JPH024834Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、オープンカーや不整地走行車のよう
に駐車時等に車室を密閉できない自動車のエンジ
ンフードを開閉するロツクレリーズ装置に関す
る。

（従来技術） この種のロツクレリーズ装置のうち従来のもの
は、第１図に示すようにグローブボツクス１の内
壁にフードロツクノブ２を装備している。第２図
は、第１図におけるグローブボツクスリツド３を
閉じた状態を断面図で示したものである。このフ
ードロツクノブ２は、奥側面４に取付けられ、グ
ローブボツクス１側に把手５を有し、この把手５
は幹６に係着されており、この幹６によりエンジ
ンフード（図示せず）の開閉用ノブ（図示せず）
を操作するようになつている。

そして、グローブボツクス１の上端前方部には
ストライカー７が取付けられており、またグロー
ブボツクス１の下端前方部にはグローブボツクス
リツド３が枢着されている。このグローブボツク
スリツド３の上端には前記ストライカー７と係合
するシリンダロツク８が設けられている。このシ
リンダロツク８には、グローブボツクス１の内側
に突設する係合部９が形成されている。この係合
部９は、前記ストライカー７を挟持するものであ
る。

しかし、かかる構造の従来のものは、フードロ
ツクノブ２がグローブボツクス１の奥側面４に装
備してあるために、グローブボツクスリツド３を
閉じる場合に、シリンダロツク８の係合部９を係
止するストライカー７を必要とするので、部品点
数が多くなるという問題点があつた。

（考案の目的） 本考案は、上記問題点に鑑み、ロツクレリーズ
装置のフードロツクノブにグローブボツクスリツ
ドを係止する構成とすることにより、ストライカ
ーが不要で部品点数が少なくて済む自動車のエン
ジンフードロツクレリーズ装置を提供することを
目的とするものである。

（考案の構成） この目的は、グローブボツクスにグローブボツ
クスリツドの一端を枢着し、該一端とは異なる端
部にグローブボツクスリツドロツクを設け、一方
グローブボツクス内壁には、フードロツクノブを
設け、該フードロツクノブ先端には、前記グロー
ブボツクスリツドロツクの係合部と係合可能な把
手を形成したことを特徴とする自動車のエンジン
フードロツクレリーズ装置により達成される。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を第３図を用いて説明
する。

なお、前記従来技術で述べたものと同一構成要
素には、同一符号を付してその説明は省略する。

グローブボツクス１の上壁には、一方に突出し
たボス部１０が形成され、このボス部１０のシリ
ンダロツク８の係合部９と対向する面１１にフー
ドロツクノブ２が取付けられている。そして、こ
のフードロツクノブ２の先端には、前記シリンダ
ロツク８の係合部９と係合する把手１２が設けら
れている。

上記構成においては、グローブボツクスリツド
３を閉じる場合には、シリンダロツク８の係合部
９をフードロツクノブ２に係止して閉じることが
できる。

（考案の効果） 以上述べたように、本考案の自動車のエンジン
フードロツクレリーズ装置によるとストライカー
が不要で部品点数が少なくて済み、かつグローブ
ボツクス内に物が入つている場合にも、その物を
退かすこともなく容易に操作することができると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のフードロツクノブの位置を示
す斜視図、第２図は、第１図で示すもののグロー
ブボツクスリツドを閉じた状態でのＡ−Ａ断面
図、第３図は、本考案の一実施例を示す断面図で
ある。 １……グローブボツクス、２……フードロツク
ノブ、３……グローブボツクスリツド、８……グ
ローブボツクスリツドロツク、９……係合部、１
２……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グローブボツクスにグローブボツクスリツドの
   一端を枢着し、該一端とは異なる端部にグローブ
   ボツクスリツドロツクを設け、一方グローブボツ
   クス内壁には、フードロツクノブを設け、該フー
   ドロツクノブ先端には、前記グローブボツクスリ
   ツドロツクの係合部と係合可能な把手を形成した
   ことを特徴とする自動車のエンジンフードロツク
   レリーズ装置。