JPH0256906B2 - - Google Patents

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JPH0256906B2
JPH0256906B2 JP9621082A JP9621082A JPH0256906B2 JP H0256906 B2 JPH0256906 B2 JP H0256906B2 JP 9621082 A JP9621082 A JP 9621082A JP 9621082 A JP9621082 A JP 9621082A JP H0256906 B2 JPH0256906 B2 JP H0256906B2
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winning
prize ball
ejection
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Kichihei Niiyama
Koji Ito
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Sophia Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、パチンコ機においての入賞球検出に
基づく賞球排出動作の電子的制御装置に関する。
<従来の技術> 一般に、従来のパチンコ機では、入賞球一個当
たり、一回、賞球排出機構を作動させて所定のn
個の賞球を排出させるが、そのための制御機構と
して従来から用いられていた最も基本的なもの
に、てこの原理を利用した機械的なものがある。
即ち、入賞球一個毎に、てこ機構の一端に案内
して、当該てこの一端が頭を下げ、この動きで賞
球排出用の球鞘内部に貯留してあつたn個の賞球
を賞球樋を介して遊技者側に排出し、排出し終る
と、てこ及び球鞘が元の姿勢に戻つて次の賞球排
出のための準備球を球鞘に貯留するというもので
ある。さらに、電気的なものとして球鞘に替えた
ソレノイド式球放出機構等もある。
<発明が解決しようとする課題> しかし、昨今のパチンコ機に見られるように、
補助遊技装置において特定の賞態様が形成される
と極めて入賞し易い状態が遊技盤面上に具現し、
短時間に極めて多くの入賞球が発生するような場
合には、それでなくとも信頼性に乏しい上述の機
械的制御機構では、到底、これに対処し得ないも
のとなる。
即ち、上述の機械的制御機構では、入賞球の検
出と賞球の排出動作の開始は必ず時間的に同時で
あり、しかも、次の入賞球の検出はその前の賞球
排出動作が終らなければ行なわれないからであ
る。換言すると、てこ機構に入賞球の中の一球が
載つたということが、当該一球の検出であり、い
つも必ず、これと同時に賞球排出動作が始まり、
n個の賞球を排出して、てこ機構が元に戻ると始
めて、次の入賞球の一球の検出が行ない得る状態
になるために、賞球排出動作の期間中は、次の賞
球以降の入賞球群は入賞球集合樋内で検出される
のを待つ状態で待機していなければならず、一
方、先のように、入賞球集合樋にどんどん入賞球
が溜つてきて、この速度に排出スピードはとても
追いつけないため、入賞球集合避に貯留する入賞
球がオーバーフローしたり、集合樋内で入賞球が
石垣状に詰まつたりする危険が極めて大きくな
る。
こうした機械的制御系の欠点は、入賞球の検出
のための時間系と、賞球排出のための時間系とを
独立にすれば、即ち、互いに無関係な時間系とす
れば解消できる。
従来からもこの考えに沿つた電子的制御系があ
つた。機構としては、アツプダウンカウンタを用
い、入賞球一球当り一発の入賞パルスをそのアツ
プ入力に、賞球排出機構の1回の賞球排出動作当
り一発の排出パルスをそのダウン入力に加え、カ
ウンタ内容が零以外の正の値の時には内容を数
“1”づつ読み出しては賞球排出機構を作動させ、
その度に排出パルスを発せしめて内容を“1”づ
つ減算させていき、内容が“零”になると排出が
止まるようにしている。
この方式によれば、入賞球はリアルタイムでど
んどん加算していくことができ、賞球排出時間と
は無関係であり、従つてまた、賞球排出動作はゆ
つくりと行なえるので、一見した所は優れている
ように思える。
しかし、この方式には、一つの大きな原理上の
欠点がある。即ち、アツプダウンカウンタへのア
ツプ入力とダウン入力とが同時に生起した時にど
うするかということである。同時入力は、勿論、
誤計算の原因となるため、従来のこうした構成を
採る電子的制御系では、これを防ぐために、別途
にクロツク系を用意し、アツプ入力とダウン入力
とを同時走査させてこの同時入力に対処している
が、こうしたクロツク発生回路や走査回路、ま
た、入賞パルス及び排出パルスを、走査を受ける
まで保持記憶しておく回路等、原理上、必要とな
つてくる回路は、構成を複雑、高価にする原因と
なり、時間系独立の優秀さを損ないかねない。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記に鑑み提案されたもので、入賞球
は入賞排出動作時間とは無関係に検出できる一方
で、公知の電子回路系構成におけるアツプダウン
カウンタを用いたものに原理上、必要な同期回
路、その他の複雑化を招く同期系回路を要しな
い、非同期型で尚且つ信頼性の高い電子的な賞球
排出装置を提供せんとするものである。
本発明の特徴は、入賞球数計数記憶手段として
例えばアツプカウンタからなる第1のカウンタを
用い、一方、賞球排出回数計数記憶手段として上
記第1のカウンタとは機構的に同じで良いが、ま
た独立な時間系で良い(即ち非同期型の)第2の
カウンタを用いて、両系独立な計数を許し、両カ
ウンタ内容をデジタルコンパレータで比較するこ
とにより、第1カウンタの計数記憶値Niが第2
カウンタの計数記憶値Npよりも多い時には、そ
の不一致信号により排出命令を発し、両カウンタ
内容が同じになつた時には当該コンパレータか
ら、一致信号を停止信号として発し、次回の排出
動作の停止乃至禁止を指令する点にある。
そのため、両計数記憶手段としてのカウンタに
同時入力があつたとしても、比較手段としてのコ
ンパレータにおける両カウンタ内容の比較には何
等影響がなく、従つて複雑な同期系、走査系を要
さないという本質的に優れた効果をもつのであ
る。もつとも、上記基本構成のままでは、両カウ
ンタ容量に極めて大きなビツト数を要するので、
実際には適当な所で入賞球数分の回数の賞球排出
を行なつて、両カウンタ内容が同じとなつてから
両カウンタを帰零するリセツト回路を挿入する方
が実用的であるが、こうしたリセツト回路は公知
技術の援用により容易に可能である。
<実施例> 以下、本発明の望ましい一実施例を添付の図面
によつて説明するが、先ず、第1〜3図には、通
常のパチンコ機の裏面構成及びその要部構成の一
つの代表例を示し、これらに就いての説明から始
めて、本発明の賞球排出制御装置をこうした既存
のものでも良いパチンコ機に組み込む場合の入出
力部にまで言及する。
パチンコ機は機枠1で囲まれた遊技盤を備え、
該遊技盤前面の遊技部に適宜設けた各種入賞具や
入賞装置等(図示せず)に遊技球が入賞すると、
前記入賞具や入賞装置と連通するる貫通孔2…を
介して遊技盤裏面へ導かれ、入賞球として集合樋
3へ至る。
各種入賞具や入賞装置等から任意に入賞してき
て集合樋3内に無秩序に溜つてくる入賞球は、集
合樋3の出口の導出樋4で一列流下に規制され、
やがて、排出樋5を介してパチンコ店側に還元さ
れるか、或いは賞球の一部としてパチンコ機表面
の受皿等の遊技者側へ供給される。後者の場合は
勿論、入賞球一個当りの所定賞球数をnとすれ
ば、後述の賞球排出機構の実排出数はn−1とな
る。もつとも、昨今では殆ど前者が採用されてお
り、この明細書でも後述の賞球排出機構の実排出
球数は所定の賞球数nと同じとしておく。
上記導出樋4から排出樋5に向けて流下してし
ていく各入賞球は、この流下経路中の一部にあつ
てその存在が電気的に検出される。このため入賞
球検出手段としての入賞球検出器6は、公知技術
中では様々なものがあり、マイクロスイツチの作
動レバーを入賞球流下経路中に突出させ、入賞球
が一球通過する毎にこのレバーを押すことによ
り、当該マイクロスイツチが一時的にオン又はオ
フとなつてこれに対応した電気的パルス信号を得
るもの等であつて、本発明制御装置への入力の一
つとしてはこれでも勿論良いが、図示のものは第
2図にこの検出器6の部分を拡大して示すよう
に、フオトセンサ構成を採つた例である。
簡単に説明すると、軸6aの周りにシーソー運
動でき、常にはウエイト6bにより当該ウエイト
端の方が下がつているレバー6cがあり、この他
端が導出樋4の出口に臨んで、かつ入賞球一個を
収め得る形態の受部6dとなつていて、導出樋4
から球が一個出てきて受部6dに載ると、他端ウ
エイト6bとの重量バランスが受部側に大きくな
り、レバー6Cが軸6aの周りに回転して受部6
dを下げ、受部内の球を排出樋5に向けて排出す
る。受部が下がつている時には、受部上部から延
出している押え片6eが導出樋4の出口を押え
て、次の入賞球が流入するのを防いでいる。
受部6d内の球が排出樋5に排出されてしまう
と、再びウエイト6bの重量が支配的になり、レ
バー6cは軸6aの周りに逆方向に回転して受部
6dを再び導出樋4の出口に臨ませ、初期状態と
なる。このとき以降、導出樋4からまた一球、入
賞球受部6d中に落ちてくれば、先の動作が繰り
返される。
そして、入賞球の一球当りの電気的検出は、上
述のレバー6cの動きを介してなすように図られ
ていて、レバー6cの動きを常態位置両端に、例
えば発光ダイオード等の発光素子6fと、例えば
フオトトランジスタ等の受光素子6gを対向配置
させ、上記常態では受光素子側には有意の電流が
生じないが、受部6dに入賞球が一個宛載つて先
の動作により排出樋5に排出されていく時には、
先のレバー6cの動きにより、一時的に両素子6
f,6g間の光路が閉成してのその度毎に電気量
パルスが得られるののである。勿論、レバーが動
作した時に光路が開かれる(遮断される)ように
しても良い。また、コの字形のハウジング6hで
両素子をモールドした製品がこの種の検出器のた
め市販されている。
このようにして、入賞球が一個宛に検出される
度に、こうしたパチンコ機では、その電気的信号
に基づいて第1図中の賞球排出機構7を一回づつ
作動させ、所定数の賞球を排出樋8を介し、ベル
9を鳴らせながら球出口10より、又は下受皿流
路11より、遊技者側に排出させなければならな
い。
冒頭に述べたように、本発明の制御装置は、入
賞球検出器6と、この賞球排出機構7との間に介
在して、従来、同様に介在していた制御装置の持
つ既述の欠陥を解消するものであり、従つて、入
賞球検出器6と同様に、この賞球排出機構7も電
力により作動するものならどのような既知構成例
のものでも本発明の制御装置の制御下に置くこと
ができるが、やはり一例として、第3図にソレノ
イド作動によるものの構成例を挙げ、説明してお
く。
賞球準備球は、パチンコ店側より、機体裏面の
上タンク12(第1図)に貯留され、一般に二列
の整列樋13(第1,3図)を介して流下して、
先頭球から順に可動の球鞘7a内に入る。球鞘7
a内に入る球数が予定の賞球排出数nであつて、
球鞘内の先頭球は固定のストツパ片7b,7bに
て球鞘出口からの流下を制止されている。ストツ
パ片7b,7bは、賞球数nの変更に応ぜるよう
に、少なくとも一方は球鞘の長さ方向の何ケ所の
一つに選択固定できる。
常態では、賞球排出機構7の電気的駆動源たる
ソレノイド7cの復帰バネ7dにより、機械的に
球鞘7aに連結したソレノイド作動杆7eを介し
て、及び/或いは専用の復帰バネ7gの力によ
り、球鞘7aは長さ方向途中の7fの周りのシー
ソー運動の中の一極限位置を採つて、その入口を
整列樋13の出口に整合させ、出口は上記したス
トツパ片7bに臨ませている。
ソレノイド7cに排出指令信号を介して電力が
供給されると、ソレノイド7cは連結杆7eを介
して、球鞘7aをシーソー運動の他極限位置に向
けて軸7fの周りに傾け、球鞘出口をストツパ片
7bの拘束から解いて内部のn個の賞球を賞球排
出樋8に向け、排出する。
予定時間後、ソレノイド7cへの供電が絶たれ
ると、球鞘7aは初期姿勢に戻り、それまで球鞘
入口下部の押え片7hで押えられていた次の賞球
排出のための準備球が整列樋13の出口から球鞘
7a内に流入し、全系初期状態となる。
尚、整列樋13中には、賞球準備球がなくなつ
た、乃至残り少ないことを示すマイクロスイツチ
その他による球切れ検出器14が配設されるのが
普通である。
以上、本発明に係る賞球排出制御装置20によ
つて関連制御される入出力部例に就き説明した所
で、第4,5図に即し、本発明の一つの望ましい
実施例に就き説明する。
第4図は本実施例に係る賞球排出制御装置20
の構成概略を示す図、第5図は該賞球排出制御装
置20における各部の出力波形を示す図であり、
入賞球検出器6から発される入賞球信号は適当な
波形整形回路21によつて、入賞球検出信号たる
適当な入賞球検出パルスPiに変換されて、入賞球
数計数記憶手段たる第1カウンタ22に送られ
る。なお、入賞球検出パルスPiは入賞球検出器6
によつて入賞球が検出されていない常態において
は低レベルLであり、入賞球が検出された際にの
み高レベルHに反転するパルス信号である。
第1カウンタ22には例えばアツプ力カウンタ
等を用い、入賞球が1個宛検出される毎に、入賞
球検出パルスPiを介してカウンタ内容を“1”づ
つインクリメントしていく。即ち、第1カウンタ
22は入賞球検出器6が検出した入賞球数を的確
に計数記憶できるのである。
一方、賞球排出機構7の動作確認及び該賞球排
出機構7からの賞球排出確認が為される度に排出
信号たる排出終了パルスPpを発生させ、賞球排出
回数計数記憶手段たる第2カウンタ23は前記排
出終了パルスPpが入力される毎にカウンタ内容を
“1”づつインクリメントしてゆく。即ち、第2
カウンタ23は賞球排出回数を的確に計数記憶す
るカウンタであり、前記第1カウンタ22と同様
のアツプカウンタ等で構成する。
第1カウンタ22の計数記憶値たるカウント数
値Niと第2カウンタ23の計数記憶値たるカウ
ント数値Npは、比較手段たるコンパレータ24
で経時的連続的、かつ非同期的に比較され、コン
パレータ24の比較結果たるコンパレータ出力信
号Scは、第1カウンタ22のカウント数値Niと第
2カウンタ23のカウント数値Npが一致した時
に低レベルLとなり、両者が不一致であつた時、
即ち排出回数(第2カウンタ23のカウント数値
Np)が入賞球数(第1カウンタ22のカウント
数値Ni)を上回ることはないので、第1カウン
タ22のカウント数値Niが第2カウンタ23の
カウント数値Npよりも大なる時に高レベルHと
なる。尚、上記各条件下で高低逆のレベル出力の
ものでも適当なインバータの挿入や正負逆論理の
採用により適用できる。
コンパレータ24から出力されたコンパレータ
出力信号ScがHレベルの時、即ち、入賞球数(第
1カウンタ22のカウント数値Ni)が排出回数
(第2カウンタ23のカウント数値Np)よりも多
い時には、後述するアンドゲートやタイマ等で構
成した駆動制御手段によつて駆動信号Spを賞球排
出機構7駆動用の第1ドライバ25へ出力し、該
ドライバ25からの出力信号によつて賞球排出7
のソレノイド7cを駆動させる。この賞球排出動
作は排出回数(第2カウンタ23のカウント数値
Np)が入賞球数(第1カウンタ22のカウント
数値Ni)に等しくなるまで継続され、排出回数
たる第2カウンタ23のカウント数値Npが入賞
球数たる第1カウンタ22のカウント数値Ni
等しくなつたのをコンパレータ24が検出する
と、該Lレベルのコンパレータ出力信号Scによつ
て、賞球排出機構7の賞球排出動作が停止させら
れる。
かく構成することにより、賞球排出動作とは非
同期無関係に入賞球の検出および該入賞球数の記
憶を行なえるので、賞球排出動作に要する所定時
間内に他の入賞球が検出された場合にも、入賞球
検出手段たる入賞球検出器6で検出した入賞球数
を計数記憶する第1カウンタ22のカウント数値
と、該入賞球の数に応じて遊技者に与えられる賞
球の排出回数を計数記憶する第2カウンタ23の
カウント数値とをコンパレータ24によつて比較
し、入賞球数と同回数だけ賞球排出動作を行わせ
ることができる。すなわち、短時間で大量の入賞
球が検出されるようなケースに対しても、入賞球
数に応じた賞球排出動作を確実に行わせることが
でき、遊技者に不利益を与えることがない。
しかし、比較手段たるコンパレータ24にて経
時的連続的に第1、第2カウンタ22,23の計
数記憶値を比較することによつて、入賞球の数に
応じた賞球排出が行われたかを判断するので、第
1カウンタ22へ入力される入賞球検出パルスPi
と、第2カウンタ23へ入力される排出終了パル
スPpがほぼ同時にHレベルになることで、ほぼ同
時に両カウンタ22,23のカウント内容が変更
されても、何等不都合を生じない。
次に、各入出力信号と各部の動作を詳述する。
第5図に示す初期状態において、第1カウンタの
カウント内容たるカウント数値Niおよび第2カ
ウンタ23の計数記憶値たるカウント数値Np
共に“0”であるとし、遊技盤の入賞具や入賞装
置に比較的短い時間差で第1の入賞球と第2の入
賞球が入賞することによつて、入賞球検出パルス
PiにHレベルの第1入賞球検出パルスPi1と第2
入賞検出パルスPi2が比較的近接して発生した後、
例えば賞球排出動作に要する時間よりも若干長い
時間をおいて第3の入賞球が入賞することによつ
て、第3入賞球検出パルスPi3が発生し、さらに
賞球排出機構7の賞球排出動作および該賞球排出
機構7への球補填に要する時間よりも十分に長い
時間をおいて第4の入賞球が入賞することによつ
て第4入賞球検出パルスPi4が発生したものとし
てある。
また、第1、第2カウンタ22,23の計数記
憶値たるカウント数値Ni,Npは、本来m桁の2
進数(mビツト)として計数記憶されるが、第5
図においては便宜上、両カウンタ22,23のカ
ウント数値Ni,Npを十進数として0から1,2,
3,…Nn(カウント可能最大数)を縦軸に採り、
模式的にインクリメントの様子を階段波形で示し
ている。
第1、第2カウンタ22,23のカウント数値
が共に“0”である初期状態から、入賞球検出器
6が第1の入賞球を検出する検出することによつ
て、第1カウンタ22に入力される入賞球検出パ
ルスPiにはHレベルの第1入賞球検出パルスPi1
が発生し、該第1入賞球検出パルスPi1を検知し
た第1カウンタ22はカウント数値Niを十進数
での“1”とする(以下、単に“1”等と記す)。
第1カウンタ22のカウント数値Niが1とな
ることによつて、第2カウンタ23のカウント数
値Npとは不一致となるために、両カウント数値
の不一致(Ni>Np)を検知したコンパレータ2
4はコンパレータ出力信号信号Scをそれまでの低
レベルから高レベルに反転させる(以下、低レベ
ルを単にL、高レベルを単にHとする)。
このコンパレータ出力信号Scは、賞球排出機構
7の駆動制御手段として機能する第1アンドゲー
ト26へ入力される。該第1アンドゲート26は
3入力形であり、他の二入力の一つには球切れ検
出器14からの球切れ信号S14が、残りの一つの
反転入力には賞球排出機構7の球鞘7aへの球補
填に関連して、LレベルからHレベルに反転され
る次回排出準備信号Swがそれぞれ入力される。
なお、本実施例のごとく整列樋13が復列に形
成されている場合には、第3図に示すように各列
へそれぞれ配設した第1球切れ検出器14A、第
2球切れ検出器14Bによつて球切れ検出器14
を構成し、両検出器14A,14Bを第4図に示
すごとく直列に配線することで、いずれか一方の
整列樋13にのみ球切れが生じた場合にも球切れ
検出器14による球切れ検出が可能となり、球切
れを検出した球切れ検出器14は球切れ信号S14
の論理レベルをHからLへ反転させる。また、後
に詳述する次回排出準備信号Swは、常時Lレベ
ルであるが賞球排出機構7の排出準備時間中のみ
Hレベルに立ち上がる信号であり、第1アンドゲ
ート26へ反転入力されるようにしてある。
ここで、第1入賞球が検出されることによつて
Hレベルの入賞球検出パルスPi1が発生すると、
前記コンパレータ24はコンパレータ出力信号信
号ScをLレベルからHレベルに反転させる。コン
パレータ出力信号信号ScがHレベルに反転するこ
とによつて、第1アンドゲート26への3入力は
全てHレベルとなり、第1アンドゲート26から
出力される排出制御信号Sg(第5図においてコン
パレータ出力信号信号Scと同段中に二点鎖線で示
す)がLレベルからHレベルに立ち上がる。
賞球排出機構7の駆動制御手段として機能する
単安定マルチバイブレータ等の排出動作タイマ2
7は第1アンドゲート26からの排出制御信号Sg
がHレベルに反転することでセツトされ、予め定
めた所定時間幅たる駆動時間T1が経過するまで
駆動信号SpをLレベルからHレベルに反転させて
第1ドライバ25へ出力し、該第1ドライバ25
によつて賞球排出機構7中の電気的駆動源たるソ
レノイド式球放出7cが当該駆動時間T1だけ可
動し、先のメカニズムにより、n個の賞球を排出
する。
なお、駆動時間T1は所定数n個の賞球を完全
に排出し終るのに必要かつ十分な時間、すなわち
ソレノイド7cの駆動によつて球鞘7a内に貯留
されたn個の排出準備球全てが排出樋8へ排出さ
れるのに必要な時間以上とする。
駆動時間T1が経過すると、排出動作タイマ2
7は駆動信号SpをLレベルへ反転させて、第1ド
ライバ25による賞球排出機構7の駆動を停止す
るのであるが、駆動時間T1が経過する前に第2
入賞球が検出されて、入賞球検出パルスPiにHレ
ベルの第2入賞球検出パルスPi2が発生するよう
な場合も生ずる。
ここで、ソレノイド7cを連続駆動するような
回路とすると、賞球排出動作を行つた直後の球鞘
7a内にはn個の新たな排出準備球が整列樋13
(第1,3図)から供給されていないために、入
賞球数に応じた適正な賞球排出が成されない。し
たがつて、連続的に賞球排出動作を行う必要が生
じた場合であつても、球鞘7c内へn個の排出準
備球が整列樋13から供給されるに必要かつ十分
な時間たる補填時間T2が経過するまでは、次の
賞球排出動作を行なわせないようにソレノイド7
cを待機させなければならない。
すなわち、n個の賞球排出動作に必要かつ十分
な時間たる駆動時間T1と次回排出用のn個の排
出準備球供給に必要かつ十分な時間たる補填時間
T2とを加算して得られる賞球排出動作時間Tp
(T1+T2=Tp)が経過するまでは、第2入賞球
が検出されることによつて生ずる賞球排出動作を
遅延させる必要がある。
しかして、本実施例においては次回排出準備信
号Swを前記第1アンドゲート26へ出力する単
安定マルチバイブレータ等の賞球準備タイマ28
は、例えば排出動作タイマ27から第1ドライバ
25へ発される駆動信号SpがHレベルからLレベ
ルに反転することによつてセツトされ、賞球排出
機構7の球鞘7aに排出準備球を補填するのに必
要かつ十分な補填時間T2が経過するまでの間、
賞球準備タイマ28は次回排出準備信号SwをL
レベルからHレベルに反転するように構成してあ
る。
即ち、賞球排出機構7による賞球排出動作終了
後から排出準備球の補填に要する補填時間T2
経過するまで、第1アンドゲート26へ反転入力
される次回排出準備信号SwをHレベルとするこ
とによつて、第1アンドゲート26への入力をL
レベルと成し、第2、第3…の入賞球が検出され
てコンパレータ出力信号信号ScがHレベルに立ち
上がつていても、第1アンドゲート26より排出
動作タイマ27へ出力される排出信号SgがHレベ
ルに反転することを防ぐのである。従つて、球鞘
7aに所定数たるn個の排出準備球が補填される
までの間に排出動作タイマ27が再びセツトされ
て、賞球排出機構7を駆動させることを防ぎ、賞
球排出機構7がn個に満たない賞球を排出するこ
とで、遊技者が不利益を蒙ることはない。
排出準備タイマ28がセツトされた後、補填時
間T2が経過すると、排出準備タイマ28が次回
排出準備信号SwをHレベルからLレベルに再び
反転させることによつて、第1アンドゲート26
への入力をLレベルと成し、第1アンドゲート2
6より排出動作タイマ27へ出力される排出制御
信号SgをHレベルに反転させ、上述したと同様の
動作を繰り返すのである。
なお、本実施例においては、賞球排出機構7の
賞球排出動作に必要かつ十分な駆動時間T1が経
過し、排出動作タイマ27が駆動信号SpをLレベ
ルからHレベルに反転した時点で、賞球準備タイ
マ28がセツトされるものとしたが、例えば排出
動作タイマ27が駆動信号SpをLレベルからHレ
ベルに反転させた時点で、賞球準備タイマ28を
セツトし、賞球排出動作および排出準備球補填動
作に必要かつ十分な賞球排出動作時間Tpが経過
するまで次回排出準備信号SwをHレベルに立ち
上げるように構成してもよい。
また、第2カウンタ23へ賞球排出動作終了の
情報を送信するための排出終了パルスPpは、例え
ば排出制御信号Sg、駆動信号Sp、次回排出準備信
号Swとしてもよいが、本実施例においては排出
確認検出器29より出力される排出確認信号Pv
と次回排出準備信号Swとによつて適宜ゲートが
開かれる第2アンドゲート30から排出終了パル
スPpを出力するようにしてある。
マイクロスイツチ等で構成した排出確認検出器
29より発される排出確認信号Pvは、例えば常
時Hレベルとし、球鞘7aが賞球排出のために傾
動した時にのみLレベルに反転させる。
すなわち、駆動信号SpがHレベルになることで
球鞘7aが傾動すると、排出確認検出器29がオ
ンさせられて、排出確認信号PvをHレベルから
Lレベルに反転し、賞球排出に要する駆動時間
T1が経過すると、駆動信号するSpがLレベルに
反転することで球鞘7aが原姿勢に戻り、排出確
認検出器29は排出確認信号PvをHレベルに反
転させる。
しかして、駆動時間T1が経過すると賞球準備
タイマ28は次回排出準備信号SwをHレベルに
立ち上げるために、第2アンドゲート30へ入力
される両信号の論理レベルはHレベルとなつて、
第2アンドゲート30から第2カウンタ23へ出
力される排出終了パルスPpはHレベルに反転さ
れ、このHレベルの排出終了パルスPpによつて第
2カウンタ23の計数記憶値たるカウント数Np
に“1”だけ加算される。
すなわち、賞球排出動作の終了した球鞘7aが
排出準備球の補填中であることを示すHレベルの
次回排出準備信号Swと、球鞘7aが賞球排出動
作中にないことを示すHレベルの排出確認信号
Pvが同時に検出された場合にのみ、Hレベルの
排出終了パルスPpを第2カウンタ23へ出力する
ことによつて、賞球排出機構7が誤動作するのを
極力防止し、賞球排出制御装置20による確実な
賞球排出動作制御を期せる。
上記のごとき賞球排出制御装置20による賞球
排出機構7の動作制御を、第5図に示す第1〜第
4入賞球が入賞した場合について詳述する。
第1入賞球を入賞球検出器6が検出することに
よつて、第1カウンタ22へHレベルの第1入賞
球排出パルスPi1が入力され、第1、第2カウン
タ22,23のカウント数値Ni,Npが不一致で
あることを示すHレベルのコンパレータ出力信号
Scがコンパレータ24から第1アンドゲート26
へ入力される。
球切れ検出器14が球切れを検出せず、賞球準
備タイマ28がセツトされていないことに基づい
て、Hレベルのコンパレータ出力信号Scが入力さ
れた第1アンドゲート26は排出制御信号SgをH
レベルに立ち上げ、該排出制御信号Sgの入力され
た排出動作タイマ27は、駆動時間T1だけ駆動
信号SpをHレベルにし、第1ドライバ25を介し
て賞球排出機構7を駆動させることにより、第1
回目の賞球排出が行なわれる。
賞球排出機構7の賞球排出動作に必要な駆動時
間T1が経過すると、排出確認検出器29から発
される排出確認信号PvがHレベルに反転すると
共に、賞球準備タイマ28より発される次回排出
準備信号SwがHレベルに反転することにより、
第2アンドゲート30より発される排出終了パル
スPpに第1排出終了パルスPp1を発生させ、第1
カウンタのカウント数値Npを“1”にインクリ
メントする。
しかして、第1入賞球に対する賞球排出と賞球
排出後の排出準備球補填とに要する賞球排出動作
時間Tpが経過する間に、入賞球検出器6が第2
入賞球を検出し、第2入賞球検出パルスPi2が第
1カウンタ22へ入力されているために、第1カ
ウンタ22のカウント数値Niは“2”となつて
おり、コンパレータ24は第1、第2カウンタ2
2,23のカウント数値Ni,Npが不一致である
として、コンパレータ出力信号ScをHレベルに保
ち続ける。
そのため、賞球排出機構7の球鞘7aに排出準
備球を補填するのに要する補填時間T2が経過す
ると、賞球準備タイマ28は次回排出準備信号
SwをLレベルに反転することで、第1アンドゲ
ート26の全入力がHとなつて、第1アンドゲー
ト26より排出動作タイマ27へ出力される排出
制御信号SgはHレベルとなり、以下、第1回目の
賞球排出と同様にn個の賞球が排出され、第2カ
ウンタ23へ第2排出終了パルスPp2が入力され
て、第2カウンタ23のカウント数値Npを“2”
にインクリメントする。
第5図においては、第2排出終了パルスPp2
第2カウンタ23へ入力される以前に、第3の入
賞球を入賞球検出器6が検出し、第1カウンタ2
2へ入賞球検出パルスPi3が入力されているため、
コンパレータ24より出力されるコンパレータ出
力ScはHレベルに保持され、第3入賞球に対する
賞球排出動作が行われると共に、第3排出終了パ
ルスPp3が第2カウンタ23へ出力され、第2カ
ウンタ23のカウント数値Npを“3”にインク
リメントする。
このとき、入賞球検出器6は第4入賞球を検出
していないので、第1カウンタ22のカウント数
値は“3”に保持されており、第1カウンタ22
および、第2カウンタ23のカウント数値Ni
Npが一致(Ni=Np=3)することによつて、コ
ンパレータ24はコンパレータ出力信号ScをHレ
ベルからLレベルに反転させる。
従つて、第1アンドゲート26から排出動作タ
イマ27へ出力される排出制御信号SgはLレベル
に保持されるために、賞球排出動作が行われるこ
となく、次の第4入賞球を入賞球検出器6が検出
するまで安定状態が続く。
この安定状態は、第1、第2カウンタ22,2
3のカウント数値Np,Niが有意の数“3”を保
持している点において初期状態とは異るが、両カ
ウンタ数値の相対差Ni−Npは“0”であるから、
第3入賞球に基づく賞球排出動作時間Tp経過後
の回路状態は、第5図における初期状態(Ni
Np=“0”)の時の回路状態に復している。
従つて、入賞球検出器6が第4入賞球を検出す
ることで第4入賞球検出パルスNi4が第2カウン
タ22へ入力され、第5図中に二点鎖線Ni′で示
すように、第1カウンタのカウント数値Ni
“4”にインクリメントされると、第1入賞球検
出時と同様な動作制御によつて第4入賞球に対す
る賞球排出動作が行われる。
しかし、本発明に係る賞球排出制御装置におい
は、第1、第2カウンタ22,23の計数記憶値
たるカウント数値Ni,Npの差(Ni−Np)によつ
て、賞球排出機構7の動作制御を行うものである
から、必ずしも両カウント数値Ni,Npの絶対値
を知る必要はない。
そこで、本実施例においては第1、第2カウン
タ22,23のカウント数値Ni,Npが一致(Ni
=Np)し、例えば第5図中にAで示すように、
両カウント数値Ni,Npが共に“3”となつてか
ら、球鞘7aに排出準備球を補填するのに要する
補填時間T2よりも適宜長い時間たるウエイトタ
イムTD経過した時に、両カウンタ22,23を
リセツトし、両カウンタのカウント数値Ni,Np
を共に“0”に戻す構成としてある。
第4図に示すように、コンパレータ24より出
力されるコンパレータ出力信号Scは第1アンドゲ
ート26の他にインバータ31へも導いてあり、
単安定マルチバイブレータ等のリセツト信号発生
器32のセツト閾値電圧を越えるアナログレベル
を発生する積分回路等のタイマ33へ前記インバ
ータ31は入力信号を反転出力する。すなわち、
コンパレータ24より発されるコンパレータ出力
信号ScがLレベルに反転すると、インバータ31
はコンパレータ出力信号Scを反転させて、リセツ
トタイマ33とリセツト信号出力用の第3アンド
ゲート34へ信号出力し、リセツトタイマ33は
ウエイトタイムTD経過後にリセツト信号発生器
32を作動させてリセツトパルスSrを第3アンド
ゲート34へ出力させ、第3アンドゲート34に
よる第1、第2カウンタ22,23のリセツトが
行われる。なお、リセツトパルスSrのパルス幅は
必要にして十分に短くしてある。
このように、第1、第2カウンタ22,23を
リセツトすることによつて、パチンコ店営業時間
中の一台当りの延べ入賞球数及び賞球排出回数を
上回る記憶容量のカウンタを、両カウンタ22,
23に用いる必要がないと共に、予め定められた
一台当りの打止め数を経過するごとに係員が各カ
ウンタを手動リセツトする必要もなく、極めめて
有益なパチンコ機となし得る。
しかし、第1、第2カウンタ22,23がリセ
ツトされるのと同時に、Hレベルの入賞球検出パ
ルスPioが第1カウンタ22へ入力されると、入
賞球検出パルスPioもリセツトされてしまう危険
性がある。
そこで、入賞球検出パルスPioが発生した際に
は、リセツトパルスSrが入力されても第1、第2
カウンタ22,23をリセツトすることがないよ
うに、入賞球検出パルスPiをリセツト禁止信号
Pi′として流用してある。
例えばリセツト禁止信号Pi′を第3アンドゲー
ト34へ反転入力させることによつて、リセツト
禁止パルスPi′がHレベルに立ち上がつた際には、
第3アンドゲート34へLレベルが入力されるた
めに、リセツト信号発生器32からリセツトパル
スSrが同時入力されても、第3アンドゲート34
から第1、第2カウンタ22,23へリセツトパ
ルスSrが送信されることはない。したがつて、当
該入賞球検出信号Pioによつて、第1カウンタ2
2のカウント数値Niはインクリメントされ、当
該入賞球に対する賞球排出動作が行われる。
また、第3アンドゲート34へ入賞球検出信号
PioとリセツトパルスSrとが同時に入力されたの
でない場合、例えば第5図中に二点鎖線で示すご
とく、リセツトタイマ33によるウエイトタイム
TDのカウント中に、第4入賞球検出パルスPi4′が
発生すると、該第4入賞球に対する賞球排出動作
を行わせる前に第1カウンタ22のカウント数値
がリセツトされてしまい、遊技者に不利益を与え
てしまう。
即ち、第4入賞球が検出されることで、第1カ
ウンタ22へ入力される第4入賞球検出パルス
Pi4′によつて第1カウンタ22のカウント数値は
“4”にインクリメントされ、コンパレータ24
から第1アンドゲート26へ出力されるコンパレ
ータ出力信号ScはHレベルとなり、補填時間T2
が経過して排出信号SwがLレベルになつた時点
で第1アンドゲート26が排出制御信号SgをHレ
ベルに反転させる状態になつている間に、第3ア
ンドゲート34からリセツトパルスSrが出力され
てしまうと、コンパレータ24はコンパレータ出
力信号Sgを再びLレベルに反転させるために、補
填時間T2が経過して排出信号SwがLレベルにな
つても、第1アンドゲート26から出力される排
出制御信号SgはHレベルに反転させれず、第4入
賞球に対する賞球排出は行われない。
また、賞球排出機構7への排出準備球補填に要
する補填時間2経過後に第4入賞球が発生し、リ
セツトパルスSrが出力される前に第1アンドゲー
ト26が排出制御信号SgをHレベルに反転させる
と、第4入賞球に対する賞球排出動作が行なわれ
るが、賞球排出機構7が賞球排出動作を行つてい
る駆動時間T1中に第3アンドゲート34よりリ
セツトパルスSrが出力されると、第1、第2カウ
ンタ22,23を“0”にリセツトしてしまうた
め、第4入賞球に対する賞球排出動作の終了に伴
つて第2カウンタ23へ入力される第4排出終了
パルスPp4(図示せず)により、第2カウンタ23
のみがインクリメントされ、その結果、第2カウ
ンタ23カウント数値Npは“1”、第1カウンタ
22の方のカウント数値Niはリセツトされたま
まの“0”という矛盾すべき状態が起こり得るの
である。ただ矛盾しているだけならよいが、これ
は結局、Np≠Niなる条件であつて、Np<Niの時
と同様にコンパレータ出力信号SgはHレベルとな
つてしまうため、第5入賞球が検出されていない
にも拘らず、5度目の賞球排出動作を開始してし
まい、この5度目の賞球排出動作終了に伴つて第
2カウンタ23へ出力されるHレベルの第5賞球
排出パルスPp5(図示せず)によつて、第2カウン
タ23のカウント数値Npは更に“1”だけイン
クリメントされ、更に次の賞球排出動作が始まる
という正帰還動作が繰り返され、制御系を発振さ
せるものとなつてしまう。
そこで、ウエイトタイムTDが経過しても、カ
ウント中にHレベルの入賞球検出パルスPiを検出
しなかつた場合に限つてリセツトパルスSrを出力
させるように、逆に言えば、ウエイトタイムTD
のカウント中にHレベルの入賞球検出パルスPi
検出した場合にはリセツトパルスSrの出力をを禁
止するように、インバータ31によつて反転され
たコンパレータ出力信号Scを禁止信号として用
い、コンパレータ出力信号ScがHレベルに立ち上
がつている間は、第3アンドゲート34からリセ
ツトパルスSrが出力されて第1、第2カウンタ2
2,23がリセツトされることがないようにして
ある。
従つて、第4入賞球検出パルスPi4′がウエイト
タイムTDのカウント中に第1カウンタ22へ入
力されても、コンパレータ出力信号Scが不一致を
意味するHレベルとなつた時には、第3アンドゲ
ート34へLレベルとして入力されるため、リセ
ツトパルスSrが第3アンドゲート34へ入力され
ても、第1、第2カウンタ22,23がリセツト
されることはなく、正常な賞球排出動作を期せ
る。こうした構成子31〜34による非同期、し
かも簡単な構成でこうした禁止条件対応回路が組
めることはかなり有利である。
ウエイトタイムTDカウント中に入賞球が検出
されず、第1、第2カウンタ22,23がリセツ
トされて、両カウンタのカウント数値Ni,Np
共に“0”になつた以降は、第5図中に第4入賞
球検出パルスPi4に関して示すように、本賞球排
出制御装置20は、先の説明の初期状態と全く同
じとなり、この第4入賞球検出パルスPi4を第1
入賞球検出によつて発生した第1入賞球検出パル
スPi1とみなして、先に同様の制御動作による賞
球排出を行わしめる。
その他、第4図中に併示した構成子に就いて説
明すると、排出動作を遊技者に視覚表示するため
には、賞球排出機構7駆動用の第1ドライバ25
へ入力される駆動信号Spを分技してランプ点灯用
の第2ドライバ35へ導くことにより、ソレノイ
ド7c等の排出駆動部材の動作と同じタイミング
でランプ36を選択点灯できる。
また、本装置をモニタするためには、コンパレ
ータ出力信号Scから適当なドライバ37を介して
モニタ灯38を点灯し得るようにしておくとよ
い。即ち、入賞球が発生するのに伴つてコンパレ
ータ出力信号ScがHレベルとなり、発光ダイオー
ド等のモニタ灯38が点灯すればよい。
尚、第4図中に二点鎖線の枠で囲つた賞球排出
制御装置20は、一枚の基板上へ一体的に組むこ
とができ、賞球排出装置20自体を軽量・小型と
成し得る。また、停電対策として、バツクアツプ
用の電源48を通常組み込んでおくとよい。
また、第1、第2カウンタの計数記憶値たるカ
ウント数値Ni,Npの差数(Ni−Np)を差数演算
器39(第4図中に破線で示す)で演算処理し、
その結果を適当な第3ドライバ40を介して遊技
盤表面に設けた表示装置41に十進可視表示すれ
ば、遊技者に今から何回、賞球の排出があるかを
知らせることができ、遊技者にとつても楽しみの
増えるものとなる。
更に、既述したように、第4図中に破線で示す
バイパス線路42によつて、次回排出準備信号
Swを排出終了パルスPpとして第2カウンタ23
へ入力するように構成してもよい。
また、排出確認検出信号Pvは、先のように球
鞘の動きを介して間接的にではなく、第6図に示
すように、賞球排出樋8中を実際に流下していく
n個の賞球群(仮想線)が排出通路を邪魔するよ
うに突出している作動プレート44を押しのける
ことにより、この動きにより作動するマイクロス
イツチ29′から得てもよい。
図示の場合は、作動プレート44は軸45の周
りに回動でき、軸45を挾んで対向したウエイト
46により通常は排出樋8内に突出する姿勢とな
つており、マイクロスイツチ29′のアクチユエ
ータは、この時押されていて、ブレーク接点がオ
フとなつている。信号Pvはこのブレーク接点か
ら取り出すが、賞球群43が確かに排出樋8から
遊技者側に提供される時だけ、作動プレート44
がウエイト46の重味に勝つた該賞球群の重味に
より作動され、マイクロスイツチ29′のアクチ
ユエータが復元してブレーク接点がオンとなり、
Hレベルとしての排出確認信号Pvが発せられる
のである。
なお、本実施例においては各出力信号をHレベ
ルとLレベルの2状態として、各信号の状態変化
によつて各部動作を生ぜしめるものとしたが、例
えば各信号のLレベルを零電位に等しくし、必要
時にのみ信号線路に電流を流して、該電流をHレ
ベルの電気的信号とするようにしてもよい。
<発明の効果> 以上要するに本発明は、入賞球検出手段からの
入賞球検出パルスを受け、入賞球数を計数記憶す
る入賞球計数記憶手段と、賞球排出機構の所定数
の賞球排出動作に伴なう賞球排出信号を受け、賞
球排出回数を計数記憶する賞球排出回数計数記憶
手段と、上記両計数記憶手段の計数記憶値を比較
し、両計数記憶値が一致するか不一致であるかの
比較結果を出力する比較手段と、該比較手段の比
較結果が不一致であれば作動中の賞球排出機構を
当回において作動停止させる駆動制御手段とで賞
球排出制御装置を構成したので、最近流行してい
る補助遊技装置を備えたパチンコ機の特徴とする
特定入賞態様が形成された際に入賞球が短時間に
極めて沢山発生したとしても、その入賞球数を入
賞球数計数記憶手段に逐次計数記憶処理しておく
ことができ、一方、賞球排出機構の作動による賞
球の排出は上記両計数記憶値の比較にもとづいて
確実に行なうことができるのである。従つて、大
量に発生する入賞球を電気的に検出して順次入賞
球計数記憶手段に記憶することにより、入賞球集
合樋内に入賞球の渋滞がなくなり、球詰まりや球
止まりがなくなる。また、基本的な賞球排出動作
制御が比較手段の比較結果によるものであるか
ら、制御信号の系路が簡素化でき、従来の機械系
の複雑で大型構造の欠点や電子同期系の走査回路
を必要とした等の欠点を解決した、回路構成の簡
単な信頼性の高い賞球排出制御装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明
賞球排出制御装置を組み込み得るパチンコ機の裏
面構成の一例の概略構成図、第2図は入賞検出器
の一例の概略を示す斜視図、第3図は賞球排出機
構の一例の概略を示す斜視図、第4図は本発明に
係る賞球排出制御装置の一例の回路構成図、第5
図は第4図に示す実施例の要部波形図、第6図は
賞球排出確認検出器の他の実施例の概略構成図で
ある。 図中、6は入賞球検出手段としての入賞球検出
器、7は賞球排出機構、20は全体としての賞球
排出制御装置、22は入賞球数計数記憶手段とし
ての第1カウンタ、23は賞球排出回数計数記憶
手段としての第2カウンタ、24は比較手段とし
てのコンパレータ、26は駆動制御手段として機
能するアンドゲート、27は排出動作タイマ、で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入賞球検出手段が入賞球を一個宛検出するこ
    とに基づいて賞球排出機構を電気的駆動源により
    作動させて所定数の賞球を排出するパチンコ機の
    賞球排出制御装置であつて、 上記入賞球検出手段からの入賞球検出信号を受
    け、入賞球数を計数記憶する入賞球数計数記憶手
    段と、 上記賞球排出機構の所定数の賞球排出動作に伴
    なう排出信号を受け、賞球排出回数を計数記憶す
    る賞球排出回数計数記憶手段と、 上記両計数記憶手段の計数記憶値を比較し、両
    計数記憶値が一致するか不一致であるかの比較結
    果を出力する比較手段と、 上記比較手段の比較結果が不一致であれば上記
    賞球排出機構を作動開始させ、比較結果が一致で
    あれば作動中の賞球排出機構を当回において作動
    停止させる駆動制御手段と、 からなることを特徴とするパチンコ機の賞球排出
    制御装置。
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