JPH025788B2 - - Google Patents

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JPH025788B2
JPH025788B2 JP61234767A JP23476786A JPH025788B2 JP H025788 B2 JPH025788 B2 JP H025788B2 JP 61234767 A JP61234767 A JP 61234767A JP 23476786 A JP23476786 A JP 23476786A JP H025788 B2 JPH025788 B2 JP H025788B2
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JP
Japan
Prior art keywords
plasticizer
vinyl cloth
copolymer
vinyl
present
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61234767A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6389572A (ja
Inventor
Kenichi Nishikawa
Shoichi Horie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP61234767A priority Critical patent/JPS6389572A/ja
Publication of JPS6389572A publication Critical patent/JPS6389572A/ja
Publication of JPH025788B2 publication Critical patent/JPH025788B2/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明はビニルクロス用塗料組成物に関するも
のである。 〈従来の技術及びその問題点〉 最近、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等か
らなるビニルクロスは建築物の壁、天井、床等の
内装材として広く利用されている。 ところでビニルクロスは、ソフト感、立体感等
を出すため、柔軟性が必要であり、その柔軟性を
出すため可塑剤が通常樹脂100重量部に対し、約
40〜80重量部と多量に含まれている。それ故ビニ
ルクロスは、数ケ月もしくは数年で可塑剤が表層
に移行し、粘着性が生じ、その結果退色、手アカ
等により汚れが目立つようになり、またビニルク
ロス自体も硬くなる問題があつた。そこで従来、
ビニルクロスに水性エマルジヨン樹脂塗料を塗装
する手段がとられていた。 しかしながら、前述の通りビニルクロス表面に
可塑剤が存在すると塗料の密着性が悪く、また密
着性が良い塗料であつても、可塑剤が塗膜中に
徐々に移行し、ついには塗膜表面もべたつきが生
じ、汚れやすくなるという問題があつた。 本発明者は、このような現状に鑑み鋭意研究し
た結果、ビニルクロスに対し密着性がよく、かつ
ビニルクロスからの可塑剤の移行を抑制し、塗膜
表面のべたつき、汚れ等の生じない塗料を開発
し、本発明に至つたのである。 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明は少なくとも2個のヒドラジ
ン残基を有するヒドラジン誘導体を含有する、カ
ルボニル基含有共重合物の水性分散液に、可塑剤
を前記共重合物(固形物)100重量部に対し5〜
30重量部配合せしめたことを特徴とするビニルク
ロス用塗料組成物に関するものである。 以下、本発明について詳述する。 本発明において使用される前記水性分散液は特
開昭54−110248号公報にて記載されている水性分
散液が好適に使用できる。すなわち、水性分散液
の主成分であるカルボニル基含有共重合物は、カ
ルボニル基を有するモノオレフイン性不飽和モノ
マーと他のオレフイン性不飽和モノマーとを通常
の乳化重合法により共重合せしめたものである。
カルボニル基を有するモノオレフイン性不飽和モ
ノマーとしてはアクロレイン、ジアセトンアクリ
ルアミド、ホルミルスチロール、(メタ)アクリ
ルオキシ―アルキルプロパナール、(メタ)アク
リルアミドピバリンアルデヒド、ジアセトン(メ
タ)アクリレート、3―アクリルアミドメチル―
アニスアルデヒド、2―ヒドロキシプロピルアク
リレートアセチルアセテート等が代表的なものと
して挙げられる。また、他のオレフイン性不飽和
モノマーとしては1〜4個の炭素原子を有するア
ルカノールの(メタ)アクリル酸エステル、スチ
レン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリルアミド、モノオレフイン性不飽和ジ
カルボン酸のアルキルエステル等が代表的なもの
として挙げられる。共重合物は、前記カルボニル
基を有するモノオレフイン性不飽和モノマーを全
モノマーに対し約2〜15重量%含有せしめ、かつ
その最低造膜温度(MFT)が5〜45℃になるよ
う前記モノマーを適宜組合せた共重合体である。
なお、MFTが5℃より低くなると、得られる塗
膜に粘着性が残り、逆に45℃を越えると塗膜がも
ろくなる傾向にあるため前記範囲のMFTを有す
る共重合体が望ましい。 本発明の水性分散液は前記モノマー混合物を乳
化重合せしめた水性分散体に、少なくとも2個の
ヒドラジン残基を有する有機ヒドラジン誘導体
を、配合せしめたものであり、その配合量は前記
共重合物中に含有されるカルボニル基1モルにつ
き約0.02〜1モルになる割合が適当である。前記
有機ヒドラジン誘導体を配合させることにより、
塗布された水性分散液が塗膜を形成する際、水分
が揮発して、常温にて共重合物中のカルボニル基
と架橋反応し、緻密な塗膜を形成するのである。 前記有機ヒドラジン誘導体としては修酸ジヒド
ラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒド
ラジド、アジピン酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒ
ドラジド、ピロメリツト酸ジヒドラジド、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸テトラヒドラジド等が代表
的なものとして挙げられる。 このような有機ヒドラジン誘導体を含有するカ
ルボニル基含有共重合物の水性分散液は、市販さ
れており、例えばアクロナールYJ―2715D、ア
クロナールYJ―2720D、アクロナールYJ―
2730D、(いずれも三菱油化バーデイツシエ株式
会社製商品名)等が挙げられる。 本発明において使用される可塑剤としては、フ
タル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸
ブチルベンジル、アジピン酸ジブチル、アジピン
酸ジオクチル、アゼライン酸ジブチル、セバシン
酸ジブチル等のポリエステル系可塑剤、エポキシ
系可塑剤等が代表的なものとして挙げられる。特
に本発明においてはビニルクロスに使用されてい
る可塑剤と同種の可塑剤を使用することにより、
ビニルクロスからの可塑剤の移行防止効果が向上
するので望ましい。可塑剤の配合量は前記共重合
物(固形分)100重量部に対し、5〜30重量部が
適当である。可塑剤の配合量が前記範囲より少な
いと、得られる塗膜が硬く、ビニルクロスの柔軟
性に追従出来ず、クラツク、ハクリ等が生じやす
くなり逆に多過ぎるとビニルクロスへの密着性が
悪くなり、また塗膜の乾燥が極度に遅くなり、さ
らに塗膜に粘着性が残りやすくなるため、いずれ
も好ましくない。 本発明の塗料組成物はさらに必要に応じ各種着
色顔料、体質顔料、その他エマルジヨン塗料に通
常使用されている。造膜助剤、消泡剤、分散剤、
増粘剤、防腐剤、防カビ剤、凍結安定剤、PH調整
剤等の添加剤を配合したものからなるものであ
る。なお、顔料は通常塗料固形分中40〜80重量%
配合するのが望ましい。また、前記増粘剤とし
て、エマルジヨン塗料に通常使用されているもの
が利用出来るが、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等の繊維素誘導体がビニルクロスからの可塑剤の
移行をおさえる効果が特に優れているので好まし
い。 本発明の塗料組成物は以上の構成成分からなる
ものであり、塗料固形分約40〜80重量%のものが
適当である。 本発明の塗料組成物は、ビニルクロスにスプレ
ー、ハケ、ロール等の手段により塗装し、自然乾
燥させることによりビニルクロスの可塑性の移行
のない塗膜が得られる。なお、塗膜の乾燥膜厚は
約20〜150μ程度が適当である。 〈発明の効果〉 本発明の塗料組成物は、通常のエマルジヨン塗
料と異なり、塗膜形成時架橋反応により緻密な塗
膜を形成し、かつ可塑剤を積極的に配合させるこ
とによりビニルクロス中の可塑剤と平衡関係が維
持出来、それ故得られた塗膜は、ビニルクロス中
の可塑剤の移行が防止出来、ビニルクロス自体は
長期間にわたつてビニルクロス本来の柔軟性を維
持し、かつ塗膜表面の粘着性が押えられ、汚れに
くい塗膜となり、画期的なビニルクロス用塗料組
成物である。 以下本発明を実施例により更に説明する。な
お、実施例中「部」、「%」は重量基準である。 実施例1〜6及び比較例1〜4 ビニルクロス〔「ニツプクロスY6369・a」(マ
ルヨシ・インテリア社製商品名)〕表面に第1表
に示す塗料組成物(表中の数値は「部」を示す。)
をハケにて塗装(塗布量約230g/m2/2回塗り)
し、室温にて7日間放置し、乾燥塗膜につき、粘
着性、密着性及び耐湿性の各種試験をし、その結
果を第1表下段に示した。第1表からも明らかな
通り、本発明の塗料組成物は優れた塗膜性を有し
ていた。 一方、本発明の塗料組成物から可塑剤を除いた
比較例1及び市販の非自己架橋型酢酸ビニル樹脂
系エマルジヨンを使用した比較例3においては、
高温下で少し粘着性があり、また密着性、耐湿性
も不良であつた。 また、本発明の塗料組成物において可塑剤を過
剰にした比較例2及び市販の非自己架橋型アクリ
ル樹脂系エマルジヨンを使用した比較例4におい
ては粘着性があつた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも2個のヒドラジン残基を有する有
    機ヒドラジン誘導体を含有する、カルボニル基含
    有共重合物の水性分散液に、可塑剤を前記共重合
    物(固形分)100重量部に対し、5〜30重量部配
    合せしめた、ビニルクロス用塗料組成物。 2 前記共重合物は、最低造膜温度が5〜45℃で
    ある特許請求の範囲第1項記載のビニルクロス用
    塗料組成物。
JP61234767A 1986-10-02 1986-10-02 ビニルクロス用塗料組成物 Granted JPS6389572A (ja)

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JP61234767A JPS6389572A (ja) 1986-10-02 1986-10-02 ビニルクロス用塗料組成物

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JP61234767A JPS6389572A (ja) 1986-10-02 1986-10-02 ビニルクロス用塗料組成物

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JPS6389572A JPS6389572A (ja) 1988-04-20
JPH025788B2 true JPH025788B2 (ja) 1990-02-05

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ID=16976040

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JP61234767A Granted JPS6389572A (ja) 1986-10-02 1986-10-02 ビニルクロス用塗料組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3901500B2 (ja) * 2001-11-30 2007-04-04 日本カーバイド工業株式会社 繊維加工用架橋型樹脂水性組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4938006A (ja) * 1972-08-21 1974-04-09
JPS511737A (ja) * 1974-06-30 1976-01-08 Hamana Tekko Bobinsutando
JPS59197470A (ja) * 1983-04-25 1984-11-09 Shinto Paint Co Ltd ビニル系軟質樹脂成形面用塗料組成物
JPS616861A (ja) * 1984-06-20 1986-01-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光センサおよびその製造方法

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JPS616861A (ja) * 1984-06-20 1986-01-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光センサおよびその製造方法

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JPS6389572A (ja) 1988-04-20

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