JPH0248638B2 - - Google Patents
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- JPH0248638B2 JPH0248638B2 JP61074840A JP7484086A JPH0248638B2 JP H0248638 B2 JPH0248638 B2 JP H0248638B2 JP 61074840 A JP61074840 A JP 61074840A JP 7484086 A JP7484086 A JP 7484086A JP H0248638 B2 JPH0248638 B2 JP H0248638B2
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- plated steel
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は高耐食性分散めつき鋼板に係わり、更
に詳しくは優れた耐食性を有し、種々の用途、例
えば自動車、建材、家電等に適用できる高耐食性
分散めつき鋼板に関するものである。 〔従来の技術〕 一般に表面処理鋼板は、腐食環境下での耐食性
として裸耐食性のみならず、塗装後の耐食性、す
なわち塗膜傷部の塗膜密着性、耐孔あき性や耐赤
錆性等が要求される。また、耐食性のみでなく、
加工性や溶接性にも優れることが重要である。従
来この分野に於いてはZn系を中心に各種めつき
鋼板が使用されている。また、それらの改良も
種々試みられている。 しかしながら、例えば特開昭56−133488号公報
に見られるZn−Fe2層めつき鋼板や、特公昭50−
29821号公報に見られるZn−Niめつき鋼板といえ
ども現在の厳しい要求水準から見て必ずしも満足
すべき性質を有していない。 また、特公昭56−49999号、特公昭57−17960
号、特開昭56−123395号、特開昭52−109439号、
特公昭46−37882号各公報には各種の複合めつき
方法あるいは複合めつき鋼板が提案されている
が、これらに関しても現在の要求水準を満足する
性能を有しているとは言い難い。 そこで、本発明者らは上記実情に鑑み、種々の
実験を重ねた結果、鋼板の片面あるいは両面に下
層としてZn単独もしくはZn合金めつき層を有し、
上層として平均粒径5μ以下の非金属微粒子を単
独あるいは複合で0.01〜30wt%含有するZn単独
もしくはZn合金めつき層を有するようなZn系複
合めつき鋼板が耐食性、加工性共に優れた性能を
有することを見い出し、すでに特願昭59−185300
号として出願済である。この複合めつき鋼板は裸
材の耐赤錆性、塗装耐食性に優れているが、さら
に近年では一段と苛酷な加工の施される例えば自
動車ヘム部等に対する適用も要求され、これに対
応するための一層の改良が望まれている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、以上の如き問題点を解決すべくなさ
れたものであつて、加工部の耐孔あき性に優れ、
しかも自動車等の用途において極めて優れた耐食
性を発揮する高耐食性分散めつき鋼板を提供する
ことを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明の要旨とする所は、Si、Al、Fe、
Ti、Mo、Cu、Zn、Ni、Co、La、Ce、Bの1種
以上の酸化物、炭化物、窒化物、硼化物、燐化
物、硫化物の単独あるいは複合で平均粒径5μ以
下の微粒子を重量%で30%超、95%以下含有する
ZnもしくはZn合金被覆層を上層とし、Znあるい
はNn合金被覆層を下層とする2層被覆層を鋼板
の片面あるいは両面に設けたことを特徴とする高
耐食性分散めつき鋼板であり、このような構成と
することによつて複合めつき鋼板に要求される各
種耐食性のうち、特に自動車のヘム部等の加工さ
れた部分での耐孔あき性に極めて優れたものが得
られる。 以下、本発明を詳細に説明する。 〔作用〕 まず、本発明において微粒子の種類をSi、Al、
Fe、Ti、Mo、Cu、Zn、Ni、Co、La、Ce、B
の1種以上の酸化物、炭化物、窒化物、硼化物、
燐化物、硫化物の単独あるいは複合と定めたの
は、微粒子を含有しないZn若しくはZn合金被覆
層、又は、上記以外の微粒子を含有するZn若し
くはZn合金層に比較して、耐食性のうち、特に
加工部の耐孔あき性に優れることが判明したため
である。酸化物としてはSiO2、Al2O3、Fe2O3、
TiO2、MoO3、CuO、ZnO、NiO、La2O3、
CeO2、炭化物としてはSiC、TiC、窒化物として
はBN、Si3N4、硼化物としてはTiB、燐化物と
してはCuP、硫化物としてはMoS等が好適であ
つて、これらの粒子は他の粒子に比較して腐食反
応のうちカソード反応であるO2還元反応を抑制
し易い。これが、耐孔あき性向上の1つの理由と
考られる。 また、ここでいうZn合金被覆層とは、Ni、
Co、Cr、Fe、Mn、Tl、Ceを単独あるいは複合
で含有するZn被覆層を指す。なお、合金成分金
属の含有量は約0.3〜80%の場合に塗膜密着性、
加工部の耐孔あき性が特に良好となる。 次に、本発明において微粒子の平均粒径は5μ
以下であることが必要である。5μ以下に保つこ
とによつて厳しい加工を受けた場合の耐パエダリ
ング性が良好になる。なお、ここで言う平均粒径
とは、全粒子のうち最も分布量が大である粒経を
意味する。 次に、本発明において微粒子の含有量の下限を
30%超と定めたのは、30%超添加で特に加工部の
耐食性が良好になる事が、ヘムモデルを作製しよ
り実際の腐食環境に近似した腐食サイクルテスト
(CCT)で評価した結果判明したためである。 さらに、本発明において微粒子含有量の上限を
95%と定めたのは、Zn系合金の犠性防果の及ぶ
範囲を考慮したためである。微粒子含有量が95%
を超えると、Zn系合金の含有量はそれだけ下る
ので、その犠性防食作用が薄れる。そのため、特
に犠性防食作用が要求されるような環境下では95
%を超えない事が耐食性にとつて不可欠である。 また、本発明において微粒子含有層を上層と
し、ZnまたはZn合金被覆層を下層として設けた
のは、上層との組み合せにより相乗作用が発揮さ
れ、加工部の耐食性及び加工性が飛躍的に良好と
なるためである。 下層の組成は特に定めないが、Zn合金として
はNi、Co、Cr、Mo、Fe特を単独又は複合で含
有するものが有効である。 また、2層構造である本発明分散めつき鋼板
は、単層の分散めつき層を有する鋼板に比較して
加工部の耐孔あき性、加工性が大幅に優れてい
る。ここで言う加工性とはめつき鋼板特有の耐パ
ウダリング性である。ここでパウダリングとは、
加工によるめつき層の一部の剥離挙動を指す。 2層めつき鋼板の加工性は単層分散めつき鋼板
のみならず、単層のZn系めつき鋼板よりも良好
となる。この原因は明らかではないが、上層と下
層とが相乗作用を有し、お互いに一種の潤滑作用
を及ぼすのではないかと推定される。加工部の耐
食性に関しても同様であり、上層と下層との相乗
作用が認められる。 以上の如き構成の本発明分散めつき鋼板が、特
に自動車のヘム部等のような苛酷な加工を受けた
部分の耐孔あき性が向上する理由は明らかではな
いが、めつき層中の微粒子が一種のバリヤーとな
り、腐食反応のうち酸素還元反応を抑制し、また
Zn及びZnめつき層の犠性防食作用により耐食性
が優れるものと思われる。 なお、微粒子の電析メカニズムについては、従
来より静電的引力による共析説、機械的なめつき
中への共析説等種々あるが、現時点では不明であ
る。 次に、本発明の分散めつき鋼板の製造手段につ
いて述べると、本発明鋼板は電気めつき法或いは
蒸着めつき法で製造可能である。最も好ましい製
造手段は電気めつき法である。例えばPH1〜3の
硫酸塩浴又は塩化物浴を用いて電流密度1〜
200A/dm2、ラインスピード1〜250m/minの
めつき条件下で作製できる。また、ZnまたはZn
合金層を有する下層の製造手段としては、電気め
