JPH10240860A - 両面文字認識装置 - Google Patents

両面文字認識装置

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JPH10240860A
JPH10240860A JP9045841A JP4584197A JPH10240860A JP H10240860 A JPH10240860 A JP H10240860A JP 9045841 A JP9045841 A JP 9045841A JP 4584197 A JP4584197 A JP 4584197A JP H10240860 A JPH10240860 A JP H10240860A
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character recognition
image
unit
back surface
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JP9045841A
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English (en)
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Shinji Sase
慎治 佐瀬
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面読取りと文字認識を片面読取りと同等の
速度で処理する。 【解決手段】 表裏両面に文字情報が記録された用紙を
1枚ずつ給紙/搬送し、用紙の両面を順次光学的に走査
して、記録された文字情報の画像を読取る搬送走査部1
1と、搬送走査部11の読取った表面または裏面の画像
からそれぞれ必要なイメージを切り出し、互いに独立に
文字認識を行なう表面認識部12及び裏面認識部13
と、搬送走査部11、表面認識部12及び裏面認識部1
3に対して、連続給紙等の搬送制御、表面と裏面との整
合性チェック、画像操作および認識のタイミング制御を
行なう搬送制御部14と、表面認識部12及び裏面認識
部13の文字認識結果の内容についてそれぞれ論理チェ
ック、単語照合、格納するファイルの形式変換などの編
集処理を行なってハードディスク等の記憶媒体に格納す
る表面制御端末装置15及び裏面制御端末装置16とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙面に記載された
画像を光学的に読取る文字認識装置に関し、特に用紙類
の表裏両面の画像を同時に読取る両面文字認識装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】用紙類の表裏両面を利用することは、資
源保護、費用削減、省スペースなどのために、印刷機は
もとより、複写機やスキャナ等の分野においては広く普
及している。これに対応して、文字認識装置において
も、両面読取り機能が要求され、例えば特開平5−83
492号公報、特開平6−103406号公報、特開平
7−160805号公報等に開示されたように、表裏両
面を読み取って文字認識の処理を行なう機能を有する両
面文字認識装置が実用化されている。
【0003】これらの両面文字認識装置は、a)用紙を
読取り台上に搬送し、b)紙面を光学的に走査して画像
を光電変換して読取り、c)読取った画像のパターンを
所定の大きさに切り出した後、これを予め格納されたパ
ターン情報と対比して個々の文字を識別し、d)識別し
た文字の符号データを記憶部に格納、または外部に出力
するという動作を、用紙の表裏両面についてそれぞれ行
なうもので、互いに独立した画像の読取り部を備えて用
紙の両面を同時に読取って識別処理する高速のものと、
読取り部や文字識別処理部を簡略化して表面の読取り識
別処理を行なった後、用紙を反転する等して裏面の読取
り、識別処理を順次行なうコンパクトなものとがある。
【0004】図11は、従来例による装置構成(A)と
読取り識別処理のタイムチャート(B)で、光学系が表
面用112と裏面用114に分けられ、編集格納処理用
のパソコン等の端末装置3と識別部2とは表裏両面で共
用しており、用紙表面と裏面とを順次処理するものであ
る。
【0005】搬送部1は、用紙を1枚給紙し、先ずその
表面を光学的に走査しながら得られた画像情報を認識部
2に転送する。認識部2は、転送された用紙表面の画像
