JPH024801B2 - - Google Patents

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JPH024801B2
JPH024801B2 JP54054877A JP5487779A JPH024801B2 JP H024801 B2 JPH024801 B2 JP H024801B2 JP 54054877 A JP54054877 A JP 54054877A JP 5487779 A JP5487779 A JP 5487779A JP H024801 B2 JPH024801 B2 JP H024801B2
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Japan
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valve
hydraulic
line
pipe
control valve
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JP54054877A
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Inventor
Masaki Kuroki
Jiro Fukui
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MITSUWA SEIKI CO Ltd
Original Assignee
MITSUWA SEIKI CO Ltd
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Publication date
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Priority to JP5487779A priority Critical patent/JPS55145802A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油圧駆動装置に係り、特にクレーン、
パワーシヨベル等土木機械の旋回操作台の油圧駆
動装置に関する。
従来のクレーン、パワーシヨベル等土木機械の
旋回操作台の油圧駆動装置は、方向制御弁を駆動
位置から中立位置に切換えた場合、1つは急激に
旋回停止するものと、もう1つは旋回体の慣性負
荷により油圧モータが慣性回転しながら徐々に減
速、停止するものとの、2種類に大別される。
前者の油圧駆動装置は、急激に停止するためシ
ヨツクが出るという欠点、および停止時旋回操作
台はしつかりとその停止位置に固定されてしまう
ため、吊荷の位置が確認できず斜め吊をしてしま
つた場合横引き荷重でブームに無理がかかりこれ
を損傷するという欠点を持つ反面、傾斜地で作業
した場合のブームおよび吊り荷による慣性負荷、
または風圧等の外力が作用してもこれら外力の影
響を受けることがないので、作業者の方向制御弁
操作レバーの操作に応じた旋回、停止動作が得ら
れ、正確な位置決め作業に適しているという長所
がある。
他方後者の油圧駆動装置は、旋回停止時にシヨ
ツクがでないという長所、作業範囲が広い場所で
ブームを移動する場合作業者の方向制御弁操作レ
バーの保持時間を短縮できるという長所、および
斜め吊により横引き荷重がブームに作用すると旋
回操作台が自動的に旋回しブームの損傷を起さな
いという長所を持つ反面、傾斜地で作業した場合
のブームおよび吊り荷による慣性負荷、または風
圧等の外力により旋回してしまうので、このよう
な状況下では作業者の意志通りの作業ができない
という欠点がある。
本発明の第一発明及び第二発明の目的は上記2
種類の油圧駆動装置の両機能を合わせて持ち作業
状況に応じてそれぞれの長所のみを選択使用する
