JPH0257186A - バチルスにおけるズブチリシン・カールスベルク生産用ハイブリッドプラスミド - Google Patents

バチルスにおけるズブチリシン・カールスベルク生産用ハイブリッドプラスミド

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JPH0257186A
JPH0257186A JP1162465A JP16246589A JPH0257186A JP H0257186 A JPH0257186 A JP H0257186A JP 1162465 A JP1162465 A JP 1162465A JP 16246589 A JP16246589 A JP 16246589A JP H0257186 A JPH0257186 A JP H0257186A
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bacillus
plasmid
subtilisin carlsberg
dna
hybrid plasmid
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コンラッド・ガモン
Harald Berger
ハラルト・ベルガー
Urs Dr Hanggi
ウルス・ヘンギ
Martina Markgraf
マルティナ・マークグラフ
Jurgen Dr Kreft
ユルゲン・クレフト
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Henkel AG and Co KGaA
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
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    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/52Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from bacteria or Archaea
    • C12N9/54Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from bacteria or Archaea bacteria being Bacillus

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、アルカリ性プロテアーゼであるズブチリシン
・カールスベルク、および関連するタンパク質分解酵素
を、バチルスにおいて、より多量に発現し得る新規なハ
イブリッドプラスミドに関するものである。
[従来技術] 微生物、とりわけ細菌および真菌によって産生され、能
動輸送によって細胞から排出されて培地に蓄積される数
種のプロテアーゼが知られている。
この種の多くの酵素は、タンパク質の分解を要する分野
において既に商業的に用いられている。重要な分野とし
て、例えば、洗剤および清浄剤並びに動物の餌が挙げら
れる。プロテアーゼは、通例、至適活性を示すpH域に
よって分類され、従って、アルカリ性、中性および酸性
プロテアーゼとして知られている。洗剤および清浄剤に
おいては、アルカリ性プロテアーゼが特に重要である。
例えば、一般名、ズブチリシンの名で知られる種類が重
要である。この名称は、バチルス・ズブチリス(枯草菌
)(Bacillus 5ubtilis)に由来する
が、これはとりわけこの種の株がズブチリシンを産生じ
得るからである。近年、研究者らは、天然の種々のズブ
チリシンを相互に分離し、その構造を解明することに成
功した(イー・エル・スミス(E、 L、 Sm1th
)ら、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー(J、 Biol、 Chem、)(1968)
243(9)、2]84)。これに関連して、2種のズ
ブチリシン、すなわち、ズブチリシンBPN’およびズ
ブチリシン・カールスベルクが、実際上特に重要である
ことが見出されている。ズブチリシンBPN”は、しば
しばバチルス・アミロリクエファシェンス(Bacil
lus amyloliquefaciens)から得
られ、ズブチリシン・カールスベルクは、例えば、バチ
ルス・リヘニフォルミス(Bacillus lich
eniformis)種の株の培養によって得ることが
できる。
多くのバチルス株は、しばしば、アルカリ性プロテアー
ゼを中性プロテアーゼ(メタロプロテアーゼ)との混合
物として排出する。
酵素の工業的重要性の見地(ズブチリシンBPN”プロ
テアーゼよりもズブチリシン・カールスペルクプロテア
ーゼの方が重要性がいくぶん高いと見なし得る)から、
一種の酵素もしくはその他の酵素を産生じ、かつ生成物
の工業的な製造に適当でもある株を見出すために多くの
試みが既に為されている。これに関連して、以下の西独
公開特許または特許明細書を引用する:西独公開特許第
1940488号、同第2018451号、同第204
4161号、同第2101803号、同第2 ]、 2
1397号および同第2925427号、並びに英国特
許第1263765号、米国特許第3623957号、
米国特許第4264738号および欧州特許出願公開第
6638号。これらの特許出願または特許は、突然変異
および選択工程を何度も繰り返すことによって、最終的
に収量または生成物の性質が最適となった株を得る古典
的突然変異法に関する。このような突然変異は統計的に
起こり、そのために客観的に可能な最高の性質を有する
「仕立て」た株を得ることが困難であろうことは、当業
者に既知である。更に、このような培養株は、復帰突然
変異を起こし易い。すなわち、少なくとも幾つかの望ま
しい性質を失って、「野生」型となる傾向がある。
西独公開特許第3527913号は、以下の構造: バチルス属の微生物のRNAポリメラーゼによって認識
されるプロモーター、−リボソーム結合部位、開始コド
ン、ズブチリシン・カールスヘルクマタはタンパク質分
解活性のあるサブユニットまたはタンパク質分解活性の
あるその変種をコードする、そのリーダー配列を含む構
造遺伝子、終止コドン、両末端に存在することもある特
定の発現効果を持たない400を越えない塩基対を含ん
でいるオリゴヌクレオチド鎖 を有する2本鎖DNAを含有するバチルス属の微生物か
らのハイブリッドプラスミドを記載している。
この先行技術の背景に対し、本発明者らが取り組んだ問
題は、ズブチリシン・カールスベルクを更に多量に産生
じ得る、より好適なハイブリッドプラスミドおよびこの
様なハイブリッドプラスミドを含有している新規な微生
物を得ることであった。
従って、本発明は、バチルス属微生物用ハイブリッドプ
ラスミドであって、制限酵素AvaIのための1または
それ以上の制限部位を有するバチルスに好適な出発プラ
スミド、および所望により耐性マーカー、および バチルス属の微生物のRNAポリメラーゼによって認識
されるプロモーター −リボソーム結合部位 開始コドン ズブチリシン・カールスペルクまたはそのタンパク質分
解活性のあるサブユニットまたはそのタンパク質分解活
性のある変種のみをコードする、そのリーダー配列を含
む構造遺伝子 終止コドン を含んでいる、出発プラスミドに挿入された単離された
2本鎖DNAからなり、特定の発現効果を持たない40
0を越えない塩基対を含むオリゴヌクレオチド鎖が終止
コドンの下流に存在していることもあるハイブリッドプ
ラスミドであって、該挿入された2本鎖DNAが、バチ
ルス・リヘニフオルミスからのズブチリシン・カールス
ベルクのプロモーターおよび構造遺伝子を含有し、かつ
プロ/プレ−ズブチリシンの開始コドンから数えて22
7位の位置で始まり、AvaI開裂部位の始まりに至る
ことを特徴とするバチルス属微生物用ハイブリッドプラ
スミドに関するものである。
本発明によるハイブリッドプラスミドは、少なくとも1
箇所であって、好ましくは数箇所ではないAvaI制限
部位を有する、バチルスに好適な出発プラスミドを、A
vaIとは異なる制限酵素で開環し、開環したプラスミ
ドに、自体既知の方法によって、ズブチリシン・カール
スベルクまたはそのタンパク質分解活性のあるサブユニ
ットまたはその変種の発現に必要な全ての情報、並びに
プロ/プレ−領域の前にAvaI制限部位を有するDN
Aを挿入することによって調製することができる。次い
で、このプラスミドを閉環し、AvaIで2回切断し、
相当するライゲーション酵素で再結合させる。
一般に、AvaIの代わりに他の制限酵素を使用するこ
とができる。この点について、既知の部位特異的突然変
異誘発の手法を使用し、発現に必要なりNA配列の外側
に適当な切断部位を設けることは当業者に周知である。
本発明が基礎とする方法は、科学的にまだ説明されたこ
とがない。プラスミドのサイズが小さくなると、事実上
、発現性が上昇するということは知られているが、発現
効率のこの様な上昇が、制限酵素AvaI部位を有する
比較的小さなサブユニットの除去によって得られるであ
ろうとは予想されていなかった。従って、本発明によっ
て除去されるAvaI制限部位間のDNAが、そのゲス
ト菌株におけるズブチリシン・カールスベルクの過剰産
生を阻止し得る調節エレメントを含んでいると推測され
る。
出発プラスミドに挿入されるのが好適な単離された2本
鎖DNAは、発現に重要な個々のサブ配列を機能し得る
順序で含んでいる。即ち、サブ配列は互いに機能的な関
係にある。このことは、RNAポリメラーゼのための認
識配列を有するプロモーターが存在し、これに−リボソ
ーム結合部位が続いていることを意味する。次ぎに、バ
チルスにおいて作動可能な開始コドン、好ましくは開始
のトリプレット、ATGが続く。開始トリプレットに次
いで、リーダータンパク質、次ぎに成熟ズブチリシン・
カールスベルクまたはその変種またはサブユニットのた
めの実際のシグナル配列が続く。
リーダー配列は、プロ配列、細胞からの酵素の排出に好
適に役立つプレ配列またはプレ−/プロ配列であると考
えられる。最後に、構造遺伝子の配列は、終止コドン、
好ましくはバチルスに認識される終止トリプレット、例
えばTAAで終わる。
これに、ターミネータ−配列が続くことができ、好まし
い配列は、それ自身対合し得、従ってループ(ステムル
ープ)を形成する配列である。この様なターミネータ−
配列の機能は、特定の遺伝子産物のためのメツセンジャ
ーRNAの合成を終止することである。
この単離2本鎖デオキシリボ核酸の両末端に更に別の配
列、好ましくは特定の発現効果がもたらされ得ない配列
が結合していてもよい。これらの配列は、他のAvaI
制限部位を含有すべきではない。
成熟酵素のための配列には、本発明の範囲内において、
ある種の変更を加えてもよい。第1の態様では、ズブチ
リシン・カールスベルクまたはその変種をコードしてい
る配列を提供する。好ましい配列は、バチルスに典型的
なコドンのみで構成された配列である。本発明の好まし
い態様の1つは、成熟酵素のための以下の配列: CCTCGGGACCTCT7TCCCTGCCAGG
CTGAAGCGGτCTATTCATACTCGAA
CTGAACATTTTTCTAAAACAQTTAT
TAATAACCAAAAAATTTTAAATTGG
τ((を含有している単離デオキシリボ核酸である。
この配列は、公開されたアミノ酸配列(E、L。
Sm1th et al、、 J、Biol、Chem
、(1968)243(9)、2184)のアミノ酸配
列中の157位および160位が変更されたズブチリシ
ン・カールスベルクをコードしている。
本発明の他の態様においては、非修飾ズブチリシン・カ
ールスベルク、すなわち、157位のアミノ酸セリンの
代わりにアミノ酸アスパラギンを、160位のアミノ酸
アスパラギンの代わりにアミノ酸セリンを含有するズブ
チリシン・カールスベルクをコードしている単離2本鎖
デオキシリボ核酸を使用することができる。このことか
ら、バチルスにおいて通常これらのアミノ酸をコードす
る塩基トリプレット(遺伝子コード)が、対応する単離
デオキシリボ核酸中に存在しなければならない。
上記のデオキシリボ核酸を、制限酵素AvaIのための
1箇所、好ましくは数箇所ではない制限部位を有してい
なければならない自体既知の出発プラスミドに挿入する
。また、出発プラスミドは1またはそれ以上の耐性マー
カーを含有しているのが好ましい。
耐性マーカーの機能は、このようにして形質転換された
、ハイブリッドプラスミド含有微生物を、その耐性によ
って、このようなハイブリッドプラスミドを含有しない
微生物から識別できるようにすることである。種々の出
発プラスミドが、当業者に入手可能である。これらは、
例えば、テトラサイクリン、カナマイシン、クロラムフ
ェニコールまたは他の抗生物質に対する耐性マーカーを
有する。ハイブリッドプラスミドの調製に使用可能な種
々の出発プラスミドのうち、バチルス属の微生物に適当
なものを選択すべきである。従って、本発明のハイブリ
ッドプラスミドは、バチルスに適当な出発プラスミドか
ら得るのが最も好ましい。
このような種々の出発プラスミドは、専門文献に記載さ
れている。多種の適当なプラスミドが、例えば、バチル
ス・ジェネティック・ストック・センター(Bacil
lus Genetic 5tock Center)
のような寄託機関から入手可能である。好適な出発プラ
スミドは、例えば、pBCE16、pc 194、pU
Bllo、pE194、psA2100、pBL608
およびpB D 64であり、これらは実際に適当なA
vaI制限部位を含有している。これらのプラスミドは
、以下の文献に記載されている:ベルンハルト、カー(
Bernhard、 K、)、シュレンプ、 ハ(Sc
hrempf、 H,)およびデーベル、ヴ工−(Go
ebel、 W、)、ジャーナル・オブ・バクテリオロ
ジ−(J、 Bacteriol、)±33:  89
7〜903.1978゜ グリクツアン、チー・ヨツト(Gryczan、 T、
 J、 )、コンテンテ、ニス(Contente、 
s、 )およびドゥブナウ、デー(Dubnau、 D
、)、ジャーナル・オブ・バクテリオロン−上λ4: 
318〜329.1978゜ウィリアムズ、デイ−・エ
ム(Williams、 D、M、)、ドゥヴアール、
イー・ジェイ(Duvall、 E、  J、)および
口ヴエット、ピー・ニス(Lovett、 p、 S、
)、ジャーナル・オブ・バクテリオロジ−146:  
1162〜1165.1981゜ グリクツアン、チー(Gryczan、 T、)、シヴ
アクマー、アー・デー(Shivakumar、 A、
 G、)およびドゥブナウ、デー、ジャーナル・オブ・
バクテリオロジ−141:  246〜253.198
0゜エーリッヒ、ニス・デー(Ehlich、 S、 
D、 )、プルスチンーペテグリュコハ−(B urs
ztynPettegrew+ H,)、ストロイツブ
スキー、ヨツト(Stroynowski、 J、)お
よびレーダーベルクツヨツト(Leaderberg、
 J、)、リコンビナント・モレキュールズ(Reco
mbinant Mo1ecules):インパクト0
オン・サイエンス・アンド・ソサエティ(Impact
on 5cience and 5ociety)、6
9〜80頁、ラーペンφプレス(Raven Pres
s)、ニューヨーク、1977゜ ヴアイスブルム、ベー(Weisblum、 B、)、
グラハム、エム・ライ(Graham、 M、 Y、)
、グリクツアン。
チーおよびトウブナウ、デー、ジャーナル・オブ・バク
テリオロジーーL迂7: 635〜643.1979゜ 適当な出発プラスミドの選択に際して、特定の制限酵素
によって、その特性を失うことなく線状になり得るもの
を選択することが重要である。出発プラスミドの特性は
、バチルスにおける複製能、耐性および発現能を含むと
理解される。適当な出発プラスミドを線状にし得る通常
の特異的制限酵素は、例えば、Bam HL Eco 
RL H4nd IIIおよびPst  Iである。
本発明のハイブリッドプラスミドは、そのような1また
はそれ以上の切断部位に挿入された2本鎖単離デオキシ
リボ核酸を含んで成る。例えば、本発明の目的に特に適
当な出発プラスミドpBCE16は、BamHIによっ
て線状とされ、次いで本発明の2本鎖デオキシリボ核酸
の挿入後に閉環され得る。
ズブチリシン・カールスベルクをコードしているDNA
と出発プラスミドからの構築物のサイズを、挿入DNA
フラグメントが、出発物質である酵素プラスミド中の制
限部位およびプレ−/プロ領域の前の制限部位の両者に
沿って切断される様な条件下でプラスミドに制限酵素A
vaIを作用させることによって減少させる。この様に
して形成された末端を、例えばT4DNAリガーゼの様
な適当な酵素で再ライゲートすると、本発明のハイブリ
ッドプラスミドが得られる。
本発明はまた、特許請求の範囲の請求項1または2に記
載の種類のハイブリッドプラスミドを有するバチルス属
の微生物株に関するものである。
適当な微生物株を調製または形質転換するために、当業
者は、ハイブリッドプラスミドを組み込むことができ、
このようなハイブリッドプラスミドがその中で十分な安
定性を示す株を選択する。枯草菌、バチルス・リヘニフ
ォルミス、バチルス・アミロリクエファシエンスまたは
バチルス・セレウス種の株を、有利に形質転換すること
ができる。
これに関連して、形質転換株は、生成したプロテアーゼ
を、例えば後述の免疫学的方法を用いて検出することに
よって、非形質転換株から識別することができる。
本発明の一態様において、形質転換される株は、それ自
体プロテアーゼをわずかしか産生しないバチルス株、例
えば枯草菌株である。このような株は、寄託機関から入
手可能である。このようにして、所望のズブチリシン・
カールスベルクまたはズブチリシン・カールスベルクの
前記変種のみを産生じ得る株を得ることが可能である。
しかし、他のプロテアーゼまたはアミラーゼに加えてズ
ブチリシン・カールスベルクを排出する株を得ることも
同様に可能である。とりわけ、選択によって、酵素産生
能が特に高い株を得ることが可能である。
出発プラスミドに挿入される2本鎖DNAは、バチルス
・リヘニフォルミスのプロテアーセ産生株から単離され
るのが好ましく、そのような株のうち、例えば以下の株
が適当である:バチルス・リヘニフォルミス:ATCC
10716、DSM641並びにDSM3406および
DSM3407株。これらの株を、西独国特許第292
5427号に記載のように培養する。次いで細胞を集め
る。集めた細胞を、プロトプラスト化する。すなわち、
ムレイン細胞壁を適当な酵素、特にリゾチームで破壊す
る。次いで、洗剤、例えばドデシル硫酸ナトリウムで細
胞膜を破壊する。このようにして得たリゼートを、まず
RNA分解酵素(RNase)および/またはプロテア
−ゼKによる処理に付す。次いでDNAを単離する。
染色体DNAを単離するいくつかの方法が、当業者に知
られている。このような方法を、単独で、または組み合
わせて行い得る。重要な一方法では、まずリゼートを、
エタノール中で分別沈澱に付すと、高分子量DNAフラ
グメントの分離が可能になり、単離される。密度勾配に
よる分離方法もある。この目的のために、塩化セシウム
/ D N A 溶液中で密度勾配を作る。全量を種々
の分画に分けて、DNAが集まった特定の分画を分離し
、次の工程に付すことができる。多くの場合、クロロホ
ルムおよびイソアミルアルコール混合物などを用いた抽
出により、DNAの単離の前、または単離時に、はとん
どのタンパク質を除、去することが最も良い。
基本的には、ベルンハルトの方法(文献2)に従い、プ
ラスミドDNAを同様に分離し得るのであるが、この場
合には、塩化セシウム密度勾配にエチジウムプロミド(
インターカレーションし得る赤色色素)を導入して、プ
ラスミドと染色体DNAの密度の差を人為的に確立する
ことが最もよい。
次に、精製した単離デオキシリボ核酸を、適当な緩衝液
(pH7〜7.5)中、制限酵素で切断する。
適当な制限酵素は、例えばBam HI、 Sau 3
Aまたは特異的部位でDNAを切断し得る他の酵素であ
る。染色体DNAは、プラスミドDNAの場合と同じ酵
素で処理しても、異なる酵素で処理してもよい。いずれ
の場合においても、損なわれていない構造遺伝子を実質
上確実に含む十分な長さのフラグメントを得るために、
染色体DNAを(切断し得る全箇所で)完全には切断し
てしまわないことが重要である。更に、次のDNAリガ
ーゼによる結合を確実にするために、切断された染色体
とプラスミドDNAの末端が互いに相捕的であることが
重要である。好ましくは染色体デオキシリボ核酸を線状
プラスミドの重量よりも大過剰に使用して、単離2本鎖
デオキシリボ核酸と線状プラスミドを混合する。好まし
くは1:2〜1:20、特に好ましくは、1:5〜1:
10の比で用いる。
混合したデオキシリボ核酸(約0.2mg/mρの濃度
で存在すべきである)を、次の工程においてDNAリガ
ーゼでライゲートさせる。
出発プラスミド、とりわけ好ましくは出発プラスミドp
BCE16に挿入された2本鎖DNAは、好ましくはズ
ブチリシン・カールスペルクブロテアーゼのための、そ
のリーダー配列を含む構造遺伝子の開始コドンから数え
て一222位、プロ/プレ−領域の前に、AvaI酵素
のための制限部位を有している。
このようにして得たライゲーション混合物を、バチルス
属、例えば枯草菌またはバチルス・リヘニフォルミスの
コンピテントな細胞の形質転換に使用する。うまく形質
転換された株を、それがプロテアーゼを産生ずることに
よって見分けたい場合には、元来プロテアーゼを産生じ
得ない、または少なくともズブチリシン・カールスベル
クを産生じ得ない株を形質転換することが好ましい。し
かし、出発株を形質転換してもよい。コンピテントな細
胞を得るためには、形質転換したい株を第1の最少培地
中で培養して定常期に達せしめ、次いで、第2の希釈最
少培地中で更に培養する。次いで、通例緩衝液中でこの
ように前処理した微生物にハイブリッドプラスミドをそ
のまま入れる。
その後、完全培地中で増殖(発育期)を行わせる(カー
ン、エフ・エッチ(Cahn、 F、 H,)およびフ
ォックス、エム・ニス(FOX、 M、 S、)(19
68)ジャーナル・オブ・バタテリオロジー、95: 
867〜875)。次いで、このようにして得られた微
生物を選択工程に付す。この工程では、通常バイブリッ
ドプラスミドが耐性を示す抗生物質含有培地でまず培養
する。このようにして、実質的に/%イブリッドプラス
ミドを1コピーまたはそれ以上含有する生物が第1の選
択工程において得られる。
次いで、他の選択工程において、ズブチリシン・カール
スベルク産生能について微生物を選択する。
免疫学的方法を、この選択工程に用いるのが好都合であ
ることがある。好ましい免疫学的方法は、ブルームおよ
びギルバートの方法に基づく西独国特許出願第3527
913号に記載されている。
(ブルーム、ニス(Broome、 S、 )およびギ
ルバート。
ダブリ−(Gilbert、 W、 )(1978)、
プロシーデインゲス・オブ・ナショナル・アカデミ−・
オブ・サイエンシーズ(Proc、 Natl、Aca
d、 Sci、、米国)、75.2746〜2749)
。この方法では、ブツケル(B uckel)により記
載されているように、まず兎を免疫することによってズ
ブチリシン・カールスベルクに対する抗体を得る(ブッ
ケル、ヒー(Buckel、 P、 )およびゼーライ
ン、ニー(Zehelein。
E、X19.81)、ジーン(Gene)、16.14
9〜159)。抗体のいくつかは、硫酸アンモニウムを
用いた沈澱およびDEAEクロマトグラフィーによって
濃縮し、他の抗体は、活性セファロース4Bを用いたア
フィニティークロマトグラフィーによってさらに濃縮す
る。
ズブチリシン・カールスベルクの存在は、以下のように
証明し得る: PvCフィルムに、ズブチリシン・カールスベルクに対
する抗体を塗布する。塗布したフィルムを、検査する細
菌の培地上に配置する。ズブチリシン・カールスベルク
が存在すれば、抗体が結合する。次の工程で、アフィニ
ティークロマトグラフィーによって精製した、予めパー
オキシダーゼを結合させたズブチリシン・カールスベル
ク抗体を、抗体/ズブチリシン・カールスベルク複合体
に結合させる。
検出は、パーオキシダーゼ基質としてテトラメチルベン
ジジンを用いて行う。ズブチリシン・カールスベルク陽
性クローンが存在すると、青緑色に発色する。
この方法は、実際にズブチリシン・カールスベルクを産
生ずる株の特異的な認識を可能にする。
このことは、免疫学的方法に応答しない他の代謝産物を
も含む株を使用する場合には、特に重要である。大量の
形質転換株および非形質転換株から、完全にクローンを
単離し得ることも、この検出方法の利点である。
プロモーター領域で欠失を起こさせるためには、まず、
本発明のハイブリッドプラスミドの前駆体を比較的大量
に調製することが最も好適である(前記)。
次いで、本発明のプラスミドの前駆体を単離し、Ava
Iで切断する。次に、T4リガーセで環を閉じ、その後
、このDNAを、例えば枯草菌またはバチルス・リヘニ
フォルミスであるバチルス株のコンピテントな細胞にト
ランスフオームすることができる(前記)。
別法として、コンピテントな細胞でなく、プロトプラス
トを用いて形質転換を行い得る。この目的のためには、
バチルス属微生物のムレイン細胞壁を適当な酵素で破壊
することによってまずプロトプラストを調製し、次いで
、好ましくは緩衝液中で、ハイブリッドプラスミドとポ
リエチレングリコールをプロトプラストに作用させる。
次いで、プロトプラストを再生培地上でさらに培養し、
このようにして得られた、本発明のハイブリッドプラス
ミドを含む無傷のく損なわれていない)微生物を、前記
選択方法によって他の株から分離する。
[実施例] 実施例1 西独国特許出願第3527913号の方法に
よる、本発明ハイブリッドプラスミドの前駆体の調製 バチルス・リヘニフォルミスDSM641またはATC
C10716の染色体DNAを、マーマーの方法(文献
l)を以下のように改良して単離した: リゾチーム1
 mg/ 1 m12含有10 mM トリス塩酸(p
H7,5、シュクロース25%含有)中、水中で細胞を
20分間インキ−ベートした後、EDTAおよびドデシ
ル硫酸ナトリウムを加えた。クロロホルム−イソアミル
アルコールによる抽出ヲ1回だけ行った。
パーティカルローターを用い、密度勾配(密度1 、7
1 g/ am’)において、42.00Orpm/ 
20°Cで20時間遠心して、DNAを他の細胞成分か
ら分離し、ドリッピング・アウト(dripping 
 out)によって分別した。
枯草菌のプラスミドDNAを、ベルンハルトの方法(文
献2)に従い、密度勾配における遠心分離工程後、カニ
ユーレによって引き抜くことによって単離した。
枯草菌BR151(文献3)におけるクローニングのた
めのベクタープラスミドとしてpBCE16(文献2,
4)を用いた。
ズブチリシン・カールスベルクの遺伝子を損なわずに得
るために、バチルス・リヘニフォルミスDSM641ま
たはATCC10716の染色体DNAを、制限エンド
ヌクレアーゼ5au3Aによって部分的に切断した。
5au3Aは4配列を認識し、BamHIは6配列を認
識する(すなわち、5au3Aの方が切断頻度が高い)
ので、5au3Aを用いて染色体DNAを不完全に切断
する切断部位の方が、BamHIによる切断部位よりも
一様に分布している。
以下の全ての場合において、マニアティス(文献5)の
ハンドブックによる条件下に切断を行った。ただし、不
完全切断の場合は、ベクターpBC,E16(約3Md
)に重心的に匹敵する切断生成物を得るために、通例1
時間のインキュベート時間を、適当に短縮した。DNA
 lμg当たり、酵素約1単位を使用した。ベクターp
BCE16を、制限エンドヌクレアーゼBam HI(
Sau 3Aを用いた場合に形成されるものと重複する
端を生成する)で線状にした。
インキュベート後、酵素を、半量(容量)のフェノール
で2回抽出した後、BamHIで切断したpBCE16
および5au3Aで切断した染色体DNAを110の重
量比で混合し、混合物を、同容量のエーテルで5回抽出
し、次いで2倍容量のエタノールと共に一70°Cで2
0分間インキュベートした後、遠心によってDNAをペ
レット化した。
乾燥後、以下の緩衝液にDNAを溶解した=66mMト
リスー(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、5 mM
 M g C(2t、0.3mMアデノシン三リン酸、
1.5mMジチオトレイトールおよび0.0711Ig
/mQ牛血清アルブミン。
DNA濃度を200μg/mQに調節し、T4−DNA
リガーゼを、DNA lμg当たりIUの濃度で加えた
。リガーゼ反応を、16℃で約18時間行った。次いで
、ライゲーション混合物(すなわちT4−DNAリガー
ゼでライゲートされたDNAフラグメント)を、枯草菌
BR151のコンピテントな細胞の形質転換に使用した
枯草菌BR151のコンピテントな細胞は、カーノおよ
びフォックスが記載しているように、レアード(Lai
rd)の方法によって調製した(文献6)。
0.1M MgC12t(0,18mの、0.05M 
CaCQ。
(0,13n+のおよび100mM EGTA(−cチ
レングリコールービス−2−アミノエチルエーテルN、
N、N“ N l−テトラアセテートXpH7、3X0
113mのをコンピテントな細胞0..82a++2に
加えて混合し、30°Cで5分間穏やかに振盪した後、
ライゲーション混合物10μQまたは2μgを加えた。
30℃で30分分間中かに振盪(60rpm) Lり後
、2XHGP(カゼイン由来ペット210g1酵母エキ
ス5g、NaC(25gおよびグルコース5g)In+
(!を加えた。
160rpin/ 30°Cで90分間振盪後、形質転
換細胞を選択する目的で、ガラスのへらを用い、0.5
%カゼインおよび15Mg/m12テトラサイタリンを
含有しているカルシウム−カゼイネート−寒天(フラン
ツイア(Franzier)およびルツプ(Rupp)
により改良されtこもの一メルク(Merck))上に
細胞を塗り付けた(プレ−ト1枚当たり100μe)。
プレ−トを、37°Cで48時間インキュベートした。
ジエチルアミノエチルセルロース(DEAE)を用いた
クロマトグラフィーによって精製したズブチリシン・カ
ールスベルク特異的抗体を、ベーリンガー/マンハイム
(Boehringer/ Martnheim)社製
[微生物における特異的遺伝子発現の免疫学的検出のた
めの試験用キット(test kit for the
 immunological detection 
of 5pecific gene expressi
on in microorganisms)Jと組み
合わせて用い、全形質転換細胞的32,000個のうち
プロテアーゼ陽性クローン6個を検出することができた
接種を繰り返すと、そのうち1個のクローンが、更に研
究を進めるのに十分な安定性を示した。ズブチリシン・
カールスベルクの検出は、以下のように行った: 油分を除去するために、PvCフィルムをインプロパツ
ール中で2分間洗った後、乾燥した。次いで、フィルム
15枚を被覆するために、DEAE精製ズブチリシン・
カールスベルク特異的抗体IgGフラクション0.6m
(!を含有する0、2N炭酸ナトリウム緩衝液(pH9
,2)40mN!中で10分間インキュベートした。フ
ィルムを乾燥せずに以下のアフターコーチイブ浴に移し
、10分間放置した: PBS緩衝液*        40m(1牛グロブリ
ン       +4.8mg牛血清アルブミン   
  +40mg*)PBS緩衝液pH7,5: 0.0
5MK H2P O4・0. I M NaC0次に、
フィルムをペーパータオルにはさんで乾燥した。
次いで、■gG被覆フィルムを被覆寒天プレ−ト上に置
き、室温で2時間インキュベートした。
フィルムを除去し、付着細胞を冷水道水で濯ぎ落とした
後、フィルム両面を6°Cに調節したPBS緩衝液+0
.1%牛血清アルブミンで濯いだ。乾燥せずに、フィル
ムを50mρのコンジュゲート浴(0,1%牛血清アル
ブミン含有PBS緩衝液50mQ+パーオキシダーゼを
結合させた抗ズブチリシン・カールスベルクTgG抗体
1μのに移し、室温で4時間放置した。
次いでフィルムを冷水道水で濯いだ後、両面を6℃に調
節したPBS緩衝液+0.05%トウィーン20+0.
1%牛血清アルブミンで濯いだ。
フィルムをペーパータオルにはさんで乾燥した後、結合
しているパーオキシダーゼの基質(ベーリンガー・ジェ
ンーエクスプレッシオンスキット(Boehringe
r Gen−Expressionskit)、商標、
ベーリンガー・マンハイム社製Gm611)上でインキ
ュベートした。この基質は、ゼラチンベースに溶解した
テトラメチルベンジジンであった。室71Aで10〜3
0分間インキュベートすると、陽性コロニーが存在する
場合(すなわちズブチリシン・カールスベルクが存在す
る場合)には青緑に発色した。
このようにして、安定なズブチリシン・カールスベルク
陽性クローンのプラスミドDNA(pC50)を単離し
た。
pc50−DNAの特徴を調べるために、種々の制限酵
素(Ava I、BamHJ、Bal  IXEc。
RL Hpa II、Pst T、 Sst Iおよび
5tub)各々によって、およびそれらを組み合わせて
切断した。
パーティカルアガロースゲル電気泳動(文献7)によっ
て分離された切断生成物の分析の結果を、添付の第1図
(プラスミド地図)に示す。
pC50からのプロテアーゼ遺伝子の適当なフラグメン
トを配列決定用ベクターpEMBL8またはpEMBL
9(文献8)に再クローニングした後、チェーン・ター
ミネーション・ジデオキシ法(文献9)によってその配
列を決定した。
本発明のハイブリッドプラスミドの前駆体の回収プラス
ミドpC50のDNAを、前記の様にして単離した。
pC50(2μg)を6単位のAvaIまたは6単位の
AvaIと6単位の5tuIで切断した。AvaI/S
tu’l二重消化の場合は、AvaI切断による突出末
端を、25ミリモルの4種のデオキシヌクレオチド三リ
ン酸および2単位/μ9のフレノウポリメラーゼと一緒
に室温で15分間インキュベートすることによって、平
滑にした。70°Cで10分間インキュベートすること
によって、ポリメラーゼを不活化した。1単位/μ9の
T4リガ−ゼで再ライゲーションした後、ライゲーショ
ン混合物を、枯草菌202のコンピテントな細胞(参考
文献6に従って調製した0200mのにトランスフオー
ムした。テトラサイタリン耐性形質転換体のプラスミド
DNA(7,5μg/71112)をバーンボイムおよ
びドリーズの方法(文献10)によって処理し、Eco
RIまたはAvaIで切断して調べた。
それぞれのクローンを正しい切断パターンに基づいて選
択した。pKLlにおいては、Avarフラグメントが
欠失しくAvaI制限部位はそのまま残る) ; pK
 L 2においては、AvaI/5lurフラグメント
が失われる(第3図)。
欠失構築物pKLlおよびpK L 2が依然としてプ
ロテアーゼ遺伝子を発現させるか否かを調べるために、
枯草1202(pc50)、202(pKLl)、20
2(pKL2)および負の対照としての202(pBC
E16)株を前記免疫学的試験に付した。
ズブチリシン・カールスベルクの存在を表すペルオキシ
ダーゼ−コンジュゲートした抗原/抗体複合体の青緑色
は、202(pc50)、202(pKLI)の場合の
み形成され、202(pKL2)および202(pBC
E16)は、免疫反応を全く示さなかった。
亀上人 免疫学的定性試験 抗ズブチリシン 奉カールスベル ク抗体との反応 」− B、リヘニフォルミスDSM641 B ズブチリシン202 B、ズブチリシン202(pBCE16)B ズブチリ
シン202(pc50) B、ズブチリシン202(pKLl)      +B
、ズブチリシン202(pKL2) 十 この結果は、枯草菌におけるズブチリシン・カールスベ
ルクの発現のための重要な領域がAvaI制限部位とS
 tu I制限部位の間に存在していることを示す。こ
のことはまた、ヤコブ等(文献11)が、5tnl制限
部位からプロテアーゼ構造遺伝子の方向のプロテアーゼ
DNAのみを含有するハイブリッドプラスミドを用いて
も枯草菌における発現を見い出し得なかった理由を説明
する。
プラスミドpKL1を含有しているバチルス・リヘニフ
ォルミス株は、pC50を含有している株と比較して、
振とうフラスコ中、より多量のプロテアーゼの産生を示
した。
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M、 Eliasson)、エム・ウーレン(M、 u
h+en)およびジェイ・ジェイ・フロック(J、 J
、 FlockXl 985)ヌクレイツク・アシッズ
・リサーチ(Nucl、 As1ds Res、) 1
3 : 8913
【図面の簡単な説明】
第1図は、プラスミドpc 50の制限および機能地図
であり、第2図は、プラスミドpKL1の制限および機
能地図であり、第3図は、プラスミドpKL2の制限お
よび機能地図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バチルス属微生物用ハイブリッドプラスミドであっ
    て、AvaIの様な制限酵素のための1またはそれ以上
    の制限部位を有するバチルスに好適な出発プラスミド、
    および所望により耐性マーカー、および 一バチルス属の微生物のRNAポリメラーゼによって認
    識されるプロモーター −リボソーム結合部位 −開始コドン −ズブチリシン・カールスベルクまたはそのタンパク質
    分解活性のあるサブユニットまたはそのタンパク質分解
    活性のある変種のみをコードする、そのリーダー配列を
    含む構造遺伝子 −終止コドン を含んでいる、出発プラスミドに挿入された単離された
    2本鎖DNAからなり、特定の発現効果を持たない40
    0を越えない塩基対を含むオリゴヌクレオチド鎖が開始
    コドンの下流に存在していることもあるハイブリッドプ
    ラスミドであって、該挿入された2本鎖DNAが、バチ
    ルス・リヘニフォルミスからのズブチリシン・カールス
    ベルクのプロモーターおよび構造遺伝子を含有し、かつ
    プロ−/プレ−ズブチリシンの開始コドンから−227
    位の位置から始まることを特徴とするバチルス属微生物
    用ハイブリッドプラスミド。 2、挿入された2本鎖DNAがプレ−/プロ−領域の前
    のAvaI制限部位で始まる、バチルス・リヘニフォル
    ミスからのズブチリシン・カールスベルクのプロモータ
    ーおよび構造遺伝子を含有し、ハイブリッドプラスミド
    のサイズが、制限酵素AvaIで2回切断することによ
    り、出発プラスミド側のAvaI切断部位と挿入DNA
    のプレ−/プロ−領域の上流の制限部位の間に存在する
    DNAフラグメント分だけ減少していることを特徴とす
    る、請求項1に記載のハイブリッドプラスミド。 3、プラスミドpBCE16から誘導されることを特徴
    とする請求項1または2に記載のハイブリッドプラスミ
    ド。 4、少なくとも1種の耐性マーカーを含むことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッドプラ
    スミド。 5、バチルスに好適なプラスミドを開環し、AvaI制
    限部位およびズブチリシン・カールスベルクの生産に必
    要な情報を含有する単離DNAを挿入し、切断し、Av
    aI両制限部位で再ライゲートすることを特徴とする請
    求項3または4に記載のハイブリッドプラスミドの製造
    方法。 6、構造遺伝子の開始コドンから−222位にAvaI
    制限部位を有する、リーダー配列を含むDNAを使用す
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。 7、請求項1、2、3または4に記載のハイブリッドプ
    ラスミドを含有するバチルス属の微生物株。 8、枯草菌またはバチルス・リヘニフォルミス種に属す
    ることを特徴とする請求項7に記載の微生物株。 9、請求項7または8に記載の微生物株を培養すること
    を特徴とするズブチリシン・カールスベルクの製造方法
    。 10、157位のアミノ酸アスパラギンの代わりにアミ
    ノ酸セリンを含有し、160位のセリンの代わりにアス
    パラギンを含有している修飾ズブチリシン・カールスベ
    ルクが産生されることを特徴とする請求項9に記載の製
    造方法。
JP1162465A 1988-06-25 1989-06-24 バチルスにおけるズブチリシン・カールスベルク生産用ハイブリッドプラスミド Pending JPH0257186A (ja)

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