JPH0248024B2 - Kyusuiseifuirumu - Google Patents
KyusuiseifuirumuInfo
- Publication number
- JPH0248024B2 JPH0248024B2 JP17512482A JP17512482A JPH0248024B2 JP H0248024 B2 JPH0248024 B2 JP H0248024B2 JP 17512482 A JP17512482 A JP 17512482A JP 17512482 A JP17512482 A JP 17512482A JP H0248024 B2 JPH0248024 B2 JP H0248024B2
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- JP
- Japan
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- water
- film
- copolymer
- aqueous solution
- polyvinyl alcohol
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は柔軟で、強じんで、耐久性にすぐれる
高吸水性フイルムに関する。 近年、自重の数千倍から数百倍もの蒸留水を吸
収しうる高吸水性樹脂が開発され、水と接触して
短時間に極めて多量の水を吸収する性質をいかし
て生理用品やおむつ等の衛材、土壌改良剤などの
用途などに用いられてきている。このような高分
子材料としては、最近架橋ポリオキシエチレンオ
キシド、架橋ポリビニルアルコール、ポリビニル
アルコール−ポリアクリル酸ソーダブロツク共重
合物、デンプンまたはセルロース−ポリアクリロ
ニトリルグラフト共重合体の加水分解物、デンプ
ン−ポリアクリル酸ソーダグラフト共重合体の部
分架橋物、架橋ポリアクリル酸ソーダ、架橋カル
ボキシメチルセルロースなどの天然または合成高
分子物質を用いたいくつかの材料が提案されてい
る。このように種々の用途に用いられているにも
かかわらず、これらの高吸水性材料は全てが、粉
末または顆粒状であり、フイルム状のものは存在
していない。そのため、これらの粉末、顆粒状の
高吸水性材料をシート状、フイルム状にして使用
する場合は、不織布や、布、紙などの間にサンド
イツチしたり、バインダーで塗布、固着して用い
られており、多くの工程と高い製造コストを要す
るばかりでなく、吸水した状態では全体が均一に
膨潤せず塗布した樹脂の部分のみが吸水膨潤する
ために、含水ゲルが脱落することが多く、すぐれ
たフイルム状、シート状のものが得られていな
い。また前記高吸水性材料をしいてフイルム状に
してもかたくてもろいものにしかならず、柔軟
で、強じんでしかも耐久性にすぐれたフイルムは
得られていない。 本発明の目的は、柔軟で強じんで耐久性に優れ
たフイルムを与え、水(蒸留水)に対する吸水倍
率が自重の10〜500倍である吸水性フイルムを提
供することにある。 従来より、ポリビニルアルコールとポリアクリ
ル酸とからなるフイルムは、例えば特開昭57−
125240号公報で知られているが、そのフイルムは
水溶性のものであつて吸水性フイルムとして実用
に供し得ないものであつた。また不飽和ジカルボ
ン酸無水物と低級オレフインとの共重合体、ポリ
ビニルアルコールおよびポリオールとの混合物を
架橋反応させることにより膨潤性物質を製造する
ことが特開昭53−25692号公報で知られているが、
前記共重合体はアンモニアで中和して水溶性に変
えて使用されるものであり、得られる膨潤性物質
はアンモニア臭がするばかりでなく、フイルムに
してもその耐久性が著しく低く、所期の目的を達
成することができない。 本発明によれば、上記目的は、スチレン又はイ
ソブチレンと無水マレイン酸との共重合体(a)にア
ルカリ金属化合物(b)を反応させて前記共重合体(a)
中のカルボキシル基に誘導しうる基の10〜50%を
中和した部分中和物()とポリビニルアルコー
ル()とからなる混合物を成膜することにより
得られる少なくとも10倍の吸水倍率を有するフイ
ルムによつて達成される。前記共重合体のなかで
もイソブチレン−無水マレイン酸(交互)共重合
体は反応溶液の粘度が低く、高濃度での反応が可
能であり、また得られる吸水性フイルムが耐久性
に優れており、その使用は特に推奨される。 本発明においてスチレン又はイソブチレンと無
水マレイン酸との共重合反応は、ラジカル重合触
媒を用いる常法により行うことができる。得られ
る共重合体の重合度に特に制限はないが、10〜
1000の範囲が好ましい。 共重合体中におけるスチレン又はイソブチレン
