JPH024996A - 耐食性に優れたステンレス鋼 - Google Patents
耐食性に優れたステンレス鋼Info
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- JPH024996A JPH024996A JP1000789A JP1000789A JPH024996A JP H024996 A JPH024996 A JP H024996A JP 1000789 A JP1000789 A JP 1000789A JP 1000789 A JP1000789 A JP 1000789A JP H024996 A JPH024996 A JP H024996A
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Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は建築部材としての屋根材や外板材および装置機
器の外装材として、優れた耐発錆性と防眩性および塗装
性をそなえ、また耐隙間腐食性を必要とする温水機器用
部材や熱交換器用部材および構造用部材などに用いられ
るステンレス鋼板に関するものである。
器の外装材として、優れた耐発錆性と防眩性および塗装
性をそなえ、また耐隙間腐食性を必要とする温水機器用
部材や熱交換器用部材および構造用部材などに用いられ
るステンレス鋼板に関するものである。
(従来技術とその問題点)
ステンレス鋼は普通鋼に比べ高価であるが、腐食性や耐
久性に非常に優れていることから、近年あらゆる分野で
幅広く使用され、特に屋根材や外板材として、利用が急
激に増加し始めてきた。しかし、ステンレス鋼は表面性
状が優れており、滑らかで光沢があるため、屋根材や外
板材に使用した場合、太陽光線や自動車のライト等の光
を反射し、その反射光線を受ける側にとっては非常に迷
惑となり1問題となっている。
久性に非常に優れていることから、近年あらゆる分野で
幅広く使用され、特に屋根材や外板材として、利用が急
激に増加し始めてきた。しかし、ステンレス鋼は表面性
状が優れており、滑らかで光沢があるため、屋根材や外
板材に使用した場合、太陽光線や自動車のライト等の光
を反射し、その反射光線を受ける側にとっては非常に迷
惑となり1問題となっている。
このことから、ステンレス鋼の表面の光沢を悪くし防眩
性を上げるため、ステンレス鋼の表面を強酸(HCI、
l(N O、、)IFなど)の水溶液で溶解して表面を
粗にしたり、研磨や圧印などで凹凸を付けるなどの表面
処理を施すことが行われている。
性を上げるため、ステンレス鋼の表面を強酸(HCI、
l(N O、、)IFなど)の水溶液で溶解して表面を
粗にしたり、研磨や圧印などで凹凸を付けるなどの表面
処理を施すことが行われている。
一方、ステンレス鋼は一般環境においては優れた耐発錆
性を示す。しかし、海岸付近やその隣接地帯など、塩分
を含んだ大気が存在するような厳しい環境においては、
ステンレス鋼といえども容易に発錆し腐食してしまう。
性を示す。しかし、海岸付近やその隣接地帯など、塩分
を含んだ大気が存在するような厳しい環境においては、
ステンレス鋼といえども容易に発錆し腐食してしまう。
僅な発錆であっても赤錆は、ステンレス鋼としての美感
をそこねる。
をそこねる。
一般に、ステンレス鋼の表面での発錆はその表面状態に
よって発錆の程度が大きく異なる。表面を強酸で腐食し
たり、研磨目や凹凸をつけるなど。
よって発錆の程度が大きく異なる。表面を強酸で腐食し
たり、研磨目や凹凸をつけるなど。
表面の性状を粗くしたものは、容易に発錆するようにな
り、ステンレスを使用する側では大きな問題になってし
まう。このように、防眩性を改良すれば、耐発錆性は劣
化し、防眩性と発錆性とは相反する特性である。そのた
め、より高級なステンレス鋼、あるいはさらに高価なT
iなどが用いられるようになっCきている。
り、ステンレスを使用する側では大きな問題になってし
まう。このように、防眩性を改良すれば、耐発錆性は劣
化し、防眩性と発錆性とは相反する特性である。そのた
め、より高級なステンレス鋼、あるいはさらに高価なT
iなどが用いられるようになっCきている。
このような高級なステンレス鋼やさらに高価なTiなど
を用いることなく、比較的安価な鋼であって、防眩性と
耐発錆性を兼ねそなえた優れた耐候性材料の開発が望ま
れている。
を用いることなく、比較的安価な鋼であって、防眩性と
耐発錆性を兼ねそなえた優れた耐候性材料の開発が望ま
れている。
また、従来より温水器用材として、ステンレス鋼が用い
られている。電気温水器や温水ボイラーあるいは熱交プ
レートなどを造り上げていくときに、必ずフランジやパ
イプおよびプレートなどの接合部では、必ず隙間が形成
されている。このような隙間が存在するような部位では
ステンレス鋼といえども容易に隙間腐食を起こすことが
あり、ひいては漏水事故となる。このような漏水事故を
防止するために、AIやMgなどを温水機器などの内部
に装着して犠牲防食したり、電気的に電位を掛けた電気
防食をおこなったりして用いられている。
られている。電気温水器や温水ボイラーあるいは熱交プ
レートなどを造り上げていくときに、必ずフランジやパ
イプおよびプレートなどの接合部では、必ず隙間が形成
されている。このような隙間が存在するような部位では
ステンレス鋼といえども容易に隙間腐食を起こすことが
あり、ひいては漏水事故となる。このような漏水事故を
防止するために、AIやMgなどを温水機器などの内部
に装着して犠牲防食したり、電気的に電位を掛けた電気
防食をおこなったりして用いられている。
一方、屋根材や外板材としての構造用部材にもステンレ
ス鋼が使用されている。このような構造物においても必
ず隙間が形成され、海塩粒子が飛来するような地域で用
いられると、この接合部の隙間から発錆し問題となって
いる。
ス鋼が使用されている。このような構造物においても必
ず隙間が形成され、海塩粒子が飛来するような地域で用
いられると、この接合部の隙間から発錆し問題となって
いる。
最近、前述の防食缶体から無防食缶体を備えた温水機器
へと需要が変化して来ている。そのため耐隙間腐食性に
優れたステンレス鋼の開発が要求されてきた。また構造
用部材としても耐隙間腐食性の改善要求があった。そこ
で、耐隙間腐食性に優れたステンレス鋼の研究がなされ
ている。これらの研究は素地の耐食性を向上することが
主眼とされ、添加元素や成分組成の面から各社で進めら
れている。その結果、MOなどの高価な元素を用いるよ
うになり、素地の耐隙間腐食性は改善されてきたが、非
常に高価なステンレス鋼となってしまう。このような高
価な元素を用いることなく、従来より使用されている比
較的安価なステンレス鋼を用い、耐raISlff腐食
性に優れた温水機器用材料や構造物用材料としての開発
が望まれている。
へと需要が変化して来ている。そのため耐隙間腐食性に
優れたステンレス鋼の開発が要求されてきた。また構造
用部材としても耐隙間腐食性の改善要求があった。そこ
で、耐隙間腐食性に優れたステンレス鋼の研究がなされ
ている。これらの研究は素地の耐食性を向上することが
主眼とされ、添加元素や成分組成の面から各社で進めら
れている。その結果、MOなどの高価な元素を用いるよ
うになり、素地の耐隙間腐食性は改善されてきたが、非
常に高価なステンレス鋼となってしまう。このような高
価な元素を用いることなく、従来より使用されている比
較的安価なステンレス鋼を用い、耐raISlff腐食
性に優れた温水機器用材料や構造物用材料としての開発
が望まれている。
(問題解決に関する知見)
本発明は、従来の安価なステンレス鋼では十分に補えな
かった耐発錆性、耐隙間腐食性などの耐食性を向上させ
、さらに防眩性、塗装性もそなえたステンレス鋼を開発
することを課題とし、課題解決に関し、ステンレス鋼の
表面にZnおよびZnを主成分としNiおよびCoの1
種または2種を含む合金電気めっきを目付量0.5〜2
0g1rd施すことにより、さらにクロメート処理およ
び/またはリン酸化成処理することにより、問題解決の
知見を得た。
かった耐発錆性、耐隙間腐食性などの耐食性を向上させ
、さらに防眩性、塗装性もそなえたステンレス鋼を開発
することを課題とし、課題解決に関し、ステンレス鋼の
表面にZnおよびZnを主成分としNiおよびCoの1
種または2種を含む合金電気めっきを目付量0.5〜2
0g1rd施すことにより、さらにクロメート処理およ
び/またはリン酸化成処理することにより、問題解決の
知見を得た。
(発明の構成)
本発明は、ステンレス鋼の表面に、日付量が0.5〜2
0g/rrl’のZnあるいはZnを主成分としNiお
よびCoの7種または2種を含む合金電気めっき層を有
することを特徴とする、優れた防眩性および耐発錆性を
有するステンレス鋼板を提供する。
0g/rrl’のZnあるいはZnを主成分としNiお
よびCoの7種または2種を含む合金電気めっき層を有
することを特徴とする、優れた防眩性および耐発錆性を
有するステンレス鋼板を提供する。
本発明はまた。前記ステンレス鋼板であってさらにクロ
メート被膜を有するステンレス鋼板を提供する。
メート被膜を有するステンレス鋼板を提供する。
本発明はまた、前記ステンレス鋼板であってさらにリン
酸化成被膜を有するステンレス鋼板を提供する。
酸化成被膜を有するステンレス鋼板を提供する。
(発明の具体的な開示)
以下に本発明を実施例によって詳細に説明する。
第1表に5US410Sステンレス鋼の無垢材で種々表
面仕上げした素材と5US410Sステンレス鋼の鏡面
仕上げ材に既知の方法でZn、Zn−Ni、 Zn−N
i−Co、Zn−Coめっきしためっき材の表面光沢度
の測定結果を示す。この結果より、無垢の製品材や防眩
処理材と比較して、めっき材の光沢度は小さくなり、防
眩性に優れていることがわかる。
面仕上げした素材と5US410Sステンレス鋼の鏡面
仕上げ材に既知の方法でZn、Zn−Ni、 Zn−N
i−Co、Zn−Coめっきしためっき材の表面光沢度
の測定結果を示す。この結果より、無垢の製品材や防眩
処理材と比較して、めっき材の光沢度は小さくなり、防
眩性に優れていることがわかる。
第1表無垢材とめっき材の表面光沢度
第2表に5US410Sステンレス鋼の鏡面仕上げ材に
めっきしたときの目付量と表面光沢度の測定結果を示す
。この結果から分かるようにめっき目付量が0.2g/
d以上になると、表面光沢度は減少し始め防眩性は良く
なってゆくのが分かる。また、めっき目付量が20g/
rrr以上になっても表面光沢度はあまり減少しなくな
り、めっき目付量20g1rd あれば、防眩性は十分
得られることが分かる。
めっきしたときの目付量と表面光沢度の測定結果を示す
。この結果から分かるようにめっき目付量が0.2g/
d以上になると、表面光沢度は減少し始め防眩性は良く
なってゆくのが分かる。また、めっき目付量が20g/
rrr以上になっても表面光沢度はあまり減少しなくな
り、めっき目付量20g1rd あれば、防眩性は十分
得られることが分かる。
第2表 めっき目付量と表面光沢度
(めっき目付量は約10 g /mr)(鏡面仕上げ材
に純Znめっきした) 第3表に5US410Sステンレス鋼2B仕上げ材に既
知の方法でZnめっき、Zn−Ni、 Zn−Co、
Zn−Ni−Co合金めっきを施したもの、既知の方法
でZnめっきとクロメート処理を施したもの、既知の方
法でZnめっきとリン酸化成処理を施した鋼板のめっき
の目付量と発錆状態および塗装性の関係やクロメート処
理材およびリン酸処理材の発錆状態および塗装性の関係
を示す。この結果より、めっき目付量が0、.5g1r
d以下の場合は発錆が見られ、めっきによる防食効果は
小さい。0.5g/rrf以上になると、めっき目付量
が多くなるほど発錆性は良くなっている。めっき目付量
が20g/rf以上のめっきを施してもその効果は期待
できるが、厚めつきすることは過剰防食となり、経済的
にも製造性の面でもマイナス面が多くなる。
に純Znめっきした) 第3表に5US410Sステンレス鋼2B仕上げ材に既
知の方法でZnめっき、Zn−Ni、 Zn−Co、
Zn−Ni−Co合金めっきを施したもの、既知の方法
でZnめっきとクロメート処理を施したもの、既知の方
法でZnめっきとリン酸化成処理を施した鋼板のめっき
の目付量と発錆状態および塗装性の関係やクロメート処
理材およびリン酸処理材の発錆状態および塗装性の関係
を示す。この結果より、めっき目付量が0、.5g1r
d以下の場合は発錆が見られ、めっきによる防食効果は
小さい。0.5g/rrf以上になると、めっき目付量
が多くなるほど発錆性は良くなっている。めっき目付量
が20g/rf以上のめっきを施してもその効果は期待
できるが、厚めつきすることは過剰防食となり、経済的
にも製造性の面でもマイナス面が多くなる。
(めっき素材は5US410S−2B仕上げ材)クロメ
ート処理を施すことにより、耐発錆性はさらに向上し、
リン酸化成処理によって塗装性は著しく改善されている
ことが分かる。
ート処理を施すことにより、耐発錆性はさらに向上し、
リン酸化成処理によって塗装性は著しく改善されている
ことが分かる。
これらの結果より明らかなように、本発明はステンレス
鋼にめっき目付量が0.5〜20gr/ rr?の薄い
Znの単独あるいは、Znを主成分としたNiおよび/
またはCoの合金の電気めっきを施すことにより、優れ
た防眩性と耐発錆性および塗装性を兼ねそなえたステン
レス鋼板が提供される。
鋼にめっき目付量が0.5〜20gr/ rr?の薄い
Znの単独あるいは、Znを主成分としたNiおよび/
またはCoの合金の電気めっきを施すことにより、優れ
た防眩性と耐発錆性および塗装性を兼ねそなえたステン
レス鋼板が提供される。
実験に用いためっき浴組成およびめっき条件を第4表に
示す。第5表にめっき前処理条件を示す。
示す。第5表にめっき前処理条件を示す。
めっきは全て硫酸系の浴で行ない、めっき目付量はめっ
き時間を制御して調整した。クロメート処理は第6表に
示した方法で行ない、リン酸処理は第7表の条件で行な
った。
き時間を制御して調整した。クロメート処理は第6表に
示した方法で行ない、リン酸処理は第7表の条件で行な
った。
第4表 めっき浴組成Cg/Q)およびめっき条件第5
表 前処理条件 表面光沢度はJIS−28741に準じて素材およびZ
nめっき材の表面の光沢度を測定し防眩性を評価した。
表 前処理条件 表面光沢度はJIS−28741に準じて素材およびZ
nめっき材の表面の光沢度を測定し防眩性を評価した。
発錆の評価は塩水噴霧試験と迅速環境サイクル試験で行
なった。塩水噴霧試験はJIS−22371に準じて行
ない、400時間の塩水噴霧試験後の発錆率を求め評価
した。迅速環境サイクル試験は、人工海水噴霧(塩付着
量=0.05■/d)→湿潤(30℃×60m1n、
:湿度=80%)→乾燥(40℃X30m1n、 :湿
度=50%)→水洗(シャワー: 10m1n、)−+
乾燥(40″’cx80min、 :湿度=35%)を
1サイクルとした方法で行ない、120サイクル試験後
の発錆率で評価した。
なった。塩水噴霧試験はJIS−22371に準じて行
ない、400時間の塩水噴霧試験後の発錆率を求め評価
した。迅速環境サイクル試験は、人工海水噴霧(塩付着
量=0.05■/d)→湿潤(30℃×60m1n、
:湿度=80%)→乾燥(40℃X30m1n、 :湿
度=50%)→水洗(シャワー: 10m1n、)−+
乾燥(40″’cx80min、 :湿度=35%)を
1サイクルとした方法で行ない、120サイクル試験後
の発錆率で評価した。
塗装性はエポキシリアミド樹脂塗料を5.5μm塗布し
乾燥後、1mmの基盤目の疵を1(!II+角はど付け
、その上へセロテープを張付は剥がすときに塗料がセロ
テープについて剥がれてくる小片の数を求め評価した。
乾燥後、1mmの基盤目の疵を1(!II+角はど付け
、その上へセロテープを張付は剥がすときに塗料がセロ
テープについて剥がれてくる小片の数を求め評価した。
第1図に種々のステンレス鋼を用い、ステンレス無垢材
第1図(a)とZnめっきステンレス(日付量:約5
g/+d)鋼板第1図(b)についての隙間腐食試験結
果を示す。これらの結果より、無垢材と比較し、Znめ
っき材は耐隙間腐食性が著しく改善されていることが分
かる。
第1図(a)とZnめっきステンレス(日付量:約5
g/+d)鋼板第1図(b)についての隙間腐食試験結
果を示す。これらの結果より、無垢材と比較し、Znめ
っき材は耐隙間腐食性が著しく改善されていることが分
かる。
第2図に5US304にZnめっきした鋼板のZnめっ
き目付量と隙間腐食減量の関係について調査した結果を
示す。この結果により、Znめっき目付量が多くなるほ
ど隙間腐食減量は少なくなっており耐隙間腐食性は改善
されてゆくのが分かる。Znめっき目付量が0.5g/
d以上になると、耐隙間腐食性の顕著な改善が見られる
。
き目付量と隙間腐食減量の関係について調査した結果を
示す。この結果により、Znめっき目付量が多くなるほ
ど隙間腐食減量は少なくなっており耐隙間腐食性は改善
されてゆくのが分かる。Znめっき目付量が0.5g/
d以上になると、耐隙間腐食性の顕著な改善が見られる
。
第3図に5US410SにZnめっきした鋼板のZnめ
っき目付量と隙間腐食減量の関係およびZnめっきにク
ロメート処理した影響、またZnを主成分としNjおよ
びCoの1種または2種を含む合金めっきの影響につい
て調査した結果を示す。第2図の5US304の結果と
同じように、Znめっき目付量が多くなるほど隙間腐食
減量は少なくなっており、耐隙間腐食性は改善されてゆ
くのが分かる。Znめっき目付量が20g/d以上にな
ると、さらに耐隙間腐食性の向上は期待できるが、厚め
つきすることは過剰防食となり、経済的にも製造性の面
でもマイナス面が多くなる。
っき目付量と隙間腐食減量の関係およびZnめっきにク
ロメート処理した影響、またZnを主成分としNjおよ
びCoの1種または2種を含む合金めっきの影響につい
て調査した結果を示す。第2図の5US304の結果と
同じように、Znめっき目付量が多くなるほど隙間腐食
減量は少なくなっており、耐隙間腐食性は改善されてゆ
くのが分かる。Znめっき目付量が20g/d以上にな
ると、さらに耐隙間腐食性の向上は期待できるが、厚め
つきすることは過剰防食となり、経済的にも製造性の面
でもマイナス面が多くなる。
すなわち、第2図と第3図の結果から見ると、耐隙間腐
食性や経済的な面から見て、適切なZnめっき目付量の
範囲は0.5〜20g/rrrの範囲であることが分か
る。
食性や経済的な面から見て、適切なZnめっき目付量の
範囲は0.5〜20g/rrrの範囲であることが分か
る。
一方、第3図に示すようにZnめっき材にクロメート処
理を施すと耐隙間腐食性が改善される。またZn主成分
としNiおよびCOの1種または2種を含む合金めっき
鋼板も優れた耐隙間腐食性を示した。
理を施すと耐隙間腐食性が改善される。またZn主成分
としNiおよびCOの1種または2種を含む合金めっき
鋼板も優れた耐隙間腐食性を示した。
これらの結果により明らかなように、本発明はステンレ
ス鋼にめっき目付量0.5〜20g/%の薄いZnの単
独電気めっきあるいは、Znめっき材にクロメート処理
を施すことによりまたZnを主成分としN1およびCo
の1種または2種を含む合金めっきを施すことにより、
優れた耐隙間腐食性をそなえたステンレス鋼板を提供す
るものである。
ス鋼にめっき目付量0.5〜20g/%の薄いZnの単
独電気めっきあるいは、Znめっき材にクロメート処理
を施すことによりまたZnを主成分としN1およびCo
の1種または2種を含む合金めっきを施すことにより、
優れた耐隙間腐食性をそなえたステンレス鋼板を提供す
るものである。
実験に用いためっき浴組成およびめっき条件を第4表に
示す6第5表にめっき前処理条件を示す。
示す6第5表にめっき前処理条件を示す。
めっきはすべて硫酸系の浴で行ない、めっき目付量はめ
っき時間を制御して調整した。クロメート処理は第6表
に示した方法で行なった。
っき時間を制御して調整した。クロメート処理は第6表
に示した方法で行なった。
隙間腐食試験は第4図に示すような、テフロンの平ワツ
シヤ隙間治具を用い、隙間の締め付けトルクは20kg
f−■で行なった。試験は浸漬試験で3.5%NaC1
,80℃の溶液に20日浸漬して行ない、試験後の腐食
減量を求めて評価した。
シヤ隙間治具を用い、隙間の締め付けトルクは20kg
f−■で行なった。試験は浸漬試験で3.5%NaC1
,80℃の溶液に20日浸漬して行ない、試験後の腐食
減量を求めて評価した。
(発明の効果)
本発明のステンレス鋼板は薄いめっき量で、耐食性およ
び防眩性、塗装性に優れしかも比較的安価な鋼板である
。本発明のステンレス鋼板は海塩粒子が飛来するような
環境における住宅建材での屋根材や外板材および電化製
品の外装材など、あるいは屋内外での一般的な構造部材
の全てに使用でき、また、電気温水器や温水ボイラー、
太陽熱基板等の温水機器用部材や熱交換器部材として使
用できる。
び防眩性、塗装性に優れしかも比較的安価な鋼板である
。本発明のステンレス鋼板は海塩粒子が飛来するような
環境における住宅建材での屋根材や外板材および電化製
品の外装材など、あるいは屋内外での一般的な構造部材
の全てに使用でき、また、電気温水器や温水ボイラー、
太陽熱基板等の温水機器用部材や熱交換器部材として使
用できる。
第1図(a)は種々のステンレス鋼無垢材の隙間腐食減
量の結果を示す図、第1図(b)は種々のステンレス鋼
に目付量約5g/n−rのZnめっきを施したステンレ
ス鋼板の隙間腐食減量の結果を示す図、第2図は、5U
S304にZnめっきした鋼板のZnめっき目付量と隙
間腐食減量との関係を示す図、第3図は、5US410
SにZnめっきした鋼板のZnめっき目付量と隙間腐食
減量との関係およびZnめっきにクロムメート処理した
影響まはZnを主成分とじNiオよびCoの1種または
2種を含む合金めっきした影響を示す図、第4図は隙間
腐食試験の方法を示す図である。
量の結果を示す図、第1図(b)は種々のステンレス鋼
に目付量約5g/n−rのZnめっきを施したステンレ
ス鋼板の隙間腐食減量の結果を示す図、第2図は、5U
S304にZnめっきした鋼板のZnめっき目付量と隙
間腐食減量との関係を示す図、第3図は、5US410
SにZnめっきした鋼板のZnめっき目付量と隙間腐食
減量との関係およびZnめっきにクロムメート処理した
影響まはZnを主成分とじNiオよびCoの1種または
2種を含む合金めっきした影響を示す図、第4図は隙間
腐食試験の方法を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ステンレス鋼の表面に、目付量が0.5〜20g/
m^2のZnあるいはZnを主成分としNiおよびCo
の1種または2種を含む合金電気めっき層を有すること
を特徴とする、優れた防眩性および耐発錆性を有するス
テンレス鋼板。 2、請求項1項のステンレス鋼板であって、さらにクロ
メート被膜を有することを特徴とするステンレス鋼板。 3、請求項1項のステンレス鋼板であって、さらにリン
酸化成被膜を有することを特徴とするステンレス鋼板。 4、請求項1項のステンレス鋼板であって、耐隙間腐食
性を有するステンレス鋼板。 5、請求項1項のステンレス鋼板であって、さらにクロ
メート処理を施すことにより、さらに優れた耐隙間腐食
性を有するステンレス鋼板。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5828088 | 1988-03-14 | ||
JP63-58280 | 1988-03-14 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH024996A true JPH024996A (ja) | 1990-01-09 |
Family
ID=13079775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1000789A Pending JPH024996A (ja) | 1988-03-14 | 1989-01-20 | 耐食性に優れたステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH024996A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0328394A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-06 | Nisshin Steel Co Ltd | 自動車用鋼材 |
JP2009030126A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶接用ステンレス鋼板およびステンレス溶接製品 |
JP2011202256A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nisshin Steel Co Ltd | 中和処理容器用材料 |
WO2023237458A1 (en) | 2022-06-07 | 2023-12-14 | Merck Patent Gmbh | Method of printing a functional layer of an electronic device by combining inks |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5726187A (en) * | 1980-07-19 | 1982-02-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Stainless steel material of superior corrosion resistance and its production |
JPS63192892A (ja) * | 1987-02-06 | 1988-08-10 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼板にZn系金属およびZn合金を直接めつきする方法 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1000789A patent/JPH024996A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5726187A (en) * | 1980-07-19 | 1982-02-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Stainless steel material of superior corrosion resistance and its production |
JPS63192892A (ja) * | 1987-02-06 | 1988-08-10 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼板にZn系金属およびZn合金を直接めつきする方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0328394A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-06 | Nisshin Steel Co Ltd | 自動車用鋼材 |
JP2009030126A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶接用ステンレス鋼板およびステンレス溶接製品 |
JP2011202256A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nisshin Steel Co Ltd | 中和処理容器用材料 |
WO2023237458A1 (en) | 2022-06-07 | 2023-12-14 | Merck Patent Gmbh | Method of printing a functional layer of an electronic device by combining inks |
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