つきのみでなく溶融めつき、蒸着めつき等も適用
できる。下地鋼板としては普通鋼、Alキルド鋼、
高張力鋼板等種々のものが適用できる。 このように本発明分散めつき鋼板は特に加工部
の耐食性に優れているので、鋼板を製造するに際
しては必ずしも鋼板両面を全面にわたつて被覆し
なくても、加工を予定される部分のみあらかじめ
片面或いは部分的にのみ被覆することも有効であ
ることは云うまでもない。 また、本発明の如く分散めつき層を片面に形成
させる場合、他の面はFe面あるいはZnめつき、
Zn合金めつきを施すこともできる。即ち、少な
くとも片面が本発明の要件を満たす2層被覆層で
あれば、他面は本発明以外のめつき面であつても
良い。 なお、本発明鋼板は自動車用などの用途に供せ
られるので、当然のことながら最終的には塗装さ
れて使用されるものであるが、この場合、分散め
つき終了後、鋼板の少なくとも片面にシテンカツ
プリング処理或いは化成処理のいずれかによる後
処理皮膜を形成させれば、その後の塗装に際し塗
膜一次密着性が良好となる。なお、ここで言うシ
ランカツプリング処理とは、ビニルトリクロルシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン等のカツプリン
グ剤を塗布する処理、化成処理とはリン酸塩処
理、クロメート処理等を指す。 以下、実施例をもつて本発明の効果をさらに具
体的に説明する。 〔実施例〕 本発明鋼板のうち、片面めつき鋼板の代表的な
もののめつき層組成及び耐食性試験、加工性試
験、溶接性試験結果を第1表にまとめて示す。 試料No.1〜13、15〜19、22〜24、26〜69、76,
77が本発明鋼板であり、他は比較材(※印)であ
る。めつき層組成は化学分析で調べた。 耐食性試験用のサンプルには化成処理として通
常のリン酸Zn系デイツプ型のものを施し、さら
にカチオンED塗装(20μm)を施した。耐食性試
験としては、冷熱サイクル腐食試験(CCT)を
行なつた。CCTは、塩水噴霧試験に乾燥、湿潤、
冷却試験を組み合わせたものを行なつた。なお、
加工部耐孔あき性試験用のサンプルとしてはヘム
型の合わせ材を使用した。 一方、加工性は深絞り成形後、パウダリング性
をテープテストにより調べた。 さらに、溶接性は2枚のめつき鋼板をめつき面
を上側にして重ね合わせ、スポツト溶接を行な
い、適正な溶接電流範囲を調べた。 各試験の評価基準は次の通りである。 (耐食性) 加工部耐孔あき性……CCT4週後最大孔あき深さ 0.1mm未満 ◎ 0.1mm以上0.2mm未満 〇 0.2mm以上0.3mm未満 △ 0.3mmを超える場合 × 耐外面錆性……クロスカツト部耐赤錆性
(SST1000時間) 赤錆発生なし ◎ 極一部点錆発生 〇 一部赤錆発生 △ 赤錆全面発生 × 傷部の塗膜密着性……CCT4週後クロスカツト部
最大ふくれ幅 2mm未満 ◎ 2mm以上3mm未満 〇 3mm以上5mm未満 △ 5mm以上 × (加工性) パウダリング性……深絞り成形後テープテスト黒
化度の目視判定 剥離なし ◎ 一部剥離 〇 半分剥離 △ 全面剥離 × (溶接性) 適正溶接電流範囲 5KA以上5.5KA未満 ◎ 5.5KA以上6KA未満 〇 6KA以上6.5KA未満 △ 6.5KA以上7KA未満 × (総合評価) 最優 ◎ 優 〇 良 △ 劣 × 本発明鋼板は、微粒子を含有していないZn−
Fe2層めつき鋼板(No.74)、Zn−Niめつき鋼板
(No.75)及び本発明以外の分散めつき鋼板(No.70
〜73)よりも優れた耐食性を示す。 No.1〜3、14〜21は微粒子含有量を変化させた
場合である。微粒子含有量が本発明の範囲内にあ
る場合に特に加工部の耐孔あき性が極めて良好で
ある。微粒子含有量が30%以下の場合(No.14)に
は、耐食性のうち加工部の耐孔あき性がやや劣
る。また、No.20、21の如く95%を超えると加工部
の耐孔あき性のみでなく耐赤錆性、溶接性も劣化
する。 さらに、No.22〜25は微粒子の平均粒径を変化さ
せた場合である。平均粒径が5μ以下の場合(No.
22〜24)の方が加工性が良好である。5μを超え
ると加工性が劣化する(No.25)。 No.76に示した通り、部分めつきした場合にも本
分散めつき層は優れた効果を有する。なお、試料
としては、鋼板上に縞状に部分めつきしためつき
鋼板(被覆率50%)を用いた。また、No.77に示し
た通り、シランカツプリング処理等の後処理を行
なうことにより、本発明鋼板はさらに優れた性能
を発揮する。 なお、以上の結果は全て片面めつきに関するも
のであるが、両面めつきについても同等な性能を
有することを本発明者らは確認している。
に詳しくは優れた耐食性を有し、種々の用途、例
えば自動車、建材、家電等に適用できる高耐食性
分散めつき鋼板に関するものである。 〔従来の技術〕 一般に表面処理鋼板は、腐食環境下での耐食性
として裸耐食性のみならず、塗装後の耐食性、す
なわち塗膜傷部の塗膜密着性、耐孔あき性や耐赤
錆性等が要求される。また、耐食性のみでなく、
加工性や溶接性にも優れることが重要である。従
来この分野に於いてはZn系を中心に各種めつき
鋼板が使用されている。また、それらの改良も
種々試みられている。 しかしながら、例えば特開昭56−133488号公報
に見られるZn−Fe2層めつき鋼板や、特公昭50−
29821号公報に見られるZn−Niめつき鋼板といえ
ども現在の厳しい要求水準から見て必ずしも満足
すべき性質を有していない。 また、特公昭56−49999号、特公昭57−17960
号、特開昭56−123395号、特開昭52−109439号、
特公昭46−37882号各公報には各種の複合めつき
方法あるいは複合めつき鋼板が提案されている
が、これらに関しても現在の要求水準を満足する
性能を有しているとは言い難い。 そこで、本発明者らは上記実情に鑑み、種々の
実験を重ねた結果、鋼板の片面あるいは両面に下
層としてZn単独もしくはZn合金めつき層を有し、
上層として平均粒径5μ以下の非金属微粒子を単
独あるいは複合で0.01〜30wt%含有するZn単独
もしくはZn合金めつき層を有するようなZn系複
合めつき鋼板が耐食性、加工性共に優れた性能を
有することを見い出し、すでに特願昭59−185300
号として出願済である。この複合めつき鋼板は裸
材の耐赤錆性、塗装耐食性に優れているが、さら
に近年では一段と苛酷な加工の施される例えば自
動車ヘム部等に対する適用も要求され、これに対
応するための一層の改良が望まれている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、以上の如き問題点を解決すべくなさ
れたものであつて、加工部の耐孔あき性に優れ、
しかも自動車等の用途において極めて優れた耐食
性を発揮する高耐食性分散めつき鋼板を提供する
ことを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明の要旨とする所は、Si、Al、Fe、
Ti、Mo、Cu、Zn、Ni、Co、La、Ce、Bの1種
以上の酸化物、炭化物、窒化物、硼化物、燐化
物、硫化物の単独あるいは複合で平均粒径5μ以
下の微粒子を重量%で30%超、95%以下含有する
ZnもしくはZn合金被覆層を上層とし、Znあるい
はNn合金被覆層を下層とする2層被覆層を鋼板
の片面あるいは両面に設けたことを特徴とする高
耐食性分散めつき鋼板であり、このような構成と
することによつて複合めつき鋼板に要求される各
種耐食性のうち、特に自動車のヘム部等の加工さ
れた部分での耐孔あき性に極めて優れたものが得
られる。 以下、本発明を詳細に説明する。 〔作用〕 まず、本発明において微粒子の種類をSi、Al、
Fe、Ti、Mo、Cu、Zn、Ni、Co、La、Ce、B
の1種以上の酸化物、炭化物、窒化物、硼化物、
燐化物、硫化物の単独あるいは複合と定めたの
は、微粒子を含有しないZn若しくはZn合金被覆
層、又は、上記以外の微粒子を含有するZn若し