ことができ、従つて広汎な作業を安全、確実に行
なうことができる油圧駆動装置を提供することで
ある。
さらに、本発明の第二発明の目的は前記した目
的に加えてクレーン作業の作業性を向上すること
ができる油圧駆動装置を提供することである。
本発明の第一発明によれば、各々油圧モータの
入口管路および出口管路となる第1および第2の
油圧管路に圧力源からの吐出管路およびタンクへ
の戻り管路を方向制御弁を介して接続し、前記第
1の油圧管路と前記第2の油圧管路との間をパイ
ロツト型クロスオーバリリーフ弁を介して接続し
てなる油圧駆動装置において、前記パイロツト型
クロスオーバリリーフ弁のパイロツト管路に最高
圧力設定用のパイロツト弁と中間圧力設定用のパ
イロツト弁とを並列に接続し、この際前記中間圧
力設定用のパイロツト弁の接続は切換弁を介して
なしかつこのパイロツト弁の出口側は前記吐出管
路に接続し、前記方向制御弁と前記油圧モータと
の間において前記第1および第2の油圧管路にそ
れぞれ第1および第2の吸込チエツク弁を介して
補給管路を接続し、前記補給管路を前記戻り管路
に接続すると共に、前記方向制御弁が中立位置に
あるときは、該方向制御弁を介して前記補給管路
を前記吐出管路に連通させる構成とし、かつ前記
戻り管路に背圧設定用の制御弁を設けたことを特
徴とする油圧駆動装置が得られる。
また本発明の第二発明によれば、各々油圧モー
タの入口管路および出口管路となる第1および第
2の油圧管路に圧力源からの吐出管路およびタン
クへの戻り管路を方向制御弁を介して接続し、前
記第1の油圧管路と前記第2の油圧管路との間を
パイロツト型クロスオーバリリーフ弁を介して接
続してなる油圧駆動装置において、前記パイロツ
ト型クロスオーバリリーフ弁のパイロツト管路に
最高圧力設定用のパイロツト弁と中間圧力設定用
のパイロツト弁とを並列に接続し、この際前記中
間圧力設定用のパイロツト弁の接続は手動切換弁
を介してなしかつこのパイロツト弁の出口側は前
記吐出管路に接続し、前記方向制御弁と前記油圧
モータとの間において前記第1および第2の油圧
管路にそれぞれ第1および第2の吸込チエツク弁
を介して補給管路を接続し、前記補給管路を前記
戻り管路に接続すると共に、前記方向制御弁が中
立位置にあるときは、該方向制御弁を介して前記
補給管路を前記吐出管路に連通させる構成とし、
かつ前記戻り管路に背圧設定用の制御弁を設け、
さらに前記手動切換弁と並列に電磁切換弁を接続
したことを特徴とする油圧駆動装置が得られる。
以下図面を参照して本発明の好適実施例を説明
する。
第1図において符号2は本発明の第一発明の油
圧駆動装置の全体を示し、油圧駆動装置2は、油
圧モータ4、油圧の圧力源6、タンク8を有す
る。油圧モータ4の回転軸は例えばクレーンの旋
回操作台に連結されており、圧力源6はエンジン
のアクセルペダルの踏み込み量で駆動制御される
油圧ポンプとこの油圧ポンプの吐出圧力の最高値
を制御するリリーフ弁を含む。符号10,12は
各々、油圧モータ4の入口管路および出口管路と
なる第1および第2の油圧管路であり、第1およ
び第2の油圧管路10,12は方向制御弁14を
介して圧力源6からの吐出管路16およびタンク
8への戻り管路18に接続されている。方向制御
弁14の切換えにより油圧モータ4の運転状態を
切換え制御する。
第1および第2の油圧管路10,12は、互い
に並列に位置しかつ反対向きの第1および第2の
パイロツト式リリーフ弁20,22およびチエツ
ク弁21,23を含むパイロツト型クロスオーバ
リリーフ弁19を介して相互に接続されている。
この構成により第1および第2の油圧管路内の圧
力がそれぞれ第1および第2のパイロツト式リリ
ーフ弁20,22の設定圧力を超えると各管路内
の圧油が他方の管路に流入し最高圧力がその設定
圧力に維持される。第1および第2のパイロツト
