JPH0210411A - アクチュエータの制御装置 - Google Patents

アクチュエータの制御装置

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JPH0210411A
JPH0210411A JP16030988A JP16030988A JPH0210411A JP H0210411 A JPH0210411 A JP H0210411A JP 16030988 A JP16030988 A JP 16030988A JP 16030988 A JP16030988 A JP 16030988A JP H0210411 A JPH0210411 A JP H0210411A
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公平 大西
Akira Mochizuki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、種々のアクチュエータの力制御またはトル
ク制御をするアクチュエータの制御装置に関する。
[従来の技術] この種の制御装置としては、第11図に示すような制御
ブロックのサーボモータ用制御装置がよく知られている
。この制御装置は、過電流や過速度防止のために挿入さ
れているリミッタが動作しない線形範囲において成り立
っており、補償要素としては比例十積分要素(PI制御
)が用いられている。図中θはサーボモータの回転角、
θ″″は回転角指令値、ωはサーボモータの角速度、ω
r@Tは角速度指令値、Jは回転軸回りの慣性モーメン
ト、T extは負荷トルクであり、回転角θと角速度
ωを検出してフィードバックしている。このような制御
系の設計指針は、設定値に対する応答を最適なものとす
ることに力点がおかれている。
このような事情は他のアクチュエータについても同様で
ある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、現代制御理論の教えるところによると、シス
テムの最適化を図るためには、その系の状態変数がすべ
て分かっていることが必要である。
その点、前述した第11図の制御装置の場合は、位置と
速度についてはセンサを通じてその値を知ることができ
るものの、角加速度と負荷トルク1゛6、については分
からぬまま制御をしている。もしも、これらの値が分か
るならばよりよい制御が可能となる。このことは他のア
クチュエータの制御にても同様であり、また回転運動、
直線運動の如何を問わず同じことがいえる。
この発明は、加速度レベルまでも考慮した新規な制御装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明のアクチュエータの制御装置は、力定数または
トルク定数をKtとするアクチュエータと、そのアクチ
ュエータにT extの負荷力または負荷トルクをかけ
る負荷とを結合し、重心位置換算での慣性力または回転
軸回り換算での慣性モーメントがJとなり、重心位置換
算での粘性摩擦力または回転軸回り換算での粘性摩擦ト
ルクがDωとなり、重心位置換算でのクーロン摩擦力ま
たは回転軸回り換算でのクーロン摩擦トルクがFとなる
ときに、 首記アクヂュエータの制御fllaに応じて萌記アクヂ
ュエータの出力を制御するアクチュエータの制御装置に
おいて、 前記アクチュエータの速度成分ωまたは加速度成分ωs
から、次式で与えられる外乱力または外乱トルクl11
4゜を求め、これに相当する補償制御(Uを前記アクチ
ュエータにフィードバックするフィードバック手段を備
えたことを特徴とするアクチュエータの制御装置。
Td、、1−(Text  Textn) + (J 
 J n) S (c)+(D−Dn)ω+(P−Fn
) + (K し 。−Kt)Ia 但し、 Text。は負荷力または負荷トルクの公称値1、■o
は重心位置換算での慣性力または回転軸回り換算での慣
性モーメントの公称値、 Dは重心位置換算での粘性係数または回転軸回り換算で
の粘性係数、 Dnは重心位置換算での粘性係数または回転軸回り換算
での粘性係数の公称値、 Foは重心位置換算でのクーロン摩擦力または回転軸回
り換算でのクーロン摩擦力の公称値、Ktnはアクチュ
エータの力定数またはトルク定数の公称値、 Sはラプラス演算子である。
「作用」 この発明のアクチュエータの制御装置は、アクチュエー
タの制御系において抑圧ずべき全ての外乱力または外乱
トルクを一括して計算してフィードバックすることによ
り、アクチュエータのパラメータ値が変動してしノミナ
ルなトルク定数またはトルク定数と、ノミナルな慣性モ
ーメントを持つモデルに固定化して、制御性能の格段の
向上を図る。
[実施例] 以下、この発明の実施例を第1図ないし第1O図に基づ
いて説明する。
第1図ないし第7図は、この発明の第1実施例である。
まず、外乱トルクについて説明する。
電動機(アクチュエータ)1に電力を供給する増幅器は
、FETや高速トランジスタと、PWM(パルス幅変調
)技術等によって制御電流源と考えることかでき、電動
機lと、この電動機1によって駆動される工作機械やロ
ボットマニュピユレータ等の負荷2のモデルは、第2図
に示すように簡単化できる。ここで、1 arotは制
御電流指令値、Iaは制御電流、Ktは電動機1のトル
ク定数、Jは回転軸回りの慣性モーメント、Dは回転軸
回りの機械系の粘性係数、Fは回転軸回りのクーロン摩
擦力、T extは負荷トルク、Sはラプラス演算子、
ωは角速度であり、電動機lにかかる負荷2の全トルク
は、 Text十F+ (JS +D)ω となる。
上式中の定数と係数は、それぞれ時間依存性を持つ。慣
性モーメントJの変動は、工作機械やロボットマニュピ
ユレータ等において大きな問題となり、また摩擦力Fも
温度、速度、力などに依存して大幅に変化して問題とな
る。
そこで、角加速度ωsと角速度ωを測定し、第3図に表
すようなオブザーバ(フィードバック手段)3を用いて
外乱トルクT dr aを求める。図中における下添字
nは公称値(ノミナル値)を意味し、Kt、、は電動機
Iのトルク定数の公称値、T。
、。は負荷トルクの公称値、Fnは回転軸回りのクーロ
ン摩擦力の公称値、Dnは回転軸回りの機械系の粘性係
数の公称値である。結果として、外乱トルクT dig
は下式(1)によって求まる。
T 、、、、= (Text  Textn) +(J
  J n) Sω+(I)−Do)ω+(F’ −1
?’ n)+ (K tn  K t ) I a”’
・・・・・(1)上式において、右辺第1項は負荷トル
クの変動項、第2項は慣性モーメントの変動によって発
生する慣性力、第3項および第4項は粘性力とクーロン
力によって変動する摩擦トルク項、第5項はトルク定数
の変動によるトルクリプル類(例えば、磁束の空間高調
波に起因するトルクリプル)をそれぞれ表している。し
たかって、このような式を用いろことにより、電動機!
の制御系によって抑圧ずべき全ての外乱トルクを一括し
て計算することができ、しかしそれぞれの項の値が時間
の関数であっても全く影響を受けない。
そして、」二式によって求めた外乱トルク’I dis
を第1図に表すようにフィードバックする。そのフィー
ドバックは、第4図および第5図のように等価変換でき
る。これらのブロック線図は、電動機lのパラメータの
変動に関係なく、ノミナルなトルク定数Kt、と、ノミ
ナルな慣性モーメントJnと、ノミナルな粘性係数Dn
を持つモデルに固定化されて、制御剛性(スヂフネス)
が理論上、任意に決定できることを意味する。換言する
と、電動機lとそれに結合された負荷2が負荷変化、慣
性変化、摩擦変化、およびトルクリプル変動のない系と
して見えることになる。
第6図および第7図は、この発明の制御装置を用いたト
ルク制御の実験例を説明するための図である。
この実験装置は、マニュピユレータ(負荷)2にトルク
指令T cmdを与えて、力センサ4による反作用力’
i’rsac+の検出信号をフィルタリングしてフィー
ドバックすると共に、マニュピユレータ2の角速度ωを
前述したオブザーバ3に与えて、外乱トルクT alm
をフィードバックするようになっている。したがって、
内側ループにオブザーバ3を用い、外側ループに力セン
サ4を用いることになる。第7図(a)はオブザーバ3
を用いなかった場合の実験結果であり、同図(b)はオ
ブザーバ3を用いた場合の実験結果である。これらの実
験結果から明らかなように、単純な力センサ4のみのフ
ィードバックでは正確な力が対象に印加されない。しか
し、オブザーバ3を用いた場合には指令通りの力が印加
された。
第8図ないし第10図は、この発明の第2実施例を説明
するための図である。
本実施例の場合は、角速度計10を用いて角速度ωを検
出し、その検出信号をオブザーバ11(フィードバック
手段)に与えている。オブザーバ11は、1個の積分器
12のみを含む簡単な構造となっていて、機械系の粘性
力のノミナル値Dnを“0”とし、トルク定数Ktと慣
性モーメントJのノミナル値Ktn、Jnのみを考慮し
た構成となっている。また、ω。はオブザーバ11の遮
断周波数を意味する。その他の構成は前述した第1実施
例と同様である。結果として、外乱トルクT、 i目8
は下式(2)によって求まる。
T、++8−’: (’I’ext + (,1−J 
n) sω+Dω十 F →−(K  t、、−K  
t  )   I  a”J(ω、/ (ω。+s))
    ・・・・・・(2)上式の右辺の前側中括弧内
において、第1項は負荷トルク、第2項は慣性モーメン
トの変動により発生ずる慣性力、第3項と第4項は粘性
力とクーロン力による摩擦トルク項、第5項はトルク定
数の変動によるトルクリプル項(例えば、磁束の空間高
調波に起因4゛ろトルクリプル)をそれぞれ表している
結局、フィードバックする外乱トルクTldisは、下
式(3)によって表される。
’i’ 111−” (K t o/ K t )  
(ω0/ωo+ s ) T dis・・・・・(3) 上式(3)から明らかなように、外乱トルクを時定数1
/ω。たけ遅れて推定していることになる。ここでは、
角加速度が直接表れてはいない。
しかし、第8図の構成のオブザーバIIを第9図のよう
に書き直すことができることから、陰間数として角加速
度を求めていることになる。また、第8図は第1O図の
ようにも等価変換できる。同図において、外乱が系に与
える伝達特性はG (s)となる。すなわち、はぼオブ
ザーバの遮断周波数ω。以下における外乱を抑圧するこ
とになる。この遮断周波数ω。は、通常のブラシレス速
度発電機を速度センサとして用いる場合は、500〜5
000(rad/5ec)程度となり、その以下の外乱
成分を抑圧することになる。
なお、この発明の制御装置は、何等、電動機l用の制御
装置としてのみに特定されず、種々のアクチュエータの
制御装置として広範囲に適用することができる。例えば
、油圧アクチュエータの場合には、前述した電流Iaを
油圧バルブの操作量として、それに比例する油圧アクチ
ュエータのトルク定数をKしとすればよい。
[効果] 以−に説明したように、この発明のアクチュエータの制
御装置は、アクチュエータの制御系において抑圧ずへき
全ての外乱トルクを一括して計算してフィードバックず
ろ構成であるから、アクチュエータのパラメータ値が変
動してらノミナルなトルク定数とノミナル慣性モーメン
トを持つモデルに固定化して、格段の制御性能の向上を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの発明の第1実施例を説明する
ための図であって、第1図は制御系全体のブロック線図
、第2図は電動機によって駆動される変換器をモデル化
したブロック線図、第3図はオブザーバのブロック線図
、第4図および第5図は第1図のブロック線図を等価変
換した図、第6図は実験装置の構造図、第7図(a)は
第6図の実験装置によるオブザーバなしの場合の実験結
果の説明図、同図(b)は第6図の実験装置によるオブ
ザーバありの場合の実験結果の説明図である。 第8図ないし第10図はこの発明の第2実施例を説明す
るための図であって、第8図は制御系・σ体のブロック
線図、第9図および第1O図は第8図のブロック線図を
等価変換した図である。 第1I図は、従来におけるサーボモータ用制御装置uの
ブロック線図である。 1・・・・・・電動機、 2・・・・・・負荷、3・・
・・・・オブザーバ(フィードバック手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 力定数またはトルク定数をKtとするアクチュエータと
    、そのアクチュエータにT_e_x_tの負荷力または
    負荷トルクをかける負荷とを結合し、重心位置換算での
    慣性力または回転軸回り換算での慣性モーメントがJと
    なり、重心位置換算での粘性摩擦力または回転軸回り換
    算での粘性摩擦トルクがDωとなり、重心位置換算での
    クーロン摩擦力または回転軸回り換算でのクーロン摩擦
    トルクがFとなるときに、 前記アクチュエータの制御量Iaに応じて前記アクチュ
    エータの出力を制御するアクチュエータの制御装置にお
    いて、 前記アクチュエータの速度成分ωまたは加速度成分ωs
    から、次式で与えられる外乱力または外乱トルクT_d
    _i_aを求め、これに相当する補償制御量を前記アク
    チュエータにフィードバックするフィードバック手段を
    備えたことを特徴とするアクチュエータの制御装置。 T_d_i_a=(T_e_x_t−T_e_x_t_
    n)+(J−J_n)sω+(D−D_n)ω+(F−
    F_n)+(Kt_n−Kt)Ia 但し、 T_e_x_t_nは負荷力または負荷トルクの公称値
    、J_nは重心位置換算での慣性力または回転軸回り換
    算での慣性モーメントの公称値、 Dは重心位置換算での粘性係数または回転軸回り換算で
    の粘性係数、 D_nは重心位置換算での粘性係数または回転軸回り換
    算での粘性係数の公称値、 F_nは重心位置換算でのクーロン摩擦力または回転軸
    回り換算でのクーロン摩擦力の公称値、Kt_nはアク
    チュエータの力定数またはトルク定数の公称値、 sはラプラス演算子である。
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