JPH0249591A - 植物ウィルスrnaベクター - Google Patents

植物ウィルスrnaベクター

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JPH0249591A
JPH0249591A JP20078988A JP20078988A JPH0249591A JP H0249591 A JPH0249591 A JP H0249591A JP 20078988 A JP20078988 A JP 20078988A JP 20078988 A JP20078988 A JP 20078988A JP H0249591 A JPH0249591 A JP H0249591A
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JP
Japan
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protein
rna
foreign
coat protein
gene
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JP20078988A
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Inventor
Yoshimi Okada
岡田 吉美
Nobuhiko Takamatsu
高松 信彦
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上皇肌■公国 本発明は、植物ウィルスRNAベクター、該RNAベク
ター製造用転写ベクターおよびこれらを用いた有用タン
パクの製造法並びに植物細胞への外来遺伝子の導入方法
に関する。
従来肢歪 トバモウィルス(tobamovirus) は、タバ
コ、トマト、ササゲ、キュウリ等の植物から分離される
棒状RNAウィルスであり、タバコ、トマト等を宿主と
するタバコモザイクウィルス(TMV)及びキュウリ等
を宿主とするキュウリ縁座モザイクウィルス(CGMM
V)等がこれに属する。TMVは、タバコから単離され
た普通系、トマト、ササゲから単離されたトマト系やザ
サゲ系等の数種類があることが知られている。すでに、
トマト系TMV−L株やその弱毒株TMV−L、、A株
等の数種類のトハモウィルスの塩基配列が決定され、そ
の遺伝子構造が解明されている(例えばNishiN1
5hi et al : NucleicAcid R
es、 13.5585 (1985) ;開田:細胞
工学Vol 4. No、11 +’、979−990
 (1985) )。
即ち、トハモウィルスのゲノムにはウィルス複製に関与
している2種のタンパク、30にタンパクおよびコート
タンパクの4種類のタンパクがコードされていることが
知られており、TMVについて言えば、ウィルス複製に
関与している130にタンパクおよびそのリードスルー
クンバクである180にタンパク、ウィルスの細胞間移
転に必要な30にタンパクおよびコートタンパクの4種
類の遺伝子から成り立っていることが知られている。
また、TMV−L株およびTMV−L++A株RNAの
完全長cDNAを作成し、これをアールキスト(Ahl
qGist)らの開発した転写ベクターpPM1ヘクロ
ーニングし、これを線状化した後、大腸菌のRNAポリ
メラーゼでインビトロ転写反応を行い感染性TMV−R
N Aを再生することに成功している。
本発明者らは、既にトハモウィルスのコートタンパク遺
伝子領域を所望の外来遺伝子で置換した配列のRNAを
転写産物とする転写ベクターを開発し、これにより所望
の外来遺伝子を植物細胞で発現させることができる植物
RNAベクターの製造に成功している(特開昭63−1
4693)。
さらに本発明者らは、トパモウィルスの30K 9ンパ
クおよびコートタンパクをコードする領域を所望の外来
遺伝子で置換することにより植物細胞間移転能を持たな
い植物RNAベクターを製造することに成功した(特願
昭62−280530)。
本発明者らは、トバモウィルスRNAを植物細胞におけ
る有用タンパク生産に用いる植物ベクターに利用する目
的で更に研究を進め、本発明を完成した。
光亙坐l景 本発明者らは、トハモウィルスRNAを利用した植物R
NAベクターについて更に研究を進め、トバモウィルス
RNAのコータンパク遺伝子の下流に外来遺伝子を接続
することにより、コートタンパクと外来タンパクの融合
タンパクを生産可能トスる植物RNAベクターを製造す
ることに成功した。また、この植物RNAベクターを転
写産物とするRNAベクターの製造用転写ベクターの製
造に成功し、本発明を完成した。
本発明の植物RNAベクターは、外来タンパクをコート
タンパクのカルボキシ末端にメチオニン残基等の接続領
域を介して接続した所謂、融合タンパクとして止産可能
七するもので、融合タンパクは大量発現し、細胞内で安
定に蓄積される。
船釣に、分子量の小さなタンパクの生産は、困難とされ
ているが、コートタンパクとの融合タンパクにすること
で、効率よく生産することが可能となった。接続部を適
当な手段を用いて切断することにより、容易に外来タン
パクを分離・回収することができる。
光皿Ω盗底 本発明は、トバモウィルスRNAのコートタンパク遺伝
子下流に、メチオニン残基等の接続領域を介して外来遺
伝子を接続し、コートタンパクと外来タンパクの融合タ
ンパクを生産可能とする植物RNAベクター、トバモウ
ィルスRNAのコートタンパク遺伝子の下流に外来遺伝
子を接続し、コートタンパクと外来タンパクの融合タン
パクを生産可能とするトバモウィルスRNAを転写産物
とする転写ベクターおよびこれらの製造法並びに植物細
胞への外来遺伝子の導入方法を提供する。
溌1!υU杓萌1呵 本発明のRNAベクターは、トバモウィルスのコートタ
ンパク遺伝子の下流に外来遺伝子を接続し、コートタン
パクが外来タンパクと結合した融合タンパクとして産生
ずるよう構築されたものである。
このRNAベクターの製造は、以下の工程により実施す
ることができる。
1)ウィルスRNAの完全長cDNAを合成2)ウィル
スRNAの完全長cDNAのコートタンパクをコードす
る領域に、外来遺伝子が接続した組換えcDNAを含み
これに対応する配列のRNAを転写産物とする転写ベク
ターを構築3)上記の転写ベクターを線状化 4)線状化された転写ベクターを常法に従ってRNAポ
リメラーゼによる転写反応を行い、目的の組換えRNA
ベクターを製造する。この際、m7GpppGの存在下
にRNAポリメラーゼにより転写反応を行い、RNAの
5゛末端をキャンプ構造でブロックした場合には、植物
細胞への組換えrlNAの感染性が顕著に増大するが、
RNAの5゛末端をキャップ構造でブロックすることは
必須ではない。また、RNAの3゛末端については、3
゛末端を越えて多くのヌクレオチドが接続してないこと
が望ましく、転写ベクターによるcDNAからのRNA
の転写に際し、RNAの3°末端で正確に転写が終了す
ることが望ましい。この為に、鋳型となるcDNA3’
末端の間近かに適当な制限酵素(例えば、旧ul)によ
る切断部位を組込み、転写の前に、そこでcDNAを切
断することにより転写を停止させるとか望ましい。
本発明において、ベクターとして使用するトハモウィル
スとしては、トマト系、普通系、ササゲ系等のTMVお
よびCGMMVを用いることができる。
野生型および植物に対し病徴を生じない感染性を示す自
然変異株あるいは組換え技術により変異を生じさせ弱毒
化したものを用いることが可能である。
ウィルスRNAの完全長のcDNAは逆転写酵素でRN
Aを逆転写する公知の方法で容易に作成することができ
る。例えば、TMV−L株のゲノムRNA (1〜62
15番目)のcDNAおよび3゛末端1.6KbのcD
NA、並びにその弱毒株TMV−L+ +A株の完全長
cDNAをクローニングしたプラスミドpLT−D27
、p+、−1−13およびpL+ +A−A25などが
公知であり、それぞれ0hno et al : J、
Biochem、 96+19]5 1923(198
4)、Takamatsu  et al、  :  
NucleicAcids Res、 11.3676
−3778 (1983)、およびNishiN15h
i  et  al  Nucleic  Ac1ds
  Res+  13+55855590 (1985
)に記載の方法で製造できる。
本発明のRNAベクターの製造に鋳型として用いられる
DNAは、ウィルスRNAの完全長cDNAのコートタ
ンパクの遺伝子領域に外来遺伝子を接続したDNAを転
写ベクターに組み込むことにより製造されるが、この組
換え転写ベクタ上自体の構築は、遺伝子組換えで用いら
れる常法を用いることにより行うことができる。
特に、複製開始領域、選択マーカー、プロモーター、ト
ハモウィルスRNAの完全長cDNAおよびこの部分に
続く外来遺伝子を含むトハモウィルスRNAのcDNA
から成り、該プロモーター転写開始ヌクレオチドが該c
DNAの最初のヌクレオチドであるように接続されてい
る転写ベクターを用いることにより容易に行うことがで
きる。
この転写ベクターの外来遺伝子挿入部分に所望の遺伝子
を通常の遺伝子組換え技術を用い挿入することにより目
的とする転写ベクターを構築することができる。
コートタンパク遺伝子と外来遺伝子の接続は、融合タン
パクをコートタンパクと外来タンパクに切断、分離でき
るように、そのような機能を有する塩基配列をコートタ
ンパク遺伝子と外来遺伝子の間に介在させて接続する。
接続領域の塩基の種類に応じて、適当な処理を行うこと
により、接続領域を切断し、目的の外来タンパクを分離
する。
接続領域および切断方法は、上記の目的に添うものであ
れば、特に制限されない。例えば、メチオニン残基をコ
ードする塩基を介して接続した場合は、シアノジエンブ
ロマイド処理により切断し、目的の外来タンパクを分離
できる。又、特定のアミノ酸残基を接続領域に用い、そ
れに対するタンパク分解酵素の特異的な切断作用を利用
することも可能である。例えば、アルギニン、リジン残
基をコードする塩基を介して接続し、トリプシン処理を
行う方法、チロシン、トリプトファン、フェニールアラ
ニン残基をコードする塩基を介して接続し、キモトリプ
シン処理を行う方法等も有効である。さらに、目的の外
来タンパク内部に切断が入らないようにするため、より
特異的には(イソロイシン)−(グルタミン酸)−(グ
リシン)−(アルギニン)−のような特異なアミノ酸配
列を接続部に用い、血液凝固因子Xaを作用させ、外来
タンパクを分離することも可能である。外来遺伝子の挿
入は、例えば以下のようにして行なえる。
例えば、第1図のように転写ベクターのコートタンパク
遺伝子領域の3゛側に存在するAva Uサイト及び3
”非翻訳領域の5“側に存在するN5ilザイトを切断
し、Ava H−Nsil断片を切り出す。切り出した
断片のかわりに、5゛端にメチオニン残基コーディング
塩基等の介在塩基を有する外来遺伝子含有DNA断片を
挿入する。外来遺伝子含有DNA断片の合成は(介在塩
基−外来遺伝子)がコートタンパク遺伝子と3゛非翻訳
領域遺伝子の間に挿入された以外は挿入前後の転写ベク
ターの塩基配列が同一となるように行うのが好ましい。
しかしながら、コートタンパク遺伝子及び3゛非翻訳領
域遺伝子は必ずしもその全長が再生される必要はなく、
その一部が欠失していても構わない。また、」二記にて
用いた制限酵素サイトはAva II、N5ilサイト
に限定されるものではなく、適当なサイトを使用できる
上記の転写ベクターは公知の技術を用いて製造すること
ができるが、その−例を以下に示す(第1図参照)。
云 ベクター LCLEの マス、トマト系タバコモザイクウィルス−L株(TMV
−L)の完全長cDNAを転写ベクターpPM1(特開
昭6l−5779)に組み込んだ公知のプラスミドpL
FW3  (特開昭63−14693  : Mesh
i et al、 :Proc、  Natl、  八
cad、  Sci、  USA、  Vol  83
. 50435047  (1986) )を各種制限
酵素で切断し、複製起点、Pmプロモーター、  13
0に/180にタンパク遺伝子の1部を含む約8.0K
bpのKpnl/Mlu+断片、130に/180にタ
ンパク遺伝子の1部および30にタンパク遺伝子の1部
を含む約1.2KbpのKpnI/Aat I断片、3
0にタンパク遺伝子の1部およびコートタンバク遺伝子
の1部を含む0.56KbρのAatI/Ava II
断片、さらに、3°非翻訳領域を含む約0.22Kbp
のN5il/MIuT断片を調製する。つぎに、Leu
−エンケファリンをコートタンパクとの融合タンパクと
して発現させるため、第2図に示す、各々、38mer
および45merのデオキシオリゴヌクレオチドを合成
した。この2木のオリゴヌクレオチドをアニルすること
により、コートタンパクのカルボキシ末端6個のアミノ
酸、Thr、 Ser、 Ala、 Pro+^1aS
erこれに続< Met、さらに、Leu−エンケファ
リンのTyr、 Gly、 Gly、 Phe、 Le
uの5つのアミノ酸をコードしうるリンカ−DNA断片
を調製できる。
先に調製したKpnl/Mlul、 Kpnl/Aat
r、八atI/Ava U 。
N5il/Mlul断片に、合成リンカ−を加え、T、
DNAリガーゼにより、結合し、大腸菌HBIOIに導
入し、目的のコートタンパク+Leu−エンケファリン
融合タンパクの発現を荷負う転写ベクターpLCLEを
単離した。第3図から明らかなように、転写プラスミド
pLCLEはMet +1.eu−エンケファリンをコ
ードする配列が挿入されている以外、pLFW3と同一
である。本発明により植物細胞へ導入される遺伝子とし
ては、単に生理活性ペプチドの遺伝子に限定されるもの
ではなく、例えば高温や低温のストレスに対する耐性を
改善する遺伝子、霜、害虫、病原微生物、ウィルス等に
対する耐性を改善する遺伝子、植物の成長に関与する遺
伝子、窒素固定化に関与する酵素の遺伝子、光合成に関
与する遺伝子、植物の栄養上の特性や風味に関する遺伝
子などのを用物質の遺伝子が挙げられる。
云1、     への座込 上記のように製造した転写ベクターpLCLEを制限酵
素Mlulで消化後、大腸菌RNAポリメラーゼを用い
公知法(Ahlquist et、al、Proc、 
Natl。
Acad、 Set、 USA 81.7066−70
70 (1984) )により転写した。得られたRN
Aをフェノール抽出およびエタノール沈澱で精製した。
これを公知のエレクトロポレーション法(FEBS L
etter、 219.65−69、Watanabe
 et、al、1987 )により直接タバコのプロト
プラストに導入した。プロトプラストを洗浄後、プロト
プラスト培地を加え、28°Cでインキュベートシ約1
05セルのプロトプラストをエッペンドルフ管にとり遠
心した。集めたプロトプラストを50μ℃のゲル・ザン
プルハノファ−(10χグリセロール、62.4mM 
Tris−11CI(pH6,8,25°C)2χSD
S。
3χβ−メルカプトエタノール、0.008χブロモフ
エニール ブルー(BPB) ’)に懸濁したのち、1
00°Cで2分間処理した。また、エレクトロポレーシ
ョン法のかわりに、組換えRNAベクターを感染により
植物細胞へ導入することができる。この際、ウィルスの
コートタンパクを用いウィルスの再構成を行った後に、
植物へ接種することにより植物細胞へ感染させることに
より、感染率を増大させることができる。植物細胞への
感染は、再構成反応液を必要に応し、水、緩衝液等で適
当な濃度へ希釈後、あるいはウィルスまたはRNAを緩
衝液等で懸濁し、カーボランダムと共に植物へ接種する
ことにより容易に行うことができる。
−■タンパクのノ\ プラスミドpLCLE由来のin vitro転写物を
エレクトロポレーション法によりタバコプロトプラスト
に感染後、20時間後に細胞を集め、先に示した方法に
より電気泳動用試料を調製した。Laemm I iの
方法(Nature 227680−685. (19
70))に従って、5DS−12%ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動に供し、泳Mf&、ゲルをコマシー・ブリ
リアント・ブルーで染色後、脱色した。コートタンパク
とLeu−エンケファリンの融合タンパクに相当するバ
ンドを切り出し、試験管に入れ、ガラス棒ですりつぶし
た。
3〜5倍量の蒸留水を加え、30’Cで一晩溶出した。
得られたン容出液をガラス・ウールをつめたチップに通
し、溶出液を回収した。さらに、溶出液を凍結乾燥機に
かけ、凍結乾燥した。得られた融合タンパク質を蒸留水
に溶解し、融合クンバクの分子数の約2,000倍の分
子数のシアノジエンブロマイド(BrCN)を含む70
%ギ酸中で30°Cで一晩処理し、コートタンパクと外
来タンパクを切断する。処理後、10倍量の蒸留水を加
え、凍結乾燥する。適当量の蒸留水に溶かし、再度凍結
乾燥する。同様の操作をさらにもう1度くり返す。
Leu−エン ファリンのゝ 上記の凍結乾燥品を100μlの0.1%トリフルオロ
酢酸(TFA)/蒸留水に熔解し、そのうち90μlを
HPLCの分析に用いた。μBondapak C10
(ウォーターズ社製)  3.9X300mmのカラム
を溶液Aとして、0.1%TFA/蒸留水、溶液Bとし
ては、0.1%TFA/95%アセトニトリルを用いた
。溶液の濃度勾配は、0〜2分ばB液0%、2分〜57
分までは1%BMアップでB液55%まで上昇させ、5
7−60分でB液100%に達した。60〜62分まで
B液100%とし、以降65分まででB液を0%までに
減じた。送液の流速は1分間あたり1成とし、目的タン
パクの検出はA2□。で行った。第4図aに明らかなよ
うに、調製したLeu−エンケファリンは、陽性対照と
して用いた基準Leu−エンケファリンと全く同じRe
tension timeの位置に検出された。ピーク
画分を分取した後、凍結乾燥液、再度アセトニトリルに
溶解し、アミノ酸配列を決定するために、アプライド・
バイオシステム社470A型のアミノ酸シーケンサ−に
かけた。PTI+アミノ酸の分析は、標品を逆相C1B
カラムにかけたあと、A液:1.3%BuC16,7%
イソプロパ/ −ル/C8,CN、  B液: 40m
M Na−Acetate、 C液:H2Oの3液温合
による濃度勾配をかけ、目的ピークをA25.で検出し
た。その結果、5つのアミノ酸配列のうち、アミノ末端
から3番目までのチロシン、グリシン、グリシンの配列
が検出され、基準ザンプルのLeu−エンケファリンと
同一であることが明らかとなった。
従って、植物細胞中で発現したコートタンパクとLeu
エンケファリンの融合タンパクから比較的容易にLeu
−エンケファリンを分離・精製することが可能となった
参考例 完全長のTMV−LのcDNAを含む転写ベクターpL
FW3の構築: TMV−RN Aの完全長cDNAの合成1) TMV
−L株あるいは弱毒株LzAをタバコに接種し増殖させ
た。感染されたタバコを磨砕後、ウィルス粒子を公知の
方法で精製し、次いでウィルス粒子からRNAを公知法
(Takamatu et al。
NucleicAcids Res、 11.3767
−3778 (1983) )で精製した。このRNA
を過剰の合成プライマー(TMV−RN Aの3゛末端
の18残基に相補的な配列を有する。或いは、必要に応
し3゛末端の第9番目に相当するAをTに変換したもの
を使用)とアニールにした。このアニールしたRNAを
用い、5cIg/dのアニールRNAおよび250単位
/ mlの逆転写酵素を含む反応液を調製、これを42
°C190分間反応しcDNAを合成した。フェノール
抽出、エノタール沈澱によりDNAを回収後、0. l
NNaOHによりRNAを分解した。これを5〜20%
アルカリショ糖密度勾配遠心あるいは2.5%ポリアク
リルアミド/8.3M尿素ゲル電気泳動にかけ完全長の
RNAに相当するcDNAを分取した。上記のように合
成した完全長cDNΔに過剰の合成プライマー(TMV
−RN Aの1〜19残基に相当する配列を有する)を
加え10mMTris−)1cI (pH7,5)、1
0mMMgCl z、50mMNaC1中で、90°C
で5分間加熱した後、徐々に冷却しアニールした。
このcDNAを10mMTris−IICI(pH7,
5)、25mMNaCl、10mM MgCl2.5m
Mジチオスレイトール、0.2mMの各dNTP中で2
50単位/ mlの大腸菌DNAポリメラーゼIラージ
フラグメントを加え21°Cで3時間反応し二本鎖cD
NAに変換した。低融点アガロースゲルにより精製し完
全長の二本鎖CDNAを得た。
完全長cDNAのクローニング pUcG91の構築 pUC9のポリリンカー配列部位にMIuTサイトを導
入するために、pCG9F2(Mesi et al、
νirology127.54−64 (1983) 
; cucumber green mottlemo
saic virusのMlulサイトを含む約1.6
Kbを含む)の0.21Kbの旧ndI[l/フィル−
イン旧urフラグメントをpUc9 (Vieira 
et al、 Gene 19+ 259268 (1
982)の旧ndlII/フィルーインSal■サイト
へ挿入しpUcG91を構築した。
TMV−L株の完全長cDNAを含むプラスミドp1、
FWIの構築 1)  pLM51および91M31の構築上記のよう
にして得られた完全長二本鎖cDNA (TMV−L株
)をBgl [[テ消化し、RNA(7)5’末端部分
に相当する2、62Kbを得た後、精製した。
これをpPMlのPmプロモーターを含む3.03Kb
のAatll/SmaTフラグメントおよびpUc9の
0.47KbのAa t II / BamHTフラグ
メントと結合した。結合したDNAをE、coli M
C1061(Casadaban et al、:JM
ol、 Biol、 138.179−207 (19
80) )へ形質転換した。コロニーハイブリダイジョ
ンおよび制限酵素地図を作成し、pLM51を含む大腸
菌を選択した。
2)  91M31の構築 上記のようにして得られた完全長二本鎖cDNA (T
MV−L  3’末端の第9番目のTがAへ変換された
変異体のcDNA)をPstlで消化し、RNAの3”
末端部分に相当する4、54Kbを得た後、精製した。
これをpHc9の2.18KbのAat II / P
stlフラグメントおよびpUcG91の0.49Kb
のへatlI/フィルインMlulフラグメントを結合
した。 結合したDNAをE。
coli MC1061へ形質転換した。コロニーハイ
ブリデイジョンおよび制限酵素地図を作成し、91M3
1を選択した。
3)  pLFWlの構築 91M31のPstIサイトに、pLM51のPstl
フラグメント (Pmプロモーターおよび5゛末端を含
む、)を挿入することにより完全長cDNAを含むpL
FWlを構築した。
pLFW3の構築 pLFWlの1lco+/八pa+フラグメントをpL
−1−13(Takamatsu et al、 Nu
cleic Ac1ds Res、 11376−37
78(1983)  :約1.600bp(7)TMV
−L株ノ3゛末端のcDNAを含む、)のNcol/A
palcoliントで、EcoRI / NcoIフラ
グメントをpLT−027(Ohn。
etal、: J、Biochem、96.1915−
1923(1984) :TMV−L株R’NAの5゛
末端から6215番までのcDNAを含む)のEcoR
I / Ncolフラグメントで置換することによりp
LFW3が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、転写ベクターpLCLE構築の概略を示す図
である。図中Pmは、アールキストの開発したpPM1
由来のλファージのプロモーターを示す。 130に/180に、 30におよびcpは、各々、T
MV ノ130に/180にタンパク遺伝子、30にタ
ンパク遺伝子およびコートタンパク遺伝子を示す。その
前後の四角で囲んだ5”および3゛ば、それぞれ5”末
端非翻訳領域および3゛末端非翻訳領域を示す。EnK
は、導入するLeu−エンケファリン遺伝子を示す。同
遺伝子は合成リンカ−DNA中にコードされている。 第2図はしeu−エンケファリン遺伝子を含む合成りN
Aリンカ−を作製するために用いた2本の合成オリゴヌ
クレオチドの塩基配列を示す。2本の合成オリゴヌクレ
オチドをアニールすることにより、両端に各々、Ava
 U、N5ir部位が形成される。 第3図は、構築された転写ベクターpLCLEのコート
タンパクとLeu−エンケファリンタンパク遺伝子の融
合部分の塩基配列を示したのものである。 Leu−エンケファリンはコートクンバクのカルボキシ
末端とメチオニン残基を介して結合している。 第4図aは、標準Lea−エンケファリンのI P 1
.Cプロファイルを示し、第4図すは、植物細胞から調
製したコートタンパクとLeu−エンケファリンの融合
タンパクから、調製したLeu−エンケファリンのHP
LCプロファイルを示す。 昭和63年12月160 1゜ 2゜ 3゜ 4、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トバモウィルスRNAのコートタンパク遺伝子の
    下流に外来遺伝子を接続し、コートタンパクと外来タン
    パクの融合タンパクを生産する植物RNAベクター
  2. (2)トバモウィルスRNAのコートタンパク遺伝子の
    下流に外来遺伝子を接続し、コートタンパクと外来タン
    パクの融合タンパクを生産するトバモウィルスRNAを
    転写産物とする転写ベクター
  3. (3)複製開始領域、選択マーカー、プロモーターおよ
    びコートタンパク遺伝子の下流に外来遺伝子を接続し、
    コートタンパクと外来タンパクの融合タンパクを生産す
    る配列を有するトバモウィルスRNAのcDNAからな
    り、該プロモーターの転写開始ヌクレオチドが該cDN
    Aの最初のヌクレオチドであるように接続されている特
    許請求の範囲第2項記載の転写ベクター
  4. (4)プロモーターがλファージのプロモーターである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2あるいは第3項記
    載の転写ベクター
  5. (5)転写ベクターpLCLE
  6. (6)トバモウィルスRNAのコートタンパク遺伝子の
    下流に外来遺伝子を接続し、コートタンパクと外来タン
    パクの融合タンパクを生産する植物RNAベクター、あ
    るいは該植物RNAベクターを用い再構成したウィルス
    を接種することを特徴とする植物細胞へ外来遺伝子を組
    み込む方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996012028A1 (en) * 1994-10-14 1996-04-25 Biosource Technologies, Inc. Production of peptides in plants as viral coat protein fusions
WO1996012027A1 (en) * 1994-10-18 1996-04-25 Scottish Crop Research Institute Method of producing a chimeric protein
EP1162267A3 (en) * 1992-03-31 2002-12-18 Kanebo Limited Plant virus vector, plasmid, process for expression of foreign gene and process for obtaining foreign gene product

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