くはZn合金層に比較して、耐食性のうち、特に
加工部の耐孔あき性に優れることが判明したため
である。酸化物としてはSiO2、Al2O3、Fe2O3、
TiO2、MoO3、CuO、ZnO、NiO、La2O3、
CeO2、炭化物としてはSiC、TiC、窒化物として
はBN、Si3N4、硼化物としてはTiB、燐化物と
してはCuP、硫化物としてはMoS等が好適であ
つて、これらの粒子は他の粒子に比較して腐食反
応のうちカソード反応であるO2還元反応を抑制
し易い。これが、耐孔あき性向上の1つの理由と
考られる。 また、ここでいうZn合金被覆層とは、Ni、
Co、Cr、Fe、Mn、Tl、Ceを単独あるいは複合
で含有するZn被覆層を指す。なお、合金成分金
属の含有量は約0.3〜80%の場合に塗膜密着性、
加工部の耐孔あき性が特に良好となる。 次に、本発明において微粒子の平均粒径は5μ
以下であることが必要である。5μ以下に保つこ
とによつて厳しい加工を受けた場合の耐パエダリ
ング性が良好になる。なお、ここで言う平均粒径
とは、全粒子のうち最も分布量が大である粒経を
意味する。 次に、本発明において微粒子の含有量の下限を
30%超と定めたのは、30%超添加で特に加工部の
耐食性が良好になる事が、ヘムモデルを作製しよ
り実際の腐食環境に近似した腐食サイクルテスト
(CCT)で評価した結果判明したためである。 さらに、本発明において微粒子含有量の上限を
95%と定めたのは、Zn系合金の犠性防果の及ぶ
範囲を考慮したためである。微粒子含有量が95%
を超えると、Zn系合金の含有量はそれだけ下る
ので、その犠性防食作用が薄れる。そのため、特
に犠性防食作用が要求されるような環境下では95
%を超えない事が耐食性にとつて不可欠である。 また、本発明において微粒子含有層を上層と
し、ZnまたはZn合金被覆層を下層として設けた
のは、上層との組み合せにより相乗作用が発揮さ
れ、加工部の耐食性及び加工性が飛躍的に良好と
なるためである。 下層の組成は特に定めないが、Zn合金として
はNi、Co、Cr、Mo、Fe特を単独又は複合で含
有するものが有効である。 また、2層構造である本発明分散めつき鋼板
は、単層の分散めつき層を有する鋼板に比較して
加工部の耐孔あき性、加工性が大幅に優れてい
る。ここで言う加工性とはめつき鋼板特有の耐パ
ウダリング性である。ここでパウダリングとは、
加工によるめつき層の一部の剥離挙動を指す。 2層めつき鋼板の加工性は単層分散めつき鋼板
のみならず、単層のZn系めつき鋼板よりも良好
となる。この原因は明らかではないが、上層と下
層とが相乗作用を有し、お互いに一種の潤滑作用
を及ぼすのではないかと推定される。加工部の耐
食性に関しても同様であり、上層と下層との相乗
作用が認められる。 以上の如き構成の本発明分散めつき鋼板が、特
に自動車のヘム部等のような苛酷な加工を受けた
部分の耐孔あき性が向上する理由は明らかではな
いが、めつき層中の微粒子が一種のバリヤーとな
り、腐食反応のうち酸素還元反応を抑制し、また
Zn及びZnめつき層の犠性防食作用により耐食性
が優れるものと思われる。 なお、微粒子の電析メカニズムについては、従
来より静電的引力による共析説、機械的なめつき
中への共析説等種々あるが、現時点では不明であ
る。 次に、本発明の分散めつき鋼板の製造手段につ
いて述べると、本発明鋼板は電気めつき法或いは
蒸着めつき法で製造可能である。最も好ましい製
造手段は電気めつき法である。例えばPH1〜3の
硫酸塩浴又は塩化物浴を用いて電流密度1〜
200A/dm2、ラインスピード1〜250m/minの
めつき条件下で作製できる。また、ZnまたはZn
合金層を有する下層の製造手段としては、電気め
つきのみでなく溶融めつき、蒸着めつき等も適用
できる。下地鋼板としては普通鋼、Alキルド鋼、
高張力鋼板等種々のものが適用できる。 このように本発明分散めつき鋼板は特に加工部
の耐食性に優れているので、鋼板を製造するに際
しては必ずしも鋼板両面を全面にわたつて被覆し
なくても、加工を予定される部分のみあらかじめ
片面或いは部分的にのみ被覆することも有効であ
ることは云うまでもない。 また、本発明の如く分散めつき層を片面に形成
させる場合、他の面はFe面あるいはZnめつき、
Zn合金めつきを施すこともできる。即ち、少な
くとも片面が本発明の要件を満たす2層被覆層で
あれば、他面は本発明以外のめつき面であつても
良い。 なお、本発明鋼板は自動車用などの用途に供せ
られるので、当然のことながら最終的には塗装さ
れて使用されるものであるが、この場合、分散め
つき終了後、鋼板の少なくとも片面にシテンカツ
プリング処理或いは化成処理のいずれかによる後
処理皮膜を形成させれば、その後の塗装に際し塗
膜一次密着性が良好となる。なお、ここで言うシ
ランカツプリング処理とは、ビニルトリクロルシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン等のカツプリン
グ剤を塗布する処理、化成処理とはリン酸塩処
理、クロメート処理等を指す。 以下、実施例をもつて本発明の効果をさらに具
体的に説明する。 〔実施例〕 本発明鋼板のうち、片面めつき鋼板の代表的な
もののめつき層組成及び耐食性試験、加工性試
験、溶接性試験結果を第1表にまとめて示す。 試料No.1〜13、15〜19、22〜24、26〜69、76,
77が本発明鋼板であり、他は比較材(※印)であ
る。めつき層組成は化学分析で調べた。 耐食性試験用のサンプルには化成処理として通
常のリン酸Zn系デイツプ型のものを施し、さら
にカチオンED塗装(20μm)を施した。耐食性試
験としては、冷熱サイクル腐食試験(CCT)を
行なつた。CCTは、塩水噴霧試験に乾燥、湿潤、
冷却試験を組み合わせたものを行なつた。なお、
加工部耐孔あき性試験用のサンプルとしてはヘム
型の合わせ材を使用した。 一方、加工性は深絞り成形後、パウダリング性
をテープテストにより調べた。 さらに、溶接性は2枚のめつき鋼板をめつき面
を上側にして重ね合わせ、スポツト溶接を行な
い、適正な溶接電流範囲を調べた。 各試験の評価基準は次の通りである。 (耐食性) 加工部耐孔あき性……CCT4週後最大孔あき深さ 0.1mm未満 ◎ 0.1mm以上0.2mm未満 〇 0.2mm以上0.3mm未満 △ 0.3mmを超える場合 × 耐外面錆性……クロスカツト部耐赤錆性
(SST1000時間) 赤錆発生なし ◎ 極一部点錆発生 〇 一部赤錆発生 △ 赤錆全面発生 × 傷部の塗膜密着性……CCT4週後クロスカツト部
最大ふくれ幅 2mm未満 ◎ 2mm以上3mm未満 〇 3mm以上5mm未満 △ 5mm以上 × (加工性) パウダリング性……深絞り成形後テープテスト黒
化度の目視判定 剥離なし ◎ 一部剥離 〇 半分剥離 △ 全面剥離 × (溶接性) 適正溶接電流範囲 5KA以上5.5KA未満 ◎ 5.5KA以上6KA未満 〇 6KA以上6.5KA未満 △ 6.5KA以上7KA未満 × (総合評価) 最優 ◎ 優 〇 良 △ 劣 × 本発明鋼板は、微粒子を含有していないZn−
Fe2層めつき鋼板(No.74)、Zn−Niめつき鋼板
(No.75)及び本発明以外の分散めつき鋼板(No.70
〜73)よりも優れた耐食性を示す。 No.1〜3、14〜21は微粒子含有量を変化させた
場合である。微粒子含有量が本発明の範囲内にあ
る場合に特に加工部の耐孔あき性が極めて良好で
ある。微粒子含有量が30%以下の場合(No.14)に
は、耐食性のうち加工部の耐孔あき性がやや劣
る。また、No.20、21の如く95%を超えると加工部
の耐孔あき性のみでなく耐赤錆性、溶接性も劣化
する。 さらに、No.22〜25は微粒子の平均粒径を変化さ
せた場合である。平均粒径が5μ以下の場合(No.
22〜24)の方が加工性が良好である。5μを超え
ると加工性が劣化する(No.25)。 No.76に示した通り、部分めつきした場合にも本
分散めつき層は優れた効果を有する。なお、試料
としては、鋼板上に縞状に部分めつきしためつき
鋼板(被覆率50%)を用いた。また、No.77に示し
た通り、シランカツプリング処理等の後処理を行
なうことにより、本発明鋼板はさらに優れた性能
を発揮する。 なお、以上の結果は全て片面めつきに関するも
のであるが、両面めつきについても同等な性能を
有することを本発明者らは確認している。
【表】
【表】
【表】
【表】
以上述べた如く、本発明の高耐食性分散めつき
鋼板は耐食性のみならず加工性、溶接性にも優れ
た高性能のめつき鋼板であり、その実用的価値は
誠に大きい。
鋼板は耐食性のみならず加工性、溶接性にも優れ
た高性能のめつき鋼板であり、その実用的価値は
誠に大きい。
Claims (1)
- 1 Si、Al、Fe、Ti、Mo、Cu、Zn、Ni、Co、
La、Ce、B1種以上の酸化物、炭化物、窒化物、
硼化物、燐化物、硫化物の単独あるいは複合で平
均粒径5μ以下の微粒子を重量%で30%超、95%
以下含有するZnもしくはZn合金被覆層を上層と
し、ZnあるいはZn合金被覆層を下層とする2層
被覆層を鋼板の片面あるいは両面に設けたことを
特徴とする高耐食性分散めつき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7484086A JPS62230999A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 高耐食性分散めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7484086A JPS62230999A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 高耐食性分散めつき鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62230999A JPS62230999A (ja) | 1987-10-09 |
| JPH0248638B2 true JPH0248638B2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=13558929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7484086A Granted JPS62230999A (ja) | 1986-04-01 | 1986-04-01 | 高耐食性分散めつき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62230999A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2869537A1 (fr) * | 2004-05-03 | 2005-11-04 | Dgtec Soc Par Actions Simplifi | Compose pour produit cosmetique |
| DE102011001140A1 (de) * | 2011-03-08 | 2012-09-13 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Stahlflachprodukt, Verfahren zum Herstellen eines Stahlflachprodukts und Verfahren zum Herstellen eines Bauteils |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58157995A (ja) * | 1982-03-16 | 1983-09-20 | Nippon Steel Corp | 耐食性のすぐれた溶接可能塗装鋼板 |
| JPS59123796A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-17 | Kawasaki Steel Corp | 高耐食性電気亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
| JPS60211096A (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-23 | Kawasaki Steel Corp | 高耐食性表面処理鋼板 |
-
1986
- 1986-04-01 JP JP7484086A patent/JPS62230999A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62230999A (ja) | 1987-10-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |