JPH0248372A - 紙管 - Google Patents

紙管

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JPH0248372A
JPH0248372A JP19886088A JP19886088A JPH0248372A JP H0248372 A JPH0248372 A JP H0248372A JP 19886088 A JP19886088 A JP 19886088A JP 19886088 A JP19886088 A JP 19886088A JP H0248372 A JPH0248372 A JP H0248372A
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JP
Japan
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paper
paper tube
pulp
strength
influence
Prior art date
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Pending
Application number
JP19886088A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyoshi Makino
輝義 牧野
Yoshihiro Seto
義弘 瀬戸
Yoshihiro Nishiyama
義弘 西山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光材料に悪影響を及ぼすことのない紙管に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、写真的に影響の少ない紙材料としては、サルファ
イド法パルプを主体としたものがあった。
ところで、クラフト法パルプを主体とした紙材料は、感
光材料に影響を及ぼし易すく、特に、未晒クラフト紙は
強度が優れているにも関わらず感光材料に影響を及ぼす
ので使用できなかった。また、クラフト法パルプを主体
とした紙材料のうち、晒クラフト紙は未晒クラフト紙程
感光材料には影響を及ぼさず、特定の無機物を添加して
感光材料への影響を無くし、写真用紙用支持体として用
いる技術があった(特公昭58−43730号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、サルファイド法パルプを主体とした紙材
料は強度が劣り、これはパルプ製法の木質的な欠点てあ
り補うことが出来ないものであった。
また、晒クラフト紙は、紙管等の強度が必要とされるも
のの材料としては強度が足りず、かつ無機物を添加する
ので資源エネルギー面の経済性も良くないものであった
本発明は以上の課題を解決し、写真的に影響を与えない
紙管を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、未晒クラフトパルプを主体とし強度及び
経済性に優れ、しかも感光材料に影響を及ぼさない紙材
料を得るべく鋭意研究した結果、クラフトパルプと添加
物の間に、感光材料に与える影響に関しある種の交互作
用があることをつきとめ、配合に制約を与えることによ
って未晒パルプを主体とし、かつ感光材料に影響の極め
て少ない紙材料を得ることに成功した。
すなわち、一般に、未晒クラフト紙は殆どの場合写真的
影響が表れるにも関わらず、未晒クラフトパルプそのも
のは極めて写真的影響が少ない。
また、パルプに添加する紙力剤・消泡剤・サイズ剤・定
着剤などは、予め感光材料に影響のないことが確認され
ている濾紙に含浸させた状態で感光材料に影響のないも
のでも、抄込んだ場合に影響を与えることから、本発明
者らは他の属性との対比をとりつつ多(の組合せについ
て試験の末、抽出PHとの関係が深いことをつきとめた
抽出PHの感光材料への影響の実験結果について説明す
る。
実験はNBSPとNUKPの2種類のパルプを選び、硫
酸バンドを対パルプ比10%迄の割合で添加して低PH
紙料を作り、一方アルミン酸ソーダを対パルプ比20%
迄更に苛性ソーダを補助的に用いて高PH紙料を作成し
た。これらをTAPPI式千抄機を用いて各々100g
/ rdO手抄シートした。
次にれをJIS P−8111の条件で前処理した後、
カラー印画紙の乳剤面と直接重ね合せ透湿度0.5g/
rrf (JIS z−020Z)以下の材料で作成し
た袋に入れて密封し、50°C5日間放置後取り出し露
光現像後反則濃度0.5に対応する露光指数を計測した
また、手抄シートを同封しないでカラー印画紙のみを封
入し、上記同時に加熱・露光・現像したものを比較用に
作成し、同様に測定しブランク値とした。各試料の数値
からブランク値を引いた差を露光指数変動値とした。ま
た、各試料はJIS P81334.2の方法により熱
水抽出P Hを測定し対比させた。
第1表はこれらの結果を示す。
第1表 S:NBSPイリフm K:NUKP([ この結果より抽出PHが5を下回っても9を越えても感
度に影響を及ぼすことが明らかになった。
次に硫酸ハンドの代わりに有機酸としてクエン酸、無機
酸として燐酸、アルミン酸ソーダの代りに苛性ソーダの
みを用いて試験したがいずれも同様な結果を得た。
クラフトパルプはgH工程中で水酸化ナトリウムと硫化
ナトリウムからなる藩解液を用いるのが通例になってい
るので、メチルメルカプタン、硫化メチル、硫化水素、
硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナト
リウム、多硫化ナトリウl、等が生成する。蒸解ずみの
原質は洗浄液で洗浄される°が蒸解工程で生成した硫黄
化合物はパルプから完全には除去されない。前記の実験
結果からこれらの或種の硫黄化合物は系のP I−(に
依存してより低分子の硫黄を含む活性なガス状物質を放
出するとの仮説が考えられる。
本発明者らは更にこれらを裏付けるべくガスクロマトグ
ラフ法を用いて発生するガスの種類と量を比較し低PH
領域に於いて二硫化炭素、メチルメルカプタン、二硫化
ジメチル等の発生量が増加する結果を得た。これらのガ
スは感光材料には一般に悪影響を与えるものとして周知
のものであり仮説が実証された。
以上の結果より、未晒クラフト紙であっても熱抽出PH
が5〜9の範囲にあれば、感光材料に影響を5えないこ
とが判明し、本発明がなされたものである。
すなわち、本発明の紙管は、パルプ材の構成比率がクラ
フト法未晒パルプ10〜100%であり、かつ熱抽出P
Hが5〜9である紙材料で形成されたことを特徴として
構成されている。
紙管は、予め帯状にスリットされた複数の祇テープをマ
ンドレルを利用して多層に巻いて形成するものをいい、
例えば帯状感光材料の巻取芯材、感光材料の収納容器等
がある。
この紙管を製造する方法としては、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリル等のエマルジョン型接着剤を用いて貼合せる
のが一般的であり、この場合接着剤の浸透速度を調節す
るために適度なサイズ効果をもたせる必要がある。この
場合には定着剤として例えば硫酸ばんどを用いるとP 
Hは低下する。
これについて(1)ロジン系サイズ剤を硫酸ばんどで定
着させたもの、(2)更に(1)をアルミン酸ソーダで
中和したもの、(3)予めアルミン酸ソーダを添加し後
にサイズ剤と硫酸ばんどを加えたもので実験lと同様の
実験を行った結果、薬品添加の順序に関係なく結果とし
ての熱抽出PHと感光材料への影響は実験1と同様であ
った。
またサイズ剤には中性でありかつ硫酸ばんどの如きPH
に影響を与える定着剤を用いることなく使用できる中性
サイズ剤としてアルキルケテンダイマー、アルケニル無
水コハク酸系、スチレンマレイン酸、スチレンアクリル
系のものが市販されている。
これらの中からアルキルケテンダイマーを用いて実験1
と同様の実験を行ったところ、いずれも影響は認められ
ない結果を得た。更にサイズ剤に代えてアクリルアマイ
ド系紙力剤についても実験1と同様の結果を得た。
次に紙管を形成する際に用いるエマルジョン接着剤及び
水溶性接着剤は、PH如何によっては紙材料に含浸され
紙層のPHに変動を及ぼし、これによって写真的影響を
及ぼすことが懸念される。
本発明者らはこの点についても酢ビエマルジョンを用い
て実験を進め紙と同様に適性なPHに限定することが必
要であることを確認した。エマルジョン接着剤には酢ビ
以外にアクリル、EVA、SBRその他幾つかの混合ま
たは共重合のものも多くあるがPHに依存する点は原理
的に同一と考えられるもので、これらの接着剤を選ぶ場
合にも紙材料と同様のPHの範囲を定めておけばよい。
他に水溶液タイプでは、澱粉、海藻、タンパク質等の天
然高分子、セルロース系、澱粉系等の変性物、PVA、
ポリアクリル酸ソーダ等の合成物が挙げられる。これら
を含む接着剤は、本来中性に近いP Hを示すものでも
変性によって特異なPRとなっているものがあるので、
使用に当たってPHに注意を要する点は自明である。こ
の他の接着剤としてポリオレフィン、ポリアマイド等の
熱可塑性樹脂、EVA〜ワックス〜ロジンに代表される
ホットメルト系、5BR1その他ゴム系を含む有機溶剤
タイプの接着剤が挙げられるが、これらは水系と異なり
PHと無関係なのでそれ自体が感光材料に影響が少なけ
れば使用可能である。
以上の様に本発明は未晒クラフトパルプを用いた紙材料
に於いて、添加薬品は単にそれ自体が感光材料に影響を
及ぼさないだけでなく、結果として熱抽出PH5〜9の
ものであることが重要であり、この状態が維持される如
き紙管の接着剤を選定することで目的が達せられる。
また、紙管は、吸湿速度を調節したり、感光材料と紙管
の間に直接水分が出入りするのを防げるために、表面又
は内面を高分子材料で被覆したり、あるいは塗工したり
、又はラミネート紙を被覆してもよい。
[作用] 本発明の紙管は、感光材料に影響を与える二硫化炭素等
のガスの発生を抑え、しかも強度を太き(し、感光材料
を適切に保護する。また、PH5〜9のエマルジョン接
着剤等を用いる場合は、感光材料に影響を与えるガスを
発生させることがない。
〔実施例〕
実施例1 第2表に示すパルプ及び添加薬品構成で丸網抄紙機によ
り坪量400g/ rdに抄紙し、この紙材料を接着剤
で接着して内径7.6cm、長さ8.25cmで10層
構成の糊塗工!ft30g#+(で紙管を作成した。
第2表 なお、上記第2表において、イは固形分比46%、粘度
2.900cps/at 30°CJE液P H3,3
の酢ビエマルジョンである。口は上記酢ビエマルジョン
を金属水酸化物でP H6,5に高めたものである。
比較例Iは従来の晒サルファイドパルプを用いた紙Fオ
料で、本発明の範囲外のエマルジョン接着剤を用いた紙
管である。
比較例2は、従来の未晒クラフトパルプを用いた紙材料
で、本発明の範囲外エマルジョン接着剤を用いた紙管で
ある。
比較例3は、本発明による紙材料を用い、本発明の範囲
外エマルジョン接着剤を用いた紙管である。
本発明1は、本発明による紙管である。
これらの紙管を、40゛Cで2日間乾燥し、20°C6
5%で2日間調湿した後、カラー用印画紙を回申で10
m程度巻き付け、7t1mのアルミニウム箔を含む透湿
ff10.5g/rr?・24hr以下の防湿袋に密封
し、50’CS D間放置後前記実験方法に準じてブラ
ンクに対する露光指数の変動を求めた。通常影曾を無視
し得る変動範囲は±0.03である。
この結果を第3表に示す。
第3表 以上のように、本発明により感光材料への影響の掻めて
少ない紙管を得ることができる。
実施例2 第4表に示すパルプ及び添加薬品構成で丸網抄紙機によ
り坪量400g/nfに抄紙し、この紙材料をEVA、
パラフィンワックス、ポリテンペル系樹脂よりなるホッ
トメルト接着剤で接着して内径7゜6cm、長さ8.2
5cmで10層構成の瑚塗工量20g/ rr?で紙管
を作成した。
第4表 比較例4は、比較例1の紙材料を用いた紙管である。
比較例5は比較例2の紙材料を用いた紙管である。
本発明2は、本発明による紙管である。
これらの紙管を実施例1と同様の実験を行い、感光材料
への影響を調べた。
この結果を第5表に示す。
以上のように、本発明により、感光材料への影響か挽め
て少ない紙管を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成したので、ガスによる感光
材料に与える影響を極めて小さくでき、かつ強度を大き
くすることができるので、感光材料を充分に保護するこ
とができる。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社代 理 人 弁
理士 口中 政情 はか1名手続補正書(自発) 昭和63年10月11日 特許庁長官  吉 1)文 毅 殿 事件の表示 特願昭63−198860号 発明の名称 紙管 補正をする者 事件との関係     特許出願人

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パルプ材の構成比率がクラフト法未晒パルプ10
    〜100%であり、かつ熱抽出PHが5〜9である紙材
    料で形成された紙管
  2. (2)PH5〜9のエマルジョン接着剤又は水溶液接着
    剤で貼合わせて形成された請求項(1)の紙管
JP19886088A 1988-08-11 1988-08-11 紙管 Pending JPH0248372A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19886088A JPH0248372A (ja) 1988-08-11 1988-08-11 紙管

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JP19886088A JPH0248372A (ja) 1988-08-11 1988-08-11 紙管

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JPH0248372A true JPH0248372A (ja) 1990-02-19

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0444611A2 (en) * 1990-02-26 1991-09-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Package for photographic film cartridge
JP2009527432A (ja) * 2006-02-17 2009-07-30 ソノコ・デヴェロップメント,インコーポレイテッド 耐水性巻き板紙管

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