JPH0253882B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0253882B2 JPH0253882B2 JP11100684A JP11100684A JPH0253882B2 JP H0253882 B2 JPH0253882 B2 JP H0253882B2 JP 11100684 A JP11100684 A JP 11100684A JP 11100684 A JP11100684 A JP 11100684A JP H0253882 B2 JPH0253882 B2 JP H0253882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- zno
- temperature coefficient
- microwave
- τtoppm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 7
- 229910010293 ceramic material Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 7
- 229910010413 TiO 2 Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052573 porcelain Inorganic materials 0.000 description 3
- GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N Titan oxide Chemical compound O=[Ti]=O GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N Zirconium dioxide Chemical compound O=[Zr]=O MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は、サテライト用レシーバーなどマイク
ロ波分野での応用機器において、誘電体共振器な
どに用いられるマイクロ波用誘電体磁器材料に関
する。 〔背景技術およびその問題点〕 マイクロ波領域において、誘電体磁器を誘電体
共振器などに用いることは以前より提案され、実
用に供されているが、近年のマイクロ波技術の進
展に伴ないサテライト用レシーバー等のマイクロ
波機器における誘電体共振器の利用が、増加の一
途を辿りつつある。 これら誘電体共振器などに用いられろ誘電体材
料としては、従来、BaO−TiO2系磁器、該BaO
−TiO2系磁器の一部を他の元素で置換した磁器、
或いは、誘電率が負の温度変化をもつTiO2と誘
電率が正の温度変化をもつ誘電体材料とを組合わ
せたものが一般に使用されていたが、これらは何
れも、誘電体損失が大きかつたり、共振周波数の
温度係数（温度安定度）が大きすぎ且つバラツキ
も大きいなど、実用上問題を残していた。 そこで、出願人は特願昭55−145001号（特開昭
57−69607号）において、高誘電率で、共振周波
数の温度係数が小さく且つこれをコントロール可
能な誘電体磁器材料として、BaO−XTiO2（3.9
ｘ4.1）で表わされる組成物100wt％に対し、１
〜26wtのZnOを添加・混合することを提案した。
この先願における誘電体磁器は、マイクロ波分野
において使用される誘電体共振器として望まれる
諸特性、即ち、比誘電率ξrが使用周波数1GHz〜
20GHzに適した30〜40の高誘電率であり、また、
共振周波数の温度係数τtoppM／℃が±25の範囲
中にあつて小さく、且つこの温度係数値が０を中
心にして自由にコントロールできるなどの利点が
あるものであつた。しかしながら、この先願にお
ける誘電体磁器は、誘電損anδが最近シビアに要
求される発振周波数の安定信頼性等に対して、若
干問題を残す（誘電損tanδが充分に低減できな
い）ものであつた。 〔発明の目的〕 本発明は上記の点に鑑み成されたもので、その
目的とするところは、共振周波数の温度係数が、
−25＜τtoppM／℃＜＋25の範囲中で且つこれを
０を中心にコントロール可能であると共に、誘電
体損失が著しく低減可能な、マイクロ波用誘電体
磁器材料を提供するにある。 〔発明の概要〕 本発明者達は種々実験・検討の結果、一般式
BaTi4O9で表わされる組成物100wt％に対して、
１〜26wt％のZnOと、0.1〜3.0wt％のZrO2とを
添加・混合することによつて、上記目的が達成可
能なマイクロ波用誘電体磁器材料を見出したもの
で、その詳細は以下なる実施例で明らかとなる。 〔発明の実施例〕 本発明者達は、主成分たるBaTi4O9の原材料と
してTiO2、BaCO3を用い、この主成分100wt％
に対して、ZnOとZrO2の添加量を変化させて誘
電体磁器を作成した。作成に際しては、TiO2と
BaCO3の重量比を固定し、ZnOとZrO2の主成分
に対する重量比を各組成に応じて変化させて各々
正確に秤量し、これら各組成の材料を樹脂ボール
を備えた遠心式ボールミルで純水を加えた湿式混
合にて充分に混練する。そして、この混合物を乾
燥後、空気中において1000℃で５時間仮焼成した
後、前記遠心式ボールミルにて湿式紛砕し、充分
に粉砕整粒した後乾燥させ、これを圧力1500Kg／
cm2で直径７mm、厚さ５mmの円板に成形し、然る
後、これを空気中で10時間、1170〜1250℃で焼成
した。こうして得られた誘電体磁器を直径５mm、
厚さ2.8mmの円板に切出し、各組成の試料片を得
た。 上記方法によつて得られた各試料片を、周知の
