JPH0255274B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば、バラスト水から積荷オイル
を分離すべくオイルタンカーに設けられる分離ダ
イヤフラムが配置された積荷タンクに関する。

国際航海協定によれば、新造のほとんどのオイ
ルタンカーは、積荷オイルと、バラスト水とを、
それらの残留物についても、常に物理的に分離し
て保持できるシステムを備えなければならないこ
とが要求されており、換言すれば、分離バラスト
システムを備えなければならない。

米国特許第4117796号明細書は、二種の内容物
のそれぞれを収容するための完全に分離された複
数のタンクを用いる標準的な方法であれば生じる
であろう積荷容積の実質的な損失をほとんど生じ
ることなく、積荷オイルとバラスト水とを分離す
る手段を開示する。

本発明は、広くは前記米国特許の改良に関す
る。本発明によれば、前記特許のある要件が不必
要となり、前記特許に開示されたダイヤフラムの
製造、設置、操作および保守を容易とすることが
でき、また船体はり強度を改善する手段が提供さ
れる。また、前記改良点を備えるタンカーの最下
部に設置されるバラストタンク設備は、積荷状態
での剛性を減じることにより航続性および船の安
定性を高める。

標準的なバラスト、オイル分離タンカーでは、
積荷容積の約1/3に等しい容積が分離バラスト水
の運搬に当てられなければならない。積荷状態で
は、このバラスト水のための空間は空気で満され
る。換言すれば、前記タンカーは、それが普通の
バラスト非分離タンカーであれば運べるであろう
積荷の約2/3の量しか運搬できない。

本発明を備えるバラスト分離タンカーでは、バ
ラスト空間の大部分を収益を生む積荷の運搬に利
用できる。

米国特許第4117796号明細書には、オイルタン
カーの積荷タンク内に設けられる特殊なタイプの
タンクが記載されており、該タンクは、可動の半
剛性鋼および補強されたゴム弾性のダイヤフラム
を使用することにより、いかなる相互汚染をも招
くことなく空のバラストタンクの大部分を積荷オ
イルの運搬に利用でき、分離バラストのための充
分な空間を与えると共に、他方同一外寸の標準的
なバラストタンカーよりも多量の積荷の運搬を可
能とする。また、前記タンクは、積荷状態で分離
バラスト二重底空間による保護設備を与える。

米国特許第3477401号明細書には、船体内のバ
ラスト水からオイルを分離するための可撓性袋ま
たは膜を備える潜水艦が示されている。

米国特許第2696185号明細書は、水平膜による
積荷オイル分離システムを開示する。

米国特許第3943873号明細書には、垂直膜によ
るオイルタンカーのための積荷オイル／バラスト
水分離システムが記載されている。

米国特許第3707937号明細書には、オイルタン
カーにおける積荷オイルとバラスト水との分離の
ための折たゝみ可能な容器が記載されている。

米国特許第3922985号明細書は、膨脹可能の袋
を積荷オイルの収容に使用し、外方の鋼製区画室
を分離バラスト水の運搬に用いるシステムを教示
する。

米国特許第3745960は、腐食性流体にさらされ
る金属を最少限とする、隔壁およびタンクの特有
な配置を示す。

特別な細幅タンクが、本願発明者の米国特許第
4117796号明細書に開示された半剛性ダイヤフラ
ムの周辺を取り巻いて配置されている。この細幅
タンクは、通常、ダイヤフラムの最上移動位置の
高さと、二重底空間に必要とされる高さとの和に
相等しい高さを有する。必要最小限の高さの二重
底空間が保護バラスト空間として機能すると同
様、必要最小限の幅で船の側部に細幅のタンクを
作ることにより、該タンクは積荷オイルタンクの
ための保護バラスト空間を提供する。

前記細幅バラストタンクは、一般に、オイルタ
ンカーの主要な縦および横の隔壁と、船の側部と
の輪郭に沿い、これらの一部として造ることがで
きる。ダイヤフラムの設置を容易とすべく主要な
積荷タンクを細分化する場合、細幅タンクを分割
装置として用いることができる。前記細幅バラス
トタンクの下部を「二重底」のバラスト空間に向
けあるいは該空間内に伸長させることができ、必
要に応じて前記細幅タンクを前記バラスト空間か
ら分離し或はこれと共通に形成することができ
る。

ダイヤフラムは、３つの主要部分から成り、そ
れらは、(a)垂直方向へ可動の薄い平担な固体すな
わち鋼もしくはこれと同等な材料から成る、区画
のための仕切り、(b)鋼もしくはこれと同等な材料
から成る、固定される薄い平担な固体の仕切りリ
ム、および(c)摩耗しにくくかつ破れにくく、また
海水、ホツトあるいはコールドな原油、その他の
油および化学薬品に耐え得る特性を有する、補強
されたゴム弾性の材料から成る可撓性の薄膜状の
シート、である。また、定着、案内および安全の
ための各手段が、米国特許第4117796号明細書に
開示されているように、設けられている。油漏れ
および水漏れを招かない定着具を用いて、シート
すなわち膜の一端を可動の仕切りに結合し、また
前記膜の他端を固定すなわち静止される仕切りリ
ムに結合し、また該リムを可動仕切りの中間移動
位置で周囲のバラストタンクの特別な組の側部に
取り付けることにより、積荷オイルおよびバラス
ト水を完全に分離するシステムが得られる。ま
た、積荷タンクの空間部分への前記可動仕切りの
移動を許すことにより、特定の時に積荷オイルお
よびバラスト水のいずれか一方を、前記空間を占
める内容物と、前記空間を占めていた内容物の残
留物およびその蒸気との間の相互汚染を招くこと
なく運搬することができる。

本発明の主たる利点は次のとおりである。

１ 本発明を備えるタンカーは、同一の外寸を有
する標準のバラスト分離タンカーよりも実質的
に多量の積荷を運搬することができる。

２ 膜の他端を前記可動仕切りに面するバラスト
タンクの側部に固定された静止リムに取り付け
ることにより、膜他端の取付位置を可動仕切り
の最上方移動位置としていた従来の構造（米国
特許第4117796号）に比べて、膜材料（米国特
許第4117796号明細書では織布）の使用量を低
減することができる。前記静止リムが前記可動
仕切りの中間移動位置にある場合には、膜材料
は約半分の量が必要とされるに過ぎず、膜材料
の必要量の低減によつて前記膜の製造、取扱
い、設置および保守が容易となり、またその費
用の低減が図れる。また、前記膜が前記仕切り
と前記バラストタンクの頂部との間に巻き込ま
れ、これによつて損傷することを防止すること
ができる。

３ 必要とされる膜材料の量を実質的に低減でき
るということは、船の実際上の操作のためのシ
ステムを簡単化しまた複雑化を低減できるとい
う結果をもたらす。

４ 前記膜を案内するための弾性材料の帯または
スプリング（米国特許第4117796号明細書では、
弾性材料またはスプリング）は多くの場合不要
となる。

５ ダイヤフラム周辺の前記バラストタンクの直
線状側部は前記ダイヤフラムのための理想的な
支持を提供し、多くの場合、ダイヤフラム支持
板（米国特許第4117796号明細書では、織布支
持板）が不要となる。

６ 前記バラストタンクは、前記ダイヤフラムの
一部をなす前記膜の配置およびその動作の障害
となる船体の障壁または側部の補強用鋼鉄製部
品を前記膜の周りにあらわれないように隠し、
前記膜のための滑らかで強固な支持面を与え
る。

また、前記ダイヤフラムの設置および操作の
ための空間を確保すべく取り除かれる内方鋼鉄
製部品の除去による強度低減を償うために、前
記バラストタンクに補強作用をなすものを組み
込むことができる。

７ 周辺バラストタンク格子システムは、タンカ
ーの船体に格別な縦方向および横方向の強度を
与える。

８ 前記可動仕切りの移動空間を規定する前記バ
ラストタンクは、積荷が積載されないときすな
わち前記可動仕切りが最上方移動位置にあると
きのバラスト水の受入れ空間を規定するととも
に、これとは別個の分離されたバラスト水受入
れ空間を規定する。バラスト水で満たされるこ
れらの空間は共同して船の安定性をより向上さ
せる。また、前記バラストタンクは積荷のため
の保護バラスト空間を与える。

本発明が特徴とするところは、図示の実施例に
ついての以下の説明により、さらに明らかとなろ
う。

図示の実施例は、本発明をオイルタンカーに適
用した例であるが、化学薬品、液化ガスあるいは
その他の液体の輸送船、貨物船のほかその他の船
舶以外の用途にも若干の変更を加えて適用するこ
とができる。

また、ダイヤフラムは、タンクの側部に、すな
わち可動の仕切り１１および取付具を垂直位置に
設置することができる。

積荷およびバラストのタンクを充填し、またこ
れを空にする装置は従来通りであり、図示されて
いない。またダイヤフラムの操作を安全、確実に
行なうための基本的な要素、例えばダイヤフラム
の案内およびロツクのための要素は米国特許第
4117796号明細書に開示されているように従来通
りであり、これらは簡略化のために図示されてい
ない。

