JPH025340Y2 - - Google Patents

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JPH025340Y2
JPH025340Y2 JP5981482U JP5981482U JPH025340Y2 JP H025340 Y2 JPH025340 Y2 JP H025340Y2 JP 5981482 U JP5981482 U JP 5981482U JP 5981482 U JP5981482 U JP 5981482U JP H025340 Y2 JPH025340 Y2 JP H025340Y2
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superheat
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pressure
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【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車用の冷房装置において、冷
房サイクル内の冷媒が不足したときに生じるコン
プレツサ吸入側冷媒の異常過熱を検出する異常過
熱度検出装置に関するものである。
冷房サイクル内の冷媒が漏れたりして所定量よ
りも不足すると、自動膨張弁の制御範囲を越えて
コンプレツサの吸入側配管系における冷媒の過熱
度(スーパーヒート)が異常に高くなり、コンプ
レツサがオーバーヒートするなどの原因になる。
この場合、コンプレツサの吸入側配管系の冷媒の
温度が異常に高くなると共に、その圧力が低くな
るので、その温度と圧力とを比較検出すれば冷媒
の過熱度を検出することができ、この検出された
信号によつてコンプレツサの駆動を停止させた
り、警報を発するなどして冷房装置の安全を保つ
ことができる。このような原理に基づいた過熱度
検出装置は、例えば米国特許第3047696号、同第
3686892号明細書に開示されているようにすでに
公知である。
しかしながら、従来のこの種の過熱度検出装置
においては、過熱度を検出するための過熱度検出
スイツチがエンジンルーム内のコンプレツサの吸
入室や同じくエンジンルーム内のコンプレツサの
吸入側配管に取付けられ、エンジンからの輻射熱
などを受けて加熱されやすい雰囲気に置かれてい
た。過熱度検出スイツチは、金属製の薄いダイヤ
フラム板が2枚その周縁で接合されたダイヤフラ
ムと、このダイヤフラムの内部と連通し、且つコ
ンプレツサの吸入室又は吸入側配管内である検出
空間に挿入される感熱部と、前記ダイヤフラムを
収納し、且つ前記検出空間と連通するダイヤフラ
ム収納室とを有し、ダイヤフラム内及び感熱部内
を含む密閉空間に封入された熱膨張媒体が検出空
間の温度に伴つて圧力が変化し、この密閉空間の
圧力とダイヤフラム収納室の圧力との差に応じて
前記ダイヤフラム板が変位してスイツチ機構をな
すように構成されている。したがつて、上述のよ
うに加熱されやすい雰囲気に置くと、冷房装置の
不使用時にあつては、検出空間の冷媒の移動がほ
とんどなくなるので雰囲気の温度と密閉空間の熱
膨張媒体の温度とが同じになり、ときには90℃程
度にまで上昇することがある。しかもダイヤフラ
ム収納室の圧力は冷房サイクルに逃げて比較的低
圧であるから、ダイヤフラム室と密閉空間との圧
力の差が冷媒の異常過熱時にスイツチをONする
ときのそれより大きくなる場合がある。このため
ダイヤフラム板がスイツチのON、OFF時のよう
な一定範囲内の変形応力に対しては弾性変形する
ことが保証されていても、ダイヤフラム収納室と
密閉空間との圧力の差に応じる大きな変形応力が
ダイヤフラム板に生じて弾性変形領域を越えて永
久変形し、冷房装置の運転を繰返えし行なうこと
により、そのダイヤフラム板の永久変形が大きく
なり、誤作動の原因となつていたのである。
この考案は、上述したように過熱度検出スイツ
チが加熱されやすい雰囲気であるエンジンルーム
内に置かれることに起因するダイヤフラム板の永
久変形を防止することを課題としている。しかし
て、この考案の最も特徴とするところは、過熱度
検出スイツチをエバポレータケースに収納された
エバポレータの出口側配管に取付けてエバポレー
タケース内に配置したことにある。したがつて、
過熱度検出スイツチがエバポレータの出口側配管
に取付けられているので、冷房装置の使用時には
冷媒不足による過熱度の上昇を検出することがで
きることは勿論であるし、冷房装置の不使用時に
あつては、過熱度検出スイツチがエバポレータケ
ース内に配置されてエンジンの輻射熱等を受けな
い所にあるから、ダイヤフラム板に大きな変形応
力が生じることなく、そのため上記課題を達成す
ることができるものである。
以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
第1図において、この考案の過熱度検出装置を
備えた自動車用冷房装置が示され、エバポレータ
1は、例えば成形プレートとフインとを多数段に
積層した積層型で、上下に設けられたタンク2
a,2bと、これらタンク2a,2bを結ぶ冷媒
通路部3とから構成され、下記するエバポレータ
ケース4に収納されている。
エバポレータケース4は、一般には車室内に設
置され、上ケース5aと下ケース5bとに分割さ
れ、該上ケース5aと下ケース5bとがそれぞれ
の分割面でクリツプ等を介して接合されている。
このエバポレータケース4には、空気入口孔6と
空気出口孔(図示せず)とがエバポレータ1の冷
媒通路部3に対向して両側に形成されており、空
気入口孔6から入いつた空気は、エバポレータ1
の冷媒通路部3と平行に多数形成された空気通路
を通つて冷却され、空気出口孔から出て所定の吹
出口を介して車室内に吹出されるようになつてい
る。
入口側配管7と出口側配管8とは、それぞれの
一端が前記エバポレータ1のタンク2b,2aに
接続されていると共に、それぞれの他端がエバポ
レータケース4に形成の挿入孔9を介してエバポ
レータケース4から突出し、その部分でエバポレ
ータケース4との間にはグロメツト10が介在さ
れてシールしている。さらにこの入口側配管7と
出口側配管8の他端は、車室とエンジンルームと
を分けているフアイアーボードを貫いてエンジン
ルーム側へ引出され、エンジンルームに配置され
たコンデンサとコンプレツサに接続されるように
なつている。
膨張弁11は、外部均圧式の温度自動膨張弁で
入口側配管7に設けられ、出口側配管8に密着し
た感温筒12を介して出口側配管8の冷媒の過熱
度を検出すると共に、外部均圧管13を介して出
口側配管8の冷媒の圧力を導き、入口側配管7の
絞りを調整して冷媒の過熱度を一定に保つように
している。
この考案の過熱度検出装置の過熱度検出スイツ
チ14は、前記出口側配管8に取付けられてエバ
ポレータケース4内に配置され、この実施例にお
いては、前記膨張弁11と共に空気入口孔6に対
向して導入される空気に当る部分に設けられてお
り、この過熱度検出スイツチ14の構成が第2図
に示されている。
第2図において、過熱度検出スイツチ14はダ
イヤフラム15を有し、このダイヤフラム15
は、2枚の薄い円板状のダイヤフラム板16a,
16bがそれらの周縁で互に接合されて構成され
ており、該ダイヤフラム板16a,16bは、例
えばステンレス鋼や銅合金などの金属板のよう
に、膨張、収縮方向の一定範囲内の変形応力に対
して弾性変形する材料から成つている。
過熱度検出スイツチ本体17は、上下のケース
18a,18bがろう付けなどの手段により互に
接合され、該本体17内にはダイヤフラム収納室
19が設けられている。このダイヤフラム収納室
19には、前記ダイヤフラム15の下側のダイヤ
フラム板16bがその周縁部分のみを残して支持
体20に接合されていると共に、この支持体20
が下方のケース18bの上面に固定されて、ダイ
ヤフラム15が収納されている。上記支持体20
には通孔21a,21bが形成され、該支持体2
0と下側ダイヤフラム板16bとは一体に形成す
ることもできる。
連通管22は、下方のケース18bの中心に形
成された通路23内に挿通され、その一方の開口
端が支持体20に挿着されて前記下側のダイヤフ
ラム板18bに形成の孔24を介してダイヤフラ
ム15の内部に通じている。また、この連通管2
2の他方の開口端は、下方に突出して熱伝導性に
富む薄い材料から構成された感熱部25が設けら
て閉鎖されている。したがつて、ダイヤフラム1
5の内部と感熱部25とが連通管22を介して連
通されているので、ダイヤフラム15内及び感熱
部25内を含み、連通管22で接続した密閉空間
26が形成されており、この密閉空間26にフロ
ンガスなどの熱膨張媒体が封入されている。
前記エバポレータ1の出口側配管8には開口部
30が形成され、この開口部30に取付けフラン
ジ27に固定され、この取付けフランジ27に前
記下方ケース18bがOリング28を介してねじ
止めされており、出口側配管8内の空間である検
出空間29に前記感熱部25が挿入されていると
共に、ダイヤフラム収納室19が前記通路23を
介して検出空間29と連通している。
可動接点31は、ダイヤフラム15の上側のダ
イヤフラム板16aの中心に固定され、この可動
接点31に対向して固定接点32がゴムなどの絶
縁体33と接点固定部34を介して前記本体17
の上方のケース18aに固定されており、ダイヤ
フラム収納室19の圧力と密閉空間26との圧力
との差に応じて上側のダイヤフラム板16aが可
動接点31と共に変位することでスイツチ機構を
なすようにしてある。
また、可動接点31は、ダイヤフラム15、支
持体20及び前記本体17を介してリレー35の
リレーコイル35aに、固定接点32は電源36
にそれぞれ接続されて過熱度検出装置が構成さ
れ、図示のように可動接点31が固定接点32に
当接すると、リレー35のリレーコイル35aが
励磁し、コンプレツサ駆動回路又は警報回路など
に挿入されたリレー35の接点35bを開又は閉
とするようになつている。
上記構成において、まず自動車用冷房装置の通
常の稼動時の作用について簡単に説明すると、エ
バポレータ1から出口側配管8に出た冷媒の過熱
度は膨張弁11により一定に保たれ(例えば5
℃)、感熱部25の温度が低いので密閉空間26
の熱膨張媒体の圧力が低く、且つダイヤフラム収
納室19にはほぼ飽和した冷媒の高い状態に保た
れた一定の圧力が導かれるから、上側のダイヤフ
ラム板16aは下側のダイヤフラム板16bへ押
付けられ、可動接点31が固定接点32から離れ
ていてOFF状態にある。
しかして、冷房サイクル内の冷媒が漏れたりし
て冷媒が所定量よりも不足すると、もはやエバポ
レータ1の出口側配管8内の冷媒の過熱度は膨張
弁11を制御範囲内でいくら絞つても制御しきれ
なくなる。したがつて、検出空間29の温度が高
くなるので(例えば60℃)、密閉空間26の熱膨
張媒体の圧力が高くなり、且つ検出空間29の圧
力が膨張弁11で絞られてコンプレツサに吸引さ
れて低いのでダイヤフラム収納室19の圧力も低
くなり、そのため上側のダイヤフラム板16aが
上方に膨らんで可動接点31と共に変位し、その
可動接点31が固定接点32に当接して第2図に
示すようにON状態となつて冷媒不足による冷媒
の異常過熱が検出され、コンプレツサを停止させ
たり、警報を発しせしめたりする。
次に自動車用冷房装置が稼動していない不使用
時の作用について説明すると、出口側配管8内の
検出空間29の冷媒の移動がほとんどなくなるの
で、雰囲気の熱が密閉空間16に伝達されて雰囲
気と同じ温度になる。しかしながら、過熱度検出
スイツチ14は、エバポレータケース4内に配置
されているので、エンジンからの輻射熱を受け
ず、その雰囲気温度は高々40℃程度までしか上昇
しない。しかもダイヤフラム収納室19の圧力
は、サイクル中に逃げても異常過熱時のそれより
も高く保たれている(例えば5〜8Kg/cm2G)。
したがつて、ダイヤフラム収納室19と密閉空間
26との圧力の差は、異常過熱時におけるそれよ
りも大きくなることがないので、ダイヤフラム1
5の上側のダイヤフラム板16aに生じる変形応
力が異常過熱時におけるものよりも常に小さく、
その変形応力による変形は常にダイヤフラム板1
6aの弾性変形領域内のものであつて永久変形を
生じることを防止できるのである。
以上述べたように、この考案によれば、過熱度
検出スイツチをエバポレータケース内に配置した
ので、過熱度検出スイツチの雰囲気の温度の上昇
を押え、ダイヤフラム板の永及変形を防止するこ
とができる。したがつて、自動車用冷房装置の運
転を断続的に行なつてもダイヤフラム板が永久変
形しないので、正確に冷媒不足による異常過熱を
検出することが長時間に渡つて確保することがで
き、ダイヤフラムの寿命を延長することができ
る。さらに過熱度検出スイツチがエバポレータケ
ース内に配置されて空気が当るので、自動車用冷
房装置の稼動時において、過熱度検出スイツチの
雰囲気の温度が一定範囲内に保たれ、雰囲気の温
度の影響を排除してスイツチ動作が正確になるな
どの効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の過熱度検出装置備えた自動
車用冷房装置の分解斜視図、第2図はこの考案の
過熱度検出装置を示す断面図である。 1……エバポレータ、4……エバポレータケー
ス、8……出口側配管、14……過熱度検出スイ
ツチ、15……ダイヤフラム、16a,16b…
…ダイヤフラム板、19……ダイヤフラム収納
室、25……感熱部、26……密閉空間、29…
…検出空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一定範囲内の変形応力に対しては弾性変形する
    ダイヤフラム板の周縁を接合して構成したダイヤ
    フラムと、このダイヤフラムの内部と連通し、且
    つ過熱度を検出すべき検出空間に挿入される感熱
    部と、前記ダイヤフラムを収納し、且つ前記検出
    空間と連通するダイヤフラム収納室とを有し、ダ
    イヤフラム内及び感熱部内を含む密閉空間の圧力
    とダイヤフラム収納室の圧力との差に応じて前記
    ダイヤフラム板が変位してスイツチ機構をなす形
    式の過熱度検出スイツチを備えた自動車用冷房装
    置の過熱度検出装置において、前記過熱度検出ス
    イツチをエバポレータケースに収納されたエバポ
    レータの出口側配管に取付けてエバポレータケー
    ス内に配置したことを特徴とする自動車用冷房装
    置の過熱度検出装置。
JP5981482U 1982-04-24 1982-04-24 自動車用冷房装置の過熱度検出装置 Granted JPS58161721U (ja)

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JPS58161721U JPS58161721U (ja) 1983-10-27
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