JPH0255087B2 - - Google Patents

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JPH0255087B2
JPH0255087B2 JP56046327A JP4632781A JPH0255087B2 JP H0255087 B2 JPH0255087 B2 JP H0255087B2 JP 56046327 A JP56046327 A JP 56046327A JP 4632781 A JP4632781 A JP 4632781A JP H0255087 B2 JPH0255087 B2 JP H0255087B2
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water
pipe
backwashing
siphon
valve
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JP56046327A
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Yasuhiko Myamae
Masataka Shirato
Nobuyuki Hoshi
Yoshihisa Sakamoto
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Organo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重力式過装置の逆洗用サイフオン管
の起動および停止方法に関するものである。
従来は重力式過装置のサイフオンを起動させ
る際に、サイフオン管の上部に真空ポンプあるい
はエゼクターを接続し、当該真空ポンプあるいは
エゼクターによりサイフオン管内の空気圧を減圧
してサイフオンを起動させていたが、動力源とし
て高価な真空ポンプやエゼクター用圧力給水ポン
プを設けなければならないという欠点がある。
本発明は従来のこのような欠点を補い、特別な
動力源を必要とせず、安価な製作費および運転管
理費で、かつ簡便な操作で確実に逆洗用サイフオ
ン管を起動および停止させることを目的とする。
すなわち本発明は隔壁14で床6と逆洗排水
流入室13とに仕切つた過池3と、当該逆洗排
水流入室13と分離した状態で隣設し、前記床
6の逆洗水が溢流する水位より下方に水位を保持
する逆洗排水滞留渠16と、前記床6の底部と
連通し、かつ床6の逆洗水が溢流する水位より
上方に水位を保持する過水渠9と、逆洗排水流
入室13と逆洗排水滞留渠16とを、過池3の
水位より上方に屈曲部を有して連通するととも
に、その両端部が水封されている逆U字管からな
る逆洗用サイフオン管5とからすくなくとも構成
され、逆洗排水流入室13内の水を逆洗用サイフ
オン管5で排出して、過水渠9が保持する水頭
により、過水を床6に逆流させるようになし
た重力式過装置において、前記逆洗用サイフオ
ン管5を起動および停止させるにあたり、逆洗用
サイフオン管5を起動させようとする時の逆洗排
水流入室13の水面と、逆洗用サイフオン管5の
上部との距離H1と、水槽19内の低レベル水位
と水槽19に付設した後述する吸排水管23の逆
洗排水滞留渠16における水封水位との距離H2
とがH1<H2の関係になるとともに、水槽19内
の高レベル水位と前記吸排水管23の水封水位と
の距離H5と、逆洗用サイフオン管5の上部と逆
洗排水滞留渠16の水面との距離H4とが、H5
H4の関係になるように密閉状の水槽19を設置
し、また逆洗用サイフオン管5の上部と水槽19
とを自動弁V1を有する連通管20で接続し、か
つ逆洗用サイフオン管5の上部あるいは自動弁
V1と逆洗用サイフオン管5との間の連通管20
にサイフオン停止自動開放弁V2を設け、さらに
