JPH0231123Y2 - - Google Patents

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JPH0231123Y2
JPH0231123Y2 JP1665785U JP1665785U JPH0231123Y2 JP H0231123 Y2 JPH0231123 Y2 JP H0231123Y2 JP 1665785 U JP1665785 U JP 1665785U JP 1665785 U JP1665785 U JP 1665785U JP H0231123 Y2 JPH0231123 Y2 JP H0231123Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案は上水処理を主体とする一般的な汚水の浄
化過処理に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、急速過操作において、人力操作を不要
とするため、各種の自動洗浄過装置が開発使用
されているが、その中で、逆洗水槽を過槽上に
設けてなるサイフオン管利用のバルブレスフイル
タは、そのサイフオン誘発機構として、層損失
水頭の上昇により、サイフオン管内を逐次上昇し
て行く水位が限界を越えて溢水するとき、これを
インゼクタ等に導いて、サイフオン起動を行なう
ものが多い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記バルブレスフイルタは、その作動原理の関
係上、装着配管の最高頂部はかなり高いものとな
り、またサイフオン起動機構も複雑であるため、
故障もおこりやすく、寒冷地ではこの装置は凍結
による機能停止の問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案はサイフオン誘発作動を確実にするた
めと寒冷地における室内設置に便ならしめるた
め、全高を低くする目的で、サイフオン管の頂部
を殆んど過タンクの頂部と同じくし、原水供給
水位の保持は、給水ポンプ揚程を利用するものと
すると共に、損失水頭の上昇に伴なう原水水位の
上昇に対応するため、高く延びる水封管を設ける
ことなく、水頭管として立ち上げてから、これを
下方に曲げて、末端を排水ピツトに挿入するよう
にし、また高位部には例えば単口排気弁のように
浮子を内蔵して、排気作動は行なうが溢水のおそ
れがないような排気弁を所定位置に取り付けるこ
とにより、低位置で一部の脱気を行ない、かつそ
の以上の水位の上昇に対しては、脱気用の誘発水
封管口径より大きい水平断面を有する密閉缶を、
末端を水封される誘発水封管の頂部に設けること
により、実質水位の上昇を抑制し、しかもその圧
縮された空気圧を、逆流洗浄操作のサイフオン起
動の誘発に利用するものである。
通常のバルブレスフイルタにおいては、原水渠
から立ち上つた水頭管内の水は、層の損失水頭
の増大に伴なつて、逆洗サイフオン管内の水とと
もに上昇して行くが、一般に急速過装置では、
損失水頭が1.5m位になると、逆洗を行なつて
層の回復をはかるようにしているから、これを基
準にして過装置を設計するものである。すなわ
ち第1回において、過タンク1の内腔の下半部
を錐形屋根2で区画して上部を逆洗水槽3とし、
下部はタンク槽底4より浄水渠5、過層6、そ
の上の空間を原水渠7とし、原水渠7には胴部に
原水流入口8、頂部から逆洗サイフオン管9を逆
洗水槽3内に立ち上げ、かつタンク屋根10を貫
通して設けるとともに、その湾曲頂部11はほぼ
過タンク1の頂上高として下方に垂下させ、そ
の末端を過層6より低い水位Lとした排水ピツ
ト12中に深く挿入して、水封効果が得られるよ
うにする。そして浄水渠5と逆洗水槽3とは連通
管13によつて接続し、また浄水流出管14も立
ち上げ、逆洗水槽3の上部において、浄水流出口
15を設けて、この高さを基準水面H,Lとす
る。
別に原水渠7から槽3外に、或いは凍結防止の
ためには槽3内を通る水頭管16を分岐立ち上げ
て、その先端に逆洗サイフオン管9の頂部に近い
高さにおいて、相当の内径を有する密閉缶17を
接続し、これに排気弁18を取り付けるのである
が、その排気流入口19の水位を、前記基準水面
H,Lより所定の高さhにとり、(h+H→
1.5m)にする。かつ缶頂20より小口径の水封
管21を分岐して、逆洗起動筒22を構成する。
そしてこの水封管21は逆洗起動筒22の直上で
湾曲させ、下方に垂下すれば、装置全高を低く保
つことができる。
一方、排水ピツト12中において、縦長のU字
管23をその湾曲頂24が逆洗サイフオン管9の
垂下部の口端より少しくすなわち図においてαだ
け低位として垂設し、一方の長尺の垂直部の口端
を排出ピツト12の定水位Lよりは高く、かつ排
水時の溢流水面L′よりは低くして立ち上げ、他端
はサイフオン管9の排出ピツト12の挿入部に接
続して、リフト管25とする。そして上記の垂下
した水封管21の先端は、排水ピツト12内に挿
入し、その口端を前記リフト管25の開口管部の
下半部位に、必要に応じ適宜ノズルを介して、水
深Hを設けて接続部26を構成することによつ
て、水封管21をサイフオン誘発水封管とするも
のである。その他サイフオン管9の頂部からは、
サイフオンブレーキ管27を分岐し、逆洗水槽3
の低水位付近に設けたカツプ28内に開口させる
ことは従来装置と同じである。
〔作用〕
この考案は前述のように構成してなるものであ
るから、その作用を図面について説明すれば、先
ず第2図において、ポンプ圧によりサイフオン管
9の頂部を越える揚程で原水を原水渠7に流入さ
せると、過層6を通して濁質は除かれ、浄水渠
5に浄水となつて溜り、過開始直後の水は、
連通管13を介して逆洗水槽3を満たして行き、
同時に浄水流出管14内も立ち上つて、浄水流出
口15から送水される。この場合、逆洗水槽3の
径は浄水流出管14に対して圧倒的に太いから、
洗浄直後のやや不良の水の殆んど全部は逆洗水
となる。そして過層6が次第に目詰まりしてく
ると、過抵抗により損失水頭が増大して行くか
ら、原水は逆流サイフオン管9内を上昇して行
き、第3図に見られるように遂にはサイフオン管
9の湾曲頂部11に至る、この時、水頭管16内
の水位も上昇して行くが、逆洗サイフオン管9は
水封されているので、空気の圧縮により水位の上
昇はにぶくなるが、水頭管16は逆洗起動筒22
に排気弁18が取り付けられているため、順調に
排気され、排気弁18の入口の水位までは逆洗サ
イフオン管9のそれより速く上る。しかし、逆洗
起動筒22の内腔において、排気弁18の入口高
hを超えた水位は、排気弁18の浮子の浮上によ
り排気作用は停止し、かつこの腔に連通している
サイフオン誘発水封管21は、末端がリフト管2
5内の水のため水封されているので、逆流起動筒
22内腔の空気は次第に圧縮され、この筒22内
の水位の上昇は鈍化する。
この場合、逆洗起動筒22内の空気が誘発水封
管21を介して放出されないのは、この水封管2
1が排水ピツト12内でリフト管25に接続して
いる水深Hの水圧によるものであるが、過層6
の損失水頭の上昇によつて、原水水位が逆洗サイ
フオン管9の湾曲頂部11に到達する頃は、逆洗
起動筒22内の水位も上昇し、この筒22内の空
気はその圧縮分を考えない場合、排気弁18の入
口の高さhより上に誘発水封管21の水深H部分
の容積だけ押し上げられれば、リフト管25に噴
出することになる。そのとき逆洗起動筒22の内
径は大であり、かつ空気も圧縮性を有しているの
で、水位の上昇速度は緩漫であるが、ついには第
4図に示すようにリフト管25との接続部26か
ら突発的に噴出し、気泡はリフト管25内を急速
に上昇して水封水を排出するから、逆洗サイフオ
ン管9内に圧縮されていた空気もこの水封の破壊
に呼応して第5図に示すようにリフト管25から
噴出し、サイフオンが誘発されることになる。第
6図に示すサイフオン作用による逆洗効果は在来
のものと同じであり、逆洗水槽3の水位が低下
し、サイフオンブレーキ管27によつて、カツプ
28内の水が吸い出されれば、ここから空気が流
入してサイフオン作用は停止する。そしてリフト
管25には逆洗サイフオン管9の口端から流入し
た逆洗水が入り、再び水封が行なわれ、原水渠7
に戻り、以上の動作が繰り返えされるものであ
る。
〔実施例〕
この考案の装置の構成及び機能については前記
した如くであつて再度説明の要はないと思われる
ので、この考案の装置の要旨の一つであるリフト
管25と、誘発水封管21との接続部に必要に応
じて設けるノズルについて例をあげて説明する。
例 1 第7図のものは接続部26に一応オリフイス2
9を設けることによつて、圧縮空気の気泡が安易
にリフト管25内に流入漏洩流出するのを防止
し、充分な噴出力が得られるまでこれを抑制する
効果をねらつたものである。
例 2 第8図のものは、更に装置規模により、リフト
管25の管径が大となつたとき、この管25内を
上昇する気泡は管内腔で拡開しながら噴出するこ
とが望ましいので、水封管21内の空気は一旦ノ
ズル30の誘導環31をめぐり容積も充分のドー
ナツ状になつてから噴出するようにし、かつリフ
ト管25にも絞り部32を設けて有効な噴出を行
なうようにしている。
例 3 第9図はこの考案の過装置を複数筒設ける場
合、一筒の逆洗中に他筒が洗浄に入つては送水に
支障をきたすので、これを防止する状態を説明す
るものである。すなわち、同一排水ピツト12内
に設けられたリフト管25,25は一方が逆洗に
入ると逆洗排水の水量増加によつて水面Lが溢れ
水面L′にまで上るので、他方のリフト管水封はそ
の分だけ加算されるから、假りに洗浄直前の状態
であつても抑止効果が得られるものである。
例 4 本例は逆洗起動筒の排気弁の構造に関するもの
であるが過装置の他の機能は同じである。すな
わち、排気弁18において単孔排気弁を例示した
が、寒冷地においてはこれが凍結して機能がはた
せなくなるので、これを防止するため第10図に
示すような排気弁18aを使用する。これは起動
筒22aの缶体に垂設された脱気管33にストツ
プバルブ34を取り付け、更にその上部を分岐し
て一方は大気開放して脱気の役をさせ、他方は排
水管35としてそのまゝ下方に湾曲させ、先端を
排水ピツト12に開口させておく。そして使用に
当つては前記ストツプバルブ34を適宜絞つてお
けば、過層6の損失水頭の上昇によつて、水頭
管16内の水位が上昇し、起動筒22a内の水位
があがつてきたときは、上昇した水は脱気管33
に入り、更に排水管35内を流れて排出される。
この場合、ストツプバルブ34を適宜絞ることに
よつて、水の排出量を抑制すると共に、凍結をお
こさない程度の流量を確保するものである。
〔考案の効果〕
この考案の装置は前記のようにして実施し、装
置各水位の変化を利用して自動運転を行なうもの
であるから、凍結及びその他故障のおそれが少な
く、かつ装置機能をはたす主要部が過タンク外
部にあるので、修理、管理も容易であるという効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の装置の竪断面図、第2図な
いし第6図はその作動の各段階を順を追つて示す
図で、第7図ないし第10図は実施例の要部断面
図である。 なお図において、3……逆洗水槽、5……浄水
渠、6……過層、7……原水渠、9……逆洗サ
イフオン管、12……排水ピツト、13……連通
管、16……水頭管、18……排水弁、21……
水封管、22……逆洗起動筒、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 過タンクの上部に下方浄水渠との連通管を有
    する逆洗水槽、中部に原水渠、下部に過層を配
    し、原水渠から逆洗サイフオン管を立ち上げ、
    過層の損失水頭の上昇をサイフオン誘発に利用し
    て、過層の洗浄を行なう自動洗浄過装置にお
    いて、原水渠から水頭管を過タンク頂部付近ま
    で立ち上げて、その先端に、上部に排気弁を有し
    かつ水平断面積をこれに接続するサイフオン誘発
    水封管径より大とした密閉缶状の逆洗起動筒をサ
    イフオン管頂部と並置すると共に、起動筒頂部を
    起点としたサイフオン誘発水封管を、排水ピツト
    内まで垂下して、このサイフオン誘発水封管末端
    をサイフオン管垂下部の排水ピツト挿入部分から
    分岐され、その下方湾曲頂がサイフオン管垂下部
    口端より少し低位に配置されまた上端開放口が排
    水ピツト水封面よりは高くかつ溢流時水面より低
    い位置に開口垂設してなるリフト管の下半部位に
    接続することを特徴とする過装置。
JP1665785U 1985-02-08 1985-02-08 Expired JPH0231123Y2 (ja)

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JP1665785U JPH0231123Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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JPS61132011U JPS61132011U (ja) 1986-08-18
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