第１図を参照するに、本発明を備えるオイルタ
ンカー１０が示されている。オイルタンカー１０
の積荷タンク内には、バラスト水から積荷オイル
を分離するための分離ダイヤフラムがそれぞれ設
置されている。各分離ダイヤフラムは、可動仕切
り１１と、固定されたすなわち静止の仕切りリム
１２と、補強されたゴム弾性を有する膜１３とか
ら成り、該膜の両端はそれぞれクランプバーおよ
びボルト１４のような適切な手段によつて可動仕
切り１１および静止仕切りリム１２に取り付けら
れている。

バラストタンク１５が前記分離ダイヤフラムの
外側の回りに配置されている。前記仕切りリム１
２は、バラストタンクすなわち周辺バラストタン
ク１５の可動仕切り１１に面する側部に前記仕切
り１１のほぼ中間移動位置で溶接によつて固定さ
れている。周辺バラストタンク１５は、図示の例
では、横方向隔壁１６の両側に組み付けられ、該
隔壁を補強するが、必要に応じて前記隔壁に孔を
設けることにより該隔壁と共通にあるいはこれと
は別に形成することができる。簡略のために縦方
向に延びるバラストタンク１５は図示されていな
い。

ガイドシリンダ１７もしくは他の案内手段が各
可動仕切り１１に取り付けられており、ガイドベ
アリング１８およびベアリングビーム１９は可動
仕切り１１を該仕切りが垂直方向へのみ運動する
ように拘束する。この可動仕切り１１の運動は、
ベアリングビーム１９と、底フレーム２０すなわ
ちオイルタンカー１０の内部構造との間の空間に
制限される。船底装甲２１は、前記ダイヤフラム
のための空間を確保すべく除去された鉄鋼製部品
による強度低減の補償のために、補強することが
望ましい。

船のメインデツキ２２、防水せき２３、船首倉
２４、機械室２５、ブリツジ２６および乗員収容
施設２７は、従来通りである。

前記ダイヤフラムは、その付属品および周辺バ
ラストタンク１５と共に、オイルおよび水に対し
て不浸透性の障壁を形成し、またこのダイヤフラ
ムが設けられるタンクをそれぞれが特有の機能を
有する相異なる４つの空間に変える。すなわち、 (a) 周辺バラストタンク１５空間が分離バラスト
に供され、 (b) 可動仕切り１１の最上方移動位置の上方が積
荷オイル空間２８に供され、 (c) 船底装甲すなわち前記船底２１の上方と、可
動仕切り１１の最下方移動位置の下方との間が
分離バラスト空間２９すなわち二重底空間に供
され、 (d) 周辺バラストタンク１５間で、底フレーム２
０の頂部すなわち可動仕切り１１の最下方移動
位置から周辺バラストタンク１５の最大高さ位
置すなわち可動仕切り１１の最上方移動位置に
至る高さのダイヤフラム空間３０が供され、ま
た、タンカーの様式に応じて空間３０は、特定
の時に、前記ダイヤフラムの位置によつて決定
されるように、積荷オイルまたは清浄なバラス
ト水のいずれか一方を収容する。すなわち可動
仕切り１１が下方位置にある状態で積荷オイル
を収容し、可動仕切り１１が上昇位置にある状
態で二つの内容物、それらの残留物またはそれ
らの蒸気の相互汚染を招くことなく清浄なバラ
スト水を収容する。

前記ダイヤフラム空間３０内に収容される積荷
オイルは、同一外寸を有する従来の標準的な分離
バラストタンカーによつて運ぶことのできる積荷
オイルに付加される分である。

第２図には、第１図のオイルタンカー１０の中
央積荷タンク３５内に設けられた大型のダイヤフ
ラムが示されている。同様なダイヤフラムが左舷
翼艙積荷タンク３６および右舷翼艙積荷タンク３
７にそれぞれ組み込まれている。周辺バラストタ
ンク１５は、タンカーの左舷３１、左舷縦方向隔
壁３２、右舷縦方向隔壁３３および右舷３４に沿
つて組み付けられている。横方向周辺バラストタ
ンク１５は、第２図には示されていない。

前記左舷タンクのダイヤフラムは、上昇位置す
なわちバラスト位置で描かれており、また前記中
央タンクおよび右舷タンクのそれぞれのダイヤフ
ラムは、下方位置すなわち積荷位置で示されてい
る。それぞれのダイヤフラムが上昇位置にある
時、周辺バラストタンク１５はバラスト水で満さ
れる。前記ダイヤフラムが下方位置にあり、また
積荷の積載状態では、これらのバラストタンクは
空である。

