JPH0246767Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、寝具カバー、特に掛毛布、掛ぶとん
等に用いることができる寝具カバーに関するもの
である。

〔考案の背景〕

就寝時使用される毛布、ふとん等は、毛布、ふ
とん等の汚れを防ぎ清潔を保つために、常にカバ
ーを掛けたままで使用されている。そして、毛布
の場合には全面をおおう袋状のもので、その一辺
にスライドフアスナー等の設けられた挿入用の穴
を有するものが用いられ、掛ぶとんの場合には、
ふとん生地の模様が見えるように表面の中央に開
口が設けられ表面の外周および裏面がおおわれた
形のものが用いられている。

しかし、このようなカバーは洗浄のための取り
外し、および取り付の作業は容易でなく、また、
毛布、ふとん、特に、掛ぶとんの如く厚手のカバ
ーがかぶせてある場合には、日干しする際毛布、
ふとん等が十分に乾燥しない嫌いがあつた。そし
て、それぞれの毛布、ふとん等にそれぞれ専用の
カバーを必要とした。

なお、冬期においては、普通の毛布、ふとんを
使用する場合には、肩口、首からの冷え込みは防
ぐことができず、かいまき等も使用されるが、か
いまきは取り扱い、保守に手間がかかり、かいま
きに取り付け可能なカバーも有るが、はずれの生
じないような取り付けは容易でなかつた。

〔考案の目的〕

本考案は、これらの問題点を除去し、取り付
け、取り外し、洗濯等の保守、管理が容易で、使
用上も便利で、特に冬期身体から暖まつた空気が
外に出ず肩口、首が暖かい快的な寝具カバーを提
供することを目的とするものである。

〔考案の概要〕

本考案は、掛け毛布、掛けぶとんとして使用さ
れる寝具の汚れを防ぐ寝具カバーにおいて、前記
寝具の大きさより大なる面積を有する布地よりな
り前記寝具を載置するためのカバー本体と、該カ
バー本体の頭部側および足部側の辺のうち少なく
とも頭部側の辺に一の端辺が固定され他の端辺が
自由になつている布地よりなる寝具保持片と、前
記カバー本体の頭部側の辺に一の端辺が固定され
他の端辺が自由になつている布地よりなり、就寝
状態において肩口、首に巻着できる肩口首保温片
とを有し、前記寝具保持片の両側辺及び前記カバ
ー本体の頭部側の両側辺に沿つてそれぞれ設けら
れている線状係合片よりなり、該線状係合片の係
合により前記寝具の一部を保持する袋部を構成す
る第１の係合部材と、前記肩口首保温片の自由に
なつている端辺及び前記寝具保持片の自由になつ
ている端辺にそれぞれ設けられた係合子よりなり
該肩口首保温片を不使用時、前記寝具保持片に固
定できる第２の係合部材と、前記カバー本体の両
側辺の足部側と中間部とにそれぞれ設けられた係
合子よりなり、前記カバー本体の足部側を頭部側
へ折り返した状態で肌掛用とする第３の係合部材
とが設けられていることを特徴とするものであ
る。

本考案は、このように寝具の保持をカバー本体
の頭部側の辺に取り付けられた寝具保持片で行な
うようにしたため、取り付け、取り外し、洗濯、
日干しの際の作業は容易であり、毛布とふとんを
一緒に保持させることもできるため、カバーの所
要枚数を減らすこともでき、また、肩口首保温片
が一体に取り付けられているので、冬期において
これを肩掛けとして使用すれば身体から温まつた
空気が外に出ないので肩口、首の保温ができ、肩
口、首からの冷え込みを防ぐことができる。

〔考案の実施例〕

以下、実施例について説明する。

第１図は、一実施例の一つの状態における平面
図、第２図は同じく他の状態における斜視図、第
３図は同じく使用状態の一例を示す斜視図であ
る。

これらの図において、１は寝具の大きさより大
きい面積を有し、厚手のガーゼ地よりなるカバー
本体、１ａはその頭部側の辺、１ｂはその足部側
の辺、１ｃおよび１ｄはその側部側の辺、２はカ
バー本体１の頭部側の辺１ａに折り返しが自在に
取り付けられ、かつ両側部とカバー本体１の側部
側の辺１ｃおよび１ｄとの間にはスライドフアス
ナー３ａおよび３ｂが設けられ係合自在になつて
いる厚手ガーゼ地よりなる寝具保持片、４は保持
される寝具、５はカバー本体１の頭部側の辺１ａ
に折り返し自在に取り付けられ、就寝時に肩口、
首に巻着されるため厚手にしてあるガーゼ地より
なる肩口首保温片であり、６は就寝中の身体の頭
部、７は敷ぶとんを示しており、８a₁，８a₂；８
b₁，８b₂は肩口首保温片５を使用しない時に寝具
保持片２に留めておくための面フアスナー、９
a₁，９a₂，９b₁，９b₂はカバー本体１の足部側の
辺１ｂを折り返してカバー本体１に留めておくた
めの面フアスナー（第３図では面フアスナー８
a₂，８b₂，９a₁，９a₂，９b₁，９b₂の図示を省略
してある。）を示している。

そして、第１図にはスライドフアスナー３ａお
よび３ｂが閉じられた状態、第２図にはチヤツク
３ｂが開かれた状態が示してあり、第１図に示す
如く、寝具保持片２が折り返えされて形成される
袋部に寝具４の一部が保持される。第３図は冬
期、肩口首保温片５を使用している状態を示すも
ので、肩口首保温片５は身体の頭部６側に折り込
まれ肩口、首に肩掛けとして使用され、その自由
端は寝具カバーのカバー本体１の下側に挿入され
る。

