数成分の信号
を取り出す第１の周波数変換手段と、その第１の
周波数変換手段によつて取り出された出力と上記
第１のくし型波手段によつて分離された色信号
成分とをヘテロダインしてその差周波数成分の信
号を取り出す第２の周波数変換手段と、その第２
の周波数変換手段の出力と前記第２のくし型波
手段の出力とを加算する加算手段とを含むことを
特徴とするビデオ信号処理装置である。

実施例の説明図に本発明の一実施例をブロツクダイアグラム
で示す。ビデオデイスクプレーヤ１ではデイスク
２が回転させられ、信号ピツクアツプアーム構体
３がデイスクを横切るようにレコードの半径方向
に移動させられると、デイスク２のらせん状の情
報トラツクに記録されているカラー画像情報が信
号ピツクアツプアーム３を通じて再生される。ピ
ツクアツプアーム３は信号処理回路４の入力部に
接続される。この回路４はピツクアツプによつて
取り出されたたとえば周波数変調された画像信号
を、復調して合成カラービデオ信号を取り出すも
のである。信号処理回路４からの合成カラービデ
オ信号はたとえばVHD方式ビデオデイスク信号
変換方式フオーマツトにのつとり3.1MHzまでの
輝度信号成分と、色副搬送周波数（sc₂）がその
ビデオ信号の線周波数の325／２倍に変換され、
その周波数を中心として±500KHzに広がる側帯
波を持つ色信号成分を持つている。この成分カラ
ービデオ信号には在来の同期パルスと水平消去期
間のバツクポーチ部分に現われる色副搬送周波数
（sc₂）の色同期バースト信号も含まれている。
なおこの復調された合成カラービデオ信号は前述
のようにモータの回転誤差やデイスクの偏心、そ
り等の原因によつて合成カラービデオ信号周波数
に不所望なゆらぎが現われる。

信号処理回路４の合成カラービデオ信号は同期
分離回路５に与えられ、合成カラービデオ信号か
ら水平同期パルスを抽出する。この抽出された水
平同期パルスはゲートパルス発生器６に入力され
て、水平同期パルスに適当な遅延を与えて水平消
去期間のバツクポーチ部分に挿入されている色同
期バースト信号と一致するタイミングをもつゲー
トパルスを発生する。ゲートパルス発生器６から
のゲートパルス出力はバーストゲート８に与えら
れる。バーストゲート８は合成カラービデオ信号
より帯域波器７（BPFと呼ぶ）で抜きとられ
たクロミナンス信号より色同期バースト信号を選
択的に出力部へ送る働きを持つ。バーストゲート
８の出力に現われる色同期バースト信号は位相比
較器９へ入力され電圧制御発振器１０（VCO）
の制御入力端子に与えられVCO１０の発振を制
御する。このVCO１０の発振周波数は色同期バ
ースト信号の名目周波数（すなわち時間ベースで
の誤差の全く存在しないときの再生された色副搬
送周波数sc₂₂.5568179MHz）の近傍に選ばれる。
この位相比較器９への２つの入力間の位相関係が
所定条件から外れるとこの位相比較器９は１つの
誤差電圧信号を発生しVCO１０の動作周波数の
制御に与えられる。この制御の向きは比較器９へ
の２つの入力の位相関係の所定条件からの外れに
対抗する向きである。すなわち、VCO１０は合
成カラービデオ信号の色同期信号の周波数の変動
（±Δ）と一致した連続信号（sc₂±Δ）を発生
する事となる。VCO１０の出力の１つはクロツ
ク制御される遅延線１３のクロツク動作の制御に
用いられる。この可制御遅延線１３はたとえば電
荷結合素子の１つである埋め込みチヤンネル型の
CCD遅延線を使用する。この制御の目的でVCO
の周波数は逓倍器１１によつて整数倍（たとえば
４倍）されクロツクドライバ１２に与えられる。
クロツクドライバ１２ではクロツク信号を互いに
180度の位相差をもつ２つのクロツクパルスに分
割してCCD遅延線１３のクロツク入力端子のそ
れぞれに与えられる。CCD１３の入力部には信
号処理回路４からの合成カラービデオ信号が与え
られる。

CCD１３の中を通過するのに要する時間はそ
の装置に含まれる電荷転送素子の数に比例し、か
つクロツクドライバ１２により与えられるパルス
のクロツク周波数に逆比例する。CCD１３の電
荷転送素子数はVCO１０が名目発振周波数で発
振しているときに、CCD１３で線周波数（_H
15.734264KHz）の１周期に相当する遅延が与え
られるように選定されている。転送される間に遅
延を与えられた複合ビデオ信号はCCD１３の出
力部から出力され、CCD１３の入力信号と加算
器１４で加算され輝度くし形波器２９を形成
し、合成カラービデオ信号から輝度成分の分離を
行なう。すなわちこの輝度くし形波器の周波数
応答特性は線周波数の半分の偶数倍の各位置に応
答の山を、また線周波数の半分の奇数倍の各位置
に応答の谷をもつ。また複合ビデオ信号は反転器
１５に入力され極性を反転させられて加算器１６
でCCD１３の出力信号と加算されて色くし形
波器３０を形成する。この色くし形波器３０の
周波数応答特性は線周波数の半分の奇数倍の各位
置に応答の山を、また線周波数の半分の偶数倍の
各位置に応答の谷を持つ。

デイスク再生の過程で色同期バースト信号sc₂
が上向きのずれΔを生じさせる時間ベースの誤
差が生じている時を考えると、この合成カラービ
デオ信号は正規の線周波数の（sc₂＋Δ）／sc₂
倍の線周波数を持ち、輝度信号成分はその線周波
数の半分の偶数倍の各位置に分布し、また色信号
はsc₂＋Δを中心としてその線周波数の半分の
奇数倍の各位置に±500KHzの範囲で分布してい
る。VCO１０は色同期バースト信号と位相ロツ
クするのでsc₂＋Δなる周波数を発生し、その
出力をCCDに与える。CCDではクロツク周波数
に逆比例する遅延を与えるので遅延時間はその分
短かくなり、正規の１水平期間のsc₂／（sc₂＋
Δ）倍となる。すなわち、２９で構成される輝
度くし形波器の特性は正規の線周波数の（sc₂
＋Δ）／sc₂倍の線周波数の半分の偶数倍の各
位置に応答の山を持ち、同じくその線周波数の半
分の奇数倍に応答の谷を持つ特性となり、上記上
向きの時間ベースの誤差を持つた合成カラービデ
オ信号からちようど輝度成分を分離するように動
作する事となる。また色クシ形波器３０の特性
も同様にして正規の線周波数の（sc₂＋Δ）sc₂
倍の線周波数に対してその半分の奇数倍の各位置
に応答の山を持ち、同じくその線周波数の半分の
偶数倍の各位置に応答の谷を持つ特性となり、上
記合成カラービデオ信号においてちようと色信号
成分を分離するように動作する。色同期バースト
sc₂が下向きのずれがある時は、当然対応する特
性の山と谷の周波数のずれも下向きとなり同様に
して輝度信号と色信号が正確に分離される。すな
わち信号処理回路１０より出力される合成カラー
ビデオ信号に時間ベースのゆらぎがあつても、く
し形波器２９及び３０によつて正確に輝度信号
と色信号が分離される事となる。

輝度くし形波器１４の出力は遅延回路１７を
経て、加算器１９に入力されて色くし形波器３
０の出力に接続された低域波器（LPFと呼ぶ）
１８の出力と加算される。この加算処理は輝度く
し形波器の出力に垂直に細部に関する輝度情報
を補う働きを持つ。ここに挿入される遅延手回路
１７はそれぞれの成分が正しい位相関係で組み合
わされるようにするために、波器１８で与えら
れる遅れに適合した遅れを与えるものである。色
くし形波器３０の出力は帯域波器２１にも与
えられる。この帯域波器２１は色信号成分
（sc₂±500KHz）を抜きとる働きをする。また基
準信号発生器２２によつてNTSCテレビジヨン信
号の色副搬送波（sc3.579545MHz）が発生され、
基準信号発生器の出力と前述のVCO１０との出
力が混合器２３によつてヘテロダインされその和
の周波数（約6.14MHz）が作られる。さらに混合
器２３の出力は帯域波器２４によつてその和の
周波数（約6.14MHz）が抜き取られて帯域波器
２１の出力の色信号成分と混合器２５でヘテロダ
インされ、帯域波器２６によつて混合器２５で
ヘテロダインされた差周波数成分、すなわち所望
の色副搬送周波数をもつ色信号（3.579545MHz＋
500KHz）が抜き取られる。

