JPH024689A - 耐食性容器及びその製造方法 - Google Patents

耐食性容器及びその製造方法

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JPH024689A
JPH024689A JP63142687A JP14268788A JPH024689A JP H024689 A JPH024689 A JP H024689A JP 63142687 A JP63142687 A JP 63142687A JP 14268788 A JP14268788 A JP 14268788A JP H024689 A JPH024689 A JP H024689A
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corrosion
container
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Takashi Fujimoto
孝 藤本
Tetsuya Fujiwara
徹也 藤原
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Nippon Polyester Co Ltd
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Nippon Polyester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酸溶液、アルカリ溶液及び塩溶液に対して高耐
食性を発揮する合成樹脂製の耐食性容器及びその製造方
法に関し、詳細には高い強度を発揮し得る耐食性容器及
びその製造方法に関するものである。
[従来の技術] 酸溶液やアルカリ溶液等を貯留又は運搬する目的で合成
樹脂製の耐食性容器が利用されている。
第3図は溶液運搬用のタンクローリ−を示す側面説明図
、第4図は該タンクローリ−に搭載される耐食性容器の
構造説明図、第5図は第4図のV−V線断面を示す一部
拡大図である。耐食性容器1はトレーラ2の荷台3上に
バンド4によって固定される。該耐食性容器1の上部に
は溶液を導入するための溶液導入口6が形成され、且つ
下部には溶液を取り出すための溶液取出ロアが形成され
る。尚該耐食性容器1の容積が大きい場合には、運搬中
に起こる溶液移動衝撃を緩和するために容器の中間部に
鏡板5が設けられる。尚この鏡板は容器1内に複数種の
溶液を分割収納する場合の仕切板として用いられること
もあり、従って該鏡板5は各仕切室の容積に合わせて複
数枚適宜の間隔で設けることもできる。
前記耐食性容器1の内側は収納溶液による腐食に対して
高い耐久性を発揮する合成樹脂材料を選択して形成する
と共に、容器自体を高強度なものとする目的で複層構造
が採られている。即ち第5図に示す様に内側に熱可塑性
樹脂層8が構成され、該樹脂層8を補強する目的で外側
に繊維強化プラスチツク層(以下単にFRP層という)
9が形成される。上記熱可塑性樹脂層8の形成材料とし
ては例えばポリエチレン樹脂や弗素樹脂等を用い、FR
P層9としては熱硬化性樹脂を含浸したガラス繊維や有
機、無機繊維等をFW法に従って巻回又はハンドアップ
法に従って添着し複層に積層したものが利用される。
上記タンクローリ−に利用される耐食性容器1の直径は
一般に1.5m程度にまで及び、また定置式のものでは
直径2〜3rIlに及ぶこともある。従って熱可塑性樹
脂層8によって形成される熱可塑性樹脂タンク31は通
常の押出し成形法や圧縮成形法によって製造するのは不
向きであり、第6図(A)に示す様な割り型20.21
を使った回転成形法が利用される。即ちフランジ部20
aによって一体接合された中空状の割り型20.21内
に粉末状の樹脂原料30を入れ、該割り型の近傍に設け
られた加熱装置22によって割り型20゜21を加熱し
て前記樹脂原料30を溶融しつつ、図示しない回転機構
によって割り型20.21を、軸芯を中心に矢印方向へ
回転し、溶融した樹脂を割り型20.21内周全面に均
一に流延する。そして割り型20.21を冷却して内部
の樹脂材料が保形されたのを確認すると、割り型20.
21を分解し、成形された熱可塑性樹脂タンク31を取
り出す。その後前記熱可塑性樹脂タンク31外表面を荒
研磨することによって粗面とし、その上へFRP層構成
用樹脂を塗布し、第6図(B)に示す如く強化繊維32
を巻回し、この作業を繰返してFRP層9を形成する。
尚FRP層9の形成手段は前述の如く種々変更可能であ
る。
第6図(C)はFRP層9を形成した後の耐食性容器1
を示す説明図である。尚第4図の如く容器1内に仕切を
形成するに当たっては、(イ)前記熱可塑性樹脂タンク
31を長さ方向に並べて突き合せ溶接した後、該タンク
31外側にFRP層を形成する工程、或は(ロ)熱可塑
性樹脂タンク31にFRP層を形成したもの同士を突き
合わせ、FRPを使って接合する工程のいずれかが追加
される。
[発明が解決しようとする課題] 耐食性容器1は第5図に示した様に複層構造で形成され
、熱可塑性樹脂N8の外面は粗面加工が施されてはいる
が、該粗面は機械加工によるものである為、単なる凹凸
が施された程度であって表面積を増やしているというに
過ぎないものであるから、温度変化による膨張・収縮又
は外力が作用したときには熱可塑性樹脂層9は容易に剥
離する。上記の層間で剥離が起こるとFRP層9による
補強効果は低減して内部の熱可塑性樹脂タンク31はそ
れ自体の強度に戻ってしまい、例えば溶接4合部分が存
在するものでは、該溶接部分にクラック等の破損を生じ
易くなる。また前記(n)の工程を実施する場合には、
接合作業に起因する外力や温度変化等のために、前記剥
離が発生し易く、接合作業に高度の熟練を必要としてい
た。
そこで本発明者らは複層構造の耐食性容器における熱可
塑性樹脂層とFRP層の剥離を可及的に防止し、高い強
度を長期間に亘って維持することのできる耐食性容器を
提供する目的で種々研究を重ね、本発明を完成した。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成した本発明の耐食性容器においては、熱
可塑性樹脂容器とFRP層の間に熱可塑性樹脂発泡層が
形成され、該発泡層の外面に形成された微細な粗面によ
ってFRP層との一体性が高められる構成を採用したも
のである。また該耐食性容器の製造に当たっては、回転
成形法により熱可塑性樹脂発泡層を形成し、引続き回転
成形法を用いて前記熱可塑性樹脂発泡層の内側に熱可塑
性樹脂層を形成して熱可塑性樹脂容器を成形し、該熱可
塑性樹脂容器を脱型した後、前記熱可塑性樹脂発泡層の
スキン層を研削して発泡層の粗面を露出せしめ、該粗面
上にFRP層を被覆形成することに要旨を有する。
[作用及び実施例コ 第1図(A) 、 (B)は本発明に係る耐食性容器の
断面を示す拡大図である。該耐食性容器1は内側から熱
可塑性樹脂層8.熱可塑性樹脂発泡層10及びFRP層
9を順に積層して形成され、第1図(A)に示す実施例
については熱可塑性樹脂層8と熱可塑性樹脂発泡層10
は同一種類の合成樹脂材料で形成されており、たとえば
熱可塑性樹脂層8がポリエチレン樹脂によって成形され
る場合は、熱可塑性樹脂発泡N10は発泡ポリエチレン
樹脂で構成される。
また第1図(B)に示す様に熱可塑性樹脂層8と熱可塑
性樹脂発泡層10を異種の合成樹脂材料を用いても良い
。ただしこのとき両層8,10の境界面における接着融
合性は良好なものに限られ、例えばポリエチレン樹脂−
発泡ポリプロピレン樹脂といった融点の接近した組合せ
が利用できる。
熱可塑性樹脂発泡層1oの外面には第2図に示す様な平
滑なスキン層12が形成されるので、該スキン層12を
除去して開口気泡によるミクロな凹凸粗面を外表面に露
出させ(例えば第2図の例においては鎖線Cの上方を研
削除去する)、その外側にFRPFi9を形成する。上
述のミクロな凹凸においてはFRP層9の含浸樹脂9a
が凹部11内に進入充填され、これが硬化した後には、
該凹部11における含浸樹脂9aのアンカー作用により
FRP層9と熱可塑性樹脂発泡層1oは強固に接合され
る。こうして前記の各層8.10゜9が隣接して夫々強
固に接合されることになるので、温度変化や外力による
剥離がなくなり、長期に亘って高強度を保つことにより
内部流体の浸透やdA液を防止できる様になった。
上記積層構造からなる耐食性容器1は次の順序に従って
製造される。
■第6図(八)に示す割り型20.21内に粉末状の熱
可塑性樹脂原料及び発泡剤等を入れ、加熱しながら割り
型20.21を回転させ、回転成形法により割り型20
.21の内面に熱可塑性樹脂発泡層10による中空容器
を成形する。
■次いで該中空容器内に粉末状の熱可塑性樹脂原料を入
れ、■と同様回転成形法によって前記発泡層8の内側に
熱可塑性樹脂層8を形成し、熱可塑性樹脂容器を形成す
る。
■そして冷却した後、成形された熱可塑性樹脂容器を取
り出す。
■上記の熱可塑性樹脂容器の外面には、0.1〜0.2
mmの厚さで平滑なスキン層12が形成されているので
、サンドブラスト又はサンプリング等の研磨・研削処理
加工によつて該スキン層12を取り除き、前記発泡層1
0の凹凸粗面を露出させる。
■そして第6図(B)に示す様に前記発泡層10の外側
にFRP層9を形成する。
尚必要に応じて従来例と同様に前記(() 、 (0)
の工程を付は加えて所定容積の耐食性容器を製造する。
上記方法によって製造された耐食性容器1はタンクロー
リ−としてトレーラ−に搭載されるものであっても良い
し、或は定置式のタンクとして地上や地下に配設利用す
るものであっても構わない。
熱可塑性樹脂層8(約3mm)及びFRP層9(約3+
n+++)が夫々同じ厚さに形成された第1図(A)及
び第5図に示す試験片を使って引張強さ。
曲げ強さ、圧縮強さ及び熱伝導係数について夫々比較し
た。尚第1図(八)における熱可塑性樹脂発泡層10の
厚さは熱可塑性樹脂層8の厚さの1.5〜3.5倍とし
た。この結果引張強さ、曲げ強さ及び圧縮強さのいずれ
においても木発明品は従来品に比較して約5〜15%向
上し、さらに熱伝導係数は従来品の約%程度となること
が分かった。
[発明の効果] 本発明に係る耐食性容器において熱可塑性樹脂発泡層を
介設することにより、熱可塑性樹脂層とFRPが強固に
接合されて剥離を生じず、高い強度を発揮できる様にな
った。
また本発明の製造方法により上記高強度な耐食性容器を
能率的に製造し得る様になった。
【図面の簡単な説明】
第1図(A) 、 CB)は本発明耐食性容器の断面を
示す一部拡大説明図、第2図は熱可塑性樹脂容器の成形
直後の状態を示す断面説明図、第3図゛は耐食性容器を
載置したタンクローリ−を示す側面説明図、第4図は耐
食性容器を示す説明図、第5図は従来の耐食性容器の断
面を示す一部拡大説明図、第6図(A)は回転成形法に
用いられる装置を示す概略説明図、第6図(B)はフィ
ラメントワインディングによるFRP層の形成例を示す
説明図、第6図(C)はFRP層形成後の耐食性容器を
示す説明図である。 1・・・耐食性容器 3・・・荷台 5・・・鏡板 7・・・取出口 9・・・FRP層 2・・・トレーラ 4・−・バンド 6・・・溶液導入口 8・・・熱可塑性樹脂層 10−・・熱可塑性樹脂発泡層 11・・・凹部 20.21・・・割り型 32・・・強化繊維 12・・・スキン層 22・・・加熱装置 第 図φ) 第6図(A) 第1図CB) 第6図(B) 第6 図(C)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂容器の外側にFRP層が形成された
    耐食性容器において、前記熱可塑性樹脂容器とFRP層
    の間には熱可塑性樹脂発泡層が形成され、該発泡層の外
    面に形成された粗面によってFRP層との一体性が高め
    られてなることを特徴とする耐食性容器。
  2. (2)回転成形法によって熱可塑性樹脂発泡層を形成し
    、引続き回転成形法を用いて前記熱可塑性樹脂発泡層の
    内側に熱可塑性樹脂層を形成して熱可塑性樹脂容器を成
    形し、該熱可塑性樹脂容器を脱型した後、前記熱可塑性
    樹脂発泡層のスキン層を研削して発泡層の粗面を露出せ
    しめ、該粗面上にFRP層を被覆形成することを特徴と
    する耐食性容器の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH057692U (ja) * 1991-07-11 1993-02-02 極東開発工業株式会社 車載用タンク取付構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58113688U (ja) * 1982-01-26 1983-08-03 積水化成品工業株式会社 大型容器

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