情報を入力した後、予め格納された参照パターン等を参
照して画像情報に対応する文字情報を抽出して文字の認
識処理を実行する。この認識部2による用紙表面の文字
認識処理の実行中は、搬送部1は用紙を裏面走査の直前
の状態で待機させており、表面の認識処理が終了してか
ら裏面の走査を開始して、得られた用紙裏面の画像情報
を認識部2に転送し、裏面の走査終了後その用紙を排出
する。
【0006】認識部2は、表面の認識処理の後、裏面の
画像情報を入力してその文字認識処理を実行し、表裏両
面の認識処理を終了してからその認識結果の文字情報を
端末装置3に転送する。端末装置3は、文字認識結果の
内容について、論理チェック、単語照合、格納するファ
イルの形式変換などの編集処理を行なってハードディス
ク等の記憶媒体に格納して1枚分の文字認識処理を終了
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、両面同時読取
りの文字認識装置は、表面と裏面の識別処理等の為に、
片面読取りの装置によって表面と裏面の片面ずつ2回読
取って処理するよりも長時間を必要とし、特に高速処理
を要求されるような分野では却って両面同時読取りの導
入が敬遠される場合が多い。
【0008】一方、1組の読取り部と文字識別処理部に
より読取りと識別処理とを1枚の用紙の表面と裏面ごと
に分けて順次行なうものは、装置の小型化には有効であ
るが、スループットの低下が著しいという問題点があ
る。
【0009】また、通常、文字認識装置の処理速度は、
スキャナー部分の光学系によるものの他、文字認識の速
度や、文字認識結果や画像情報をパソコン等の制御端末
装置に転送する速度、あるいはハードディスク等に格納
する速度により決定されることも多い。特に、今後はコ
ード化されていない画像情報を転送、格納する機会の増
加することが予想されるので、これらの問題の解決が重
要である。
【0010】また、通常の文字認識装置では、読取った
用紙に記載された帳票の種別情報を検出して、それ以降
の読取り領域の設定や認識処理の方法を決定する、異種
帳票の読取りの場合も多いが、このとき種別情報を誤読
するとその読取り結果の訂正には多大の労力を必要とす
るので、特に両面読取りの場合は異種帳票の読取りを行
なう場合の誤読防止手段が要望される。
【0011】本発明の目的は、上述の問題点を解消し
て、片面読取りと同等の処理速度で両面読取りをするこ
とができる両面文字認識装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の両面文字認識装
置は、用紙類を1枚ずつ給紙/搬送し、用紙類の表裏両
面を連続して順次光学的に走査する搬送走査手段と、搬
送走査手段の読取った表面または裏面の画像から必要な
イメージを切り出し、表面及び裏面についてそれぞれ互
いに独立に文字認識を行なう認識手段と、認識手段の文
字認識結果の内容について論理チェック、単語照合、格
納するファイルの形式変換などの編集処理を表面と裏面
についてそれぞれ別個に行なって記憶媒体に格納する制
御端末手段とを有する。
【0013】この認識手段は、表面の画像に対して文字
認識を実行してその結果を出力する表面認識部と、裏面
の画像に対して文字認識を実行してその結果を出力する
裏面認識部とからなり、制御端末手段は、前記表面認識
部の出力を入力して編集処理する表面制御端末装置と、
前記裏面認識部の出力を入力して編集処理する裏面制御
端末装置からなるのが好ましい。
【0014】または、認識手段が搬送走査手段の読取っ
た用紙の表面及び裏面の画像情報をそれぞれ認識に適し
た形式に変換して保持する表面及び裏面の2つの画像処
理部を含み、制御端末手段がこれら表面及び裏面の2つ
の画像処理部の保持する画像情報により表面と裏面につ
いてそれぞれ文字認識を行なって編集処理する表面及び
裏面の2つの認識端末装置とを有してもよい。
【0015】または、認識手段と制御端末手段の処理の
内、表面の画像についてこれらの処理を併せて行なう表
面認識端末装置と、裏面の画像について行なう裏面認識
端末装置とを有してもよい。
【0016】さらに、制御端末手段は、用紙類の各面に
記載された帳票種別を含む表面と裏面の区別を示す種別
組合せ情報を検出し、各用紙毎に前記認識手段の出力の
表面と裏面の整合を検証する手段を含むのが好ましい。
【0017】また、制御端末手段の一方の表面の処理手
段に当該両面文字認識装置の動作状態表示機能及び制御