HaKKi−Colemanの測定方法によつて、測定周
波数13GHzで比誘電率ξrと誘電損tanδとを測定す
ると共に、恒温槽にて−50℃〜＋50℃の範囲で上
記方法によつて共振周波数の温度係数τtoppM／
℃を測定した。この結果を示したのが第１表であ
る。 また、BaTi4O9（TiO2−61.8wt％、BaC3−
38.2wt％）100wt％に対し、ZnOを11.0wt％に固
定、ZrO2の添加量を変化させた時の前記温度係
数τtoppM／℃と誘電損tanδの変化を示したのが
第１図であり、BaTi4O9の100wt％に対し、ZrO2
を1.0wt％に固定し、ZnOの添加量を変化させた
時の前記温度係数τtoppM／℃の変化を示したの
が第２図である。
ロ波分野での応用機器において、誘電体共振器な
どに用いられるマイクロ波用誘電体磁器材料に関
する。 〔背景技術およびその問題点〕 マイクロ波領域において、誘電体磁器を誘電体
共振器などに用いることは以前より提案され、実
用に供されているが、近年のマイクロ波技術の進
展に伴ないサテライト用レシーバー等のマイクロ
波機器における誘電体共振器の利用が、増加の一
途を辿りつつある。 これら誘電体共振器などに用いられろ誘電体材
料としては、従来、BaO−TiO2系磁器、該BaO
−TiO2系磁器の一部を他の元素で置換した磁器、
或いは、誘電率が負の温度変化をもつTiO2と誘
電率が正の温度変化をもつ誘電体材料とを組合わ
せたものが一般に使用されていたが、これらは何
れも、誘電体損失が大きかつたり、共振周波数の
温度係数（温度安定度）が大きすぎ且つバラツキ
も大きいなど、実用上問題を残していた。 そこで、出願人は特願昭55−145001号（特開昭
57−69607号）において、高誘電率で、共振周波
数の温度係数が小さく且つこれをコントロール可
能な誘電体磁器材料として、BaO−XTiO2（3.9
ｘ4.1）で表わされる組成物100wt％に対し、１
〜26wtのZnOを添加・混合することを提案した。
この先願における誘電体磁器は、マイクロ波分野
において使用される誘電体共振器として望まれる
諸特性、即ち、比誘電率ξrが使用周波数1GHz〜
20GHzに適した30〜40の高誘電率であり、また、
共振周波数の温度係数τtoppM／℃が±25の範囲
中にあつて小さく、且つこの温度係数値が０を中
心にして自由にコントロールできるなどの利点が
あるものであつた。しかしながら、この先願にお
ける誘電体磁器は、誘電損anδが最近シビアに要
求される発振周波数の安定信頼性等に対して、若
干問題を残す（誘電損tanδが充分に低減できな
い）ものであつた。 〔発明の目的〕 本発明は上記の点に鑑み成されたもので、その
目的とするところは、共振周波数の温度係数が、
−25＜τtoppM／℃＜＋25の範囲中で且つこれを
０を中心にコントロール可能であると共に、誘電
体損失が著しく低減可能な、マイクロ波用誘電体
磁器材料を提供するにある。 〔発明の概要〕 本発明者達は種々実験・検討の結果、一般式
BaTi4O9で表わされる組成物100wt％に対して、
１〜26wt％のZnOと、0.1〜3.0wt％のZrO2とを
添加・混合することによつて、上記目的が達成可
能なマイクロ波用誘電体磁器材料を見出したもの
で、その詳細は以下なる実施例で明らかとなる。 〔発明の実施例〕 本発明者達は、主成分たるBaTi4O9の原材料と
してTiO2、BaCO3を用い、この主成分100wt％
に対して、ZnOとZrO2の添加量を変化させて誘
電体磁器を作成した。作成に際しては、TiO2と
BaCO3の重量比を固定し、ZnOとZrO2の主成分
に対する重量比を各組成に応じて変化させて各々
正確に秤量し、これら各組成の材料を樹脂ボール
を備えた遠心式ボールミルで純水を加えた湿式混
合にて充分に混練する。そして、この混合物を乾
燥後、空気中において1000℃で５時間仮焼成した
後、前記遠心式ボールミルにて湿式紛砕し、充分
に粉砕整粒した後乾燥させ、これを圧力1500Kg／
cm2で直径７mm、厚さ５mmの円板に成形し、然る
後、これを空気中で10時間、1170〜1250℃で焼成
した。こうして得られた誘電体磁器を直径５mm、
厚さ2.8mmの円板に切出し、各組成の試料片を得
た。 上記方法によつて得られた各試料片を、周知の
HaKKi−Colemanの測定方法によつて、測定周
波数13GHzで比誘電率ξrと誘電損tanδとを測定す
ると共に、恒温槽にて−50℃〜＋50℃の範囲で上
記方法によつて共振周波数の温度係数τtoppM／
℃を測定した。この結果を示したのが第１表であ
る。 また、BaTi4O9（TiO2−61.8wt％、BaC3−
38.2wt％）100wt％に対し、ZnOを11.0wt％に固
定、ZrO2の添加量を変化させた時の前記温度係
数τtoppM／℃と誘電損tanδの変化を示したのが
第１図であり、BaTi4O9の100wt％に対し、ZrO2
を1.0wt％に固定し、ZnOの添加量を変化させた
時の前記温度係数τtoppM／℃の変化を示したの
が第２図である。
【表】
以上のように本発明によれば、高誘電率で、誘
電損の小さい、且つ共振周波数の温度係数がコン
トロール可能なマイクロ波用誘電体磁器を提供で
き、その産業的価値は多大である。
電損の小さい、且つ共振周波数の温度係数がコン
トロール可能なマイクロ波用誘電体磁器を提供で
き、その産業的価値は多大である。
図面は何れも本発明による誘電体磁器による特
性変化を示し、第１図はZrO2の添加量を変化さ
せた時の誘電損tanδと共振周波数の温度係数
τtoppM／℃との特性変化を示すグラフ図、第２
図はZnOの添加量を変化させた時の前記温度係数
の特性変化を示すグラフ図である。
性変化を示し、第１図はZrO2の添加量を変化さ
せた時の誘電損tanδと共振周波数の温度係数
τtoppM／℃との特性変化を示すグラフ図、第２
図はZnOの添加量を変化させた時の前記温度係数
の特性変化を示すグラフ図である。
Claims (1)
- １ 一般式BaTi4O9で表わされる組成物100wt％
に対して、１〜26wt％のZnOと、0.1〜3.0wt％の
ZrO2とを添加・混合してなることを特徴とする
マイクロ波用誘電体磁器材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100684A JPS60257008A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | マイクロ波用誘電体磁器材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100684A JPS60257008A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | マイクロ波用誘電体磁器材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60257008A JPS60257008A (ja) | 1985-12-18 |
| JPH0253882B2 true JPH0253882B2 (ja) | 1990-11-20 |
Family
ID=14550013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11100684A Granted JPS60257008A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | マイクロ波用誘電体磁器材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60257008A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2759274B2 (ja) * | 1989-02-17 | 1998-05-28 | 京セラ株式会社 | 誘電体磁器組成物 |
| US5290740A (en) * | 1991-11-06 | 1994-03-01 | Ngk Insulators, Ltd. | Dielectric ceramic composition used for producing dielectric resonator or filter for microwave application |
| TW439071B (en) | 1998-07-23 | 2001-06-07 | Taiyo Yuden Kk | Dielectric electromagnetic composition and ceramic electronic part |
-
1984
- 1984-06-01 JP JP11100684A patent/JPS60257008A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60257008A (ja) | 1985-12-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6118283B2 (ja) | ||
| US4338403A (en) | Dielectric ceramics | |
| JPH0253882B2 (ja) | ||
| JPH04310565A (ja) | マイクロ波誘電体磁器組成物 | |
| JP2974829B2 (ja) | マイクロ波誘電体磁器組成物 | |
| JPS5951091B2 (ja) | 誘電体共振器用磁器 | |
| JPS5923048B2 (ja) | 誘電体共振器 | |
| JPS6410467B2 (ja) | ||
| US4248727A (en) | Dielectric ceramics | |
| JPS5951096B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPS6110807A (ja) | マイクロ波用誘電体磁器材料 | |
| JPS6110806A (ja) | マイクロ波用誘電体磁器材料 | |
| JPS5936366B2 (ja) | 誘電体共振器用材料 | |
| JPS6259076B2 (ja) | ||
| JPS5948484B2 (ja) | 誘電体共振器 | |
| JPH01234358A (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH0231029B2 (ja) | ||
| JPH0757708B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物 | |
| JPS5949649B2 (ja) | 誘電体共振器用材料 | |
| JPH0256305B2 (ja) | ||
| JP3243890B2 (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPH06102572B2 (ja) | 高周波用誘電体磁器組成物 | |
| JPS6113326B2 (ja) | ||
| JPS63297265A (ja) | マイクロ波用誘電体磁器組成物 | |
| JPH04265271A (ja) | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |