JPH0247850Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、多数の机を側方２列に、各列の机を
対向させて連結して、たとえばコンピユータ等を
載置して、不特定多数の人が使用する際に甚だ便
利な連結机の、配線装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、たとえばコンピユータ等を不特定多数の
人が使用する場合は、独立した複数の机を並べ
て、適所にコンピユータ等を載置していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし電気コード類の処理が考慮されていない
ため、多数のコード類が机上で錯綜して邪魔にな
るとともに、机上と机の周囲が見苦しくなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、天板の後端に上面と後面開口するＬ
字形屈曲板を設け、かつ天板の後端下方に、左右
両脚の連結杆を設けた多数の机を、側方２列に各
列の机を対向させて連結した連結机の、前後の机
の屈曲板同士間を若干離間させ、屈曲板の上端間
を、要所にコード挿通溝を設けたカバーをもつて
着脱自在に閉塞して配線ダクトを形成するととも
に、前後の机の対向する連結杆上に棚板を、左右
の棚板同士を離間させて架設することにより、上
述の問題点の解決を図つたものである。

〔作用〕

本考案を適用した連結机は、対向するＬ字形屈
曲板とカバーにより、前後両列の机の間に形成さ
れたダクトと、対向する連結杆に架設された互い
に離間する棚板により、コード類を体裁よく自由
に配線することができる。

〔実施例〕

図面は、本考案を適用した連結机を示すもの
で、第１図において１は端部机、２は中間机、３
は両単位机１，２の天板である。

左方（第１図においては右方）の端部机１の天
板３の左側端（第１図右側端）は、コ字形の端部
脚４で支持され、右側端は、次記するような中間
脚５で、後端のみが支持されている。

中間脚５は、垂直杆５ａの上端に前方を向く水
平杆５ｂを連設して形成され、側面要所には通孔
６が穿設されている。

両脚４，５の後部は、複数の角管状連結杆７を
もつて連結されている。

天板３の後端には、両端が両脚４，５後上部の
切欠部に支持された、天板３と等長の、側面形が
ほぼＬ字形をなす屈曲板８が添設され、左端開口
面は、天板３の左端面に添設した端板９により、
閉塞されている。

右方の端部机１は、上述の左方の端部机１と左
右対称に形成され、中間机２は、天板３の左右両
側端が、中間脚５をもつて後端のみが支持され、
両中間脚５は連結杆７をもつて連結され天板３の
後端には、端部机１と同様に、屈曲板８が添設さ
れている。

隣接する両端部机１と中間机２は、方形枠状の
連結板１０の一側片１０ａを挾んで、両中間脚５
の垂直杆５ｂの通孔６と連結板１０に穿設した通
孔１１に、次記するような組をなす連結部材を挿
通して緊締し、かつ水平杆５ｂ同士を、ボルト１
２とナツト１３をもつて緊締することにより連結
され、各天板３の側端面同士は密接する。

一方の雄ねじ付連結部材１４は長寸のボルト状
をなし、頭部１４ａの近くにはフランジ１４ｂが
連設され、他方の雄ねじ付連結部材１５は長寸の
鋲状をなして、先端部の軸線上には螺孔が穿設さ
れ、頭部１５ａの近くにはフランジ１５ｂが連設
され、両連結部材１４，１５が螺合して、両フラ
ンジ１４ｂ，１５ｂ間に両中間脚５が緊締されて
いる。

このように１列に連結された各単位机１，２の
後方には、各単位机１，２とそれぞれ対向する単
位机１，２の中間脚５が、上記連結板１０の他側
辺１０ｂを挾んで、上記同様に結合され、対向す
る両屈曲板８の下端間には、間隙１６が形成され
ている。

連結された各列の単位机１，２の前後に対向す
る連結杆７上には、Ｕ字溝状棚板１７が、その下
面に添設した棚板１７より小幅の下向Ｕ字溝状の
取付溝１８を、上方より嵌合することにより、着
脱自在に取り付けられ、隣接する両棚板１７は離
間している。

１９は、各脚４，５の前面間を覆う化粧パネル
で、その両側端に曲設した後向片１９ａの上部と
下部には、Ｌ形溝２０が切設され、化粧パネル１
９の内面上端には、柔軟な閉塞材２１が突設され
ている。

化粧パネル１９は、そのＬ形溝２０を、各脚
４，５の連結部材１４，１５の頭部１４ａ，１５
ａとフランジ１４ｂ，１５ｂの間に係合して取り
付けられ、閉塞材２１が、化粧パネル１９と屈曲
板８の間に生じた隙間を閉塞している。

このように連結された、前後２列の各単位机
１，２の天板３後端の屈曲板８が形成する、側方
に連通するＵ字溝の上面は、カバー２２により閉
塞されてダクト２３が形成され、カバー２２の要
所には、必要に応じ容易に取り除きうる閉塞片２
４により閉塞された、コード挿通溝２５が形成さ
れている。

本考案の連結机は、ダクト２３と棚板１７上に
多数のコード類２６を収容したり、棚板１７上に
コンセントボツクス等の電気機器２７を収容する
ことができ、またコード類２６をコード挿通溝２
５や柔軟な閉塞材２１と屈曲板８の間を挿通させ
て、天板３上や天板３の下方に引出したり、離間
する両側板１７間や、対向する両屈曲板８間の間
隙１６を利用して、棚板１７やダクト２３に収容
されているコード類２６を、上下に移動させるこ
とができる。

〔考案の効果〕

本考案は、対向する天板間に設けたダクトや、
ダクトの下方に設けた棚板を利用して、天板上に
載置した多数の電気機器に、自由に体裁よくかつ
邪魔にならぬように配線しうるので、連結机にた
とえばコンピユータ等を載置して、不特定多数の
人が使用する場合に、甚だ便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を適用した連結机の分解斜視
図、第２図は、同じく縦断側面図、第３図は、第
２図のＡ−Ａ線断面図である。 １……端部机、２……中間机、３……天板、４
……端部脚、５……中間脚、５ａ……垂直杆、５
ｂ……水平杆、６……通孔、７……連結杆、８…
…屈曲板、９……端板、１０……連結板、１０
ａ，１０ｂ……側片、１１……通孔、１２……ボ
ルト、１３……ナツト、１４……雄ねじ付連結部
材、１４ａ……頭部、１４ｂ……フランジ、１５
……雄ねじ付連結部材、１５ａ……頭部、１５ｂ
……フランジ、１６……間隙、１７……棚板、１
８……取付溝、１９……化粧パネル、１９ａ……
後向片、２０……Ｌ形溝、２１……閉塞材、２２
……カバー、２３……ダクト、２４……閉塞片、
２５……挿通溝、２６……コード類、２７……電
気機器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板の後端に上面と後面開口するＬ字形屈曲板
   を設け、かつ天板の後端下方に、左右両脚の連結
   杆を設けた多数の机を、側方２列に各列の机を対
   向させて連結した連結机において、前後の机の屈
   曲板同士間を若干離間させ、屈曲板の上端間を、
   要所にコード挿通溝を設けたカバーをもつて着脱
   自在に閉塞して配線ダクトを形成するとともに、
   前後の机の対向する連結杆上に棚板を、左右の棚
   板同士を離間させて架設してなる、連結机におけ
   る配線装置。