付属品の１つであるガイドシリンダ１７は、可
動仕切り１１の中央部に固定されており、該可動
仕切り１１の材料を含む重量に対処するための特
別な案内手段を提供する。

必要に応じて前記縦方向および横方向の周辺バ
ラストタンク１５を該各タンク内の内部流体が相
互に流通可能となるように、またタンカーがバラ
スト積載様式にある時にダイヤフラム空間３０を
含んで底フレーム空間である分離バラスト空間２
９への流通が可能となるように適宜変更すること
ができる。

第３図は、第１図および第２図に示されたタン
カーと同様であるが、これらよりも大きな大型原
油輸送船の周辺バラストタンク１５を示す平面図
である。積荷タンクをさらに細分化し、また船体
強度を高めるために、付加の縦方向隔壁である縦
方向中央隔壁３８が設けられている。

前記周辺バラストタンク１５は、防水せき２３
と、石炭庫や小型水タンクのような組み込まれた
他のタンクと共に、タンクグリツドおよび複数の
小室を構成し、該小室は、前記バラストタンクが
補強されたゴム弾性の膜１３（第２図）のための
強固で滑らかな平担支持面を提供することから、
積荷オイルおよびバラスト水分離ダイヤフラムの
設置および操作を容易とする。

タンカー１０の側部に配置された周辺バラスト
タンク１５は、適切な幅寸法があれば、近接する
積荷タンクのための保護バラスト空間を提供す
る。また、二重底空間２９（第４図）は、充分な
高さ寸法があれば、近接する積荷タンクのための
同様な保護バラスト空間を提供する。

第４図は、前記ダイヤフラムおよび周辺バラス
トタンク１５の変形例を示す。周辺バラストタン
ク１５の両側に固定仕切りリム１２を設置するた
めの２つの相異なる方法が示されている。

右舷側の周辺バラストタンク１５には、仕切り
リム１２が、通常の溶接によつて仕切り１１の中
間移動位置でタンクの直線状の内側装甲３９に取
り付けられている。側方のバラストタンク１５の
頂部装甲４０は、仕切りリム１２の幅を越えて可
動仕切り１１に向けて伸びる。頂部装甲４０は、
上昇（バラスト）位置にある可動仕切り１１と周
辺バラストタンクの頂部である頂部装甲４０とを
嵌合させるべく、タンク側部である内側装甲３９
を覆う。これにより、バラスト水の飛び跳ねによ
つて生じ得る膜１３への損傷を防ぎ、また可動仕
切り１１の固着手段の取り付けを容易とすること
ができる。

右舷の縦方向隔壁３３に取り付けられた周辺バ
ラストタンク１５には、可動仕切り１１に面する
内側装甲３９に凹所４１が形成されており、該凹
所内に固定仕切りリム１２が取り付けられてい
る。これにより、可動仕切り１１の側部を周辺バ
ラストタンク１５の内側装甲３９により近接させ
ることができ、小さな頂部装甲４０で以つてすな
わち該頂部装甲をオーバラツプさせることなく、
仕切りリム１２の前記した取付方法と同様な利点
を得ることができる。

軽量の可動仕切り１１では図示のとおり案内お
よび固着手段を不要とすることができるが、重量
の可動仕切りでは米国特許第4117796号明細書に
開示されているような案内および固着手段が設け
られる。

第５図には、周辺バラストタンク１５の他の実
施例が示されている。図示の例では、大型の積荷
オイルタンクの下部が、ダイヤフラムの製造、設
置、操作および保守を容易とするために、小部分
に細分化されている。

内方の周辺バラストタンク１５は左舷の縦方向
隔壁３２の側部にこれに対向して設けられてい
る。中央の周辺バラストタンク１５は底フレーム
２０上に載置されかつ該フレームに固定されてお
り、船底装甲２１に代わる一体成形の底装甲４２
を有する。船の左舷３１に、これに対向して設け
られた周辺バラストタンク１５は、同様な一体成
形の底を有する。二重底空間２９を分割すべく、
肋間部材４３が設けられており、該部材は周辺バ
ラストタンク１５を支持しまた船体強度を高める
作用をなす。