指示入力機能を含むのがよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の代表的な実施例のブロッ
ク構成図、図2は図1の両面文字認識装置の動作のタイ
ムチャートである。
【0020】図1において、この両面文字認識装置は、
表裏両面に文字情報が記録された用紙を1枚ずつ給紙/
搬送し、用紙の両面を順次光学的に走査する搬送走査部
11と、搬送走査部11の読取った表面または裏面の画
像からそれぞれ必要なイメージを切り出し、公知の技術
により互いに独立に文字認識を行なう表面認識部12及
び裏面認識部13と、搬送走査部11、表面認識部12
及び裏面認識部13に対して、連続給紙等の搬送制御、
表面と裏面との整合性チェック、画像操作および認識の
タイミング制御を行なう搬送制御部14と、表面認識部
12及び裏面認識部13の文字認識結果の内容について
それぞれ論理チェック、単語照合、格納するファイルの
形式変換などの編集処理を行なってハードディスク等の
記憶媒体に格納する表面制御端末装置15及び裏面制御
端末装置16とからなる。搬送走査部11は、表面を走
査して画像を読取る表面光学系112と、裏面を走査し
て画像を読取る裏面光学系114とを有し、用紙の搬送
路には、給紙部と、表面光学系112及び裏面光学系1
14のそれぞれの直前と、用紙排出の分岐部115の直
前にそれぞれセンサa〜dが配置されている。これら各
部の個々の構成および動作は、それぞれ従来の文字認識
装置の要素技術により容易に実現可能である。
【0021】次に、この両面文字認識装置の動作につい
て図1乃至図3を参照して説明する。
【0022】まず、搬送制御部14の指示により搬送走
査部11が用紙を給紙して表面光学系112に搬送する
(ステップS1)。給紙の開始は、給紙部のセンサaの
用紙検出による自動給紙でも、不図示の開始スイッチ投
入でも、あるいは表面制御端末装置15の給紙開始キー
入力でもよい。また、給紙した用紙には、搬送制御部1
4によって自動的に生成された用紙固有の番号、以下用
紙番号と呼ぶ、が付与される。
【0023】搬送制御部14は、給紙した用紙の先端が
センサbの下を通過すると、表面認識部12の受信可能
か否かを問い合わせて受信可能状態を確認して、用紙番
号とともに表面走査開始を搬送走査部11と表面認識部
12に指示する(ステップS2)。表面認識部12が受
信可能状態でない場合は、搬送を停止して受信可能にな
るまで待機する。
【0024】搬送走査部11は、表面光学系112によ
り、用紙の表面の走査を開始してその画像情報を光学的
に読取り(ステップS3)、光電変換等を行なって順次
表面認識部12に転送する。
【0025】一方、搬送制御部14は、用紙の末端がセ
ンサbの下を通過した後、表面光学系112の下を通過
するまでの時間をおいて、表面光学系112の動作を停
止し、表面認識部12に走査の終了を通知する(ステッ
プS4)。
【0026】表面認識部12は、用紙表面の画像情報の
入力が終了すると、予め格納されている帳票の書式情報
を利用したり、各文字を自動的に切り出して文字認識を
実行して、文字コード情報に変換する。また、画像形式
のイメージとして必要な部分は、該当部分を切り出し
て、必要に応じて所定の密度変換や圧縮処理を行なう。
これらの用紙表面の文字認識処理とイメージ情報処理が
全て終了すると、表面認識部12は、表面の文字認識情
報やイメージ情報に用紙番号を付加して表面制御端末装
置15に転送する。
【0027】表面制御端末装置15は、転送された表面
の文字情報を形式変換や内容の確認等所定の編集処理を
行なった後、ハードディスク等の記憶装置に格納する。
【0028】搬送制御部14は、センサcが用紙の先端
を検出すると、裏面認識部13に対して裏面の走査開始
を通知し(ステップS5)、搬送走査部11に指示して
裏面光学系114により用紙の裏面の走査を開始する
(ステップS6)。
【0029】さらに、用紙が搬送されて、センサcが用
紙の末端を検出すると、用紙裏面の走査終了が通知され
る(ステップS7)。
【0030】用紙の裏面に対する裏面光学系114、裏
面認識部13及び裏面制御端末装置16の処理は、表面
に対する表面光学系112、表面認識部12及び表面制
御端末装置15の処理と同様で、光学的に読取った裏面
の画像情報は裏面認識部13に転送されて認識処理さ
れ、裏面制御端末装置16で編集格納処理される。
【0031】裏面の走査を終了してさらに搬送された用
紙は、センサdの用紙の先端検出により排出先が指定さ
れ、分岐部115から分岐して指定の排出先に排出され