水槽19に水槽19内の高レベル水位を検出する
水面検出計25を設けるとともに、前記水面検出
計25に前記自動弁V1を連動させ、また水槽1
9に、下端を水封し上端を水槽19に貫通して当
該水槽19内で開口させた吸排水管23を設ける
とともに、当該吸排水管23より内径が大きく、
かつ水槽19内の吸排水管23の開口部より下方
に水の流通口30を有する上部を密閉した外筒管
29を、水槽19内の吸排水管23を覆うように
水槽19内に固定し、さらに当該外筒管29の上
部に自動弁または手動弁からなる空気排出弁V5
を有する排気管28を接続し、また水槽19に自
動弁または手動弁からなる流入弁V6を有する供
給管21を設け、かつ当該水槽19の容量を、当
該水槽19内の水をその高レベル水位から前記低
レベル水位まで吸排水管23から排出した時に、
逆洗用サイフオン管5と連通管20との内部に有
する空気を吸引することにより、逆洗排水流入室
13内の水を吸い上げて逆洗用サイフオン管5が
起動するような容量とし、初回の逆洗用サイフオ
ン管5を起動させる際には、自動弁V1およびサ
イフオン停止自動開放弁V2を開けるとともに、
流入弁V6を開けて水槽19内に水を張り込み、
その水位が前記高レベル水位となつた時点で自動
弁V1を閉じるとともに流入弁V6、サイフオン停
止自動開放弁V2を閉じ、次いで自動弁V1を開け
るとともに空気排出弁V5を開けて水槽19内の
水を吸排水管23から水頭差で排出させ、直後に
空気排出弁V5を閉じることによつて逆洗用サイ
フオン管5を起動させ、また起動後も自動弁V1
を開けて、逆洗用サイフオン管5の上部に発生す
る負圧により吸排水管23より水を吸い上げ、そ
の水位が前記高レベル水位になつた時点で自動弁
V1を閉じて、水槽19内に水を保持し、当該水
槽19内の水を次回の逆洗用サイフオン管5の起
動水として用い、また自動弁V1を閉じたままサ
イフオン停止自動開放弁V2を開けて起動してい
る逆洗用サイフオン管5を停止させ、さらに次回
の逆洗用サイフオン管5を起動させる際には、サ
イフオン停止自動開放弁V2を閉じ、自動弁V1
開けて吸排水管23より吸い上げた水槽19内の
水を水頭差で排出させることにより逆洗用サイフ
オン管5を起動させ、また起動後も自動弁V1
開けて逆洗用サイフオン管5の上部に発生する負
圧により吸排水管23より水を吸い上げ、その水
位が前記型レベル水位になつた時点で自動弁V1
を閉じて水槽19内に水を保持し、当該水槽19
内の水を次回以降の逆洗用サイフオン管5の起動
水として用い、以後は当該次回の逆洗用サイフオ
ン管5の起動と前記逆洗用サイフオン管5の停止
とを順次繰り返すことを特徴とする重力式過装
置の逆洗用サイフオン管の起動および停止方法に
関するものである。
以下に本発明を図面に従つて詳細に説明する。
図面はいずれも本発明の逆洗用サイフオン管の
起動および停止方法を使用した過装置の実施態
様の一例を示す縦断説明図であり、第1図に示す
ように自己洗浄型の重力式過装置1内に、縦方
向に一列に並んだ複数の過池3を設け、さら
に、当該過池3の上方に各過池3に共通の原
水流入渠2を設ける。また当該原水流入渠2の側
部に各過池3に対応して原水分配室4を設け、
さらに当該原水分配室4の外側に水封堰27を介
して原水流入室15を設けるとともに、当該原水
分配室4と原水流入渠2とを通水用サイフオン管
22を介して接読する。また過池3を隔壁14
で2室に仕切り、一方の室を逆洗排水流入室13
とし、当該室13と前記原水流入室15とを原水
管24で連通する。また過池3の他方の室の下
方に支持床7を設け、当該支持床7の上方に床
6を形成するとともに、床6の上方でかつ、前
記隔壁14の上端部の高さに逆洗排水樋12を複
数本設け、当該逆洗排水樋12の隔壁14側の一
端を開口する。また支持床7の下方に過水集水
室8を設け、さらに当該室8を過水渠9に接続
し、各過池3から流出する過水を過水集水
室8を経て過水渠9に合流させる。また当該
過水渠9を溢流堰11を介して過水流出渠10
に連通するとともに、当該溢流堰11を前記逆洗
排水樋12の上端よりも高くなるように設け、
過水渠9の水位を溢流堰11の高さにほぼ一定に
保持する。また過池3に水面検出計26を付設
する。
また、逆洗排水流入室13と分離した状態で隣
接して逆洗排水滞留渠16を配置し、当該逆洗排
水滞留渠16と過池3の逆洗排水流入室13と
を過池3の水位より上方に屈曲部を有し、かつ
その両端部が水封されている逆U字管からなる逆
洗用サイフオン管5で連通する。また当該逆洗排
水滞留渠16のさらに外側に逆洗排水流出渠18
を設け、当該逆洗排水滞留渠16と逆洗排水流出
渠18とを前記隔壁14より高さが低い水封堰1
7を介して連通し、逆洗排水滞留渠16の水位を
水封堰17の高さに一定に保持させる。
また、密閉した水槽19を逆洗排水滞留渠16
の上方であつて、かつ逆洗用サイフオン管5を起
動させようとする時の逆洗排水流入室13の水面
と逆洗用サイフオン管5の上部との距離H1と、
後述するが水槽19内の低レベル水位Dと逆洗排
水滞留渠16の水面との距離H2とがH1<H2の関
係になるとともに、水槽19の高レベル水位Aと
後述する吸排水管23の水封水位との距離H5と、
逆洗用サイフオン管5の上部と逆洗排水滞留渠1
6の水面との距離H4とが、H5<H4の関係になる
ように設ける。なお、当該水槽19の容量につい
ては後述する。また本実施態様では初回のサイフ
オン管の起動に要する水を原水流入渠2の水を用
いるようにしたが、これに限定されず、他の水で
もよい。
また当該水槽19の上部に連通管20の一端を
接続し、また他端を自動弁V1およびサイフオン
停止自動開放弁V2を介して逆洗用サイフオン管
5の上部と接続する。。また自動弁V1の手前の連
通管20を分岐して自動弁V3およびサイフオン
停止自動開放弁V4を介して通水用サイフオン管
22の上部と接続してもよい。なお当該連通管2
0の他端を同じようにさらに分岐して他の過池
の逆洗用サイフオン管(図示せず)および通水用
サイフオン管(図示せず)と連通することもでき
る。
またサイフオン停止自動開放弁V2を逆洗用サ
イフオン管5の上部に設けても差し支えない。
また当該水槽19の下方に、下端を逆洗排水滞
留渠16の水面より下で開口させて水封した吸排
水管23を設ける。また当該吸排水管23の上端
を水槽19を貫通させて当該水槽19内の下方部
で開口させるとともに、第2図に示したように水
槽19内の吸排水管23の開口部より下方に水の
流通口30を有する上部を密閉した外筒管29
を、水槽19内の吸排水管23を覆うように水槽
19内に固定し、さらに当該外筒管29の上部に
自動弁または手動弁からなる空気排出弁V5を有
する排気管28を接続する。
また水槽19と原水流入渠2とを自動弁または
手動弁からなる流入弁V6を有する供給管21を
介して連通するが、前述したごとくサイフオン管
の初回の起動水として原水流入渠2の原水以外の
水を張り込む場合は、供給管21の他端をその供
給源に連通することは言うまでもない。
なお流入弁V6を開け、供給管21より水槽1
9に原水を供給した場合、第2図に示したように
水槽19の水面が上昇し、また原水は外筒管29
の水の流通口30を通り、水路31を徐々に上昇
するが、水槽19の水面が高レベル水位Aに達す
るとほぼ同時に水路31の水面が吸排水管23の
上端に達するように水槽19内の吸排水管23の
高さを調節する。
また水槽19に水面検出計25を設置し、当該
水面検出計25と自動弁V1とを連動させ、後述
するが、逆洗用サイフオン管5の上部に発生する
負圧により水が吸排水管23から吸い上げられる
ことにより、水槽19の水面が高レベル水位Aま
で達したら、水面検出計25と連動した自動弁
V1が閉じ、吸排水管23からの水の吸い上げが
停止するように構成する。
また当該吸排水管23の径を水槽19内の水を
急速に排出でき、かつ短時間に水槽19へ逆洗排
水滞留渠16の水を吸い上げられるような太さと
する。
また前述した水槽19の低レベル水位Dは高レ
ベル水位Aより下方であり、かつ当該水位Aから
Dまでの水槽19の容量を逆洗用サイフオン管5
と連通管20との内部に有する空気を吸引して減
圧するのに十分な容量を有するものとし、水槽1
9内の水を吸排水管23を経て水頭差で排出した
場合、その水位がAからDまで至る間に、逆洗用
サイフオン管5が起動するように構成する。
このような過装置1において過を行うにあ
たりまず通水用サイフオン管22を起動させる
が、図面に示したように連通管20の他端を分岐
して自動弁V3を介して通水用サイフオン管22
の上部と連通させている場合は、本発明に用いる
水槽19を利用することにより、通水用サイフオ
ン管22を起動させることができる。すなわち空
気排出弁V5を閉じ、自動弁V1およびサイフオン
停止自動開放弁V2を開けて水槽19内を大気に
開放するとともに供給管21の流入弁V6を開け
て水槽19に原水流入渠2より補給水として、た
とえば原水を供給する。
当該水槽19の水位が高レベル水位Aまで上昇
すると、自動弁V1は自動的に閉じるが、流入弁
V6が手動弁の場合はこれを人為的に閉じて原水
の供給を停止する。また原水の供給を停止したら
サイフオン停止自動開放弁V2を閉じる。またこ
のように水槽19に水を供給すると、第2図に示
したように水路31を水位が上昇するにつれて水
路31内の空気は圧縮され、外筒管29の上部お
よび吸排水管23内の空気は加圧状態となる。
次に通水用サイフオン管22の自動弁V3を開
け、空気排出弁V5を開けると、外筒管29の上
部の加圧空気が空気抜き管28を経て流出し、外
筒管29の上部の空気圧が低下して水槽19内の
水は外筒管29の水の流通口30および水路31
を経て吸排水管23より急速に排出し、水槽19
の水位が低下する。水位の低下ともない通水用サ
イフオン管22内の空気が連通管20を通して水
槽19内に吸引され、原水流入渠2および原水分
配室4によつて水封された通水用サイフオン管2
2の空気圧は急激に低下し、通水用サイフオン管
22の水面が上昇してサイフオンが起動する。な
お、排水管23より水が排出しはじめたら直ちに
空気排出弁V5を閉じる。当該空気排出弁V5を開
けたままにしておくと、連通管20に吸引力を及
ぼすことができなくなるので、吸排水管23から
水が排出しはじめたら直ちに空気排出弁V5を閉
じる操作は重要である。但し本操作はサイフオン
管の初回の起動のみに行うもので、次回以降につ
いては必要なくなる操作である。こうして原水流
入渠2の原水は通水用サイフオン管22を経て原
水分配室4、続いて原水流入管15へ流入し、さ
らに原水管24を経て過池3の逆洗排水流入室
13に流入し、隔壁14を越えて床6を下降流
で通過し、過水は過水集水室8、過水渠9
および過水流出渠10を経て流出する。このよ
うに、通水用サイフオン管22は逆洗用サイフオ
ン管5と比べてサイフオン内の空気容量がたとえ
ば約12分の1と小さく、また通水用サイフオン管
22を起動させようとする時の流入側の水面と通
水用サイフオン管22の上部との距離H3は通常
の重力式過装置ではH1よりはるかに小さく、
H3≪H2の関係にあるので、本発明に用いる水槽
19を利用することにより、前述した操作によつ
て水槽19内の水を急速に排出させて、容易に通
水用サイフオン管22を起動させることができ
る。
通水用サイフオン管22が起動すると、水槽1
9の吸排水管23からの原水の排出が止まり、水
槽19内の水面は一定となる。次に自動弁V3
閉じ自動弁V1およびサイフオン停止自動開放弁
V2を開けて、水槽19内の水を吸排水管23よ
り排出させる。水槽19内の水位が水の流通口3
0まで低下すると、吸排水管23からの水の排出
が止まり、水路31に大気が流入して水路31の
水位が低下する。その後流入弁V6を開けて、前
述したように水槽19内に原水を高レベル水位A
まで流入すると水面検出計25に連動した自動弁
V1が自動的に閉じ、さらにサイフオン停止自動
開放弁V2および流入弁V6を閉じて、初回の逆洗
用サイフオン管5の起動に待機しておく。なお、
前述したように水槽19に水を供給すると、空気
排出弁V5が閉じているので水路31の水位が再
び上昇し、外筒管29の上部および吸排水管23
内の空気は加圧状態となる。
前述した過を継続していると床6に目詰ま
りが生ずるので、逆洗を行う。すなわち、過の
初期においては過池3の水位は過水渠9の水
位とほぼ同じであるが、床6に目詰まりが生じ
てくると過池3の水位は徐々に上昇し、その水
位が水面検出計26のBまで達する。このように
至つたらサイフオン停止自動開放弁V4を開けて
通水用サイフオン管22内に空気を導入してサイ
フオンを停止し、過池3への原水の流入を中断
する。また、予めタイマー(図示せず)にて設定
した採水時間が終了した時に、サイフオン停止自
動開放弁V4を開けて通水用サイフオン管22を
停止させてもよい。原水の流入を中断すると、
過池3内の水は床6を通過して過水渠9より
流出し、その水位はBから過水渠9の水位より
やや上方のCまで低下し、過池3の水抜きが終
了する。
水抜きの終了の検知は水面検出計(図示せず)
を設け、水位がCまで低下したことを検知しても
よいし、予め水位がCまで低下する時間を設定
し、タイマー(図示せず)で検知してもよい。
このようにした後、初回の逆洗用サイフオン管
5を起動させるが、この場合は逆洗用サイフオン
管22の自動弁V1を開け、サイフオン停止自動
開放弁V2を閉じ、さらに空気排出弁V5を開ける。
このようにすると外筒管29の加圧空気が空気抜
き管28から流出し、外筒管29の上部の空気圧
が低下して水槽19内の水は外筒管29の水の流
通口30および水路31を経て吸排水管23より
急速に排出する。当該水槽19内の水位が低下す
るにつれて逆洗用サイフオン管5内の空気が連通
管20を通して水槽19内に吸引され、逆洗排水
流入室13および逆洗排水滞留渠16によつて水
封された逆洗用サイフオン管5の空気圧は急激に
低下し、逆洗用サイフオン管5内の水面が上昇し
てサイフオンが起動する。なお、前述した通水用
サイフオン管22の起動時と同じように、水槽1
9内の吸排水管23から水が排出しはじめたら、
直ちに空気排出弁V5を閉じる。こうして過池
3の水は逆洗排水流入室13より逆洗用サイフオ
ン管5を経て、逆洗排水滞留渠16、逆洗排水流
出渠18より排出し、逆洗排水流入室13の水位
は逆洗排水樋12より下方まで低下する。またこ
の間他の過池においては過が行われており、
過水渠9の水位は溢流堰11の高さに一定に保
たれているから、過水渠9の水位と逆洗排水樋
12の上縁部との水頭差により過水渠9の過
水は過水集水室8より逆流して床6の逆洗を
行い、逆洗排水は逆洗排水樋12より逆洗排水流
入室13に流入する。また当該逆洗排水流入室1
3に流入する逆洗排水は逆洗用サイフオン管5を
経て、前述のように逆洗排水滞留渠16および逆
洗排水流出渠18より排出し、当該室13内の水
位を逆洗排水樋12より下方で、かつ逆洗排水滞
留渠16の水位より上方に保持するので床6の
逆洗を継続して行う。
一方逆洗用サイフオン管5が起動すると、水槽
19の吸排水管23からの水の排出が止まり、水
槽19内の水面は低レベル水位Dとなる。しかし
その後も自動弁V1を開けておくと、逆洗用サイ
フオン管5の起動により、当該逆洗用サイフオン
管5の上部に、たとえば4〜5m・H2Oの負圧が
生じるので、水槽19内の空気は連通管20を経
て逆に逆洗用サイフオン管5内へ吸引することが
できる。また当該空気が吸引されるにしたがい、
逆洗排水滞留渠16の逆洗排水が吸排水管23を
経て水槽19内へ吸い上げられ、当該水槽19の
水位が上昇するが、高レベル水位Aに達した点で
自動的に自動弁V1が閉じる。このように初回の
逆洗用サイフオン管5が起動している間に逆洗用
サイフオン管5の上部に発生する負圧を利用して
逆洗排水滞留渠16の逆洗排水を水槽19に吸い
上げて張り込むことができるので、初回の逆洗用
サイフオン管5を起動させる際にのみ原水などの
補給水を水槽19に供給すればよく、次回以降の
毎回の各サイフオン管の起動時に要する張り込み
水を別途に確保する必要がなく、また逆洗排水滞
留渠16からの排水量も増大させることがないと
ともに、水槽19に水を張り込むための空気排出
弁V5、流入弁V6の操作は初回のサイフオン管の
起動のみでよく、以後は基本的には自動弁V1
サイフオン停止自動開放弁V2の操作のみで、逆
洗用サイフオン管5の起動および停止を行うこと
ができる。
次に所定の時間、逆洗を行つたら、サイフオン
停止自動開放弁V2を開け、逆洗用サイフオン管
5内に空気を導入してサイフオンを切り、逆洗排
水の排出を停止する。その後再び通水用サイフオ
ン管22を起動させて過を行うが、次回以降の
通水用サイフオン管22の起動にあたつては次の
ような操作を行うとよい。すなわち、通常の重力
式過装置において通水用サイフオン管22は逆
洗用サイフオン管5に比べてサイフオン管の空気
容量がはるかに小さく、またH3はH1より非常に
小さいので、通水用サイフオン管22のサイフオ
ン停止自動開放弁V4を閉じ、自動弁V3を開け逆
洗用サイフオン管5の起動により発生した残負圧
を有する水槽19および連通管20に通水用サイ
フオン管22内の空気を吸引させるだけで、通水
用サイフオン管22の水面を上昇させて容易にサ
イフオンを起動させることができ、過を開始で
きる。通常の場合、前述の通水用サイフオン管2
2を起動させる時の水槽19および連通管20は
たとえば1.5〜3m・H2Oの残負圧を有している。
また所定の時間、過を行つた後、再び逆洗を
行うが、まず前述したように自動弁V3を閉じ、
通水用サイフオン管22のサイフオン停止自動開
放弁V4を開け、通水用サイフオン管22内に空
気を導入してサイフオンを切り、原水の流入を中
断する。その後逆洗用サイフオン管5を起動させ
るが、外筒管29内および吸排水管23は満水状
態なので、次回以降においては空気排出弁V5
開ける必要はなく、逆洗用サイフオン管5のサイ
フオン停止自動開放弁V2を閉じ、自動弁V1を開
けるだけで水槽19内の水は吸排水管23より急
速に排出して前述したように、逆洗用サイフオン
管5を起動させることができる。また起動後も自
動弁V1を開けておくと、前述したごとく逆洗用
サイフオン管5の上部に、たとえば4〜5m・
H2Oの負圧が生じるので、逆洗排水滞留渠16
の水を吸排水管23で吸い上げることができ、水
槽19内の水位が高レベル水位Aに達した時点で
自動的に自動弁V1が閉じる。このように水槽1
9内を特異な構造とすることにより、次回以降の
逆洗用サイフオン管5の起動にあたつては初回の
ような操作をする必要がなく、水面検出計25に
連動した自動弁V1の切り換え操作のみで容易に
起動させることができる。
また通水用サイフオン管22を自動弁V3およ
びサイフオン停止自動開放弁V4(通水用サイフオ
ン管用)を介して連通管20の他端に連通させて
おくことにより、通水用サイフオン管22の次回
以降の起動にあたつても初回のような操作をする
必要がなく、逆洗用サイフオン管5の起動により
発生した水槽19および、または連通管20内の
残負圧によつて容易に起動させることができる。
なお、空気排出弁V5および流入弁V6は次回以降
の各サイフオン管の起動および停止に際しては基
本的には常時閉じておく。
本発明の逆洗用サイフオン管の起動および停止
方法は、水槽より水を逆洗用サイフオン管におけ
る水頭差より大きい水頭差で排出させて、水槽と
連通させた逆洗用サイフオン管内の空気を吸引し
てサイフオンを起動させ、またサイフオン管内に
空気を導入してサイフオンを停止させる方法であ
るから、真空ポンプなどの特別な動力源を必要と
せず、小口径の自動弁の開閉のみでサイフオンを
確実に起動あるいは停止させることができ、安価
な製作費および運転管理費で、かつ簡便な操作で
確実にサイフオンを起動および停止させることが
できる。
また水槽への水の張り込みは逆洗用サイフオン
管の起動により発生する負圧を利用して吸排水管
を経て水槽内に吸い上げて行うことができるの
で、過装置からの排水量を増大させることがな
い。
さらに、水槽内を特異な構造とすることによつ
て、吸排水管に比較的大きな径を有する自動弁を
設けることを省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施態様の一例の逆洗用サイ
フオン管の起動および停止方法を用いた自己洗浄
型の重力式過装置の縦断説明図であり、第2図
は第1図の水槽の拡大説明図である。 1…重力式過装置、2…原水流入渠、3…
過池、4…原水分配室、5…逆洗用サイフオン
管、6…床、7…支持床、8…過水集水室、
9…過水渠、10…過水流出渠、11…溢流
堰、12…逆洗排水樋、13…逆洗排水流入室、
14…隔壁、15…原水流入管、16…逆洗排水
滞留渠、17…水封堰、18…逆洗排水流出渠、
19…水槽、20…連通管、21…供給管、22
…通水用サイフオン管、23…吸排水管、24…
原水管、25…水面検出計、26…水面検出計、
27…水封堰、28…排気管、29…外筒管、3
0…水の流通口、31…水路、V1,V3…自動弁、
V2,V4…サイフオン停止自動開放弁、V5…空気
排出弁、V6…流入弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 隔壁14で床6と逆洗排水流入室13とに
    仕切つた過池3と、当該逆洗排水流入室13と
    分離した状態で隣設し、前記床6の逆洗水が溢
    流する水位より下方に水位を保持する逆洗排水滞
    留渠16と、前記床6の底部と連通し、かつ
    床6の逆洗水が溢流する水位より上方に水位を保
    持する過水渠9と、逆洗排水流入室13と逆洗
    排水滞留渠16とを、過池3の水位より上方に
    屈曲部を有して連通するとともに、その両端部が
    水封されている逆U字管からなる逆洗用サイフオ
    ン管5とからすくなくとも構成され、逆洗排水流
    入室13内の水を逆洗用サイフオン管5で排出し
    て、過水渠9が保持する水頭により、過水を
    床6に逆流させるようになした重力式過装置
    において、前記逆洗用サイフオン管5を起動およ
    び停止させるにあたり、逆洗用サイフオン管5を
    起動させようとする時の逆洗排水流入室13の水
    面と、逆洗用サイフオン管5の上部との距離H1
    と、水槽19内の低レベル水位と水槽19に付設
    した後述する吸排水管23の逆洗排水滞留渠16
    における水封水位との距離H2とがH1<H2の関係
    になるとともに、水槽19内の高レベル水位と前
    記吸排水管23の水封水位との距離H5と、逆洗
    用サイフオン管5の上部と逆洗排水滞留渠16の
    水面との距離H4とが、H5<H4の関係になるよう
    に密閉状の水槽19を設置し、また逆洗用サイフ
    オン管5の上部と水槽19とを自動弁V1を有す
    る連通管20で接続し、かつ逆洗用サイフオン管
    の上部あるいは自動弁V1と逆洗用サイフオン管
    5との間の連通管20にサイフオン停止自動開放
    弁V2を設け、さらに水槽19に水槽19内の高
    レベル水位を検出する水面検出計25を設けると
    ともに、当該水面検出計25に前記自動弁V1
    連動させ、また水槽19に、下端を水封し上端を
    水槽19に貴通して当該水槽19内で開口させた
    吸排水管23を設けるとともに、当該吸排水管2
    3より内径が大きく、かつ水槽19内の吸排水管
    23の開口部より下方に水の流通口30を有する
    上部を密閉した外筒管29を、水槽19内の吸排
    水管23を覆うように水槽19内に固定し、さら
    に当該外筒管29の上部に自動弁または手動弁か
    らなる空気排出弁V5を有する排気管28を接続
    し、また水槽19に自動弁または手動弁からなる
    流入弁V6を有する供給管21を設け、かつ当該
    水槽19の容量を、当該水槽19内の水をその高
    レベル水位から前記低レベル水位まで吸排水管2
    3から排出した時に、逆洗用サイフオン管5と連
    通管20との内部に有する空気を吸引することに
    より、逆洗排水流入室13内の水を吸い上げて逆
    洗用サイフオン管5が起動するような容量とし、
    初回の逆洗用サイフオン管5を起動させる際に
    は、自動弁V1およびサイフオン停止自動開放弁
    V2を開けるとともに、流入弁V6を開けて水槽1
    9内に水を張り込み、その水位が前記高レベル水
    位となつた時点で自動弁V1を閉じるとともに流
    入弁V6、サイフオン停止自動開放弁V2を閉じ、
    次いで自動弁V1を開けるとともに空気排出弁V5
    を開けて水槽19内の水を吸排水管23から水頭
    差で排出させ、直後に空気排出弁V5を閉じるこ
    とによつて逆洗用サイフオン管5を起動させ、ま
    た起動後も自動弁V1を開けて、逆洗用サイフオ
    ン管5の上部に発生する負圧により吸排水管23
    より水を吸い上げ、その水位が前記高レベル水位
    になつた時点で自動弁V1を閉じて、水槽19内
    に水を保持し、当該水槽19内の水を次回の逆洗
    用サイフオン管5の起動水として用い、また自動
    弁V1を閉じたままサイフオン停止自動開放弁V2
    を開けて起動している逆洗用サイフオン管5を停
    止させ、さらに次回の逆洗用サイフオン管5を起
    動させる際には、サイフオン停止自動開放弁V2
    を閉じ、自動弁V1を開けて吸排水管23より吸
    い上げた水槽19内の水を水頭差で排出させるこ
    とにより逆洗用サイフオン管5を起動させ、また
    起動後も自動弁V1を開けて逆洗用サイフオン管
    5の上部に発生する負圧により吸排水管23より
    水を吸い上げ、その水位が前記高レベル水位にな
    つた時点で自動弁V1を閉じて水槽19内に水を
    保持し、当該水槽19内の水を次回以降の逆洗用
    サイフオン管5の起動水として用い、以後は当該
    次回の逆洗用サイフオン管5の起動と前記逆洗用
    サイフオン管5の停止とを順次繰り返すことを特
    徴とする重力式過装置の逆洗用サイフオン管の
    起動および停止方法。
JP56046327A 1981-03-31 1981-03-31 Starting and stopping device of siphon pipe for backwahing in gravity type filtering equipment Granted JPS57162619A (en)

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