JPH0256601A - 運動機械系の制御装置 - Google Patents

運動機械系の制御装置

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JPH0256601A
JPH0256601A JP20885488A JP20885488A JPH0256601A JP H0256601 A JPH0256601 A JP H0256601A JP 20885488 A JP20885488 A JP 20885488A JP 20885488 A JP20885488 A JP 20885488A JP H0256601 A JPH0256601 A JP H0256601A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2次の微分方程式で記述される動特性を有す
るロボットのような運動機械系に用いられる制御装置に
関する。
[従来の技術] 例えば、種々の工業分野で用いられるロボット(主にロ
ボットアーム)において、その位置や速度を目標値に一
致させる制御系が良好に動作するためには、制御系のパ
ラメータを適切に調整することが必要であるが、それら
のパラメータは、制御系が組み込まれる運動機械系の動
特性、特に慣性モーメント、質量、粘性摩擦等に大きく
依存しており1機械系によって大きく異なる。そのため
、制御系のパラメータは、機械系とその使用条件に合わ
せて調整されなければならない。
一方、パラメータを使用条件に応じて一々変えることは
できなかったので、ロボットのように機械の動きによっ
て動特性が大きく変化する運動機械系では、駆動手段と
して高精度のモータ(例えばダイレクトドライブ方式の
モータ)を使用する場合、良好な制御を行うために種々
の工夫が必要であった。
詳細には、ロボットのような運動機械系は2次の微分方
程式で記述される連続系〒あり、これに使用されるモー
タの出力トルクをτ、モータへの電圧入力をUとすると
1両者の関係は τ=Ku               (1)と表わ
される。モータに負荷がない場合、回転角をXとすると
、上式は となる。但し1mはモータのロータ部の慣性モーメント
、fは粘性摩擦係数である。
一方、第5図に示すように、モータlが慣性モーメン)
M、粘性摩擦係数Fの機械系2を負荷とする場合は。
(m+M)M+ (f+F)i=c    (3)と表
わされる。
ここで、モータ1とこれによって駆動される機械系2と
の間に減速比の大きい通常の減速機を用いた場合、その
減速比により、Mはロータ軸上ではmに比べて十分に小
さくなる。Fは制御系のパラメータにあまり影響しない
ので、Mが変化しても、モータlの動特性は殆ど変わら
ず1機械系2に外力が加わっても、モータlに殆ど影響
を与えない、従って、適切な制御系のパラメータも大き
く変化しない。
ところが、モータlと機械系2との間に介在する減速機
には歯車のバックラッシュがあり5機械的なガタや遅れ
が生じるため、高速且つ高精度の位置決め制御には適さ
ない、そこで、高精度の制御が要求される場合、減速機
を介在させず、負荷を直接駆動するダイレクトドライブ
モータが使用されている。
このダイレクトドライブモータで駆動する場合には、モ
ータのロータ部の慣性モーメン)mに比べて負荷の慣性
モーメントMが大きいので、いかなるMとFに対しても
有効な線形且つ時間的に不変な制御系を設計することは
できない、また、このような機械系では、直接的に負荷
とモータがつながっているので、外力の影響を受けやす
い、そのため、機械系のM、F等に適応して制御動作の
パラメータを変化させると共に、外力をすばやく補償で
きる制御系が必要であった。
このような制御系の安定性を保証する原理の1つにリア
プノフの定理があり、これに基づいてロボット等の1軸
の回転機械系の制御を行なう技術が知られている。それ
によれば、まず、リアプノフ関数と呼ばれる止定関数を
定義する。それをVとすると、その時間微分Vが負であ
れば、■は必ず減少することが保証され、最終的に0と
なる。
リアプノフ3!1IIl!は、追従誤差やパラメータ誤
差等0にしたいもので構成されるので、これが0という
条件が満たされれば安定であるということができる。
それ故、リアプノフ関数とそれを負にする制御則をどの
ように定めるかが重要であるが、その関数を、スライデ
ィングサーフェイスと呼ばれる安定な位相面を指定して
、その位相面からの偏差Sと機械系のパラメータの推定
誤差との2次形式で表わし、その関数が負になるように
Sの正負で構造の変化する制御則とパラメータの適応剤
とを定め、機械系のパラメータ変動や外力に対処する方
法が提案されている。
C発明が解決しようとする課題] しかしながら、外乱が大きいと、■が負にならず、Vが
Oにならない場合が生ずる。このとき。
機械系はオフセットを生ずるという問題点があった。
本発明は、スライディングサーフェイスに目標値と制御
量との偏差の積分量を加えて導出した非線形制御則とパ
ラメータ適応剤により、VがOでなく定数の場合でも機
械系のオフセットをなくすようにした制御装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、制御対象とする運動機械系のパラメータ0に
合わせて制御動作のパラメータδを自動的に調整するた
めに、制御対象の制御量Xと目標値rとの偏差eかも指
定した安定な位相面からの偏差Sを演算する演算手段と
、その演算結果を用いて制御fitxと目標値rとの偏
差eを小さくするように運動機械系のパラメータOを同
定し、これに制御動作のパラメータbを適応させる適応
手段と、前記演算手段で得られた偏差S及び前記適応手
段で得られたパラメータδを用いて、制御量Xと11標
値rとの偏差eを非線形制御則により指定した安定な位
相面に移す制御人力τを生成するコントローラとを備え
た制御装置において、前記非線形制御則が定常状態にお
ける制御量Xと目標値rとの偏差eをOにする積分機能
を有することを牛ν徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、制御装置は、非線形制
御則に従って生成された制御入力が制御対象の入力範囲
を越えた場合には、非線形制御則における積分機能と適
応手段によるパラメータ適応を停止する機能を有する。
[作用] 本発明においては、演算手段で制御対象の制御7ixと
目標(1fi rとの偏差eから、指定した安定な位相
面からの偏差Sを演算する。適応手段では、その演算結
果を用いて制御対象の制御量Xと目標値rとの偏差eを
最小にするように制御対象のパラメータ0を同定する。
コントローラでは、演算手段で得られた偏差S及び適応
手段で同定したパラメータσを用いて、非線形制御則に
より目標値rと制御量Xとの偏差eを指定した安定な位
相面に移すような制御人力τを生成する。ここで用いら
れる非線形制御則は、定常状態における制御量Xと目標
値rとの偏差eをOにする積分機能を有するので、制御
対象である運動機械系の動特性が変化する場合でも、誤
差が補償され、安定した応答が得られる。
また、本発明の制御装置において、非線形制御則に従っ
て生成された制御入力が制御対象の入力範囲を越えた場
合には、非線形制御則における積分機能と適応手段によ
るパラメータ適応を停止することにより、制御入力が一
定の範囲に制限される制御対象に対しても、誤差を最小
にする制御入力を生成することができる。
[実施例] まず、前述の(3)式において J=m+M D= f+F とすれば、制御対象である運動機械系は次式で表わされ
る。
Jx+Dx=τ             (4)この
制御対象をrなる目標値に追従させる場合を考える。
[1標値rと制御量Xとの偏差を e = x −r               (5
)とすると、(4)式は J e+De=τ−J r−Dr       (8)
となる。
ここで、安定な位相面からの偏差Sを次のように定める
s = e + k2e + kx  v      
     (7)但し、 v=eすなわちv=Jedt kl及びに2はS=Oとして安定であるように選ぶ、こ
のように選ばれている限り、(7)式の両辺の微分をと
ることにより、Sが定数であると偏差eはOに向かうこ
とが保証される。
また、制御入力での生成には、機械系のパラメータの推
定値を制御動作のパラメータとして用いるので、推定値
と真のパラメータの値との誤差が大きいと、適切な制御
入力を生成することができない、従って、制御の目的は
、制御動作のパラメータを機械系の特性変化に合わせて
適応させながら、S=Oとなるような制御入力を求める
ことである。
そこで、止定なりアブノフ関数を次のように定める。
dは「=δ−θで表わされるパラメータ偏差、0は0’
=[JD]で表わされる運動機械系のパラメータ、σは
その推定値、rは2X2の止定対称行列である。
上記のVは止定であるので、その時間微分Vが負であれ
ば、■は0に向かうことが保証される。
すなわち、安定な位相面からの偏差Sとパラメータ偏差
θがOになることが保証される。■を求めると、 V=Jss+0’  rO (7)及び(5)式より S=e+に2 i+に1 e =X−r+に25+に1 e (0式より Jx=τ−り交 であるから。
となる。
ここで、制御人力τを次のように定める。
τ=−に3 s+J (r−に25−に1 e)+Dx
               (9)上式でに3は正
定値である。よって。
’? =s (−に3 s+T (F−に25−に1e
)+15)C) +2F’ r?j = −に3  s2  +0”  (Ys+rO)但し
、 Y= [F−に25−に1 e  x]丁÷くOを常に
満たすようにするために。
Y s 十r O= O(10) ここで吉=6−δ=DC’、”δ=O)であるから、δ
=−r−IYs            (11)とな
り、これを用いてパラメータの推定値を機械系の特性変
化に適応させる。上記の(9)及び(11)式を用いて
、機械系のパラメータ変動がある場合でも偏差eをOに
することができる。
更に、外力やパラメータ誤差による機械系の応答誤差を
安定な位相面に移すために、制御入力τを次のようにす
る。
τ=−に3  s+J  (r−に26−に1  e)
十Dx−g ” f(s)         (12)
ここで、gは正定価であり、f (s)はf (s)s
≧0となる非線形関数である。よって、■はV −−k
3 s2 + 5r(Y s + r #)−g−f 
(s)s(13) となり、(11)式を用いると※くOが満たされる。
f (s)としては、例えば次のようなものを選ぶこと
ができる。
f (s)  =  sgn (s) f(s)=、s、+aC8>0) (!l)及び“(12)式を用いると、パラメータ変動
や外力が存在する場合でも、機械系の応答誤差を指定し
た安定な位相面に移すような制御人力τが生成される。
また、(12)式においてf (s)をfcs)=、s
、+8(δ>o) と連続化することにより、制御人力τに連続性を持たせ
ることもできる。
以上の思想に基づいて設計される制御系を第1図に示す
0図において、11は(0式で表わされる運動機械系(
制御対象)、12は(7)式で表わされるSを演算する
演算手段、13は(11)式で表わされる適応則により
パラメータの推定値Oを演算する適応手段、14は(+
2)式で表わされる制御則に従うコントローラであり、
演算子段12.適応手段13及びコントローラ14はコ
ンピュータで構成される。
次に、制御人力τに次のような拘束条件がある場合を考
える。
τain <τ<τmax 例えば、制御入力がモータの出力トルクの場合、それは
一定の範囲に定められる。前述の非線形制御則(12)
で計算されるτがこの拘束条件の範囲外にある場合には
、非線形制御則(12)における積分機能と適応則(1
1)によるパラメータ適応を停止する。すなわち、(7
)式の積分要素Vを固定し、拘束条件の範囲内で用いら
れる(11)式によるパラメータ適応を停止することに
より、(8)式で表わされるVが0に収束するようにす
る。この場合の制御人力τは、 τくτsinのときτ=τ重in τ〉τ層d菫 のとき τ= τ層a!となる。
このときの制御アルゴリズムを第2図に示す。
まず、第1図の制御系において目標値rと制御Fixを
入力する。このとき、演算手段12には目標値rと制W
ffiXとの偏差eを入力し、 (7)式に従って安定
な位相面からの偏差Sを演算する。適応手段13には、
目標値r、制御量X及び演算手段12で導出した偏差S
を入力し、(11)式で表わされる適応則に従ってパラ
メータの推定値りを演算する。更にコントローラ14に
は、目標値r。
制u4量X、偏差S及び適応手段13で同定したパラメ
ータDを入力し、(12)式で表わされる制御則に従っ
て制御対象11への入力τを導出する。
次に、制御人力τの拘束条件を判断する。すなわち、τ
くτla!かどうかを判定し、”Yes“の場合にはτ
くτsinかどうかを判定する。その結果”Yes”で
あれば、では拘束条件の範囲内であり、初めの状態に戻
る。しかし、τくτIla!でない場合にはτ=で闘!
とじ、τ〉τsinでない場合にはτ=τminとして
、(7)式のVと(11)式によるσを固定し、初めの
状態に戻る。
最後に1本発明の制御装置を用いてモータ制御を実施し
た結果を示す、これは、日本精工株式会社製の6インチ
メガトルクモータ(登録商標)と称するダイレクトドラ
イブモータの制御を行ったものであり、第2図の制御ア
ルゴリズムを用いた。
すなわち、演算手段12、適応手段13及びコントロー
ラ14としてコンピュータを使用し、 (7)式によっ
てSを演算し、その演算結果を用いて(11)式の適応
則によりパラメータの推定値0を演算し、(12)式の
制御則によりτを生成した。但しく12)式において f(s)=、、、+δ  (8>0) とした。
そして、制御系のパラメータを慣性モーメントが0.2
 kg rn’ (計算値)の場合に調整した状態で慣
性モーメントを1.0 kg rn’ (計算値)まで
ステップ的に増加させたときの、本発明による応答と。
パラメータを慣性モーメントが0.2 kg rn’ 
(計算値)の場合に固定し、非線形制御則を用いない制
御系の応答とを比較した。
その結果を第3図に示す0図において、vrはモータの
目標角速度、vlは本発明による応答。
v2はパラメータを固定し、非線形制御則を用いない制
御系による応答である。また、このときの本発明による
制御系の位置誤差を第4図に示す。
L記の実験結果から、本発明では、制御系のパラメータ
を自動調整すると共に、応答誤差を安定な位相面に移す
ことからパラメータの調整中に生じる応答誤差や定常状
態での位置誤差を補償し、目標値に一致するようになる
ことが実証された。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、制御量と目標値との偏
差を非線形制御則に従って安定な位相面に移すような制
御人力を生成するようにしたので、制御対象の運動機械
系の動特性が変化する場合でも良好な応答が得られる。
また、安定な位相面からの偏差に積分要素を含むことに
より、定常状態での運動機械系のオフセットを0にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制御装置の構成を示すブロック図。 fJ’、2図は本発明による制御アルゴリズムを示すフ
ローチャート、 第3図は第2図の制御アルゴリズムを用いて行なった本
発明の実験結果を従来例と比較して示す図、 第4図は本発明の実験結果として定常状態での位置誤差
を示す図、 第5図は制御対象とする運動機械系の説明図である。 1−一一−モータ、   2−−−一運動機械系、11
−−−一制御対象、  12−−−一演算手段、13−
一−−適応手段、  14−−−−コントローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)制御対象とする運動機械系のパラメータに合わせ
    て制御動作のパラメータを自動的に調整するために、制
    御対象の制御量と目標値との偏差から、指定した安定な
    位相面からの偏差を演算する演算手段と、その演算結果
    を用いて前記制御量と目標値との偏差を小さくするよう
    に運動機械系のパラメータを同定し、これに制御動作の
    パラメータを適応させる適応手段と、前記演算手段で得
    られた偏差及び前記適応手段で得られたパラメータを用
    いて、非線形制御則により前記制御量と目標値との偏差
    を指定した安定な位相面に移す制御入力を生成するコン
    トローラとを備えた制御装置において、前記非線形制御
    則が定常状態における制御量と目標値との偏差を0にす
    る積分機能を有することを特徴とする、運動機械系の制
    御装置。
  2. (2)前記非線形制御則により生成された制御入力が制
    御対象の入力範囲を越えた場合には、前記積分機能と前
    記適応手段によるパラメータ適応を停止する機能を有す
    る請求項(1)記載の制御装置。
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