JPH0259499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、例えば帳票に対するナンバリングデ
ータまたはポケツト選択データ等の付加データ処
理手段を備えた光学的文字読取装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

光学的文字読取装置（OCR）には、読取処理
後の帳票に対して、一定の形式で番号または文字
を印字する機能（以下ナンバリング機能と称す
る）または複数のポケツトから選択した所定のポ
ケツトに帳票を格納する機能（以下ポケツト選択
機能と称する）を有するものがある。ポケツト選
択機能とは、通常リジエクト用および正常用の２
個のポケツトにおいて、読取処理後の帳票をその
読取処理結果に応じてポケツトを選択して格納す
る機能である。

このように機能を有するOCRでは、読取処理
で得られた読取データおよびその帳票を対応させ
るためのデータ（付加データ）を作成する必要が
ある。この付加データは、読取データと共に
OCRの記憶装置に格納され、同時に例えばナン
バリングデータとして帳票に印字されることにな
る。このようなOCRは、例えば第１図に示すよ
うな構成からなる。即ち、帳票を読取る際、搬送
走査部１０および認識部１１等の動作は、読取・
走査制御部１２により制御される。一方、読取デ
ータ制御部１３は、読取・走査制御部１２から送
られる帳票の読取データを一時記憶しまたは加工
するために、メモリ１４および外部記憶装置（例
えば磁気デイスク装置１５）の記憶動作を制御す
る。

このようなOCRでは、まず読取データ制御部
１３から読取・走査制御部１２へ読取指令信号が
与えられる。これにより、読取・走査制御部１２
は、搬送走査部１０に帳票の搬送、走査指令信号
を出力する。搬送走査部１０は、帳票を所定の位
置に搬送し、光学的走査を行なつて帳票上の文字
パターン（光電変換パターン）を出力する。認識
部１１は、搬送走査部１０で得られた文字パター
ンを認識処理しその認識結果である読取データを
読取・走査制御部１２に出力する。読取・走査制
御部１２は、読取データを読取データ制御部１３
に転送する。読取データ制御部１３は、読取デー
タを検査しそれに対応するナンバリングデータを
作成する。この場合、メモリ１４を読取データお
よびナンバリングデータの一時記憶装置として使
用し、最終的に両者のデータを磁気デイスク１５
にフアイルする。読取データ制御部１３は、生成
したナンバリングデータおよび印字指令信号を読
取・走査制御部１２に転送する。これにより、読
取・走査制御部１２は、印字部１６に対して印字
動作指令および印字データ（即ち、ナンバリング
データ）を出力する。印字部１６は、読取処理さ
れた読取データに対応する帳票に対してナンバリ
ングデータを印字することになる。そして、読取
データ制御部１３は、次の帳票に読取指令信号を
出力することになり、以下同様の動作を繰返す。

このようにして、読取処理された帳票は、その
対応するナンバリングデータが印字される。同様
に、該当帳票の読取データが、ナンバリングデー
タと共に外部記憶装置（磁気デイスク１５）にフ
アイルされる。しかしながら、上記のような従来
の方式では、読取指令毎にナンバリングデータの
印字指令等が順次与えられるため、結果的に
OCRの読取処理速度が低下する欠点があつた。
これは、帳票がナンバリングデータを印字される
場合、帳票が印字位置まで搬送されて搬送停止
後、印字指令を一定の時間待つことになる場合が
多いからである。この場合、上記のようなポケツ
ト選択機能でも、同様にポケツト選択の指令待ち
により、OCRの読取処理速度が低下する欠点が
あつた。

〔発明の目的〕

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、
その目的は、ナンバリング機能およびポケツト選
択機能等の処理速度を向上して、帳票の読取処理
全体を高速に行なうことができる光学的文字読取
装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明では、ナンバリング機能およびポケツト
選択機能等に必要な付加データ作成機能を備えた
OCRにおいて、読取データ制御部は読取・指令
信号と共に付加データ生成に必要な初期データを
出力するように構成される。読取・走査制御部
は、初期データに基づいて付加データを作成しそ
の付加データと共に読取データの両者をメモリに
一時格納する。これにより、読取・走査制御部
は、メモリから付加データおよび読取データを読
出し、付加データによるナンバリング機能および
ポケツト選択機能等の動作を高速に行なうように
制御できるものである。

〔発明の実施例〕

以下図面を参照して本発明の一実施例について
説明する。第２図は本発明に係るOCRの構成を
示すブロツク図である。図中、２０は読取・走査
制御部で、搬送走査部１０、認識部１１および印
字部１６の各動作を制御し、搬送走査部１０によ
り走査される帳票に対応する付加データを作成す
る機能を備えている。２１は補助メモリで、読
取・走査制御部２０から出力される付加データお
よび認識部１１で認識された帳票上の読取データ
の両者を一時記憶する。２２は読取データ制御部
で、読取指令信号および付加データ作成に必要な
初期データを読取・走査制御部２０に転送する。
さらに、読取・走査制御部２０から転送される読
取データおよび付加データを外部記憶装置（磁気
デイスク１５）に格納するように制御する。な
お、他の構成は前記第１図と同様であるため、説
明を省略する。

このような構成において、その動作を説明す
る。まず、読取データ制御部２２は、読取指令信
号を読取・走査制御部２０に転送し、その指令信
号の転送前にナンバリング機能（即ち、付加デー
タ作成）に必要な初期データ（ナンバリングデー
タの初期値、桁数等）を転送する。この場合、読
取データ制御部２２は、通常オペレータの操作す
るキーボード等から各種の動作指令信号が与えら
れるように構成されている。読取・走査制御部２
０は、転送された初期データを一時補助メモリ２
１に格納し、さらに読取指令信号に基づいて搬送
走査部１０および認識部１１に対して動作指令信
号を出力する。これにより、搬送走査部１０は帳
票を所定の位置に搬送し、光学的に走査した後の
文字パターンを認識部１１に送る。認識部１１
は、文字パターンを認識しその結果を帳票上の読
取データとして読取・走査制御部２０に出力す
る。

読取・走査制御部２０は、補助メモリ２１に格
納した初期データに基づいて帳票に対応するナン
バリングデータ（付加データ）を作成し、読取デ
ータと共に補助メモリ２１に格納する。さらに、
制御部２０は、補助メモリ２１からナンバリング
データを読出し、印字部１６に対して動作指令信
号と共に出力する。同時に、補助メモリ２１から
読取データを読出し、ナンバリングデータを付加
して（第３図Ａに示すデータ）、読取データ制御
部２２に転送する。印字部１６は、印字位置に搬
送された帳票に対して、制御部２０から与えられ
たナンバリングデータを印字することになる。一
方、読取データ制御部２２は、制御部２０から転
送された読取データおよびナンバリングデータを
一時メモリ１４に格納し、読取データの検査等の
処理を行なう。そして、最終的な読取処理の答と
して、ナンバリングデータを付加した読取データ
（第３図Ｂに示すデータ）を外部記憶装置（磁気
デイスク１５）に格納する。

このようにして、読取処理が行なわれた帳票に
対して、その対応したナンバリングデータを印字
することができる。この場合、本発明では、読
取・走査制御部２０でナンバリングデータを作成
し、そのナンバリングデータを補助メモリ２１に
一時格納する。これにより、印字部１６には、読
取処理後の帳票が搬送されるタイミングに応じ
て、ナンバリングデータおよび印字部１６の動作
指令信号が送られることになり、高速にナンバリ
ング処理を行なうことができる。即ち、従来のよ
うな印字指令の待時間の発生を無くすことにな
り、搬送のタイミング等に適した印字動作（ナン
バリング処理）を確実に行なうことができる。

なお、上記実施例においては、ナンバリング処
理の場合について述べたが、これに限ることな
く、ポケツト選択処理の場合にも適用できる。こ
の場合には、読取・走査制御部２０は例えば認識
部１１での認識結果（リジエクトまたは正常）に
応じたポケツト選択に必要な付加データ（例えば
リジエクトが「１」で、正常が「０」）を作成す
る。この付加データは、例えば搬送走査部１０に
送られる。搬送走査部１０は、付加データに基づ
いて読取処理後の帳票を所定のポケツトに搬送す
ることになる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、ナンバリ
ング機能またはポケツト選択機能等の付加データ
処理手段を備えたOCRにおいて、付加データ処
理を帳票の搬送等に応じた適切なタイミングで行
なうことができ、その処理速度を大幅に向上する
ことができる。したがつて、帳票の読取処理全体
を高速に行なうことができ、OCR全体の処理効
率を向上することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のOCRの構成を示すブロツク図、
第２図は本発明の一実施例に係るOCRの構成を
示すブロツク図、第３図は第２図の動作を説明す
るための読取データの転送状態を示す図である。 １０……搬送走査部、１１……認識部、１２，
２０……読取・走査制御部、１３，２２……読取
データ制御部、１６……印字部、２１……補助メ
モリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 帳票を所定の位置に搬送しその帳票上を光学
   的に走査する搬送走査部と、この搬送走査部から
   出力される文字パターンを認識する認識部と、上
   記帳票を指示するための付加データ作成に必要な
   初期データを出力し上記認識部で認識された読取
   データに基づいて最終的な答を出力する読取デー
   タ制御部と、この読取データ制御部から出力され
   る初期データに基づいて付加データを作成しその
   付加データおよび上記認識部で認識された帳票上
   の読取データの両者を出力する読取・走査制御部
   と、この読取・走査制御部から出力される付加デ
   ータおよび読取データの両者を一時記憶するメモ
   リとを具備したことを特徴とする光学的文字読取
   装置。