なお、この実施例の寝具カバーは、カバー本体
１および寝具保持片２は厚手ガーゼ地を２枚合せ
て作成し、肩口首保温片５は厚手のガーゼ地を５
枚用いて作成した。

この寝具カバーを寝具にかぶせる場合には、ス
ライドフアスナー３ａおよび３ｂを開いた状態
で、寝具４の頭部側の辺をカバー本体１の頭部側
の片１ａに合せた状態でスライドフアスナー３ａ
および３ｂを閉じれば取り付けは終る。なお、冬
期においては、掛毛布と掛ぶとんとを一緒にして
寝具保持片２に保持させることができる。

冬期、肩口、首から冷え込む場合には第３図に
示すように、肩口首保温片５を身体の頭部６側に
折り曲げ、肩口に挿入することによつて肩口、首
からの冷え込みを防止することができ、足部が冷
える場合には、カバー本体１の足部側の片１ｂを
敷ぶとんの下に折り込めだ足部からの冷え込みを
防止することができる。そして、掛毛布と掛ふと
んとを一緒に寝具保持片２で保持することがで
き、肩口保温片２が設けられているためかいまき
などを必要としない。この肩口首保温片５はカバ
ー本体１と一体になつているため、就寝中に動い
てはずれる恐れはない。

夏期においては、肩口保温片５はカバー本体１
の頭部側の辺１ａで折り曲げ寝具保持片２の上に
のせ面フアスナー８a₁，８a₂；８b₁，８b₂を用い
て留められる。なお足部側の辺１ｂをカバー本体
１側に折り曲げ、面フアスナー９a₁，９a₂；９
b₁，９b₂を用いて留めて、この寝具カバーを肌掛
用として使用することもできる。

以上の如く、この寝具カバーは、夏、冬ともに
使用することができ、毛布カバーに、ふとんカバ
ーに、あるいは毛布とふとんに同時に使用できる
ため、個々の毛布、ふとん専用のカバーを必要と
せず、複数の毛布、ふとんに共用することができ
るため、従来１人当り３〜４枚必要であつたカバ
ーを１枚ですますこともできる。

また、この寝具カバーは寝具をカバー本体の頭
部側の寝具保持片で保持しているのみであるの
で、取り外しも容易で、ガーゼを用いているため
洗濯は容易で、乾燥も迅速に行なうことができ、
毛布、ふとんの日干の際にも手軽にカバーを取り
外して行なうことができる。

以上の実施例においては、寝具保持片をカバー
本体の頭部側の辺のみに用いた例を示したが、足
部側の辺に頭部側の辺と同様の構造の寝具保持片
を設けるようにすれば、足部が冷えこまない時期
には、足部側でも寝具を保持できるので寝具の保
持が確実となる。

〔考案の効果〕

本考案は、取り付け、取り外し、洗濯等の保
守、管理が容易で、使用上も便利で、特に、冬期
身体から暖まつた空気が外に出ないため肩口、首
が暖かい快的な寝具カバーを提供可能とするもの
で、産業上の効果の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の寝具カバーの一実施例の一
つの状態における平面図、第２図及び第３図は同
じくそれぞれ異なる他の状態における斜視図であ
る。 １……カバー本体、１ａ……（カバー本体の）
頭部側の辺、１ｂ……足部側の辺、１ｃ，１ｄ…
…側部側の片、２……寝具保持片、３ａ，３ｂ…
…スライドフアスナー、４……寝具、５……肩口
首保温片、８a₁，８a₂，８b₁，８b₂，９a₁，９
a₂，９b₁，９b₂……面フアスナー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 掛け毛布、掛けぶとんとして使用される寝具
   の汚れを防ぐ寝具カバーにおいて、前記寝具の
   大きさより大なる面積を有する布地よりなり前
   記寝具を載置するためのカバー本体と、該カバ
   ー本体の頭部側および足部側の辺のうち少なく
   とも頭部側の辺に一の端辺が固定され他の端辺
   が自由になつている布地よりなる寝具保持片
   と、前記カバー本体の頭部側の辺に一の端辺が
   固定され他の端辺が自由になつている布地より
   なり、就寝状態において肩口、首に巻着できる
   肩口首保温片とを有し、前記寝具保持片の両側
   辺及び前記カバー本体の頭部側の両側辺に沿つ
   てそれぞれ設けられている線状係合片よりな
   り、該線状係合片の係合により前記寝具の一部
   を保持する袋部を構成する第１の係合部材と、
   前記肩口首保温片の自由になつている端辺及び
   前記寝具保持片の自由になつている端辺にそれ
   ぞれ設けられた係合子よりなり該肩口首保温片
   を不使用時、前記寝具保持片に固定できる第２
   の係合部材と、前記カバー本体の両側辺の足部
   側と中間部とにそれぞれ設けられた係合子より
   なり、前記カバー本体の足部側を頭部側へ折り
   返した状態で肌掛用とする第３の係合部材とが
   設けられていることを特徴とする寝具カバー。 ２ 前記カバー本体、前記寝具保持片、及び前記
   肩口首保温片が、ガーゼ地よりなり、前記第１
   の係合部材がスライドフアスナーであり、前記
   第２及び第３の係合部材が面フアスナーである
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の寝具カバ
   ー。