JPH0249422B2 - - Google Patents
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- JPH0249422B2 JPH0249422B2 JP56082982A JP8298281A JPH0249422B2 JP H0249422 B2 JPH0249422 B2 JP H0249422B2 JP 56082982 A JP56082982 A JP 56082982A JP 8298281 A JP8298281 A JP 8298281A JP H0249422 B2 JPH0249422 B2 JP H0249422B2
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 6
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000008030 elimination Effects 0.000 description 2
- 238000003379 elimination reaction Methods 0.000 description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/22—Compensation of inertia forces
- F16F15/26—Compensation of inertia forces of crankshaft systems using solid masses, other than the ordinary pistons, moving with the system, i.e. masses connected through a kinematic mechanism or gear system
- F16F15/264—Rotating balancer shafts
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1808—Number of cylinders two
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F2200/00—Manufacturing
- F02F2200/06—Casting
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は自動二輪車用内燃機関詳しくはV型エ
ンジンのバランサ装置に関する。
ンジンのバランサ装置に関する。
(従来技術)
自動二輪車用の内燃機関は一般的に気筒内でピ
ストンが往復動するようになつているが、そのピ
ストンが往復動する際それに伴つて一次慣性力を
発生する。
ストンが往復動するようになつているが、そのピ
ストンが往復動する際それに伴つて一次慣性力を
発生する。
この一次慣性力はピストンが連結されるクラン
ク軸に作用し、エンジン振動の原因となる。
ク軸に作用し、エンジン振動の原因となる。
一方、内燃機関において気筒がV型に配置され
た所謂V型エンジンがある。
た所謂V型エンジンがある。
V型エンジンは気筒の挾み角が90度であれば各
気筒のピストンの往復動に伴つて発生する一次慣
性力が互いに打ち消し合つて消去され、エンジン
振動が少ない。
気筒のピストンの往復動に伴つて発生する一次慣
性力が互いに打ち消し合つて消去され、エンジン
振動が少ない。
ところが、気筒の挾み角が90度よりも小さいか
あるいは大きい場合は一次慣性力がそのまま残
り、エンジン振動が大きくなるという問題があ
る。
あるいは大きい場合は一次慣性力がそのまま残
り、エンジン振動が大きくなるという問題があ
る。
また、V型エンジンは各気筒のピストンとクラ
ンク軸とを連結するコネクテイングロツドがクラ
ンク軸において軸方向にオフセツトされるが、こ
のようにコネクテイングロツドがオフセツトされ
ると前記一次慣性力の発生に付随してクランク軸
に偶力が作用し、この偶力もまたエンジン振動の
原因となる。
ンク軸とを連結するコネクテイングロツドがクラ
ンク軸において軸方向にオフセツトされるが、こ
のようにコネクテイングロツドがオフセツトされ
ると前記一次慣性力の発生に付随してクランク軸
に偶力が作用し、この偶力もまたエンジン振動の
原因となる。
しかして、上記一次慣性力を消去する手段とし
て従来クランク軸のクランクウエブにカウンタウ
エイトを設けているが、このカウンタウエイトだ
けでは不充分な場合が多い。
て従来クランク軸のクランクウエブにカウンタウ
エイトを設けているが、このカウンタウエイトだ
けでは不充分な場合が多い。
また、特に自動二輪車用の内燃機関において
は、エンジン本体周りの空間を有効に利用してエ
ンジンを極力コンパクト化することが望まれ、上
記したバランス装置を具備せしめるにしても無闇
に設けることはできない。
は、エンジン本体周りの空間を有効に利用してエ
ンジンを極力コンパクト化することが望まれ、上
