JPH0248636B2 - Fukusometsukikohan - Google Patents
FukusometsukikohanInfo
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- JPH0248636B2 JPH0248636B2 JP11011886A JP11011886A JPH0248636B2 JP H0248636 B2 JPH0248636 B2 JP H0248636B2 JP 11011886 A JP11011886 A JP 11011886A JP 11011886 A JP11011886 A JP 11011886A JP H0248636 B2 JPH0248636 B2 JP H0248636B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、優れためつき密着性および耐食性を
有し種々の用途、例えば自動車用鋼板として適用
できる電気合金めつき鋼板に関するものである。 〔従来の技術および問題点〕 寒冷地帯における冬期の道路凍結防止用の散布
岩塩によつて自動車車体が腐食する問題に対し
て、各種めつき鋼板の適用が検討・推進されてい
る。車体外面の腐食は、道路走行時の自動車に路
面から跳ねあげられた小石や散布岩塩が当たり
(この現象をチツピングと称する。小石や散布岩
塩の衝突するスピードは、自動車の走行スピード
と同じ50〜150Km/hで極めて大きい衝撃力であ
る。)、車体表面の塗装が剥離したり、素地鋼板に
達する疵が入り、その箇所に融雪からの水や散布
塩分が作用して促進される。このような車体外面
の腐食対策として、例えばZnめつき鋼板が使用
されている。Znめつきはその強い犠牲防食作用
により、疵が素地鋼板に達していても鋼板を十分
防食する能力を持つているが、車体外面のように
塗装して用いた場合、ブリスターと称する塗膜の
膨れ錆が生じ易い欠点がある。 そのため、最近に至つてZn−Ni、Zn−Fe、Zn
−Co、Zn−Fe−Cr、Zn−Ni−Co、Zn−Cr、Zn
−Mn、Zn−Ti、Zn−Sn、Zn−Cu、Zn−Cd、
Zn−Pb等のZn系合金電気めつき及びこれらを複
層化しためつき(つまり成分や組成が異なるZn
系合金めつき層を重めためつき)や濃度傾斜した
めつき(つまり組成を、めつき層の厚さ方向に変
化させているめつき)を施した鋼板が開発され、
良好な耐ブリスター性が認められ実用化され始め
ている。しかし、これらZn系合金電気めつきは、
めつき皮膜の持つ内部応力がZn単独の電気めつ
きよりも高く、そのため鋼板素地に対するめつき
層の対素地密着性はZnめつきよりも弱いという
欠点を持つ。(以後、鋼板素地に直接接するめつ
きが鋼板に対して持つ密着性を対素地密着性と記
す。)又、自動車々体外面にはカチオン電着塗装、
中塗り、上塗り、塗装の3コート塗装を合計で約
100μ以上の厚さに行うのが一般的であり、これ
らの焼付け時の収縮応力がめつき層に作用して、
対素地密着性は未塗装時よりも低くなつている。
更に、冬期の寒冷地は−50℃ぐらいまで気温が低
下し、塗膜の収縮が進むため、めつき層に作用す
る応力も大きくなつており、対素地密着性も一段
と低い状態にある。このように対素地密着性が一
段と低まつた状態下で前述のチツピングをうける
と、Zn系合金電気めつき鋼板のめつき層は剥離
する欠点がある。 Zn系合金電気めつき鋼板のめつき密着性(以
後、鋼板素地に直接接する接しないを考慮しない
で、めつきが鋼板に対して持つ密着性をめつき密
着性と記す。)を高める対策として、例えば特開
昭59−200789号公報の如くCr、Mn、Fe、Co、
Ni、Cu、In、Zn、Cd、Sn、Pbの1種又は2種
以上からなる被覆層をZn系合金被覆と素地鋼板
との間に設ける方法が開示されている。しかし、
当該方法は常温下で未塗装状態の押し出し成型
(5エリクセン張り出し)というマイルドな状態
下で密着性を確認しており、前述の寒冷地、3コ
ート塗装、チツピングでのシビアーな条件では役
にたたない。又、鉄と鋼71(1985)s1273ではFe、
Zn、Ni、Cu、Snの1種からなる薄い被覆層をZn
系合金めつきと素地鋼板との間に設ける方法が開
示されており、2コート塗装、氷点化、デユポン
衝撃試験の条件下で十分なめつき密着性が得られ
ると報告されているが、前述の3コート塗装、チ
ツピングでのシビアーな条件では不十分な効果し
か得られない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記実情に鑑み、自動車用3コー
ト塗装を施したZn系合金めつき鋼板が、低温下
でチツピングを受けても良好なめつき密着性を得
られることを目的として種々の実験を行つた。そ
の結果、鋼板表面にFe、Ni、Coのうち1種もし
くは2種以上からなるめつき層で0.01〜2g/m2
の被覆層を形成し、しかる後当該被覆層上に第2
層としてZn系合金めつきを施し、さらにその上
層の第3層としてFeを70重量%以上含有するFe
系合金めつきを施すことで、目的とするシビアー
な条件でめつき密着性が得られることを確認し
た。つまり鋼板表面は通常加熱、圧延、酸洗、焼
鈍工程を経ているため、表面にC、Si等の非金属
の拡散濃縮層や酸との化合物が存在しており、こ
れがZn系合金めつきのめつき密着性を阻害する
要因となつている。Zn系合金めつきは、その構
造がZnめつきや他の単一金属めつきに比し複雑
なので特に助長されやすい。 本発明者等は、Zn系合金めつきのめつき密着
性を高めるためには先づ単純な構造の金属層を
Zn系合金めつきと素地鋼板との間に設けること
が必要であることを確認し、その中でも、鋼主成
分のFeと同一のFe、およびFe属金属であるNi、
Coが鋼と同様な結晶構造であるためか、鋼板に
対する対素地密着性が良く−かつZn系合金めつ
きのめつき密着性が良好であることを見いだし
た。しかし当該下地処理のみでは、まだ不十分で
あつたため次に低温下チツピングでは、チツプの
衝突による衝撃力がZn系合金めつきに伝わるこ
とで、そのめつき密着力が劣化するという事実に
着目した。つまり、チツピングの衝撃力が、Zn
系合金めつきに伝わる前に緩和させうる処理を施
こせば、Zn系合金めつきの密着性は保たれるこ
とになる。本発明者等はチツピングの衝撃力が
Zn系合金めつき層に伝わる前に緩和させる処理
としてZn系合金めつきの上に更にFeを70重量%
以上含有するFe系合金めつきを施すことが工業
的に最良であることを種々探索の結果見い出し
た。この衝撃力緩和効果はFe系合金めつきその
ものより、更にその上層に施こされる、塗装下地
処理としての燐酸塩皮膜の質によるものである。 Zn系合金めつき皮膜上の燐酸塩皮膜は50〜10μ
長さの針状のHepeite(Zn3(PO4)2・4H2O)であ
り、これは衝撃力に対し若干の緩和能力がある。
しかしFeを70重量%以上含有するFe系合金めつ
き上の燐酸塩皮膜は0.5〜1μ径の角粒状の
phosphophyllite(Zn2Fe(PO4)2・4H2O)で、そ
の結晶が微細であるため、チツピングの衝撃力を
吸収・分散する能力が大きく、Zn系合金めつき
にチツピングの衝撃が伝わるのを緩和する。 以上述べたZn系合金めつきのめつき密着性に
対する知見および第1層、第3層の処理層の効果
を見出し、本発明をなしたのである。 本発明は以上の如き知見に基づいてなされたも
のであつて、鋼板の少なくとも片面に、鋼板表面
より、第1層としてFe、Ni、Coのうち1種もし
くは2種以上からなるめつき層0.01〜2g/m2の
被覆層を形成し、第2層としてFe、Ni、Co、
Cr、Mn、Ti、Sn、Cu、Cd、Pbのうち1種もし
くは2種以上を総量で3〜20重量%含有し残部が
ZnであるZn系合金電気めつきで5〜40g/m2の
被覆層を形成し、第3層としてFeを70重量%以
上含有するZn3〜29重量%、Cr0.1〜1.0重量%の
Fe−Zn−Cr合金電気めつき又はZn3〜30重量%
のFe−Zn合金電気めつき又はP0.01〜30重量%の
Fe−P合金電気めつきのFe系合金電気めつきで
1〜5g/m2の被覆層を形成したことを特徴とす
るめつき密着性、塗装後の性能に優れた複層めつ
き鋼板である。 〔作用〕 以下、本発明を図を用いて詳細に説明する。 第1図は本発明における第1層、第3層の被覆
層量を変化させると、第2層に施した20g/m2被
覆のZn系合金電気めつきのめつき密着性がどの
ように変化するかを示した相関図である。第1図
に於いてAは第1層としてCo単独の電気めつき
を施し第3層の被覆層が0である被覆めつき、B
は第1層としてCo単独の電気めつきを施し第3
層としZn25重量%残FeのFe−Zn合金電気めつき
0.5g/m2を施した複層めつき、Cは第1層とし
てCo単独の電気めつきを施し第3層としてZn25
重量%残FeのFe−Zn合金電気めつき1g/m2を
施した複層めつきで、A,B,Cとも、第1層の
付着量の変化に伴いZn系合金電気めつきのめつ
き密着性がどのように変化するかを示した相関曲
線である。Zn系合金電気めつきのめつき密着性
向上を目的にCo単独の下層被覆を施すと、第1
図の曲線Aに示すようにCo付着量0.01g/m2以上
から2g/m2まで、Co付着量の増加に伴ないZn
系合金電気めつきのめつき密着性も向上する。し
かし第1層被覆の効果は鋼板表面が完全に覆われ
る2g/m2の付着量で飽和するため、Zn系合金
電気めつきのめつき密着性は不十分な状態にあ
る。なお、塗装後耐食性の点からは、本発明にお
ける第1層の好ましい付着量は1〜2g/m2の範
囲である。 第3層としてFe−Zn合金めつきを0.5g/m2施
した曲線Bは曲線Aに比し良好な範囲もあるが全
体として不十分な状態にある。これは第3層が第
2層の表面を完全に覆いきれないため、前述した
燐酸塩の結晶構造が、Hepeiteとphsphophyllite
の共晶状態になつているために、チツピングの衝
撃力を十分緩衝できないことが原因であると推定
される。第3層としてFe−Zn合金めつきを1
g/m2施した曲線Cは第1層のCo付着量0.01g/
m2以上で曲線Aのピーク値よりも良好な状態にあ
る。これは前述した燐酸塩の結晶構造が全量
phosphophylliteになつているため、チツピング
の衝撃力を十分緩衝できるためである。 本発明の第3層のFe系合金めつきをFeを70重
量%以上含有するFe系合金電気めつきとしたの
は、この範囲で前述のphosphophylliteによる燐
酸塩皮膜が形成されるためである。又Fe系合金
めつきをZnが3〜30重量%、Cr0.1〜1.0重量%
のFe−Zn−Cr合金めつきZnが3〜30重量%の
Fe−Zn合金めつきPが0.01〜30重量%のFe−
P合金めつきとしたのは、少量のZn、Cr、Pが
燐酸塩処理の形成核となりFe単独めつきよりも
微細な燐酸塩結晶が得られ、チツピングの衝撃力
を柔らげる効果が見出されたためである。 本発明に関わる第1層被覆層および第3層被覆
層は5g/m2以上のFe、Ni、Co、Cr、Mn、Ti、
Sn、Cu、Cd、Pbを単独あるいは複合でめつき層
中に合計濃度3重量%〜20重量%含有し、残部が
ZnであるZn系合金電気めつき層(Zn−Ni、Zn−
Fe、Zn−Co、Zn−Fe−Cr、Zn−Ni−Co、Zn−
Cr、Zn−Mn、Zn−Ti、Zn−Sn、Zn−Cu、Zn
−Cd、Zn−Pb等のZn系合金電気めつき及びこれ
らを複層化しためつき(つまり成分や組成が異な
るZn系合金めつき層を重ねためつき)や濃度傾
斜しためつき(つまり組成を、めつき層の厚さ方
向に変化させているめつき)、更にはこれらに少
量のAl、Mg、In、等が含有されたもの)のめつ
きに対し適用可能である。 本発明で上述のZn系合金電気めつき層の付着
量を5g/m2以上としたのは、それ未満では鋼板
に対する防食効果が得られないからである。又、
本発明で上述のZn系合金電気めつき層中のFe、
Ni、Co、Cr、Mn、Ti、Sn、Cu、Cd、Pb含有
率を3重量%〜20重量%としたのは、この範囲で
これらがZnと金属間化合物を形成し、この金属
間化合物めつき層が優れた耐ブリスター性を発揮
するからである。Fe、Ni、Co、Cr、Mn、Ti、
Sn、Cu、Cd、Pb含有率が3%未満ではZnにこ
れらが固容される構造となり、Znの性質がよく
なり、20wt%超ではこれらにZnが固容される構
造となり、これらの性質がつよくなり耐ブリスタ
ー性が劣化するため、かかる範囲に定めたのであ
る。 本発明の複層めつき鋼板は、通常の脱脂(強ア
ルカリ、弱アルカリ、溶剤等の脱脂剤および浸
漬、スプレー、カウンターフロー、電解等の脱脂
方法)通常の酸洗(硫酸、塩酸等の酸洗剤及び浸
漬、スプレー、カウンターフロー、電解等の酸洗
方法)の前処理を施した鋼板にFe、Ni、Coの単
独電気めつき、またはこれらの2種以上からなる
電気めつきを施した後、水洗工程を経て、Zn系
合金電気めつき層を施し、水洗工程を経てFe系
合金電気めつきを施すことで得られる。 Fe、Ni、Coの単独電気めつきまたはこれらの
2種以上からなる電気めつきは、Co単独めつき
を例にとると、Coの塩化物又は硫酸塩を主成分
としK、Na、NH4、Mg、Al等の塩化物又は硫
酸塩又はホウ酸塩を副成分とし、硫酸、塩酸等の
酸又はNa、Mg、Sr等の炭酸塩をPH調整剤とし
たPH0.5〜3.0で浴温30〜70℃のめつき浴中で電流
密度10〜300A/dm2、流速10〜300m/minで電
気めつきすることで得られる。 浴中主成分のCo2+の濃度は30〜100g/であ
る。 他のFe、Ni等の単独めつきも上記の主成分を
Fe2+、又はNi2+とすることで得られる。Fe、
Ni、Coの2種以上からなるめつきは、上記の各
主成分を同一浴中で適宜混合することで得られ
る。 めつき槽の構造は縦型・横型どちらでも適用可
能である。又めつきの電源は直流のみならず陰極
電解比率の多いパルス電源や直流交流重畳電源で
も特に支障はない。 Zn系合金電気めつきはZn系合金電気めつき浴
(Zn2+、Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、Mn2+、
Ti2+、Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の塩化物又は硫
酸塩又はホウフツ化物又はスルフアミン酸塩又は
クエン酸塩のキレート塩を主成分としたPH0.5〜
13.5で浴温20〜70℃のめつき浴)中で電流密度10
〜300A/dm2、流速10〜300m/minで電気めつ
きすることで得られる。浴中主成分のZn2+、
Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、Mn2+、Ti2+、
Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の濃度は合計で30〜100
g/で、各々の比率を変えることでめつき層中
のZn2+、Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、
Mn2+、Ti2+、Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の合金電
気めつき比率を変えることができる。めつき槽の
構造は縦型・横型どちらでも適用可能である。又
めつき電源は直流のみならず陰極電解比率の多い
パルス電源や直流交流重畳電源でも特に支障はな
い。又、これらを複層化する際には主成分濃度比
を変えた浴をその層分別々にセツトリングし、そ
の層別のめつき槽で順次めつきする。又、これら
の濃度傾斜しためつきにする際には上記の複層化
する方法と、電流密度をめつき槽別に変える方法
との組み合わせで可能である。 Fe系合金電気めつきは、Fe−Zn合金電気めつ
きを例にとるとFe2+、Zn2+の塩化物又は硫酸塩
を主成分としK、Na、NH4、Mg、Al等の塩化
物又は硫酸塩又はホウ酸塩を副成分とし、硫酸、、
塩酸等の酸又はNa、Mg、Sr等の炭酸塩をPH調
整剤としたPH0.5〜3.0で浴温30〜70℃のめつき
浴)中で電流密度50〜300A/dm2、流速10〜300
m/minで電気めつきすることで得られる。浴中
主成分のFe2+、Zn2+の濃度は合計で70〜100g/
で、Fe2+とZn2+の比率は100〜10:1である。 Fe−Zn−Cr合金電気めつきは上記浴にCr3+の
塩化物又は硫酸塩をFe2+に対し1/10〜1/100
濃度(as Cr3+)添加しためつき浴で得ることが
できる。 Fe−P合金電気めつきは上記Fe−Zn浴のZnを
除きP源としてK、Na、NH4等の非金属の亜リ
ン酸塩又は亜リン酸塩をFe2+に対し1/10〜
1/1000濃度(P)添加しためつき浴で得ること
ができる。 本発明の複層めつきは鋼板の両面に対して用い
る必要はなく、用途に応じて片面のみにめつき
し、他の面は鋼板面のまま、もしくはZnめつき
やZn系合金めつき層を施してもよい。 本発明を適用する素地鋼板は通常ダル仕上げ圧
延をした軟鋼板であるが、ブライト仕上げ圧延を
した軟鋼板や、鋼成分としてMn、S、P等を多
く含んだ高張力鋼板でも適用可能である。 以下、実施例をもつて本発明の効果を更に具体
的に説明する。 〔実施例〕 本発明における種々の複層めつき鋼板と本発明
外のめつき鋼板について、自動車用3コート塗装
後の低温下チツピングでのめつき密着性評価試験
および耐ブリスター性評価を主とした塗装後耐食
性評価試験を行つた。 第1表には塗装条件、試験条件、評価基準を示
した。第2表には第2層にZn−Ni−Fe−Co合金
めつき第3層にFe−Zn−Cr合金めつきを施した
ときの、第3表には第2層にZn−Ni−Co合金め
つき第3層にFe−Zn合金めつきを施したときの、
第4表には第2層にZn−Ni−Co−Cr合金めつき
第3層にFe−P合金めつきを施したときの、第
5表には第2層に各種のZn系合金めつきを施し
第3層にFe−Zn、Fe−Zn−Cr、Fe−Pを施し
たときの例をそれぞれ示す。 第2、3、4表の試料No.A、およびa〜jの33
例が比較例であり、第2、3、4表の試料No.k〜
vの36例および第5表試料No.5−1〜5−24の24
例が本発明例である。 比較例の2−A、3−A、4−Aは本発明の第
1層第3層が施してない為、比較例の2−a、3
−a、4−aは本発明の第1層が施してない為、
比較例の2−b、3−b、4−bは本発明の第3
が施してない為、比較例の2−c、3−c、4−
cは第1層、第3層とも付着量が少ない為比較例
の2−d、3−d、4−dは、第1層の付着量が
少ない為、比較例2−f、3−f、4−fは第3
層の付着量が少ない為、比較例2−i、3−i、
4−iは第3層のFe分以外の成分濃度が高い為、
比較例2−j、3−j、4−jは第3層のFe分
以外の成分濃が低い為Zn系合金めつきのめつき
密着性が不良又は不十分であり、必然的にチツピ
ング後の塗装後耐食性も不良又は不十分な結果で
あつた。 比較例の2−e、3−e、4−eは第2層の付
着量が少ない為、比較例の2−g、3−g、4−
gは第2層のZn以外の成分濃度が高い為、比較
例の2−h、3−h、4−hは第2層のZn以外
の成分濃度が低い為、Zn系合金めつきのめつき
密着性は良好であるが、塗装後の耐食性が悪かつ
た。 これに比し本発明例の複層めつき鋼板は明らか
にめつき密着性も塗装後耐食性も良好となつてい
る。
有し種々の用途、例えば自動車用鋼板として適用
できる電気合金めつき鋼板に関するものである。 〔従来の技術および問題点〕 寒冷地帯における冬期の道路凍結防止用の散布
岩塩によつて自動車車体が腐食する問題に対し
て、各種めつき鋼板の適用が検討・推進されてい
る。車体外面の腐食は、道路走行時の自動車に路
面から跳ねあげられた小石や散布岩塩が当たり
(この現象をチツピングと称する。小石や散布岩
塩の衝突するスピードは、自動車の走行スピード
と同じ50〜150Km/hで極めて大きい衝撃力であ
る。)、車体表面の塗装が剥離したり、素地鋼板に
達する疵が入り、その箇所に融雪からの水や散布
塩分が作用して促進される。このような車体外面
の腐食対策として、例えばZnめつき鋼板が使用
されている。Znめつきはその強い犠牲防食作用
により、疵が素地鋼板に達していても鋼板を十分
防食する能力を持つているが、車体外面のように
塗装して用いた場合、ブリスターと称する塗膜の
膨れ錆が生じ易い欠点がある。 そのため、最近に至つてZn−Ni、Zn−Fe、Zn
−Co、Zn−Fe−Cr、Zn−Ni−Co、Zn−Cr、Zn
−Mn、Zn−Ti、Zn−Sn、Zn−Cu、Zn−Cd、
Zn−Pb等のZn系合金電気めつき及びこれらを複
層化しためつき(つまり成分や組成が異なるZn
系合金めつき層を重めためつき)や濃度傾斜した
めつき(つまり組成を、めつき層の厚さ方向に変
化させているめつき)を施した鋼板が開発され、
良好な耐ブリスター性が認められ実用化され始め
ている。しかし、これらZn系合金電気めつきは、
めつき皮膜の持つ内部応力がZn単独の電気めつ
きよりも高く、そのため鋼板素地に対するめつき
層の対素地密着性はZnめつきよりも弱いという
欠点を持つ。(以後、鋼板素地に直接接するめつ
きが鋼板に対して持つ密着性を対素地密着性と記
す。)又、自動車々体外面にはカチオン電着塗装、
中塗り、上塗り、塗装の3コート塗装を合計で約
100μ以上の厚さに行うのが一般的であり、これ
らの焼付け時の収縮応力がめつき層に作用して、
対素地密着性は未塗装時よりも低くなつている。
更に、冬期の寒冷地は−50℃ぐらいまで気温が低
下し、塗膜の収縮が進むため、めつき層に作用す
る応力も大きくなつており、対素地密着性も一段
と低い状態にある。このように対素地密着性が一
段と低まつた状態下で前述のチツピングをうける
と、Zn系合金電気めつき鋼板のめつき層は剥離
する欠点がある。 Zn系合金電気めつき鋼板のめつき密着性(以
後、鋼板素地に直接接する接しないを考慮しない
で、めつきが鋼板に対して持つ密着性をめつき密
着性と記す。)を高める対策として、例えば特開
昭59−200789号公報の如くCr、Mn、Fe、Co、
Ni、Cu、In、Zn、Cd、Sn、Pbの1種又は2種
以上からなる被覆層をZn系合金被覆と素地鋼板
との間に設ける方法が開示されている。しかし、
当該方法は常温下で未塗装状態の押し出し成型
(5エリクセン張り出し)というマイルドな状態
下で密着性を確認しており、前述の寒冷地、3コ
ート塗装、チツピングでのシビアーな条件では役
にたたない。又、鉄と鋼71(1985)s1273ではFe、
Zn、Ni、Cu、Snの1種からなる薄い被覆層をZn
系合金めつきと素地鋼板との間に設ける方法が開
示されており、2コート塗装、氷点化、デユポン
衝撃試験の条件下で十分なめつき密着性が得られ
ると報告されているが、前述の3コート塗装、チ
ツピングでのシビアーな条件では不十分な効果し
か得られない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記実情に鑑み、自動車用3コー
ト塗装を施したZn系合金めつき鋼板が、低温下
でチツピングを受けても良好なめつき密着性を得
られることを目的として種々の実験を行つた。そ
の結果、鋼板表面にFe、Ni、Coのうち1種もし
くは2種以上からなるめつき層で0.01〜2g/m2
の被覆層を形成し、しかる後当該被覆層上に第2
層としてZn系合金めつきを施し、さらにその上
層の第3層としてFeを70重量%以上含有するFe
系合金めつきを施すことで、目的とするシビアー
な条件でめつき密着性が得られることを確認し
た。つまり鋼板表面は通常加熱、圧延、酸洗、焼
鈍工程を経ているため、表面にC、Si等の非金属
の拡散濃縮層や酸との化合物が存在しており、こ
れがZn系合金めつきのめつき密着性を阻害する
要因となつている。Zn系合金めつきは、その構
造がZnめつきや他の単一金属めつきに比し複雑
なので特に助長されやすい。 本発明者等は、Zn系合金めつきのめつき密着
性を高めるためには先づ単純な構造の金属層を
Zn系合金めつきと素地鋼板との間に設けること
が必要であることを確認し、その中でも、鋼主成
分のFeと同一のFe、およびFe属金属であるNi、
Coが鋼と同様な結晶構造であるためか、鋼板に
対する対素地密着性が良く−かつZn系合金めつ
きのめつき密着性が良好であることを見いだし
た。しかし当該下地処理のみでは、まだ不十分で
あつたため次に低温下チツピングでは、チツプの
衝突による衝撃力がZn系合金めつきに伝わるこ
とで、そのめつき密着力が劣化するという事実に
着目した。つまり、チツピングの衝撃力が、Zn
系合金めつきに伝わる前に緩和させうる処理を施
こせば、Zn系合金めつきの密着性は保たれるこ
とになる。本発明者等はチツピングの衝撃力が
Zn系合金めつき層に伝わる前に緩和させる処理
としてZn系合金めつきの上に更にFeを70重量%
以上含有するFe系合金めつきを施すことが工業
的に最良であることを種々探索の結果見い出し
た。この衝撃力緩和効果はFe系合金めつきその
ものより、更にその上層に施こされる、塗装下地
処理としての燐酸塩皮膜の質によるものである。 Zn系合金めつき皮膜上の燐酸塩皮膜は50〜10μ
長さの針状のHepeite(Zn3(PO4)2・4H2O)であ
り、これは衝撃力に対し若干の緩和能力がある。
しかしFeを70重量%以上含有するFe系合金めつ
き上の燐酸塩皮膜は0.5〜1μ径の角粒状の
phosphophyllite(Zn2Fe(PO4)2・4H2O)で、そ
の結晶が微細であるため、チツピングの衝撃力を
吸収・分散する能力が大きく、Zn系合金めつき
にチツピングの衝撃が伝わるのを緩和する。 以上述べたZn系合金めつきのめつき密着性に
対する知見および第1層、第3層の処理層の効果
を見出し、本発明をなしたのである。 本発明は以上の如き知見に基づいてなされたも
のであつて、鋼板の少なくとも片面に、鋼板表面
より、第1層としてFe、Ni、Coのうち1種もし
くは2種以上からなるめつき層0.01〜2g/m2の
被覆層を形成し、第2層としてFe、Ni、Co、
Cr、Mn、Ti、Sn、Cu、Cd、Pbのうち1種もし
くは2種以上を総量で3〜20重量%含有し残部が
ZnであるZn系合金電気めつきで5〜40g/m2の
被覆層を形成し、第3層としてFeを70重量%以
上含有するZn3〜29重量%、Cr0.1〜1.0重量%の
Fe−Zn−Cr合金電気めつき又はZn3〜30重量%
のFe−Zn合金電気めつき又はP0.01〜30重量%の
Fe−P合金電気めつきのFe系合金電気めつきで
1〜5g/m2の被覆層を形成したことを特徴とす
るめつき密着性、塗装後の性能に優れた複層めつ
き鋼板である。 〔作用〕 以下、本発明を図を用いて詳細に説明する。 第1図は本発明における第1層、第3層の被覆
層量を変化させると、第2層に施した20g/m2被
覆のZn系合金電気めつきのめつき密着性がどの
ように変化するかを示した相関図である。第1図
に於いてAは第1層としてCo単独の電気めつき
を施し第3層の被覆層が0である被覆めつき、B
は第1層としてCo単独の電気めつきを施し第3
層としZn25重量%残FeのFe−Zn合金電気めつき
0.5g/m2を施した複層めつき、Cは第1層とし
てCo単独の電気めつきを施し第3層としてZn25
重量%残FeのFe−Zn合金電気めつき1g/m2を
施した複層めつきで、A,B,Cとも、第1層の
付着量の変化に伴いZn系合金電気めつきのめつ
き密着性がどのように変化するかを示した相関曲
線である。Zn系合金電気めつきのめつき密着性
向上を目的にCo単独の下層被覆を施すと、第1
図の曲線Aに示すようにCo付着量0.01g/m2以上
から2g/m2まで、Co付着量の増加に伴ないZn
系合金電気めつきのめつき密着性も向上する。し
かし第1層被覆の効果は鋼板表面が完全に覆われ
る2g/m2の付着量で飽和するため、Zn系合金
電気めつきのめつき密着性は不十分な状態にあ
る。なお、塗装後耐食性の点からは、本発明にお
ける第1層の好ましい付着量は1〜2g/m2の範
囲である。 第3層としてFe−Zn合金めつきを0.5g/m2施
した曲線Bは曲線Aに比し良好な範囲もあるが全
体として不十分な状態にある。これは第3層が第
2層の表面を完全に覆いきれないため、前述した
燐酸塩の結晶構造が、Hepeiteとphsphophyllite
の共晶状態になつているために、チツピングの衝
撃力を十分緩衝できないことが原因であると推定
される。第3層としてFe−Zn合金めつきを1
g/m2施した曲線Cは第1層のCo付着量0.01g/
m2以上で曲線Aのピーク値よりも良好な状態にあ
る。これは前述した燐酸塩の結晶構造が全量
phosphophylliteになつているため、チツピング
の衝撃力を十分緩衝できるためである。 本発明の第3層のFe系合金めつきをFeを70重
量%以上含有するFe系合金電気めつきとしたの
は、この範囲で前述のphosphophylliteによる燐
酸塩皮膜が形成されるためである。又Fe系合金
めつきをZnが3〜30重量%、Cr0.1〜1.0重量%
のFe−Zn−Cr合金めつきZnが3〜30重量%の
Fe−Zn合金めつきPが0.01〜30重量%のFe−
P合金めつきとしたのは、少量のZn、Cr、Pが
燐酸塩処理の形成核となりFe単独めつきよりも
微細な燐酸塩結晶が得られ、チツピングの衝撃力
を柔らげる効果が見出されたためである。 本発明に関わる第1層被覆層および第3層被覆
層は5g/m2以上のFe、Ni、Co、Cr、Mn、Ti、
Sn、Cu、Cd、Pbを単独あるいは複合でめつき層
中に合計濃度3重量%〜20重量%含有し、残部が
ZnであるZn系合金電気めつき層(Zn−Ni、Zn−
Fe、Zn−Co、Zn−Fe−Cr、Zn−Ni−Co、Zn−
Cr、Zn−Mn、Zn−Ti、Zn−Sn、Zn−Cu、Zn
−Cd、Zn−Pb等のZn系合金電気めつき及びこれ
らを複層化しためつき(つまり成分や組成が異な
るZn系合金めつき層を重ねためつき)や濃度傾
斜しためつき(つまり組成を、めつき層の厚さ方
向に変化させているめつき)、更にはこれらに少
量のAl、Mg、In、等が含有されたもの)のめつ
きに対し適用可能である。 本発明で上述のZn系合金電気めつき層の付着
量を5g/m2以上としたのは、それ未満では鋼板
に対する防食効果が得られないからである。又、
本発明で上述のZn系合金電気めつき層中のFe、
Ni、Co、Cr、Mn、Ti、Sn、Cu、Cd、Pb含有
率を3重量%〜20重量%としたのは、この範囲で
これらがZnと金属間化合物を形成し、この金属
間化合物めつき層が優れた耐ブリスター性を発揮
するからである。Fe、Ni、Co、Cr、Mn、Ti、
Sn、Cu、Cd、Pb含有率が3%未満ではZnにこ
れらが固容される構造となり、Znの性質がよく
なり、20wt%超ではこれらにZnが固容される構
造となり、これらの性質がつよくなり耐ブリスタ
ー性が劣化するため、かかる範囲に定めたのであ
る。 本発明の複層めつき鋼板は、通常の脱脂(強ア
ルカリ、弱アルカリ、溶剤等の脱脂剤および浸
漬、スプレー、カウンターフロー、電解等の脱脂
方法)通常の酸洗(硫酸、塩酸等の酸洗剤及び浸
漬、スプレー、カウンターフロー、電解等の酸洗
方法)の前処理を施した鋼板にFe、Ni、Coの単
独電気めつき、またはこれらの2種以上からなる
電気めつきを施した後、水洗工程を経て、Zn系
合金電気めつき層を施し、水洗工程を経てFe系
合金電気めつきを施すことで得られる。 Fe、Ni、Coの単独電気めつきまたはこれらの
2種以上からなる電気めつきは、Co単独めつき
を例にとると、Coの塩化物又は硫酸塩を主成分
としK、Na、NH4、Mg、Al等の塩化物又は硫
酸塩又はホウ酸塩を副成分とし、硫酸、塩酸等の
酸又はNa、Mg、Sr等の炭酸塩をPH調整剤とし
たPH0.5〜3.0で浴温30〜70℃のめつき浴中で電流
密度10〜300A/dm2、流速10〜300m/minで電
気めつきすることで得られる。 浴中主成分のCo2+の濃度は30〜100g/であ
る。 他のFe、Ni等の単独めつきも上記の主成分を
Fe2+、又はNi2+とすることで得られる。Fe、
Ni、Coの2種以上からなるめつきは、上記の各
主成分を同一浴中で適宜混合することで得られ
る。 めつき槽の構造は縦型・横型どちらでも適用可
能である。又めつきの電源は直流のみならず陰極
電解比率の多いパルス電源や直流交流重畳電源で
も特に支障はない。 Zn系合金電気めつきはZn系合金電気めつき浴
(Zn2+、Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、Mn2+、
Ti2+、Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の塩化物又は硫
酸塩又はホウフツ化物又はスルフアミン酸塩又は
クエン酸塩のキレート塩を主成分としたPH0.5〜
13.5で浴温20〜70℃のめつき浴)中で電流密度10
〜300A/dm2、流速10〜300m/minで電気めつ
きすることで得られる。浴中主成分のZn2+、
Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、Mn2+、Ti2+、
Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の濃度は合計で30〜100
g/で、各々の比率を変えることでめつき層中
のZn2+、Fe2+、Ni2+、Co2+、Cr6+、Cr3+、
Mn2+、Ti2+、Sn2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+の合金電
気めつき比率を変えることができる。めつき槽の
構造は縦型・横型どちらでも適用可能である。又
めつき電源は直流のみならず陰極電解比率の多い
パルス電源や直流交流重畳電源でも特に支障はな
い。又、これらを複層化する際には主成分濃度比
を変えた浴をその層分別々にセツトリングし、そ
の層別のめつき槽で順次めつきする。又、これら
の濃度傾斜しためつきにする際には上記の複層化
する方法と、電流密度をめつき槽別に変える方法
との組み合わせで可能である。 Fe系合金電気めつきは、Fe−Zn合金電気めつ
きを例にとるとFe2+、Zn2+の塩化物又は硫酸塩
を主成分としK、Na、NH4、Mg、Al等の塩化
物又は硫酸塩又はホウ酸塩を副成分とし、硫酸、、
塩酸等の酸又はNa、Mg、Sr等の炭酸塩をPH調
整剤としたPH0.5〜3.0で浴温30〜70℃のめつき
浴)中で電流密度50〜300A/dm2、流速10〜300
m/minで電気めつきすることで得られる。浴中
主成分のFe2+、Zn2+の濃度は合計で70〜100g/
で、Fe2+とZn2+の比率は100〜10:1である。 Fe−Zn−Cr合金電気めつきは上記浴にCr3+の
塩化物又は硫酸塩をFe2+に対し1/10〜1/100
濃度(as Cr3+)添加しためつき浴で得ることが
できる。 Fe−P合金電気めつきは上記Fe−Zn浴のZnを
除きP源としてK、Na、NH4等の非金属の亜リ
ン酸塩又は亜リン酸塩をFe2+に対し1/10〜
1/1000濃度(P)添加しためつき浴で得ること
ができる。 本発明の複層めつきは鋼板の両面に対して用い
る必要はなく、用途に応じて片面のみにめつき
し、他の面は鋼板面のまま、もしくはZnめつき
やZn系合金めつき層を施してもよい。 本発明を適用する素地鋼板は通常ダル仕上げ圧
延をした軟鋼板であるが、ブライト仕上げ圧延を
した軟鋼板や、鋼成分としてMn、S、P等を多
く含んだ高張力鋼板でも適用可能である。 以下、実施例をもつて本発明の効果を更に具体
的に説明する。 〔実施例〕 本発明における種々の複層めつき鋼板と本発明
外のめつき鋼板について、自動車用3コート塗装
後の低温下チツピングでのめつき密着性評価試験
および耐ブリスター性評価を主とした塗装後耐食
性評価試験を行つた。 第1表には塗装条件、試験条件、評価基準を示
した。第2表には第2層にZn−Ni−Fe−Co合金
めつき第3層にFe−Zn−Cr合金めつきを施した
ときの、第3表には第2層にZn−Ni−Co合金め
つき第3層にFe−Zn合金めつきを施したときの、
第4表には第2層にZn−Ni−Co−Cr合金めつき
第3層にFe−P合金めつきを施したときの、第
5表には第2層に各種のZn系合金めつきを施し
第3層にFe−Zn、Fe−Zn−Cr、Fe−Pを施し
たときの例をそれぞれ示す。 第2、3、4表の試料No.A、およびa〜jの33
例が比較例であり、第2、3、4表の試料No.k〜
vの36例および第5表試料No.5−1〜5−24の24
例が本発明例である。 比較例の2−A、3−A、4−Aは本発明の第
1層第3層が施してない為、比較例の2−a、3
−a、4−aは本発明の第1層が施してない為、
比較例の2−b、3−b、4−bは本発明の第3
が施してない為、比較例の2−c、3−c、4−
cは第1層、第3層とも付着量が少ない為比較例
の2−d、3−d、4−dは、第1層の付着量が
少ない為、比較例2−f、3−f、4−fは第3
層の付着量が少ない為、比較例2−i、3−i、
4−iは第3層のFe分以外の成分濃度が高い為、
比較例2−j、3−j、4−jは第3層のFe分
以外の成分濃が低い為Zn系合金めつきのめつき
密着性が不良又は不十分であり、必然的にチツピ
ング後の塗装後耐食性も不良又は不十分な結果で
あつた。 比較例の2−e、3−e、4−eは第2層の付
着量が少ない為、比較例の2−g、3−g、4−
gは第2層のZn以外の成分濃度が高い為、比較
例の2−h、3−h、4−hは第2層のZn以外
の成分濃度が低い為、Zn系合金めつきのめつき
密着性は良好であるが、塗装後の耐食性が悪かつ
た。 これに比し本発明例の複層めつき鋼板は明らか
にめつき密着性も塗装後耐食性も良好となつてい
る。
【表】
【表】
* 上段の数値は第3層めつきとの界面側、下段の数
値は第1層めつきの界面側に対応。
値は第1層めつきの界面側に対応。
【表】
* 上段の数値は第3層めつきとの界面側、下段の数
値は第1層めつきの界面側に対応。
値は第1層めつきの界面側に対応。
【表】
* 上段の数は第3層めつきとの界面側、下段数値は
第1層めつき界面側に対応。
第1層めつき界面側に対応。
【表】
以上、述べた如く、本発明の複層めつき鋼板は
めつき密着性および塗装後耐食性に優れた高性能
の鋼板であり、その実用的価値は真に大きい。
めつき密着性および塗装後耐食性に優れた高性能
の鋼板であり、その実用的価値は真に大きい。
第1図は本発明における第1層、第3層の被覆
層量を変化させると第2層に施した20g/m2被覆
のZn系合金電気めつきのめつき密着性がどのよ
うに変化するかを示した相関図である。
層量を変化させると第2層に施した20g/m2被覆
のZn系合金電気めつきのめつき密着性がどのよ
うに変化するかを示した相関図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鋼板の少なくとも片面に、鋼板表面より、第
1層としてFe、Ni、Coのうち1種もしくは2種
以上からなるめつき層で0.01〜2g/m2の被覆層
を形成し、第2層としてFe、Ni、Co、Cr、Mn、
Ti、Sn、Cu、Cd、Pbのうち1種もしくは2種
以上を総量で3〜20重量%含有し残部がZnであ
るZn系合金電気めつきで5g/m2以上の被覆層
を形成し、第3層としてFeを70重量%以上含有
するFe系合金電気めつきで1g/m2以上の被覆
層を形成したことを特徴とするめつき密着性、塗
装後の性能に優れた複層めつき鋼板。 2 第3層がZn3〜29重量%、Cr0.1〜1.0重量%
を含有するFe−Zn−Cr合金電気めつきである特
許請求の範囲第1項記載のめつき密着性、塗装後
の性能に優れた複層めつき鋼板。 3 第3層がZn3〜30重量%を含有するFe−Zn
合金めつきである特許請求の範囲第1項記載のめ
つき密着性、塗装後の性能に優れた複層めつき鋼
板。 4 第3層がP0.01〜30重量%を含有するFe−P
合金めつきである特許請求の範囲第1項記載のめ
つき密着性、塗装後の性能に優れた複層めつき鋼
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11011886A JPH0248636B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | Fukusometsukikohan |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11011886A JPH0248636B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | Fukusometsukikohan |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62267491A JPS62267491A (ja) | 1987-11-20 |
| JPH0248636B2 true JPH0248636B2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=14527492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11011886A Expired - Lifetime JPH0248636B2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | Fukusometsukikohan |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0248636B2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-14 JP JP11011886A patent/JPH0248636B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62267491A (ja) | 1987-11-20 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |