JPH02492Y2 - - Google Patents

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JPH02492Y2
JPH02492Y2 JP18377081U JP18377081U JPH02492Y2 JP H02492 Y2 JPH02492 Y2 JP H02492Y2 JP 18377081 U JP18377081 U JP 18377081U JP 18377081 U JP18377081 U JP 18377081U JP H02492 Y2 JPH02492 Y2 JP H02492Y2
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bearing
guide shoe
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lubricating
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば2サイクル船舶用大型デイ
ーゼル機関等のクロスヘツド部に使用する改良さ
れたガイドシユー軸受に関する。
(従来の技術) 従来技術について、第1乃至第4図を参照して
説明する。第1図は従来の船舶用大型デイーゼル
機関におけるクロスヘツド部におけるクロスヘツ
ド軸受とガイドシユー軸受を一部断面で示した斜
視図、第2図は第1図に示すガイドシユー軸受の
拡大正面図、第3図は第2図の線−に沿う断
面図、第4図は第2図の線−に沿う側面図で
ある。
第1図は、2サイクル船舶用大型デイーゼル機
関のクロスヘツド部5のクロスヘツドピン7に一
対のガイドシユー軸受6を組み付けた状態を示
す。デーゼル機関の各ピストンのピストン棒20
は、クロスヘツドピン7に固定され、クロスヘツ
ドピン7は、その両端を前記一対のガイドシユー
軸受6に軸受され、かつその中間部をクロスヘツ
ド軸受21により軸受され、一方クロスヘツド軸
受21はクランクシヤフト(図示せず)に接続さ
れた連接棒22に固定されている。クロスヘツド
ピン7は、軸線方向に延びる油穴9および半径方
向に延びる油穴10を形成されている。第1図か
ら第3図に示すように、ガイドシユー軸受6は、
軸受本体4、前記クロスヘツドピン7を軸受する
ラジアル荷重支承部、前記ピストン棒20および
連接棒22の揺動を案内するスラスト荷重支承部
および前記ラジアル荷重支承部からスラスト荷重
支承部へ半径方向に貫通して延びる油穴10′お
よび前記スラスト荷重支承部に設けられた油溝1
1を有する。ラジアル荷重支承部は、内孔12に
設けられた軸受部材1を含み、スラスト荷重支承
部は側壁25,26に設けられた軸受部材2,3
を含む。軸受部材1はラジアル荷重支承部の内孔
12に、軸受部材2,3はスラスト荷重支承部、
すなわち側壁25,26に直接ホワイトメタル軸
受合金を鋳造することにより形成される。外部か
ら供給される潤滑油8は、クロスヘツドピン7に
設けられた油穴9,10、ガイドシユー軸受6に
設けられた油穴10′および油溝11を通じガイ
ドシユー軸受のラジアル荷重支承部およびスラス
ト荷重支承部の摺動部に給油され、これらの部分
が焼付いたり、摩耗したり、疲労したりするのを
防止する。
(考案が解決しようとする課題) 上記の構成では、ガイドシユー軸受6を補修す
るときには、クロスヘツド部5から大きなガイド
シユー軸受6全体を取りはずした後に、軸受部材
1又は軸受部材2,3を構成する軸受合金を溶融
手段又は切削手段などによつて軸受本体4から除
去し、その後、複雑な装置を使用して新しい軸受
合金を鋳造したり加工したりしていたために労力
および時間がかかり、きわめて能率の悪い作業と
なつていた。また、軸受部材1と軸受部材2,3
に用いられる軸受合金は鋳造技術上から、ほとん
ど低融点合金のホワイトメタル軸受合金Wに限定
されるために、ガイドシユー軸受6は低荷重用の
ものに用途が限定されていて、大幅な耐疲労強度
の向上は望み得なかつた。
また、ホワイトメタル軸受合金Wを使用するの
で、クロスヘツドピン7に第1図の矢印で示すよ
うに強制的に潤滑油8を供給する必要がある。そ
のための油穴9,10と、ガイドシユー軸受6に
その潤滑油を供給するための油穴10′と油溝1
1とを備えることが不可欠であつた。かくて、そ
れらを形成加工するために多大の労力と製作時間
を要し、必然的にコスト高を招いていたのであつ
た。
(問題を解決するための手段) 本考案の目的は、従来技術の前記課題を解決す
ることである。すなわち、クロスヘツドピンに油
穴を設けず、またガイドシユー軸受に油穴と油溝
を設けない構成にするため、従来技術におけるよ
うに直接にホワイトメタル軸受合金の鋳造により
軸受メタルを構成する代わりに、自己潤滑性の軸
受材料で形成した軸受部材を使用し、この軸受部
材を軸受本体に着脱自在に装着する点が重要な特
徴である。
上記目的を達成するために、本考案はラジアル
荷重支承部に着脱自在に装着された自己潤滑性部
材1、主スラスト荷重支承部に着脱自在に装着さ
れた自己潤滑性部材2、および副スラスト荷重支
承部に着脱自在に装着された自己潤滑性部材3を
含む舶用大型デイーゼル機関用のガイドシユー軸
受を提供する。
(実施例) 本考案の第1の実施例は、第5図乃至第8図を
参照して説明される。第5図は第1の実施例のガ
イドシユー軸受19aの正面図、第6図は第5図
の線−に沿う断面図、第7図は第5図の線
−に沿う側面図、第8図は該第1の実施例のガ
イドシユー軸受を船舶用大型デイーゼル機関のガ
イドシユー軸受として適用し組み付けたものを一
部断面で示した斜視図である。
軸受本体4の軸受部内孔12にはラジアル荷重
支承用として自己潤滑性部材で成る円筒状軸受部
材1が着脱自在に圧入される。円筒状軸受部材1
は単体の自己潤滑性部材P1であつても、また複
合体の自己潤滑性部材P2であつても良い。軸受
本体4のスラスト部側壁25,26には長溝状凹
部13,14が形成されている。この凹部13,
14には板状単体の自己潤滑性部材P3または板
状複合体の自己潤滑性部材P4で成る軸受部材2,
3が取り付けられている。軸受部材2,3は凹部
13,14にそれぞれ圧入(密嵌固定)するか、
又は凹部13,14の底部に例えばアラルダイト
系の接着剤を塗布し、この後に、該接着剤の上部
に嵌着して取り付ける。かように構成して第1の
実施例のガイドシユー軸受19aが形成される
が、このガイドシユー軸受19aを2サイクル船
舶用大型デイーゼル機関のクロスヘツド部5のク
ロスヘツドピン7に組み付けた状態を第8図に示
す。ここで20はピストン棒、21はクロスヘツ
ド軸受、22は連接棒である。
本考案の第2の実施例は、第9図乃至第13図
を参照して説明される。第9図は第2の実施例の
ガイドシユー軸受19bの正面図、第10図は第
9図の線−に沿う断面図、第11図は第9図
の線XI−XIに沿う側面図、第12図は第11図の
線XII−XIIに沿う断面図、および第13図は該第2
の実施例のガイドシユー軸受を船舶用大型デイー
ゼル機関のガイドシユー軸受として適用し組み付
けたものを1部断面で示す斜視図である。
軸受本体4の軸受部内孔12にはラジアル荷重
支承用として自己潤滑性部材で成る円筒状軸受部
材1が着脱自在に圧入される。円筒状軸受部材1
は単体の自己潤滑性部材P1であつても、また複
合体の自己潤滑性部材P2であつても良い。軸受
本体のスラスト部側壁25,26には板状単体の
自己潤滑性部材P3または板状複合体の自己潤滑
性部材P4で成る軸受部材2,3が取り付けられ
ている。軸受部材2,3は、スラスト部側壁2
5,26の端部におけるスラスト部側壁と直角を
なす非摺動部側壁Nに、その端部を折り曲げて第
12図に示すようにボルト18により螺着されて
いる。このようにして第2の実施例のガイドシユ
ー軸受19bが形成されるが、このガイドシユー
軸受19bを2サイクル船舶用大型デイーゼル機
関のクロスヘツド部5のクロスヘツドピン7に組
み付けた状態を第13図に示す。
(1) 前述した円筒状単体の自己潤滑性部材P1
しては、例えばa)PTFE,Pb、グラフアイ
ト、青銅などの混合物を焼結後、円筒形に成形
してなるソリツドの所謂無潤滑軸受、又はb)
ブロンズにグラフアイトなどを添加含有させた
後、特殊焼結後、円筒形に成形してなるソリツ
ドの所謂グラフアイト含有無潤滑軸受、又は
c)プラスチツク、好油性繊維部材、潤滑油な
どの混合物を焼結後、円筒形に成形してなるソ
リツドの所謂含油プラスチツク軸受などが使用
し得る。
(2) 前述した円筒状複合体の自己潤滑性部材P2
としては、例えばa)鋼板上に青銅粉末を多孔
質に焼結後、該多孔質層の孔隙とその表面に
PTFEとPbなどの混合物を含浸、被覆させて
焼成し、円筒状に成形してなる所謂裏金付無潤
滑PTFE系プラスチツク軸受、又はb)鋼板上
に青銅粉末を多孔質に焼結後、該多孔質層の孔
隙とその表面にポリアセタール樹脂に耐摩耗剤
を添加した混合物を含浸、被覆させて焼成して
なる所謂裏金付ポリアセタール系プラスチツク
軸受又はc)鋼板上に青銅粉末を多孔質に焼結
後、該多孔質層の孔隙とその表面にプラスチツ
ク、好油性繊維部材、潤滑油剤などからなる混
合物を含浸、被覆させて、焼成してなる所謂裏
金付含油プラスチツク軸受などが使用し得る。
(3) 前述した板状単体の自己潤滑性部材P3とし
ては、前記(1)のa),b),c)において円筒状
のものが板状に形状が相違しているだけで、そ
の他は同一の組成、組織状態のものを使用し得
る。
(4) 前述した板状複合体の自己潤滑性部材P4
しては、前記(2)のa),b),c)において円筒
状のものが板状に形状が相違しているだけで、
その他は同一の組成、組織状態のものを使用し
得る。
上述したP1,P2,P3,P4についての説明はあ
くまで例示であつて、本考案においては、使用時
(組立後、運転時)に外部から潤滑油を強制的に
供給しなくても自ら潤滑作用を十分果たし得る能
力を有する任意の摺動部材を使用し得ることは言
うまでもない。
(考案の効果) 第1に、潤滑油が不要であるから、クロスヘツ
ドピンに油穴を加工する必要がなく、またガイド
シユー軸受に油穴と油溝を加工する必要がなく、
潤滑が簡単になつた。
第2に、大きなガイドシユー軸受に直接鋳造に
より軸受メタル形成する必要がなく、したがつて
複雑で大規模な製造設備が不要である。
第3に、予備のガイドシユー軸受をストツクす
る代わりに、軸受部材(着脱自在の軸受メタル)
だけをストツクすれば良く維持費が安くなる。こ
のように、軸受部材の互換性が良い。
第4に、用途、使用条件に応じて軸受部材に最
適な軸受メタルを選択できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の船舶用大型デイーゼル機関にお
けるクロスヘツド軸受とガイドシユー軸受を一部
断面で示した斜視図、第2図は第1図に示された
ガイドシユー軸受の拡大正面図、第3図は第2図
の線−に沿う断面図、第4図は第2図の線
−に沿う側面図、第5図は本考案の一実施例の
ガイドシユー軸受の正面図、第6図は第5図の線
−に沿う断面図、第7図は第5図の−に
沿う側面図、第8図は該第1の実施例のガイドシ
ユー軸受を船舶用大型デイーゼル機関のガイドシ
ユー軸受として適用し組み付けたものを1部断面
で示す斜視図、第9図は本考案の第2の実施例の
ガイドシユー軸受の正面図、第10図は第9図の
線−に沿う断面図、第11図は第9図の線XI
−XIに沿う側面図、第12図は第11図の線XII−
XIIに沿う部分断面図、第13図は該第2の実施例
のガイドシユー軸受を船舶用大型デイーゼル機関
のガイドシユー軸受として適用し組み付けたもの
を1部断面で示す斜視図である。 図において、1,2,3:軸受部材、4:軸受
本体、5:クロスヘツド部、12:軸受部内孔、
13,14:長溝状凹部、18:締付用ボルト、
19a,19b:ガイドシユー軸受、25,2
6:スラスト部側壁、N:非摺動部側壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジアル荷重支承部に着脱自在に装着された自
    己潤滑性部材1、主スラスト荷重支承部に着脱自
    在に装着された自己潤滑性部材2、および副スラ
    スト荷重支承部に着脱自在に装着された自己潤滑
    性部材3を含む舶用大型デイーゼル機関用のガイ
    ドシユー軸受。
JP18377081U 1981-12-10 1981-12-10 大型機関用ガイドシユ−軸受 Granted JPS5888011U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18377081U JPS5888011U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 大型機関用ガイドシユ−軸受

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JP18377081U JPS5888011U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 大型機関用ガイドシユ−軸受

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JPS5888011U JPS5888011U (ja) 1983-06-15
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JP18377081U Granted JPS5888011U (ja) 1981-12-10 1981-12-10 大型機関用ガイドシユ−軸受

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KR100797129B1 (ko) * 2000-09-25 2008-01-22 베르트질레 슈바이츠 악티엔게젤샤프트 크로스헤드 슬라이딩 슈
JP5665488B2 (ja) * 2010-11-08 2015-02-04 三菱重工業株式会社 クロスヘッド型ディーゼル機関のクロスヘッド

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JPS5888011U (ja) 1983-06-15

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