JPH0246848A - 脱臭材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、脱臭材、詳しくは、空気中の悪臭を吸着する
シート状の脱臭材に関する。

（従来の技術） 一般にシート状の脱臭材は、例えば特開昭６２−２５３
０７２号公報に示されたごとく、活性炭素繊維糸を織布
、不織布またはペーパー杖に加工して、脱臭シートを形
成し、この脱臭シートを通気性のある材料で被覆して使
用していた。

（発明が解決しようとする課ＪｌｉＩ）ところが、悪臭
を吸着した使用済みの脱臭シートを再生するためには、
乾燥蒸気を吹き込んで脱臭シートに吸着した悪臭を脱着
する脱着器や、また脱着器により脱着した脱着臭を燃焼
処理する焼却炉を用いた再生装置が必要であり、また再
生するために人手がかかる問題があった。

本発明は、従来のこのような問題に鑑みて発明したもの
で、その目的とするところは、使用済みの脱臭シートを
再生するために、人手を必要とする再生装置を使用する
ことなく、簡単に吸むした悪臭を脱着して再生できる薄
肉シート状の脱臭材を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の脱臭材は、活性炭
素繊維糸（６）と、耐熱性担体に触媒を担持させた触媒
糸（５）と、導電材料を備えた合成樹脂から成る細幅状
発熱体（４）とを並列に多数並べて、耐熱性及び電気絶
縁性を仔する織糸（２）とにより織成シート（１）を形
成すると共に、前記発熱体（４）の長さ方向両端部が位
置する前記織成シート（１）における両側部に、前記発
熱体（４）と電気的に接触する電極（７）（７）を配設
しているものである。

前記触媒糸（５）を並べる位置を、前記活性炭素繊維糸
（６）と前記発熱体（４）との間にして、前記活性炭素
繊維糸（６）を前記発熱体（４）に対し電気的に絶縁す
るのが効果的である。

また、前記発熱体（４）が、導電材料を混合した合成樹
脂から成る細幅テープ状となっているのがよく、さらに
、耐熱性糸状素体に導電性材料を塗着した糸状となって
いるのが好ましい。

（作用） 織成シート（１）に織り込んだ活性炭素繊維糸（６）に
より室内空気の悪臭を吸着して、脱臭が行えるのであり
、また、このようにして前記活性炭素繊維糸（６）に悪
臭を吸着した後は、電極（７）（７）からの通電で、前
記発熱体（４）を発熱させて、前記活性炭素繊維糸（６
）及び前記触媒糸（５）を加熱することにより、前記活
性炭素繊維糸（６）から悪臭を脱着することができるの
である。しかも脱着した悪臭は、加熱した前記触媒糸（
５）による酸化反応により触媒燃焼して、消臭を行うこ
とができるのである。

しかも、前記触媒糸（５）により前記活性炭素繊維糸（
６）と前記発熱体（４）とを電気的に絶縁することによ
り、前記電極（７）から前記発熱体（４）へ流れる電流
は、前記発熱体（４）から前記活性炭素繊維糸（６）に
流れて不均一に発熱させることなく、前記発熱体（４）
により脱臭材全体を均一に加熱して、前記脱臭材の全面
に亙って均一な悪臭ガスの脱着及び消臭を行なうことが
できる。

また、前記発熱体（４）を、導電材料を混合した合成樹
脂から成る細幅テープ状にして織り込むことにより、発
熱体（４）をむらなく発熱させ、悪臭の脱着及び消臭を
均一に行うことができる。

また、前記発熱体（４）を耐熱性糸状素体に導電性材料
を塗着した糸状にすることにより、前記発熱体（４）の
配列ピッチを細かくできるから、発熱体（４）に発熱む
らがたとえあっても、全体としてむらのない発熱を得る
ことができ、均一な脱着及び消臭が可能となるのである
。

（実施例） 本発明の一実施例を第１〜第４図に基づいて説明する。

第１図に示した脱臭材は、空気中の悪臭を吸着する活性
炭素繊維糸（６）と、触媒糸（５）と、細幅テープ状と
した細幅状発熱体（４）とを並列に多数並べて経糸とし
、また、多数の織糸（２）を緯糸にして織成した織成シ
ート（１）と、該織成シート（１）の両端部に配設した
織り電極（７）（７）から成るもので、前記活性炭素繊
維糸（６）は主として織成後の端部切断により、前記触
媒糸（５）及び細幅状発熱体（４）より少し短くして、
前記発熱体（４）の長さ方向両端部が位置する前記織成
シート（１）における両側部に配設した電極（７）（７
）に接触しないようにしている。そして前記電極（７）
（７）にリード線（３）を取り付けて、該リード線（３
）からの電流により前記細幅状発熱体（４）を発熱させ
るようにしている。

前記触媒糸（５）は、たとえばアルミナ、シリカ等から
なる高温用耐火性のセラミック繊維に白金等の金属系触
媒をコーティングして担持させたものであり、また前記
細幅状発熱体（４）はカーボン、黒鉛を含膏する、たと
えば弗素樹脂等の高分子材料によりシート状に形成して
、細幅テープに細断したものである。また緯糸に用いた
前記織糸（２）には、ポリエステル、グラスウールある
いは前記高温用耐熱繊維等絶縁性のあるものを用いるの
であるが、緯糸には織成時に強い張力が作用するので引
張り強度の高い繊維を用いるのが好ましい。

また、前記織成シート（１）における両側部に配設して
いる前記織り電極（７）（７）は、第４図に示しように
、ポリエステル繊維（７ａ）に極細リボン状の銅箔（７
ｂ）を螺旋状に巻き付けて形成されている。

以上のように形成した脱臭材を用いるには、−側面を開
口して空気が流通できるようにした薄型箱状のケース内
に前記脱臭材を、前記ケースの開口部に対向して張設す
ることにより、脱臭器を構成するのであって、この脱臭
器は、例えば脱臭を必要とする室内の壁面や天井に取付
けたり、床面に設置して用いるのである。従って、以上
の如く室内に設ける場合、室内空気が自然対流により前
記ケース内に流入するのであって、室内空気の悪臭は前
記活性炭素繊維糸（６）に吸着され脱臭することができ
るのである。また、このようにして前記活性炭素繊維糸
（６）に悪臭を吸着した後に、前記織成シート（１）に
おける両側部に配設した前記織り電極（７）（７）に、
前記リード線（３）から電気を流して、前記発熱体（４
）を発熱させて、前記活性炭素繊維糸（６）及び前記触
媒糸（５）を加熱することにより、該活性炭素繊維糸（
６）から悪臭を脱着すると共に、脱着した悪臭を、加熱
した前記触媒糸（５）による酸化反応により触媒燃焼し
て、消臭をおこなうのである。したがって、前記脱臭材
は再生装置を用いることなく、再び前記活性炭素繊維糸
（６）により悪臭を吸着できるように再生できるのであ
る。

しかも、前記活性炭素繊維糸（８）は前記電極（７）（
７）に接触していないし、また前記触媒糸（５）により
前記発熱体（４）にも接触していなく電気的に絶縁して
いるから、前記織り電極（７）（７）への通電による再
生時に、前記織り電極（７）（７）から前記発熱体（４
）へ流れる電流は、前記発熱体（４）から前記活性炭素
繊維糸（６）に流れて不均一に発熱させることなく、前
記発熱体（４）により脱臭材全体を均一に加熱すること
になって、前記脱臭材の全面に亙って均一な悪臭の脱着
及び消臭を行なうことができる。

また、前記発熱体（４）を、導電材料を混合した合成樹
脂から成る細幅テープ状にしているから、各発熱体（４
）は、該発熱体（４）全体に均一に発熱し、悪臭ガスの
脱芒及び消臭を均一に行うことができる。

また前記発熱体（４）は、第３図に示すように、たとえ
ばカーボン、黒鉛を含何する弗素ゴム等の導電性材料を
塗料状にしてコーティングしたポリエステル繊維を用い
てもよい。この場合前記発熱体（４）は糸状となるから
、その配列ピッチを細か（できることになるのであって
、これら発熱体（４）に発熱むらがたとえあっても、全
体としてむらのない発熱を得ることができ、均一な脱着
及び消臭が可能となるし、また前記発熱体（４）を糸状
とするから特別な織り機を用いることなく、従来の方法
で簡単に前記織成シート（１）を織成することができる
のである。

尚、前記発熱体（４）をポリエステル繊維にカーボン等
導電材料をコーティングしたが、前記ポリエステル繊維
に銅又はニッケル等の導電性の金属を鍍金してもよいの
である。

上記実施例では、前記電極（７）（７）を前記織成シー
ト（１）と一体に織成したが、該織成シート（１）と別
に形成して、織成シート（１）に取り付けるようにして
もよい。

（発明の効果） 以上のごとく、本発明の脱臭材は活性炭素繊維糸（６）
と触媒糸（５）及び細幅状発熱体（４）を、織糸（１）
とにより織成して織成シート（１）を形成するものであ
るから、薄肉にでき、従って本発明脱臭材を用いて脱臭
器を構成する場合、その脱臭器を薄肉の小形にできるの
である。

しかも本発明脱臭材は、前記活性炭素繊維糸（６）、触
媒糸（５）及び細幅状の発熱体（４）を備えているから
、前記織成シート（１）に織り込んだ活性炭素繊維糸（
６）により、例えば室内空気の悪臭を吸着して、室内空
気の脱臭が行なえるのであり、また、このようにして前
記活性炭素繊維糸（６）に悪臭を吸着した後は、電極（
７）（７）からの通電で、前記発熱体（４）を発熱させ
て、前記活性炭素繊維糸（６）及び前記触媒糸（５）を
加熱することにより、前記活性炭素繊維糸（６）から悪
臭を脱着することができるのである。しかも、脱着した
悪臭は、加熱した前記触媒糸（５）による酸化反応によ
り触媒燃焼して、消臭を行うことができるのであって、
脱臭材は、再生装置を用いることなく、再び活性炭素繊
維糸（６）により悪臭を吸着できるよう再生できるので
ある。

また、前記触媒糸（５）により前記活性炭素繊維糸（６
）と前記発熱体（４）とを電気的に絶縁することにより
、前記電極（７）（７）から前記発熱体（４）へ流れる
電流は、前記発熱体（４）から前記活性炭素繊維糸（６
）に流れて不均一に発熱させることなく、前記発熱体（
４）により脱臭材全体を均一に加熱して、前記脱臭材の
全面に亙って均一な悪臭ガスの説０着及び消臭を行なう
ことができる。

また、前記発熱体（４）を、導電材料を混合した合成樹
脂から成る細幅テープ状にすることにより、発熱体（４
）をむらなく発熱させ、悪臭の脱着及び消臭を均一に行
うことができる。

しかも、前記発熱体（４）を耐熱性糸状素体に導電性材
料を！！！着した糸状にすることにより、前記発熱体（
４）の配列ピッチを細か（できるから、発熱体（４）に
発熱むらがたとえあっても、全体としてむらのない発熱
を得ることができ、均一な脱着及び消臭が可能となるし
、また、前記発熱体（４）を糸状とすることにより、特
別な織り機を用いることなく、従来の方法で簡単に前記
織成シートを織成することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる脱臭材の説明図、第２図は、
同■−■線拡大断面図、第３図は、糸状発熱体を用いた
脱臭材の説明図、第４図は電極の斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）活性炭素繊維糸（６）と、耐熱性担体に触媒を担持
   させた触媒糸（５）と、導電材料を備えた合成樹脂から
   成る細幅状発熱体（４）とを並列に多数並べて、耐熱性
   及び電気絶縁性を有する織糸（２）とにより織成シート
   （１）を形成すると共に、前記発熱体（４）の長さ方向
   両端部が位置する前記織成シート（１）における両側部
   に、前記発熱体（４）と電気的に接触する電極（７）（
   ７）を配設していることを特徴とする脱臭材。 ２）活性炭素繊維糸（６）と発熱体（４）との間に、触
   媒糸（５）を配設し、前記活性炭素繊維糸（６）を前記
   発熱体（４）に対し電気的に絶縁している請求項１記載
   の脱臭材。 ３）発熱体（４）が、導電材料を混合した合成樹脂から
   成る細幅テープ状となっている請求項１記載の脱臭材。 ４）発熱体（４）が耐熱性糸状素体に導電性材料を塗着
   した糸状となぅている請求項１記載の脱臭材。