記したバランス装置を具備せしめるにしても無闇
に設けることはできない。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は叙上事情に鑑みてなされたもので、簡
単で且つエンジンの大型化を招くことのない構造
により一次慣性力又は偶力を消去できるようにし
たV型エンジンのバランサ装置を提供することを
課題とする。
単で且つエンジンの大型化を招くことのない構造
により一次慣性力又は偶力を消去できるようにし
たV型エンジンのバランサ装置を提供することを
課題とする。
(課題を解決する為の手段)
上記した課題を解決する為に本願の自動二輪車
用バランサ装置は、前気筒と後気筒とを90度以外
の挾み角を介してV型に配置されると共に、それ
ら各気筒のピストンとクランク軸とを連結するコ
ネクテイングロツドがクランク軸において軸方向
にオフセツトされた自動二輪車用内燃機関におい
て、上記クランク軸に連繋して回転する1本の軸
部材を前気筒下方部におけるクランク軸の前方に
それと平行に配設し、該軸部材に、各気筒のピス
トンの往復動に伴つて発生する一次慣性力を消去
するウエイトまたはコネクテイングロツドがクラ
ンク軸にオフセツトされたことにより発生する偶
力を消去するウエイトを一体的に設け、該ウエイ
トの回転軌道の一端部をクランク軸に間隔を置い
て設けたカウンタウエイトが夫々に描く回転軌道
の間の空間内に入り込むように位置させ、且つ、
クランク軸と軸部材とを連繋する動力伝達歯車を
クランクケース側部の隔壁による軸受部よりも外
側に配設したものである。
用バランサ装置は、前気筒と後気筒とを90度以外
の挾み角を介してV型に配置されると共に、それ
ら各気筒のピストンとクランク軸とを連結するコ
ネクテイングロツドがクランク軸において軸方向
にオフセツトされた自動二輪車用内燃機関におい
て、上記クランク軸に連繋して回転する1本の軸
部材を前気筒下方部におけるクランク軸の前方に
それと平行に配設し、該軸部材に、各気筒のピス
トンの往復動に伴つて発生する一次慣性力を消去
するウエイトまたはコネクテイングロツドがクラ
ンク軸にオフセツトされたことにより発生する偶
力を消去するウエイトを一体的に設け、該ウエイ
トの回転軌道の一端部をクランク軸に間隔を置い
て設けたカウンタウエイトが夫々に描く回転軌道
の間の空間内に入り込むように位置させ、且つ、
クランク軸と軸部材とを連繋する動力伝達歯車を
クランクケース側部の隔壁による軸受部よりも外
側に配設したものである。
(実施例)
本発明実施の一例を図面により説明すると、図
中Aは自動二輪車用に搭載されるV型エンジン、
bはクランクケース、1はクランク軸、Z1,Z2は
コネクテイングロツド、3はピストンである。
中Aは自動二輪車用に搭載されるV型エンジン、
bはクランクケース、1はクランク軸、Z1,Z2は
コネクテイングロツド、3はピストンである。
上記エンジンAは2つの気筒a1,a2が前後にV
型に配置され、それら前後気筒a1,a2の挾み角が
90度よりも小さく設定されている。
型に配置され、それら前後気筒a1,a2の挾み角が
90度よりも小さく設定されている。
一方、上記クランク軸1はその中間部に2つの
クランクウエブ4,5が設けられ、それらクラン
クウエブ4,5がクランクピン6で連結されてい
る。
クランクウエブ4,5が設けられ、それらクラン
クウエブ4,5がクランクピン6で連結されてい
る。
前記クランクウエブ4,5はクランクピン6と
クランク軸1の回転中心をはさんで反対側にカウ
ンタウエイト4a,5aが設けられている。
クランク軸1の回転中心をはさんで反対側にカウ
ンタウエイト4a,5aが設けられている。
このカウンタウエイト4a,5aはその質量に
よつて後述する一次慣性力と反対方向の慣性力を
クランク軸1に作用させるようになつている。
よつて後述する一次慣性力と反対方向の慣性力を
クランク軸1に作用させるようになつている。
一方、前記クランクピン6にはピストン3に連
結されたコネクテイングロツドZ1,Z2が連結さ
れ、それによつて各気筒a1,a2のピストン3とク
ランク軸1とが連結されるが、前記コネクテイン
グロツドZ1,Z2はクランク軸1即ちクランクピン
6において互いに干渉し合わないよう軸方向にオ
フセツトされる。
結されたコネクテイングロツドZ1,Z2が連結さ
れ、それによつて各気筒a1,a2のピストン3とク
ランク軸1とが連結されるが、前記コネクテイン
グロツドZ1,Z2はクランク軸1即ちクランクピン
6において互いに干渉し合わないよう軸方向にオ
フセツトされる。
斯るエンジンAはその駆動に伴つて各気筒a1,
a2内でピストン3が往復動しクランク軸1が回転
されるが、その際気筒a1,a2の挾み角が90度より
も小さいためピストン3の往復動に伴う一次慣性
力がクランク軸1に作用し、エンジン振動を引き
起す。
a2内でピストン3が往復動しクランク軸1が回転
されるが、その際気筒a1,a2の挾み角が90度より
も小さいためピストン3の往復動に伴う一次慣性
力がクランク軸1に作用し、エンジン振動を引き
起す。
また、エンジンAは各気筒a1,a2のピストン3
とクランク軸1とを連結するコネクテイングロツ
ドZ1,Z2がクランク軸1において軸方向にオフセ
ツトされているため、前記一次慣性力に付随して
クランク軸1に偶力が作用し、この偶力によつて
もエンジン振動が引き起される。
とクランク軸1とを連結するコネクテイングロツ
ドZ1,Z2がクランク軸1において軸方向にオフセ
ツトされているため、前記一次慣性力に付随して
クランク軸1に偶力が作用し、この偶力によつて
もエンジン振動が引き起される。
しかして、上記一次慣性力及び偶力を消去すべ
く、クランク軸1に対してそれら一次慣性力及び
偶力と反対方向の力をかけてバランスさせるバラ
ンサ装置が設けられる。
く、クランク軸1に対してそれら一次慣性力及び
偶力と反対方向の力をかけてバランスさせるバラ
ンサ装置が設けられる。
このバランサ装置はクランク軸1に連繋してそ
れと反対方向に回転する一本の軸部材即ちバラン
サ軸7と、該軸7の両側及び中間部に一体的に設
けられる3つのウエイト8,9,10とからなつ
ている。
れと反対方向に回転する一本の軸部材即ちバラン
サ軸7と、該軸7の両側及び中間部に一体的に設
けられる3つのウエイト8,9,10とからなつ
ている。
前記バランサ軸7はクランクケースb前部にお
いてクランク軸1の前方にそれと平行に配置さ
れ、歯車11,12を介してクランク軸1に連繋
され該軸1と反対方向に同速度で回転するように
なつている。
いてクランク軸1の前方にそれと平行に配置さ
れ、歯車11,12を介してクランク軸1に連繋
され該軸1と反対方向に同速度で回転するように
なつている。
このバランサ軸7が配置されるクランクケース
b前部は、該軸7を収容する収容部13下方に連
なる壁面14が後方へ窪まされ、それによつて形
成される窪み15にエンジンAの始動用モータ1
6が設置されている。
b前部は、該軸7を収容する収容部13下方に連
なる壁面14が後方へ窪まされ、それによつて形
成される窪み15にエンジンAの始動用モータ1
6が設置されている。
上記した様にバンサ軸7を前記筒下部における
クラクク軸1の前方にそれと平行に配置すると共
に、このバランサ軸7の収容部13下の窪み15
に始動用モータ16を設置することにより、両者
7,16を前傾する前気筒a1下部に生じるデツト
スペース内に納めることができ、従つてバランサ
軸7及び始動用モータ16の設置に伴うエンジン
Aの大型化、詳しくはエンジンAの前後長の増大
を防止し、コンパクト化を計ることができる。
クラクク軸1の前方にそれと平行に配置すると共
に、このバランサ軸7の収容部13下の窪み15
に始動用モータ16を設置することにより、両者
7,16を前傾する前気筒a1下部に生じるデツト
スペース内に納めることができ、従つてバランサ
軸7及び始動用モータ16の設置に伴うエンジン
Aの大型化、詳しくはエンジンAの前後長の増大
を防止し、コンパクト化を計ることができる。
バランサ軸7は各ウエイト8,9,10の回動
に伴なつて軸受け部より内側が外周方向へ曲げら
れる様な変形力を受ける。
に伴なつて軸受け部より内側が外周方向へ曲げら
れる様な変形力を受ける。
従つて、バランサ軸7の軸受部よりも内側に上
記歯車11,12を設けると両歯車11,12の
歯合精度を確保することができなくなり、歯合部
からの騒音が大きくなる等の不具合が生じること
になる。この為に、本願のエンジンAではクラン
ク軸1とバランサ軸7との間を連繋する歯車1
1,12をクランクケースb側部の隔壁による軸
受部よりも外側に配設し、これによつて上記不具
合を防止せしめている。
記歯車11,12を設けると両歯車11,12の
歯合精度を確保することができなくなり、歯合部
からの騒音が大きくなる等の不具合が生じること
になる。この為に、本願のエンジンAではクラン
ク軸1とバランサ軸7との間を連繋する歯車1
1,12をクランクケースb側部の隔壁による軸
受部よりも外側に配設し、これによつて上記不具
合を防止せしめている。
さらに、歯車11,12は隔壁よりも外側に取
付けられることにより、クランクケースbを中央
から分割させなくともクランクケースbの外側か
ら組付け・整備点検を容易に行なうことができる
利点がある。
付けられることにより、クランクケースbを中央
から分割させなくともクランクケースbの外側か
ら組付け・整備点検を容易に行なうことができる
利点がある。
また、上記窪み15を構成する壁面14は、ク
ランクケースb内においてその底部の潤滑油貯溜
部17とバランサ軸7の収容部13とを遮るよう
に張出しており、従つて前記貯溜部17の潤滑油
が波立つて収容部13側の油面が上昇しても壁面
14によりその上昇が阻止され、収容部13内へ
の潤滑油の侵入を防止することができる。
ランクケースb内においてその底部の潤滑油貯溜
部17とバランサ軸7の収容部13とを遮るよう
に張出しており、従つて前記貯溜部17の潤滑油
が波立つて収容部13側の油面が上昇しても壁面
14によりその上昇が阻止され、収容部13内へ
の潤滑油の侵入を防止することができる。
一方、上記ウエイト8,9,10はバランサ軸
7を鍛造成形することによつて該軸7と同一体で
成形され、夫々かまぼこ状の形態とされている。
7を鍛造成形することによつて該軸7と同一体で
成形され、夫々かまぼこ状の形態とされている。
そのバランサ軸7中間部に設けられたウエイト
10は前記一次慣性力を消去するもので、バラン
サ軸7においてその外周一半部に偏心して突設さ
れている。
10は前記一次慣性力を消去するもので、バラン
サ軸7においてその外周一半部に偏心して突設さ
れている。
また、上記ウエイト10は、その回転軌道の後
端側が前記したカウンタウエイト4a,5aが描
く両回転軌道の間の空間内に入り込むように位置
させてある。
端側が前記したカウンタウエイト4a,5aが描
く両回転軌道の間の空間内に入り込むように位置
させてある。
これによつて、クランク軸とバランサ軸7との
軸間距離を短くすることができ、その分、エンジ
ンの前後方向の寸法を押えることができる。
軸間距離を短くすることができ、その分、エンジ
ンの前後方向の寸法を押えることができる。
また、バランサ軸7両側のウエイト8,9は前
記偶力を消去するもので、バランサ軸7の外周一
半部に夫々反対方向に偏心して逆向きに突設さ
れ、その突出方向が前記ウエイト10と直交する
ようになつている。
記偶力を消去するもので、バランサ軸7の外周一
半部に夫々反対方向に偏心して逆向きに突設さ
れ、その突出方向が前記ウエイト10と直交する
ようになつている。
しかして、斯るバランサ装置の作動を第4図乃
至第13図に示す。
至第13図に示す。
先ず、第4図乃至第9図は一次慣性力の消去を
示し、その第4図においては前気筒a1のピストン
3が上死点直前に位置し、後気筒a2のピストン3
が上死点直後に位置した状態となつている。
示し、その第4図においては前気筒a1のピストン
3が上死点直前に位置し、後気筒a2のピストン3
が上死点直後に位置した状態となつている。
一次慣性力F1,F2はクランク回転角度に応じ
て刻々変化するものであり、その値は F1=W/gr・ω2・cos〔θ−β/2〕 F2=W/gr・ω2・cos〔θ+β/2〕 W:1気筒あたりの往復重量 θ:クランク回転角度 β:気筒の挾み角(0゜<β<180゜β≠90゜) r:クランク半径 ω:クランクの角速度 で表わされるので、この状態における各ピストン
3の一次慣性力F1,F2はβ=0゜としてF1=W/g r・ω2・cos θ−β/2=F2となり夫々上向きに作 用するが、その慣性力F1,F2のX軸方向成分
F1X,F2Xはその反対方向に作用して互いに打ち消
し合う。
て刻々変化するものであり、その値は F1=W/gr・ω2・cos〔θ−β/2〕 F2=W/gr・ω2・cos〔θ+β/2〕 W:1気筒あたりの往復重量 θ:クランク回転角度 β:気筒の挾み角(0゜<β<180゜β≠90゜) r:クランク半径 ω:クランクの角速度 で表わされるので、この状態における各ピストン
3の一次慣性力F1,F2はβ=0゜としてF1=W/g r・ω2・cos θ−β/2=F2となり夫々上向きに作 用するが、その慣性力F1,F2のX軸方向成分
F1X,F2Xはその反対方向に作用して互いに打ち消
し合う。
従つて、クランク軸1には一次慣性力F1,F2
のY軸方向成分F1Y,F2Yが合力F5として作用す
る。
のY軸方向成分F1Y,F2Yが合力F5として作用す
る。
即ち、
F1Y=W/g・rω2・cos〔−β/2〕×cosβ/2
=W/g・rω2・cos2β/2
F2Y=W/g・rω2・cos〔−β/2〕×cosβ/2
=W/g・rω2・cos2β/2
F3=2cos2β/2・W/g・r・ω2である。
一方、これに対してバランサ軸7中間部のウエ
イト10とクランクウエブ4,5のカウンタウエ
イト4a,5aは、バランサ軸7及びクランク軸
1において鉛直下方に突出するよう位置してお
り、それぞれY軸方向下向きの慣性力F3,F4を
作用させる。
イト10とクランクウエブ4,5のカウンタウエ
イト4a,5aは、バランサ軸7及びクランク軸
1において鉛直下方に突出するよう位置してお
り、それぞれY軸方向下向きの慣性力F3,F4を
作用させる。
これら慣性力F3,F4は回転速度が一定であれ
ば、その大きさは常に一定であり、本実施例で
は、このうちの慣性力F4が1気筒あたりの往復
重量による上:下死点での慣性力すなわち、
W/g・r・ω2と等しくなるよう設定してある。
ば、その大きさは常に一定であり、本実施例で
は、このうちの慣性力F4が1気筒あたりの往復
重量による上:下死点での慣性力すなわち、
W/g・r・ω2と等しくなるよう設定してある。
又、F3はF3+F4=F5となるよう
F3=F5−F4
=(2cos2β/2−1)W/g・r・ω2
=W/g・r・ω2・cosβ
に設定している。
しかして、この慣性力F3,F4により前記一次
慣性力F1,F2の合力F5がバランスされて消去さ
れる。
慣性力F1,F2の合力F5がバランスされて消去さ
れる。
次に、第5図は第4図の状態から前気筒a1のピ
ストン3が上死点に位置するまでクランク軸1が
矢印方向にθ=β/2だけ回動した状態を示す。
ストン3が上死点に位置するまでクランク軸1が
矢印方向にθ=β/2だけ回動した状態を示す。
この状態ではピストン3の一次慣性力F1,F2
はそれぞれ上向きに作用しており、F1=W/g・ r・ω2,F2=W/g・r・ω2・cosβである。
はそれぞれ上向きに作用しており、F1=W/g・ r・ω2,F2=W/g・r・ω2・cosβである。
これに対してカウンタウエイト4a,5aはク
ランク軸1から前記筒a1の軸線と同方向下向きに
突出するよう位置し、ウエイト10はバランサ軸
10から後気筒a2の軸線と同方向下向きに突出す
るよう位置している。
ランク軸1から前記筒a1の軸線と同方向下向きに
突出するよう位置し、ウエイト10はバランサ軸
10から後気筒a2の軸線と同方向下向きに突出す
るよう位置している。
従つて、前気筒a1のピストン3の一次慣性力F1
はカウンタウエイト4a,5aの慣性力F4=
W/g・r・ω2とバランスして消去され、後気筒a2 のピストン3の一次慣性力F2はウエイト10の
慣性力F3=W/grω2cosβとバランスして消去され る。
はカウンタウエイト4a,5aの慣性力F4=
W/g・r・ω2とバランスして消去され、後気筒a2 のピストン3の一次慣性力F2はウエイト10の
慣性力F3=W/grω2cosβとバランスして消去され る。
次に、第6図は各気筒a1,a2のピストン3が下
降行程にあり、クランク軸1が第4図の状態から
矢印方向へ90度回動した状態を示す。
降行程にあり、クランク軸1が第4図の状態から
矢印方向へ90度回動した状態を示す。
この状態では前気筒a1のピストン3の一次慣性
力F1=W/g・rω2・cos〔2/π−β/2〕=W/g
・rω2・ sinβ/2が上向きに作用し、後気筒a2のピストン3 の一次慣性力F2=W/g・r・ω2・cos〔2/π+β/
2〕 =W/g・r・ω2・sinβ/2が下向きに作用するが、 それら一次慣性力F1,F2のY軸方向成分F1Y,F2Y
は互いに逆方向に作用して打ち消し合う。
力F1=W/g・rω2・cos〔2/π−β/2〕=W/g
・rω2・ sinβ/2が上向きに作用し、後気筒a2のピストン3 の一次慣性力F2=W/g・r・ω2・cos〔2/π+β/
2〕 =W/g・r・ω2・sinβ/2が下向きに作用するが、 それら一次慣性力F1,F2のY軸方向成分F1Y,F2Y
は互いに逆方向に作用して打ち消し合う。
従つて、クランク軸1には一次慣性力F1,F2
のX軸方向成分F1X,F2Xが合力F5として作用す
る。すなわち F5=W/grω2sinβ/2cos〔2/π−β/2〕−W/
g・r・ω2・sinβ・cos〔2/π+β/2〕 =2・W/g・r・ω2・sin2β/2=W/g・r・
ω2(1−cosβ) である。
のX軸方向成分F1X,F2Xが合力F5として作用す
る。すなわち F5=W/grω2sinβ/2cos〔2/π−β/2〕−W/
g・r・ω2・sinβ・cos〔2/π+β/2〕 =2・W/g・r・ω2・sin2β/2=W/g・r・
ω2(1−cosβ) である。
一方、これに対してウエイト10とカウンタウ
エイト4a,5aは、バランサ軸7及びクランク
軸1において夫々水平方向逆向きに突出するよう
位置し、X軸方向の慣性力F3,F4を反対方向に
作用させる。
エイト4a,5aは、バランサ軸7及びクランク
軸1において夫々水平方向逆向きに突出するよう
位置し、X軸方向の慣性力F3,F4を反対方向に
作用させる。
しかして、上記カウンタウエイト4a,5aの
慣性力F4=W/gr・ω2によつてウエイト10の慣 性力F3及び一次慣性力F1,F2の合力F5の和F3+
F5=W/g・r・ω2・cosβ+W/g・r・ω2・(1
− cosβ)=W/g・rω2がバランスされて消去される。
慣性力F4=W/gr・ω2によつてウエイト10の慣 性力F3及び一次慣性力F1,F2の合力F5の和F3+
F5=W/g・r・ω2・cosβ+W/g・r・ω2・(1
− cosβ)=W/g・rω2がバランスされて消去される。
次に、第7図は第6図の状態から後気筒a2のピ
ストン3が下死点に位置するまでクランク軸1が
回動した状態を示す。
ストン3が下死点に位置するまでクランク軸1が
回動した状態を示す。
この状態では各気筒a1,a2のピストン3の一次
慣性力F1,F2が下向きに作用しており、θ=π
−β/2とすればF1=W/gr・ω2cos〔π−β/2−
β/2〕 =−W/g・r・ω2・cosβ,F2=W/g・r・ω2・c
os 〔π−β/2+β/2〕=−W/g・r・ω2である。
慣性力F1,F2が下向きに作用しており、θ=π
−β/2とすればF1=W/gr・ω2cos〔π−β/2−
β/2〕 =−W/g・r・ω2・cosβ,F2=W/g・r・ω2・c
os 〔π−β/2+β/2〕=−W/g・r・ω2である。