ここで信号処理回路４で出力される合成カラー
ビデオ信号の色同期バースト信号が上向きのずれ
Δをもつときについて考えると、VCO１０は色
同期バースト信号と位相ロツクするので色同期バ
ースト信号と同じ周波数（sc₂＋Δ）の連続信
号を発振する。またこのVCD１０の出力（sc₂
＋Δ）が基準信号周波数（sc）とヘテロダイン
して得られる和の周波数（sc＋sc₂＋Δ）と色
くし形波器３０の色信号成分（sc₂＋Δ）と
が混合器２５によつてヘテロダインされてその差
の周波数（sc）がとり出される。すなわち帯域
波器２６で抜きとられる色信号成分は周波数の
ゆらぎのない基準信号周波数（sc3.579545MHz）
を色副搬送周波数とする±500KHzの帯域をもつ
色信号となる。

さらにこの色信号は加算器２７で遅延回路２０
によつて色信号の系の遅延時間とタイミングを合
わされた輝度信号と加算されてNTSC標準テレビ
ジヨン信号となり、モニターテレビ２８に接続さ
れる。

発明の効果本発明は前述の従来例に対して、くし形分離の
特性や色信号のジツタ補正特性を低下させる事な
く、位相固定ループを１つ減ずる事ができ、再生
回路の大幅な簡略化をなし得る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明のビデオ信号処理装置の実施例
を含むレコード盤再生装置を示すブロツク図であ
る。１……ビデオデイスクプレーヤ、２……デイス
ク、３……ピツクアツプアーム、４……信号処理
回路、５……同期分離器、６……ゲートパルス発
生器、７……帯域波器、８……バーストゲー
ト、９……位相比較器、１０……電圧制御発振
器、１１……周波数逓倍器、１２……クロツクド
ライバ、１３……クロツク制御される可変遅延
線、１４……加算器、１５……反転器、１６……
加算器、１７……遅延回路、１８……低域波
器、１９……加算器、２０……遅延回路、２１…
…帯域波器、２２……基準水晶発振器、２３…
…混合器、２４……帯域波器、２５……混合
器、２６……帯域波器、２７……加算器、２８
……モニターテレビ、２９……第一のくし形波
器（輝度）、３０……第２のくし形波器（色）、
３１……周波数分周器、３２……バーストゲー
ト、３３……位相比較器、３４……電圧制御発振
器。

Claims

【特許請求の範囲】

１所定の周波数帯域を占める輝度信号成分とそ
の周波数帯域の一部分において前記輝度信号成分
と間挿関係にあり、かつ色同期信号を含む色信号
成分とを含む周波数変動Δを伴う合成カラービ
デオ信号を受信する受信手段と、この受信手段の
出力の合成カラービデオ信号に含まれる色同期信
号に位相同期し、その色同期信号の周波数変動
Δに応動して変動する連続した信号を発生する
信号発生手段と、上記受信手段に結合され上記合
成カラービデオ信号に前記信号発生手段の信号に
よつて制御される遅延時間を与える可制御遅延手
段と、この遅延手段及び上記受信手段から供給さ
れる信号を減算的に組み合わせて上記周波数変動
Δとほぼ等しい周波数変動を伴う色信号を取り
出す第１のくし型濾波手段と、上記遅延手段と上
記受信手段とから供給される信号を加算的に組み
合せて輝度信号を取り出す第２のくし型濾波手段
と、一定周波数の基準信号を発生する基準周波数
発生手段と、その基準周波数発生手段の出力と上
記信号発生手段の出力とをヘテロダインして和周
波数成分の信号を取り出す第１の周波数変換手段
と、その第１の周波数変換手段によつて取り出さ
れた出力と上記第１のくし型濾波手段によつて分
離された色信号とをヘテロダインしてその差周波
数成分により周波数変動の低減された信号を取り
出す第２の周波数変換手段とを含むことを特徴と
するビデオ信号処理装置。