JPH0251781B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗車機の作動中は、その作業工程に
関連した情報を表示し、洗車機の不作動中は、洗
車機の作業と関係のない宣伝文等の情報を表示し
得るようにした情報表示装置を備える洗車機に関
する。

〔従来の技術〕

従来の門型洗車機等においては、洗車機本体の
前面等に、例えば「FOAM」「RINSE」「WAX」
「DRY」等の文字を表示した表示ランプを設け、
洗車機の洗浄工程、水洗工程、ワツクス工程、乾
燥工程等の各作業工程に応じて、上記表示ランプ
を順次点灯させることにより、その時の作業工程
を示すようにしたものがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のような表示装置では、単にその時の洗車
機の作業工程のみしか表示できず、各作業工程に
関する細かな情報までは表示できないこと、並び
に表示する項目に応じた表示ランプを必要とし、
それらの占有面積が大であること、等の問題点が
ある。

本発明は、このような従来の洗車機における表
示装置の欠点と、近年の洗車機の多機能化の要望
等に鑑み、洗車工程に関する細かな情報を適時に
表示し得るとともに、洗車機の不作動時には、宣
伝、広告等の情報をも表示し得るようにした情報
表示装置を備え、しかも、洗車会員の管理機能を
も付加した情報表示装置を備える洗車機を提供す
ることをも目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明の洗車機は、
洗車機本体に装着された情報表示装置と、 洗車機の作業工程に対応した情報を記憶する第
１メモリと、 洗車機の作業工程と関係のない情報を記憶する
第２メモリと、 洗車会員各員の情報を記憶する第３メモリと、 洗車機の作動状態を検出する作動検出装置と、 洗車会員用の入力装置と、 前記情表示装置、第１メモリ、第２メモリ、第
３メモリ、作動検出装置、及び入力装置にそれぞ
れ接続され、前記作動検出装置が洗車機の作動状
態を検出しているときには、前記第１メモリに記
憶された情報を読み出して前記情報表示装置に表
示し、作動検出装置が洗車機の不作動状態を検出
し、かつ前記入力装置が不作動のときには、前記
第２メモリに記憶された情報を読み出して前記情
報表示装置に表示し、作動検出装置が洗車機の不
作動状態を検出し、かつ入力装置が作動している
ときには、該入力装置よりの呼び出し信号に基づ
いて、それに対応する情報を前記第３メモリより
読み出して情報表示装置に表示する中央演算処理
装置 とを備えることを特徴としている。

〔実施例〕

以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて
説明する。

第１図は、本発明の実施例を示す。

１は、門型洗車機の洗車機本体で、その前面一
側部に設けた硬貨投入口２に所要額の硬貨を投入
し、その下方の選択ボタン３を押すか、又は硬貨
投入口２の下方に設けた操作ボツクス４を開け
て、その中の手動スイツチ（図示略）を閉じるこ
とにより始動し、ガソリンスタンドの敷地等に敷
設された左右１対のレール５，５に沿つて１往復
又は２往復する間に、両レール５，５間に停車さ
せた自動車（図示略）を、洗車機本体１の内部に
設けた上部ブラシ６、側部ブラシ７，８等によ
り、洗浄、水洗、ワツクスがけ、乾燥等の作業
を、自動的に連続して行なうことができるように
なつている。

このような洗車機本体１自体は公知であり、そ
構成自体は直接本発明には関係しないので、その
詳細な説明は省略する。

洗車機本体１の前面上部には、表示板９ａを備
える情報表示装置９を設けてある。

表示板９ａは、プラズマ放電管又は発光ダイオ
ード等よりなる多数の発光素子（図示略）を縦横
に列設した公知のもので、各発光素子の点滅によ
り、文字列を右方より左方に連続して流れるよう
に表示した、いわゆる電光掲示板型のものであ
る。

しかし、液晶を用いた表示装置や、陰極線管を
用いたものとしてもよい。

操作ボツクス４内に、公知のキーボード等より
なる洗車会員用の入力装置１４を設けるととも
に、操作ボツクス４の上方に、洗車会員の会員カ
ードである磁気カード（図示略）挿入用のカード
挿入口１４ａと硬貨投入口２を設けてある。

カード挿入口１４ａは、入力装置１４の一部を
なすもので、これに磁気カードを挿入すると、操
作ボツクス４の扉が開き、入力装置１４を操作す
ることができ、かつ磁気カードを抜き出すことに
より、扉が閉じるようになつている。このような
磁気カードの挿入、抜き出しにより扉を開閉させ
るための装置は、公知のものでよい。

第２図は、この情報表示装置９に表示するべき
情報を与える回路構成を示す。

１０は第１メモリで、洗車機の作業工程に対応
した情報を記憶させておくためのものである。

第１メモリ１０には、例えば、洗車機の洗浄工
程に際して、情報表示装置９に、「FOAM……洗
浄液には××××を使用しております……
FOAM……クリーミーな泡立ちにご注目下さい
……FOAM……」等の文字列を表示するための
情報や、以下同様に、水洗工程に際しての、
「RINSE……（説明文）……RINSE……（説
明文）……RINSE……」、ワツクス工程に際し
ての、「WAX……（説明文）……WAX……
（説明文）……WAX」、及び乾燥工程に際して
の、「DRY……（説明文）……DRY……（説
明文）……DRY……」等の文字列に対応する
情報を記憶させておく。

１１は、第２メモリで、洗車機の作業工程と関
係のない情報を記憶させておくためのものであ
る。

第２メモリ１１には、例えば、「洗車は有料で
す」の文字列や、季節的なキヤンペーン、宣伝、
広告文等の文字列を情報表示装置９に表示するた
めの情報を記憶させておく。

１２は、洗車機本体１内の例えば主電源回路
（図示略）等に設けられ、洗車機が作動中か否か、
また作動中の場合には、洗浄工程、水洗工程、ワ
ツクス工程及び乾燥工程のいずれの作業を行なつ
ているか否かを検出する作動検出装置である。

９は、上述の情報表示装置をブロツク図で示し
たものである。

１３は、第１メモリ１０、第２メモリ１１、作
動検出装置１２及び情報表示装置９に接続され、
次のような作業を行なわせる中央演算処理装置で
ある。

すなわち、作動検出装置１２が、洗車機が作動
状態にあることを検出している間は、その作業工
程に応じた情報を、第１メモリ１０から読み出し
て情報表示装置９に表示する。例えば、洗浄工程
においては、上述の「FOAM……洗浄液には×
×××を使用しております……FOAM……」等
の文字列を情報表示装置９に表示させ、また、水
洗工程、ワツクス工程及び乾燥工程においては、
それに対応した上述のような文字列を情報表示装
置９に表示させる。

洗車機が不作動状態にあることを作動検出装置
１２が検出したときは、第１メモリ１０からの読
み出しを停止し、第２メモリ１１に記憶された情
報を読み出して、それを文字列として情報表示装
置９に連続的に、かつくり返して表示させる。列
えば、「洗車は有料です……洗車会員を募集して
おります……」の如くである。

１５は第３メモリで、洗車会員各員の情報、例
えば過去の使用回数、選択された洗車コース、つ
まり洗浄、乾燥のみか、あるいはワツクス工程を
含むものか等の記録、有効期限、会費の支払に関
する事項等を記憶させておくためのもので、中央
演算処理装置１３に接続されている。

１４は入力装置で、中央演算処理装置１３に接
続されている。

中央演算処理装置１３においては、次のような
作業を行なわせるようになつている。

まず、入力装置１４が不作動、すなわちカード
挿入口１４ａに磁気カードが挿入されておらず、
かつ作動検出装置１２が洗車機の作動状態を検出
しているときは、洗車機の各作業工程に応じて、
第１メモリ１０よりそれに対応した情報を読み出
し、情報表示装置９にその情報を文字列として表
示させる。

入力装置１４が不作動で、かつ作動検出装置１
２が洗車機の不作動状態を検出しているときは、
第２メモリ１１に記憶された宣伝文等の情報を読
み出して、それを文字列として情報表示装置９に
表示させる。

作動検出装置１２が洗車機の不作動状態を検出
しており、かつ入力装置１４が作動状態のとき
は、入力装置１４内に設けられた読み取り装置
（図示略）により読み取られた磁気カードに記憶
された情報と、入力装置１４のキーボードの操作
による指令とに基づいて、第３メモリ１５より、
その磁気カード所有者に関する必要な情報を読み
出し、それを情報表示装置９に文字列として表示
させる。

なお、洗車機自体と入力装置１４とが同時に作
動した場合の誤作動を防止するため、作動検出装
置１２が洗車機の作動状態を検出しているとき
は、入力装置１４にその作動を不能とする作動停
止信号１６を与え、逆に入力装置１４が先に作動
したときは、この入力装置１４により、洗車機の
始動を指示するまでは、洗車機自体の作動を不能
とする作動停止信号１７を洗車機本体１に与える
ようにするのがよい。

上記洗車機によると、その作動中は、作業工程
に関連した細かな情報までを使用者に伝えること
ができるとともに、洗車機の不作動中は、洗車機
の作動と関係のない宣伝文等をも表示することが
でき、一種の広告塔としての機能を果たすことが
できる。

また、洗車会員が洗車を行なう場合、自己の洗
車に関する現在及び過去の情報を情報表示装置９
により確認した上で、洗車を行なうことができ、
かつ洗車会員の管理を行なうこともできる。

なお、入力装置１４により、洗車機を作動させ
た場合には、その際の洗車の情報を第３メモリ１
５に書き込む書き込み装置（図示略）を設けるの
がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例の洗車機の斜視図、
第２図は、同じく情報表示装置に情報を与えるた
めの電気回路を示す回路図である。 １……洗車機本体、２……硬貨投入口、３……
選択ボタン、４……操作ボツクス、５……レー
ル、６……上部ブラシ、７，８……側部ブラシ、
９……情報表示装置、９ａ……表示板、１０……
第１メモリ、１１……第２メモリ、１２……作動
検出装置、１３……中央演算処理装置、１４……
入力装置、１４ａ……カード挿入口、１５……第
３メモリ、１６，１７……作動停止信号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 洗車機本体に装着された情報表示装置と、 洗車機の作業工程に対応した情報を記憶する第
   １メモリと、 洗車機の作業工程と関係のない情報を記憶する
   第２メモリと、 洗車会員各員の情報を記憶する第３メモリと、 洗車機の作動状態を検出する作動検出装置と、 洗車会員用の入力装置と、 前記情報表示装置、第１メモリ、第２メモリ、
   第３メモリ、作動検出装置、及び入力装置にそれ
   ぞれ接続され、前記作動検出装置が洗車機の作動
   状態を検出しているときには、前記第１メモリに
   記憶された情報を読み出して前記情報表示装置に
   表示し、作動検出装置が洗車機の不作動状態を検
   出し、かつ前記入力装置が不作動のときには、前
   記第２メモリに記憶された情報を読み出して前記
   情報表示装置に表示し、作動検出装置が洗車機の
   不作動状態を検出し、かつ入力装置が作動してい
   るときには、該入力装置よりの呼び出し信号に基
   づいて、それに対応する情報を前記第３メモリよ
   り読み出して情報表示装置に表示する中央演算処
   理装置 とを備えることを特徴とする情報表示装置を備え
   る洗車機。