これに対してウエイト10はバランサ軸7にお
いて前気筒a1の軸線と同方向上向きに突出するよ
う位置し、カウンタウエイト4a,5aはクラン
ク軸1において後気筒a2の軸線と同方向上向きに
突出するよう位置している。
いて前気筒a1の軸線と同方向上向きに突出するよ
う位置し、カウンタウエイト4a,5aはクラン
ク軸1において後気筒a2の軸線と同方向上向きに
突出するよう位置している。
従つて、前気筒a1のピストン3の一次慣性力F1
がウエイト10の慣性力F3=W/g・r・ω2・cosβ とバランスして消去され、後気筒a2のピストン3
の一次慣性力F2がカウンタウエイト4a,5a
の慣性力F4=W/g・r・ω2とバランスして消去さ れる。
がウエイト10の慣性力F3=W/g・r・ω2・cosβ とバランスして消去され、後気筒a2のピストン3
の一次慣性力F2がカウンタウエイト4a,5a
の慣性力F4=W/g・r・ω2とバランスして消去さ れる。
次に、第8図は第4図の状態からクランク軸1
が180度回転し、前気筒a1のピストン3が下死点
直前に位置し後気筒a2のピストン3が下死点直後
に位置している。
が180度回転し、前気筒a1のピストン3が下死点
直前に位置し後気筒a2のピストン3が下死点直後
に位置している。
この状態では一次慣性力F1,F2、ウエイト1
0及びカウンタウエイト4a,5aの慣性力F3,
F4が第4図の状態と逆向きに作用し、第4図の
場合と同様に一次慣性力F1,F2の合力F5がウエ
イト10及びカウンタウエイト4a,5aの慣性
力F3,F4の和(F3+F4)とバランスして消去さ
れる。
0及びカウンタウエイト4a,5aの慣性力F3,
F4が第4図の状態と逆向きに作用し、第4図の
場合と同様に一次慣性力F1,F2の合力F5がウエ
イト10及びカウンタウエイト4a,5aの慣性
力F3,F4の和(F3+F4)とバランスして消去さ
れる。
尚、クランク軸1が180度以上回動した状態で
は、一次慣性力F1,F2及び各ウエイト10,4
a,5aの慣性力F3,F4が第5図乃至第7図に
示した状態と逆向きに作用してバランスされるよ
うになつており、図面は省略する。
は、一次慣性力F1,F2及び各ウエイト10,4
a,5aの慣性力F3,F4が第5図乃至第7図に
示した状態と逆向きに作用してバランスされるよ
うになつており、図面は省略する。
次に、第9図乃至第13図に偶力の消去を示す
が、その各図における状態は前記第4図乃至第8
図の各状態と同じである。
が、その各図における状態は前記第4図乃至第8
図の各状態と同じである。
先ず、第9図においては一次慣性力F1,F2の
Y軸方向成分F1Y,F2Yが互いに等しくしかも同方
向に作用するため、クランク軸1にはX軸上のモ
ーメント即ち偶力は作用せず、一次慣性力F1,
F2のX軸方向成分F1X,F2XによつてY軸上の偶
力が作用する。
Y軸方向成分F1Y,F2Yが互いに等しくしかも同方
向に作用するため、クランク軸1にはX軸上のモ
ーメント即ち偶力は作用せず、一次慣性力F1,
F2のX軸方向成分F1X,F2XによつてY軸上の偶
力が作用する。
これに対してバランサ軸7両側のウエイト8,
9は該軸7において前気筒a1のコネクテイングロ
ツドZ1側のものすなわち8がクランク軸1に向つ
て水平方向、即ちX軸方向に突出するよう位置
し、反対側のもの即ち9が逆向きに突出するよう
位置している。
9は該軸7において前気筒a1のコネクテイングロ
ツドZ1側のものすなわち8がクランク軸1に向つ
て水平方向、即ちX軸方向に突出するよう位置
し、反対側のもの即ち9が逆向きに突出するよう
位置している。
従つて、バランサ軸7には各ウエイト8,9の
慣性力F6,F7がX軸方向にのみ働いて、前記ク
ランク軸1の偶力と反対方向の偶力が作用する。
慣性力F6,F7がX軸方向にのみ働いて、前記ク
ランク軸1の偶力と反対方向の偶力が作用する。
この偶力はクランク軸1の偶力と釣合うように
なつており、その条件を満足するようウエイト
8,9の重量及びX軸からのオフセツト量が決定
されている。
なつており、その条件を満足するようウエイト
8,9の重量及びX軸からのオフセツト量が決定
されている。
しかして、このバランサ軸7の偶力によつてク
ランク軸1の偶力がバランスされて消去される
が、これを模式図で表わすと第9a図のようにな
る。
ランク軸1の偶力がバランスされて消去される
が、これを模式図で表わすと第9a図のようにな
る。
尚図中lはクランク軸1におけるコネクテイン
グロツドZ1,Z2のオフセツト量を示し、Lはバラ
ンサ軸7におけるウエイト8,9のオフセツト量
を示す。
グロツドZ1,Z2のオフセツト量を示し、Lはバラ
ンサ軸7におけるウエイト8,9のオフセツト量
を示す。
次に、第10図においては一次慣性力F1,F2
のX軸方向成分F1X,F2Xがクランク軸1にY軸上
の偶力を作用させ、Y軸方向成分F1Y,F2Yがんそ
の大きさの違いによつてクランク軸1にX軸上の
偶力を作用させる。
のX軸方向成分F1X,F2Xがクランク軸1にY軸上
の偶力を作用させ、Y軸方向成分F1Y,F2Yがんそ
の大きさの違いによつてクランク軸1にX軸上の
偶力を作用させる。
これに対して、ウエイト8,9はバランサ軸7
において後気筒a2の軸線と平行な直線をはさんで
対向して位置し、その慣性力F6,F7のX軸方向
成分F6X,F7Xがバランサ軸7にそのY軸上におい
て前記クランク軸1の偶力と反対方向の偶力を作
用させ、Y軸方向成分F6Y,F7Yがバランサ軸7に
そのX軸上において前記クランク軸1の偶力と反
対方向の偶力を作用させる。
において後気筒a2の軸線と平行な直線をはさんで
対向して位置し、その慣性力F6,F7のX軸方向
成分F6X,F7Xがバランサ軸7にそのY軸上におい
て前記クランク軸1の偶力と反対方向の偶力を作
用させ、Y軸方向成分F6Y,F7Yがバランサ軸7に
そのX軸上において前記クランク軸1の偶力と反
対方向の偶力を作用させる。
従つて、クランク軸1のX軸上及びY軸上の偶
力が夫々バランサ軸7の偶力とバランスして消去
される。
力が夫々バランサ軸7の偶力とバランスして消去
される。
次に、第11図においては一次慣性力F1,F2
のX軸方向成分F1X,F2Xが夫々同方向に作用し而
もその大きさが等しいので、クランク軸1にはY
軸上の偶力は作用せず一次慣性力F1,F2のY軸
方向成分F1Y,F2YによつてX軸上の偶力が作用す
る。
のX軸方向成分F1X,F2Xが夫々同方向に作用し而
もその大きさが等しいので、クランク軸1にはY
軸上の偶力は作用せず一次慣性力F1,F2のY軸
方向成分F1Y,F2YによつてX軸上の偶力が作用す
る。
これに対して、ウエイト8,9はバランサ軸7
において該軸7から鉛直方向即ちY軸方向上下に
突出するよう位置し、その慣性力F6,F7がY軸
方向にのみ働いてバランサ軸7に前記クランク軸
1の偶力と反対方向の偶力を作用させる。
において該軸7から鉛直方向即ちY軸方向上下に
突出するよう位置し、その慣性力F6,F7がY軸
方向にのみ働いてバランサ軸7に前記クランク軸
1の偶力と反対方向の偶力を作用させる。
従つて、クランク軸1のX軸上の偶力がバラン
サ軸7の偶力とバランスして消去される。
サ軸7の偶力とバランスして消去される。
次に、第12図においては一次慣性力F1,F2
及びウエイト8,9の慣性力F6,F7が第10図
の場合と逆方向に作用するようになつており、第
10図の場合と同様にクランク軸1のX軸上及び
Y軸上の偶力がそれと反対方向に作用するバラン
サ軸7の偶力によつて消去される。
及びウエイト8,9の慣性力F6,F7が第10図
の場合と逆方向に作用するようになつており、第
10図の場合と同様にクランク軸1のX軸上及び
Y軸上の偶力がそれと反対方向に作用するバラン
サ軸7の偶力によつて消去される。
また第13図においても第9図の場合と力の方
向が逆になるだけでそれ以外は同様であり、説明
は省略する。
向が逆になるだけでそれ以外は同様であり、説明
は省略する。
尚、クランク軸1が180度以上回動した状態に
おいては前記第10図乃至第12図に示した状態
と力の方向が逆になるだけでそれ以外は同様であ
り、図面は省略する。
おいては前記第10図乃至第12図に示した状態
と力の方向が逆になるだけでそれ以外は同様であ
り、図面は省略する。
(発明の効果)
本発明は叙上の如く一次慣性力を消去するウエ
イト又は偶力を消去するウエイトを軸部材に設け
たので、装置の配置構造及び駆動系が複雑化せず
構造が簡単であると共に、1つのバランサ装置に
よつて一次慣性力又は偶力を消去することができ
る。
イト又は偶力を消去するウエイトを軸部材に設け
たので、装置の配置構造及び駆動系が複雑化せず
構造が簡単であると共に、1つのバランサ装置に
よつて一次慣性力又は偶力を消去することができ
る。
また、軸部材を前気筒下方部におけるクランク
軸の前方にそれと平行に配設したので、軸部材が
前傾する前気筒の下部に生じるデツトスペースを
利用して納められ、これにより軸部材の設置に伴
なうエンジンの前後長の増大を防止することがで
きる。
軸の前方にそれと平行に配設したので、軸部材が
前傾する前気筒の下部に生じるデツトスペースを
利用して納められ、これにより軸部材の設置に伴
なうエンジンの前後長の増大を防止することがで
きる。
さらに、軸部材のウエイトの回転軌道一端部を
クランク軸に設けたカウンタウエイトが夫々に描
く回転軌道の間の空間内に入り込むように位置さ
せたので、クランク軸と軸部材との軸間距離を短
くすることができ、上記した前気筒下部のデツト
スペースの有効利用と合わせてエンジンの前後方
向の寸法を押え、エンジンのコンパクト化を計る
ことができる。
クランク軸に設けたカウンタウエイトが夫々に描
く回転軌道の間の空間内に入り込むように位置さ
せたので、クランク軸と軸部材との軸間距離を短
くすることができ、上記した前気筒下部のデツト
スペースの有効利用と合わせてエンジンの前後方
向の寸法を押え、エンジンのコンパクト化を計る
ことができる。
そして、クランク軸と軸部材とを連繋する伝達
歯車をクランクケース側部の隔壁による軸受部よ
りも外側に配設したので、ウエイトによる負荷で
もつて生じる軸部材軸受部間の撓み変形による影
響を回避して、クランク軸との軸間距離に伴なう
歯合精度を保ち、歯合部からの騒音の発生を防止
することができる。さらには、クランクケースを
分割させなくとも、クランクケースの外側から上
記歯車の組付け及び整備点検を容易に行なうこと
ができる利点がある。
歯車をクランクケース側部の隔壁による軸受部よ
りも外側に配設したので、ウエイトによる負荷で
もつて生じる軸部材軸受部間の撓み変形による影
響を回避して、クランク軸との軸間距離に伴なう
歯合精度を保ち、歯合部からの騒音の発生を防止
することができる。さらには、クランクケースを
分割させなくとも、クランクケースの外側から上
記歯車の組付け及び整備点検を容易に行なうこと
ができる利点がある。
第1図は本発明装置を備えたV型エンジンを示
す側面図、第2図は第1図の―線断面図、第
3図はバランサ軸の斜視図、第4図乃至第13図
は装置の作動説明図である。 尚図中、A…V型エンジン、a1…前気筒、a2…
後気筒、1…クランク軸、Z1,Z2…コネクテイン
グロツド、3…ピストン、4,5…クランクウエ
ブ、4a,5a…カウンタウエイト、6…クラン
クピン、7…バランサ軸、8,9,10…ウエイ
ト。
す側面図、第2図は第1図の―線断面図、第
3図はバランサ軸の斜視図、第4図乃至第13図
は装置の作動説明図である。 尚図中、A…V型エンジン、a1…前気筒、a2…
後気筒、1…クランク軸、Z1,Z2…コネクテイン
グロツド、3…ピストン、4,5…クランクウエ
ブ、4a,5a…カウンタウエイト、6…クラン
クピン、7…バランサ軸、8,9,10…ウエイ
ト。
Claims (1)
- 1 前気筒と後気筒とを90度以外の挾み角を介し
てV型に配置されると共に、それら各気筒のピス
トンとクランク軸とを連結するコネクテイングロ
ツドがクランク軸において軸方向にオフセツトさ
れた自動二輪車用内燃機関において、上記クラン
ク軸に連繋して回転する1本の軸部材を前気筒下
方部におけるクランク軸の前方にそれと平行に配
設し、該軸部材に、各気筒のピストンの往復動に
伴つて発生する一次慣性力を消去するウエイトま
たはコネクテイングロツドがクランク軸にオフセ
ツトされたことにより発生する偶力を消去するウ
エイトを一体的に設け、該ウエイトの回転軌道の
一部をクランク軸に間隔を置いて設けたカウンタ
ウエイトが夫々に描く回転軌道の間の空間内に入
り込むように位置させ、且つ、クランク軸と軸部
材とを連繋する動力伝達歯車をクランクケース側
部の隔壁による軸受部よりも外側に配設したバラ
ンサ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56082982A JPS57195944A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Balancer device of internal combustion engine |
US06/382,428 US4617885A (en) | 1981-05-29 | 1982-05-27 | Balancer device for internal combustion engines |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56082982A JPS57195944A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Balancer device of internal combustion engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57195944A JPS57195944A (en) | 1982-12-01 |
JPH0249422B2 true JPH0249422B2 (ja) | 1990-10-30 |
Family
ID=13789419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56082982A Granted JPS57195944A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Balancer device of internal combustion engine |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4617885A (ja) |
JP (1) | JPS57195944A (ja) |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
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