JPH0250085B2 - - Google Patents

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JPH0250085B2
JPH0250085B2 JP10260681A JP10260681A JPH0250085B2 JP H0250085 B2 JPH0250085 B2 JP H0250085B2 JP 10260681 A JP10260681 A JP 10260681A JP 10260681 A JP10260681 A JP 10260681A JP H0250085 B2 JPH0250085 B2 JP H0250085B2
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JP
Japan
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indomethacin
ointment
menthol
add
ethanol
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JP10260681A
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English (en)
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JPS584713A (ja
Inventor
Hiroshi Itoyama
Hirotaka Hirai
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JUTOKU YAKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
JUTOKU YAKUHIN KOGYO KK
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Publication date
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  • Indole Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は消炎鎮痛効果の優れたインドメタシン
とメントールを主剤とするゲル軟膏の製法に関す
るものである。 インドメタシンは式
【式】で示され る優れた消炎鎮痛解熱作用を有する非ステロイド
性消炎鎮痛剤として広く使用されている薬剤であ
り、カプセル剤、坐剤、軟膏剤の剤型で既に治療
に供されている。 しかしながら、インドメタシンは各種の溶剤に
溶け難く、特に水には殆ど溶けない。従つて、水
を媒体とするゲル軟膏にするには極めて困難であ
つた。そこで近時、インドメタシンの軟膏剤の製
法について種々の研究が行われ、開示されてい
る。例えば特公昭56−10886号公報、特開昭56−
51410号公報等。しかし、これらの方法によつて
も、インドメタシンの軟膏剤に含有させる量は限
界界があり1%前後であつた。従つて、その消炎
鎮痛の作用も十分とはいえず、更に強力な消炎鎮
痛軟膏が要望されていた。 本発明者等はこのような要望に鑑み、消炎鎮痛
剤として、その有効性、安全性等が定着している
インドメタシンに着目し、この軟膏剤の効力を増
強することを研究した。この研究の結果、インド
メタシンにメントールを組み合わせたゲル軟膏を
得ることに着想した。 そこで、インドメタシンとメントールのゲル軟
膏を製造せんとしたが、主剤であるインドメタシ
ン並びにメントールは水に難溶性の物質であるた
め、これらの薬物を一般のゲル軟膏の製法に従つ
て、これらの薬物を水を含まない低級アルコール
に溶かし、ゲル化剤を加えてゲル化しようとして
も、ゲル化剤が繊維状に析出して液体が分離して
くる。また、低級アルコールにメントールを溶か
し水を加えるとメントールが分離してくる等の現
象のため、インドメタシンとメントールを含むゲ
ル軟膏は得られなかつた。 そこで、インドメタシンとメントールを含有す
るゲル軟膏剤の製法について更に研究を行つたと
ころ、ゲル化剤を低級アルコールと水の混合液に
膨潤させ、これにインドメタシンとメントールの
低級アルコールとグリコール類の混合液に溶解し
た液を加えると主剤及びゲル化剤が分離すること
なくインドメタシンとメントールのゲル化軟膏剤
が得られることも見い出し本発明を完成した。 本発明は、ゲル化剤を低級アルコールと水の混
合液に膨潤させ、これにインドメタシン及びメン
トールを低級アルコールとグリコール類の混合液
に溶解した液を加えることによりゲル消炎鎮痛軟
膏を製造する方法である。 本発明に使用するインドメタシンは前記構造式
を有する白色〜淡黄色の結晶性の粉末で融点155
〜162℃を有する。メタノール、エーテル又はク
ロロホルムにやや溶けにくく、ベンゼンに溶けに
くく、水に殆ど溶けない物質であり、鎮痛、消炎
作用が優れているものである。また、本発明に使
用するメントールは の構造式を有する化合物で、l−メントールは無
色針状晶で融点42〜44℃を有する、dl−メントー
ルは融点35〜36℃の物質で何れも本発明に用いる
ことができる。 本発明に使用される媒体として用いられるグリ
コール類としてはグリセリン、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等であり、低級アルコールとしてはエタノー
ル、イソプロピルアルコール、メタノール変性エ
タノール等である。 ゲル化剤はカルボキシビニル重合体、ハイドロ
キシプロピルメチルセルロース、ハイドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等である。
なおカルボキシビニル重合体をゲル化剤に用いる
場合は塩基を加えて増粘してゲル化させるとよ
い。 また溶媒として用いる低級アルコールはエタノ
ール、メタノール、メタノール変性エタノール等
である。 本発明のゲル軟膏を製造するには、低級アルコ
ールと水、好適には30〜70重量%対70〜30重量
%、の混合液好適には20〜45部にゲル化剤を好適
には0.5〜5部分散させ膨潤させる。 この膨潤液にインドメタシンとメントール、好
適にはインドメタシン0.5〜1.5、メントール1〜
10部を低級アルコールとグリコール類の混合液に
溶解した溶液を好適には15〜35部を撹拌しながら
加える。これに低級アルコール、水の混合液、又
は、必要の場合はジイソプロパノールアミン、ト
リエタノールアミン等のアミン類を加えてゲル化
させてゲル軟膏を製造する。 この様にして得られたゲル軟膏はインドメタシ
ンが0.5〜1.5重量%、メントールが1〜10重量
%、グリコール類が5〜30重量%、水が30〜60重
量%、ゲル化剤が0.5〜5重量%より成る組成を
有している。 以上の如くして得られた軟膏は有効成分として
インドメタシン単独の軟膏と比較して消炎鎮痛効
果が速く現われ、しかもその作用が大であること
が明らかとなつた。また、このゲル軟膏剤は、従
来の消炎鎮痛軟膏剤に比べてべたつきがなく展延
性に富み、しかも効果もきわめて優れているとい
う理想的特徴を持つていることが認められた。 次に本発明のゲル軟膏剤を製造する実施例を示
す。 実施例 1 ハイビスワコー104(和光純薬(株)製アクリル酸重
合体の商標名)1.0gをエタノール15g、精製水
15gに撹拌しながら分散させて、しばらく放置膨
潤させる。 別に、l−メントール5.0gをエタノール10g
に溶解させる、これにポリエチレングリコール
400を10g加えてからインドメタシン1.0gを加え
撹拌溶解させる。そして前記膨潤液を撹拌しつつ
この溶液を加え、次にジイソプロパノールアミン
1.3gを精製水24.7gに溶かし、これにエタノー
ル17.0gを加え混合した液を加えてゲル軟膏を得
る。 実施例 2 カーボポール940(グツドリツチケミカル社製酸
性高分子アクリル酸重合体の商標名)2.0gをエ
タノール15g、精製水15gに撹拌しつつ分散させ
て、しばらく放置膨潤させる。 別に、l−メントール2.0gをエタノール10g
に溶解させる。これにポリエチレングリコール
400を10gを加えてからインドメタシン1.0を加え
撹拌溶解させる。そして前記膨潤液を撹拌しなが
らこの溶液を加え、次にトリエタノールアミン
2.8gをエタノール20gと精製水22.2gの混液に
溶解した溶液を加えてゲル軟膏を得る。 実施例 3 カーボポール940、2.0gをエタノール15g、精
製水15gに撹拌しつつ分散させて、しばらく放置
して膨潤させる。 別に、l−メントール2.0gをエタノール10g
に溶解させる。これにグリセリン15gを加えてか
らインドメタシン1.0gを加えて、微温湯で加温
し溶解させる。そして、前記膨潤液を撹拌しなが
らこの溶液を加え、次にトリエタノールアミン
2.5gをエタノール8.4g、精製水29.1gの混液に
溶解した溶液を加えてゲル軟膏を得る。 実施例 4 カーボポール940、2.0gをエタノール15g、精製
水15gに撹拌しつつ分散させ放置し膨潤させる。 別に、l−メントール2.0gをエタノール10g
に溶解させる。これにプロピレングリコール10g
を加えてからインドメタシン1.0gを加え微温湯
で加温し溶解させる。そして、前記膨潤液を撹拌
しながらこの溶液を加え、次にジイソプロパノー
ルアミン2.6gを精製水37.4gに溶かしてエタノ
ールを加えた液を加えゲル軟膏を得る。 実施例 5 エチルセルロース5.0gをエタノール30g、精
製水15gに分散させ膨潤させる。 別に、l−メントール3.0gをエタノール10g
に溶解させる。これに、ポリエチレングリコール
300の8gを加えてからインドメタシン1.0gを入
れて溶解させる。そして、前記膨潤液を撹拌しな
がらこの溶液を加え、次にエタノール、精製水を
加えてゲル軟膏を得る。 次に本発明のゲル軟膏の消炎、鎮痛効果の実験
並びに結果を示す。 1 強打後肢浮腫法による抗炎症作用試験 体重120〜130gのウイスター系雌ラツト7匹の
左後肢の足の容積を測定した後、リースタ−ラ−
(Riesterer)等の方法(Pharmacology 3,23)
により行なつた。 すなわち、動物を軽いエーテル麻酔下に、上皿
天秤用の100g分銅を高さ1mの固定した塩化ビ
ニル管を通して左肢足蹠に落下させ浮腫を起させ
た。 この部位に軟膏約100mgを塗布し、ポリエチレ
ンフイルムで被つた。1時間と6時間後にフイル
ムを剥ぎ同部位の容積を測定した。浮腫を起す前
の値から浮腫率を求め、軟膏を塗布しない対照群
に対する抑制率を求めた。 浮腫率=浮腫を起した足容積−浮腫を起す前の足容積
/浮腫を起す前の足容積×100 浮腫抑制率=対照群浮腫率−軟膏塗布浮腫率/対照群
浮腫率×100 実施例2で製造した本発明のインドメタシン1
%、l−メントール2%含有ゲル軟膏と同じ製法
で得たインドメタシン1%のみ含有のゲル軟膏と
の上記試験抑制率の結果を下記表で示す。
【表】 2 ランダル(Randall)及びセリイツト
(Selitto)の方法による鎮痛作用試験 体重120g前後の雌ウイスター系ラツトをラン
ダル(Randall)及びセリツト(Selitto)の方法
〔Arch.Int.Pharmacodym,111,409〕により試
験した。 すなわち、正常ラツトの後肢足蹠の疼痛閾値を
アナルゲシイ メーター(ウゴ ペイシル(Ugo
Bascile)社製)を用いて測定し、正常疼痛閾値
を示す動物のみ選別し、1群8匹に分配した。 左後肢足蹠下に10%プルウアイ−スト
(brewer′syeast)0.1mlを注射し、すぐに正常足
と炎症足の両足に軟膏約100mgを塗布し、ポリエ
チレンフイルムで被包し、時間と疼痛閾値を測定
し、起炎剤注射前に対する注射後の疼痛閾値比を
求め、対照群と比較した。 疼痛閾値比=各測定時の疼痛閾値/正常足初期疼痛閾値 この結果を第1図,第2図で示す。 第1図はインドメタシン1%のみを有効成分と
して含み、実施例の製法に準じて製造したゲル軟
膏を用いた試験結果を示す。縦軸に前記疼痛閾値
比を、横軸に時間を与え、正常足蹠の軟膏を塗布
した疼痛閾値比を白丸でプロツトしこれを実線で
結んだ。正常足蹠の軟膏を塗布しない疼痛閾値比
を黒丸でプロツトそこれを点線で結んだ。また、
プルウアイーストを注射した足蹠に軟膏を塗布し
た疼痛閾値比を白三角でプロツトしこれを実線で
結び、プルウアイーストを注射した足蹠に軟膏を
塗布しない疼痛閾値比を黒三角でプロツトし点線
で結んだものである。 第2図はインドメタシン1%、l−メントール
2%含有の軟膏を実施例2の方法で製造したゲル
軟膏を用いた試験結果である。図の表示の仕方は
第1図と同様である。 次に本発明の実施例2で製造したゲル軟膏の臨
床結果を示す。
【表】 本臨床試験には本発明の軟膏単独使用例で、併
用薬剤は全く使用していない。 以上の如く、本発明のゲル軟膏の消炎鎮痛作用
が優れていることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図はインドメタシン1%を主剤とするゲル
軟膏塗布と塗布しないラツトの疼痛閾値比を示
す。第2図は本発明のゲル軟膏塗布と塗布しない
ラツトの疼痛閾値比を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゲル化剤を低級アルコールと水の混合液に膨
    潤させ、これにインドメタシン及びメントールを
    低級アルコールとグリコール類の混合液に溶解し
    た液を加えることを特徴とする消炎鎮痛ゲル軟膏
    の製法。 2 インドメタシンを0.5〜1.5重量%、メントー
    ルを1〜10重量%使用する特許請求の範囲第1項
    記載の消炎鎮痛ゲル軟膏の製法。
JP10260681A 1981-06-30 1981-06-30 消炎鎮痛軟膏剤及びその製法 Granted JPS584713A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993017710A1 (en) * 1992-03-10 1993-09-16 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Pharmaceutical preparation for percutaneous administration

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