と無水マレイン酸との組成比は、該共重合体をア
ルカリ金属化合物と反応させて得られるアルカリ
金属による部分中和物が水に溶解しさえすればど
の程度であつても差し支えないが、一般に無水マ
レイン酸1モルに対してスチレンまたはイソブチ
レン1〜3モル程度がよく、多くの場合1モルが
好ましい。 これらの共重合体は、ジメチルホルムアミド溶
液中、30℃で測定した極限粘度〔η〕が0.1〜8
(/g)、特に好ましくは0.2〜5(/g)に相
当する分子量のものが望ましく使用される。極限
粘度が0.1より小さくなるとポリビニルアルコー
ルとの架橋速度が非常に遅くなり、吸水倍率の大
きなフイルムが得られにくい。一方極限粘度が8
より大きくなると溶液にしたときの溶液粘度が大
きくなるため、吸水性フイルムの製造時における
作業性や製造上の問題が生ずる。 これらの共重合体(a)は、アルカリ金属化合物(b)
によつて部分中和物()とされるが、前記アル
カリ金属化合物(b)とは、ナトリウム、リチウム等
のアルカリ金属の酸化物および水酸化物である。
なかでも水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム
が好ましく使用される。アルカリ金属化合物の使
用は必須であるが、それらは併用してもよいし、
また溶解性を促進したり、架橋反応を高めるため
にアンモニアを少量併用してもよい。しかしなが
ら、アンモニアやアミンだけを使用すると、得ら
れる吸水性フイルムにアンモニア臭やアミン臭が
するばかりでなく、その耐久性が著しく低く、所
期の目的を達成することができない。この反応
は、例えば共重合体をアルカリ金属化合物の水溶
液に添加し、反応せしめることによつて行なわれ
る。反応に際し、水のほかに反応溶媒としてアル
コール等の有機溶剤を使用することができる。 本発明において、共重合体(a)に対するアルカリ
金属化合物(b)の反応割合、すなわち中和の割合
(以下、「中和度」と記す)は、極めて重要であ
る。なおここで中和度は、該共重合体中の酸無水
物基100モルに対してアルカリ金属化合物がαモ
ル反応したときに(α/2)%とする。 すなわち、本発明において共重合体(a)のアルカ
リ金属化合物による部分中和物の中和度は、10〜
50%の範囲にあることが必要かつ重要である。中
和度が10%より小さいと吸水速度が小さく、吸水
性に特徴のないフイルムになり、現存するもの
(例えば、天然せんいのようなもの)と何ら変わ
らず、メリツトがない。またアルカリ金属化合物
による中和度が50%をわずかでも越えるとポリビ
ニルアルコールとの相溶性が非常に悪くなり、フ
イルムにした場合に2種の重合体が分離してにご
つた不透明なフイルムとなるばかりでなく、ポリ
ビニルアルコールと共重合体のアルカリ金属化合
物による部分中和物との架橋反応が著しく抑えら
れ、得られたフイルムを水に浸漬しても吸水、膨
潤せず、また水に溶解したり、吸水膨潤しても可
溶分の多いフイルムになつてしまい、何らメリツ
トがない。このように、本発明において共重合体
(a)のアルカリ金属による部分中和物の中和度は、
生成フイルムに吸水性を与え、しかも不溶性にす
るうえで極めて重要である。これらの観点から、
中和度は20〜50%、さらには30〜50%の範囲にあ
るのが好ましい。 なお、中和度は、共重合体がアルカリ金属化合
物のみによつて中和される場合には、前記の範囲
にある必要があるが、アンモニアまたはアミンと
併用して中和する場合にはアルカリ金属化合物に
よる中和度が上記の範囲にある限り、全体の中和
度は最高80%であつても差し支えない場合もあ
る。 本発明に用いられるポリビニルアルコールは酢
酸ビニル重合体を鹸化して得られたものをいい、
鹸化度は60〜100モル%、好ましくは80〜100モル
%である。またポリビニルアルコールの重合度は
300〜3000が好ましい。 共重合体のアルカリ金属化合物による部分中和
物()とポリビニルアルコール()の組成比
は/の重量比で10/90〜70/30の範囲にある
ことが好ましい。組成比が10/90よりも小さいと
吸水性フイルムとしての物性が発揮できない。す
なわち水に対する吸水倍率が小さく、吸水速度が
遅くなる。また組成比が70/30よりも大きいと吸
水倍率が大きくなり、吸水速度もはやくなるが、
フイルムがかたくもろくなり柔軟で強じんなフイ
ルム物性が得られなくなる。この観点から()
と()の組成比が20/80〜50/50の範囲にある
場合に、本発明の目的に最も合致した吸水性フイ
ルムが得られる。 吸水性フイルムの代表的な製造例としては、共
重合体をアルカリ金属化合物、好ましくは水酸化
アルカリ金属と水中で反応させ、前記重合体のア
ルカリ金属化合物による部分中和物の水溶液を作
成する。一方ポリビニルアルコールの水溶液を作
成し、両者の水溶液を所定の割合で混合し、均一
で透明な水溶液を得る。この水溶液を表面温度70
〜90℃の熱ロール上にコートして乾燥しフイルム
を形成させる。さらにこのフイルムを120℃〜150
℃の表面温度の熱処理ロール上を通して共重合体
とポリビニルアルコールとを架橋反応を行なう。 このようにして得られる吸水性フイルムは、ポ
リビニルアルコールと共重合体とがエステル結合
を介して架橋しているため水不溶性であつて、し
かも蒸留水に対する吸水倍率が自重の10〜500倍、
好ましくは30〜300倍であつて高い吸水能を示し、
且つ早い吸水速度を示すことを特徴とするばかり
でなく、塩溶液、尿および血液などに対しても優
れた吸水能を示す。また2種類の合成高分子の反
応で構成されている吸水性フイルムであるため腐
敗することもなく、含水状態でもすぐれた耐久性
を示し、長期間にわたつて安定した性能を保持す
ることができる。 このようにして得られる吸水性フイルムの使用
時の形態は時に限られたものでなく、種々の形に
裁断したり穴をあけたり糸状にして使用すること
もできるし、布または不織布の間にサンドイツチ
して用いたシート、板、布などの表面にはりつけ
て使用することもできる。 本発明の吸水性シートは増量剤、顔料、染料、
紫外線、吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、殺菌剤、
殺虫剤、除草剤、肥料、香料、消臭剤などを含有
させて使用してもよい。 本発明の吸水性フイルムの用途は多岐にわた
り、例えば紙おむつ、生理用品、ガーゼ、紙タオ
ル等に適用すると優れた液体吸収能を有する製品
が得られ、また農園芸用として短冊状、糸状のフ
イルムを用いて水苔の代替として用いたり、土壌
と混和すると土壌の保水性を向上させることがで
きる。また内装建材に使用すると結露防止効果を
有する製品が得られ、また農薬、肥料、香料等を
吸水性フイルムへ含浸させることにより、特異な
使用方法ができる。工業用途として、エマルジヨ
ン、ラテツクスなどの脱水による濃縮や、シンナ
ー、有機溶剤などの脱水剤として、またフイルム
状乾燥剤として、シール材、パツキング材または
止水材などの用途にも使用することができる。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はそれらによつて何ら限定されるも
のではない。 実施例1および比較例1 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(ジメ
チルホルムアミド中、30℃での極限粘度〔η〕=
1.02、共重合体中のモル比イソブチレン:無水マ
レイン酸=1:1、(株)クラレ製、イソバン−10)
100重量部、水酸化ナトリウム21重量部および水
494重量部を混合し加熱撹拌してイソブチレン−
無水マレイン酸共重合体のナトリウム中和物の均
一な水溶液を調製した。該中和物の中和度は40%
であつた。また水溶液中の該中和物の濃度は20%
である。一方ポリビニルアルコール(鹸化度98
%、重合度1700、(株)クラレ製PVA−117)の10%
水溶液を調製した。イソブチレン−無水マレイン
酸共重合体の部分中和物とポリビニルアルコール
の固形分比を第1表のように種々にかえた水溶液
を塩ビ板上に流延し風乾した。得られたフイルム
を熱風乾燥器中で120℃で5分間熱処理して、0.1
mm厚みの透明な吸水性フイルムを得た。10cm×10
cmのフイルムを蒸留水に浸漬し吸水倍率を測定し
た。結果を第1表に示す。
高吸水性フイルムに関する。 近年、自重の数千倍から数百倍もの蒸留水を吸
収しうる高吸水性樹脂が開発され、水と接触して
短時間に極めて多量の水を吸収する性質をいかし
て生理用品やおむつ等の衛材、土壌改良剤などの
用途などに用いられてきている。このような高分
子材料としては、最近架橋ポリオキシエチレンオ
キシド、架橋ポリビニルアルコール、ポリビニル
アルコール−ポリアクリル酸ソーダブロツク共重
合物、デンプンまたはセルロース−ポリアクリロ
ニトリルグラフト共重合体の加水分解物、デンプ
ン−ポリアクリル酸ソーダグラフト共重合体の部
分架橋物、架橋ポリアクリル酸ソーダ、架橋カル
ボキシメチルセルロースなどの天然または合成高
分子物質を用いたいくつかの材料が提案されてい
る。このように種々の用途に用いられているにも
かかわらず、これらの高吸水性材料は全てが、粉
末または顆粒状であり、フイルム状のものは存在
していない。そのため、これらの粉末、顆粒状の
高吸水性材料をシート状、フイルム状にして使用
する場合は、不織布や、布、紙などの間にサンド
イツチしたり、バインダーで塗布、固着して用い
られており、多くの工程と高い製造コストを要す
るばかりでなく、吸水した状態では全体が均一に
膨潤せず塗布した樹脂の部分のみが吸水膨潤する
ために、含水ゲルが脱落することが多く、すぐれ
たフイルム状、シート状のものが得られていな
い。また前記高吸水性材料をしいてフイルム状に
してもかたくてもろいものにしかならず、柔軟
で、強じんでしかも耐久性にすぐれたフイルムは
得られていない。 本発明の目的は、柔軟で強じんで耐久性に優れ
たフイルムを与え、水(蒸留水)に対する吸水倍
率が自重の10〜500倍である吸水性フイルムを提
供することにある。 従来より、ポリビニルアルコールとポリアクリ
ル酸とからなるフイルムは、例えば特開昭57−
125240号公報で知られているが、そのフイルムは
水溶性のものであつて吸水性フイルムとして実用
に供し得ないものであつた。また不飽和ジカルボ
ン酸無水物と低級オレフインとの共重合体、ポリ
ビニルアルコールおよびポリオールとの混合物を
架橋反応させることにより膨潤性物質を製造する
ことが特開昭53−25692号公報で知られているが、
前記共重合体はアンモニアで中和して水溶性に変
えて使用されるものであり、得られる膨潤性物質
はアンモニア臭がするばかりでなく、フイルムに
してもその耐久性が著しく低く、所期の目的を達
成することができない。 本発明によれば、上記目的は、スチレン又はイ
ソブチレンと無水マレイン酸との共重合体(a)にア
ルカリ金属化合物(b)を反応させて前記共重合体(a)
中のカルボキシル基に誘導しうる基の10〜50%を
中和した部分中和物()とポリビニルアルコー
ル()とからなる混合物を成膜することにより
得られる少なくとも10倍の吸水倍率を有するフイ
ルムによつて達成される。前記共重合体のなかで
もイソブチレン−無水マレイン酸(交互)共重合
体は反応溶液の粘度が低く、高濃度での反応が可
能であり、また得られる吸水性フイルムが耐久性
に優れており、その使用は特に推奨される。 本発明においてスチレン又はイソブチレンと無
水マレイン酸との共重合反応は、ラジカル重合触
媒を用いる常法により行うことができる。得られ
る共重合体の重合度に特に制限はないが、10〜
1000の範囲が好ましい。 共重合体中におけるスチレン又はイソブチレン
と無水マレイン酸との組成比は、該共重合体をア
ルカリ金属化合物と反応させて得られるアルカリ
金属による部分中和物が水に溶解しさえすればど
の程度であつても差し支えないが、一般に無水マ
レイン酸1モルに対してスチレンまたはイソブチ
レン1〜3モル程度がよく、多くの場合1モルが
好ましい。 これらの共重合体は、ジメチルホルムアミド溶
液中、30℃で測定した極限粘度〔η〕が0.1〜8
(/g)、特に好ましくは0.2〜5(/g)に相
当する分子量のものが望ましく使用される。極限
粘度が0.1より小さくなるとポリビニルアルコー
ルとの架橋速度が非常に遅くなり、吸水倍率の大
きなフイルムが得られにくい。一方極限粘度が8
より大きくなると溶液にしたときの溶液粘度が大
きくなるため、吸水性フイルムの製造時における
作業性や製造上の問題が生ずる。 これらの共重合体(a)は、アルカリ金属化合物(b)
によつて部分中和物()とされるが、前記アル
カリ金属化合物(b)とは、ナトリウム、リチウム等
のアルカリ金属の酸化物および水酸化物である。
なかでも水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム
が好ましく使用される。アルカリ金属化合物の使
用は必須であるが、それらは併用してもよいし、
また溶解性を促進したり、架橋反応を高めるため
にアンモニアを少量併用してもよい。しかしなが
ら、アンモニアやアミンだけを使用すると、得ら
れる吸水性フイルムにアンモニア臭やアミン臭が
するばかりでなく、その耐久性が著しく低く、所
期の目的を達成することができない。この反応
は、例えば共重合体をアルカリ金属化合物の水溶
液に添加し、反応せしめることによつて行なわれ
る。反応に際し、水のほかに反応溶媒としてアル
コール等の有機溶剤を使用することができる。 本発明において、共重合体(a)に対するアルカリ
金属化合物(b)の反応割合、すなわち中和の割合
(以下、「中和度」と記す)は、極めて重要であ
る。なおここで中和度は、該共重合体中の酸無水
物基100モルに対してアルカリ金属化合物がαモ
ル反応したときに(α/2)%とする。 すなわち、本発明において共重合体(a)のアルカ
リ金属化合物による部分中和物の中和度は、10〜
50%の範囲にあることが必要かつ重要である。中
和度が10%より小さいと吸水速度が小さく、吸水
性に特徴のないフイルムになり、現存するもの
(例えば、天然せんいのようなもの)と何ら変わ
らず、メリツトがない。またアルカリ金属化合物
による中和度が50%をわずかでも越えるとポリビ
ニルアルコールとの相溶性が非常に悪くなり、フ
イルムにした場合に2種の重合体が分離してにご
つた不透明なフイルムとなるばかりでなく、ポリ
ビニルアルコールと共重合体のアルカリ金属化合
物による部分中和物との架橋反応が著しく抑えら
れ、得られたフイルムを水に浸漬しても吸水、膨
潤せず、また水に溶解したり、吸水膨潤しても可
溶分の多いフイルムになつてしまい、何らメリツ
トがない。このように、本発明において共重合体
(a)のアルカリ金属による部分中和物の中和度は、
生成フイルムに吸水性を与え、しかも不溶性にす
るうえで極めて重要である。これらの観点から、
中和度は20〜50%、さらには30〜50%の範囲にあ
るのが好ましい。 なお、中和度は、共重合体がアルカリ金属化合
物のみによつて中和される場合には、前記の範囲
にある必要があるが、アンモニアまたはアミンと
併用して中和する場合にはアルカリ金属化合物に
よる中和度が上記の範囲にある限り、全体の中和
度は最高80%であつても差し支えない場合もあ
る。 本発明に用いられるポリビニルアルコールは酢
酸ビニル重合体を鹸化して得られたものをいい、
鹸化度は60〜100モル%、好ましくは80〜100モル
%である。またポリビニルアルコールの重合度は
300〜3000が好ましい。 共重合体のアルカリ金属化合物による部分中和
物()とポリビニルアルコール()の組成比
は/の重量比で10/90〜70/30の範囲にある
ことが好ましい。組成比が10/90よりも小さいと
吸水性フイルムとしての物性が発揮できない。す
なわち水に対する吸水倍率が小さく、吸水速度が
遅くなる。また組成比が70/30よりも大きいと吸
水倍率が大きくなり、吸水速度もはやくなるが、
フイルムがかたくもろくなり柔軟で強じんなフイ
ルム物性が得られなくなる。この観点から()
と()の組成比が20/80〜50/50の範囲にある
場合に、本発明の目的に最も合致した吸水性フイ
ルムが得られる。 吸水性フイルムの代表的な製造例としては、共
重合体をアルカリ金属化合物、好ましくは水酸化
アルカリ金属と水中で反応させ、前記重合体のア
ルカリ金属化合物による部分中和物の水溶液を作
成する。一方ポリビニルアルコールの水溶液を作
成し、両者の水溶液を所定の割合で混合し、均一
で透明な水溶液を得る。この水溶液を表面温度70
〜90℃の熱ロール上にコートして乾燥しフイルム
を形成させる。さらにこのフイルムを120℃〜150
℃の表面温度の熱処理ロール上を通して共重合体
とポリビニルアルコールとを架橋反応を行なう。 このようにして得られる吸水性フイルムは、ポ
リビニルアルコールと共重合体とがエステル結合
を介して架橋しているため水不溶性であつて、し
かも蒸留水に対する吸水倍率が自重の10〜500倍、
好ましくは30〜300倍であつて高い吸水能を示し、
且つ早い吸水速度を示すことを特徴とするばかり
でなく、塩溶液、尿および血液などに対しても優
れた吸水能を示す。また2種類の合成高分子の反
応で構成されている吸水性フイルムであるため腐
敗することもなく、含水状態でもすぐれた耐久性
を示し、長期間にわたつて安定した性能を保持す
ることができる。 このようにして得られる吸水性フイルムの使用
時の形態は時に限られたものでなく、種々の形に
裁断したり穴をあけたり糸状にして使用すること
もできるし、布または不織布の間にサンドイツチ
して用いたシート、板、布などの表面にはりつけ
て使用することもできる。 本発明の吸水性シートは増量剤、顔料、染料、
紫外線、吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、殺菌剤、
殺虫剤、除草剤、肥料、香料、消臭剤などを含有
させて使用してもよい。 本発明の吸水性フイルムの用途は多岐にわた
り、例えば紙おむつ、生理用品、ガーゼ、紙タオ
ル等に適用すると優れた液体吸収能を有する製品
が得られ、また農園芸用として短冊状、糸状のフ
イルムを用いて水苔の代替として用いたり、土壌
と混和すると土壌の保水性を向上させることがで
きる。また内装建材に使用すると結露防止効果を
有する製品が得られ、また農薬、肥料、香料等を
吸水性フイルムへ含浸させることにより、特異な
使用方法ができる。工業用途として、エマルジヨ
ン、ラテツクスなどの脱水による濃縮や、シンナ
ー、有機溶剤などの脱水剤として、またフイルム
状乾燥剤として、シール材、パツキング材または
止水材などの用途にも使用することができる。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はそれらによつて何ら限定されるも
のではない。 実施例1および比較例1 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(ジメ
チルホルムアミド中、30℃での極限粘度〔η〕=
1.02、共重合体中のモル比イソブチレン:無水マ
レイン酸=1:1、(株)クラレ製、イソバン−10)
100重量部、水酸化ナトリウム21重量部および水
494重量部を混合し加熱撹拌してイソブチレン−
無水マレイン酸共重合体のナトリウム中和物の均
一な水溶液を調製した。該中和物の中和度は40%
であつた。また水溶液中の該中和物の濃度は20%
である。一方ポリビニルアルコール(鹸化度98
%、重合度1700、(株)クラレ製PVA−117)の10%
水溶液を調製した。イソブチレン−無水マレイン
酸共重合体の部分中和物とポリビニルアルコール
の固形分比を第1表のように種々にかえた水溶液
を塩ビ板上に流延し風乾した。得られたフイルム
を熱風乾燥器中で120℃で5分間熱処理して、0.1
mm厚みの透明な吸水性フイルムを得た。10cm×10
cmのフイルムを蒸留水に浸漬し吸水倍率を測定し
た。結果を第1表に示す。
【表】
第1表に示した吸水性フイルムNo.1、2、3を
水中に浸漬して3カ月放置しても膨潤性(吸水倍
率)、フイルムの形状は変らなかつた。 実施例2および比較例2 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部を第2表に示した量の水酸
化ナトリウムを含有する水溶液400部に各々混合
し、第2表に示した種々の中和度を有するイソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体のナトリウム中
和物を調製した。 次いで該水溶液500重量部と実施例1で用いた
ポリビニルアルコールの15%水溶液1250部を十分
混合した。この混合水溶液を表面温度85℃のクロ
ムメツキした熱ロール上でフイルムにし、さらに
140℃の熱処理ロール上で20秒間熱処理して吸水
性フイルムを作成した。蒸留水に対する吸水倍率
を測定し結果を第2表に示す。なおフイルムの厚
みは0.08〜0.10mmであつた。
水中に浸漬して3カ月放置しても膨潤性(吸水倍
率)、フイルムの形状は変らなかつた。 実施例2および比較例2 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部を第2表に示した量の水酸
化ナトリウムを含有する水溶液400部に各々混合
し、第2表に示した種々の中和度を有するイソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体のナトリウム中
和物を調製した。 次いで該水溶液500重量部と実施例1で用いた
ポリビニルアルコールの15%水溶液1250部を十分
混合した。この混合水溶液を表面温度85℃のクロ
ムメツキした熱ロール上でフイルムにし、さらに
140℃の熱処理ロール上で20秒間熱処理して吸水
性フイルムを作成した。蒸留水に対する吸水倍率
を測定し結果を第2表に示す。なおフイルムの厚
みは0.08〜0.10mmであつた。
【表】
実施例 3
スチレン−無水マレイン酸交互共重合体(ジメ
チルホルムアミド中の30℃での極限粘度〔η〕=
1.58)100重量部、水酸化カリウム(85%純度)
29重量部、水1161重量部を混合加熱溶解して中和
度45%、濃度10%の水溶液()を得た。実施例
1で使用したポリビニルアルコール10%水溶液
()と水溶液()とを7:3(重量比)で混合
して、表面温度85℃のクロムメツキした熱ロール
上でフイルムにした。フイルム厚0.025mmの透明
でしなやかなフイルムが得られた。このフイルム
は熱処理をしないと冷水可溶性のフイルムになる
が120℃、5分間の熱風乾燥器中で熱処理すると
58倍の吸水倍率のものが得られた。 実施例 4 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部に水酸化ナトリウム24重量
部および水496重量部を混合し、中和度45%のイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体のナトリウ
ム中和物の水溶液を調製した。 次いで実施例1で用いたポリビニルアルコール
の10%水溶液を調製し、該水溶液と前記中和物の
水溶液とを中和物/ポリビニルアルコールとが固
形分比で30/70となるように混合した。 得られた混合液を塩ビ板上に流延して厚さが
0.1mmのフイルムを作製した。このフイルムを120
℃で20分間処理した。 このようにして得たフイルムは、自重の65倍の
蒸留水を吸収しうるものであつた。このフイルム
を室温下に放置し、1か月後、6カ月後および12
カ月後の吸水倍率を調べたところ、第3表に示し
た結果が得られ、耐久性にすぐれることが判つ
た。また70℃の乾燥器中に入れ、30分後、1時間
後および3時間後の吸水倍率を調べたところ、第
4表に示した結果が得られた。このことから、こ
のフイルムは耐久性に極めてすぐれていることが
判る。 比較例 3 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部に28%のアンモニア水40重
量部および水360重量部を混合して、均一な水溶
液を調製した。該水溶液は中和度が50.7%のイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニア
による中和物の水溶液であつた。 この中和物水溶液を用いる他は実施例4と同様
にしてフイルムを作製した。 このフイルムの吸水倍率は68倍であり、室温で
放置した時および70℃の乾燥器に放置した時の吸
水倍率の変化を調べた。その結果を第3表及び第
4表に示した。これから明らかなようにイソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体のアンモニア中和
物を用いた場合には70℃で3時間放置しただけで
吸水倍率が著しく低下した。
チルホルムアミド中の30℃での極限粘度〔η〕=
1.58)100重量部、水酸化カリウム(85%純度)
29重量部、水1161重量部を混合加熱溶解して中和
度45%、濃度10%の水溶液()を得た。実施例
1で使用したポリビニルアルコール10%水溶液
()と水溶液()とを7:3(重量比)で混合
して、表面温度85℃のクロムメツキした熱ロール
上でフイルムにした。フイルム厚0.025mmの透明
でしなやかなフイルムが得られた。このフイルム
は熱処理をしないと冷水可溶性のフイルムになる
が120℃、5分間の熱風乾燥器中で熱処理すると
58倍の吸水倍率のものが得られた。 実施例 4 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部に水酸化ナトリウム24重量
部および水496重量部を混合し、中和度45%のイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体のナトリウ
ム中和物の水溶液を調製した。 次いで実施例1で用いたポリビニルアルコール
の10%水溶液を調製し、該水溶液と前記中和物の
水溶液とを中和物/ポリビニルアルコールとが固
形分比で30/70となるように混合した。 得られた混合液を塩ビ板上に流延して厚さが
0.1mmのフイルムを作製した。このフイルムを120
℃で20分間処理した。 このようにして得たフイルムは、自重の65倍の
蒸留水を吸収しうるものであつた。このフイルム
を室温下に放置し、1か月後、6カ月後および12
カ月後の吸水倍率を調べたところ、第3表に示し
た結果が得られ、耐久性にすぐれることが判つ
た。また70℃の乾燥器中に入れ、30分後、1時間
後および3時間後の吸水倍率を調べたところ、第
4表に示した結果が得られた。このことから、こ
のフイルムは耐久性に極めてすぐれていることが
判る。 比較例 3 実施例1で用いたイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体100重量部に28%のアンモニア水40重
量部および水360重量部を混合して、均一な水溶
液を調製した。該水溶液は中和度が50.7%のイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニア
による中和物の水溶液であつた。 この中和物水溶液を用いる他は実施例4と同様
にしてフイルムを作製した。 このフイルムの吸水倍率は68倍であり、室温で
放置した時および70℃の乾燥器に放置した時の吸
水倍率の変化を調べた。その結果を第3表及び第
4表に示した。これから明らかなようにイソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体のアンモニア中和
物を用いた場合には70℃で3時間放置しただけで
吸水倍率が著しく低下した。
【表】
Claims (1)
- 1 スチレン又はイソブチレンと無水マレイン酸
との共重合体(a)にアルカリ金属化合物(b)を反応さ
せて前記共重合体中のカルボキシル基に誘導しう
る基の10〜50%を中和した部分中和物()とポ
リビニルアルコール()とからなる混合物を成
膜することにより得られる少なくとも10倍の吸水
倍率を有する吸水性フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17512482A JPH0248024B2 (ja) | 1982-10-04 | 1982-10-04 | Kyusuiseifuirumu |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17512482A JPH0248024B2 (ja) | 1982-10-04 | 1982-10-04 | Kyusuiseifuirumu |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5964650A JPS5964650A (ja) | 1984-04-12 |
| JPH0248024B2 true JPH0248024B2 (ja) | 1990-10-23 |
Family
ID=15990698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17512482A Expired - Lifetime JPH0248024B2 (ja) | 1982-10-04 | 1982-10-04 | Kyusuiseifuirumu |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0248024B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001519359A (ja) * | 1997-10-14 | 2001-10-23 | ハンツマン サーファクタンツ テクノロジー コーポレーション | 水溶液における不溶性材料の分散方法及び農業用調合物 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62215647A (ja) * | 1986-03-17 | 1987-09-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 吸水性樹脂組成物 |
| DE19505708A1 (de) † | 1995-02-20 | 1996-08-22 | Stockhausen Chem Fab Gmbh | Flächenförmige, superabsorbierende Gebilde |
| JPH08323935A (ja) * | 1995-06-05 | 1996-12-10 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 結露防止性積層フィルムまたはシートと、その製造方法 |
| KR100586126B1 (ko) * | 2002-02-15 | 2006-06-07 | 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 | 아이소뷰틸렌형 단량체의 교호 공중합체를 함유하는 수계 열경화성 조성물 |
| WO2003070783A1 (en) * | 2002-02-15 | 2003-08-28 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Waterborne film-forming compositions containing alternating copolymers of isobutylene type monomers |
| WO2018183016A1 (en) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | Dow Global Technologies Llc | Free standing film |
-
1982
- 1982-10-04 JP JP17512482A patent/JPH0248024B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001519359A (ja) * | 1997-10-14 | 2001-10-23 | ハンツマン サーファクタンツ テクノロジー コーポレーション | 水溶液における不溶性材料の分散方法及び農業用調合物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5964650A (ja) | 1984-04-12 |
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