る(ステップS8)。
【0032】この排出先の指定は、例えば図1では、上
部を読取り結果に対して修正の必要な用紙を集積するリ
ジェクト集積部116、下部を修正不要な用紙を集積す
るアクセプト集積部117としているが、この集積部の
数は、2つとは限らず、帳票の種別によって分類する
等、運用によって幾つでもよい。また、その指定は、表
面認識部12と裏面認識部13のいずれか一方の読取り
結果、または両方の読取り結果の組合せに応じて、搬送
制御部14が行なうのがよい。
【0033】認識部と編集格納処理の端末装置とを表面
用と裏面用にそれぞれ専用に有する本実施例の両面文字
認識装置のタイムチャート(図2)と、認識部と端末装
置とを表面用と裏面用に共用する従来の両面文字認識装
置のタイムチャート(図11)とを比較すると、本実施
例は、上述のように、用紙の裏面の文字認識処理が表面
認識部12による表面走査の時間だけ遅れて、用紙の表
面の文字認識の処理実行に並行して実行される。すなわ
ち、従来例では表面の認識処理中に、本実施例では裏面
の走査と認識部への画像情報入力が進行され、また、認
識部から端末装置への文字情報転送も従来例では表裏両
面の認識処理終了後に纏めて実行されるのに対して、本
実施例では表面の認識さえ終了しておれば、裏面の認識
処理中であっても表面制御端末装置に表面の文字認識情
報を転送して編集格納処理を実行できる。従って、図2
と図11を比較して判るように、1枚の用紙の表裏両面
の文字認識処理時間が本実施例によって従来例の約2/
3程度に短縮される。
【0034】さらに、複数の用紙を連続して給紙する場
合には、本実施例では用紙排出の開始と同時に次の用紙
の給紙を開始することができる。これに対して従来例で
は、端末装置に認識結果の文字情報を転送した後、認識
部が次の用紙の表面の画像情報を入力できるタイミン
グ、すなわち、認識結果の転送が半分以上終了した時点
まで次の給紙の開始を待つ必要がある。従って連続して
複数の用紙の文字認識を行なう場合の処理時間の総計
は、本実施例では従来例の約半分位に短縮される。
【0035】
【実施例】次に、本発明の他の実施例について図面を参
照して説明する。
【0036】図4は、文字認識処理の高速化を実現する
ための表面認識部12の構成例で、裏面認識部13の構
成もこれと全く同様である。
【0037】図4において、インタフェースA122と
インタフェースB123は、それぞれ表面光学系112
の走査した画像を書き込む同一の構成の記憶素子であ
り、デュアルポートアクセスが可能で、認識制御部12
1からのリード・ライトと、表面光学系112からのラ
イトアクセスができる。認識制御部121からアクセス
するインタフェース切替え用のスイッチ124と、表面
光学系112からアクセスするインタフェース切替え用
のスイッチ125は、共に認識制御部121により制御
される。
【0038】認識制御部121は、一方のインタフェー
ス(例えば図4ではインタフェースA122)によって
既に入力された前の用紙の認識処理、または認識結果の
転送処理を実施中の場合は、図3のステップS2におい
て、搬送制御部14から表面認識部12に対する次の用
紙の画像受信が可能か否かの問い合わせを受けると、ス
イッチ124をそのままにして、他方のインタフェース
(インタフェースB123)に表面光学系112からの
書き込みができるようにスイッチ125を切替えて、画
像走査を許可する。
【0039】このように認識部の記憶素子であるインタ
フェースを二重化することにより、連続給紙の場合には
裏面の走査開始と同時に次の用紙の給紙が可能となり、
単一のインタフェースの場合のように次の用紙の給紙開
始を前の用紙の排紙まで待たなくてもよいので、連続給
紙の総計処理時間がさらに短縮される。
【0040】次に、本発明の第3の実施例として、図5
に示すように、図1の第1実施例の表面及び裏面のそれ
ぞれの認識部12,13と制御端末装置15,16と
を、画像処理部62,63と認識端末装置65,66に
置換した両面文字認識装置について説明する。
【0041】この両面文字認識装置の表面及び裏面の各
画像処理部62,63は、表面、または裏面の走査画像
に対して傾き補正や濃度補正、用紙部分の画像切り出
し、圧縮処理等を実行し、表面及び裏面の各認識端末装
置65,66は、受信した画像に対して文字切り出し、
文字認識、編集格納等を実行する。
【0042】この両面文字認識装置の動作の流れは前述
の例と同様なので詳細な説明を省略するが、主な相違点
は、第1実施例が高速化に重点をおいて、文字切り出し
や文字認識に専用のハードウエアを並列的に用いて文字
認識部分を専用化しているのに対して、この実施例のよ
うに、小型化と低価格化を重視して、文字認識を端末装
置のCPUによりソフトウェア的に行なうかという点に
ある。
【0043】また、転送速度の面でも、文字認識結果に
よる文字コードを転送するか、または文字イメージのま
ま転送するかの違いにより、転送サイズが大きく異な
り、第1実施例の方が有利であり、この第3実施例の場
合は必要な画像部分だけを抽出し、さらに圧縮して画像
転送量を抑える必要がある。しかし、いずれも表面と裏
面の認識処理を切り離して並行に処理することにより、
従来技術によるよりは文字認識を高速に実行することが
できる。
【0044】第3の実施例の考えを進めて、さらに小型
化・低価格化を実現するために、表面と裏面のそれぞれ
の画像処理部の機能を表面と裏面の各端末装置に移して
画像処理から認識結果の編集格納までを各端末装置で実
行するようにしてもよい。
【0045】次に、両面読取りの特性を利用して異種帳
票読取りの認識処理速度及び信頼性の向上を図る第4実
施例について、図6乃至図8を参照して説明する。
【0046】通常、異種帳票読取りを行なう場合は、各
用紙の書式やその内容に関するそれぞれに固有の情報を
認識部に予め保持するとともに、各種用紙を通じて共通
の位置に、各帳票に固有の種別番号が印字または記入さ
れているので、異種帳票の混在はこの種別番号の識別に
より判別される。
【0047】本実施例は、図7に示すような各用紙の表
裏両面の帳票種別組合せ情報のテーブル17を搬送制御
部14に備え、このテーブル17と各認識部から通知さ
れた表面と裏面の帳票種別情報とを対照して表面と裏面
の整合性を検証するものである。
【0048】図7は帳票種別組合せ情報のテーブル17
の1例で、左欄が表面の帳票種別番号で、右欄が左欄に
対応する裏面の帳票種別番号である。例えば、1行目
は、表面の帳票種別番号が「0001」で、その裏面の
帳票種別番号が「0002」であり、2行目は、表面が
「0003」で、裏面が「△△△△」、すなわち、ブラ
ンクとなっており、表面が0003の帳票は片面読取り
であることを表している。また、3行目は、左右の欄が
1行目と逆になっており、用紙の表裏が逆の場合にも読
取ることができる。しかし、反対に一方のみを指定して
おくと、帳票の向きが不揃いな用紙を検出して分類する
ことも可能である。最後の行の「FFFF」は帳票種別
情報の終了を意味する。
【0049】図6の異種帳票読み込みの流れ図におい
て、表面認識部12は、搬送制御部14から表面走査終
了を通知されると(ステップS11)、最初に用紙上の
所定の位置に記録された帳票種別番号を読取り(ステッ
プS12)、読取った帳票種別番号の情報中に棄却の有
無を判定する(ステップS13)。棄却が無ければ読取
った帳票種別番号をそのまま搬送制御部14に転送し、
棄却が有れば、該当する文字の第1候補に「棄却」の符
号を付して読取った帳票種別情報を搬送制御部14に転
送する。棄却の文字は、例えば、読取った帳票種別番号
が「3?3」で棄却部分の第一候補が「3」の場合、第
一候補のコードに最上位ビットを加え、「0x33,0
xB3,0x33」とすることにより棄却の目印として
搬送制御部14に転送する。(ここで、“0x33”
は、“3”の文字の16進データ表現である)また、表
面認識部12は、帳票種別情報の転送の後、棄却のない
場合は、その帳票種別番号に対応する書式情報を用いて
認識処理を開始し(ステップ14)、棄却のある場合
は、認識処理を行わない。
【0050】一方、搬送制御部14は、表面認識部から
転送された帳票種別情報を引取って一時格納し(ステッ
プS15)、用紙の裏面の画像走査を開始する。そし
て、裏面の画像走査が終了すると、裏面認識部13にそ
の旨通知し(ステップS16,A)、裏面認識部13か
ら表面認識部12と同様にして裏面の帳票種別情報が転
送されると(ステップS17,B)、これを引取るとと
もに、裏面認識部13に裏面の認識処理開始を指示す
る。
【0051】搬送制御部14は、裏面認識部13が認識
処理を終了すると、予め定められた種別組合せ情報のテ
ーブル17を参照して、後述のように、表面認識部と裏
面認識部の帳票種別読取り結果の整合性を検証し(ステ
ップS20)、その結果を表面認識部12と裏面認識部
13の双方に通知する。
【0052】表面認識部12(または裏面認識部13)
の受け取る整合性判定結果は、帳票種別情報の読取り結
果に棄却のない場合は、「一致」あるいは「棄却」の何
れかである。「一致」の場合は、読取り認識結果をメモ
リに格納し(ステップS23)、「棄却」の場合は、読
取り結果を破棄して(ステップS24)終了する。
【0053】帳票種別情報の読取り結果に棄却が含まれ
ている場合は、受け取った判定結果が「棄却」あるいは
「帳票種別情報」の何れかである。「棄却」の場合は、
読取り結果の破棄の処理を実行し、「帳票種別情報」の
場合は、その帳票種別情報を利用して認識処理を実行す
る。
【0054】なお、搬送制御部14と表面認識部12と
の通信時に割り込み処理を利用することにより、搬送制
御部14の裏面の走査開始指示と表面の帳票種別情報受
信との順序や、表面認識部12の認識処理と破棄処理の
順序は、処理状況に応じて入れ替えが可能であり、より
効率的な制御を行なうことができる。
【0055】次に、テーブル17を利用して行なう整合
性検証について、図8の流れ図により説明する。
【0056】先ず、搬送制御部14は、表面認識部から
通知されて格納していた表面の帳票種別情報を読み出し
て(ステップS20−1)、読み出した情報に「棄却」
の符号の有無を確認する(ステップS20−2)。
【0057】表面の帳票種別情報に「棄却」の符号がな
い場合は、帳票種別組合せ情報のテーブルを読み出して
(ステップS20−6)、読取った表面の種別情報と一
致するものが有るか検索する(ステップS20−8)。
一致する情報がない場合は、「棄却」と判定する(S2
0−5)。
【0058】ステップS20−2において、表面の帳票
種別情報に棄却符号の有る場合は、裏面の帳票種別情報
を読み出して(ステップS20−3)、読み出した裏面
の情報に「棄却」の符号の有無を確認する(ステップS
20−4)。その結果、裏面も棄却の場合は、走査した
用紙が不正であるとして「棄却」と判定する(S20−
5)。
【0059】ステップS20−8において、読取った表
面の帳票種別情報と一致する表面の帳票種別情報がテー
ブル上に検出されると、その表面の帳票種別情報に対応
するテーブル上の裏面の帳票種別情報と読取った裏面の
帳票種別情報とが一致するか検証する(ステップS20
−10)。
【0060】一致した場合は、「一致」の判定結果とし
て、例えばコード「0000」を表面、裏面の両認識部
に返し、不一致の場合は、「不一致」の判定結果とし
て、例えばコード「FFFF」を両認識部に返す(ステ
ップS20−12)。
【0061】ただし、ステップS20−10の検証の際
に、裏面の読取り結果に「棄却」の符号がある場合は、
その第一候補を用いて一致するか否かを検証し、一致し
た場合は、表面認識部には「一致」の判定結果を、裏面
認識部には帳票種別情報を返す。
【0062】ステップS20−9において裏面の帳票種
別が検出された場合は、対応する表面の帳票種別情報を
テーブルから検出して、認識部から通知された表面の帳
票種別情報と比較する。この場合は、認識部からの表面
の帳票種別情報には必ず棄却判定が含まれているので、
表面認識の結果に関しては、棄却符号を第一候補とし
て、テーブルの対応する表面帳票種別情報と比較する
(S20−11)。この比較の結果、一致した場合は、
表面認識部にはその帳票種別情報を返し、裏面認識部に
は「一致」の判定結果を返す。また、不一致の場合は、
両認識部に「棄却」の判定結果として、例えば「FFF
F」を返す(ステップS20−12)。
【0063】以上により、整合性の検証を終わり、表面
及び裏面の認識部の処理に戻る。
【0064】次に、2つの端末装置の文字認識に関する
制御を1つの端末装置に統一する第5の実施例について
説明する。
【0065】図9は制御情報の伝達経路を示す図で、操
作者から装置の各部に対する動作を指示する制御情報の
流れを実線で示し、装置各部から動作状態や異常時の警
報等の報告の制御情報の流れを点線で示している。
【0066】例えば、最下段の実線は、操作者から裏面
制御端末装置への情報は、表面制御端末装置、表面認識
部、搬送制御部、裏面認識部の順序で伝達され、裏面制
御端末装置から操作者への情報は、この逆の順序の経路
で伝達されることを示している。
【0067】ここで、操作者と表面制御端末装置間、操
作者と表面認識部間、操作者と搬送制御部間の各情報伝
達方法は、従来の片面の光学文字読取り装置(OCR)
で実現されている周知の技術である。従って操作者と裏
面認識部間、及び操作者と裏面制御端末装置間の情報伝
達も周知の技術によって容易に実現できる。
【0068】図10は読取りデータの流れを示す図で、
用紙表面の読取りデータは表面制御端末装置に、用紙裏
面の読取りデータは裏面制御端末装置にそれぞれ転送さ
れる。このデータに対して人手による修正が必要な場合
は、それぞれの端末装置において処理することも可能で
あり、あるいは各端末装置をローカルエリヤネットワー
ク(LAN)等の通信回線に接続すれば、裏面の読取り
結果を表面制御端末装置で確認、修正することも容易で
あり、さらに、通信回線に接続された別の端末装置から
複数の人間で確認、修正を行なうこともできる。
【0069】以上のようにしてハードディスク等の記憶
装置に格納された各用紙の表面と裏面のデータは、搬送
制御部で自動的に付与された用紙番号と帳票種別識別子
の読取り結果とを利用して結合すれば、表裏両面のデー
タを各用紙ごとに1つにまとめることは簡単に実現でき
る。この際、各端末装置及び記憶装置が接続された通信
回線を利用すれば更に容易になる。
【0070】上述のように本発明による各実施例の両面
文字認識装置は、従来の両面読取りの文字認識装置が片
面読取りの文字認識装置の2倍以上の処理時間を必要と
していたのに対して、片面読取りの文字認識装置と同等
の時間で読取り認識処理を行なうことができる。
【0071】また、読取り結果を表面、裏面それぞれ別
個に格納しているため、読取り結果が1つにまとめられ
ている場合に比較して、分散アクセスが容易になり、人
手による確認、修正作業後のクリーンデータ作成の効率
を上げることができる。
【0072】
【発明の効果】上述のように本発明は、1つの搬送走査
手段と、搬送走査手段の読取った表面または裏面の画像
から必要なイメージを切り出し、表面または裏面につい
てそれぞれ互いに独立に文字認識を行ない、その結果の
データを出力する認識手段と、認識手段の文字認識結果
のデータを入力して、表面と裏面についてそれぞれ個別
に論理チェック及び編集処理を行なって記憶媒体に格納
する制御端末手段とを備えることにより、片面読取りと
同等の処理速度で両面から読取って文字認識をすること
ができる効果がある。
【0073】また、この認識手段を、表面の画像に対し
て文字認識を実行してその結果を出力する表面認識部
と、裏面の画像に対して文字認識を実行してその結果を
出力する裏面認識部とからなり、制御端末手段は、表面
認識部の出力を入力して編集処理する表面制御端末装置
と、裏面認識部の出力を入力して編集処理する裏面制御
端末装置によって構成することにより、特に両面文字認
識の高速化を図ることができる効果がある。
【0074】また、認識手段が搬送走査手段の読取った
用紙の表面及び裏面の画像情報をそれぞれ認識に適した
形式に変換して保持する表面及び裏面の2つの画像処理
部を含み、制御端末手段がこれら表面及び裏面の2つの
画像処理部の保持する画像情報により表面と裏面につい
てそれぞれ文字認識を行なって編集処理する表面及び裏
面の2つの認識端末装置とを有するようにすることによ
り、片面と同等の速度の両面文字認識装置の小型化、及
び低価格化が実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面文字認識装置の1実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の両面文字認識装置の動作のタイミングチ
ャートである。
【図3】搬送制御部14の動作の流れ図である。
【図4】本発明の他の実施例の認識部の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明の両面文字認識装置の第2の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図6】異種帳票読み込みの流れ図である。
【図7】帳票種別組合せ情報テーブル17の1例を示す
図である。
【図8】帳票種別情報の整合性検証の流れ図である。
【図9】制御情報の転送経路の説明図である。
【図10】読取り結果の転送経路を示す図である。
【図11】従来の両面文字認識装置で、(A)がブロッ
ク構成図、(B)がその動作タイミングチャートの例で
ある。
【符号の説明】
11 搬送走査部 12 表面認識部 13 裏面認識部 14 搬送制御部 15 表面制御端末装置 16 裏面制御端末装置 17 帳票種別組合せ情報テーブル 111 給紙部 112 表面光学系 114 裏面光学系 115 分岐部 116 リジェクト集積部 117 アクセプト集積部 a〜d センサ 121 認識制御部 122 インタフェースA 123 インタフェースB 124,125 スイッチ S1〜S28 ステップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面に文字情報が記載された用紙類
    の表裏両面から前記文字情報の画像を光学的に読取って
    文字を認識する両面文字認識装置において、 前記用紙類を1枚ずつ搬送し、その表裏両面を順次光学
    的に走査する、搬送走査手段と、 前記搬送査手段の読取った表面または裏面の画像から必
    要なイメージを切り出し、表面または裏面についてそれ
    ぞれ互いに独立に文字認識を行ない、その結果のデータ
    を出力する認識手段と、 前記認識手段の文字認識結果のデータを入力して、表面
    と裏面についてそれぞれ別個に論理チェック及び編集処
    理を行なって記憶媒体に格納する制御端末手段とを有す
    ることを特徴とする両面文字認識装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、表面の画像に対して文
    字認識を実行してその結果を出力する表面認識部と、裏
    面の画像に対して文字認識を実行してその結果を出力す
    る裏面認識部とからなり、前記制御端末手段は、前記表
    面認識部の出力を入力して編集処理する表面制御端末装
    置と、前記裏面認識部の出力を入力して編集処理する裏
    面制御端末装置とからなる請求項1に記載の両面文字認
    識装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、前記搬送走査手段の読
    み取った用紙の表面及び裏面の画像情報をそれぞれ認識
    に適した形式に変換して保持する表面及び裏面の2つの
    画像処理部を含み、前記制御端末手段は、前記2つの画
    像処理部の保持する画像情報により表面と裏面について
    それぞれ別個に文字認識を行なって編集処理する表面及
    び裏面の2つの認識端末装置とを含む請求項1に記載の
    両面文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段と前記制御端末手段の表面
    の画像に対する処理を実行する表面認識端末装置と、前
    記認識手段と前記制御端末手段の裏面の画像に対する処
    理を実行する裏面認識端末装置とを有する請求項1に記
    載の両面文字認識装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙類は、表面と裏面の区別および
    帳票種別を示す記号が各面の所定の位置に記載され、 前記制御端末手段は、表面の帳票種別と裏面の帳票種別
    とを各用紙ごとに対応させた種別組合せ情報のテーブル
    と、前記用紙類の表裏各面に記載された前記帳票種別を
    示す記号を検出して、帳票種別組合せ情報のテーブルを
    用いて各用紙毎に前記表面と裏面の認識手段の出力の整
    合を検証する手段とを含む請求項1に記載の両面文字認
    識装置。
  6. 【請求項6】 前記表面の制御端末手段は、光学文字読
    取り状態の表示機能及び制御指示入力機能を有する請求
    項2乃至5のいずれか1項に記載の両面文字認識装置。
JP9045841A 1997-02-28 1997-02-28 両面文字認識装置 Pending JPH10240860A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188871A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Toppan Forms Co Ltd 処方箋読取管理システム
KR101031211B1 (ko) 2009-08-13 2011-04-26 (주)세현 양면 이미지 인식방법

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JP2001188871A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Toppan Forms Co Ltd 処方箋読取管理システム
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