式リリーフ弁20,22のパイロツト管路24,
26には最高圧力設定用のパイロツト弁28およ
び中間圧力設定用のパイロツト弁30が並列に接
続されている。パイロツト弁30の接続は図示の
通り手動切換弁32を介してなされ、またパイロ
ツト弁30の出口側は管路34を介して吐出管路
16に接続されている。パイロツト弁28の設定
圧力は例えば約210Kg/cm2であり、パイロツト弁3
0の設定圧力は例えば約20Kg/cm2である。従つて
手動切換弁32が開位置にあるときは、パイロツ
ト弁30に高圧の吐出圧力が作用しているとき即
ち後述する加速回転作用時および定速回転作用時
を除いて、第1および第2のパイロツト式リリー
フ弁20,22のパイロツト圧力即ちその設定圧
力がチエツク弁30の設定圧力即ち約20Kg/cm2
規制され、従つて後述する回転減速操作時および
停止作用時、出口管路となる第1の油圧管路10
または第2の油圧管路12内に発生するブレーキ
力が比較的弱くなり、手動切換弁32が閉位置に
あるときは、第1および第2のパイロツト式リリ
ーフ弁20,22の設定圧力がパイロツト弁28
の設定圧力即ち約210Kg/cm2に規制され、従つて後
述する回転減速作用時および停止作用時、出口管
路となる第1の油圧管路10または第2の油圧管
路内に発生するブレーキ力は強くなる。
方向制御弁14とパイロツト型クロスオーバリ
リーフ弁19の間の位置において、第1および第
2の油圧管路10,12はそれぞれ第1および第
2の吸込チエツク弁36,38を介して補給管路
40に接続されている。なお補給管路40の接続
はこの位置に限らず、例えばパイロツト型クロス
オーバリリーフ弁19と油圧モータ4の間でもよ
い。補給管路40は戻り管路18に接続されてお
り、また補給管路40は、方向制御弁14が中立
位置にあるときこの方向制御弁を介して吐出管路
16に連通せしめられる構成となつている。図示
の実施例においてこの構成は、方向制御弁14と
してキヤリーオーバポート42,44を有する3
位置6ポート弁を用い、吐出管路16の分岐管路
46をポート42に接続し補給管路40をポート
44に接続することによつて達成されている。ま
た戻り管路18には背圧設定用の制御弁48が設
けられている。制御弁48の設定圧力は例えば約
3.5Kg/cm2である。従つて方向制御弁14が正また
は逆方向の開位置にあるときは第1および第2の
油圧管路10,12のうちの出口管路となる方の
管路から戻り管路18内に流入した圧油は背圧設
定用の制御弁48の設定圧力即ち約3.5Kg/cm2の範
囲内で補給管路40内に背圧をかけることにな
り、方向制御弁14が中立位置にあるときは吐出
管路16の吐出圧油が背圧設定用の制御弁48の
設定圧力即ち約3.5Kg/cm2の範囲内で補給管路40
内に背圧をかけることになる。従つて後述する回
転減速作用時および回転停止作用時第1の油圧管
路10または第2の油圧管路12内に圧油不足が
生じたときその不足分の補給が速やかに行なわれ
る。
また、方向制御弁14が正または逆方向の開位
置にあるとき上述したように補給管路40内に背
圧がかかることにより、第1および第2の油圧管
路10,12のうちの出口管路となる方の管路内
の圧油は背圧抵抗を受け、その結果後述する回転
減速作用時出口管路内にブレーキ力が発生するこ
とになる。なお図示の実施例においてはこの作用
をより確実にするため、方向制御弁14の出口管
路に連通する流路内に絞り50を設け方向制御弁
14をメータアウト制御型としている。
また図示の実施例においては、方向制御弁14
の各流路は、各切換位置の1つから他方に切換え
るとき圧油の流出入流量が急激に変化しないよう
に、また各切換位置の間の位置における作業者の
操作を可能とするため、操作レバー52の行程に
対して第2図に示す開度特性を有する。図中符号
54は吐出分岐管路46内の圧油をキヤリーオー
バポートを介して補給管路40に供給する流路の
開度特性、56は吐出管路16内の圧油を第1お
よび第2の油圧管路10,12のうちの入口管路
となる方の管路に供給する流路の開度特性、58
は第1および第2の油圧管路10,12のうちの
出口管路となる方の管路内の圧油を絞り50を介
して戻り管路18に排出する流路の開度特性であ
る。従つて例えば作業者が方向制御弁14を中立
位置と正方向の開位置との間の行程lの位置に保
持した場合には、各流路はすべてわずかながら開
いていることになり、補給管路40には分岐管路
46からの吐出圧油および第1の油圧管路10ま
たは第2の油圧管路12からの排出圧油の双方が
流入することになる。なおこの方向制御弁14の
操作は後述する回転減速作用に対応する。
また方向制御弁14は図示のごとくチエツク弁
を内蔵し例えば始動時における圧油の逆流を阻止
する構成とすることが好ましい。
さらに図示の実施例においては、背圧設定用の
制御弁48と並列に戻り管路18に第3の吸込チ
エツク弁60を設け、後述する方向制御弁14の
逆レバー操作のさいに第1の油圧管路10または
第2の油圧管路12内に圧油不足が生じたときそ
の不足分の補給を確実にしている。
なお符号62,64はそれぞれチエツク弁であ
る。
次に上記実施例の油圧駆動装置の作用について
説明する。なお油圧モータ4を正方向回転させる
作用と逆方向回転させる作用では圧油の流れが反
対となる以外同じなので正方向回転作用の場合に
ついてのみ述べることとする。
旋回操作台の旋回を開始する油圧モータ4の加
速回転作用は方向制御弁14を中立位置から正方
向の開位置に切換えることによつて得られる。方
向制御弁14を開位置に切換えると吐出管路16
と第1の油圧管路10とが連通し、分岐管路46
と補給管路40との連通が遮断され、第2の油圧
管路12と戻り管路18とが連通する。従つて第
1の油圧管路10にはエンジンのアクセルペダル
の踏み込み量に応じた流量の高圧の吐出圧油が圧
力源6から供給されこれが油圧モータ4を加速回
転し、油圧モータ4で仕事をした排出圧油は低圧
となつて第2の油圧管路12を通りかつ戻り管路
18を通つてタンク8に戻される。従つて油圧モ
ータ4はアクセルペダルの踏み込み量に応じた速
度で回転し始める。その後の油圧モータ4の定速
回転作用はアクセルペダルの踏み込み量を一定に
保時することにより達成されるのは容易に理解さ
れよう。なおこれら加速、定速回転作用は手動切
換弁32の位置にほとんど影響を受けない。その
理由は手動切換弁32がたとえ開位置にあつても
中間圧力設定用のパイロツト弁30の出口側にも
管路34を介して入口側と同様高圧の吐出圧力が
作用しており、パイロツト弁30は開くことがな
く、パイロツト型クロスオーバリリーフ弁19の
設定圧力はいずれにしても最高圧力設定用のパイ
ロツト弁28に規制されるからである。
油圧モータ4の回転減速作用は、方向制御弁1
4を開位置に保持したままアクセルペダルの踏み
込み量を減らすこと、アクセルペダルの踏み込み
量は一定に保持したまま方向制御弁14を開位置
と中立位置との間で中間操作すること、およびこ
れらの併用のいずれかで得られる。併用の場合は
それぞれの操作における作用が併用して生ずるだ
けなので、前者の二操作における回転減速作用に
ついて以下説明する。
まず方向制御弁14を開位置に保持したままア
クセルペダルの踏み込み量を減らして回転減速す
る場合について説明すると、アクセルペダルの踏
み込み量を減らすことにより圧力源6の吐出流量
が減少し油圧モータ4への圧油の供給量が減少す
る。他方油圧モータ4は旋回操作台、ブーム等の
慣性力により今までと同じ速度で慣性回転しよう
とする。従つてモータ4は通常のモータ作用から
慣性回転によるポンプ作用へと作用を転じ、第1
の油圧管路10および吐出管路16内の圧油を吸
い込んでこれら管路内を低圧にすると共に第2の
油圧管路内に圧油を吐出することになる。そして
この第2の油圧管路内に吐出された圧油は方向制
御弁14の絞り50および背圧設定用の制御弁4
8の作用により圧力が保持される。
このとき手動切換弁32が開位置にあるとき
は、中間圧力設定用のパイロツト弁30の出口側
に作用する吐出管路16内の油圧は低圧となつて
いるのでパイロツト弁30のチエツク弁部が正常
に作用し、第2のパイロツト式リリーフ弁22の
設定正力がパイロツト弁30の中間設定圧力即ち
約20Kg/cm2に規制される。従つて第2の油圧管路
12内の油圧はパイロツト弁30の中間設定圧力
の範囲内に保持され、油圧モータ4にはゆるやか
なブレーキ力が作用し、油圧モータ4の回転はゆ
るやかに減速する。
手動切換弁32が閉位置にあるときは、第2の
パイロツト式リリーフ弁22は中間圧力設定用の
パイロツト弁30の規制を受けず、第2の油圧管
路12内の油圧は方向制御弁14の絞り50およ
び背圧設定用の制御弁48の作用により保持さ
れ、油圧モータ4の回転はゆるやかに減速する。
なお上記回転減速作用時、第1の油圧管路10
からポンプ作用をする油圧モータ4に吸い込まれ
る圧油量よりも、吐出管路16からと、第2のパ
イロツト式リリーフ弁22を介して第2の油圧管
路12から第1の油圧管路10内に流入する圧油
量は少なく、このままでは第1の油圧管路10内
は圧油不足となるが、戻り管路18に背圧設定用
の制御弁48が設けられ補給管路40内に約3.5
Kg/cm2の背圧がかけられていることにより、方向
制御弁14を通つて戻り管路18に流入した圧油
は補給管路40から吸込チエツク弁36を介して
第1の油圧管路10内に速やかに吸い込まれ、第
1の油圧管路10内の圧油不足を速やかに解消す
る。
なお第1の油圧管路10内における圧油不足の
問題は、前述した油圧モータ4の定速回転時、例
えばクレーンの吊荷が荷振れを起し油圧モータを
その定常回転速度以上で回転しようとするときに
も生じるが、この場合においても上述したのと同
様の作用で圧油不足が速やかに解消される。
次にアクセルペダルの踏み込み量は一定に保持
したまま方向制御弁14を正方向の開位置と中立
位置との間で中間操作して回転減速する場合につ
いて述べると、方向制御弁14を正方向の開位置
から第2図に示す開度特性図の行程lの位置まで
徐々に移動して中間操作したとすると、この位置
において吐出管路16と第1の油圧管路10を連
通する流路の開度56、および第2の油圧管路1
2と戻り管路18とを連通する流路の開度58は
ある程度絞られ、分岐管路46と補給管路40と
を連通する流路の開度54はある程度開いている
状態となる。従つて今まで全量が第1の油圧管路
10内に供給されていた吐出管路16内の圧油は
一部しか第1の油圧管路10に行かなくなり、油
圧モータ4への圧油の供給量が減少する。従つて
上述したアクセルペダルの踏み込み量の減少で回
転減速した場合と同様に油圧モータ4のブレーキ
作用および第1の油圧管路10内の圧油不足分の
速やかな補給が行なわれる。なおこの場合手動切
換弁32が閉位置にあるときの第2の油圧管路内
の圧力上昇は、方向制御弁14を第2の油圧管路
に連通する流路が強く絞られる中立位置に近い位
置で操作した場合には相当大きくなる。従つて作
業者の方向制御弁14の操作加減により油圧モー
タ4に作用するブレーキ力を相当大きくすること
もできる。また補給作用に関しては、補給管路4
0には戻り管路18からの圧油だけではなく分岐
管路46からの吐出圧油も一部流入している点で
前者の操作の場合とは異なつている。
油圧モータ4の回転停止作用は方向制御弁14
を中立位置に切換えることによつて得られる。即
ち方向制御弁14を中立位置に切換えると吐出管
路16と第1の油圧管路10との連通および第2
の油圧管路12と戻り管路18との連通が遮断さ
れ、分岐管路46と補給管路40とが連通する。
従つて回転減速作用の場合と同様油圧モータ4が
ポンプ作用をすることにより第1の油圧管路10
内が低圧となり第2の油圧管路12内が高圧とな
り、第2の油圧管路12内にブレーキ力が発生し
て油圧モータ4の回転を停止させる。このとき手
動切換弁32が開位置にある場合には第2のパイ
ロツト式リリーフ弁22の設定圧力はパイロツト
弁30の中間設定圧力の約20Kg/cm2に規制され、
第2の油圧管路12内の圧油が全量第2のパイロ
ツト式リリーフ弁22を介して第1の油圧管路1
0内に流入することにより第2の油圧管路12の
油圧も約20Kg/cm2に規制され、油圧モータ4はゆ
つくりと停止する。また停止した後も油圧モータ
4は比較的小さな外力で強制回転できる状態であ
る。手動切換弁32を閉位置に切換えると第2の
パイロツト式リリーフ弁22の設定圧力はパイロ
ツト弁28の最高設定圧力約210Kg/cm2に規制さ
れ、第2の油圧管路12内の圧油が全量第2のパ
イロツト式リリーフ弁22を介して第1の油圧管
路10内に流入することにより第2の油圧管路1
2内の圧油も約210Kg/cm2に規制され、油圧モータ
4は急速に停止する。また停止後油圧モータは約
210Kg/cm2のブレーキ力でその位置にしつかりと保
持される。
なお以上の各作用において第1の油圧管路10
内の圧油不足は第1の油圧管路からポンプ作用を
する油圧モータ4が吸い込む圧油量より第1の油
圧管路内への供給量が少ないことが原因で生じる
として説明したが、この圧油不足は機器ドレン流
量、パイロツト式リリーフ弁のパイロツト流量等
によつても生じる。従つて例えば回転停止作用時
はポンプ作用をする油圧モータ4で第1の油圧管
路10から吸い込まれた圧油の全量が第2のパイ
ロツト式リリーフ弁22を介して第1の油圧管路
に戻され第1の油圧管路10の圧油の吸い込み量
と供給量は同じであるが、この場合においても機
器ドレン流量、また第2のパイロツト式リリーフ
弁22のパイロツト流量によつて第1の油圧管路
10内には圧油不足を生じる。しかしながら以上
述べたいずれの操作においても、補給管路40に
は分岐管路46からの吐出圧油、戻り管路18か
らの圧油またはこれらの両者により背圧設定用の
制御弁48の設定圧力に応じた背圧がかけられる
ので、第1の油圧管路10内に生じたいかなる原
因の圧油不足も速やかに補給、解消される。
なお方向制御弁14を正方向の開位置から逆方
向の開位置へ切換えていわゆる逆レバー操作した
場合には、上述した場合と同様油圧モータ4のポ
ンプ作用により吐出管路16と連通した第2の油
圧管路12内の油圧は高圧となつて第2のパイロ
ツト式リリーフ弁22を介して第1の油圧管路1
0内に流入するが、吐出管路16内の圧油は油圧
ポンプ6のリリーフ弁の設定圧力に規制されて第
2の油圧管路12内には十分供給されず、結局第
1の油圧管路10内に第2のパイロツト式リリー
フ弁22のパイロツト流量分の圧油不足が生じる
ことがあるのに対して、このとき補給管路40に
は背圧がかかつていないのでこのままではこの圧
油不足を解消することができないが、前述したよ
うに背圧設定用の制御弁48と並列に吸込みチエ
ツク弁60を設けることにより、タンク8から圧
油を吸い込み、この圧油不足を解消することがで
きる。
第3図は方向制御弁が中立位置にあるとき補給
管路40を方向制御弁を介して吐出管路16に連
通せしめる構成の他の具体例を示す。即ちキヤリ
ーオーバポートを有する3位置6ポート弁14の
代りにタンデムセンタ型の3位置4ポート弁の方
向制御弁70を用い、中立位置において吐出管路
16と戻り管路18とが連通させることにより、
補給管路40は戻り管路18を介して吐出管路1
6に連通されている。この構成においても第1図
に示す実施例と同様の作用が得られることは理解
されよう。
第4図は本発明の第二発明の油圧駆動装置を示
しており、図示以外の部分は第1図の油圧駆動装
置と同じである。この油圧駆動装置に於いては、
手動切換弁32と並列に電磁切換弁72が接続さ
れている。
クレーン作業の中には通常は旋回台をしつかり
と固定して作業し、一時的に斜め吊り作業を行う
場合がある。この場合に、一々手動切換弁32を
切り換えることは作業性を悪くするものである。
本発明はこの作業性を改良するものである。即
ち、電磁切換弁72の操作ボタンを作業者が一番
操作しやすい場所、例えば、ウインチレバー等に
取り付け、手動切換弁32を閉位置にしておく。
斜め吊りの必要が生じた時には、押しボタンを押
して電磁切換弁72を開位置に切り換えればよ
い。この結果、手動切換弁32を一々切り換える
ことなく、単に押しボタンを押すだけで斜め吊り
が可能となり、作業性を向上することが出来る。
従つて本発明によれば、手動切換弁32を開位
置に切換えたときには、油圧モータ4の出口管路
となる第1または第2の油圧管路10,12内に
比較的弱いブレーキ力が発生する状態となるの
で、クレーンの旋回操作台を徐々に減速、停止す
ることができ、減速、停止時にほとんどシヨツク
が出ないと共に、作業範囲が広い場所でブームを
移動したい場合作業者の方向制御弁14の操作レ
バーの保持時間を短縮することができる。また手
動切換弁32を閉位置に切換えたときには、油圧
モータ4の出口管路となる第1または第2の油圧
管路10,12内に強いブレーキ力が発生する状
態となるので、旋回操作台を急激に減速、停止す
ることができ、たとえブーム、旋回操作台に風
圧、慣性負荷等の外力が作用していてもブームを
正確に操作および位置決めすることができる。ま
た吊荷の位置が確認できず斜め吊りを起す可能性
のある場所での作業においても、手動切換弁32
を開位置に切換えブレーキ力を弱くして作業する
ことによつて、ブームに横引き荷重が作用しても
旋回操作台が自動的に旋回することによつて吸収
され、ブームに損傷を与えることはない。従つて
手動切換弁32を作業選択弁として用いることに
より広汎な作業を安全、確実に行なうことができ
る。
また本発明によれば、回転減速、停止作業時、
第1または第2の油圧管路10,12内に圧油不
足が生じても補給管路40内には常時適当な背圧
がかけられ構成となつているので油圧不足分が速
やかに補給され、圧油不足によりキヤビテーシヨ
ン等の問題を起すことがなく、さらに逆レバー操
作時においても吸込チエツク弁60を介して速や
かに圧油不足分が補給されキヤビテーシヨン等の
問題を起すことはなく、作業の安全、確実性はよ
り向上することができる。
さらに第4図に示した本発明の第二発明におい
ては、前記した効果に加えて、クレーン作業に於
ける作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一発明の油圧駆動装置の一
実施例を示す油圧回路図、第2図は第1図の油圧
駆動装置における方向制御弁各流路の開度特性
図、第3図は方向制御弁が中立位置にあるとき補
給管路を圧力源からの吐出管路に連通せしめる構
成の他の具体例を示す図、および第4図は本発明
の第二発明の油圧駆動装置にして、第1図の油圧
駆動装置と異なる部分のみを示す図である。 図中、符号2……油圧駆動装置、4……油圧モ
ータ、6……圧力源、8……タンク、10……第
1の油圧管路、12……第2の油圧管路、14…
…方向制御弁、16……吐出管路、18……戻り
管路、19……パイロツト型クロスオーバリリー
フ弁、20……第1のパイロツト式リリーフ弁、
22……第2のパイロツト式リリーフ弁、24…
…第1のパイロツト管路、26……第2のパイロ
ツト管路、28……最高圧力設定用のパイロツト
弁、30……中間圧力設定用のパイロツト弁、3
2……手動切換弁、34……管路、36……第1
の吸込チエツク弁、38……第2の吸込チエツク
弁、40……補給管路、42,44……キヤリー
オーバポート、46……分岐管路、48……背圧
設定用の制御弁、50……絞り、52……操作レ
バー、60……第3の吸込チエツク弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各々油圧モータの入口管路および出口管路と
    なる第1および第2の油圧管路に圧力源からの吐
    出管路およびタンクへの戻り管路を方向制御弁を
    介して接続し、前記第1の油圧管路と前記第2の
    油圧管路との間をパイロツト型クロスオーバリリ
    ーフ弁を介して接続してなる油圧駆動装置におい
    て、前記パイロツト型クロスオーバリリーフ弁の
    パイロツト管路に最高圧力設定用のパイロツト弁
    と中間圧力設定用のパイロツト弁とを並列に接続
    し、この際前記中間圧力設定用のパイロツト弁の
    接続は切換弁を介してなしかつこのパイロツト弁
    の出口側は前記吐出管路に接続し、前記方向制御
    弁と前記油圧モータとの間において前記第1およ
    び第2の油圧管路にそれぞれ第1および第2の吸
    込チエツク弁を介して補給管路を接続し、前記補
    給管路を前記戻り管路に接続すると共に、前記方
    向制御弁が中立位置にあるときは、該方向制御弁
    を介して前記補給管路を前記吐出管路に連通させ
    る構成とし、かつ前記戻り管路に背圧設定用の制
    御弁を設けたことを特徴とする油圧駆動装置。 2 前記方向制御弁はキヤリーオーバポートを有
    する3位置6ポート弁であり、中立位置にあると
    きキヤリーオーバポートを介して前記吐出管路と
    前記補給管路とが連通する特許請求の範囲第1項
    記載の油圧駆動装置。 3 前記方向制御弁はタンデムセンタ型の3位置
    4ポート弁であり、中立位置にあるとき前記吐出
    管路と前記戻り管路とが連通する特許請求の範囲
    第1項記載の油圧駆動装置。 4 前記方向制御弁は前記油圧モータの出口管路
    に連通する流路に絞りを備えたメータアウト制御
    型である特許請求の範囲第1項、第2項および第
    3項のいずれか1項に記載の油圧駆動装置。 5 前記戻り管路に前記背圧チエツク弁と並列に
    第3の吸込チエツク弁を設けた特許請求の範囲第
    1項、第2項および第3項のいずれか1項に記載
    の油圧駆動装置。 6 各々油圧モータの入口管路および出口管路と
    なる第1および第2の油圧管路に圧力源からの吐
    出管路およびタンクへの戻り管路を方向制御弁を
    介して接続し、前記第1の油圧管路と前記第2の
    油圧管路との間をパイロツト型クロスオーバリリ
    ーフ弁を介して接続してなる油圧駆動装置におい
    て、前記パイロツト型クロスオーバリリーフ弁の
    パイロツト管路に最高圧力設定用のパイロツト弁
    と中間圧力設定用のパイロツト弁とを並列に接続
    し、この際前記中間圧力設定用のパイロツト弁の
    接続は手動切換弁を介してなしかつこのパイロツ
    ト弁の出口側は前記吐出管路に接続し、前記方向
    制御弁と前記油圧モータとの間において前記第1
    および第2の油圧管路にそれぞれ第1および第2
    の吸込チエツク弁を介して補給管路を接続し、前
    記補給管路を前記戻り管路に接続すると共に、前
    記方向制御弁が中立位置にあるときは、該方向制
    御弁を介して前記補給管路を前記吐出管路に連通
    させる構成とし、かつ前記戻り管路に背圧設定用
    の制御弁を設け、さらに前記手動切換弁と並列に
    電磁切換弁を接続したことを特徴とする油圧駆動
    装置。
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