JPH02504696A - 周波数推定を利用する高速ロッキング位相ロックループ - Google Patents

周波数推定を利用する高速ロッキング位相ロックループ

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JPH02504696A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 周波数推定を利用する高速ロッキング位相ロックループこの発明は位相ロックル ープ(P L L)技術に関し、特に同期通信システムでの使用に関する。
2、先行技術の説明 位相ロックループはループ出力周波数を入力基準周波数にロックするために、現 代技術において至るところにある。
位相ロックループは、とりわけ、ノイズのある入力基準クロックにロックしてそ れに対応するきれいなりロックを出力するために、同期通信を使用するデジタル 通信ネットワークで広く使われている。同期ネットワークでは、データは同期化 される伝送りロックとともに成るネットワークノードから別のネットワークノー ドに伝送される。一般に、ネットワークの各ノードは基準クロックにロックされ る位相ロックループを含み、内部タイミングだけでなく、データとともに他のノ ードに伝送されるために使用される局部ノードクロックを発生させる。ノードで 受取られたデータは、データとともに伝送されるクロックによって入力バッフ7 に入れられる。データはノード位相ロックループによって発生される局部ノード クロックによりて、ノードで記憶および使用するためにバッファからストローブ される。
局部ノードクロックの周波数がデータとともに受取られたクロックに関して異な ると、アンダフローまたはオーバフローエラーが起こってデータの損失をもらた す。オーバフローは、データが取り除かれるよりも早くバッファにクロック動作 されるときに起こる。アンダフローエラーは、データがクロック動作されるより も早くバッファから取り除かれるときに起こる。したがって、システムで使用さ れるクロックは互いに対して周波数がロックされることは非常に重要であること が理解される。
データ損失をもたらすかもしれない他のエラーの原因は位相ジッタである。位相 ジッタは信号が受ける短期の位相歪(ノイズ)である。クロックとデータが成る ノードから別のノードに伝送されるとき、信号は任意の位相遅延によって汚染さ れて位相ジッタをもたらす。しかし、そこに伝送されるデータとクロックは互い に関して位相同期化されたままで、受取ノードはクロックを使ってデータを同期 的に入力することができる。伝送されたクロックおよび伝送されたデータは同じ 量のジッタを受ける。しかし、受取られたクロックと内部ノードクロックは、互 いに関してジッタしてデータの損失がもたらされるかもしれない。
同期通信を使用するネットワークでは、ソースクロックが指定され、主ノードが ソースクロックにロックすると、ノードの位相ロックループが示される。主ノー ドからのPLLクロックはさらなるノードに伝送されてそこに基準クロックを与 え、さらなるノードのPLLがそれに対してロックされる。さらなるノードの位 相ロックループは次にクロックをさらに別のノードに伝送する。この態様で、ネ ットワークに対し、て確立されたプロトコルに従って、すべてのノードはソース クロックに対して周波数が5ツクされる。
ソースクロック(または主ノード)が不動作となると、システムは一般に元のソ ースクロックと異なるロケーションの新しいソースクロックにスイッチして、一 般に新しい主ノードを指定する。ネットワークに対して利用可能なソースクロッ クは、所定の許容差内で周波数が変わるかもしれないので、全体のネットワーク は新しい周波数に対して周波数がロックされなければならない。このようなロッ クアツププロシージャは過度の大量の時間を必要することがあり、その間かなり のオーバフローまたはアンダフローのエラーが起こるかもしれない。ネットワー クはこのようなオーバフローまたはアンダフローのエラーを検出するためにしば しばエラー検出コードを使用する。するとシステムは、エラーなしの伝送が起こ るまでメツセージが繰返し再伝送されるように制御される。この処理はネットワ ークに望ましくないオーバヘッドをもたらす。
広い帯域幅位相ロックループを使用して速いロックアツプ時間を示すことができ るが、これはロッキング処理の間著しい位相ジッタを導入する。周波数ロックア ツプの間、位相ロツタルーブクロックは、システム規模の同期化が再確立される までネットワークが実際上閉鎖されるという程度まで、互いに関してずれる。ノ ードはロックアツプの間互いにメツセージを伝送しようとするが、エラーは勢力 があるのでメツセージがエラーなしで受取られるロックアツプのときまで再伝送 は続く。
広い帯域幅位相ロックループを使用するこのような先行技術のシステムでは、ク ロックソースをスイッチするときのロックアツプ時間を最小化するために、ルー プ帯域幅はトラックするべき入力基準クロックの最大帯域幅よりもしジッタ減衰 をもたらすので、このようなネットワークはロックアツプ処理の間大きなエラー をもたらす傾向がある。
狭い帯域幅位相ロックループがネットワークで使われるなら、非常に長いロック アツプ時間となる。狭い帯域幅位相ロックループを使用するとき、ソースクロッ クの周波数許容差は、アンダフローおよびオーバフローエラーが長いロックアツ プ時間の間受入れられる低いレベルに保たれるように、非常に狭い限定で保たれ なければならない。
先行技術の通信ネットワークは広い帯域幅モードから狭い帯域幅モードに次第に 収斂する位相ロックループも使用する。このような遅い収斂工程はロッキング工 程の間不十分なジッタ減衰をもたらし、結果としてクロックのずれによる著しい データ伝送エラーとなる。
したがって、同期通信環境において、できるだけ速く新しい基準クロックにロッ クするのが望ましい。ロックアツプ時の間、周波数オフセットのようなりロック の不一致は普通回復できないエラーをもたらす。通信ネットワークにおける今日 の複雑度の増大は、遅いロッキング時間から起こるエラーの数を悪化させる。ロ ッキング時間は新しいクロックソースの導入から、ノード出力クロックがシステ ムのジッタ減衰要件を満足させるまでの間の存続期間である。
したがって、比較的長いロックアツプ時間を伴う従来の位相ロックループは、大 きい周波数オフセットおよび付随する伝送エラーをもたらす。ロックアツプ時間 を減するためにループの帯域幅を拡げることは、出カシツタにおいて望ましくな い大きな増大をもたらす。従来の位相ロックループ技術において、ジッタ減衰の 量はロックアツプ時間の持続期間に関して指数的に減少する。
したがりて、前述から位相ロックループの性能は同期通信システムの性能におけ る最も重大な要素であることが理解される。今日の通信システムでは、制御シス テムのように、通信システム以外のシステムに対して最適化された位相ロックル ープ設計が使用され、その設計は通信システムに対しては最適ではない。
図面の簡単な説明 第1図はこの発明の好ましい実施例に従って実現された位相ロックループの概略 ブロック図である。
第2図はロックされたままになるように第1図の位相ロックループによって使用 される位相サンプリング処理を示すグラフである。
第3図は第1図の位相ロックループの動作モードの位相エラ一対時間のグラフで ある。
好ましい実施例の説明 第1図を参照すると、本発明に従って実現された位相ロックループの概略ブロッ ク図が示される。ループが口・lりすると所望される入力基準ソースクロックは 、分割器(divider)チェイン11を通してデジタル位相検出器10に与 えられる。入力基準ソースは、たとえば±50パーツ・バー−ミリオン(PPM )の許容差のI M Hzクロックを含んでもよい。分割器チェイン11は連続 するデジタル分割器を含み、入力基準をたとえば5.000で分割して、公称2 00Hzの基準クロックをもたらす。位相ロックループからの出力クロックはラ イン12に与えられ、デジタル分割器チェイン13を通ってループフィードバッ ク信号を位相検出器10の第2の入力に与える。出力クロックはIMHz信号を 含んでもよく、それによって位相ロックループの動作は入力基準に対して周波数 がロックされる。分割器チェイン13は分割器チェイン11と類似しており、公 称200Hzフイ一ドバツク信号を位相検出器10に与える。位相検出器10は 、分割器チェイン13からのフィードバック信号によってクロック動作されるD フリップフロップによって好ましくは実現され、分割器チェイン11からの基準 はそのD入力に与えられる。フリップフロップはフィードバック信号の立上がり 端縁でクロックさ特表千2−504t;9G(4) れて、D入力の基準信号の状態をそのQ出力に転送する。
フリップフロップのQ出力はループエラー信号を含むライン14にリード/ラグ 信号を与える。もしフィードバック信号の立上がり端縁が基準信号の立上がり端 縁をリードしているなら、バイナリ0が位相検出器10のQ出力に転送されるこ とが理解される。しかし、もし、フィードバック信号の立上がり端縁が基準信号 の立上がり端縁をラグするなら、バイナリ1が位相検出器10のQ出力に転送さ れる。
位相検出器10のQ′出力は代替的にライン14にリード/ラグ信号を与えても よ(、その場合バイナリ17!i(リードするサンプルに対して与えられ、バイ ナリ0がラグするサンプルに対して与えられる。デジタル位相検出器1oは位相 エラーの大きさを与えるのではなく、そのリード/ラグの極性のみを与えるのが 認識される。
ライン14のリード/ラグエラー信号はマイクロプロセッサ15に与えられ、こ れは説明する態様でルーブロック制御およびループフィルタ処理の機能を行なう 。マイクロプロセッサ15は好ましくはモトローラ68HCO5によって実現さ れる。マイクロプロセッサ15はループが使用される通信システムからライン1 6に中断信号を受取って、システムがいつ新しい基準ソースクロックにスイッチ したかを示す。マイクロプロセッサ15は分割器チェイン13から200Hzフ イ一ドバツク信号を受取り、ライン14のリード/ラグデータの入力を制御する だけでなく、いっ予め定められた数のり−ド/ラグサンプルが受取られたかをマ イクロプロセッサ15に知らせる。マイクロプロセッサ15は説明する理由のた めに、ライン17に瞬時周期能動信号およびバス18で並列のデジタル周波数制 御信号を与える。
マイクロプロセッサ15は入力/出力(I 10)セクション20を含み、ライ ン14にリード/ラグエラー信号、ライン16に新しいソース信号、および分割 器チェイン13からフィードバック信号を受取る。マイクロプロセッサ15のI 10セクション20は、ライン17に瞬時同期能動信号とバス18に周波数制御 信号を出力するのにインタフェースする。マイクロプロセッサ15は周波数制御 信号をバス18に与えるために出力レジスタ21を含む。マイクロプロセッサ1 5に含まれるのはリード/ラグ記憶22であり、ライン14に与えられるリード /ラグデータの予め定められた数のサンプルをストアする。マイクロプロセッサ 15は広帯域モード制御セクション23も含み、説明する態様で広帯域トラッキ ングモードにおいて位相ロックループを制御する。さらにマイクロプロセッサ1 5に含まれるのは狭い帯域モード制御セクション24であり、説明する態様で、 狭い帯域トラッキングモードでループを制御する。周波数推定セクション25が マイクロプロセッサ25に含まれて、説明する態様で発明の動作に従って新しく 受取られた入力基準ソースの周波数推定を与える。マイクロプロセッサ15は従 来的に演算および論理ユニット26を含んで、本発明を実現するのに必要な演算 および論理動作を行なう。制御セクション27は説明する態様で本発明に従って 動作するのに行なう種々の動作を時間状めおよび制御するために含まれる。コン ポーネント20ないし27はその間の相互通信のためにバス28によって相互接 続される。
バス18のデジタル周波数制御信号はデジタル−アナログ変換器30に与えられ て、ライン18のデジタル信号に対応してライン31にアナログ周波数制御電圧 を与える。
ライン31のアナログ電圧は、電圧制御された発振器(VCO)として実現され る電圧−周波数変換器32の入力に与えられる。VCO32はライン12に出力 クロックを与える。前述のように、ライン12の出力クロックは分割器チェイン 13を通ってフィードバック信号を位相検出器10に与える。マイクロプロセッ サ15の出力レジスタ21に置かれるデジタル数字はVCO32の周波数を制御 するのは理解される。ライン12の出力周波数はライン31の入力電圧の線形関 数である。VCO32の中央周波数は、位相ロックループが使用される通信シス テムの公称クロック周波数(Fo )として選択される。したがって、ライン1 2の出力周波数は、ライン31の入力電圧を増大または減少させることによって 、FOに関して増大または減少される。
本発明のPLLは分割器チェイン13を0にリセットするために使われる瞬時同 期回路33を含む。分割器チェイン13は、ライン16の信号がマイクロプロセ ッサ15にシステムが新しいクロックソースにスイッチしたことを知らせた後で 、分割器チェイン11からの基準クロックの最初に起こった立下がり端縁によっ てリセットされる。したがって、瞬時同期回路33は分割器チェイン11からの 基準クロックを受取るように結合され、マイクロプロセッサ15からのライン1 7の信号によって分割器チェイン13をリセットするように能動化される。瞬時 同期回路33は単安定マルチバイブレータによって都合よく実現される。
したがって、新しいクロックソースがシステムにスイッチされるとすぐに、分割 器チェイン13はリセットされて、位相検出器10へのフィードバック信号は位 相検出器10への基準信号と位相合わせするように整列される。フィードバック および基準信号の立下がり端縁は適時にソースクロックがスイッチされるとすぐ に整列される。
位相ロックループに関して一般に、ループの帯域幅が広ければ広いほど、ロック アツプ時間は早くなるが、ジッタ減衰は少なくなることが理解されている。ルー プの帯域幅は位相ロックループがロックすることができる周波数オフセットの大 きさである。位相ロックループのサンプリング周波数は、リード/ラグ情報を更 新するために出力周波数が基準周波数に比較される速度である。サンプリング周 波数が高ければ高いほど、帯域幅は広くなる。上記で例示される位相ロックルー プでは、サンプリング周波数は200Hzであり、入力基準クロックの帯域幅は ±50PPMである。
本発明に従って、新しい基準クロックソースが導入されるとき、ライン16に信 号が与えられて、新しいクロックソースが導入されたことをマイクロプロセッサ 15に知らせる。マイクロプロセッサ15はライン17経由で瞬時同期回路33 を能動化する。ライン16は、新しい外部システムクロックが導入されたかまた は新しい内部ノードクロックがラインに置かれると、能動化される。ライン17 の能動信号に応答して、瞬時同期回路33は分割器チェイン11からの200H z基準の次に起こる立下がり端縁と同期して分割器チェイン13をリセットする 。したがって、200Hz基準クロツクおよび200Hzフイードバツククロツ クはすぐに同期化されて理想的位相ロック開始点を与え、そこから2つの信号の 位相はトラッキングの目的のために互いに関して比較される。システム設計のた めに、入力および出力クロック周波数は最大±50PPMで互いに異なるかもし れないのは理解される。
瞬時同期処理の後、入力基準クロックの広帯域トラッキングおよび入力基準周波 数の推定を含む速いロッキングモードに入る。200Hzフイ一ドバツク信号の 制御の下に、マイクロプロセッサ15はフィードバック信号の立上がり端縁で、 位相検出器10の出力をサンプリングする。こうして、前述のように、ライン1 4のリード/ラグエラー信号はこの発明の望ましい実施例において200Hz速 度でサンプリングされる。広帯域トラッキングモードでは、コンポーネント21 .23.26および27は出力レジスタ21にストアされる数字を増加または減 少させるように協働して、ライン12の出力クロックの周波数を50PPMによ ってそれぞれ増加または減少させる。フィードバック信号がサンプリング時で基 準信号をラグしているのなら、ライン12の出力周波数は50PPMで増加され る。もしフィードバック信号がサンプリング時で基準信号をリードしているのな ら、ライン12の出力クロックの周波数は50PPMで減少される。したがって 、位相ロックループの帯域幅は、ループによってトラックされる入力基準クロッ クの最大帯域幅よりも決して大きくならないことが理解される。これはロック工 程の間最小のPLL出カシツタを与え、PLLが使用される通信システムまたは ネットワークにおけるアンダフローまたはオーバフローエラーを引き起こすクロ ックずれの量を減する。これは、高速ロッキング時間を得るために不必要な大き い帯域幅で始まって結果として大きいアンダフローまたはオーバフローエラーを 発生する従来のPLL設計と異なる。
広帯域トラッキングモードの間、リード/ラグサンプルはリード/ラグ記憶22 にストアされる。予め定められた数のサンプルが入力周波数推定のためにストア されている。
好ましい実施例では、入力クロックは1秒間トラックされ、200リード/ラグ サンプル(基準200Hzクロツクがライン12のVCO出力周波数に関してリ ードまたはラグしている回数)を累積する。前述のように、広帯域ロッキング範 囲(帯域幅)は±50PPMである。こうして、デジタル位相検出器10によっ て与えられるリード/ラグ情報はメモリ22にストアされ、PLLは最小の必要 な帯域幅を使用してロックされたままとなる。
メモリ22に予め定められた数のり−ド/ラグサンプルを累積した後、コンポー ネント21.22.25.26および27はメモリ22にストアされているリー ド/ラグ情報を使って、入力クロック周波数の正確な統計的推定を発生する。周 波数推定セクシ目ン25は統計的平均法を使用する。この発明の好ましい実施例 において、以下の等式が使用される: F (REF)−[(リードの数−ラグの数)/サンプルの数] *BW (P PM)十公称周波数(Fo )ここで、 F (REF)−推定基準周波数 リードの数−ストアされたリードサンプルの数ラグの数−ストアされたラグサン プルの数サンプルの数−好ましい実施例では200BW (PPM)−PPMに おける帯域幅(例示実施例では50PPM) 公称周波数(FO)−例示実施例では1MHz正確な入力基準周波数の推定の後 、VCO32は出力レジスタ21を適当にセットすることによってこの周波数を 与えるように制御される。次にPLLはマイクロプロセッサ15の制御セクショ ン27によって制御されて、コンポーネント21.24.26および27によっ て実現される狭い帯域トラッキングモードに入る。狭い帯域トラッキングモード では、今は正確な公称周波数を表わす出力レジスタ21における数字は、位相検 出器10からの各リード/ラグサンプルに応答して、たとえば、±2PPMのよ うな狭い許容差によってライン12のvCo出力周波数を増加または減少するよ うな量で、増分または減分される。狭い帯域モードの帯域幅はループの安定基準 内において任意に狭くてもよい。ラグサンプルに応答して、ライン12の出力周 波数は2PPMで増加され、リードサンプルに応答して、出力周波数は2PPM によって減少される。PLLは、ライン16の信号が新しい基準クロックの導入 を示すまで狭い帯域トラッキングモードのままである。
周波数推定および狭い帯域モードは単一のステップ工程を与え、そこでPLLは ロックが外れることなく最大入カシツタ減衰のために狭い出力帯域幅モードに入 る。これは入力基準クロックが導入されてからPLLが狭い帯域幅モードに入る までの時間の非常に早いロッキング時間を与える。これは狭い帯域幅モードに入 るのに収斂工程が使用される従来の技術と異なる。先行技術の遅い収斂工程はロ ッキング工程の間不十分なジッタ減衰を与え、クロックのずれによる伝送エラー をもたらす。
従来のアナログPLLでは、位相検出器のリード/ラグ出力に応答する積分器は VCOに対する制御電圧を与える。
積分器は当該技術においてよく知られているような態様でループ低域フィルタと しても機能する。本発明のデジタル位相ロックループの動作の前述の説明から、 マイクロプロセッサ15はループフィルタとして機能することは理解される。上 記で説明した動作は事実上擬似高周波数ノイズコンポーネントのフィルタ処理を 与える。
第2図を参照すると、第1図のPLLの位相サンプリングおよび補正処理が、基 準およびフィードバッククロック信号に関して示される。示されるように、新し い基準クロックがPLLに導入されると、マイクロプロセッサ15は瞬時同期回 路33を活性化し、その立下がり端縁で基準およびフィードバッククロックを整 列させる。その後、補正は、フィードバッククロックの位相が基準クロックに対 してリードまたはラグしているかに従って行なわれる。フィードバックがラグし ていると、vco周波数は増加される。
フィードバックがリードしていると、vco周波数は減少される。ジッタは、2 つのクロック端縁は決して正確に整列されることができないので、修正処理によ って出力クロックに発生される。出カシツタは発生されたもしくは固有のジッタ または位相ノイズと呼ばれる。
第3図を参照すると、本発明の速いロッキング技術を使用する位相ロックループ のステップ応答が示される。「1」に対するループのロック動作範囲は0.9か ら1.1である。斜線のある領域Bは最大の位相エラーまたはクロックずれを示 す。ループは瞬時同期の時点でロックされる。点Aで、高速ロック周波数推定値 および狭い帯域トラッキングが最大ジッタ減衰に対して確立される。最大の位相 エラーは従来の技術より著しく小さく、ロックアツプの際の出カシツタは著しく 小さい。より速いロッキング時間も与えられる。
本発明のPLLは入力基準クロックのトラッキングを瞬時に始める。基準クロッ クがPLLに導入されるとすぐに、PLLはそれにロックされ、その後周波数の オフセットなしで完全にトラックされる。通信システムでは、これはネットワー クノード間で最小の周波数オフセットをもたらす。
本発明の高速ロッキング技術は、入力ジッダをフィルタ処理しながら最適の態様 で入力基準クロックに収斂する。入カシツタは最適時間でどのようなレベルにも 減することができる。従来のPLL技術では、長いロックアツプ時間によって大 きい周波数オフセットが見られる。本発明では周波数オフセットはない。従来の PLL技術では、ロックアツプ時間が減じられるのなら、ロックアツプの量大量 の出カシツタが発生するかもしれない。本発明では、出カシツタはループトラッ キング要件に合うように最小化される。
従来の位相ロックループ技術では、望ましいジッタ減衰とロックアツプ時間の存 続期間の間に指数的関係がある。本発明では、PLLは迅速に狭い帯域モードに 入り、そこでは出カシツタ減衰は直線の関数である。
この発明は通信システムでの使用に関して説明されたが、この発明が与える利点 のためにPLLを必要とする他の環境でも使用できるのは理解される。
この発明はその好ましい実施例で説明されたが、使用された言葉は制限よりむし ろ説明のための言葉であり、そのより広い局面において、この発明の真の範囲お よび精神から逸脱することなく添付の請求の範囲の範囲内において変更を行なう ことができるのは理解される。
国際調査報告 国際調査報告 US 89025三2 SA    29460

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.入力基準信号にロックするための位相ロックループ装置であって、 制御可能に可変の周波数を有する出力信号のソースを含み、前記ソースは周波数 制御信号に応答して前記周波数を制御し、さらに 前記出力信号に応答し、フィードバック信号を与えるように前記出力信号を周波 数分割するための周波数分割器手段と、 前記入力基準信号に応答し、前記入力基準信号の予め定められた位相に従って、 前記周波数分割器手段を予め定められた状態にセットするための同期化手段と、 前記入力基準信号および前記フィードバック信号に応答し、前記フィードバック 信号が前記入力基準信号に対して位相リードまたは位相ラグしているかを表わす エラー信号を与えるための位相検出器手段と、 前記エラー信号に応答し、前記フィードバック信号の周波数が前記入力基準信号 の周波数に近づくように、前記エラー信号に従って前記周波数制御信号を調整す るためのトラッキング手段と、 前記エラー信号の予め定められた数のサンプルをストアするための記憶手段と、 前記フィードバック信号の周波数が前記入力基準信号の周波数と等しくなるよう に、前記ストアされたサンプルに応答し、前記入力基準信号の周波数に関係して それに従って周波数を計算し、前記周波数制御信号を計算された周波数に従って 調整するための推定手段とを含む、位相ロックループ装置。
  2. 2.前記出力信号のソースが電圧制御された発振器を含む、請求項1に記載の装 置。
  3. 3.前記周波数分割器手段がデジタル周波数分割器を含む、請求項1に記載の装 置。
  4. 4.前記同期化手段は、前記フィードバック信号の立下がり端縁が前記入力基準 信号の前記立下がり端縁と同期して起こるように、前記入力基準信号の立下がり 端縁と同期化して、前記デジタル周波数分割器を0にリセットするための手段を 含む、請求項3に記載の装置。
  5. 5.新しいソースクロックにスイッチしたことを表わす中断信号を受取るための 手段をさらに含み、前記同期化手段は前記中断信号に応答して、前記中断信号を 受取った上で前記同期化手段を能動化するための手段をさらに含む、請求項4に 記載の装置。
  6. 6.入力クロック信号に応答し、前記入力基準信号を与えるように前記入力クロ ック信号を周波数分割するためのさらなる周波数分割器手段を含む、請求項5に 記載の装置。
  7. 7.前記装置は、前記入力クロック信号の帯域幅より大きくない帯域幅で、前記 入力クロック信号をトラックするように構成および配列される、請求項6に記載 の装置。
  8. 8.前記位相検出器手段は、前記フィードバック信号が前記入力基準信号に対し て位相リードまたは位相ラグしているかを表わす2進エラー信号を与えるための デジタル位相検出器を含む、請求項7に記載の装置。
  9. 9.前記デジタル位相検出器は、前記フィードバック信号および入力基準信号の 一方がその入力であり、前記フィードバック信号および入力基準信号の他方によ ってクロック動作されるフリップフロップを含む、請求項8に記載の装置。
  10. 10.前記トラッキング手段は、前記2進エラー信号をサンプリングするための 手段を含み、それによって前記エラー信号の前記サンプルを与える、請求項8に 記載の装置。
  11. 11.前記トラッキング手段は、前記フィードバック信号に応答し、それに従っ て前記2進エラー信号をサンプリングするための手段を含み、それによって前記 エラー信号の前記サンプルを与える、請求項8に記載の装置。
  12. 12.前記トラッキング手段は、 前記エラー信号の各サンプルに応答して、前記周波数制御信号を調整するための 広帯域トラッキング手段を含み、前記出力信号の前記周波数は、前記入力クロッ ク信号の前記帯域幅と同量の周波数変化量によって変えられ、さらに前記エラー 信号の各サンプルに応答して前記周波数制御信号を調整するための狭い帯域トラ ッキング手段を含み、前記出力信号の周波数は前記広帯域トラッキング手段の前 記周波数変化量より実質的に少ない量によって修正される、請求項10に記載の 装置。
  13. 13.前記中断信号を受取ると前記広帯域トラッキング手段を能動化し、および 前記推定手段が前記計算された周波数に従って前記周波数制御信号を調整すると きに、前記狭い帯域トラッキング手段を能動化するための制御手段を含む、請求 項12に記載の装置。
  14. 14.前記推定手段は、前記入力クロック信号の周波数を前記エラー信号の前記 予め定められたサンプルの数に従って計算し、および前記周波数制御信号を計算 された周波数に従って調整するための手段を含み、前記出力信号の周波数が前記 入力クロック信号の周波数と等しくなるような、請求項10に記載の装置。
  15. 15.前記推定手段は、前記位相リードサンプルの数と前記位相ラグサンプルの 数の間の差に従って、前記周波数を計算するための手段を含む、請求項14に記 載の装置。
  16. 16.前記推定手段は、前記位相リードサンプルの数と前記位相ラグサンプルの 数との差を、前記予め定められたサンプルの数で分割した値に従って、前記周波 数を計算するための手段を含む、請求項15に記載の装置。
  17. 17.前記推定手段は、 F(REF)−[(リードの数−ラグの数)/サンプルの数〕*BW(PPM) +公称周波数(Fo)ここで、 F(REF)−推定基準周波数 リードの数−ストアされたリードサンプルの数ラグの数−ストアされたラグサン プルの数サンプルの数−予め定められたサンプルの数BW(PPM)−PPMに おける帯域幅(前記広帯域トラッキング手段の前記周波数変化量) 公称周波数(Fo)−前記入力クロック信号の公称周波数 に従って前記周波数を計算するための手段を含む、請求項16に記載の装置。
  18. 18.前記トラッキング手段、前記記憶手段、および前記推定手段は、前記周波 数制御信号を調整するためのデジタル信号を与えるために、マイクロプロセッサ によって実現される、請求項2に記載の装置。
  19. 19.前記マイクロプロセッサからの前記デジタル信号に応答して、前記周波数 制御信号を与えるためのデジタルーアナログ変換器をさらに含む、請求項18に 記載の装置。
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