左舷フレーム４４は従来通りである。前記ダイ
ヤフラムの固定仕切りリム１２を除く他の部分お
よび横方向周辺バラストタンクは図示されていな
い。

第６図を参照するに、大型積荷オイルタンクの
下部が周辺バラストタンク１５によつて４つのダ
イヤフラム空間（すなわちセル）３０に分割され
ている。

周辺バラストタンクは、１つの連続するバラス
トタンクとして示されているが、実際には、要求
される船の安定性や操従性能を満すべく分割する
ことができる。また、適宜周辺バラストタンクの
配置を変えることにより、必要に応じて各積荷オ
イルタンクを４つを越えるもしくはそれ未満のダ
イヤフラム空間３０とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は積荷タンク中に分離ダイヤフラムを備
えたタンカーの縦断面図であり、第２図は積荷タ
ンクとバラストタンクとの配置を示す、第１図の
タンカーの船体の中央部における横断面図であ
り、第３図は３つの縦方向隔壁が設けられている
点以外が第１図に示されたと同様なタンカーに適
用された周辺バラストタンクグリツドシステムを
示す平面図であり、第４図は仕切りリムの異なる
取付方法を示す右舷の積荷、バラストタンクの横
断面図であり、第５図は第１図ないし第４図に示
したと異なる配置および構造上の特徴を有する周
辺バラストタンクを示す左舷翼艙貨物タンクの横
断面図であり、第６図は大型貨物タンクの下部を
それぞれがダイヤフラムを受け入れるのに好適な
４つの空間すなわちセルに分割する周辺バラスト
タンク配置を示す平面図である。 １１：可動仕切り、１２：リム、１３：膜、１
５：バラストタンク、４１：凹所、３９：タンク
側部、４０：タンク頂部、４２：タンク底部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 垂直方向へ可動の仕切りの周囲を取り巻いて
   配置される一または複数のバラストタンクを含
   み、前記仕切りに一端が取り付けられる補強され
   たゴム弾性の膜の他端が取り付けられかつ前記仕
   切りが嵌合可能の静止リムが、前記バラストタン
   クが取り巻く空間の頂部から底部へ向けあるいは
   これと逆方向へ向けて通過しようとするオイルま
   たは水に対して不浸透性の障壁を構成すべく、前
   記バラストタンクの前記仕切りに面する側部に固
   着され、これにより、二種の内容物が時を異にし
   て、前記バラストタンクが取り巻く同一の空間を
   占めることを可能とすると共に、一方の内容物を
   他方の内容物から確実に分離し、前記空間内にお
   いて運搬される積荷流体は同一の外寸を有する標
   準的な分離バラスト移送手段で運搬し得る積荷流
   体の付加分である、積荷タンク。 ２ 前記リムは、前記可動仕切りの中間移動位置
   に対応する高さで前記バラストタンクの前記側部
   に配置されている、特許請求の範囲第１項に記載
   の積荷タンク。 ３ 前記可動仕切りに面する前記バラストタンク
   の前記側部は凹所を備え、該凹所に前記リムが固
   着されている、特許請求の範囲第１項に記載の積
   荷タンク。 ４ 前記可動仕切りが最上移動位置にある時、該
   可動仕切りの縁部に嵌合すべく前記バラストタン
   クの頂部が前記可動仕切りに向けて伸長してい
   る、特許請求の範囲第１項に記載の積荷タンク。 ５ 前記バラストタンクの側部および頂部の少な
   くとも一方は、船体の一部が前記バラストタンク
   の底部および側部の少なくとも一方と一体的とな
   るように前記船体に取り付けられている、特許請
   求の範囲第１項に記載の積荷タンク。 ６ 前記バラストタンクの底装甲は、該バラスト
   タンクと一体であつて船体の一部を構成しない、
   特許請求の範囲第１項に記載の積荷タンク。 ７ 前記可動仕切りは軽量の仕切りであり、前記
   膜およびタンク形状に応じて案内および支持手段
   が設けられる、特許請求の範囲第１項に記載の積
   荷タンク。 ８ 前記リムは、前記可動仕切りの中間移動位置
   で船体の隔壁に直接取り付けられている、特許請
   求の範囲第１項に記載の積荷タンク。 ９ 前記バラストタンクは船に配置され、また前
   記可動仕切り、前記リムおよび前記膜の設置、操
   作および保守を含んでこれらの受け入れに好適な
   小室を形成すべく縦方向および横方向のネツトワ
   ークであるタンクグリツドを構成する、特許請求
   の範囲第１項に記載の積荷タンク。 １０ 前記バラストタンクは船に配置され、船体
   強度を高め、また船の安定性を高めてバラスト操
   作を容易とするバラストタンク設備を提供する、
   特許請求の範囲第１項に記載の積荷タンク。