JPH025772A - 可変容量式斜板型圧縮機 - Google Patents

可変容量式斜板型圧縮機

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JPH025772A
JPH025772A JP1041333A JP4133389A JPH025772A JP H025772 A JPH025772 A JP H025772A JP 1041333 A JP1041333 A JP 1041333A JP 4133389 A JP4133389 A JP 4133389A JP H025772 A JPH025772 A JP H025772A
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shaft
compressor
piston
spool
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宮川 和仁
Seiichiro Suzuki
誠一郎 鈴木
Mitsuo Inagaki
光夫 稲垣
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Soken Inc
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は斜板型圧縮機の容量制御に関するものであり、
例えば自動車用空調装置用の冷媒圧縮機として使用して
有効である。
〔発明の背景〕
本発明者らは、先に、両頭ピストンを採用した斜板式圧
縮機において、ピストンの両側において、−様にデッド
ボリュームが増加することを防ぎつつ、斜板の角度を変
化させて、連続容量制御を行う可変容量圧縮機を提案し
た。
この斜板型圧縮機は、シャフトにより回転駆動される斜
板はスプールが軸方向へ移動するにつれ、その傾きが減
少し、ピストンのストロークを可変するという構成を採
用した。更に、斜板の中心を球面軸受とし、この軸受も
スプールに同期して変位するという構成とした。そのた
め、一方の作動室ではデッドボリュームの大幅な増加が
あるものの、他方の作動室ではデッドボリュームの大幅
な増加を伴うことなく徐々に容量を低下させることとな
る。従って、スプールの変位に応じて圧縮機の容量を連
続的に制御できる。
しかし、この斜板型圧縮機では、ピストンのストローク
減少量が小さい状態において、換言すれば圧縮機の吐出
容量が最大吐出容量から多少減少した状態において、ピ
ストンの両端に形成された作動室のうち、一方の作動室
に発生するデッドスペースの影響により、スプールが良
好に変位しない場合があった。そのため、スプールの変
位を補助する補助荷重手段を設け、スプールの変位がこ
のような状態であっても良好に制御可能とした。
しかしながら、前記補助手段には非常に大きなバネ定数
のバネを必要とし、バネの設計が応力的に困難となる場
合があった。また、低圧縮比の場合には、バネの力が大
きすぎるため、圧縮機の容量を最大にするのに必要な制
御圧室の圧力が、圧縮機の吐出圧力を越えてしまい、最
大容量に到達不可能になる場合があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記欠点に鑑み案出されたものであり、特別
な補助手段を用いることなく、圧縮機の容量を最小容量
から最大容量まで良好に制御することを目的とする。
〔構成及び作動〕
上記目的を達成する為、本発明の圧縮機では、斜板をシ
ャフトに揺動可能に連結するのに際し、斜板、シャフト
の一方に係合長溝を設け、他方に停止したピンをこの係
合長溝内に挿入するという構成を採用する。特に、本発
明ではこの係合長溝の形状を圧縮機の中間吐出容量に対
応する位置に変曲点を持つ非直線形状とするという構成
を採用する。更に、本発明では、係合長溝の形状を圧縮
機の吐出容量が大容量となる部位で法線とシャフト軸線
間との傾きが減少するような構成とする。
上記構成を採用することにより、本発明では圧縮機の容
量が大容量となる部位、および小容量となる部位付近で
、必要制御圧力が増加し良好な制御特性を得ることがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明の圧縮機では、斜板を傾斜させるモーメントに起
因するスラスト力が、スプールの駆動力とつりあってス
プールを変位させることにより、ピストンの往復ストロ
ークを制御する。そのため、本発明の圧縮機では、スト
ロークに加わる制御圧力を制御することで、圧縮機の吐
出容量が連続的に制御される。特に、本発明の圧縮機で
は係合溝の形状を特定の形状としたため、一方の作動室
のデッドスペースの発生・増大に伴う斜板傾斜モーメン
トの変化を抑制することができる。それゆえ、スプール
の制御圧力調整により、圧縮機の吐出容量を確実に可変
させることができるという優れた効果を有する。
〔実施例〕
以下、本発明を適用する圧縮機の構造と作動を図に基づ
いて述べる。第1図は可変容量式斜板型圧縮機の縦断面
図である。アルミニウム合金製のフロントハウジング4
、フロントサイドプレート8、吸入弁9、フロントシリ
ンダブロック5、リアシリンダブロック6、吸入弁12
、リアサイドプレート11及びリアハウジング13はス
ルーボルト16によって一体的に固定された圧縮機の外
殻を成している。シリンダブロック5.6には第2図に
示すようにシリンダ64(641〜645)が夫々5ケ
所、各シリンダ64が互いに平行になるように形成され
ている。図示しない自動車走行用エンジンの駆動力を受
けて回転するシャフト1はベアリング3を介してシリン
ダブロック5に回転自在に軸支されている。また、シャ
フトlに加わるスラスト力(図中左方向へ働く力)はス
ラスト軸受15を介してフロントシリンダブロック5で
受けられている。
シャツ+−iの後端はスライド部40に挿入され、また
、スライド部40はベアリング14を介してスプール3
0に回転自在に軸支されている。スラスト部40に働く
スラスト力(図中右方向へ働(力)はスラスト軸受11
6を介してスプール3゜ノ係止肩エフで受けられている
。スプール3oはリアシリンダブロック6の円筒部65
及びリアハウジング13の円筒部135内に軸方向摺動
可能に配されている。
斜板10の中央部には球面部107が形成され、この球
面部107にはリアシャフト40の端部に固定された球
支持部405が配され、斜板1oは揺動可能な状態で球
面支持部405に支持されている。
斜板10のフロント側面にはスリット105が形成され
ており、シャフト1の斜板10側端面には平板部165
が形成されている。そして、平板部165がスリット1
05内壁に面接触するようにして配されることにより、
シャフト1に与えられた回転駆動力を斜板10に伝える
ものである。
また、斜板10両面側にはシュー18及びシュー19が
摺動自在に配設されている。一方、フロントシリンダブ
ロック5のシリンダ64及びリアシリンダブロック6の
シリンダ64内にはピストン7が摺動可能に配されてい
る。上述のようにシュー18及び19は斜板10に対し
、摺動自在に取り付けられている。またシュー18及び
19はピストン7の内面に対し、回転可能に係合してい
る。従って、斜板10の回転を伴う揺動運動は、このシ
ュー18及び19を開始ピストンに往復運動として伝達
される。尚、シュー18.19は斜板10上に組み付け
られた状態で、外面が同一球面上にくるように形成され
ている。
前記シャフト1の平板部165には長溝166が設けら
れており、また、斜板lOのスリット105にはピン通
し孔が形成されている。そして、シャフト1の平板部1
65は斜板10のスリット105に配された後、ピン8
0及びベアリング909によりスリット105のピン通
し孔とシャフト1の長溝166とに係止される。この長
溝166内のピン80の位置により斜板の傾きが変わる
のであるが、傾きが変わると共に斜板中心(球面部10
70球面支持部405)の位置も変化する。
図中符号21は軸封装置であり、シャフト1を伝って冷
媒ガスや潤滑オイルが外部へ洩れるのを防いでいる。図
中符号24は作動室50.60に開口し、吐出室90.
93と連通ずる吐出口であり、この吐出口24は、吐出
弁22によって開閉される。
図中符号25は作動室50.60と吸入室72゜74と
を連通ずる吸入口で、吸入弁9及び吸入弁12によって
開閉される。
図中符号400は制御圧空間200内圧力を制御するた
めの制御弁であり、制御弁400の一方は低圧導入通路
97によりリア側の吸入空間74と結ばれている。また
、他方は絞り及び高圧導入通路96を介して吐出空間9
3と結ばれると共に、制御圧通路98を介して制御圧室
200と結ばれている。
第1図中フロント側の吐出空間90は、シリンダブロッ
ク5に形成された吐出通路により吐出ポートに導かれ、
又、リア側の吐出空間93はシリンダブロンクロに形成
された吐出通路により吐出ポートに導かれている。再吐
出ボートは外部配管により連結されるため、吐出空間9
0と吐出空間93内圧力は同一圧力である。またフロン
ト側の吸入空間72は吸入通路71によりハウジング中
央部に形成された吸入空間70に導かれ、同様にリア側
の吸入空間74も吸入通路73により吸入空間70に導
かれている。
上記構成よりなる圧縮機の作動について述べる。
図示しない電磁クラッチが接続され、シャフト1が回転
を開始すると、シャフト1の回転は斜板10を介してピ
ストン7を往復駆動することになる。
このピストン7の往復移動に伴い作動室50.60内で
冷媒の吸入、圧縮、吐出が行われることになる。
ただこの場合、リア側の作動室60とフロント側の作動
室50との圧力差に基づく力がピストン7及びシュー1
8.、9を介して斜板10に加わることになる。特に斜
板lOは球面支持部405によって陽動自在に支持され
ており、かつスリット105と平板部165との嵌合に
よりシャフト1の回転力を受けるようになっているため
、ピストン7に加わる力が斜板10の傾斜角を減少させ
る方向にモーメントとして作動することになる。
すなわち、制御弁400が制御圧室200に吸入圧を導
入する状態では、第3図に示すように球面支持部405
及びスプール30が図中右方向に変位する。その結果、
斜板IOはその傾斜角を小さくする。ただ、斜板10は
シャフト1の長溝166にピン80によって規制されて
いるため、斜板10は傾きを減少すると共に、斜板10
の中心にある球部405に対し図中右方向に力を与え、
球部405を右方向へ移動させる。球面支持部405を
介してリアシャフト40に働く図中右方向の力はスラス
ト軸受16を介してスプール30に伝えられ、スプール
30はリアハウジング13の底部に当たるまで移動する
。この状態が第3図の状態で圧縮機の吐出容量が最小と
なる。
そして、図示されない吸入ポート(冷凍サイクルの蒸発
器につながる)より吸入される冷媒ガスは、中央部の吸
入空間70へ入り、次いで吸入通路73を通り、リア側
の吸入室74へ入る。その後、ピストン7の吸入行程に
おいて、吸入弁12を介して吸入口25より作動室60
内へ吸入される。吸入された冷媒ガスは圧縮行程で圧縮
され、所定圧まで圧縮されれば吐出口24より吐出弁2
2を押し開いて吐出室93へ吐出される。高圧の冷媒ガ
スは吐出通路を通り、吐出ポートより冷凍サイクルの図
示しない凝縮器に吐出される。
この際、フロント側の第1の作動室50はデッドボリュ
ームが大きいため、リア側の第2作動室60よりも圧縮
比が小さく、第1作動室50内の冷媒ガスの圧力が吐出
空間90内圧力(リア側第2作動室60の吐出圧力が導
かれている)よりも低く、フロント側第1作動室50で
の冷媒ガスの吸入、吐出作用は行われない。
一方、冷凍サイクルより要求される圧縮機の能力が高い
場合には、制御弁により制御圧室200に高圧ガスが導
入される。従って制御圧室200内の圧力は上昇してく
る。
そのため、スプール30に対し、圧力差により第1図中
左方向へ働く力(制御圧室200)と吸入空間74との
圧力差による)は圧縮機の回転に伴い次第に上昇する。
そして、この力が前述した球面支持部405を図中右方
向へ押す力に打ち勝つと、スプール30は次第に図中左
方向へ移動し始める。そして、シャフトlの長溝166
とピン80の作用により斜板IOはその回転中心(球面
支持部405)を図中左方向へ移動しつつその傾きを大
きくしていく。更に制御圧室200内圧力が上がってい
くと、スプール30はその肩部3゜5がリアサイドプレ
ート11に当たるまで図中左方向へ移動し、最大容量状
態を実現する。これが第4図の状態である。第4図の状
態では、図示されない吸入ボートより吸入される冷媒ガ
スは中央の吸入空間70に入り、吸入通路71及び73
を通ってそれぞれ吸入室72及び74へ流入する。
そして、吸入行程では吸入口25より吸入弁9及び12
を介して、それぞれ作動室50及び60へ入り、次いで
ピストン7の変位と共に圧縮され、吐出口24より吐出
弁22を介して、それぞれ吐出空間90及び93へ入り
、吐出通路を通り吐出ボートより吐出され、外部配管で
合流するものである。この状態では作動室50及び作動
室60は共に冷媒ガスの吸入、吐出作用を行っている。
第5図中実&FI aは本例の可変容量式斜板型圧縮機
のビストンストロークと圧縮機容量との関係を表す図で
ある。本例による容量制御方式は、斜板10の(頃きを
変えることにより、ピストン7のストロークを変えると
共に斜板IOの中心位置をも変えるため、リア側第2作
動室60ではビストンストロークの減少によるデッドボ
リュームの増加は殆どない。そのため、−点fAabに
示すように、ビストンストロークに応じて吐出容量は漸
減する。
逆にフロント側第1作動室50ではビストンストローク
の減少につれてデッドボリュームが増大するものであり
、デッドボリュームの増加により圧縮比が低下し、吐出
容量は第5図中破線Cで示すように急激に減少する。そ
して、フロント側作動室50での最高圧力(吐出圧力)
が作動室60での吐出圧力よりも低くなった時点(第5
図中d点)でフロント側作動室50の吸入、吐出作用が
行われなくなり、リア側作動室60だけで冷媒ガスの吸
入、圧縮、吐出作用が行われる。
このように、圧縮機容量は制御圧室の圧力を変化させる
ことにより、スプールの変位量を変えて可変制御される
。しかしながら、本発明者等の検討によれば、係合長溝
166の形状を、リア側の作動室60において、ピスト
ン7の上死点が一定となるような形状としたのでは、こ
のスプール3Oの変位を適宜な位置に保つことが困難な
場合が認められた。
第6図に示すようにスプール30に加わる背圧を順次高
めていけば、スプール背圧が所定圧F2までの間は図中
実線XYで示すようにその背圧の増加につれてスプール
が変位する。なお、第6図中、横軸はスプール30の変
位を示すものであるが、このスプールの変位値は、斜F
i、10の傾斜角変位量に対応し、さらにはピストン7
の往復ストロークに対応する。
第6図に示すように、スプール30の背圧を所定値F2
以上に増加させた場合には、そのストロークが連続的に
変位するのではなく、ただちに最大ストロークまで増大
してしまうことが確かめられた(実線YZ)。すなわち
、所定値F2以上にスプール30背圧が高い場合には、
その符号は常にスプール30のストロークが最大となっ
た位置に保持されることなる。
逆にスプール30の背圧を減少させる場合には最大背圧
荷重F、から所定荷重F2まで減少させ、さらにそれよ
り小さな荷重F、まで減少させてもスプール30はその
変位が最大変位の位置に保持されたままである(実線Z
K)。そして、低圧側の所定値F1よりスプール30背
圧が低くなるとスプール30は象、激に一定変位量変位
してしまう(実vAKLで示す)。
すなわち、第5図に示すようにスプール30の背圧を連
続的に制御させようとしても、実際のスプール30の変
位は、スプール30の最大変位位置付近において正確に
保持制御することが困難であった。
この原因につき、本発明者らが検討したところ、スプー
ル30の各ストロークにおいて、スプール30に加わる
シャフト1の軸方向力との関係が第6図破線のような傾
向になるためであることが認められた。すなわち、スプ
ール30のストロークが最小の状態で、斜板10の傾斜
角が最小で、かつピストン7の往復移動量が最小の状態
(第6図中0で示す)からスプール30のストロークを
増大させれば、そのストロークの増大につれどストン7
の往復移動量が増大し、それに応じてスプール30を変
位させるに利用するスラスト力が大きくなる(第6図中
破1aoyで示す)。しかしながら、スプール30のス
トロークをそれ以上大きくしようとする場合には、スプ
ール30の変位に要する力は逆に小さくなることが認め
られる(第6図中破線YKで示す)。この破線YKで示
す状態はピストン7の往復ストロークを最大量まで制御
する領域であり、換言すれば圧縮機の吐出容量が最大吐
出容量からやや減少した域における状態である。
すなわち、第6図に示すようにスプール30のストロー
クとその移動に要するスラスト力との間には極大荷重F
 、(Y点)が認められ、この掘大点F2に相とするピ
ストンのストロークがP2である。上述したようにスラ
スト力を所定値F2より大きくすると、ただちにスプー
ル30は最大量まで前進しく第6図中Z点)、その状態
はスプール30を最大位置に保持するのに要するスラス
トカF、以下の値にスプール30背圧が減少するまで持
続することになる。そして、スプール30背圧がスラス
トカF+以下となれば、スプール30は第9図中に点か
らただちにL点まで変位することになる。このL点にお
けるスプール30の変位がPlである。
そして、本発明者等の検討によれば、この第6図に示す
ような特性となるのは、斜板型圧縮機において、スプー
ル30の変位が少ない状態で、第1作動室50において
のみデッドボリュームが発生するためであることが認め
られた。以下この作動につき第7図を用いて説明する。
第7図はピストン7のストロークとff[ff150内
圧力との関係、換言すれば作動室50内容積と作動室5
0内圧力との関係を示す。第7図中実線Aで示す状態は
ピストン7が最大ストロークまで前進する状態、すなわ
ち圧縮機の最大吐出容量状態である。また第7図中−点
鎖線Bで示すのは、斜板10の傾斜角が多少減少し、そ
れに応じてピストン7の前進可能量が減少した状態を示
す。この−点tJ 451 Bで示す状態では、従って
ピストン7とサイドプレート8との間に所定のデッドボ
リュームが生じることになる。また第7図中破線Cで示
すのは、斜板IOの傾斜角がさらに小さくなり、デッド
ボリュームが大きくなった状態を示す。さらに第7図ウ
ニ点鎖線りは斜板10の傾斜角が最小となり、それにつ
れピストン7の往復ストローク量は最小となり、デッド
ボリュームが最大となった時の状態を示す。
まずピストン7が最大位置まで変位する状態(図中実線
Aで示す)を説明する。ピストン7が最も後退した位置
(図中aで示す)からピストン7が前進するにつれ作動
室50の容積は減少し、かつ作動室50内の圧力は増大
する(図中a−bCで示す)。そして、作動室50内の
圧力が所定圧Pdに達すると吐出弁24が開き、作動室
50内の圧力はそれ以上上昇しない(図中c−d−eで
示す)。ピストン7が最大ストロークまで変位した後(
図中0点で示す)、ピストン7が後退し始めると吸入口
25が開き、作動室50内の圧力はただちに吸入圧Ps
まで減少しく図中「で示す)、その後再びピストンは後
端位置(図中aで示す)まで戻る。すなわち、ピストン
が最大変位する状態では、作動室50内dはa、c、e
、f。
aのサイクルで圧力変動を行うことになる。
斜板10の傾斜角が多少小さくなり、ピストン7の先端
にデッドボリュームが生じるようになると、第1O図中
−点鎖線Bで示すように、所定の容量が作動室50内に
保持されることになる。従ってこの状態からピストン7
が後退したとしても、作動室50内に保持されていた冷
媒が再膨張しく図中−点鎖線d−gで示す)、その間作
動室50内には吸入圧Ps以上の圧力が保持されること
になる。
斜板10の傾斜角がさらに小さくなり、ピストン7のス
トローク量が減少し、作動室50内に大きなプントボリ
ュームができるようになると、ついにはピストン7の前
進時においても吐出弁24が開かないことになる。すわ
なち、ピストン7前進時における作動室50内の圧力が
吐出圧Pd以上にならない。この状態は第10図中破線
Cで示した状態であり、この場合は作動室50内の圧力
と容積は図中a−b−c−b−aの動作を繰り返すこと
になる。そして斜板10傾斜角がさらに小さくなり、ピ
ストン7の移動ストロークがさらに小さくなれば、つい
には第7図ウニ点鎖線りに示すような状態となる。この
場合には作動室50内において吸入、吐出は行われず、
作動室50の容積と圧力の関係はa−b−aの状態とな
る。
以上説明したように、作動室50のデッドボリュームが
生じることにより、ピストンの往復移動サイクル中にお
ける作動室50内の圧力が変動することになる。
第8図はこの作動室50内の圧力とピストン7の往復動
周期との関係を示すグラフである。図中実!ffAAは
第7図の実線Aの状態に対応する。この状態ではピスト
ン7の先端にデッドボリュームが生じなく、ピストン7
が後退を始めると作動室50内の圧力はただちに吸入圧
Psに低下する。また第8図中−点鎖線Bは第7図の一
点鎖線Bに対応する状態であり、この状態においてはデ
ッドボリュームが作動室50内に生じ、このデッドボリ
ュームによる圧力の残りが作動室50に認められる。す
なわち、ピストン7が後退運動を行う時であっても、作
動室50内の圧力は吸入圧にただちに低下することはな
(、吐出圧Pdから吸入圧Psに向けて漸次減少するこ
とになる。さらに第8図中破線Cは第7図の破線Cに相
当する状態であるが、この状態までデッドボリュームが
大きくなると、作動室50内の圧力変動はほぼ正弦波的
となり、吸入圧Ps以下に作動室50内圧力が減少する
ことはなくなる。
また第8図ウニ点鎖線りは第7図の二点鎖線りに相当す
る状態であるが、この状態では破線Cで示す場合と同様
圧力変動はほぼ正弦波的となり、圧縮吸入は行われない
。さらにこの二点鎖線りで示す状態においては、作動室
50内の圧力変動が減少し、作動室50内における最大
圧力が減少してくることになる。
第6図中破線YKで示す領域は、第7図においてサイク
ル内の圧力容積状態が実線Aから破線Cに至る領域を示
す。すなわち、この領域においては第8図より明らかな
ように、圧力が作動室50内に留まることによって第1
作動室50内の圧力がピストン7を第1図中右方向に付
勢する力が増えることになる。
ここで、この第1作動室50内の圧力がピストン7を右
方向に押圧する力は、ひいては斜板50の傾斜角を大き
くする方向の作動となる。すなわち、この作動室50内
に残った圧力により斜板IOの傾斜角が大きくなり、ピ
ストン7の往復ストローク量が増大することになる。こ
の間の挙動が第6図中破線YKで示す領域であり、この
領域においてはデッドボリュームの増大につれ、作動室
50内に留まる圧力が高(なる。従ってこの領域におい
ては、シャフト−回転当りを平均してみると、デッドボ
リュームの増大に従い、フロント側のピストンが斜板を
右側へ押圧するスラスト力が大きくなる。
このため、第6図中破線に示すように、制御スプール3
0のストロークと制御圧室200の圧力の関係は、フロ
ント側作動室50が冷媒を吐出しなくなる点にピークY
を持つ曲線となり、このピークYより制御スプール30
のストロークが大きい領域では圧縮機の容量を連続的に
制御できないことになる。
ここで、ピストン7に加わる作動室50.60と、スプ
ール30に加わる制御圧室200内圧力の関係を詳細に
検討してみる。第9図において、ピストンの圧縮力によ
って生ずる力Fは、シュー18.19を介して斜板10
に伝えられる。このとき斜板10には、ピン80の位置
Pにおける長溝aの法線mと、球面支持部405の中心
線Cの支点Aを中心としたモーメントMを生じる(交点
Aは、長溝166と球面支持部107と斜板10よりな
るリンクの瞬間中心に等しい)。
制御スプール30に働くスラスト力は、このモーメント
Mに抗して、斜板10の傾きを一定に保持するために、
点Aを中心として、逆方向のモーメントを生じさせるた
めの力である。したがって、制御スプール30に働くス
ラスト力と、圧縮機の吐出容量との相互関係を単調増加
の関係におくためには、前記モーメントMとスプール3
0に働くスラスト力の関係が単調増加になればよい。
ところで、長溝166の形状を、リア側のピストンの上
死点を一定にするような近似直線を用いた場合(第10
図aで示す形状)、前述のように、フロント側のデッド
ボリュームの影響で、最大容量付近で、モーメンl−M
が小さくなる傾向があった。そこで最大容量付近での長
溝の形状を、第10図中すで示す長溝166のように傾
ければ、ピン80の位置pにおける長溝すの法線nは、
前記の長溝aの法線mに比べ、傾きが小さくなるため、
リンクの瞬間中心は第9図のAからBへ移る。このとき
、モーメントの中心が点Aから点Bで移動したため、斜
板10の傾きを保つためスプール30に働くスラスト力
は腕の長さがACからBCに短くなった分だけ大きくな
る。すなわち、作動室50.60の条件が同じでも、長
?I4166の傾きを変化させれば、斜板10の角度を
一定の角度に保つために必要な制御王室の圧力Pcが変
化する。
そこで、前記のデッドボリュームの影響で、最大容量付
近でモーメントMが小さくなる領域において、長溝16
6の傾きを連続的に増加させれば、モーメンl−Mの減
少を補償して、必要な制御圧室200の圧力を増加させ
ることができる。すなわち、ばね等の補助手段を用いず
に、制御スプール30のストロークと制御圧室200の
圧力の関係を単調増加とすることが可能となる。
本例の長溝166の形状は、第1O図に実線すで示すよ
うに、最大容量時のピンの位置P0から、フロント側の
作動室50が吐出しなくなる点P□付近まで、長溝形状
は下に凸の曲線を持ち、点P3付近を変曲点として、最
小容量時のピン80の位置P2までは上に凸の曲線を持
つS字形に溝形状を形成する。ピン80の位置が、Po
からP3まで移動するとき、法線の傾きはnoから03
まで徐々に大きくなる。このため、第11図に示す制御
スプールの位置がPoからP3まで移動するのに伴い、
必要な制御圧力は、実線αで示すようにプントボリュー
ムによる制御圧力の増加を補って、単調に減少する。一
方、第10図において、ピン80の位置がP、からP2
へ移動するときは、法線の傾きが、n3からn2に減少
する。ここでは、法線の傾きの変化はゆるやかなため、
第11図に実線αで示す制御圧力は、スプール位置がP
3からPtへ移動するのに伴い、ゆるやかに減少する。
この場合、第11図中破線βで示したような直線状に形
成された長溝166に比べ、制御圧力の減少がゆるやか
であり、最低容量の位置Ptに達しても、吸入圧力Ps
以下にならない。
すなわち、上記のS字形の長溝を用いることにより、制
御スプール30の位置に対応する制御圧力を吐出圧力以
下、かつ吸入圧力以上の範囲内で、単調増加の関係にす
ることができる。この結果、制御圧室に、吐出圧力もし
くは吸入圧力を制御弁により適宜導入することにより、
圧縮機の吐出容量を最大容量から最小容量まで、連続か
つなめらかに制御することが可能となる。
尚、前記実施例による圧縮機の構成は、定常運転時の圧
縮比による運転条件を前提に説明したが、圧縮比が広範
囲に変動する運転条件ではデッドボリュームの影響によ
る制御圧力の不連続点P、が変化するため、スプール位
置と制御圧力の関係が必ずしも単調増加とならない場合
がある。第12図に、吸入圧力2kg/cffl、吐出
圧力12kg/craの時の不連続点P、を基準にS字
溝を設計した場合の、吐出圧力の変化による、制御圧力
特性の変化を示す。このような場合は、圧縮比が下がる
につれてPz、P4.PS、Pbの方向に変曲点が移動
するため、特性に右下がりの部分が生ずる。そのため、
この場合はばね等による補助手段を併用することが望ま
しい。第13図はばね900を追加した実施例を示す。
この例では、第12図の右下がり特性かばね900の追
加荷重により、補正される。しかも、第12図に示すよ
うに、右下がりの特性の部分の傾きは小さいため、弱い
ばね定数のばね900が使用でき、ばねの耐久性も充分
に確保することが可能となる。
尚、前記実施例で示したP、付近に変曲点を持つ曲線は
、第11図中、制御スプールがPoからPlへ至る間、
できるだけなめらかに単調減少する特性となるものが望
ましいが、実際には、加工を容易にするため、第10図
のP、付近に接点をもつ2つの円で構成してもよい。ま
た、下に凸と上に凸の2つの曲線を間に直線を介して接
続してもよい。更には、第10図の23点と22点との
間を直線としてもよい。
次にシャフトの長溝の他の実施例を第14図に示す。最
大容量時のピンの位置P0と中間容量時のピン位置P4
の間は、下に凸の曲線形状であり、前記ピン位置P4と
最小容量時のピン位置P2の間は上記曲線になめらかに
つながる直線形状である。
この例では曲線部P0 P4と直線部P4  Pzとの
接続点が変曲点となり、全体としては一部に直線を含む
非直線形状となる。
この係合長溝形状における制御圧力と吐出容量の関係を
第15図に示す。第15図では、圧縮比εが高い場合、
制御圧力と吐出容量比は単調増加の関係があり連続な制
御が可能であるが、圧縮比が小さい時(たとえば圧縮比
ε= 、5 )の時、制御圧力と吐出容量比は大吐出容
量側において右下がりの特性となり連続な容量制御とな
らないことを示している。
しかし、自動車空調装置の冷媒圧縮機として使用した場
合、実際に起こり得る吐出容量と圧縮比は第16図に示
すように限られた領域であることが本発明者等の実験に
より確かめられている。
従って、実際には圧縮比が非常に小さい時(例えばε=
、5)、小吐出容量側でのみ使用されるため、先に示し
たように大容量側で吐出容量と制御圧力の関係で右下が
りであっても支障はない。
以上より、第14図に示すような一部に直線を含む係合
長溝形状においても実使用状態において圧縮機の吐出容
量が連続かつなめらかに制御することができる。
しかも、第14図に示す係合長溝形状では加工が第10
図図示形状に比べ容易となり、さらに中間容量時でも補
助荷重手段を用いることなく、吐出容量が連続に制御で
きる利点をもつ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る圧縮機の一実施例を示す断面図、
第2図は第1図圧縮機の■−■断面図、第3図は第1図
図示圧縮機の最小容量状態を示す説明図、第4図は第1
図図示圧縮機の最大容量状態を示す説明図、第5図は第
1図図示圧縮機の容量可変特性を示す特性図、第6図は
制御室内の圧力と制御スプールの位置の関係を示すグラ
フ、第7図はピストンのストロークと作動室内の圧力の
関係を示すグラフ、第8図はピストンの往復動と作動室
内圧力との関係を示すグラフ、第9図は斜板とシャフト
に設けた長溝で構成されるリンクの作動を示す説明図、
第1O図は本発明によるシャフトの長溝の実施例を示す
説明図、第1I図は制御圧室の圧力とスプールの位置の
関係を示すグラフ、第12図は制御圧室圧力とスプール
の位置との関係が、圧縮機吐出圧に応じて変化する状態
を示すグラフ、第13図は本発明圧縮機の他の例を示す
断面図、第14図は本発明によるシャフトの長溝の他の
実施例を示す説明図、第15図は第1図図示圧縮を用い
た圧縮機の制御圧室圧力とスプール位置との関係が圧縮
機吐出圧に応じて変化する状態を示すグラフ、第16図
は実使用吐出容量域を示すグラフである。 1・・・シャフト 7・・・ピストン、10・・・斜板
、30・・・スプール、50.60・・・作動室、80
・・・ピン。 166・・・係合長溝。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部にシリンダ室を有するシリンダブロックと、  このシリンダブロック内に回転自在に支持されたシャ
    フトと、  このシャフトに揺動可能に連結し、シャフトと一体回
    転する斜板と、  前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記斜板の
    揺動運動を受けて前記シリンダ室内を往復移動するピス
    トンと、  このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シリンダ
    室内面との間で形成され、流体の吸入、圧縮、吐出を行
    う作動室と、  前記シャフトと同軸上に配設され、前記斜板の中心転
    位置を揺動可能に保持するとともに、この支持部を前記
    シャフトの軸方向に変位させるスプールとを備え、  前記スプールの変位により前記斜板の中心点位置を前
    記シャフト軸方向に変位させると共に前記斜板の傾斜角
    を変位させ、  前記シリンダ室内における前記ピストンの往復動スト
    ロークを可変させ、かつ前記作動室のうち前記ピストン
    の一端面側に形成された作動室における前記ピストンの
    前進可能位置と、前記作動室のうち前記ピストンの他面
    側に形成された作動室における前記ピストンの前進可能
    位置とを互いに異なるようにし、かつ、前記斜板もしく
    は前記シャフトの一方に係合長溝を形成するとともに、
    この係合長溝に係合するピンを前記斜板もしくは前記斜
    板の他方に連結させ、  前記係合長溝の形状を、圧縮機の中間吐出容量に対応
    する位置に変曲点をもつ、非直線形状に形成し、圧縮機
    の吐出容量が大量容量となる部位で、係合長溝の法線と
    シャフト軸線間との角度が減少するようにしたことを特
    徴とする可変容量式斜板型圧縮機。
  2. (2)前記係合長溝の形状は、圧縮機の中間吐出容量に
    対応する変曲点位置に持点をもつ、2つの円弧で形成さ
    れている請求項1記載の可変容量式斜板型圧縮機。
  3. (3)前記係合長溝の形状は、圧縮機の中間吐出容量に
    対応する位置に変曲点をもつ高次の曲線で形成されてい
    る請求項1記載の可変容量式斜板型圧縮機。
  4. (4)前記シャフトには平板部が形成されており、かつ
    前記斜板にはこの平面部が嵌入するスリットが形成され
    ており、前記平板部が前記スリットに係合することによ
    り前記斜板が前記シャフトに揺動可能に連結されている
    請求項1ないし3いずれかに記載の可変容量式斜板型圧
    縮機。
  5. (5)前記シャフトの平板部には前記係合長溝が形成さ
    れており、かつ前記スリット部にはピン通し孔が形成さ
    れており、このピン通し孔及び前記係合長溝内に前記ピ
    ンが挿入され、これにより前記斜板が前記シャフトに揺
    動可能に連結されている請求項4記載の可変容量式斜板
    型圧縮機。
  6. (6)互いに平行に延在する複数のシリンダ室を内部に
    画定するためのハウジングと、前記複数のシリンダ室と
    平行に延びるよう前記ハウジングに回転自在に支承され
    たシャフトと、一緒に回転するよう前記シャフトに連結
    され、回転に応じて揺動するための斜板と、前記シリン
    ダ室内に揺動自在に配置され、前記斜板の揺動運動を受
    けて前記シリンダ室内を往復動する複数のピストンと、
    前記ピストンの両端にそれぞれ前記シリンダ室内面とで
    画成され、流体の吸入,圧縮および吐出を行う複数対の
    第1および第2作動室と、前記シャフトと同軸上に移動
    可能に配設され、前記斜板をその回転中心位置で揺動可
    能に保持するためのスプールで、該スプールの変位によ
    り前記斜板の回転中心位置を前記シャフトの軸方向へ変
    位させると共にその傾きを変え、これにより前記ピスト
    ンの往復動ストロークを可変させ、前記第1の作動室に
    おけるこれらピストンの前進可能位置と、第2の作動室
    におけるこれらピストンの前進可能位置とを互いに異な
    るようにするスプールとを備え、前記シャフトと斜板と
    はそれらの一方に形成された長溝と他方に設けられたピ
    ンを摺動可能に係合させることにより互いに連結されて
    おり、係合長溝は、圧縮機が大吐出容量となる位置で該
    長溝の法線と前記シャフトの軸線との角度が減少するよ
    うに、少なくとも圧縮機の最大吐出容量と中間吐出容量
    とに対応する位置の間を非直線形状に形成されているこ
    とを特徴とする可変容量式斜板型圧縮機。
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